JP2010057050A - 情報端末装置、情報配信装置、情報配信システム及びプログラム - Google Patents

情報端末装置、情報配信装置、情報配信システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の趣味・嗜好に適したコンテンツを再生可能な情報端末装置及び利用者の趣味・嗜好に適したコンテンツを配信可能な情報配信装置等を実現すること。
【解決手段】利用者の趣味嗜好データ又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信して、利用者データに適合する出演者データと、シナリオデータとを情報配信装置から受信する。そして、受信された出演者データと、シナリオデータとに基づいて、映像又は音声を含むコンテンツを生成して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は情報端末装置、情報配信装置、情報配信システム及びプログラムに関する。
従来から、コンテンツの制作は監督や出資者、作家、演出家の意図によって出演者や演出が特定され、雑誌や新聞、テレビ、ビデオ、映画、アニメ、コミックといった視聴覚に訴えるコンテンツが生産され配信されている。
また、ごく一般的に雑誌や新聞といった印刷物やテレビやラジオを用いた放送、インターネット等による配信といった各種メディアによって、広告主と広告代理店と広告制作者の指示に基づき出演者や演出を設定した広告が実施されていた。この際、利用者の趣味・嗜好に応じて広告が選択され、選択された広告が提供されるといった技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年映像技術や、音声技術の進歩により、各種任意のコンテンツが提供可能となっている。例えば、近年の音声合成技術の飛躍的な進歩によりボーカロイドと呼ばれる歌唱音声合成ソフトやNHK放送技研などで2000年頃から公開されている任意のアナウンサーに任意の文章をしゃべらせる発話音声合成技術などが開発されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、音声の韻律から感情を認識する技術が従来から提案されており、それらの韻律を発話音声合成に利用することで、感情表現を伴った発話音声合成が可能である(例えば、特許文献2、3、4参照)。
また、コンピュータグラフィックによる自然や風景、人体、物理的な物体の動作表現などといった各種映像表現が実現されている。
特開2003−242410号公報 特許第4085130号公報 特開2007−183421号公報 特許第3018865号公報 世木 寛之、都木 徹、「可変長の音素環境依存音素列を単位とする波形接続型音声合成(合成, 韻律, 生成, 一般)」、電子情報通信学会技術研究報告、社団法人電子情報通信学会、Vol.103、No.264(20030815)、p.55-60
さて、ここで従来のコンテンツを振り返ってみると監督や作家、スポンサーの意図によって出演者や演出が特定されているため、必ずしもコンテンツ利用者(視聴者、読者、閲覧者を含む)の嗜好を伴った出演者構成や演出と提供されるコンテンツの出演者構成や演出が必ずしも一致してはいないため利用者とコンテンツ製作者の感覚にギャップが生じるという課題があった。
また、ここで従来の広告を振り返ってみると人物やキャラクターが登場する広告は広告主や広告代理店、広告制作者により特定された出演者により広告がなされるため、各種メディアから情報を受取る利用者(視聴者、読者、閲覧者を含む)の出演者に対する嗜好に関して必ずしも合致するとはいい難く、十分な広告効果を発揮しているとはいえないという課題があった。
また、広告を趣味嗜好に応じて利用者に提供することやコンテンツを趣味嗜好に応じて選択し利用者に提供することはできたが、広告の出演者や演出を利用者の趣味嗜好や属性に応じて変更して提供することやコンテンツの出演者や演出を利用者の趣味嗜好や属性に基づいて変更して提供することはできないという課題があった。
また、通常情報配信装置から、情報端末装置にたいして配信されるコンテンツや広告については、画一的な内容が配信されるため、利用者の地域や、年齢、性別と言った利用者の属性に必ずしも適したものが配信されているとは限らなかった。
上述した課題に鑑み本発明が目的とするところは、利用者の趣味・嗜好に適したコンテンツを再生可能な情報端末装置及び利用者の趣味・嗜好に適したコンテンツを配信可能な情報配信装置等を実現することを目的とする。
上述した課題に鑑み、本発明の情報端末装置は、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置であって、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段と、前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の情報端末装置において、前記コンテンツデータには、制約条件を含んでおり、前記利用者別コンテンツデータ生成手段は、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する場合に、制約条件に応じた利用者別コンテンツデータを生成することを特徴とする。
本発明の情報端末装置は、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置であって、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報端末装置は、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置であって、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信手段と、前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報端末装置は、情報端末装置と通信可能な出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置であって、前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信手段と、前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の情報端末装置において、前記コンテンツデータには、制約条件を更に含んでおり、前記選択手段は、前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合し、更に制約条件に応じた出演者データ及びシナリオデータを選択することを特徴とする。
本発明の情報配信システムは、情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムであって、前記情報端末装置は、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段と、前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備え、前記情報配信装置は、前記情報端末装置から利用者データを受信する利用者データ受信手段と、前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報配信システムは、情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムであって、前記情報配信装置は、前記情報端末装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段を備え、前記情報端末装置は、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報配信システムは、情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムであって、前記情報配信装置は、コンテンツデータのインデックスを生成し、コンテンツインデックスとして前記情報端末装置に送信するコンテンツインデックス送信手段と、前記情報端末装置に、出演者データ及びシナリオデータを送信する出演者データ及びシナリオデータ送信手段と、を備え、前記情報端末装置は、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信手段と、前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の情報配信システムは、情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムであって、前記情報端末装置は、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段を備え、前記情報配信装置は、前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信手段と、前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、を備え、前記情報端末装置は、前記利用者別コンテンツデータを受信して再生することを特徴とする。
本発明のプログラムは、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信機能と、前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信機能と、前記受信機能により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成機能と、前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶させる利用者データ記憶機能と、前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信機能と、前記利用者データ記憶機能により記憶された利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択機能と、前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶させる利用者データ記憶機能と、前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信機能と、前記利用者データ記憶機能により記憶された利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択機能と、前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信機能と、前記受信機能により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成機能と、前記利用者別コンテンツデータ生成機能により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、情報端末装置と通信可能な出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶するコンピュータにおいて、前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信機能と、前記利用者データ受信機能により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択機能と、前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、従来からある利用者の趣味嗜好をその行動から統計的に分析推定し、好みの出演者が出ている番組を探し出して利用者に提供するのではなく、コンテンツや広告そのものの出演者や演出を利用者の趣味嗜好や属性に応じて切り換えることで動的にコンテンツや広告を構成し利用者に提供するものである。
このため、コンテンツの配信において、利用者の好みの出演者や演出による動作や発話によって目的のコンテンツが生成されるため従来にない利用者参加型のコンテンツを構成することができるようになるとともに、同じコンテンツを異なる配役で何度も楽しむといった新たなエンターテインメントを提供することが可能となる。
また、広告の実施において、利用者の好みの出演者や演出による動作や発話によって任意の商品が広告されるため、その広告効果をより高める効果がある。
また、製作側や監督等の著作権者である製作者や出資者、出演者の指定するコンテンツの変更に関する制約条件に基づいて利用者の趣味嗜好や属性を可能な範囲で適切に反映した出演者や演出によるコンテンツや広告の配信を実施できるようになるとともに、通信回線を用いて動的に広告を提供されるため発売(公表)されてから時間の経過したコンテンツであっても最新の広告を提供することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。これから開示する実施形態については、別記される請求の範囲に定義された発明の範囲から逸脱しない範囲での修正及び変更が可能である。また、従来の発明や技術と組み合わせてより利便性を高めたり、性能を改善したりしてもよい。それでは、発明を実施するための最良の形態をより詳しく説明する。
[1.システムの概要]
まず、本発明の情報端末装置、情報配信装置を適用した情報配信システムの概要について図1を用いて説明する。情報配信システムには、趣味・嗜好データ等を入力する情報端末装置があり、情報配信装置にネットワークNを介してデータの送信要求を行う。情報配信装置は、情報端末装置のデータの送信要求に応じてデータを情報端末装置に送信することとなる。
ここで、情報端末装置は種々の装置が考えられる。情報端末装置としては、家庭や会社等に設置される固定型の装置(例えばコンピュータ)であっても良いし(1020)、自動車に搭載されるような車載型の装置(カーナビゲーション装置)であっても良いし(1022)、携帯電話やPDA等の移動端末であっても良い(1024)。
また、情報配信装置としては、ネットワークNを介して通信を行うサーバ1010であったり、情報端末装置と携帯電話網等のネットワークシステムを介して接続する無線局1012であったりしても良い。
さらに、サーバ1010と、情報端末装置とは、通信衛星1030を介して通信を行うこととしても良い。このように、各種ネットワークシステムを介して情報端末装置と、情報配信装置が通信を行うシステムとなる。
ここで、本実施形態における情報配信システムの説明を簡略化するため、模式的に表したのが図2である。図2に示す用に、ネットワークNを介して情報端末装置10と情報配信装置20とが接続されている。また、情報配信装置20は、1つは限らず、本実施形態においては第1情報配信装置20aと、第2情報配信装置20bとを備えて構成されている。この第1情報配信装置20aと、第2情報配信装置20bとは、同一の構成であり、特に必要がない場合は情報配信装置20として説明する。
[2.装置構成]
続いて、情報端末装置10及び情報配信装置20の機能構成について、図を用いて説明する。
[2.1 情報端末装置の構成]
図3は、情報端末装置10の機能構成を説明するための図である。情報端末装置10は、制御部100と、通信部102と、操作部104と、記憶部106と、描画部108と、映像出力部110と、音声合成部112と、音声出力部114とを備えて構成されている。
制御部100は、CPUやメモリコントローラといった情報端末装置に必要な制御回路によって構成されている機能部であり、記憶部106に記憶されたプログラムを前記各種データに基づいて実行する。例えば、制御部100は、FPGAやASICなどの任意の半導体等によって実装されている。
通信部102は、イーサネット(登録商標)やモデムといった通信機器によって構成され、それらを用いて電話網やインターネット、専用線、光ファイバなどに接続することで記憶部106の情報をやり取りするために用いられる機能部である。
また、通信部102は、受信機能のみを独立させアンテナなどを用いて放送波から記憶部106で記憶される情報を受信するように構成してもよく、放送波を用いて送受信可能であれば放送波を用いて記憶部106のデータを送受信してもよい。
操作部104は、記憶部106に登録する各種データ(例えば、後述する利用者趣味嗜好データや利用者属性データ)を登録したり削除したりするための機能部である。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、ゲームパッド又はジョイスティック等の操作指示デバイスによって構成され、必要であればリモコン、携帯電話、遠隔PC、音声認識又はジェスチャ認識等によって実現されてもよい。
記憶部106は、各種データやプログラムを記憶するための機能部である。記憶部106は、任意の記憶媒体(HDD、SDD、DVD、BD又はカードメモリ等)や半導体記憶部品によって構成されている。記憶部106について、詳細は後述するが、利用者入力や利用者の操作状態の分析などに基づき利用者趣味嗜好データ及び利用者属性データが生成され、記憶部106に記憶される。また、利用者趣味嗜好データ及び利用者属性データは、情報配信装置20に通信部102を介して送信される。
また、送信した利用者趣味嗜好データや利用者属性データに基づいて情報配信装置20で選択された出演者データ、シナリオデータ等のデータを受信し、コンテンツ及び広告として記憶部106に記憶する。
また、記憶部106には、情報端末装置10をクライアントとして動作させるオペレーティングシステム、クライアントプログラムの他に、コンテンツ再生のための各種プログラムを記憶する。詳細については後述する。
描画部108は、GPUや映像用DAコンバータといった画像表示に必要な回路によって構成され、三次元や二次元のコンピュータを用いた描画機能を実現し制御部の制御に基づいて必要な画像を描画するための機能部である。具体的には、FPGAやASICなどの半導体等によって実現されてもよいし、更に描画専用の記憶部を持っていてもよい。
映像出力部110は、映像出力端子によって構成され、接続される映像表示装置(非図示)に映像信号を出力するための機能部である。例えば、RGBやDVI、HDMIといったインタフェースにて実現されている。ここで、映像出力部110は、表示部分離型であれば有線無線を問わず映像情報を伝達するための接続を行うことができればよく、表示部一体型の場合であれば外見上は判別できない内部配線として接続されていてもよい。
音声合成部112は、音声用DAコンバータいった音声出力に必要な回路によって構成され、コンピュータを用いた音声合成(特に発話音声合成)を実現し制御部の制御に基づいて必要な音声を発生するための機能部である。具体的には、FPGAやASICなどの半導体等によって実現されてもよいし、更に音声合成専用の記憶部を持っていてもよい。
音声出力部114は、任意の音声出力端子によって構成され、接続される音声出力装置(非図示)に音声信号を出力するための機能部である。例えば、2chステレオ、5.1chサラウンド、ヘッドホンといった装置に出力される。ここで、音声出力装置がスピーカ分離型であれば有線無線を問わず音声情報を伝達するための接続を行うことができればよく、スピーカ一体型の場合であれば外見上は判別できない内部配線として接続されていてもよい。
なお、描画部108や音声合成部112が情報端末装置10にない場合、情報配信装置20から、映像信号や音声信号を直接受信し、再生出力することとしても良い。
[2.2 情報配信装置の構成]
続いて、情報配信装置20の機能構成について図4を用いて説明する。情報配信装置20は、制御部200と、通信部202と、操作部204と、記憶部206とを備えて構成されている。
制御部200は、CPUやメモリコントローラといった情報端末装置に必要な制御回路によって構成されている機能部であり、記憶部206に記憶されたプログラムを前記各種データに基づいて実行する。例えば、制御部200は、FPGAやASICなどの任意の半導体等によって実装されている。
通信部202は、イーサネット(登録商標)やモデムといった通信機器によって構成され、それらを用いて電話網やインターネット、専用線、光ファイバなどに接続することで記憶部206の情報をやり取りするために用いられる機能部である。また、通信部202を介して情報端末装置10と通信を行うこととなる。
記憶部206は,任意の記憶媒体(HDD、SDD、DVD、BD又はカードメモリなど)や半導体記憶部品によって構成されおり、各種データやプログラムを記憶するための機能部である。記憶部206の構成についての詳細は後述するが、簡単に説明すると、それらに記憶される情報として情報端末装置10に送信する情報を条件付ける利用者趣味嗜好データや、利用者属性データ等を取得し記憶するとともに、条件付けに従って選択した出演者データ、シナリオデータといった情報端末装置10に送信するための情報が記憶される。
また、記憶部106には、情報端末装置10をクライアントとして動作させるオペレーティングシステム、クライアントプログラムの他に、コンテンツ再生のための各種プログラムを記憶する。詳細については後述する。
[3.記憶部の構成]
つづいて、記憶部106及び記憶部206の構成について説明する。まず、記憶部に記憶されるデータについて、本実施形態において利用されるコンテンツデータベース(DB)の構造について説明する。
[3.1 データベースの説明]
図4は、コンテンツDBのデータ構造の概略を説明するための図である。なお、各データに含まれている内容は、説明の都合上用いられる代表的なものを記載しており、本図に記載されている項目が総ての項目ではない。
まず、本実施形態におけるコンテンツDB300には、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツC…と各コンテンツが含まれている。なお、本実施形態におけるデータが含まれているとは、具体的に下位のデータが上位のデータベースに包含されて記憶されている場合でもよいし、下位のデータベースのポインタが記憶されていてもよいし、シナリオデータや出演者データがどのような項目構成や内容になっているかといったインデックス情報が記憶されていてもよい。
また、コンテンツ情報における各種制約条件に関するデータがシナリオデータや出演者データ内に後述される製作者制約条件データ、出資者制約条件データ、出演者制約条件データの形で、それぞれの制約条件をフラグとして記憶したり、基準値として記憶したり、範囲値として記憶したり、任意のキーワードやキーワードにともなう形態素解析パラメータなどとして記憶したりされている。
ここで、コンテンツA(310)を例にとって説明する。コンテンツA(310)には、シナリオデータ320と、出演者データ340とが含まれている。以下、シナリオデータ320と、出演者データ340とについて説明する。
[3.1.1 シナリオデータ]
シナリオデータ320は、後述される配役データ、カメラワークデータ、動作データ、演出データ、セリフデータ、部品データ、背景データ等を含んで構成されており、コンテンツや広告がどのような時系列変化を伴って、出演者や台詞、背景(風景やスタジオ構成など)、部品(大道具・小道具)、カメラワーク、BGM(バックグラウンドミュージック)、衣装などをどのように変化させて映像や音響の表現を実施していくか記述したデータである。本図において、シナリオデータ320は、配役データ、オープニング、シーン1データ、シーン2データ、製作者制約条件データ、出資者制約条件データ、製作者属性データ及び出資者属性データ等を含んでいる。
これらに含まれるデータに基づいて、コンテンツや広告がどのような時系列変化を伴ったシーンデータによって、出演者や台詞、背景(風景やスタジオ構成など)、部品(大道具・小道具)、カメラワークがなされ、どのようにコンテンツや広告が表現されるかを記述したデータによって構成されており、必要であれば演出データとしてのBGM(バックグラウンドミュージック)や衣装などが指定されていてもよいし、インタラクティブコンテンツであれば利用者の操作によってシナリオの進行が変化するように構成されていてもよい。
配役データとは、コンテンツや広告中の出演者がどういった役割や名前を与えられているかを示すデータであって、役割ごとに性格や癖などの特徴が設定されていてもよい。
オープニングデータとは、当該シナリオデータのオープニングのデータが記憶されている領域である。
シーンデータは、シーン毎のデータが記憶されており、本図においてはシーン1データ及びシーン2データが含まれている。シーンデータの一例として、シーン1データ350には、シーン出演リストデータ、モーションデータ、カメラワークデータ、動作データ、演出データ、セリフデータ、部品データ、背景データ及びBGMデータ等が含まれている。
カメラワークデータは、コンテンツや広告において三次元空間情報内をカメラとしての視点がどのように移動したり、ピントを合わせたり、画角を変えたりといったカメラの視点変化などを示すデータである。なお、製作者によって許容されれば利用者が視点の操作などを行ってもよく、特定の監督などによるカメラワークの癖などがテンプレート化されたデータであってもよい。
動作データは、出演者データや部品データによって構成される人物や機器類(大道具・小道具)がどのような動作をしてシナリオを端末装置上で実施・表現するかを記述したデータである。
演出データは、例えば爆発や雷雨などの自然現象や光の当たり方や出演者の怪我の具合、肌の露出度や声の振るえやBGM(バックグラウンドミュージック)や効果音や特殊効果映像や衣装や歌といった映像表現や音声表現における各種効果に応じて生成される情報の生成手順や内容、そしてそれに伴うポリゴン形状やテクスチャデータや色などの映像表現の変化や音響効果の変化を示す情報である。
セリフデータは、シナリオの進行状況に応じて出演者や機器類がどのような発話を行うかのデータであって、後述する情報端末装置の発話音声合成プログラムによって生成される音声の元となる文章情報である。また、話者の感情情報などがマークアップ言語などによって含まれていてもよい。
部品データは、コンテンツや広告においてTVや映画でいうところのスタジオセットや大道具・小道具の類であって、小さいものはマッチ箱や蟻から大きなものは宇宙船やロボットにいたるまで、シナリオの進行に必要な部品のサーフェイスモデルやテクスチャやポリゴンデータやモーションテンプレートが任意に組み合わされた形で提供される。
背景データは、人物データや部品データが表示される際の背景表示に用いられるデータであって地形などをはじめとし建造物や樹木や河川や山岳や海や天体といったスタジオセットや風景を構成するためのサーフェイスモデルやテクスチャやポリゴンデータによる情報であり、例えばピラミッドなどをそのままレーザースキャナで取込んで得られたデータであってもよく、それらの背景データ内を視点移動することで任意のシーンを構成することができる。
製作者制約条件データは、製作者が著作人格権の同一性保持権の主張に基づいて利用者が変更を加えてよいカテゴリーや条件が記述されているデータである。製作者制約条件データ330として、その一例を示している。ここでは、配役の変更が可能か否か、BGMの変更が可能か否か、衣装の変更が可能か否か、が記載されている。
具体的には、主演男優は変えてもいいが主演女優は変えてはいけないとか、主演俳優の人種がある特定の人種でなければ変更できないとか、主演俳優はそのままで声優を別に設定してもよいとか、指定の金額を別途支払えば主演俳優や演出を変更してもよいといったコンテンツに視聴者が出演者の選択や演出の内容に対して参加する場合において制約となる各種条件を記述することが可能となる。
出資者制約条件データは、コンテンツや広告に対する出資者による制約条件が記憶されているデータである。例えば、利用者が変更を加えてよいカテゴリーや条件の記述がなされているデータであったり、広告の実施に当たり出演者や製作者に支払う料金とその課金体系に関するデータであったり、出演者や製作者の評価やランキングなどによって広告の実施を制御するか否かの広告実施制限に関するデータであったりする。
具体的には、主演男優は変えてもいいが主演女優は変えてはいけないとか、主演俳優の人種がある特定の人種でなければ変更できないとか、主演俳優はそのままで声優を別に設定してもよいとか、指定の金額を別途支払えば主演俳優を変更してもよいとか、コンテンツに視聴者が出演者の選択や演出の内容に対して参加する場合において制約となる各種条件が記述されている情報であったり、一回の広告の提示に伴い発生する料金データであったり、出演者や製作者のゴシップなどの発生に伴い広告の実施を取りやめたり減額したりする条件に関してのデータであったり、複数の特定条件のコンテンツに出資する場合の出資対象を選定する基準となる出資条件に用いる情報であったりする。
製作者属性データ及び出資者属性データは、製作者及び出資者の属性が記憶されているデータである。例えば製作者が個人であるか、法人であるか、日本企業であるか、外国企業であるか、製作者や出資者の活動地域や帰属する宗教、性別、法人であれば法人格上の分類や企業規模、格付け機関による社会的信用度などの属性が記憶されている。
[3.1.2 出演者データ]
続いて、出演者データ340について説明する。出演者データ340は、後述されるテクスチャデータ、ポリゴンデータ(三次元データ、サーフェイスデータ、立体画像データ等と表記されてもよい)、ボーンデータ、モーションテンプレート、発話音声テンプレート、出演者属性データ、出演者制約条件データなどが出演者毎により構成されており、出演者がどのよう形状や表情、姿勢、動作、発話、感情表現をするのかといった情報である。出演者がコンテンツ内でシナリオデータ320に従い発話や動作をする際の画像表現や音声表現の基準となっている。
出演者データ340は、出演者毎に、出演者Aデータ、出演者Bデータ、出演者Cデータ…とそれぞれ記憶している。本図においては、出演者Aデータ360を例に説明する。なお、これら出演者データは必ずしもシナリオデータやコンテンツのインディクス情報を配信する情報配信装置と同一の筐体内に設置されている必要はない。
発話音声テンプレートは、韻律や話速や音程などの情報に基づいてある人物が任意の文章や文字列を話したときにその文章や文字列に応じて構成される音素や音素片などに対応した音響特性を示す情報群である。感情などを踏まえて任意の文章を特定の人物が発話しているかのように合成するための基準となるテンプレート(雛形)としての情報である。
ポリゴンデータは、出演者や表示物体の三次元立体物がどのような多面体によって構成されているのかを示す情報である。サーフェイスモデルとも呼ばれ、三次元描画の際に表示物体がどの視点からみたらどのようになるかを判別するための情報であり、最近は立体物をレーザースキャンし多数の頂点情報として取得した後、計算によって適当なポリゴン情報に変換する方法がよく知られている。例えば、実在の人体や模型自動車(必要であれば実物の自動車)等を三次元スキャンしてポリゴンデータが生成されることがよく知られている。
テクスチャデータは、三次元ポリゴン画像をよりリアルに見せるための実在の人物や物体の写真や、手書きの画像などによる二次元画像の情報である。なお、専用の三次元撮像装置を用いた専用の画像であったり、三次元立体画像を算術的に展開することで生成された二次元画像や三次元描画のマッピング条件を指定するUVマップであったり、プログラマブルシェーダを用いたバンプマッピングやパララックスオクルージョンマッピングなどに利用するマッピング情報であったりしてもよい。
ボーンデータは、前記テクスチャデータや前記ポリゴンデータを組み合わせて生成された三次元物体における間接と骨格の関係とその稼動範囲を指定する情報である。
モーションテンプレートは、テクスチャデータとポリゴンデータとボーンデータとを用いて構成された物体がどのように表情を変えたり、動作したりするかを時系列的に表した情報群である。何らかのキーワードに基づいて、そのキーワードに関連付けられる任意の動作や表情の変化を特定の人物が実際に行動しているかのように合成するための基準となるテンプレート(雛形)としての情報である。
出演者制約条件データとは、出演者自身の意思や所属プロダクションの意思によって決められた表現上の制約を記録するデータである。本図においては、出演者A制約条件データ370として表している。出演者A制約条件データ370は、肌の露出度や粗野な言葉の頻度、髪型変更が可能か否かを示している。また、他には特定の年齢を対象とした表現を禁止したり、出演するコンテンツの条件を指定したり、出演に伴う金額を指定したり、禁止したり許可したりする特定のポーズや服装を指定したり利用者が出演者の選択や演出の内容に対して変更をする際に変更可能な範囲を指定するための情報であり、これらの情報を任意に組み合わせて用いてよい。
なお、あらかじめ用意された複数の出演者による出演者動画像を出演者データとして用意し背景映像として用意されたシナリオ動画像としてのシナリオデータに合成してもよいし、出演者と背景映像が既に合成された動画像を提示可能な出演者の人数分用意しておいてもよい。
[3.2 情報端末装置の記憶部]
つづいて、情報端末装置10における記憶部106の構成について、図6を用いて説明する。図6に示す用に、記憶部106には、プログラム記憶部152と、データ記憶部154との領域が確保されている。
プログラム記憶部152には、画像合成プログラム152aと、二次元描画プログラム152bと、三次元描画プログラム152cと、発話音声合成プログラム152dと、嗜好・属性データ送信プログラム152eと、データ受信プログラム152fとが記憶されている。
画像合成プログラム152aは、シナリオデータに基づいて、出演者データや背景等の画像を構成するためのプログラムである。
二次元描画プログラム152bは、二次元平面に画像を描画するためのプログラムである。具体的には、JPEGやGIF、PNGの展開プログラム、SVGやアドビ社FLASH(登録商標)、マイクロソフト社シルバーライト(登録商標)といったプラグイン等を含む描画プログラム、MPEG、VC1、H.264、Apple社QuickTime(登録商標)、リアルネットワークス社リアルプレイヤー(登録商標)といった動画再生プログラム、オートデスク社コンバッション(登録商標)や各種2Dによるトラッカーシステム等である。
三次元描画プログラム152cは、三次元平面に画像を描画するプログラムである。具体的には、OPEN−GL、マイクロソフト社DirectX(登録商標)等のOSに追加されるライブラリであったり、EpicGames社アンリアルエンジン(登録商標)、VALVEソフトウェア社ソースエンジン(登録商標)といったゲームエンジン等であったりしてもよい。また、オートデスク社コンバッション(登録商標)や各種3Dトラッカーシステムなどであってもよい。
発話音声合成プログラム152dは、音素情報や音素片情報、韻律情報、話速情報、音量情報、音程情報といった発話にかかわる情報を組み合わせ、音声情報として出演者の発話内容を生成し、発話音声合成を行うプログラムである。例えば、韻律や話速などの制御によって感情を表現したり、ヤマハ社のボーカロイド(登録商標)と呼ばれる歌唱合成ソフトのように音程の変化によって歌を歌わせたりすることも可能である。
なお、音楽や効果音、楽器音などを合成する「音声合成」と区別をつけるため本実施形態では文章情報と任意の話者の発話音声テンプレートから発話音声を合成する方法を「発話音声合成」と表記する。ここで用いられる文章情報は一般的なテキスト情報ばかりではなく、XMLやHTMLなどのマークアップ言語により記述されていてもよい。
嗜好・属性データ送信プログラム152eは、利用者データとして、後述する趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを情報配信装置20に送信するプログラムである。
データ受信プログラム152fは、情報配信装置20よりデータを受信するためのプログラムである。本実施形態においては、出演者データ2544や、シナリオデータ2546を受信することとなる。
データ記憶部154には、利用者データ1542と、受信出演者データ1544と、受信シナリオデータ1546とが記憶されている。
利用者データ1542は、趣味嗜好データ1542aと、利用者属性データ1542bとを含む利用者データを記憶している。
趣味嗜好データ1542aは、利用者の趣味嗜好を示す情報である。すなわち、利用者がどのような出演者を好む傾向があるか、どの程度の演出まで許容することができるのかを示している。この趣味嗜好データ1542aは、操作部104により利用者に登録されたり、利用者の操作により趣味嗜好が判定され、登録されたりすることとしてもよい。
利用者属性データ1542bは、利用者の属性を示す情報である。すなわち、利用者の年齢、性別、人種、宗教、親権者による閲覧制限又は居住地域といったコンテンツ利用の際に参照される情報である。これらの情報は、予め記憶してあっても良いし、操作部104により利用者に登録されても良い。
受信出演者データ1544は、ポリゴンデータと、モーションテンプレートと、テクスチャデータと、発話音声テンプレートと、出演者制約条件データと、出演者属性データとを含んでいる。
また、受信シナリオデータ1546は、配役データと、カメラワークデータと、セリフデータと、部品データと、背景データと、動作データと、演習データと、製作者制約条件データと、製作者属性データと、出資者制約条件データと、出資者属性データとを含んでいる。
この受信出演者データ1544及び受信シナリオデータ1546は、情報配信装置20から受信され記憶されるデータである。また、これらの各データの詳細については、「3.1 データベースの説明」にて説明を行ったため、その説明を省略する。
[3.3 情報配信装置の記憶部]
つづいて、情報配信装置20における記憶部206の構成について、図7を用いて説明する。図7に示すように、記憶部206には、プログラム記憶部252と、データ記憶部254との領域が確保されている。
プログラム記憶部252には、嗜好・属性データ受信プログラム252aと、出演者データ送信プログラム252bと、シナリオデータ送信プログラム252cと、嗜好・属性データマッチングプログラム252dと、データベースプログラム252eとが記憶されている。
嗜好・属性データ受信プログラム252aは、利用者データ1542(趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542b)を情報端末装置10から受信するプログラムである。受信された利用者データ1542は、受信利用者データ2542として記憶部206に記憶される。
出演者データ送信プログラム252bは、出演者データ2544を情報配信装置20から情報端末装置10へ送信するプログラムである。
シナリオデータ送信プログラム252cは、シナリオデータ2546を情報配信装置20から情報端末装置10へ送信するプログラムである。
嗜好・属性データマッチングプログラム252dは、製作者制約条件データや出資者制約条件データと情報端末装置10から受信した利用者の趣味嗜好データ2542aや、利用者属性データ2542bを評価し、データベースプログラム252eによって情報配信装置20から情報端末装置10へどのような出演者データ2544やシナリオデータ2546を送信するかを決めるプログラムである。
データベースプログラム252eは、受信された受信利用者データ2542に基づいて利用者が閲覧するコンテンツや広告に関し、出演者データ2544やシナリオデータ2546を検索し利用者の情報端末装置10に提供するための処理を実施するプログラムである。なお、製作者制約条件データや出資者制約条件データといった各種の閲覧条件となるデータを参照してより効率的かつ利用者にメリットのある閲覧を実現してもよい。
受信利用者データ2542は、情報端末装置10から送信される利用者データ1542を受信し、記憶されるデータである。趣味嗜好データ2542aは趣味嗜好データ1542aと同じであり、利用者属性データ2542bは利用者属性データ1542bと同じである。
出演者データ2544は、ポリゴンデータと、モーションテンプレートと、テクスチャデータと、発話音声テンプレートと、出演者制約条件データと、出演者属性データとを含んでおり、シナリオデータ2546は、配役データと、カメラワークデータと、セリフデータと、部品データと、背景データと、動作データと、演習データと、製作者制約条件データと、製作者属性データと、出資者制約条件データと、出資者属性データとを含んでいる。
これらのデータはコンテンツDBを構築する各データであり、受信利用者データ2542に合致する出演者データ2544及びシナリオデータ2546が検索され、情報端末装置10へ送信される。これらの各データの詳細については、「3.1 データベースの説明」にて説明を行ったため、その説明を省略する。
[4.実施例]
続いて、本実施形態における情報端末装置10及び情報配信装置20を用いた処理について、具体的な実施例として処理を説明する。
[4.1 第1実施例]
まず、図8を用いて第1実施例について説明する。情報端末装置10から、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542b(利用者データ1542)が情報配信装置20に送信される(ステップS100)。続いて、情報配信装置20は、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを受信し、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bとして記憶部206に記憶する(ステップS102)。
ここで、条件マッチング処理が実行され、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bに適合する出演者データ2544が選択され、シナリオデータ2546が設定される(ステップS104)。
続いて、マッチング処理において選択された出演者データ2544が情報端末装置10に送信され(ステップS106)、情報端末装置10で受信出演者データ1544として受信する(ステップS108)。
同様に、マッチング処理において設定されたシナリオデータ2546が情報端末装置10に送信され(ステップS110)、情報端末装置10で受信シナリオデータ1546として受信する(ステップS112)。
そして、情報端末装置10は、受信出演者データ1544及び受信シナリオデータ1546を合成することにより、利用者別コンテンツデータを生成し(ステップS114)、利用者別コンテンツデータが再生されることとなる(ステップS116)。
ここで、ステップS104における条件マッチング処理について、図9を用いて説明する。まず、利用者の趣味嗜好データ2542aを取得する(ステップS150)。ここで、製作者の指定する中から利用者の好みの出演者を選択する(ステップS152)。
ここで、出演者全員ついて実行していない場合(出演者のリストが完了していない場合)には(ステップS154;No)、再度ステップS152を実行する。他方、出演者リストが完了した場合には(ステップS154;Yes)、利用者属性データ2542bを取得する(ステップS156)。
そして、利用者属性データ2542bに応じたシナリオを設定し(ステップS158)、シナリオの設定が完了したら、条件マッチング処理を終了する(ステップS160)。
このように、本実施例によれば、情報端末装置を利用する利用者の趣味嗜好及び属性に応じて出演者やシナリオを変更することが可能となる。
例えば、図10は、従来のシステムにおける情報端末装置の表示画面を示しているものである。従来の表示画面W100、W102、W103には、それぞれ画一的に出演者R100、R102、R104が表示されていることとなる。
一方、図11は、本実施例を適用したシステムにおける情報端末装置10の表示画面を示しているものである。表示画面W200には出演者R200が、表示画面W300には出演者R300が、表示画面W400には出演者R400が表示されることとなり、情報端末装置に応じて異なった出演者を表示している。このように、本発明における装置によれば発話音声合成や立体画像描画がシナリオデータに従って実施され、利用者の嗜好や属性を反映した情報としてコンテンツや広告が生成される。
なお、本発明において出資者制約条件データを用いて広告を実施した場合における条件マッチング処理の実施例を図12に基づいて説明をする。
ここで、図12の条件マッチング処理の動作フローについて、図9のマッチング処理の動作フローと同一の処理には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
まず、利用者の趣味嗜好データを取得した後に、好みの出演者が選択され、出演者リストを生成する(ステップS150〜ステップS154)。
次に、利用者属性データを取得し、利用者属性データに応じたシナリオの設定が行われる(ステップS156〜ステップS160)。これらの演出の設定は出演者や製作者の制約条件に応じて規制される場合はその旨利用者に通知され、製作者や出演者規定の演出設定に制限されてもよい。
次に、出資者制約条件データを取得する(ステップS180)。ここで、出演者制約条件データに応じた出演者及び課金の設定が行われる(ステップS182)。具体的な例を説明すると、「主演となる出演者は評価サイトにおける人気ランキング100位以内に入っていること」という条件付けがなされている場合、該当する出演者がコンテンツ生成用に設定されたり、人気ランキングサイトからWebAPIやAjaxなどの情報収集手段によってランキング情報を取得し、取得したランキング情報と利用者の好みの出演者情報とのマッチング処理により出演者が選択されるとともに、ランキング情報に基づいて出演者への支払額が決定されたりするための制約条件に対する適合処理が実施される。
つづいて、出演者に問題があるかどうかを判定し(ステップS186)、問題がある場合は出演者又は広告を変更する(ステップS188)。例えば、「出演者は評価サイトにおけるワーストランキング10位以内に入らないこと」という条件に抵触しているかどうかによって評価され、問題がある場合出演者を再度選択しなおすといった制約条件に対して適合させるための処理がなされる。
また、ステップS186において、出演者が問題であるか否かは、情報配信装置が予め記憶していることとしても良いし、別のサーバに情報を問い合わせることとしてもよい。
この場合、ステップS186において、問題のあった出演者のみを他の出演者に変更したり、同じ出資者の他の出演者によって構成されている広告に変更したりすることで利用者に対し提示する広告を変更するといった処理を行ってもよいし、広告に伴う問題となった出演者への支払金額を減らすなどの手続きを行ってもよい。
また、これらの利用者の嗜好に関する処理、利用者の属性に関する処理、出資者の制約条件に関する処理に関しては異なる順序で実施されてもよい。
さらに、出演者制約条件データや製作者制約条件データを用いて同様にランキングサイトや格付けサイトなどの評価に伴う制約条件や表示範囲や画像表現に関する制約条件に対する適合処理を行い、その結果を踏まえてコンテンツ内の衣装の種類や色、メイクや各種大道具小道具、その他特殊効果などの映像表現やセリフの言い回し、課金や報酬の支払いなどを設定するように構成してもよい。
[4.2 第2実施例]
つづいて、図13を用いて第2実施例について説明する。情報端末装置10から、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542b(利用者データ1542)が情報配信装置20に送信される(ステップS200)。続いて、情報配信装置20は、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを受信し、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bとして記憶部206に記憶する(ステップS202)。
ここで、条件マッチング処理が実行され、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bに適合する出演者データ2544が選択され、シナリオデータ2546が設定される(ステップS204)。
つづいて、出演者データ2544を取得し(ステップS206)、シナリオデータ2546を取得する(ステップS208)。そして、取得された出演者データ2544と、シナリオデータ2546を合成し、コンテンツ・広告を合成する(ステップS210)。
ここで、合成された動画像を情報端末装置10に送信し(ステップS212)、情報端末装置10は、コンテンツ・広告の動画像を受信する(ステップS214)。そして、受信された動画像を利用者別コンテンツデータとして再生する処理を実行する(ステップS216)。
本実施例によれば、利用者データに適合する動画像が情報配信装置から送信され、当該送信された動画像を再生すれば良いこととなる。したがって、情報端末装置10が、例えば携帯電話装置等のように、記憶容量や処理能力が限られる場合に有効な実施例となる。
[4.3 第3実施例]
つづいて、図14を用いて第3実施例について説明する。情報端末装置10から、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542b(利用者データ1542)が情報配信装置20に送信される(ステップS300)。続いて、情報配信装置20は、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを受信し、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bとして記憶部206に記憶する(ステップS302)。
ここで、条件マッチング処理が実行され、趣味嗜好データ2542a及び利用者属性データ2542bに適合する出演者データ2544と背景画像が選択される(ステップS304)。
続いて、マッチング処理において選択された出演者データ2544が情報端末装置10に送信され(ステップS306)、情報端末装置10で受信出演者データ1544として受信する(ステップS308)。同様に、マッチング処理において選択された背景画像が情報端末装置10に送信され(ステップS310)、情報端末装置10で受信される(ステップS312)。
そして、情報端末装置10は、受信出演者データ1544と背景画像を合成し、利用者別コンテンツデータを生成する(ステップS314)。そして、利用者別コンテンツデータを再生する(ステップS316)。
このように、本実施例によれば、利用者の趣味嗜好及び属性に基づき、出演者データと併せて背景画像を情報端末装置毎に変更することが可能となる。
[4.4 第4実施例]
つづいて、図15を用いて第4実施例について説明する。本実施例においては、情報配信装置20は、第1情報配信装置20aと、第2情報配信装置20bとから構成されているものとして説明する。
まず、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bが第1情報配信装置20aに送信される(ステップS400)。第1情報配信装置20aは、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを受信すると(ステップS402)、条件マッチング処理を実行する(ステップS404)。
ここで、出演者データについては第2情報配信装置20bに出演者データ取得要求を送信する(ステップS406)。第2情報配信装置20bは、出演者データ取得要求を受信すると(ステップS408)、出演者データを第1情報配信装置20aに送信する(ステップS410)。
第1情報配信装置20aは、出演者データを第2情報配信装置20bから受信すると(ステップS412)、受信した出演者データを情報端末装置10に送信する(ステップS414)。送信された出演者データは、情報端末装置10において受信出演者データ1544として受信される(ステップS416)。
同様に、マッチング処理において設定されたシナリオデータ2546が情報端末装置10に送信され(ステップS418)、情報端末装置10で受信シナリオデータ1546として受信される(ステップS420)。
そして、情報端末装置10は、受信出演者データ1544及び受信シナリオデータ1546を合成することにより、利用者別コンテンツデータが生成され(ステップS422)、生成された利用者別コンテンツデータが再生されることとなる(ステップS424)。
このように本実施例によれば、複数の情報配信装置を利用してシステムを構築することが出来る。したがって、例えば、シナリオデータを提供する事業者と、出演者データを提供する事業者とで異なってサービスを提供するといったことが可能となる。
[4.5 第5実施例]
つづいて、図16を用いて第5実施例について説明する。本実施例においても、第4実施例と同様に情報配信装置20は、第1情報配信装置20aと、第2情報配信装置20bとから構成されているものとして説明する。
まず、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bが第1情報配信装置20aに送信される(ステップS500)。第1情報配信装置20aは、趣味嗜好データ1542a及び利用者属性データ1542bを受信すると(ステップS502)、条件マッチング処理を実行する(ステップS504)。ここで、条件マッチング処理において、利用者データに適合するシナリオデータ2546が設定される。
マッチング処理において設定されたシナリオデータ2546が情報端末装置10に送信され(ステップS506)、情報端末装置10で受信シナリオデータ1546として受信される(ステップS508)。
続いて、情報端末装置10は、出演者データ取得要求を第2情報配信装置20bに送信する(ステップS510)。第2情報配信装置20bは、出演者データ取得要求を受信すると(ステップS512)、出演者データを情報端末装置10に送信する(ステップS514)。
情報端末装置は、第2情報端末装置20bから、出演者データを受信すると(ステップS516)、受信出演者データ1544として記憶する。
そして、情報端末装置10は、受信出演者データ1544及び受信シナリオデータ1546が合成され、利用者別コンテンツデータが生成される(ステップS518)。そして、生成された利用者別コンテンツデータを再生する(ステップS520)。
このように、本実施例によれば、情報端末装置から、出演者データの取得要求を直接情報配信装置に行うこととなる。
なお、ここで出演者情報を配信している第2情報配信装置20bは複数の異なる管理者による複数の情報配信装置により構成されていてもよく、例えば複数の芸能プロダクションから出演者情報を取得することでコンテンツや広告を配信するといったことが可能となる。
[4.6 第6実施例]
つづいて、図17を用いて第6実施例について説明する。第6実施例は、情報配信装置20から、コンテンツデータを受信し、当該コンテンツデータから情報端末装置10側で条件マッチング処理を実行し、コンテンツを生成する例である。
まず、情報端末装置10は、コンテンツデータ取得要求送信を情報配信装置20に送信する(ステップS600)。情報配信装置20は、コンテンツデータ取得要求を受信すると(ステップS602)、要求されたコンテンツデータを情報端末装置10に送信する(ステップS604)。
情報端末装置10は、コンテンツデータを受信すると(ステップS606)、受信されたコンテンツデータに対して、条件マッチング処理を実行する(ステップS608)。ここで、コンテンツデータからシナリオデータ及び出演者データが決定される(ステップS610)。そして、決定されたシナリオデータ及び出演者データを合成し、利用者別コンテンツデータを生成する(ステップS612)。そして、生成された利用者別コンテンツデータを再生する(ステップS614)。
このように、本実施例によれば、情報端末装置10においてマッチング処理を実行することにより、サーバに負担をかけることなく処理を実行する事ができる。また、受信されたコンテンツデータに対して条件マッチング処理が実行されるため、例えば再生中のコンテンツに対しても容易に条件を変更して再生することが出来るようになる。
[4.7 第7実施例]
つづいて、図18を用いて第7実施例について説明する。第7実施例は、情報配信装置20において、コンテンツインデックスが生成され、コンテンツインデックスに基づいて情報端末装置10がシナリオデータ及び出演者データを決定する例である。
ここで、コンテンツインデックスとは、コンテンツデータに対するインデックス情報が含まれているデータである。例えば、コンテンツに含まれるシナリオデータ、出演者データのインデックス情報が記憶されている。そして、当該インデックス情報に応じて条件マッチング処理を実行する事により、利用者の趣味嗜好に適合するシナリオデータ及び出演者データを選択することができるようになる。
まず、情報端末装置10から、コンテンツデータ取得要求が情報配信装置20に送信される(ステップS700)。情報配信装置20は、コンテンツデータ取得要求を受信すると(ステップS702)、要求されたコンテンツデータにおけるコンテンツインデックスを生成する(ステップS704)。そして、生成されたコンテンツインデックスは、情報配信装置20から、情報端末装置10へ送信される(ステップS706)。ここで、コンテンツインデックスが生成されるとは、例えばコンテンツデータに基づいて情報配信装置20がその都度生成することとしてもよいし、予めコンテンツデータに対応するコンテンツインデックスを記憶しており、当該コンテンツインデックスを利用することとしても良い。
情報端末装置10は、コンテンツインデックスを受信すると(ステップS708)、当該コンテンツインデックスを参照して条件マッチング処理を実行する(ステップS710)。そして、条件マッチング処理において適合されたシナリオデータ・出演者データの取得要求を情報配信装置20へ送信する(ステップS712)。
情報配信装置20は、シナリオデータ・出演者データの取得要求を受信すると(ステップS714)、シナリオデータを送信し(ステップS716)、情報端末装置10がシナリオデータを受信する(ステップS718)。また、情報配信装置20は、出演者データを送信し(ステップS720)、情報端末装置10が出演者データを受信する(ステップS722)。
情報端末装置10は、受信されたシナリオデータ及び出演者データを合成し利用者別コンテンツデータを生成する(ステップS724)。そして、生成された利用者別コンテンツデータを再生する(ステップS726)。
このように、本実施例によれば、情報端末装置10は、コンテンツデータを取得することなく、マッチング処理を実行し、必要となるシナリオデータ及び出演者データだけを取得する事が出来るようになる。
[5.適用例]
続いて、本実施形態を適用した場合について、適用例として説明する。
[5.1 コンテンツに適用する場合]
例えば、小説を原作とした実写コンテンツである場合、利用者による役者のキャスティングに対して嗜好が反映されるようにする。また、アニメコンテンツである場合、利用者による声優のキャスティングに対して嗜好が反映されるようにする。また、実写コンテンツである場合、ひとつの配役に対して利用者の指示によって役者と声優に別々のキャスティングを行う形で嗜好が反映されるようにしてもよい。
[5.2 飲食物の広告である場合]
趣味嗜好のデータから例えば飲料の広告を行うに当たりコーヒー党の人にはコーヒーの広告を、紅茶党の人には紅茶の広告を提供することができる。このとき、出資者制限情報で出演者の制限がかかっていなければ、利用者の嗜好に応じて出演者が変化し、制限がかかっている場合は製作者の指定する出演者の中から利用者の嗜好に近い出演者を選定したり、利用者の年齢に応じた人気のある有名人のランキングを参照して出演者を設定したり、利用者の居住地域における有名人ランキングを用いて出演者を設定したりしてもよい。
[5.3 旅行の広告である場合]
旅行好きの人に対して、趣味嗜好から判断された情報(広告)を提供することができる。例えば、桜前線の北上に合わせて利用者の好みの出演者でいろいろな地域の旅行を広告を提供したり、注力販売している旅行パックの旅程に合わせて好みの有名人が旅行をしているような映像を提供することで広告を実施したりしてもよい。
[5.4 自動車の広告である場合]
趣味嗜好データに基づいて、自動車の広告に利用される場合が考えられる。例えば、都会派と想定される利用者には都会を颯爽と走るハードトップの車両とともに、好みの出演者が「一緒にレストランにいこう」と誘う広告を提供する。他方、アウトドア派と想定される利用者には山道を駆け抜けるクロスカントリーの車とともに好みの出演者が「一緒に夕日を見よう」と誘う広告を提供する。
[5.5 出演者が重複する場合]
このような各種広告の際、競合他社と同一の有名人を使うと広告効果に影響が出るとの課題も考えられるため、出資者や製作者と専属契約を結んだ出演者は利用者の趣味嗜好にかかわらず特定の企業には特定の出演者やグループが出演するようにしたり、利用者が特に嫌悪感を抱いた設定を行っていない限り、出資者や製作者によって設定された出演者が出演するようにしたりしてもよい。
また、A社とB社で同じ消費者層に対し同じ出演者による広告が実施されてしまうという課題に対しては利用者に好みの出演者をランク付けしてもらい、広告額の高い企業により利用者の好みの高い出演者が割り当てられるようにしてもよいし、出演者と広告主企業の間で契約を結び、その契約に基づいた専属出演指定データを設定し設定されたデータに従って広告主・出演者関連付けデータベースを構成し、特定の広告主に特定の出演者が選択されるように構成してもよい。
[5.6 視聴地域による応用]
また、視聴地域に対応したコンテンツを提供することができる。例えば、国際的にランダムに広告を提供した場合において、日本ではなじみの薄いC社の広告が日本の広告表示環境で頻繁になされてしまい事業運営母体である米国の広告表示環境よりも少なくなる可能性が生じたり、日本ではなじみの薄い出演者によって広告がなされる可能性が生じたりするという課題も想定できる。
この場合、利用者の入力やIPアドレス、ドメインなどによって確認できる視聴地域に関する属性データから適当な地域に住む利用者に対してのみ広告表示を行うといった方法や同じ商品であっても利用者の視聴地域で有名な人物を自動的に出演者として割り当てるといった方法で課題を解決できる。また、イスラム教圏では女性は肌を露出しない服装にするといった演出方法の変更でコンテンツや広告の演出を変更し利用者の地域属性に応じた情報の提供を実現することができる。
[5.7 時刻や季節や天候による応用]
また、視聴する時刻や季節、天候に適したコンテンツや広告を提供するといった事が可能である。例えば、同一メーカーによるタイヤの広告であっても、AjaxやWebAPIなどによって当日の天気を取得し、雨の日はレインタイヤの広告、雪の日はスタッドレスタイヤの広告を提供するといった事ができる。更に、や出演者の服装が雨の日はレインコート、夏は半袖、冬はオーバーコートに変わるといった演出や、制御部で取得できる現在時刻に応じて朝と夜はパジャマ、昼間はその日の天候や季節や宣伝目的によっていろいろな服装に変わるといった演出等を提供することとしてもよい。
[5.8 ランキングサイトとの連携による応用]
また、ランキングサイトとの連携によりコンテンツや広告を提供するといった事ができる。例えば、AjaxやWebAPIなどを用いてランキングサイトから有名人の人気ランキングを取得しコンテンツや広告に出演する出演者を選定したり、出演者に対する出演料の還元を変更したりしてもよい。この際、性別や世代別やジャンル別といった有名人の分類に基づいて、出資者や製作者の制約条件を構成してもよい。
より具体的には、広告などにおいて出資者が人気ランキング10位以内の出演者として指定すると、ランキングサイトで10位以内から製作者の指定する範囲の出演者でコンテンツや広告を提供することとなる。また、10位以内に製作者の指定する出演者がいない場合は製作者の指定する出演者の中からより順位の高い出演者を選択して提供したり、出資者や製作者がワーストランキング10位以内に入らないように出演者の条件を指定している場合には、例えば人気ランキング100位以内に入りワーストランキング10位以内に入らない出演者のみによってコンテンツや広告を提供したり、製作者が出演者の変更を許さずワーストランキング10位以内に出演者がなってしまった場合は出資者のワーストランキング10位以内禁止の条件にあう出演者で構成された他のコンテンツや広告に差し替えて提供したりしてもよい。
[5.9 格付け機関との連携による応用]
AjaxやWebAPIなどを用いて格付けサイトから有名人の格付けとして最近のゴシップや犯罪への関与に関する情報をワーストランキングなどの形で取得しコンテンツや広告に出演する出演者を選定したり、出演者に対する出演料の支払状況を変更したりしてもよい。
[5.10 出演者制約条件との関連付けによる演出の変更]
出演者制約条件を利用することにより演出を変更することが出来る。例えば、ある出演者の属性情報としてR−15指定以上の作品には出たくないとの指定がある場合、利用者がR−15の作品に出演者を入れ替えてその出演者を指定しようとした場合、指定が拒絶されるようにしたり、その出演者の宗教観に基づいて設定された出演者属性情報によって特定作品分野や特定の原作者や製作者や出資者による作品への出演を拒否できるように構成したりしてもよい。
[5.11 出資者制約条件データとの関連付けによる演出の変更]
出演者の選定にあたり、格付け機関により最近90日以内のゴシップやスキャンダルとしての犯罪履歴の報道があったものをコンテンツの出演者に選択できないようにするといった設定や猥雑な言葉の利用を控えるといった設定を可能としてもよい。また、出資者の指示により特定の出演者は選択できないようにしてもよい。
[5.12 製作者制約条件との関連付けによる演出の変更]
例えば標準の設定がR−15である場合、利用者の意向によってR−12まで下げるか、それともR−15未満は閲覧禁止とするかといった製作者側の作品に対する演出意図を指定することで作品の市場への提供方法とその演出を指定できるようにしてもよいし、製作者の指示により特定の出演者は選択できないようにしてもよい。
[5.13 利用者制約条件との関連付けによる演出の変更]
例えば標準設定でR−15指定のコンテンツを属性が12歳である利用者が閲覧しようとした場合、従来であれば単純に閲覧不能であったが、コンテンツの演出における映像表現を抑えることにより、15歳未満の利用者でも閲覧可能なコンテンツを提供できることが可能となる。
より具体的には、出血などを伴う残酷なシーンにおけるゴア表現において、出血する血量や飛び散る肉片の量を減らしたり傷口の描写をなくしたりする方法やそういった残酷な描写のシーンを苦悶の表情によるシーンに差し替えることで演出を変更することができる。
[5.14 電子書籍など静止画における応用]
また、動画をリアルタイムに構成するばかりではなく電子書籍に静止画として広告やコンテンツを形成してもよい。
[5.15 動画におけるモーショントラッキングによる応用]
また既に撮影された背景動画像に対し、モーショントラッキングと呼ばれる画像処理技術を用いて出演者の映像を合成し、利用者の趣味嗜好や属性に応じたコンテンツや広告を形成してもよい。
[5.16 出演者の呼称に関する解決方法]
例えば、コンテンツや広告のシナリオが自分を呼ぶ場合に一人称で形成されている場合は特に問題を生じないが、出演者が自分自身の呼称を広告内で用いる場合、単純なシナリオの記載が出来ないという課題が生じると考えられる。また、他者を呼ぶ場合も二人称で呼ぶのであれば特にシナリオ上の問題は生じないが名前やあだ名を呼称として扱う場合も単純なシナリオの記載が出来ないという課題が予想されるこの場合、マークアップ言語などを用いて自分の名前を発話することを明瞭に記載したり、相手の名前を発話するように記載することで動的にコンテンツが変化して出演者に応じた呼称を発話できるようにしたりしてもよい。
[5.17 三次元描画に関する補足]
本実施形態におけるテクスチャデータはバンプマッピングやパララックスオクルージョンマッピングといったサーフェイスモデルに影響を与える高さ情報を含んだ各種マッピングのためのテクスチャデータであってもよい。
[5.18 課金モデルに関する補足]
利用者が指定金額以上支払うことで任意の出演者を任意の有名人や声優に変更できるようなコンテンツを提供することが出来るようになる。また、特定の有名人や声優の範囲であれば利用者の好みに応じて変更できるように設定したり、利用者が希望すれば任意の動物などに出演者を変更できるようにしたりできるように構成してもよい。
さらに、出演者の制約条件に応じて利用者が指定金額以上支払うと服装や髪型を変化させることが可能なコンテンツを提供出来るようになっていてもよい。また、出資者や出演者や製作者の制約条件を利用者が一定額以上支払うことで解除したり変更したりすることが出来るようになっていてもよいし、このようにして追加で支払われた料金は出演者や製作者、出資者に対して還元されるように課金モデルを構成してもよい。
[5.19 視聴者が家族である場合に関する補足]
たとえば、演出データを変化させることでグロテスクな表現(ゴア表現とも言う)や肌の露出度を下げることや粗雑な言葉遣いを抑えることで表現を変化させ家族向けの演出による描画処理や発話音声合成処理を描画部や音声合成部で行ったりしてもよく、マークアップ言語による複数シナリオの提供と切り替えによって実施されてもよい。
[5.20 カメラ視点の変更]
また、利用者の操作によって任意の視点に操作することができてもよく、この場合、例えばスカートを穿いた女性に対して低いアングルからカメラ視点を操作することを禁止しするために、特定の三角錐の範囲にカメラを移動できないようにしてもよい。
[5.21 演出の変更]
また、複数の人物に基づいてそれぞれの人体の一部を組み合わせ独自に一人のキャラクターを構成し、お気に入りのキャラクターとして利用者がコンテンツや広告の出演者として選択できるようにしてもよい。
さらに、動的にコンテンツが生成されることを利用してコンテンツが1920年代風の作品であれば部品情報や服装情報や背景情報を切り換えることで広告も1920年代風にしたり、SF作品であれば広告を近未来風にしたり、もしくは利用者の世代や好みに合わせた年代による演出の広告にしたりといったインタラクティブな広告を提供することが可能となる。
また、複数の発話パターンを用意して利用者の趣味嗜好や属性に応じて粗野な言葉遣いを減らすといった処理を行ってもよいし、韻律や単語を動的に切り換えることにより方言などを流暢に発話させるように構成してもよい。
また、BGM(バックグラウンドミュージック)を好みの作曲家や歌手のものに変更してもよいし、好みの作曲家の曲を好みの歌手に歌わせるといった方法を取ってもよい。また、これらの演出の変更について追加料金を支払うことで可能にしてもよい。
[5.22 その他の応用]
本発明において、好みの出演者データを前もってダウンロードしておいたり、DVDやBDなどの記憶媒体を購入することで目的のシナリオデータを取得するより先に、前もって出演者データを取得しておいたりしてもよい。
また、例えば主演男優と主演女優に恋人同士がそれぞれ自分の写真などに基づくテクスチャデータやポリゴンデータ、ボーンデータを割り当てることで仮想的映画のストーリに自分たちの参加した物語を作るといったカラオケならぬカラビデオともいえる作品の楽しみ方を提供することができる。
また、正規化手法や距離評価手法を用いてポリゴンモデルデータ同士や発話テンプレート同士の類似度を評価し、年代ごとや利用者の趣味嗜好に基づいて類似度の高い役者や声優といった出演者を検索し、検索された出演者に配役を変更してコンテンツを生成してもよい。
また、利用者属性情報に基づいて宗教上描写が禁忌される人物の情報を禁忌される宗教の関係者には提示しないようにしてもよい。また、利用者がどのような出演者を選択可能か提示してもよい。また、好みの出演者リストばかりでなく嫌いな出演者リストを構成することでコンテンツや広告の閲覧において不愉快な出演者によるコンテンツや広告を受信しないようにしてもよい。
また、特定のシーンのみ出演者を変えて、出演者をコラージュさせることで二次コンテンツとして従来のコンテンツを楽しめるようにしてもよい。
また、利用者の入力した属性データや趣味嗜好データと、それら属性データや趣味嗜好データの利用者の指示による開示状況に応じて利用者に対し広告を行い、その広告に応じて対価を支払うといったシステムも提供可能である。さらに、対価をポイントとして支払いコンテンツの閲覧時にポイントを消費したり、商品の購入やサービスの購入などにおける代金の代わりとしてポイントを消費したり、広告閲覧に伴って提供される無料サービスやディスカウントサービス等も提供可能である。
より具体的には、性別の開示、年齢の開示、趣味嗜好の開示、健康状況の開示、広域居住地域の開示(国、地方など)、居住地域の開示(都道府県、市町村など)、自己画像の開示、住所氏名電話番号などの開示というように開示情報の種類によって得られる広告ポイントや広告を受信することによって得られる対価が変化したり、開示する対象となる企業を格付け機関の信用情報に基づいてA+以上に対してのみ開示といった条件付けを行うことで開示対象の制限を行ったりしてもよく、これらの開示情報は広告主に対する開示情報であったり制作者に対する開示情報であったり出資者に対する開示情報であったりサービス提供者に対する開示情報であったり、他の利用者に対する情報開示であったりしてもよい。
また、三次元画像情報は多視点からなる立体画像を構成するための描画情報や画像情報であってもよい。
また、RSSなどの更新情報配信手段を用いて取得した広告情報に応じて好みの出演者が好みの衣装やしぐさ、言い回しなどによる演出によって配信された広告を利用者に提示したりしてもよい。例えば、ビールなどのアルコール飲料の宣伝で好みの出演者に広告を目的とした衣装を着せるといった演出を実施してもよい。
また、実際のサービスの実施において情報配信装置側をいくつかに分割し、例えば第1情報配信装置はシナリオデータを提供する製作プロダクションとして、第2情報配信装置は出演者データを提供する芸能プロダクションとして、第3情報配信装置は各種プログラムを提供する配信サービス会社(コンテンツプロバイダ)として運用するといった方法で情報配信装置側を適宜分割するといったことも可能であり、これらの情報配信装置を適宜組み合わせてコンテンツや広告の提供をしてもよい。
また、毎日出演者データを更新して同一のシナリオを楽しむといったサービスの提供を実施してもよい。
また、ポリゴンデータ(三次元データ、サーフェイスデータ、立体画像データ等と表記されてもよい)や、テクスチャデータ(UVマップやシェーディングパラメータマップ等を含む)、マッスルモデル、インバースキネマティクス等を組み合わせて出演者の容姿データやモーションデータとして用いてもよい。
また、サーフェイスモデル情報(ポリゴンデータ)やテクスチャ情報といった形状情報とモーションテンプレートなどの動作情報と発話音声テンプレートなどの発話音声合成情報を別々の人物に基づいて作成することでそれぞれの得意な能力を生かしてコンテンツや広告の出演者を生成してもよい。
また、カーナビゲーションシステムや加速度センサやGPSなどを用いた位置情報取得手段、画像等に付随する位置情報を抽出する手段、IPアドレスやドメインネームや電話番号や接続基地局の情報から現在位置を推定し位置情報を取得する位置情報取得手段等を更に備えたり、画像情報から位置情報を抽出したりすることで、取得した位置情報に応じて出演者や演出を変更したり、サービスに適応させたりしてもよい。
また、撮像部などの画像情報取得手段をさらに備えることで、取得した画像情報に基づいて出演者の容姿データを取得してもよい。
また、季節情報、天候情報、時間帯情報、曜日情報、日付情報、年月日情報の少なくとも一つに基づいて出演者や演出を変更してもよく、例えば利用者の誕生日やクリスマス、ハロウィンといった特定の日付において出演者の衣装やメッセージが変わったり、曜日や時間帯や天候や季節によって出演者や演出が変わったりしてもよい。
また、インターネットなどにおけるログイン操作により利用者のアカウントを特定することで会員制サービスを実施してもよいし、端末に組み込まれた識別情報によって利用者を特定しサービスを提供してもよい。また、同様の趣味嗜好や属性を持つ利用者同士で情報の交換をできるようにしてもよい。
また、製作者に対して一定以上の料金を支払うことによって利用者の好みに応じて全ての出演者を好きなように構成できるようにしてもよい。
また、出演者の特徴的な癖やしぐさや口調を発話音声テンプレートや動作テンプレートとして提供してもよい。
また、手や足や顔といった体の部分ごとに出演者の容姿データを組み合わせて利用者が独自に好みの出演者を生成してもよい。
また、本実施形態における出演者データやシナリオデータを取得する場合に情報配信装置として構成されたサーバを示す任意のURLやFTPサイトからそれぞれのデータを取得してもよい。
また、BDやDVDなど任意の可搬型記憶媒体を用いて出演者データを取得する場合において、例えば、あるアイドルのグラビア写真集などの形で提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された三次元モデルデータ(容姿データ)等を利用者がコンテンツ閲覧時に利用することで好みの出演者によるコンテンツの閲覧を出来るようにしてもよい。
また、前もってHDD(ハードディスクドライブ)などの固定型記憶媒体に可搬型記憶媒体の情報を複製し、シナリオデータとしてコンテンツ情報が記憶された記憶媒体を再生することで、再生時にHDDから好みの出演者の三次元データ(容姿データ)を取得するように構成してもよい。さらに、出演者データやシナリオデータを情報端末装置にインストールした上でコンテンツを再生するようにしてもよいし、それら利用するデータを通信回線経由で芸能プロダクションや製作プロダクションや配給会社などの運営する配信設備から適宜入手・更新したり、配布される記憶媒体によって適宜入手・更新できるようにしたりしてもよい。
なお、出演者は芸能人ばかりではなくスポーツ選手や頻繁にテレビ出演する大学教授といった有名人をはじめ、アニメーションやコミック、ゲーム、小説の出演者といった仮想の人物などに基づく情報であってもよく、仮想の人物である場合は著作権者などが出演者制約条件や属性などを適宜設定してもよいし、男優の演じる役柄に女性を配役したり、逆に女性の役柄に男性を配役したりすると言った利用者の興味本位の変更などを行えるようにしてもよい。
また、本発明において利用者はリアルタイムの判断・操作をすることなく一連のシナリオに従ったコンテンツや広告の視聴を行うことができる。
さらに、毎回出演者データ取得を行うと通信コストが増大するため、一時的に記憶するキャッシュすることで通信コストを下げるといった方法を取ってもよい。さらに、実在する人物に基づく出演者データにおいてテクスチャ情報などを操作することで、同じ出演者であっても実年齢にかかわらず見かけ上の年齢を変化させるように映像表現上の効果を変更させてもよい。
このように本実施形態によれば、利用者の操作により登録された趣味嗜好データや属性データ又は利用者の行動分析に基づいて出演者や演出を選択し、情報端末装置は出演者データの記録された情報配信装置から出演者データ及びシナリオデータを取得する。
これにより、取得したシナリオデータと出演者データに基づいて趣味嗜好データや属性データに応じた出演者を構成したり、演出をほどこしたりしたコンテンツや広告の提示が可能となる。
[5.23 構成例について]
また、本発明の基本構成は受信側となる情報端末装置と配信側となる情報配信装置そして、情報端末装置と情報配信装置とをつなぐネットワークによって構成される。なお、情報配信装置はシナリオデータと出演者データとを別々のサーバで構成したり、単一のサーバで構成したりすることができ、機器の組み合わせにより幾つかの構成が考えられる。
他の構成例を説明すると、情報端末装置10は、情報配信装置20に利用者趣味嗜好データと利用者属性データとをイーサネット(登録商標)やブロードバンド通信、モバイル通信などによるインターネットなどの情報通信もしくは情報集配信といった手段を用いるネットワークを経由して情報配信装置に提供する。
そして、情報配信装置20が情報端末装置10から提供された利用者趣味嗜好データと利用者属性データとを用いて、シナリオデータと出演者データの三次元モデルや音声テンプレート等を選択し、情報端末装置10への配信を行う。なお、シナリオデータや出演者データが記憶されている情報配信装置20は、同一の筐体に組み込まれていてもよいし、別々の装置であってもよい。
そして、情報端末装置10は、情報配信装置20に提供した利用者趣味嗜好データ及び利用者属性データに基づいて選択された出演者データ及びシナリオデータを前述のネットワークを経由して取得し、取得した各種データに基づいて音声と映像の合成処理をするための二次元描画プログラム、三次元描画プログラム、発話音声合成プログラムなどを実施し利用者が閲覧可能な状態でコンテンツや広告を提供する。
次に、他の構成例を説明すると、情報端末装置10は、情報配信装置20に利用者趣味嗜好データ及び利用者属性データをイーサネット(登録商標)やブロードバンド通信、モバイル通信などによるインターネットなどの情報通信もしくは情報集配信といった手段を用いるネットワークを経由して情報配信装置20に提供する。
そして、情報配信装置20が、情報端末装置10から提供された利用者趣味嗜好データ及び利用者属性データを用いて、シナリオデータとしての第一の動画像を主に配信するシナリオデータベースサーバと、出演者データとしての第二の動画像を主に配信する出演者データベースサーバとから選択し、情報端末装置10への配信を行う。なお、これらのサーバは同一の筐体に組み込まれていてもよい。
そして、情報端末装置10は、情報配信装置20に提供した利用者趣味嗜好データと利用者属性データに基づいて選択された出演者動画像データと、シナリオ動画像データなどを前述の情報配信設備から取得し、取得した各種データに基づいて第一の動画像と第二の動画像の合成処理をするための二次元描画プログラムなどを実施し利用者が閲覧可能な状態でコンテンツや広告を提供する。この際、それぞれの動画像に奥行き情報を持たせることにより、背景画像と出演者画像の合成を行うことで利用者にとって自然な表示になるように合成することができる。
これらの構成例の場合、シナリオデータベースサーバは例えば製作プロダクションであったり、監督などの個人事務所による運営であったり、放送局であったりする。そして、例えば製作プロダクションであれば登録されたストーリに基づくシナリオデータとしての配役データ、カメラワークデータ、動作データ、演出データ、セリフデータ、部品データ、背景データ、シナリオ動画像などを収録し通信回線によって任意のシナリオを利用者が取得できるデータベースとなっている。
そして、出演者データベースサーバは、例えば芸能プロダクションであったり、個人事務所による直接管理であったり、放送局であったり、仮想人物製作プロダクションといった事業体で運営されていたりする。そして、例えば芸能プロダクションであれば登録された芸能人や出演者といった出演者データとしてのテクスチャデータ、ポリゴンデータ、ボーンデータ、モーションテンプレート、発話音声テンプレート、出演者属性データ、出演者制約条件データ、出演者動画像などを収録し通信回線によって任意の出演者データを利用者が取得できるデータベースとなっている。なお、以前に何度か触れているがシナリオデータベースサーバと出演者データベースサーバは同一のサーバとして運営されていてもよい。
他の構成例として前記の構成例を組み合わせシナリオデータベースサーバのデータが背景動画像であり、出演者データベースサーバのデータが三次元モデルを用いた構成であって、シナリオデータベースサーバから取得した背景動画像に出演者データベースサーバから取得した出演者データである三次元モデルを合成することでコンテンツが生成され利用者が閲覧可能な状態でコンテンツや広告を提供する。なお、必要な出演者データもしくはシナリオデータを追加・更新するために通信部を用いてそれぞれのデータを取得するようにしてもよい。
また、他の構成例として前記の構成例においてネットワークを用いずに任意の記憶媒体上にコンテンツのシナリオデータ及び/又は出演者データとしての三次元モデル(容姿データ)や音声テンプレートなどを保存して配布をし、情報端末上で利用者の趣味嗜好データや属性データとのマッチングを行いコンテンツや広告を再生するように構成してもよいし、必要な出演者データもしくはシナリオデータを追加・更新するために通信部を用いてそれぞれのデータを取得するようにしてもよい。
また、他の構成例として前記の構成例においてネットワークを用いずに任意の記憶媒体上にコンテンツのシナリオデータ及び/又は出演者データに基づく動画像を保存して配布し、情報端末上で利用者の趣味嗜好データや属性データとのマッチングを行いコンテンツや広告を再生するように構成してもよいし、必要な出演者データもしくはシナリオデータを追加・更新するために通信部を用いてそれぞれのデータを取得するようにしてもよい。
また、他の構成例として前記の構成例を組み合わせシナリオデータベースサーバのデータが背景動画像であり、出演者データベースサーバのデータが三次元モデルを用いたデータ構成であって、通信回線を用いずに任意の記憶媒体上にコンテンツのシナリオデータ及び/又は出演者データを保存して配布し、情報端末上で利用者の趣味嗜好データや属性データとのマッチングを行い情報端末上でコンテンツや広告を再生するように構成してもよいし、必要な出演者データもしくはシナリオデータを追加・更新するために通信部を用いてそれぞれのデータを取得するようにしてもよい。
また、前記の構成例における情報端末装置による画像の合成を配信装置側で行って合成結果として生成された動画像を情報端末装置に送信し、情報端末装置は受信した動画像を再生できるように構成してもよい。
また、前記の構成例において利用者の操作に基づいてコンテンツの再生や広告を実施し、内容や表現に変化を持たせるように構成してもよい。また、前記の構成例において実装にCGIやAjax、各種スクリプト、マークアップ言語などの手段を用いてマッシュアップするといったWeb技術の利用をしてもよい。
また、前記の構成例において従来技術を用いて利用者の趣味嗜好を自動学習してもよい。そして、受信側となる情報端末装置は携帯型端末としての携帯電話やPDA(パーソナルデジタルアシスト)やスマートフォンやPND(パーソナルナビゲーションデバイス)、身体装着型端末としてのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)やウエアラブルPCやヘッドセット型端末や装身具型端末、屋内設備型端末としてのテレビ受像機やビデオレコーダ(ディスクレコーダやHDDレコーダ、テープレコーダ等を含む)やSTB(セットトップボックス)やゲーム機やラジオやPC、車載型端末としてのカーナビやカーオーディオ・車載AV機器といった任意の装置に適用し構成することができる。
また、取外し可能な記憶媒体(たとえば、CDやDVD、BD及びそれらの読出し専用、書込みもしくは書換え可能な記憶媒体、磁気記憶媒体、半導体記憶媒体)によって本発明に必要な情報(データやプログラム)の取得や変更を可能としたり、情報端末装置に具備された通信部や放送受信部、情報受信部によって本発明に必要な情報(データやプログラム)を獲得したりしてもよい。
また、好みの出演者を複数登録して「好みの出演者リスト」を構成しておき、「好みの出演者リスト」の中から毎回順次交代もしくはランダムに選択された出演者によって任意のコンテンツや広告を閲覧できるようにしてもよい。
また、出演者の容姿データと動作データと発話音声データとをそれぞれ別々の人物により取得してコンテンツや広告を生成したり、さらに利用者の好みを反映させてコンテンツや広告を生成したりしてもよい。
また、情報端末装置側で描画と発話音声合成を行うばかりではなく、情報配信装置側で描画と発話音声合成を行い音声付動画像として生成し必要であれば圧縮し情報端末装置側に送信してもよい。そして、配信側となる情報配信装置はPCやサーバ装置などを用いて構成することができる。
そして、情報配信設備は有線もしくは無線からなる情報配信設備もしくは放送局設備、衛星放送設備、衛星通信設備、無線通信基地局設備、有線通信回線設備等があってもよく、イーサネット(登録商標)等のインターネット設備や電話局設備や放送局設備、VICS等交通管制設備に適応し、任意の通信手段を用いて構成することができる。
なお、本発明による装置は装着型であったり、携帯型であったり、可搬型であったり、車載型であったり、据え置き型であったりしてもよく、任意の情報処理装置上で実施し利用者に提示することで実現可能である。
本実施形態における情報配信システムの概要の一例を説明する為の図である。 本実施形態における情報配信システムの構成を示す図である。 本実施形態における情報端末装置の構成を説明するための図である。 本実施形態における情報配信装置の構成を説明するための図である。 本実施形態におけるデータベースの構造について説明するための図である。 本実施形態における情報端末装置の記憶部について説明するための図である。 本実施形態における情報配信装置の記憶部について説明するための図である。 本実施形態における第1実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第1実施例の処理手順を説明するための図である。 情報端末装置に配信されるコンテンツの状況を説明するための図である。 情報端末装置に配信されるコンテンツの状況を説明するための図である。 本実施形態における第1実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第2実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第3実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第4実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第5実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第6実施例の処理手順を説明するための図である。 本実施形態における第7実施例の処理手順を説明するための図である。
符号の説明
10 情報端末装置
100 制御部
102 通信部
104 操作部
106 記憶部
152 プログラム記憶部
152a 画像合成プログラム
152b 二次元描画プログラム
152c 三次元描画プログラム
152d 発話音声合成プログラム
152e 嗜好・属性データ送信プログラム
152f データ受信プログラム
154 データ記憶部
1542 利用者データ
1542a 趣味嗜好データ
1542b 利用者属性データ
1544 受信者出演データ
1546 受信シナリオデータ
108 描画部
110 映像出力部
112 音声合成部
114 音声出力部
20、20a、20b 情報配信装置
200 制御部
202 通信部
204 操作部
206 記憶部
252 プログラム記憶部
252a 嗜好・属性データ受信プログラム
252b 出演者データ送信プログラム
252c シナリオデータ送信プログラム
252d 嗜好・属性データマッチングプログラム
252e データベースプログラム
254 データ記憶部
2542 受信利用者データ
2542a 趣味嗜好データ
2542b 利用者属性データ
2544 出演者データ
2546 シナリオデータ

Claims (14)

  1. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置において、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段と、
    前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、
    前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報端末装置。
  2. 前記コンテンツデータには、制約条件を含んでおり、
    前記利用者別コンテンツデータ生成手段は、前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する場合に、制約条件に応じた利用者別コンテンツデータを生成することを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
  3. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置において、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、
    前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、
    前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報端末装置。
  4. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能な情報端末装置において、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、
    前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信手段と、
    前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、
    前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報端末装置。
  5. 情報端末装置と通信可能な出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置において、
    前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信手段と、
    前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信装置。
  6. 前記コンテンツデータには、制約条件を更に含んでおり、
    前記選択手段は、前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合し、更に制約条件に応じた出演者データ及びシナリオデータを選択することを特徴とする請求項5に記載の情報配信装置。
  7. 情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムにおいて、
    前記情報端末装置は、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段と、
    前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、
    前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備え、
    前記情報配信装置は、
    前記情報端末装置から利用者データを受信する利用者データ受信手段と、
    前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  8. 情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムにおいて、
    前記情報配信装置は、前記情報端末装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段を備え、
    前記情報端末装置は、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、
    前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、
    前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  9. 情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムにおいて、
    前記情報配信装置は、
    コンテンツデータのインデックスを生成し、コンテンツインデックスとして前記情報端末装置に送信するコンテンツインデックス送信手段と、
    前記情報端末装置に、出演者データ及びシナリオデータを送信する出演者データ及びシナリオデータ送信手段と、
    を備え、
    前記情報端末装置は、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶する利用者データ記憶部と、
    前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信手段と、
    前記利用者データ記憶部に記憶されている利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、
    前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  10. 情報端末装置と、出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置とが接続された情報配信システムにおいて、
    前記情報端末装置は、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信手段を備え、
    前記情報配信装置は、
    前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信手段と、
    前記利用者データ受信手段により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成手段と、
    前記利用者別コンテンツデータ生成手段により生成された利用者別コンテンツデータを、前記情報端末装置に送信する送信手段と、
    を備え、
    前記情報端末装置は、前記利用者別コンテンツデータを受信して再生することを特徴とする情報配信システム。
  11. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを情報配信装置へ送信する利用者データ送信機能と、
    前記利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信機能と、
    前記受信機能により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成機能と、
    前記利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  12. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶させる利用者データ記憶機能と、
    前記情報配信装置から、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信機能と、
    前記利用者データ記憶機能により記憶された利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択機能と、
    前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、コンテンツデータから利用者別コンテンツデータを生成し、再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  13. 出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶する情報配信装置と通信可能なコンピュータに、
    利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを記憶させる利用者データ記憶機能と、
    前記情報配信装置から、前記コンテンツデータのインデックスを受信するインデックス受信機能と、
    前記利用者データ記憶機能により記憶された利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを前記インデックスに基づいて選択する選択機能と、
    前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータを前記情報配信装置から受信する受信機能と、
    前記受信機能により受信された出演者データ及びシナリオデータに基づいて、映像又は音声を含む利用者別コンテンツデータを生成する利用者別コンテンツデータ生成機能と、
    前記利用者別コンテンツデータ生成機能により生成された利用者別コンテンツデータを再生する利用者別コンテンツデータ再生機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  14. 情報端末装置と通信可能な出演者データ及びシナリオデータを含むコンテンツデータを記憶するコンピュータにおいて、
    前記情報端末装置から、利用者の趣味嗜好データ及び/又は属性データを含む利用者データを受信する利用者データ受信機能と、
    前記利用者データ受信機能により受信された利用者データに基づいて、利用者データに適合する出演者データ及びシナリオデータを選択する選択機能と、
    前記選択機能により選択された出演者データ及びシナリオデータを、前記情報端末装置に送信する送信機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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