WO2022230177A1 - 管理装置及び管理方法 - Google Patents

Abstract

アバター管理装置１０は、人又はキャラクターの外見及び内面を模したアバターとその付加価値とを関連付けて記憶する記憶装置１２と、アバターが、アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する際、アバターの出演に対する課金額を記憶装置１２に記憶された当該アバターの付加価値に応じて算定する課金管理部２４と、を備える。

Description

管理装置及び管理方法

　本開示は、デジタルツインを管理する技術に関する。

　デジタルツインとは、リアル（物理）空間にある情報をＩｏＴなどで集め、送信されたデータを元にサイバー（仮想）空間でリアル空間を再現する技術である。現実世界の環境を仮想空間にコピーする鏡の中の世界のようなイメージであり、デジタルの双子という意味を込めてデジタルツインと呼ばれる。人又はキャラクターのデジタルツインはアバターとも称される。この意味でのアバターは、人又はキャラクターの外見だけでなく内面をも模した存在である。人又はキャラクターの外見だけでなく内面、例えば意識や思考や知識や個性を表現することによって、行動やコミュニケーションなどの社会的側面についても高度な相互作用を行うことができる。

　人物やキャラクターなどを表現したアバターを使用したサービスやコンテンツなどが提供されている。例えば、特許文献１には、教師に対応するアバターを含む教育用コンテンツを生成する技術が開示されている。

特開２０２１－９３５１号公報

　アバターを作成して所有している所有者だけでなく、多様なサービスやコンテンツなどの提供者が広くアバターを利用できるようにすることが、アバターの所有者にとっても、サービスやコンテンツの提供者にとっても、サービスやコンテンツの提供を享受する利用者にとっても望ましいが、そのためには、アバターを適切に管理するための基盤を整備する必要があることを本発明者らは課題として認識した。

　本開示の目的は、デジタルツインを適切に管理する技術を提供することにある。

　上記課題を解決するために、本開示のある態様の管理装置は、人又はキャラクターの外見及び内面を模したアバターとその付加価値とを関連付けて記憶する記憶部と、アバターが、アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する際、アバターの出演に対する課金額を記憶部に記憶された当該アバターの付加価値に応じて算定する課金管理部と、を備える。

　本開示の別の態様の管理方法は、人又はキャラクターの外見及び内面を模したアバターとその付加価値とを関連付けて記憶部に登録することと、アバターが、アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する際、アバターの出演に対する課金額を記憶部に記憶された当該アバターの付加価値に応じて算定することと、を含む。

　本開示の更に別の態様の管理装置は、デジタルツインとその付加価値とを関連付けて記憶する記憶部と、デジタルツインが利用される際、デジタルツインの利用に対する課金額を記憶部に記憶された当該デジタルツインの付加価値に応じて算定する課金管理部と、を備える。

　本開示の更に別の態様の管理方法は、デジタルツインとその付加価値とを関連付けて記憶部に登録することと、デジタルツインが利用される際、デジタルツインの利用に対する課金額を記憶部に記憶された当該デジタルツインの付加価値に応じて算定することと、を含む。

　本開示の更に別の態様のコンピュータプログラムは、ディスプレイを備える端末に、デジタルツインを表す画像と、当該デジタルツインの属性及び／又は特徴を表す情報と、当該デジタルツインの利用に対する課金額と、当該デジタルツインの利用を申し込むためのユーザインタフェース要素と、を含む画面をディスプレイに表示させる機能を実現させる。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

　本開示によれば、デジタルツインを適切に管理する技術を提供することができる。

実施の形態に係る管理システムの構成を示す図である。 アバター管理装置が管理しているアバターの出演予約を受け付けるための表示画面の例を示す図である。 アバター管理装置が管理しているアバターの出演予約を受け付けるための表示画面の例を示す図である。 アバターがオンライン講演を行った後、聴衆との質疑応答を行っているときの質疑応答画面の例を示す図である。 実施の形態に係るアバターの管理方法の手順を示すシーケンス図である。 実施の形態に係るアバターの管理方法の手順を示すシーケンス図である。 実施の形態に係るアバター管理装置の機能構成を示す図である。 アバターデータベースの内部データの例を示す図である。 アバターデータベースの一部を構成する出演条件の内部データの例を示す図である。 提供者データベースの内部データの例を示す図である。 所有者データベースの内部データの例を示す図である。 アバターデータベースの一例を示すデータ構造図である。 アバターへの顧問の依頼を受け付けるための表示画面の例を示す図である。 顧客が複数の顧問のアバターを一度に召集して討論させているときの表示画面の例を示す図である。 映像自動生成サービスを提供するコンテンツ提供サーバの構成を示すブロック図である。

　本開示において、アバターを管理する技術について説明する。本開示に係るアバター管理システムは、サービス提供者から利用者に提供されるサービスや、コンテンツ提供者から利用者に提供されるコンテンツなどに、人やキャラクターなどを表現したアバターを出演させる際に、アバターの出演予約、出演契約の締結、アバターの出演料の課金、徴収、アバターの所有者への分配などを管理するためのプラットフォームを提供する。

　アバターの所有者は、アバターの出演に付随する煩雑な事務処理から解放されるので、より手軽にアバターをサービスやコンテンツに出演させて報酬を得ることができる。サービス提供者やコンテンツ提供者も、アバターの所有者との間で個別に出演交渉をする必要がなくなるので、より手軽にアバターをサービスやコンテンツに出演させることができる。サービスやコンテンツの提供を受ける利用者も、魅力的なアバターが出演するサービスやコンテンツをより気軽に楽しむことができる。このようなプラットフォームを提供することにより、アバターの適切な利用を促進することができるので、アバターを利用した効果的で表現豊かなサービスやコンテンツを広く普及させることができる。

　実在する人物がサービスやコンテンツに出演する場合は、出演場所へ移動する時間や出演のための準備の時間が必要であるし、同時に複数のサービスやコンテンツに出演することはできない。しかし、実在する人物が自身のアバターをサービスやコンテンツに出演させる場合は、移動時間や準備時間が不要になる上、同時又は近接する時間に複数のサービスやコンテンツにアバターを出演させることも可能となる。このように、アバターをサービスやコンテンツに出演させるビジネスモデルは、出演者の時間を増幅させる効果をもたらす。また、実在する人物よりも安い出演料でアバターをサービスやコンテンツに出演させることができるようになれば、魅力や能力のある人物が出演するサービスやコンテンツをより多くの利用者がより気軽に享受することができるようになる。

　また、本開示の仕組みはアバターのみならずデジタルツイン一般の管理・課金に適用可能である。例えば、有名で高価な車のデジタルツインをユーザに使わせてその利用料を徴収するために本開示の仕組みを用いることができる。

　図１は、実施の形態に係る管理システム１の構成を示す。管理システム１は、アバター５１の所有者Ａが使用するアバター所有者端末２Ａと、アバター５２の所有者Ｂが使用するアバター所有者端末２Ｂと、複数の所有者のアバターを統括的に管理するアバター管理装置１０と、アバター管理装置１０により管理されるアバターが出演する第１サービスを提供する第１サービス提供サーバ３Ａと、アバター管理装置１０により管理されるアバターが出演する第２サービスを提供する第２サービス提供サーバ３Ｂと、アバター管理装置１０により管理されるアバターが出演するコンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ４と、第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂにより提供される第１サービス、第２サービスや、コンテンツ提供サーバ４により提供されるコンテンツを利用するユーザが使用する複数のユーザ端末５Ａ～５Ｅとを備える。これらの装置は、インターネットなどの通信網６Ａ、６Ｂ、６Ｃにより接続される。図１の例では、２つのアバター所有者端末と２つのサービス提供サーバと１つのコンテンツ提供サーバと５つのユーザ端末とがある場合を説明するが、これらの要素の数に制限はない。アバターの所有者とアバター管理装置の管理者とサービスやコンテンツの提供者とは互いに異なるエンティティであるが、他の例では、これらのうちのいくつかが同じエンティティであってもよい。アバター管理装置とユーザ端末とが直接通信してもよい。

　図１の例では、アバターは、アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する。

　アバター管理装置１０は、所有者Ａのアバター５１のデータ及び所有者Ｂのアバター５２のデータを保持し、それらのアバターの紹介、契約、派遣、利用形態の監視、課金等を実現するための処理を行う。芸能事務所が芸能人の芸能活動を管理するように、アバター管理装置１０はアバターのデジタル活動を管理するよう構成されていると言える。

　なお、図１の例では、アバターのデータをアバター管理装置１０から第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４に送信する場合を説明しているが、これに限られず、例えばアバターのデータを送信する代わりにＡＰＩの技術を用いてアバターをコールする態様としてもよい。この場合、アバター管理装置１０から第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４に、アバター管理装置１０で保持されているアバターのデータの利用を可能とする情報、例えばＵＲＬ及び認証のためのキーが送信される。第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４は、受信した情報を自己のサービスやコンテンツのプログラムに組み込む。この場合、第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４にアバターのデータの複製が残らないのでデータ管理上好適である。

　図２は、アバター管理装置１０が管理しているアバターの出演予約を受け付けるための表示画面５０の例を示す。アバター管理装置１０は、通信網６Ｂを介して第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４から、アバター情報の提供を求めるアバター情報要求を受信すると、後述のアバターデータベース１３を参照して表示画面５０を生成し、通信網６Ｂを介して要求元のサーバのディスプレイに表示させる。サービス提供者やコンテンツ提供者は、この表示画面５０を閲覧する。

　アバター管理装置１０は、管理している複数のアバターの紹介、出演可能なサービスやコンテンツの種類、課金額などの情報を表示画面５０に表示する。アバターの紹介は、アバターの画像、属性、アバターが実在する人物を表現している場合は、その人物の名称、属性などを含んでもよい。図２に示した例において、アバター５１は実在する人物のアバターであり、アバター５１が講師として講演するサービスが提供される。アバター５１の紹介として、実在する人物の名前、学歴、経歴、講演内容、対応可能言語、課金額が表示画面５０に表示されている。アバター５２は実在しない仮想人物のアバターであり、アバター５２が教師として講義するサービスが提供される。アバター５２の紹介として、アバター５２の属性、能力、特性が表示画面５０に表示されている。アバター５３はキャラクターのアバターであり、アバター５３がＣＭや映画などのコンテンツに出演したり、家庭教師として子供に勉強を教えたり、利用者との間で会話をしたりするサービスが提供される。アバター５３の紹介として、アバター５３の属性、特性が表示画面５０に表示されている。アバター管理装置１０は、アバターの属性、能力、特性などの情報を検索キーとしてアバターを検索する機能を提供してもよい。サービス提供者やコンテンツ提供者は、自身が提供するサービスやコンテンツに出演させるアバターを選択して「予約」ボタンをクリックすることにより、アバター管理装置１０にアバターの出演予約を申し込む。

　図３は、アバターの出演予約を受け付けるための表示画面の例を示す。図２に示した表示画面５０において「予約」ボタンがクリックされると、アバター管理装置１０は、後述のアバターデータベース１３を参照して図３に示す表示画面６０を生成し、通信網６Ｂを介して第１サービス提供サーバ３Ａ、第２サービス提供サーバ３Ｂ、コンテンツ提供サーバ４のディスプレイに表示させる。アバター管理装置１０は、表示画面６０において、アバターの出演予約の詳細を受け付ける。図３に示した例では、講師のアバター５１の講演予約を受け付けるために、講演日時、講演内容、質疑応答の時間をサービス提供者から受け付ける。アバター管理装置１０は、受け付けた条件での講演の可否を判定し、講演が可能である場合は、受け付けた条件で講演が行われたときの課金額を算出して表示画面６０に表示する。アバター管理装置１０は、講師とサービス提供者との間で締結される講演契約書と注意事項をサービス提供者に提示し、サービス提供者の同意を確認する。サービス提供者が課金額、講演契約書及び注意事項の内容に同意した上で講演予約を申し込むと、アバター管理装置１０は、講演予約を確定する。

　アバター管理装置１０は、予約通りにアバターの出演が完了した旨の通知を受領すると、サービス提供者又はコンテンツ提供者からアバターの出演料を徴収する。アバター管理装置１０は、アバターの所有者との契約内容に応じて、アバターの出演料の少なくとも一部をアバターの所有者に分配する。

　図４は、アバター５１がオンライン講演を行った後、聴衆との質疑応答を行っているときの質疑応答画面６５の例を示す。第２サービスのサービス提供者は、表示画面６０を通じてアバター５１のオンライン講演への出演を申し込む。講演の時間になると、聴衆はユーザ端末５からサービス提供者主催のオンライン講演にアクセスする。第２サービス提供サーバ３Ｂにおいてアバター５１のデータを含むオンライン講演がホストされ、聴衆はユーザ端末５のディスプレイとスピーカーにて当該オンライン講演を視聴する。講演の後、質疑応答セッションに入ると、第２サービス提供サーバ３Ｂは図４に示されるような質疑応答画面６５を生成し、ユーザ端末５に送信する。聴衆はこの質疑応答画面６５を介してアバター５１と質疑応答を行う。

　質疑応答画面６５は、講演の日付と、講演の内容を示す背景画像と、アバター５１の画像又は動画と、聴衆のアバターと、聴衆が発話した質問内容のテキストと、アバター５１からの回答のテキストと、質疑応答セッションの残り時間を示すプログレスバーと、を有する。アバター５１からは、テキストの回答と同じ回答が音声によっても行われる。

　つづいて、上記のようなアバターの利用を実現するための管理システム１の動作及び構成の詳細について説明する。

　図５及び図６は、実施の形態に係るアバターの管理方法の手順を示すシーケンス図である。シーケンス図の説明において、「Ｓ」は「ステップ」を意味する。なお、図５及び図６においては、サービス提供者がアバターを使用したサービスを提供する場合を示しているが、コンテンツ提供者がアバターを使用したコンテンツを提供する場合も同様である。

　図５に示す例では、アバター管理装置１０の管理者がアバターの所有者からアバターを購入又は賃借し、自身が所有又は賃借するアバターの出演を管理する。図６に示す例では、アバター管理装置１０は、アバターの所有者とサービス提供者との間でアバターの出演交渉を仲介する。

　図５に示す例において、アバターの所有者は、アバターをアバター管理装置１０の管理者に譲渡又は賃貸する（Ｓ１０）。このとき、アバターの所有者は、アバター所有者端末からアバター管理装置１０へアバターのデータを送信する。アバターのデータは、アバターの画像、動画像、三次元形状データ、モーションデータなどの表示データや、アバターの音声、声質などの音声データや、アバターに発話させる内容を示す発話データや、アバターがユーザとの間で相互作用するための人工知能や、アバターが出演可能な日程、曜日、時間帯、サービスやコンテンツの内容、演目などの出演条件や、アバターが表現する人やキャラクターなどに関する情報などのデータを含む。アバター管理装置１０は、アバターの所有者から購入又は賃借したアバターのデータをアバターデータベース１３に登録し（Ｓ１２）、対価をアバターの所有者に支払うための処理を行う（Ｓ１４）。

　アバター管理装置１０は、アバターの出演予約を受け付けるときにアバターの出演料の課金額を提示するために、課金額を算定する（Ｓ１６）。アバター管理装置１０は、アバターの付加価値に応じて課金額を算定する。アバターの付加価値は、例えば、アバターにより表現される人やキャラクターのサービスやコンテンツにおける商業的価値や、アバターの人工知能の能力や知識などを含む。あるいはまた、アバター管理装置１０はアバターが出演するサービスやコンテンツの具体例に関して後述する方法により課金額を算定してもよい。

　アバターが人工知能を用いて顧客と対話や質疑応答などの相互作用をするサービスが提供される場合、アバターの人工知能は、アバターの所有者などによって予め学習される。アバターの人工知能は、アバターにより表現される人やキャラクターの個性に基づいて学習されてもよい。例えば、実在する人やキャラクターの過去の発話、行動、しぐさなどを学習データとして、その人やキャラクターが実際に言いそうな言い回しや、実際に取りそうな行動やしぐさなどを学習してもよい。人工知能により実現されるアバターの言動が実在する人やキャラクターに近いほど、アバターにより表現される人やキャラクターの商業的価値がアバターに反映される。したがって、アバターの出演料の課金額は、アバターにより表現される人やキャラクターのサービスやコンテンツにおける商業的価値と、人工知能の学習の度合いに応じて定められてもよい。あるいはまた、課金額は、学習に用いられた学習データの量及び／又は学習期間に応じて定められてもよい。

　アバターの人工知能は、アバターが出演するサービスやコンテンツの内容に応じて学習されてもよい。例えば、提供されるサービスやコンテンツの内容に関する各種情報、知識、Ｑ＆Ａ集などや、サービスやコンテンツの出演者の典型的な発話、行動、しぐさなどを学習データとして、サービスやコンテンツの出演者としてふさわしい発話、行動、しぐさなどを学習してもよい。この場合、アバターの出演料の課金額は、人工知能により提供されるサービスやコンテンツの質に応じて定められてもよい。あるいはまた、課金額は、学習に用いられた学習データの量及び／又は学習期間に応じて定められてもよい。

　人やキャラクターの個性をアバターに反映させるための専用の人工知能と、提供されるサービスやコンテンツの内容に応じた汎用の人工知能とが組み合わされて提供されてもよい。これにより、例えば、子供に人気のあるキャラクターが教師役として出演する教育用コンテンツや、強面の俳優がアイドルグループの楽曲を踊り歌うコンテンツや、人気女優と英語で会話しながら英会話を学習するサービスなどを提供することができる。この場合、アバターの出演料の課金額は、組み合わされたそれぞれの人工知能の課金額を合算したものであってもよいし、組合せなどに応じて増額又は減額されてもよい。

　アバター管理装置１０は、サービスやコンテンツにおいてアバターが出演する時間、タイミング、態様などに更に基づいてアバターの出演料の課金額を算定してもよい。例えば、アバター管理装置１０は、アバターが出演する時間、時間帯、サービスやコンテンツの内容、アバターの衣装などに応じた課金額を定めた料金表を予め保持し、料金表に基づいて課金額を算定してもよい。

　アバター管理装置１０は、ウェブページやスマートフォン用のアプリケーションなどにおいて、登録されているアバターの情報を公開してアバターの出演予約の申込を受け付ける。例えば、アバター管理装置１０は図２や図３に示されるような表示画面をサービス提供サーバのディスプレイに表示させる（Ｓ１８）。アバター管理装置１０は、アバターの出演予約を受け付けるときに、アバターデータベース１３を参照し、出演可能なアバターの出演料の課金額をサービス提供者に提示する（Ｓ２０）。サービス提供者は、アバターの出演予約をアバター管理装置１０に申し込む（Ｓ２２）。これは例えば図３の予約するボタンを押し下げることにより実現される。アバター管理装置１０はネットワークを介してサービス提供サーバから、アバターの出演予約を求める出演予約要求を取得する。

　アバター管理装置１０は、アバターの出演条件を参照してアバターの出演予約の許否を判定する。アバターの出演条件として、出演するサービスやコンテンツの内容や演目が指定されている場合は、アバター管理装置１０は、サービスやコンテンツの内容や演目が条件に合致するか否かを判定する（Ｓ２４）。アバターの出演条件として、アバターが出演可能な日程、曜日、時間帯が指定されている場合は、アバター管理装置１０は、アバターが出演する日程、曜日、時間帯が条件に合致するか否かを判定する（Ｓ２６）。アバターが実在する人物を表現したものである場合であっても、同時に複数のサービスやコンテンツに出演することが可能であるから、アバター管理装置１０は、時間が重複する複数の出演予約を受け付けてもよい。アバター管理装置１０は、より現実感を出してアバターの付加価値を高めるために、同時に複数のサービスやコンテンツにアバターを出演させないようにしてもよい。サービスやコンテンツの内容や演目が条件に合致し（Ｓ２４のＹ）、かつ、アバターが出演する日程、曜日、時間帯が条件に合致する（Ｓ２６のＹ）場合、アバター管理装置１０はアバターの出演予約を受け付け（Ｓ３２）、予約内容をアバターデータベース１３に登録する。そうでなければ（Ｓ２４のＮ、Ｓ２６のＮ）、アバター管理装置１０はアバターの出演予約を拒否し（Ｓ２８）、その旨を要求元のサービス提供サーバに通知して（Ｓ３０）、Ｓ１８に戻る。

　アバター管理装置１０は、アバターが出演するサービスの内容、出演時間、出演時刻、出演態様、出演料などの出演契約の内容を確定し、アバター管理装置１０の管理者とサービス提供サーバのサービス提供者との間で出演契約を締結するための処理を行う（Ｓ３４）。この契約は例えば電子契約であってもよい。

　アバター管理装置１０は、アバターのデータをサービス提供サーバに提供する（Ｓ３６）。サービス提供サーバは、アバターのデータを使用して、提供するサービスのために必要なデータなどを生成する。サービス提供サーバは、アバターの出演を予約した時刻が到来すると、アバターが出演するサービスをユーザ端末に提供する（Ｓ３８）。アバターの表示データや音声データは、サービス提供サーバからユーザ端末に送信されてもよい。サービス提供サーバからユーザ端末に提供されるサービスの中にアバターの表示領域が設けられ、アバター管理装置１０又はアバター所有者端末からユーザ端末にアバターの表示データや音声データが送信されてもよい。

　アバターが出演するサービスの提供が完了した旨の通知をサービス提供サーバから受領すると、アバター管理装置１０は、アバターの出演料をサービス提供者に課金する（Ｓ４０）。サービス提供者は、課金額をアバター管理装置１０に支払う（Ｓ４２）。アバターの出演料の一部をアバターの所有者に分配する契約になっている場合は、アバター管理装置１０は、サービス提供者から受領した出演料の一部をアバターの所有者に分配する（Ｓ４４）。ここでの課金及び決済は、公知の電子決済の技術を用いて実現されてもよい。

　図６に示した例について、図５に示した例と異なる点を中心に説明する。アバターの所有者は、アバターに関する情報をアバター管理装置１０に送信する（Ｓ１１）。アバターに関する情報は、アバターが表現する人やキャラクターなどに関する情報などのデータや、アバターが出演可能な日程、曜日、時間帯、サービスやコンテンツの内容、演目などの出演条件などを含む。アバター管理装置１０は、アバターの所有者から受信したアバターに関する情報をアバターデータベース１３に登録する（Ｓ１３）。

　アバター管理装置１０は、アバターの出演予約を受け付けるときにアバターの出演料の課金額を提示するために、課金額を算定する（Ｓ１６）。アバター管理装置１０は、ウェブページやスマートフォン用のアプリケーションなどにおいて、出演予約を受け付けるための表示画面をサービス提供サーバのディスプレイに表示させる（Ｓ１８）。アバター管理装置１０は、アバターの出演予約を受け付けるときに、アバターデータベース１３を参照し、出演可能なアバターの出演料の課金額をサービス提供者に提示する（Ｓ２０）。サービス提供者は、アバターの出演予約をアバター管理装置１０に申し込む（Ｓ２２）。アバター管理装置１０は、アバターの出演条件を参照してアバターの出演予約の許否を判定し、許可される場合は（Ｓ２４のＹかつＳ２６のＹ）、アバターの出演予約を受け付ける（Ｓ３２）。そうでなければ（Ｓ２４のＮ、Ｓ２６のＮ）、アバター管理装置１０はアバターの出演予約を拒否し（Ｓ２８）、その旨を要求元のサービス提供サーバに通知して（Ｓ３０）、Ｓ１８に戻る。

　アバター管理装置１０は、サービス提供者から申し込まれた、アバターが出演するサービスの内容、出演時間、出演時刻、出演態様、出演料などの出演契約の内容をアバターの所有者に通知し、出演契約の承諾の意思を確認する。アバターの所有者が承諾の意思表示をすると、アバター管理装置１０は、サービス提供者とアバターの所有者との間で出演契約を締結させるための処理を行う（Ｓ３５）。この契約は例えば電子契約であってもよい。アバターの所有者は、アバターを信託財産としてアバター管理装置１０の管理者に信託してもよい。または、アバターの出演契約の締結についてアバターの所有者からアバター管理装置１０の管理者に代理権が予め付与されていてもよい。

　アバター所有者端末は、アバターのデータをサービス提供サーバに提供する（Ｓ３７）。サービス提供サーバは、アバターのデータを使用して、提供するサービスのために必要なデータなどを生成する。サービス提供サーバは、アバターの出演を予約した時刻が到来すると、アバターが出演するサービスをユーザ端末に提供する（Ｓ３８）。

　アバターが出演するサービスの提供が完了した旨の通知をサービス提供サーバから受領すると、アバター管理装置１０は、アバターの出演料をサービス提供者に課金する（Ｓ４０）。サービス提供者は、課金額をアバター管理装置１０に支払う（Ｓ４２）。アバターの出演料の一部をアバターの所有者に分配する契約になっている場合は、アバター管理装置１０は、サービス提供者から受領した出演料の一部をアバターの所有者に分配する（Ｓ４４）。ここでの課金及び決済は、公知の電子決済の技術を用いて実現されてもよい。

　図７は、実施の形態に係るアバター管理装置１０の機能構成を示す。これらの機能ブロックは、コンピュータの中央演算処理装置、メモリ、入力装置、出力装置、コンピュータに接続される周辺機器等のハードウェア資源と、それらを用いて実行されるソフトウェアの協働により実現される。コンピュータの種類や設置場所は問わず、上記の各機能ブロックは、単一のコンピュータのハードウェア資源で実現してもよいし、複数のコンピュータに分散したハードウェア資源を組み合わせて実現してもよい。

　アバター管理装置１０は、通信装置１１、記憶装置１２、及び処理装置２０を備える。アバター管理装置１０は、サーバ装置であってもよいし、パーソナルコンピューターなどの装置であってもよいし、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよい。

　通信装置１１は、インターネットなどの通信網を介して他の装置との間で通信を行う。通信装置１１は、有線又は無線の任意の通信方式で通信を行ってもよい。

　記憶装置１２は、処理装置２０により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置１２は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。また、記憶装置１２は、アバター管理装置１０の内部に設けられてもよいし、クラウドコンピューテイングなどの技術を利用してネットワーク上に設けられてもよい。記憶装置１２は、アバターデータベース１３、提供者データベース１４、及び所有者データベース１５を格納する。

　アバターデータベース１３は、アバターに関する情報を格納する。図８は、アバターデータベース１３の内部データの例を示す。アバターデータベース１３は、例えば、アバターの識別情報や、アバター及びアバターが表現する実在人物の名称などの情報や、アバターの画像、動画像、三次元形状データ、モーションデータなどの表示データや、アバターの音声、声質などの音声データや、アバターに発話させる内容を示す発話データや、アバターがユーザとの間で相互作用するための機械学習モデルや、アバターが出演可能な日程、曜日、時間帯、サービスやコンテンツの内容、演目、課金額などの出演条件や、アバターが出演するサービスやコンテンツの内容、出演時間、出演時刻、出演態様、出演料などの出演予約の内容や、出演履歴などを格納する。図９は、アバターデータベース１３の一部を構成する出演条件の内部データの例を示す。図９の例は、アバターＩＤ「００１」のアバターの出演料の課金額の例を示す。アバターデータベース１３には、アバターの講演内容ごとの課金額や、質疑応答する際の課金額や、アバターが同時間帯に別の講演をしない場合の加算額が格納されている。

　提供者データベース１４は、サービス提供者又はコンテンツ提供者に関する情報を格納する。図１０は、提供者データベース１４の内部データの例を示す。提供者データベース１４は、例えば、サービス提供者又はコンテンツ提供者の識別情報、連絡先、アバターの使用履歴、課金額などを格納する。

　所有者データベース１５は、アバターの所有者に関する情報を格納する。図１１は、所有者データベース１５の内部データの例を示す。所有者データベース１５は、例えば、所有者の識別情報、連絡先、所有するアバターの識別情報、分配額などを格納する。

　処理装置２０は、アバター登録部２１、出演予約管理部２２、出演契約管理部２３、及び課金管理部２４を備える。

　アバター登録部２１は、アバターの所有者からアバターの登録要求を受け付けて、アバターを登録する。図５に示す例の場合、アバター登録部２１は、アバターのデータをアバター所有者端末から受け付けてアバターデータベース１３に登録する。図６に示す例の場合、アバター登録部２１は、アバターに関する情報をアバター所有者端末から受け付けてアバターデータベース１３に登録する。

　出演予約管理部２２は、サービス提供サーバ３又はコンテンツ提供サーバ４によるアバターの出演予約を管理する。出演予約管理部２２は、アバターデータベース１３を参照して、サービス提供サーバ３又はコンテンツ提供サーバ４から受け付けた出演予約の許否を判定し、許可される場合は、出演予約の内容をアバターデータベース１３に登録する。

　出演契約管理部２３は、サービス提供者又はコンテンツ提供者と、アバター管理装置１０の管理者又はアバターの所有者との間で出演契約を締結させる。出演契約管理部２３は、出演契約書を電子的に発行して契約当事者に電子的に交付してもよい。ここでは公知の電子契約の技術が用いられてもよい。

　課金管理部２４は、アバターの出演料の課金額を算定する。課金管理部２４は、アバターの出演予約を受け付ける際に、アバターデータベース１３を参照してアバターの出演の課金額を算定し、サービス提供者又はコンテンツ提供者に提示する。課金管理部２４は、出演予約が完了すると、サービス提供者又はコンテンツ提供者に課金する課金額を提供者データベース１４に登録し、アバターの所有者に分配する分配額を所有者データベース１５に登録する。課金管理部２４は、アバターがサービス又はコンテンツに出演したことを確認すると、提供者データベース１４を参照してアバターの出演の課金額をサービス提供者又はコンテンツ提供者から徴収するための処理を行い、所有者データベース１５を参照して一部をアバターの所有者に分配するための処理を行う。課金管理部２４は、サービス提供者又はコンテンツ提供者からの課金額の料金の徴収の完了を確認すると、提供者データベース１４に登録されている対応する課金額をクリアする、すなわち０にする。課金管理部２４は、アバターの所有者への分配の完了を確認すると、所有者データベース１５に登録されている対応する分配額をクリアする、すなわち０にする。

　実施の形態に係る管理システム１において利用者に提供される、アバターが出演するサービスやコンテンツの具体例について説明する。

［講演］
　管理システム１において、実在する人物の代わりに、その人物のアバターが講演会などに出演して講演するサービスを提供することができる。例えば、公認会計士や税理士やコンサルタントの代わりに、それらのアバターが講演会などに出演して講演するサービスを提供できる。アバターによる講演は、実在する講演者の外観を模したアバターの映像を表示しつつ、文章読み上げ機能などを用いて、講演者が作成した原稿を講演者の音声データで読み上げることにより実現されてもよい。アバターが、視聴者と対話可能に学習された人工知能を有している場合は、アバターが視聴者との間で質疑応答するサービスを提供してもよい。この場合、講演契約の内容などに応じて、アバターによる応答の内容、知識レベル、視聴者に対して提供可能な情報の範囲などが設定されてもよい。アバターと視聴者との間で交わされた質疑応答の内容は、応答内容の当否を確認したり、以降の講演の参考にしたりするために講演者に提供されてもよいし、講演者のアバターの人工知能を学習するための学習データとして利用されてもよい。

　アバター管理装置１０は、講演内容、使用言語、講演時間、講演の時間帯、質疑応答の内容、質疑応答の時間などに応じて課金額を設定する。さらに、アバター管理装置１０は、アバターが出力した文字数、チャットへのポストの数、対話における発言の数に応じて課金額を設定してもよい。講演者の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターが講演者として講演するサービスが提供されてもよい。この場合も、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターが講演者として講演するサービスが提供されてもよい。この場合は、実在する人物のアバターを講演者とする場合よりも課金額が低く設定されてもよい。また、アバターが複数言語対応であれば、例えばある言語を用いる場合の課金額を、別の言語を用いる場合の課金額よりも高く設定してもよい。

　従来の生身の人間が出向いて講演や顧問を行う場合、課金の態様はほぼ時間チャージであり料金体系の硬直化が課題であった。本実施の形態に係る管理システム１では、上記の通りデジタルであることから様々な尺度で料金を決定することができる。これにより、より実態に沿ったきめ細やかな料金の設定が可能となる。

［顧問］
　管理システム１において、実在する弁護士、弁理士、司法書士、行政書士、公認会計士、税理士、中小企業診断士、ファイナンシャル・プランニング技能士、コンサルタントなどの代わりに、その人物のアバターが企業などの顧客の顧問を務めるサービスを提供することができる。本例では、アバターによる顧問派遣サービスはアバター管理装置１０の管理者がユーザ企業に提供し、したがってサービス提供者やコンテンツ提供者は存在しない。しかしながら、他の例ではサービス提供者が顧問派遣サービスを提供してもよい。図１２は、アバターデータベース６６の一例を示すデータ構造図である。アバターデータベース６６は、アバターＩＤと、アバター名と、アバターに対応する人物名と、アバターの性別及び年齢と、アバターのレベルと、各レベルに応じた表示データ・音声データ・発話データ・人工知能データ・出演条件と、出演予約と、出演履歴と、利用者ＩＤと、を対応付けて保持する。顧客から事前に取得された相談内容に対する回答を実在する顧問から取得し、顧問の外観を模したアバターの映像を表示しつつ、顧問から取得した回答を顧問の音声データで読み上げてもよい。アバターが、顧客と対話可能に学習された人工知能を有している場合は、アバターが顧客との間で質疑応答するサービスを提供してもよい。この場合、顧問契約の内容に応じてアバターのレベルを選択してもよい。すなわち、顧問契約の料金や出演条件に応じて、アバターによる応答の内容、知識レベル、顧客に対して提供可能な情報の範囲などが設定されてもよい。図１３は、アバターへの顧問の依頼を受け付けるための表示画面の例を示す。アバター管理装置１０は、アバターデータベース６６を参照して図１３に示す表示画面６８を生成し、ネットワークを介してユーザ端末のディスプレイに表示させる。ユーザは表示画面６８において所望の顧問オプションを選択して依頼ボタンを押す。アバター管理装置１０は、選択された顧問オプションに対応するアバターによる顧問サービスを提供するための処理を行う。

　アバターと顧客との間で交わされた質疑応答の内容は、顧問本人が回答の当否を確認するために顧問に提供されてもよいし、顧問のアバターの人工知能を学習するための学習データとして利用されてもよい。管理システム１は、顧客とアバターとの間の質疑応答において顧客から得られた情報が他者に漏洩しないように、質疑応答において記録された情報へのアクセス、複製、出力などのセキュリティを管理する。これは例えば管理システム１において同じアバターを基に各顧客専用のアバターを設定することにより実現される。さらに具体的には、図１２に示されるアバターデータベース６６の利用者ＩＤの列に利用者ＩＤが登録されているアバターは、登録されている利用者ＩＤの利用者にのみ提供可能としてもよい。図１２の例では、アバター管理装置１０は、アバターＩＤ「105copy」のアバターが利用者ＩＤ「USR001」のユーザにのみ提供されるよう制御する。このように、アバターないしデジタルツインを用いることで、同じ顧問能力を提供しつつ顧客の間での情報の漏洩や情報の汚染を防止することができる。

　アバターの人工知能に、顧問本人の性格、口調、方針などが反映されてもよい。同じ人物のアバターの人工知能として、能力、知識、性格、口調、方針などが異なる複数の人工知能が用意され、顧客の要望に合った人工知能が提供されてもよい。例えば、コンプライアンスや合理性などを重視して顧客に対してより厳しい意見を述べるように調整された人工知能が提供されてもよいし、顧客の要望を可能な限りくみ取ってより顧客に寄り添った意見を述べるように調整された人工知能が提供されてもよい。図１２の例では、アバターＩＤ「105」のアバターとアバターＩＤ「106」のアバターとは同じ人物「YY」のアバターであるが、使用する表示・音声・発話データや人工知能データを異ならせている。図１３の例では、表示画面６８は、ユーザが所望のアバターの性格を選択できるように構成される。

　複数の顧問のアバターを同じ場に招集し、顧客の相談内容について討論させて、その様子を顧客に視聴させてもよい。図１４は、顧客が複数の顧問のアバターを一度に召集して討論させているときの表示画面６９の例を示す。アバター管理装置１０は、顧客のユーザ端末から複数の顧問のアバターの指定を受け付けると、指定されたアバターに対応する表示画面６９を生成し、ネットワークを介してユーザ端末のディスプレイに表示させる。顧客は顧問のアバター同士の議論を視聴することで、議題についての知識や新たな知見を得ることができる。

　アバター管理装置１０は、顧問契約の内容、顧客が顧問のアバターに相談することが可能な時間、時間帯、内容などに応じて課金額を設定する。実在する顧問の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。顧問のアバター及び顧問本人が他者の顧問を務めない、同時間帯又は同日に他者の顧問として相談を受けない、他者に同じ情報を提供しないなどの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターが顧問を務めるサービスが提供されてもよい。例えば、複数の実在する顧問のアバターが統合されたアバターや、複数の分野の顧問の人工知能が統合された人工知能を有するアバターが顧問として提供されてもよい。この場合、アバター管理装置１０は、複数のアバターの課金額を合計した額を課金してもよいし、合計額に統合サービスの付加価値分を加算してもよいし、合計額から割引額を控除してもよい。

［教育］
　管理システム１において、実在する教師、講師、家庭教師などの代わりに、その人物のアバターが生徒に講義などをするサービスを提供することができる。アバターによる講義は、実在する教師の外観を模したアバターの映像を表示しつつ、文章読み上げ機能などを用いて、予め準備された講義の原稿を教師の音声データで読み上げることにより実現されてもよい。アバターが、生徒と対話可能に学習された人工知能を有している場合は、アバターが生徒との間で質疑応答するサービスを提供してもよい。この場合、生徒の学力や理解度、講義の進行状況などに応じて、アバターによる解説の内容、アバターから出題される問題のレベルなどが設定されてもよい。ここでのデータ構造の例及び画面の例は図１２、図１３のものに準じる。アバターと生徒との間で交わされた質疑応答の内容は、以降の講義のための参考情報として教師に提供されてもよいし、教師のアバターの人工知能を学習するための学習データとして利用されてもよい。生徒の解答や質問は、生徒の学力や理解度を把握するために記録されてもよい。アバターの人工知能に、教師本人の性格、口調、口癖などが反映されてもよい。同じ人物のアバターの人工知能として、性格、口調などが異なる複数の人工知能が用意され、生徒の要望に合った人工知能が提供されてもよい。例えば、生徒に厳しく接するように調整された人工知能が提供されてもよいし、生徒に優しく接するように調整された人工知能が提供されてもよい。学校、塾、予備校などの同じ授業において同じ教師のアバターが講義する場合であっても、生徒ごとに異なる人工知能を用いたアバターにより講義が行われてもよい。これにより、個々の生徒の学力、理解度、性格、気分などに合った人工知能を使用して、適応的な教育環境を提供することができる。教師のアバターの人工知能は、教育理論や校風などに則って学習されてもよい。

　アバター管理装置１０は、講義内容、講義時間、講義の時間帯、質疑応答の内容、質疑応答の時間などに応じて課金額を設定する。教師の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターが教師として講義するサービスが提供されてもよい。この場合も、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターが教師として講義するサービスが提供されてもよい。この場合は、実在する人物のアバターを教師とする場合よりも課金額が低く設定されてもよい。個々の生徒に合った人工知能を用いて適応的な講義を行うアバターの課金額は、複数の生徒に画一的な講義を行うアバターの課金額よりも高く設定されてもよい。

［イベント］
　管理システム１において、実在する俳優、タレント、芸人などの代わりに、その人物のアバターがコンサート、発表会などのイベントに出演するサービスを提供することができる。イベントの運営者は、アバターの所有者又はアバター管理装置１０からアバターの表示データ及び音声データを取得し、イベントにおいてアバターが披露する演技、歌唱、ダンス、トークなどのパフォーマンスの映像と音声を作成する。イベントにおいて、予め作成された映像データと音声データを用いてアバターがパフォーマンスを披露する。アバターの人工知能が自律的にパフォーマンスを披露してもよい。

　アバター管理装置１０は、イベントの内容、出演時間、出演者がイベント中に披露する演技、歌唱、ダンス、トークなどの内容に応じて課金額を設定する。出演者の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターがイベントに出演するサービスが提供されてもよい。この場合も、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターがイベントに出演するサービスが提供されてもよい。この場合は、実在する人物のアバターを出演者とする場合よりも課金額が低く設定されてもよい。出演者が同時間帯又は同日に別のイベントに出演しないなどの付加価値が課金額に反映されてもよい。

［映像コンテンツの生成］
　管理システム１において、実在する俳優、タレント、芸人などの代わりに、その人物のアバターが映画、映像、番組、ＣＭなどのコンテンツに出演するサービスを提供することができる。コンテンツの作成者は、アバターの所有者又はアバター管理装置１０からアバターの表示データ及び音声データを取得し、コンテンツにおけるアバターの映像と音声を作成する。映画やＣＭなど、脚本があるコンテンツが作成される場合は、脚本にしたがってアバターの映像と音声が作成される。出演者に対するインタビューなどの映像が作成される場合は、出演者が作成した原稿を出演者の音声で読み上げてもよいし、出演者の人工知能がインタビュアーに対して応答してもよい。

　あるいはまた、映画やＣＭなどのコンテンツが仮想空間内で作成される場合、アバター管理装置１０はアバターのデータを作成者の端末に送信するか、又はＡＰＩを介して利用可能とする。映画を仮想空間で撮影する場合、役者のデジタルツインを用意して舞台としての仮想空間内に配置し、シナリオにしたがってデジタルツインを動かして撮影を行う。ＣＭについても同様である。アバターに商品・サービスの情報を入力した上でインタラクティブなＣＭに登場させてもよい。

　アバター管理装置１０は、コンテンツの内容、出演時間、出演者がコンテンツ中で披露する演技、歌唱、ダンス、トークなどの内容に応じて課金額を設定する。出演者の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターがコンテンツに出演するサービスが提供されてもよい。この場合も、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターが脇役やエキストラなどとしてコンテンツに出演するサービスが提供されてもよい。この場合は、実在する人物のアバターを出演者とする場合よりも課金額が低く設定されてもよい。複数のアバターが出演する場合、アバター管理装置１０は、複数のアバターの課金額を合計した額を課金してもよいし、合計額から割引額を控除してもよい。

［映像の自動生成］
　管理システム１において、アバターを出演者とする映像を脚本から自動生成するサービスを提供することができる。脚本の作成者又は所有者は、脚本に登場する出演者に、管理システム１が管理するアバターを配役する。出演するアバターは、実在する人物のアバターであってもよいし、実在しない人物のアバターであってもよいし、キャラクターのアバターであってもよい。映像自動生成サービスは、脚本にしたがってアバターが動作する映像を自動生成するとともに、脚本に書かれた台詞をアバターが発話する音声を自動生成する。映像自動生成サービスは、脚本に描かれた背景や効果音などを自動生成してもよい。長期間にわたるストーリーが描かれた脚本において、同一の出演者が異なる年齢で登場する場合、映像自動生成サービスは、アバターの外観を年齢に応じた外観に変換する機能を用いて、幼年期や老年期の出演者のアバターが動作する映像を自動生成してもよい。映像自動生成サービスは、自動生成した映像及び音声と、手動で作成された映像及び音声を合成及び編集して映像を完成させてもよい。

　図１５は、本例の映像自動生成サービスを提供するコンテンツ提供サーバ７０の構成を示すブロック図である。コンテンツ提供サーバ７０は、仮想空間データ保持部７５と、脚本データ保持部７６と、アバターデータ保持部７７と、映像データ保持部７８と、脚本読込部７１と、動作設定部７２と、実行部７３と、記録部７４と、を備える。

　仮想空間データ保持部７５は、脚本に描かれた背景を模した仮想空間のデータを保持する。脚本データ保持部７６は、脚本を保持する。アバターデータ保持部７７は、脚本に登場する出演者のアバターのデータを保持する。特にアバターデータ保持部７７は、アバター管理装置１０に利用を申し込んでアバター管理装置１０から取得したアバターのデータを保持する。映像データ保持部７８は、自動生成された映像のデータを保持する。

　脚本読込部７１は、脚本データ保持部７６に保持される脚本を読み込み、コンピュータ実行可能なコンピュータプログラムに変換する。

　動作設定部７２は、脚本にしたがい、アバターの動作を設定する。動作設定部７２は、脚本にしたがうアバターの動きを設定する。動作設定部７２は脚本にしたがうアバターの発話音声を生成する。

　実行部７３は、コンピュータプログラムを実行することで、仮想空間内でアバターを設定されたとおりに動かすとともに、生成された発話音声を出力する。これにより、脚本にしたがう映像及び音声が生成される。

　記録部７４は、実行部７３によって生成された映像及び音声を映像データ保持部７８に登録する。

　ユーザ端末はネットワークを介してコンテンツ提供サーバ７０にアクセスし、映像データ保持部７８に保持される映像及び音声をダウンロードして視聴する。

　アバター管理装置１０は、出演するアバターの出演時間や出演内容などに応じて課金額を設定する。出演者の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターが出演する場合は、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。実在しない人物のアバターが出演する場合は、実在する人物のアバターを出演者とする場合よりも課金額が低く設定されてもよい。複数のアバターが出演する場合、アバター管理装置１０は、複数のアバターの課金額を合計した額を課金してもよいし、合計額から割引額を控除してもよい。

［出演権］
　管理システム１において、サービスやコンテンツに利用者のアバターを出演させるサービスを提供することができる。サービス提供者又はコンテンツ提供者は、自身が提供するサービス又はコンテンツに利用者のアバターを出演させる権利を販売する。出演権を購入した利用者、又は出演権の購入者から出演権を譲渡された利用者は、自身のアバターを作成して、アバター管理装置１０を介してサービス提供者又はコンテンツ提供者に送信する。サービス提供者又はコンテンツ提供者は、利用者のアバターが出演するサービス又はコンテンツを作成し、利用者に提供する。これは、図１のユーザ端末のユーザとアバター所有者端末の所有者とが同一人物である場合に相当する。実在する人物やキャラクターなどのアバターを、利用者のアバターと共演させてもよい。

　アバター管理装置１０は、利用者のアバターが出演するサービス又はコンテンツの種類、内容、アバターの出演時間、出演内容などに応じて出演権の課金額を設定する。実在する人物やキャラクターなどのアバターを共演させる場合は、そのアバターの課金額を加算してもよい。共演者の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。複数のアバターが共演する場合、アバター管理装置１０は、複数のアバターの課金額を合計した額を課金してもよいし、合計額から割引額を控除してもよい。

［都市シミュレーション］
　管理システム１において、平時や災害時における人の行動などのシミュレーションの精度を向上させるために、実在する人物のアバターをシミュレーションに参加させるサービスを提供することができる。実在する人物の属性、特性、人工知能など、シミュレーションに必要なデータがアバター管理装置１０からシミュレーションの実行者に提供される。アバターの表示データがシミュレーションに必要でない場合は、アバターの表示データは提供されなくてもよい。

　アバター管理装置１０は、シミュレーションの実行者に提供される情報の内容などに応じて課金額を設定する。複数のアバターがシミュレーションに参加する場合、アバター管理装置１０は、複数のアバターの課金額を合計した額を課金してもよいし、アバターの数などに応じて合計額から割引額を控除してもよい。

［プレゼンス］
　管理システム１において、実在する人物がオンライン又は実際の会議やイベントなどの場に存在しているように見せるために、その人物のアバターを表示するサービスを提供することができる。例えば、会社における会議の映像に取締役などのアバターを表示することにより、会議の出席者に適度な緊張感を与えることができる。また、イベント会場の映像に有名人のアバターを表示することにより、イベントの話題性を高めることができる。アバターの外観のみを表示させる場合は、アバターの表示データがサービス提供者に提供されればよく、アバターの音声データや人工知能などは提供されなくてもよい。取締役のアバターに会議で発言させる場合など、アバターを自律的に行動させる場合は、アバターの表示データに加えて、アバターの音声データや人工知能などがサービス提供者に提供されてもよい。

　アバター管理装置１０は、アバターを存在させる会議やイベントなどの内容、表示時間、表示時間帯などに応じて課金額を設定する。存在させる人物の知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。キャラクターなどのアバターを会議やイベントなどに存在させるサービスが提供されてもよい。この場合も、キャラクターの知名度、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。

［ＣＭ］
　管理システム１において、上記のようなサービスやコンテンツに表示されるアバターを用いて、衣服やアクセサリーなどの商品を宣伝するサービスを提供することができる。例えば、宣伝したい商品をアバターに着用させたり使用させたりしてもよい。アバターが着用又は使用している商品を利用者がクリック又はタップすると、商品の詳細情報が表示されたり、商品の販売サイトに遷移したりするように表示画面が構成されてもよい。

　アバター管理装置１０は、アバターにより宣伝される商品の種類などに応じて課金額を設定する。アバターが表現する人物又はキャラクターの知名度、肩書き、学歴、経歴、能力、人気、評判などの付加価値が課金額に反映されてもよい。

　その他、アバター管理装置１０が提供するアバターは、社内のオンライン会議への参加や、企業の社内ツールへの組み込みなどに用いられてもよい。

　以上、本発明を実施の形態に基づいて説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

　なお、実施の形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、その他のＬＳＩを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。

　実施の形態では、アバター管理装置１０の管理者がアバターの紹介、契約、派遣、利用形態の監視、課金等を行うために当該アバター管理装置１０を用いる場合を説明したが、これに限られず、例えば適切なＵＩを介してアバターの所有者それぞれが自己のアバターを管理できるようにアバター管理装置１０を構成してもよい。

　アバター管理装置１０がアバターのＡＰＩを公開し、アバターの出演時間に応じた課金を行う場合、課金管理部２４は以下の処理を行う。

　サービス提供サーバ、コンテンツ提供サーバ又はユーザ端末（以下、要求元）からアバターの利用要求（例えば、ＡＰＩコール）を受信すると、課金管理部２４は要求元に対応付けられたタイマのカウントを開始する。要求元からアバターの利用を停止するための停止要求を受信すると、課金管理部２４はタイマのカウントを停止する。課金管理部２４は、タイマにより計時された時間に、アバターの時間単価を乗算することで要求元に対する課金額を算出する。

　アバター管理装置１０がアバターのＡＰＩを公開し、アバターが出力した文字数やチャットへのポストの数や対話における発言の数などのアバターのアウトプットに応じて課金額を設定する場合、課金管理部２４は以下の処理を行う。

　課金管理部２４は、要求元からアバターの利用要求を受信した後、アバター管理装置１０から要求元に提供されるデータを監視する。課金管理部２４は、提供されるデータに含まれるアウトプットの量を計測する。例えば、課金管理部２４は、アバターの出力としてユーザ端末のディスプレイに表示されるべきテキストの文字数をカウントする。課金管理部２４は、サービス提供サーバが提供するチャットサービスにアバターが投稿するポストの数をカウントする。課金管理部２４は、アバターとユーザとのチャットによる対話におけるアバターの発言の数をカウントする。

　課金管理部２４は、計測により得られたアウトプットの量に、アウトプットの単価を乗算することで要求元に対する課金額を算出する。例えば、課金管理部２４は、アバターが出力した文字数の測定値に、当該アバターの１出力文字当たりの単価を乗算することで課金額を算出する。例えば１出力文字が１円で、３０００文字の出力が計測された場合、課金額は３０００×１＝３０００円と算出される。

　本発明は、アバターを管理する管理装置に利用可能である。

　１…管理システム、２…アバター所有者端末、３…サービス提供サーバ、４…コンテンツ提供サーバ、５…ユーザ端末、１０…アバター管理装置、１１…通信装置、１２…記憶装置、１３…アバターデータベース、１４…提供者データベース、１５…所有者データベース、２０…処理装置、２１…アバター登録部、２２…出演予約管理部、２３…出演契約管理部、２４…課金管理部、６６…アバターデータベース、７０…コンテンツ提供サーバ、７１…脚本読込部、７２…動作設定部、７３…実行部、７４…記録部、７５…仮想空間データ保持部、７６…脚本データ保持部、７７…アバターデータ保持部、７８…映像データ保持部。

Claims (13)

1. 　人又はキャラクターの外見及び内面を模したアバターとその付加価値とを関連付けて記憶する記憶部と、
   　前記アバターが、前記アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する際、前記アバターの出演に対する課金額を前記記憶部に記憶された当該アバターの付加価値に応じて算定する課金管理部と、
   を備える管理装置。
2. 　前記アバターは、顧客との間で相互作用するための学習済みの人工知能を含む
   請求項１に記載の管理装置。
3. 　前記人工知能は、前記アバターにより表現される人又はキャラクターの個性に基づいて学習されたものである
   請求項２に記載の管理装置。
4. 　前記人工知能は、前記サービス又はコンテンツの内容に応じて学習されたものである
   請求項２又は３に記載の管理装置。
5. 　前記付加価値は、前記アバターにより表現される人又はキャラクターの前記サービス又はコンテンツにおける商業的価値、又は前記人工知能の能力若しくは知識を含む
   請求項２から４のいずれかに記載の管理装置。
6. 　前記課金管理部は、前記サービス又はコンテンツにおいてアバターが出演する時間、タイミング、又は態様に更に基づいて課金額を算定する
   請求項１から５のいずれかに記載の管理装置。
7. 　顧客からアバターの出演の予約を受け付ける予約管理部を更に備え、
   　前記課金管理部は、前記予約管理部により予約を受け付けたアバターの出演に対する課金額を算定して顧客に提示する
   請求項１から６のいずれかに記載の管理装置。
8. 　前記記憶部は、複数のアバターのデータを更に記憶し、
   　前記予約管理部は、前記記憶部にデータが記憶されたアバターの出演の予約を受け付ける
   請求項７に記載の管理装置。
9. 　前記記憶部は、外部の装置から顧客に提供される複数のアバターに関する情報を更に記憶し、
   　前記予約管理部は、前記記憶部に情報が記憶されたアバターの出演の予約を受け付ける
   請求項７又は８に記載の管理装置。
10. 　人又はキャラクターの外見及び内面を模したアバターとその付加価値とを関連付けて記憶部に登録することと、
    　前記アバターが、前記アバターの所有者とは異なる提供者がユーザに提供するサービス又はコンテンツに出演する際、前記アバターの出演に対する課金額を前記記憶部に記憶された当該アバターの付加価値に応じて算定することと、を含む管理方法。
11. 　デジタルツインとその付加価値とを関連付けて記憶する記憶部と、
    　前記デジタルツインが利用される際、前記デジタルツインの利用に対する課金額を前記記憶部に記憶された当該デジタルツインの付加価値に応じて算定する課金管理部と、
    を備える管理装置。
12. 　デジタルツインとその付加価値とを関連付けて記憶部に登録することと、
    　前記デジタルツインが利用される際、前記デジタルツインの利用に対する課金額を前記記憶部に記憶された当該デジタルツインの付加価値に応じて算定することと、
    を含む管理方法。
13. 　ディスプレイを備える端末に、
    　デジタルツインを表す画像と、当該デジタルツインの属性及び／又は特徴を表す情報と、当該デジタルツインの利用に対する課金額と、当該デジタルツインの利用を申し込むためのユーザインタフェース要素と、を含む画面を前記ディスプレイに表示させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム。

Images