JP2010057606A - タオル - Google Patents

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Takeshi Nishiyama
武史 西山
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Unitika Trading Co Ltd
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Abstract

【課題】速乾性に優れると共に、風合いや寸法安定性を長期間維持でき、しかも自然環境下で容易に分解する、新規なタオルを提供する。
【解決手段】ポリ乳酸繊維を芯成分、セルロース繊維を鞘成分とし、芯鞘の質量比率を20/80〜40/60とする複合紡績糸でパイル部が構成されるタオルであって、タオル全体に占める複合紡績糸の割合が60質量%以上であるタオル。本発明では、フェイスタオルのような比較的小さなものから、バスタオルのような比較的大きなものまでタオルと呼ばれる全てのものを対象とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリ乳酸繊維を使用したタオルに関するものであり、詳しくは機能的で風合い良好なタオルに関するものである。
タオルには、優れた吸水性や柔らかな風合いなどが求められることから、タオルには一般に綿糸が使用されている。しかし、綿糸からなるタオルは、速乾性に劣るだけでなく、使用するにつれだんだんと風合いが低下し、寸法も変化するといった欠点があり、このため各種合成繊維を併用することでかかる欠点の改善が図られている。
例えば、特許文献1には、特定の断面形状をなすポリエステル繊維の周りに綿繊維を巻きつけたコアヤーンを使用したタオルが提案されており、この技術によれば、タオルの速乾性や耐久性だけでなく吸水性もさらに向上させることができる。
特許第2694718号公報
しかしながら、元来タオルとは消耗品である。綿繊維を使用するということは、染色堅牢度の点で不利であり、一旦色あせてしまったタオルには価値は見出せないのであるから、いくらその後も速乾性や耐久性などを維持していたとしても、それはあまり意味のあることとはいえない。
タオルが消耗品であるならば、タオルを廃棄する際の環境保全についても当然考えておくべきである。合成繊維を含むタオルは、綿糸よりなるタオルに比べ有利な特性を多く具備するものの、自然分解しないため廃棄の際は焼却する以外に手段がなく、環境保全の点で非常に不利という問題を抱えている。
本発明は、このような欠点を解消するものであり、速乾性に優れると共に、風合いや寸法安定性を長期間維持でき、しかも自然環境下で容易に分解する、新規なタオルを提供することを課題とするものである。
本発明者は、かかる課題を解決するために鋭意研究の結果、ポリ乳酸繊維を芯成分としてセルロース繊維を鞘成分として配した複合紡績糸を用いることが有効であることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ポリ乳酸繊維を芯成分、セルロース繊維を鞘成分とし、芯鞘の質量比率を20/80〜40/60とする複合紡績糸でパイル部が構成されるタオルであって、タオル全体に占める複合紡績糸の割合が60質量%以上であることを特徴とするタオルを要旨とするものである。
本発明によれば、ポリ乳酸繊維、セルロース繊維をそれぞれ芯・鞘成分として配した複合紡績糸を用いることで、速乾性に優れるだけでなく、長期間使用しても風合いや寸法などが変化し難く、しかも自然環境下で容易に分解する従来ない優れた特性を具備するタオルが提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、ポリ乳酸繊維とセルロース繊維とを用いてなる複合紡績糸を使用する。
本発明にいうポリ乳酸繊維とは、繊維形成能を有するポリ乳酸を主たる組成とする繊維をいい、使用しうるポリ乳酸としては、ポリD−乳酸、ポリL−乳酸、D−乳酸とL−乳酸との共重合体であるポリDL−乳酸、ポリD−乳酸とポリL−乳酸との混合物(ステレオコンプレックス)、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、D−乳酸又はL−乳酸と脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとの共重合体、あるいはこれらのブレンド体などがあげられる。
ポリ乳酸中には、本発明の目的を損なわない範囲において、充填剤、増粘剤、結晶核剤などの添加剤が含有されていてもよい。
また、ポリ乳酸繊維の形態としては、長・短繊維のいずれでも差し支えないが、タオルの風合いを考慮し、短繊維を使用するのが好ましい。
一方、セルロース繊維としては、綿、麻、竹、ビスコースレーヨン、キュプラ、リヨセルなどがあげられ、中でもタオルの吸水性を考慮し、綿、リヨセルが好ましく採用される。セルロース繊維の場合も長・短繊維のいずれも採用可能であるが、ポリ乳酸繊維の場合と同じく短繊維が好ましい。
そして、ポリ乳酸繊維、セルロース繊維共に自然分解しうるものであるから、かかる複合紡績糸を用いれば環境保全の点で有利なタオルが得られることになる。
かかる複合紡績糸においては、ポリ乳酸繊維を芯成分、セルロース繊維を鞘成分として配置する。一般にポリ乳酸繊維は、組成上、タオルの速乾性及び寸法安定性向上に資するところが大きいのに対し、一般にセルロース繊維は、組成上、タオルの吸水性及び風合い向上に資するところが大きいので、前者を芯成分、後者を鞘成分として配することで、両者の持つ特性をタオルにバランスよく反映させることができる。
複合紡績糸における両繊維の質量比率、すなわち芯鞘の質量比率としては、20/80〜40/60の範囲を満足させる。芯鞘の質量比率がこの範囲を外れると、タオルの持つ諸特性がバランスを大きく欠くものとなる。
タオルには、その表面にパイル部と呼ばれるリング状をした糸の飛び出し部分が多数ある。パイル部は、一般にタオルの特性を決定付ける上で重要な役割を果たすので、本発明ではパイル部を構成する糸(パイル糸)に上記複合紡績糸を適用する。
一方、タオルの地組織を構成する糸(地糸)としては、特段限定されるものではないが、効果の一つにあげられている自然分解性を達成するという観点から、上記複合紡績糸の他、各種天然繊維、再生繊維、ポリ乳酸などからなる糸を選択して使用するのが好ましい。ただし、タオル全体に占める複合紡績糸の割合としては60質量%以上である必要があり、これを下回ると、速乾性あるタオルが得られなくなるだけでなく、タオルの風合いや寸法安定性を長期間維持できなくなるので、この点を十分考慮して、地糸を決定すべきである。
本発明では、フェイスタオルのような比較的小さなものから、バスタオルのような比較的大きなものまでタオルと呼ばれる全てのものを対象とする。ただ、いずれの場合であっても、タオルを得るには、まず複合紡績糸を得た後、これを製織編し、しかる後に縫製することで所望のタオルとなす。製織編は一般にタオル織機を用いる。また、染色加工は製織編の前後いずれかにおいて行う。製織編及び染色加工における条件としては、ポリ乳酸繊維が一般に熱やアルカリに弱い点を加味した上で、綿織編物やポリエステル織編物に採用されている条件を適宜組み合わせることで最適化できる。また、タオルにさらなる機能性を付与する目的で、糸又は織編物を各種付帯加工することも好ましい実施態様といえる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
ポリ乳酸短繊維、綿繊維それぞれからなるスライバーを作製した後、両者を同時に粗紡機に供給し、ポリ乳酸繊維、綿繊維をそれぞれ芯・鞘成分として配する粗糸を得た。そして、この粗糸をリング精紡機に供給して、芯鞘の質量比率が30/70で太さ20番手(英式綿番手)の複合紡績糸を得た。
次に、パイル糸に上記複合紡績糸を、地糸に40番手双糸の綿糸を用いて、小幅タオル織機にて、筬密度50羽/3.788cm、緯糸密度48本/2.54cm、パイル糸送込量4.5倍なる条件で製織した。そして、得られた織物を通常の方法で染色加工し、ヘム縫いしてタオルとなした。
得られたタオルは、速乾性に優れ、柔軟な風合いを有するものであった。加えてこのタオルは、家庭洗濯(JIS L0417 103法)した後吊り干しするという操作を30回繰り返した後でも、この柔軟な風合いは維持されており、型崩れや収縮なども見られなかった。
他方、比較として、ポリ乳酸短繊維に代えて通常のポリエステル繊維を使用して、上記と同様の手段にて、タオルを得た。このタオルは、上記と比べ風合いにやや硬さを感じるものであったが、速乾性に優れ、家庭洗濯を繰り返しても風合いの低下は見られず、また、形態安定の点でも特に問題なかった。ただ、このタオルでは、通常のポリエステルが使用されているため、完全なる形での自然分解性を具備しえないものである。

Claims (1)

  1. ポリ乳酸繊維を芯成分、セルロース繊維を鞘成分とし、芯鞘の質量比率を20/80〜40/60とする複合紡績糸でパイル部が構成されるタオルであって、タオル全体に占める複合紡績糸の割合が60質量%以上であることを特徴とするタオル。
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