JP2010057307A - 電力系統監視制御システムおよび遠方監視制御装置引継ぎ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御モードの監視制御サーバが停止したときに、他の監視制御サーバへ制御内容の引き継ぎを円滑に行う。
【解決手段】電力系統監視制御システムは、監視制御サーバ30と、広域ネットワーク40を介して監視制御サーバ30と制御信号53を送受信して変電機器を制御する第1TC10と、第1TC10が障害停止したときに制御する第2TC20とを有する。制御信号53は、監視制御サーバ30により制御工程を第1TC10に指令する指令信号53aと、指令信号53aの指令に応答した結果を通知する指令応答信号53bを含む。第2TC20は、第1TC10が停止する直前に第1TC10が送信または受信した制御信号53を検知可能である。第1TC10がその次に送信または受信予定の制御信号53に基づく工程から、制御可能である。
【選択図】図1
【解決手段】電力系統監視制御システムは、監視制御サーバ30と、広域ネットワーク40を介して監視制御サーバ30と制御信号53を送受信して変電機器を制御する第1TC10と、第1TC10が障害停止したときに制御する第2TC20とを有する。制御信号53は、監視制御サーバ30により制御工程を第1TC10に指令する指令信号53aと、指令信号53aの指令に応答した結果を通知する指令応答信号53bを含む。第2TC20は、第1TC10が停止する直前に第1TC10が送信または受信した制御信号53を検知可能である。第1TC10がその次に送信または受信予定の制御信号53に基づく工程から、制御可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、変電所等に設置される変電機器を遠方監視制御装置(TC)によって制御する電力系統監視制御システムおよび遠方監視制御装置引継ぎ方法に関する。
一般に、電力系統監視制御システムは、信頼性を向上させるため冗長構成となっている。例えば2台の遠方監視制御装置、すなわち第1遠方監視制御装置および第2遠方監視制御装置によって、変電所内に配置された変電機器を、制御するように構成されている。このようなシステムでは、第1遠方監視制御装置がオンラインで運転しているときには、第2遠方監視制御装置は、待機運転となる運転形態であることが多い。
このような運転形態において、オンラインで運転している第1遠方監視制御装置が、何らかの問題が発生して障害停止した場合には、待機運転中の第2遠方監視制御装置がオンライン運転に切り替わり、変電機器を監視制御する機能を引き継ぐように構成されている。
この運転形態によれば、待機運転の第2遠方監視制御装置が、直ちにオンライン運転に切り替わるため、オンライン運転の遠方監視制御装置が不在となる時間を短くすることが可能になる。
このような、電力監視制御システムは、待機中の遠方監視制御装置は、制御中の遠方監視制御装置の制御情報をバックアップしておく必要がある。例えば特許文献1に開示されているように、データ中継装置を設けてオペレータステーションの停止時にはバックアップ制御を行うものが知られている。
特開2002−320346号公報
ところが、上述のようなシステムでは、例えば、複数の制御工程を連続して行わせるような連続制御を、オペレータが監視制御サーバを介して第1遠方監視制御装置で用いて行っている途中で、この第1遠方監視制御装置が障害停止してしまった場合、途中まで行っていた連続制御の内容は引き継がれないことがあった。
このため、新たにオンライン運転となった第2遠方監視制御装置では、中途半端に終わった連続制御を一度キャンセルした後に、改めて再開しなければならなかった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、制御モードの遠方監視制御装置が停止したときに、この遠方監視制御装置と冗長構成された他の遠方監視制御装置へ、制御内容の引き継ぎを円滑に行うことである。
上記目的を達成するため本発明に係る電力系統監視制御システムは、制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、広域ネットワークを介して、前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、を有する電力系統監視制御システムにおいて、前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、前記第2の遠方監視制御装置は、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る電力系統監視制御システムは、制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、広域ネットワークを介して前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、を有する電力系統監視制御システムにおいて、前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、前記第2の遠方監視制御装置は、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る電力系統監視制御システムは、制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、広域ネットワークを介して前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、を有する電力系統監視制御システムにおいて、前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、前記第2の遠方監視制御装置は、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に受信した前記指令信号を検知可能で、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に受信した前記指令信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る遠方監視制御装置引継ぎ方法は、制御所に配置された監視制御サーバと制御信号を互いに送受信しながら変電所に配置された変電機器を制御する第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに、前記第1の遠方制御装置に代わって前記変電機器を制御可能な第2の遠方監視制御装置に切り替える遠方制御装置引継ぎ方法において、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前の停止直前制御信号を、前記第2の遠方監視制御装置が認識する停止直前信号認識工程と、前記停止直前制御信号認識工程の後に、前記第2の遠方監視制御装置が前記停止直前信号の次ステップを指令する制御信号を前記変電機器に送信する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、制御モードの遠方監視制御装置が停止したときに、この遠方監視制御装置と冗長構成された他の遠方監視制御装置へ、制御内容の引き継ぎを円滑に行うことが可能になる。
以下、本発明に係る電力系統監視制御システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1の第1被制御装機能部11および制御機能部31の間で送受信される制御信号53の構成例である。図3(a)は、図1の第1被制御機能部11の状態遷移を示すフロー図で、図3(b)は、第2被制御機能部21の状態遷移を示すフロー図である。図4は、図1の第1遠方監視制御装置10から第2遠方監視制御装置20へ制御を引き継ぐ例を示すフロー図である。
本実施形態の電力系統監視制御システムは、第1遠方監視制御装置(以下、第1TCと称す。)10、第2遠方監視制御装置(以下、第2TCと称す。)20、制御所に設置された監視制御サーバ30、および複数のインタフェイス機能部60を有する。
第1TC10および第2TC20は、変電機器(図示せず)等が配置された一つの変電所に配置されている。
制御所は、第1TC10および第2TC20それぞれから離れた場所に配置されている。監視制御サーバ30は、この制御所内に配置されており、この監視制御サーバ30に設けられた制御機能部31は、広域ネットワーク40を介して、第1TC10および第2TC20それぞれと信号の送受信が可能に接続されている。
図1の例では、第1TC10と監視制御サーバ30が常時通信可能に接続されて、互いに制御信号53を送受信しながら変電機器等を制御する。また、第1TC10が正常に作動しているときには、第2TC20は待機モードになっている。このときの第1TC10の状態をオンライン運転モードと呼んでいる。
複数のインタフェイス機能部60は、第1TC10および第2TC20のうちどちらか一方と変電機器とを電気的に接続可能に構成されている。
第1TC10は、第1被制御機能部11、第1インタフェイス切換機能部12、および第1システム監視機能部13を有する。同様に第2TC20は、第2被制御機能部21、第2インタフェイス切換機能部22、および第2システム監視機能部23を有する。
第1被制御機能部11および第1システム監視機能部13は、互いに信号の送受信が可能に構成されている。また、第1システム監視機能部13および第1インタフェイス切換機能部12は、互いに信号の送受信が可能に構成されている。
第2TC20についても同様に、第2被制御機能部21および第2システム監視機能部23は互いに信号の送受信が可能に構成されて、第2システム監視機能部23および第2インタフェイス切換機能部22は互いに信号の送受信が可能に構成されている。
第1システム監視機能部13および第2システム監視機能部23は、図1に示すように、広域ネットワーク40を介さずに、互いに信号を送受信可能に接続されている。これらを接続する方法は、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続されている。また、専用線等を介して接続してもよい。なお、図1では、第1システム監視機能部13から第2システム監視機能部23へ信号が送信された例を示している。
第1被制御機能部11および第2被制御機能部21それぞれは、監視制御サーバ30の制御機能部31と広域ネットワーク40を介して互いに制御信号53を送受信可能に構成されている。なお、図1では、第1被制御機能部11と制御機能部31のみが制御信号53を送受信可能に接続されている例を示し、第2被制御機能部21と制御機能部31との接続の図示は省略している。
監視制御サーバ30から送信された制御信号53は、第1TC10を経て、インタフェイス機能部60を介して、変電機器に送られる。第1TC10がオンライン運転モードになっているときは、インタフェイス機能部60と第1TC10との間に配置された切換スイッチ61によって、インタフェイス機能部60が第1TC10を経由する制御信号53を受信可能な回路が形成される。
制御機能部31が第1被制御機能部11に対して送信する制御信号53の情報は、図2に示すように、少なくとも3つの情報、すなわち、制御対象の機器が設置される変電所を識別する情報、制御する機器を特定するための機器識別子、および機器をどのように制御するかを示す制御内容、を含んでいる。すなわち第1被制御機能部11が受信する制御信号53は、変電機器を制御する指令信号53aとしての機能を含んでいる。
第1TC10の第1被制御機能部11は、受信した指令信号53aによって指令された制御内容に応答した結果を通知する指令応答信号53bを、制御機能部31に送信する。すなわち、第1被制御機能部11および制御機能部31で互いに送受信される制御信号53は、指令信号53aおよび指令応答信号53bを含んでいる。
本実施形態では、予め、制御モードを通知する情報を含む制御モード通知信号51が第1システム監視機能部13から第1被制御機能部11に発信されることによって、第1TC10がオンライン運転モードとなることが決められている。このとき、オンライン運転モードの第1TC10の第1被制御機能部11は、制御モードになっている。
このとき、第1インタフェイス切換機能部12は、制御モード通知信号51によって、制御モード(オンライン運転モード)として稼動する。このとき、変電機器を制御するための切換スイッチ61によって、第1インタフェイス切換機能部12が発信する制御信号53は、インタフェイス機能部60を介して変電機器で受信できるようにする。
この第1被制御機能部11は、監視制御サーバ30の制御機能部31から送信される指令信号53aを受信する。第1TC10では、この指令信号53aに基づいて制御工程を順次実行する。このとき、第1被制御機能部11は、第1被制御機能部11の制御状況の情報を第2被制御機能部21に通知するために、第1システム監視機能部13および第2システム監視機能部23を介して、第2被制御機能部21に、制御状況通知信号52を送信する。この制御状況通知信号52は、第1被制御機能部11が、監視制御サーバ30から送信される指令信号53aと同じ情報を含む信号である。
また、第1被制御機能部11が指令応答信号53bを、制御機能部31に送信したときには、この指令応答信号53bと同じ内容を第2被制御機能部21にも送信する。すなわち、制御状況通知信号52は、第1被制御機能部11および制御機能部31との間で送受信される制御信号53と同じ内容(情報)であって、第1被制御機能部11が受信した指令信号53aおよび送信した指令応答信号53bと同じ内容を含む信号である。
第1被制御機能部11は、制御状況通知信号52を、第1システム監視機能部13に送信する。第1システム監視機能部13は、待機モードの第2TC20の第2システム監視機能部23と、定期的に互いに情報をやり取りすることで、お互いの稼働状況を監視および診断することができる。第1システム監視機能部13は、互いに送受信する診断データの一部として、制御状況通知信号52を第2システム監視機能部23に送信している。
第2システム監視機能部23は、受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。
オンライン運転モードとなるTCは、例えば第1および第2システム監視機能部13、23それぞれによる相互監視の結果、状況に応じて動的に決定される。本実施形態では、上記の通り、第1TC10がオンラインモード運転になった例を示している。
第1TC10が障害停止した場合には、待機モードで運転している第2TC20が、直ちにオンライン運転モードに切り替わる。このとき第2被制御機能部21は、第2システム監視機能部23から制御モードとして稼働するように制御モード通知信号51が送信されて、制御モードに切り替えられる。
図3に示すように、被制御機能部の制御状態は、少なくとも、無選択状態(ステップS31)、選択中状態(ステップS33)、選択完了状態(ステップS35)、および制御中状態(ステップS37)の4つの状態を有している。これらの制御状態は、制御工程が進行することによって遷移する。
上記の通り被制御機能部のモードには、制御モードおよび待機モードを有している。これら制御モードおよび待機モードいずれにおいても、上記のように制御状態が遷移する。
以下に、制御モードおよび待機モードそれぞれについて、状態が遷移する流れを説明する。先ず、制御モードの場合について、すなわち図1における第1被制御機能部11の状態遷移について、図3(a)を用いて説明する。
初期状態の無選択状態(ステップS31)から、機器選択要求を受信することによって(ステップS32a)、選択中状態(ステップS33)に遷移する。機器選択完了の通知を送信することで(ステップS34a)、選択完了状態(ステップS35)へ遷移する。この後に、機器制御要求を受信して(ステップS36a)、制御中状態(ステップS37)へ遷移する。
制御した機器の応動を確認したら(ステップS38a)、選択中状態(ステップS33)へ遷移する。この後、機器選択解除を完了する通知を送信して(ステップS39a)、無選択状態(ステップS31)へ遷移する。
上記の状態遷移を、対象機器を「開閉器」、制御要求を「開く」とした具体例について説明する。先ず、無選択状態(ステップS31)から、「開閉器」を選択する通知を受信することによって(ステップS32a)、選択中状態(ステップS33)へ遷移する。「開閉器」を選択完了した旨の通知を送信したら(ステップS34a)、選択完了状態(ステップS35)へ遷移する。この後に、この「開閉器」を「開く」という制御要求の通知を受信したら(ステップS36a)、制御中状態(ステップS37)へ遷移する。「開閉器」が「開く」の動作を行ったことが確認できたら(ステップS38a)、選択中状態(ステップS33)へ遷移する。この後に、「開閉器」を選択している状態を解除した旨を通知して(ステップS39a)、無選択状態(ステップS31)へ遷移する。
次に、待機モードの場合について、すなわち図1における第2被制御機能部21の状態遷移について、図3(b)を用いて説明する。
先ず初期状態の無選択状態(ステップS31)から、機器選択要求を受信した旨の通知を確認して(ステップS32b)、選択中状態(ステップS33)に遷移する。次に機器選択完了を送信した旨の通知を確認して(ステップS34b)、選択完了状態(ステップS35)へ遷移する。次に制御要求を受信した旨の通知を確認して(ステップS36b)、制御中状態(ステップS37)へ遷移する。
制御応動確認の通知を受信したら(ステップS38b)、選択中状態(ステップS33)へ遷移する。機器選択解除完了を送信した旨の通知を確認したら(ステップS39b)、無選択状態(ステップS31)へ遷移する。
第1被制御機能部11は、制御モードとして稼働しているので、図3(a)に示す制御モードの処理に沿って状態が遷移する。第2被制御機能部21は、待機モードとして稼働しているので、図3(b)に示す待機モードの処理に沿って状態が遷移する。
このとき、待機モードのときに第2被制御機能部21が受信する通知は、第1被制御機能部11から送信される制御状態通知信号52である。
オンラインで稼働している遠方監視制御装置(TC)において、制御モードで稼働している第1被制御機能部11が停止した場合には、待機運転の第2TC20が直ちにオンライン運転モードに切り替わる。これに伴って、第2被制御機能部21は、待機モードから制御モードに切り替わって、停止した第1被制御機能部11の状況を引き継いで、制御を継続する。
続いて、図4を用いて第1TC10から第2TC20へ引継ぎを行う場合について説明する。
図4は、機器選択が完了した時点で、第1TC10が停止した例を示している。このときの停止は、障害停止等の予定外に停止することをいう。
第1TC10の第1被制御機能部11は、監視制御サーバ30から送信される、機器選択を要求する指令信号53aを受信する。このとき、図4での図示は省略しているが、第1被制御機能部11は、受信した指令信号53aと同じ内容の制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。このときの第1被制御機能部11および第2被制御機能部21は、いずれも選択中状態(ステップS33)になっている。
第1TC10の第1被制御機能部11は、受信した指令信号53aに応答して、機器選択を完了した旨を示す指令応答信号53bを制御機能部31に送信する。このとき、第1被制御機能部11は、送信した指令応答信号53bと同じ内容の制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。このときの第1被制御機能部11および第2被制御機能部21は、選択完了状態(ステップS35)となっている。
図4の例では、選択完了状態(ステップS35)までは、第1TC10が正常に作動して、この後に障害停止が発生している。このときに、第2TC20は、第1システム監視機能部13および第2システム監視機能部23の通信によって、第1TC10が停止したことを検知する。
第1TC10が停止したことを検知した第2TC20は、オンライン運転モードとなる。これに伴い、第2被制御機能部21は、第2システム監視機能部23から送信される制御モード通知信号51によって、制御モードになるように指令される。
制御モードとなった第2被制御機能部21は、選択完了状態(ステップS35)から制御中状態(ステップS37)へ遷移させるために、機器制御要求を受信する(ステップS36a)。この後、第2被制御機能部21は、この機器制御要求に応じた結果を示す指令応答信号53bを、制御機能部31へ送信する。以後、第2被制御機能部21によって、制御を行うように構成されている。
これによりオンライン運転モードの第1TC10が障害停止した後に、過去の制御状況を再度確認することなく、第1TC10が正常に行った制御工程(直前停止工程)の次の工程から、第2TC20により制御を行うことが可能になる。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、新たに制御モードとなった第2被制御機能部21は、第1被制御機能部11が行った停止直前制御工程の次の工程から引き継ぐことができる。したがって、第1TC10から第2TC20へ円滑に引き継ぎを行うことが可能になる。
[第2の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第2の実施形態について、図5および図6を用いて説明する。図5は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図6は、図5の第1および第2被制御機能部11、21の状態遷移を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第2の実施形態について、図5および図6を用いて説明する。図5は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図6は、図5の第1および第2被制御機能部11、21の状態遷移を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の第1TC10および第2TC20それぞれは、第1被制御状況傍受機能部14および第2被制御状況傍受機能部24を有している。
これらの第1被制御状況傍受機能部14および第2被制御状況傍受機能部24は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20の第2被制御状況傍受機能部24が機能する例について説明する。
第2被制御状況傍受機能部24は、第1被制御機能部11から制御機能部31へ送信される指令応答信号53bを、広域ネットワーク40を介して、読み取り可能に構成されている。
第2被制御状況傍受機能部24で読み取った指令応答信号53bは、第2被制御機能部21で受信する。第2被制御機能部21は、第2被制御状況傍受機能部24によって読み取られた指令応答信号53bを制御状況通知信号52であると認識して、状態を遷移する。
本実施形態における第1被制御機能部11および第2被制御機能部21の状態遷移は、制御モードについては図3(a)と同様に状態が遷移するが、待機モードについては図3(b)の状態遷移と異なる部分がある。
図6に示すように、初期状態の無選択状態(ステップS31)から、機器選択要求を受信することによって(ステップS32a)、選択中状態(ステップS33)に遷移する。機器選択完了の通知を送信することで(ステップS34a)、選択完了状態(ステップS35)へ遷移する。この後に、機器制御要求を受信して(ステップS36a)、制御中状態(ステップS37)へ遷移する。
制御した機器の応動を確認したら(ステップS38a)、選択中状態(ステップS33)へ遷移する。この後、機器選択解除を完了する通知を送信して(ステップS39a)、無選択状態(ステップS31)へ遷移する。
これに対して、待機モードの第2被制御機能部21は、機器選択完了を送信した旨の通知を確認することで(ステップS61b)、無選択状態(ステップS31)から選択完了状態(ステップS35)に遷移する。すなわち待機モードの第2被制御機能部21は、無選択状態(ステップS31)から、選択中状態(ステップS33)を経ることなく、選択完了状態(ステップS35)に遷移する。
さらに、機器応動確認の通知を確認することで(ステップS62b)、選択完了状態(ステップS35)から選択中状態(ステップS33)へ遷移する。すなわち待機モードの第2被制御機能部21は、選択完了状態(ステップS35)から、制御中状態(ステップS37)を経ることなく、選択中状態(ステップS33)に遷移する。
本実施形態では、制御機能部31から第1被制御機能部11に送信する指令信号53aの情報は読み取らずに、指令応答信号53bの情報のみで、第1被制御機能部11の制御状況を把握可能に構成されている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に効果を得ることができる。
また、このような構成にすることで、第1の実施形態の効果に加え、待機モードの第2TC20は、指令信号53aに相当する信号処理を省く分だけ負荷が低減し、安定性が向上する。
[第3の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第3の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第3の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の第1TC10および第2TC20それぞれは、第1制御状況受信機能部15および第2制御状況受信機能部25を有している。
これらの第1制御状況受信機能部15および第2制御状況受信機能部25は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20の第2制御状況受信機能部25が機能する例について説明する。
監視制御サーバ30に設けられた制御機能部31は、第1被制御機能部11に送信する制御信号53、すなわち指令信号53aと同じ情報を含む信号を、第2制御状況受信機能部25へ広域ネットワーク40を介して送信する機能を有している。第2制御状況受信機能部25は、制御機能部31により送信された指令信号53aと同じ情報の信号を受信可能に構成されている。第2被制御機能部21は、第2制御状況受信機能部25が受信した指令信号53aを、制御状況通知信号52であると認識する。
第1被制御機能部11および第2被制御機能部21の状態遷移は、図3と同様に状態が遷移する。
本実施形態では、第1被制御機能部11から制御機能部31に送信する指令応答信号53bの情報は受信せずに、指令信号53aの情報のみで、第1被制御機能部11の制御状況を把握可能に構成されている。
このような構成にすることで、第1の実施形態の効果に加え、待機モードの第2TC20は、指令応答信号53bに相当する信号処理を省く分だけ負荷が低減し、安定性が向上する。
[第4の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第4の実施形態について、図8および図9を用いて説明する。図8は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図9は、図8の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号52の判定手順を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第4の実施形態について、図8および図9を用いて説明する。図8は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図9は、図8の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号52の判定手順を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態の特徴および第2の実施形態の特徴の双方を備えたものである。さらに、第1TC10および第2TC20それぞれは、第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26を有している。
これらの第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20に設けられた第2被制御状況判定機能部26が機能する例について説明する。
第2被制御状況判定機能部26は、2つの系統から送信された制御状況通知信号52を受信する。制御状況通知信号52が送信される一方の系統は、第1の実施形態と同様に、第1システム監視機能部13から第2システム監視機能部23を経て第2被制御状況判定機能部26に送信される系統である。もう一方の系統は、第2の実施形態と同様に、第2被制御状況傍受機能部24で受信した指令応答信号53bを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。
以下に、本実施形態の第2被制御状況判定機能部26における制御状況通知信号52の判定手順について説明する。
図9に示すように、判定手順は、被制御状況の通知を待つ信号待機工程(ステップS91)、信号を受信したかどうかを判定する判定工程(ステップS92)、および第1被制御機能部11で行った制御状況を決定して第2被制御機能部21に通知する通知工程(ステップS93)を有する。判定工程(ステップS92)において、どちらか一方の系統から送信された制御状況通知信号52を受信したと判定された場合には、通知工程(ステップS93)へ進み、この制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信する。また、判定工程(ステップS92)において制御状況通知信号52を受信しない場合には、待機工程(ステップS91)に戻るように構成されている。
すなわち本実施形態では、2つの系統のうち、第2被制御状況判定機能部26が早く受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。これにより、どちらか一方の系統が故障しても、第2被制御機能部21の待機モードは、正常に作動することができる。
よって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、ネットワークの故障に対してより信頼性の高い電力系統監視制御システムを得ることができる。
[第5の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第5の実施形態について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号の判定手順を示すフロー図である。なお、本実施形態の構成は、第4の実施形態の構成、すなわち図8に示すブロック図と同様である。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第5の実施形態について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号の判定手順を示すフロー図である。なお、本実施形態の構成は、第4の実施形態の構成、すなわち図8に示すブロック図と同様である。
本実施形態では、第4の実施形態と同様に、第2被制御状況判定機能部26は2つの系統から送信された制御状況通知信号52を受信する。
以下に、本実施形態の第2被制御状況判定機能部26における制御状況通知信号52の判定手順について説明する。
図10に示すように、判定手順は、制御状況の通知を待つ信号待機工程(ステップS101)、2つの系統からの制御状況通知信号52を受信したかどうかを判定する受信判定工程(ステップS102)、受信した2つの信号が一致するか否かを判定する一致判定工程(ステップS103)、第1被制御機能部11で行った制御状況を決定する制御状況決定工程(ステップS104)、決定された制御状況通知信号52を第2被制御機能部21に通知する通知工程(ステップS105)、を有する。
受信判定工程(ステップS102)において、2つの系統双方から制御状況通知信号52を受信したと判定された場合には、一致判定工程(ステップS103)へ進む。受信が確認できないときは、信号待機工程(ステップS101)に戻る。
一致判定工程(ステップS103)において、2つの制御状況通知信号52が一致した場合には、制御状況決定工程(ステップS104)、通知工程(ステップS105)へ進み、一致した制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ通知する。一致しなかった場合には、制御キャンセル工程(ステップS106)へ進んで、受信した制御状況通知信号52の情報をキャンセルして、信号待機工程(ステップS101)へ戻るように構成されている。
すなわち本実施形態では、2つの系統から送信されて第2被制御状況判定機能部26で受信した制御状況通知信号52が、互いに一致したときに、その制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信するように構成されている。
よって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、制御状況通知信号52の情報の信頼性が向上する。
なお、2つの系統から受信した制御状況通知信号52が一致しなかった場合には、どちらかの制御通知信号52を優先させるように構成してもよい。また、一致しない原因を調査することにより、システムの異常等を早期に発見することもできる。
[第6の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第6の実施形態について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第4の実施形態の変形例であって、第4の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第6の実施形態について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第4の実施形態の変形例であって、第4の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第2の実施形態の特徴および第3の実施形態の特徴の双方を備えたものである。さらに、第1TC10および第2TC20それぞれは、第4の実施形態と同様に、第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26を有している。
これらの第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20の第2被制御状況判定機能部26が機能する例について説明する。
第2被制御状況判定機能部26は、2つの系統経由で制御状況通知信号52が送信される。制御状況通知信号52が送信される一方の系統は、第2の実施形態と同様に、第2被制御状況傍受機能部24で受信した指令応答信号53bを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。もう一方の系統は、第3の実施形態と同様に、第2制御状況受信機能部25で受信した指令信号53aを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。
本実施形態では、これら2つの系統のうち、早く受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。制御状況通知信号52を判定する手順は、図9と同様に行う。これにより、どちらか一方の系統が故障しても、第2被制御機能部21の待機モードは機能することができる。
また、これらの2つの系統で送信される制御状況通知信号52が互いに一致したときに、その制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信するように構成してもよい。この場合の制御状況通知信号52の判定は、図10に示す手順と同様に行う。なお、2つの系統から受信した制御状況通知信号52が一致しなかった場合には、どちらかの制御通知信号52を優先させるように構成してもよい。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、より信頼性の高い電力系統監視制御システムを得ることができる。
[第7の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第7の実施形態について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第6の実施形態の変形例であって、第6の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第7の実施形態について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第6の実施形態の変形例であって、第6の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態の特徴および第3の実施形態の特徴の双方を備えたものである。さらに、第1TC10および第2TC20それぞれは、第4の実施形態と同様に、第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26を有している。
これらの第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20の第2被制御状況判定機能部26が機能する例について説明する。
第2被制御状況判定機能部26は、2つの系統経由で制御状況通知信号52が送信される。制御状況通知信号52が送信される一方の系統は、第1の実施形態と同様に、第1システム監視機能部13から第2システム監視機能部23を経て第2被制御状況判定機能部26に送信される系統である。もう一方の系統は、第3の実施形態と同様に、第2制御状況受信機能部25で受信した指令信号53aを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。
本実施形態では、これら2つの系統のうち、早く受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。制御状況通知信号52を判定する手順は、図9と同様に行う。これにより、どちらか一方の系統が故障しても、第2被制御機能部21の待機モードは機能することができる。
また、これらの2つの系統で送信される制御状況通知信号52が互いに一致したときに、その制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信するように構成してもよい。この場合の制御状況通知信号52の判定は、図10に示す手順と同様に行う。なお、2つの系統から受信した制御状況通知信号52が一致しなかった場合には、どちらかの制御通知信号52を優先させるように構成してもよい。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、より信頼性の高い電力系統監視制御システムを得ることができる。
[第8の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第8の実施形態について、図13および図14用いて説明する。図13は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図14は、図13の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号52の判定手順の一例を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第7の実施形態の変形例であって、第7の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第8の実施形態について、図13および図14用いて説明する。図13は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図14は、図13の第2被制御状況判定機能部26で行う制御状況通知信号52の判定手順の一例を示すフロー図である。なお、本実施形態は、第7の実施形態の変形例であって、第7の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第1、第2および第3の実施形態のそれぞれの特徴を備えたものである。さらに、第1TC10および第2TC20それぞれは、第7の実施形態と同様に、第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26を有している。
これらの第1被制御状況判定機能部16および第2被制御状況判定機能部26は、待機モードのときに機能するものであり、本実施形態では、第2TC20の第2被制御状況判定機能部26が機能する例について説明する。
第2被制御状況判定機能部26は、3つの系統経由で制御状況通知信号52が送信される。制御状況通知信号52が送信される第1の系統は、第1の実施形態と同様に、第1システム監視機能部13から第2システム監視機能部23を経て第2被制御状況判定機能部26に送信される系統である。第2の系統は、第2の実施形態と同様に、第2被制御状況傍受機能部24で受信した指令応答信号53bを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。第3の系統は、第3の実施形態と同様に、第2制御状況受信機能部25で受信した指令信号53aを制御状況通知信号52として第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。
以下に、本実施形態の第2被制御状況判定機能部26における制御状況通知信号52の判定手順について説明する。
図14に示すように、判定手順は、制御状況の通知を待つ信号待機工程(ステップS141)、3つの系統からの制御状況通知信号52を受信したかどうかを判定する受信判定工程(ステップS142)、受信した3つの信号のうち少なくとも2つの信号が一致するか否かを判定する多数決判定工程(ステップS143)、第1被制御機能部11で行った制御状況を決定する制御状況決定工程(ステップS144)、決定した制御状況通知信号52を第2被制御機能部21に通知する通知工程(ステップS145)を有する。
受信判定工程(ステップS142)において、3つの系統の全てから制御状況通知信号52を受信したと判定された場合には、多数決判定工程(ステップS143)へ進む。受信が確認できないときは、信号待機工程(ステップS141)に戻る。
多数決判定工程(ステップS143)において、少なくとも2つの制御状況通知信号52が一致した場合には、制御状況決定工程(ステップS144)、通知工程(ステップS145)へ進み、一致した制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ通知する。一致しなかった場合には、制御キャンセル工程(ステップS146)へ進んで、受信した制御状況通知信号52の情報をキャンセルして、信号待機工程(ステップS141)へ戻るように構成されている。
また、これら3つの系統のうち、最も早く受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信してもよい。この場合、制御状況通知信号52を判定する手順は、図9と同様に行う。仮に2つの系統が故障しても、第2被制御機能部21の待機モードは正常に作動することができる。
また、これらの3つの系統から送信される制御状況通知信号52の全てが一致したときに、その制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信するように構成してもよい。この場合の制御状況通知信号52の判定は、図10に示す手順と同様に行う。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、より信頼性の高い電力系統監視制御システムを得ることができる。
[第9の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第9の実施形態について、図15〜図17を用いて説明する。図15は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図16は、図15の第1被制御機能部11で送信される制御信号の構成例である。図17は、図15の第1被制御機能部11で行う制御工程の順序を記載したマクロ制御情報を示す表である。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第9の実施形態について、図15〜図17を用いて説明する。図15は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。図16は、図15の第1被制御機能部11で送信される制御信号の構成例である。図17は、図15の第1被制御機能部11で行う制御工程の順序を記載したマクロ制御情報を示す表である。
なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態の第1TC10および第2TC20それぞれは、第1マクロ制御機能部17および第2マクロ制御機能部27を有している。
制御機能部31が第1マクロ制御機能部17に送信する制御信号53の情報は、図16に示すように、少なくとも5つの情報、すなわち、マクロ制御識別子、ステップ識別子、制御対象の機器が設置される変電所を識別する情報、制御する機器を特定するための機器識別子、および機器をどのように制御するかを示す制御内容、を有している。
マクロ制御識別子およびステップ番号識別子は、図17に示すように、制御工程の工程順序を示すために設けられた識別子であって、図16に示すように構成された制御信号53は、1つの制御内容に対して1つのステップ番号が付されている。このステップ番号は、制御工程の順番を示すものである。このステップ番号によって、制御内容等の順序が、より明確になる。
オンライン運転の第1TC10の第1マクロ制御機能部17は、図17に示すステップ番号が付された制御信号53を受信して、ステップ番号に沿って1ステップ毎に第1被制御機能部11に送信する。
ステップ番号を有する制御信号53(指令信号53a)を受信した第1被制御機能部11は、この指令に応答した結果(指令応答信号53b)を制御機能部31へ送信すると共に、制御機能部31へ送信した指令応答信号53bと同じ情報の信号を、制御状況通知信号52として、第1システム監視機能部13に送信する。第1システム監視機能部13は、受信した制御状況通知信号52を、第1の実施形態と同様に、第2システム監視機能部23に送信する。
第2システム監視機能部23は、受信した制御状況通知信号52を、第2マクロ制御機能部27に送信する。第2マクロ制御機能部27は、受信した制御状況通知信号52に基づいて制御状況の通知情報とマクロ制御情報テーブルの情報とを照らし合わせる。さらに、第2マクロ制御機能部27は、第1被制御機能部11で行った制御工程と、一致した工程(ステップ)の制御状況通知信号52を第2被制御機能部21に送信する。
第1TC10が障害停止すると、第1の実施形態と同様に、第2TC20が新たにオンライン運転に切り替わる。
このとき第2マクロ制御機能部27は、第1被制御機能部11から送信された制御状況通知信号52に基づいて、第1被制御機能部11が停止直前に正常に行った停止直前制御工程のステップ番号を認識する。この後に、第2マクロ制御機能部27は、第1被制御機能部11が行った停止直前制御工程の次のステップ番号が付された制御工程から、連続して制御を行うように、第2被制御機能部21に制御状況通知信号52を送信する。
待機モードの第2被制御機能部21は、第1の実施形態と同様に図3に示すように、制御状態が遷移する。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、新たに制御モードとなった第2被制御機能部21は、第1の実施形態に比べてより確実に、第1被制御機能部11が行った停止直前制御工程の次の工程から引き継ぐことができる。したがって、第1TC10から第2TC20へ円滑に引き継ぎを行うことが可能になる。
[第10の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第10の実施形態について、図18を用いて説明する。図18は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第9の実施形態の変形例であって、第9の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第10の実施形態について、図18を用いて説明する。図18は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第9の実施形態の変形例であって、第9の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第9の実施形態の特徴および第2の実施形態の特徴の双方を備えたものである。第1被制御機能部11が送信する指令応答信号53bおよび制御状況通知信号52は、第9の実施形態と同様である。
第2被制御状況傍受機能部24は、第1被制御機能部11が制御機能部31に対して送信した指令応答信号53bを読み取って、この指令応答信号53bを制御状況通知信号52として第2マクロ制御機能部27に送信する。第2マクロ制御機能部27は、第9の実施形態と同様に、受信した制御状況通知信号52を第2被制御機能部21に送信する。
待機モードの第2被制御機能部21は、図6に示すように、制御状態が遷移する。
本実施形態によれば、第9の実施形態の効果に加え、第2の実施形態の効果を得ることが可能になる。
[第11の実施形態]
本発明に係る電力系統監視制御システムの第11の実施形態について、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第9の実施形態の変形例であって、第9の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本発明に係る電力系統監視制御システムの第11の実施形態について、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態の電力系統監視制御システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態は、第9の実施形態の変形例であって、第9の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第9の実施形態の特徴、第4の実施形態の特徴、および第5の実施形態の特徴を有するものである。第1被制御機能部11によって送信される制御信号53および制御状況通知信号52は、第9の実施形態と同様である。
第2被制御状況判定機能部26は、第4の実施形態と同様に、2つの系統から送信された制御状況通知信号52を受信する。制御状況通知信号52が送信される一方の系統は、第1の実施形態と同様に、第1システム監視機能部13から第2システム監視機能部23を経て第2被制御状況判定機能部26に送信される系統である。もう一方の系統は、第2の実施形態と同様に、第2被制御状況傍受機能部24を介して受信した制御状況通知信号52を第2被制御状況判定機能部26に送信する系統である。
本実施形態では、これら2つの系統のうち、早く受信した制御状況通知信号52を、第2被制御機能部21に送信する。制御状況通知信号52を判定する手順は、図9と同様に行う。これにより、どちらか一方の系統が故障しても、第2被制御機能部21の待機モードは機能することができる。
また、これらの2つの系統で送信される制御状況通知信号52が互いに一致したときに、その制御状況通知信号52を第2被制御機能部21へ送信するように構成してもよい。この場合の制御状況通知信号52の判定は、図10に示す手順と同様に行う。なお、2つの系統から受信した制御状況通知信号52が一致しなかった場合には、どちらかの制御通知信号を優先させるように構成してもよい。
本実施形態によれば、第9の実施形態の効果に加え、第4および第5の実施形態の効果を得ることが可能になる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、2つのTC、すなわち、第1TC10および第2TC20を用いた例を説明したが、これに限らない。3が以上のTCを冗長構成させてもよい。
10…第1TC、11…第1被制御機能部、12…第1インタフェイス切換機能部、13…第1システム監視機能部、14…第1被制御状況傍受機能部、15…第1制御状況受信機能部、16…第1被制御状況判定機能部、17…第1マクロ制御機能部、20…第2TC、21…第2被制御機能部、22…第2インタフェイス切換機能部、23…第2システム監視機能部、24…第2被制御状況傍受機能部、25…第2制御状況受信機能部、26…第2被制御状況判定機能部、27…第2マクロ制御機能部、30…監視制御サーバ、31…制御機能部、40…広域ネットワーク、51…制御モード通知信号、52…制御状況通知信号、53…制御信号、53a…指令信号、53b…指令応答信号、60…インタフェイス機能部、61…切換スイッチ
Claims (12)
- 制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、
広域ネットワークを介して、前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、
広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、
を有する電力系統監視制御システムにおいて、
前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、
前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、
を特徴とする電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が読み取った前記制御信号のうち、早く受信した方が前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前の前記制御信号であると認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項1に記載の電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が読み取った前記制御信号とが、互いに一致したときに前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前の前記制御信号を受信したと認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項1に記載の電力系統監視制御システム。 - 制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、
広域ネットワークを介して前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、
前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、
を有する電力系統監視制御システムにおいて、
前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、
前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、
を特徴とする電力系統監視制御システム。 - 前記複数の制御信号は、それぞれの前記制御信号の工程順序を示すステップ番号識別子を有し、
前記第2の遠方監視制御装置は、
前記ステップ番号識別子により、前記第1の遠方制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信された前記制御信号の工程順序を認識可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に送信または受信された前記制御信号のステップ番号識別子が示す工程順序に対して、次の工程順序を示すステップ番号識別子を有する前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載に電力系統監視制御システム。 - 制御所内に配置されて、この制御所から離れた場所に配置された変電所に設けられた変電機器を制御する機能を備えた制御監視サーバと、
広域ネットワークを介して前記監視制御サーバとの間で複数の制御信号を互いに送受信して、前記変電機器を制御するように構成された第1の遠方監視制御装置と、
前記広域ネットワークを介して前記第1の遠方監視制御装置と接続されて、前記第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに前記第1の遠方監視制御装置に代わって前記変電機器を制御するように構成された第2の遠方監視制御装置と、
を有する電力系統監視制御システムにおいて、
前記複数の制御信号は、前記監視制御サーバにより複数の制御工程を前記第1の遠方監視制御装置に順次指令する指令信号と、前記第1の遠方監視制御装置により前記指令信号の指令に応答した結果を前記監視制御サーバに通知する指令応答信号と、を有し、
前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に受信した前記指令信号を検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に受信した前記指令信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されていること、
を特徴とする電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と通信可能に接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記指令信号のうち、早く受信した方が前記第1の遠方監視制システムの障害停止直前の前記制御信号であると認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項6に記載の電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と通信可能に接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記指令信号とが、互いに一致したときに前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前の前記制御信号を受信したと認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項6に記載の電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と通信可能に接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
さらに、前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が読み取った前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記指令信号のうち、早く受信したものが前記第1の監視制御サーバの障害停止直前の前記制御信号であると認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項6に記載の電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と通信可能に接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
さらに、前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が読み取った前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記指令信号の全てが、一致したときに前記第1の遠方監視制御装置の障害停止直前の制御信号を受信したと認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項6に記載の電力系統監視制御システム。 - 前記第2の遠方監視制御装置は、
前記広域ネットワークを介さずに前記第1の遠方監視制御装置と通信可能に接続されて、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に前記第1の遠方監視制御装置および監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信された前記制御信号を、広域ネットワークを介さずに検知可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に正常に送信または受信した前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
さらに、前記第2の遠方監視制御装置は、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前に、前記第1の遠方監視制御装置および前記監視制御サーバが前記広域ネットワークを介して互いに正常に送信または受信される前記制御信号を、前記広域ネットワークを介して読み取り可能で、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止直前に前記広域ネットワークを介して読み取った前記制御信号の次に送信または受信予定の前記制御信号に基づく工程から、前記変電機器を制御可能に構成されて、
広域ネットワークを介さずに前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が読み取った前記制御信号と、前記広域ネットワークを介して前記第2の遠方監視制御装置が受信した前記指令信号のうち、同じ信号が2つ以上のものが前記第1の遠方監視制御装置の障害停止直前の前記制御信号であると認識するように構成されていること、
を特徴とする請求項6に記載の電力系統監視制御システム。 - 制御所に配置された監視制御サーバと制御信号を互いに送受信しながら変電所に配置された変電機器を制御する第1の遠方監視制御装置が障害停止したときに、前記第1の遠方制御装置に代わって前記変電機器を制御可能な第2の遠方監視制御装置に切り替える遠方監視制御装置引継ぎ方法において、
前記第1の遠方監視制御装置が障害停止する直前の停止直前制御信号を、前記第2の遠方監視制御装置が認識する停止直前信号認識工程と、
前記停止直前制御信号認識工程の後に、前記第2の遠方監視制御装置が前記停止直前信号の次ステップを指令する制御信号を前記変電機器に送信する工程と、
を有することを特徴とする遠方監視制御装置引継ぎ方法。
Priority Applications (1)
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JP2008221020A JP2010057307A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 電力系統監視制御システムおよび遠方監視制御装置引継ぎ方法 |
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JP2008221020A JP2010057307A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 電力系統監視制御システムおよび遠方監視制御装置引継ぎ方法 |
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JP2008221020A Withdrawn JP2010057307A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 電力系統監視制御システムおよび遠方監視制御装置引継ぎ方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011035974A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Toshiba Corp | 電力系統監視制御システムおよび中継装置引継ぎ方法 |
CN105356449A (zh) * | 2015-10-28 | 2016-02-24 | 国家电网公司 | 一种基于故障树的变电站监控故障信号的自主分析方法 |
CN110134053A (zh) * | 2019-06-19 | 2019-08-16 | 广东电网有限责任公司 | 一种配变故障停电快速响应的监控配置方法、装置及设备 |
JP2022152921A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-12 | 横河電機株式会社 | コントローラ及び制御方法 |
-
2008
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