JP2010056598A - 放収音装置 - Google Patents

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Eiko Kobayashi
詠子 小林
Noriyuki Hata
紀行 畑
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Abstract

【課題】利用者の必要とする状況に応じて、種々の放収音態様を実現する放収音装置を提供する。
【解決手段】各ヒンジの回動角を検出する検出部と、スピーカ機能またはマイク機能の切替を行う入出力処理部を備えている。入出力処理部は、ヒンジの回動角に応じて素子の放収音方向を判断し、判断した各素子の放収音方向に応じてスピーカ機能またはマイク機能の切り替えを行う。例えば、4つ折りの状態では、利用者が1名であるため、装置正面を設置面とした状態で、左側面図において中央の素子50D〜50Iをマイクとし、右側の素子50A〜50C、および左側の素子50J〜50Lをスピーカとして機能させる。
【選択図】図8

Description

この発明は、携帯用の放音ユニットからなる放音システムであり、特にユーザの用途、要望に応じて種々の放音態様を実現する放音システムに関する。
従来、複数のスピーカユニットを備えたスピーカアレイにおいて、各スピーカユニットに供給する音声信号に遅延を付加し、所定方向へ指向性(音声ビーム)を形成するものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
しかし、広い周波数帯域で音声ビームを形成するには多数のスピーカユニットが必要であり、装置全体が大型化するという問題があった。そこで、スピーカアレイを複数の音響ユニットに分割し、各音響ユニットを管理装置に接続し、全体として遅延制御を行うことで音声ビームを形成するものが提案されている(例えば特許文献2を参照)。特許文献2の音響システムによれば、スピーカアレイを複数に分割するため、装置全体を小型化することができる。
特開平06−205496号公報 特開2006−262416号公報
しかし、特許文献2の音響システムでは、直線状にユニットを配列するだけであり、種々の放音、収音態様を実現することができるものではなかった。例えば、音響システムを1人で用いる場合、利用者は自身の前に装置を置くことが多く、装置正面に放音面、収音面があることが望ましいが、複数人(例えば4人)で用いる場合、装置周囲を利用者が囲むことが多いため、装置全周に放音面、収音面があることが望ましい。しかし、特許文献2の音響システムでは、直線状にユニットが配列されているため、放収音面が一方向だけであり、上記のような全周方向の放収音を実現することができなかった。
また、特許文献2の音響システムでは、各ユニットを別個に携帯する必要があり、利便性に乏しいものであった。
そこで、この発明は、利用者の必要とする状況に応じて、種々の放収音態様を実現する放収音装置を提供することを目的とする。
この発明の放収音装置は、平板形状の筐体を貫いた貫通穴の内周面に沿って、複数の放収音兼用素子が設けられている。各放収音兼用素子は、収音した音声信号を後段に出力すればマイクとして機能し、音声信号の供給を受ければスピーカとしても機能する。放収音装置の筐体は、天面および底面から見た貫通穴の中心を基準点として、それぞれの内周面の形状が略同じになるように、複数の個別筐体に分割されている。複数の個別筐体の周方向に沿った接続部における一箇所の接続部を除く全ての接続部には、隣り合う個別筐体同士が互いの天面もしくは互いの底面で当接し合うように回動可能に連結するヒンジがそれぞれ設置されている。したがって、ヒンジの回動状態に応じて各個別筐体の態様が変化し、各個別筐体の内周面に設置された放収音兼用素子の配列パターンが変化する。
例えば、筐体の天面から見て、正面側、背面側、右面側、および左面側の4箇所において前記筐体を4つのユニットに分割し、右面側および左面側の2箇所において、前記分割されたユニットが天面方向に回動自在に連結されるように天面側ヒンジを設けるとともに、正面側または背面側の1箇所において、前記分割されたユニットが底面方向に回動自在に連結されるように底面側ヒンジを設けるとする。この場合、2箇所の天面側ヒンジを介して背面側の2つの分割ユニットを回動させ、筐体を2つ折りにすると、上記放収音兼用素子の放収音面は、背面方向に向く。また、さらに底面側ヒンジを介して左右のユニットを回動させ、筐体の正面方向を設置面とすると、筐体が4つ折りとなり、放収音兼用素子の放収音面が装置正面を設置面とした状態において放収音装置としての斜め上方向を向くことになる。2つ折りの状態では装置正面(または背面)方向が放収音面となるので、利用者が2名である場合に好適であるし、4つ折りの状態では装置正面を設置面とした状態において放収音装置としての斜め上方向が放収音面となるので、利用者が1名である場合に好適である。
ここで、本発明の放収音装置は、各ヒンジの回動角を検出する検出部と、スピーカ機能またはマイク機能の切替を行う入出力処理部を備えている。入出力処理部は、ヒンジの回動角に応じて放収音兼用素子の放収音方向を判断し、判断した各放収音兼用素子の放収音方向に応じてスピーカ機能またはマイク機能の切り替えを行う。例えば、4つ折りの状態では、利用者が1名であるため、中央の放収音兼用素子をマイクとし、右側および左側の放収音兼用素子をスピーカとして機能させる。
また、この発明の放収音装置は、検出部が検出した回動角に応じて、各放収音兼用素子の担当するチャンネルを設定するチャンネル設定部を備えていることが望ましい。
例えば、4つ折りの状態において、主にスピーカとして本発明の装置を用いる場合、中央の放収音兼用素子をセンタチャンネルとし、右側の放収音兼用素子をRチャンネル、左側の放収音兼用素子をLチャンネルとする。これにより、コンパクトな筐体でありながら複数チャンネル再生を行うことができる。
この発明によれば、各ヒンジの回動角に応じて内周面に設けられた放収音兼用素子のスピーカ機能またはマイク機能を切り替えるため、利用者の必要とする状況に応じて種々の放収音態様を実現することができる。
以下、本発明に係る実施形態として、放収音装置について説明する。この放収音装置は、筐体の変形態様により種々の放収音を行うものである。
図1、図2、図3、および図4は、放収音装置1の外観を示す図であり、図5は、放収音装置1の構成を示すブロック図である。図1は平置き態様を示す図であり、図中の−Y方向を正面方向として、(A)は平面図、(B)は右側面図、図1(C)は底面図である。
なお、本実施形態では、天面および底面が略円形の場合を一例として示すが、天面および底面の中心を交差点としてこれらの面に平行に形成される、直交する第1対称基準線Ls1および第2対称基準線Ls2の二軸により分割される各個別筐体の内周面が、二軸に対してそれぞれ線対称となる形状であればよい。例えば、内周形状が正四角形や正六角形等の辺で表されるものであってもよく、楕円の外周辺で表されるものであってもよい。さらには、筐体の外周面は、これら正四角形や正六角形、楕円等、上述の対称性を有するものであればよい。
図1において、放収音装置1は、円筒形状(平板形環状体)の筐体からなる。筐体は、直径が15cm程度、高さが5cm程度のコンパクトな筐体となっており、利用者が携帯することができるようになっている。
筐体の円筒内周面には、複数の素子50A〜50Lが設けられている。素子50A〜50Lは、スピーカまたはマイクとして機能する放収音兼用素子であり、この放収音装置1は、複数の素子をスピーカとして機能させることでスピーカアレイを実現し、複数の素子をマイクとして機能させることでマイクアレイを実現する。図1に示す状態では、各素子の放収音面は、天面から見て円筒中心方向に向いている。よって、複数の素子により構成されるアレイの放収音面は、放収音装置の全周方向に向けられている。
筐体は、正面方向(−Y方向)、右面方向(X方向)、左面方向(−X方向)、および背面方向(Y方向)の4箇所で直線状に分断されている。これにより、筐体は、ユニット11、ユニット12、ユニット13、およびユニット14の4つのユニットに分割される。
ユニット12の正面右側には突出部121が設けられ、ユニット13の正面左側には突出部131が設けられている。突出部121は、天面から見てユニット12の外周に沿うように屈曲した円弧状の斜辺を有する三角柱の形状となっている。また、突出部121は、Z方向にも突出しており、このZ方向の突出部分の高さはユニット11、12の積層高さおよびユニット13、14の積層高さに相当する。同様に、突出部131は、天面から見てユニット13の外周に沿うように屈曲した斜辺を有する三角柱の形状となっている。また、突出部131は、Z方向にも突出しており、このZ方向の突出部分の高さはユニット11、12の積層高さおよびユニット13、14の積層高さに相当する。
突出部121の天面には表示部21および操作部22が設けられており、突出部131の天面には、表示部21およびボリューム操作部23が設けられている。表示部21は、複数のLEDからなり、これらのLEDの点灯、消灯を確認することで、素子がスピーカとして機能しているか、マイクとして機能しているかを確認することができる。利用者は、操作部22を操作して各素子のスピーカ機能またはマイク機能を切り替えたり、ボリューム操作部23を操作して音量をコントロールする。
ユニット11とユニット12の天面側は、ヒンジ51で接続され、ユニット13とユニット14の天面側は、ヒンジ53で接続されている。また、ユニット12とユニット13の底面側は、ヒンジ52で接続されている。
ユニット11およびユニット12は、ヒンジ51を介して天面方向に回動可能となっており、ユニット12を基準にしてユニット11を180度回動させると、ユニット11の天面側がユニット12の天面側と接触する。同様に、ユニット14およびユニット13は、ヒンジ53を介して天面方向に回動可能となっており、ユニット13を基準にしてユニット14を回動させると、ユニット14の天面側がユニット13の天面側と接触する。
これにより、筐体は、図2に示すような半円筒形状の筐体(2つ折り態様)に変形する。図2は、2つ折り態様を示す図であり、図中の−Y方向を正面方向として、(A)は平面図、(B)は右側面図(C)は背面図、(D)は正面図である。
上記のように突出部121および突出部131は、それぞれZ方向に突出しており、Z方向の長さがユニット11、12の積層高さおよびユニット13、14の積層高さに相当するので、ユニット11およびユニット14を回動した場合、放収音装置1の天面が面一となり、外観上の出っ張りが無く、見た目にもすっきりとして、利用者が携帯し易いようになる。2つ折り態様では、各素子50A〜50Lは、半周状に配置され、高さ方向に2段に配置される。
また、ユニット12およびユニット13は、ヒンジ52を介して底面方向に回動可能となっており、ユニット12およびユニット13を底面方向に回動させると、それぞれの底面側が互いに接触し、図3に示す4つ折り態様となる。図3は、4つ折り態様を示す図であり、図中の−Y方向を正面方向として、(A)は平面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は正面を設置面とした状態での外観斜視図である。
図3に示す4つ折り態様では、ユニット11〜14の内周面により、設置状態の放収音装置1としての斜め上方面125が形成される。そして、各ユニット11〜14が、それぞれの素子の配列方向に垂直な方向に並ぶ形状であるため、斜め上方面125には、素子50A〜50Lが3行4列パターンで配列される。なお、突出部121および突出部131は、Z方向に突出しているので(図3の状態では突出部131は−Z方向に突出)、表示部21や操作部22、ボリューム操作部23が放収音面の側面側に露出し、利用者が表示部21の確認をし、操作部22を操作し易くなっている。また、上記のように突出部121および突出部131のZ方向の突出高さが、ユニット11、12の積層高さおよびユニット13、14の積層高さに相当するので、筐体の正面、背面が面一となり、さらに見た目にもすっきりとして利用者が携帯し易いようになる。
また、図4に示すように、ユニット12およびユニット13を接触させずに90度程度の回動角で回動させると、各素子の放収音面はそれぞれ装置正面を設置面とした状態において放収音装置1としての左右斜め上方向を向くことになる。この状態では、ユニット11およびユニット12により構成される右側ユニットとユニット13およびユニット14により構成される左側ユニットで、それぞれの放収音面が異なる方向(交錯するように)を向く。この場合、例えば右側ユニットがLチャンネル音声を放音し、左側ユニットがRチャンネル音声を放音することで、ステレオ再生を行うことができる。
以上のように、上記構造を備えた放収音装置1は、筐体を種々の形状に変形することができる。ここで、本発明に係る放収音装置1は、各形状に応じたスピーカ機能またはマイク機能の切り替え、チャンネル設定を行い、種々の放収音態様を実現するものである。
以下、放収音装置1の詳細な構成、動作について説明する。図5(A)は、放収音装置1の構成を示すブロック図である。図5(A)において、放収音装置1は、上記素子50A〜50L、表示部21、操作部22、ボリューム操作部23、に加え、入出力処理部61A〜61L、アンプ(AMP)62A〜62L、A/Dコンバータ(A/D)63A〜63L、マイク信号処理部64、入出力I/F65、スピーカ信号処理部66、D/Aコンバータ(D/A)67A〜67L、AMP68A〜68L、制御部69、およびセンサ70を備えている。
素子50A〜50Lは、上述のようにスピーカまたはマイクとして機能する素子であり、振動板やボイスコイルを備えた一般的なダイナミックスピーカにより実現される。スピーカとマイクの機能の切替は入出力処理部61A〜61Lが行う。入出力処理部61A〜61Lが、素子50A〜50Lから入力された音声信号を後段のアンプ62A〜62Lに供給するとマイクとして機能し、アンプ68A〜68Lから出力された音声信号を素子50A〜50Lに供給するとスピーカとして機能する。入出力処理部61A〜61Lにおける信号供給の切替は制御部69により制御される。
なお、スピーカおよびマイクとしての機能を同時に実現することもできる。図5(B)にスピーカおよびマイクとしての機能を同時に実現する場合の入出力処理部の構成を示す。なお、入出力処理部61Aのみ示すが、他の入出力処理部も同様の構成である。同図(B)に示すように、入出力処理部61Aは、素子50Aから入力された音声信号を後段のアンプ62Aに供給するとともに、アンプ68Aから出力された音声信号を素子50Aに供給する。すなわち、素子側の端子611Aとアンプ62A側の端子612Aを接続し、アンプ68A側の端子613Aと素子側の端子611Aを接続するように設定する。端子611Aと端子612Aの接続を解除すればスピーカとしてのみ機能することができ、端子611Aと端子613Aの接続を解除すればマイクとしてのみ機能する。
制御部69は、入出力処理部61A〜61L、マイク信号処理部64、入出力I/F65、スピーカ信号処理部66、および表示部21を制御する。また、操作部22、ボリューム操作部23から入力されるユーザの操作態様(操作信号)に応じて、スピーカ機能またはマイク機能の切り替え指示や音量制御等を行う。
さらに、制御部69は、センサ70の出力信号に応じて入出力処理部61A〜61Lのスピーカ機能またはマイク機能の切替を指示したり、各素子に入力する音声のチャンネルを設定したりする。センサ70は、ヒンジ51、ヒンジ52、およびヒンジ53の回動角を検出するものであり、検出した各ヒンジの回動角に応じた検出信号を制御部69に入力する。制御部69は、センサ70から入力された検出信号によって各素子の放収音面を判断し、スピーカ機能またはマイク機能の切り替え、チャンネル設定を行う。
まず、各素子がマイクとして機能する場合について、音声信号の流れを説明する。素子50A〜50Lから出力された音声信号は、入出力処理部61A〜61Lを経てアンプ62A〜62Lで増幅される。増幅された音声信号は、A/Dコンバータ63A〜63Lでデジタル音声信号に変換され、マイク信号処理部64に入力される。
マイク信号処理部64は、A/Dコンバータ63A〜63Lから入力された音声信号について遅延処理を行った後に合成し、収音ビーム信号として入出力I/F65に出力する。各素子で収音された音声信号を遅延してから合成することで、所定方向に強い指向性(収音ビーム)を形成することができる。収音ビームを形成する方向(各音声信号の遅延量)は、制御部69により設定される。なお、収音ビームは、同時に複数の方向に設定することもできる。
入出力I/F65は、USB端子、ネットワーク端子、音声入力端子、音声出力端子等を有し、他の装置に音声信号を出力したり、他の装置から音声信号を入力したりする。使用する端子は、制御部69が指示する。
次に、各素子がスピーカとして機能する場合について音声信号の流れを説明する。入出力I/F65は、他の装置から入力された音声信号をスピーカ信号処理部66に入力する。
スピーカ信号処理部66は、入出力I/F65から入力された音声信号を分岐し、遅延処理をした後にD/Aコンバータ67A〜67Lに出力する。各素子に供給する放音用の音声信号を遅延することで、所定方向に強い指向性(放音ビーム)を形成することができる。また、放音ビームは、同時に複数を形成することができ、音声信号のチャンネル毎に収音ビームを形成することもできる。
スピーカ信号処理部66で遅延されて出力された音声信号は、それぞれD/Aコンバータ67A〜67Lでアナログ音声信号に変換され、アンプ68A〜68Lで増幅された後、入出力処理部61A〜61Lを経て素子50A〜50Lに供給される。
このようにして、素子50A〜50Lはスピーカ、またはマイクとして機能し、スピーカアレイ、マイクアレイを構成する。
次に、放収音装置の具体的な放音、収音態様について説明する。図6は、放収音装置1の使用態様の一例を示す図である。図6(A)は、平置き態様を示す図であり、図6(B)は、2つ折り態様を示す図であり、図6(C)は、4つ折り態様を示す図である。
図6(A)に示すように、ユニット11、ユニット12、ユニット13、およびユニット14が回動しない場合(平置き態様)、円筒内周面に設けられた各素子の放収音面は全周方向に向いている。この場合、制御部69は、各素子の一部をスピーカ、他の一部をマイクとして機能させる。例えば、各ユニットの中央の素子50B、50E、50H、および50Kをマイク、残りの素子をスピーカとして機能させる。すなわち、センサ70からヒンジ51、52および53の回動角が0度である旨を示す信号が入力されたとき、制御部69は、入出力処理部61B、60E、60H、および60Kが、素子50B、50E、50H、および50Kから入力された音声信号を後段のアンプ62A〜62Lに供給するように設定する。また、残りのアンプ68A〜68Lから入力された音声信号を素子50A、50C、50D、50F、50G、50I、50J、および50Lに供給するように設定する。
この例では、装置全周に音声を放音するとともに装置全周の音声を収音するため、放収音装置1を囲むようにして複数人で利用する場合に好適である。
次に、同図(B)に示すように、ユニット11およびユニット14を180度回動させ、筐体を半円筒形状に変形させた場合(2つ折り態様)、円筒内周面に設けられた各素子の放収音面は、装置背面方向に向いている。この場合、センサ70から制御部69に、ヒンジ51、およびヒンジ53の回動角が180度である旨を示す信号が入力される。この場合においても、制御部69は、各素子の一部をスピーカ、他の一部をマイクとして機能させる。これにより、放収音装置1は、装置背面に音声を放音するとともに、装置背面の音声を収音するため、放収音装置1の背面で複数人(2名)で利用する場合に好適となる。
次に、同図(C)に示すように、ユニット12およびユニット13を回動させ、装置正面方向を設置面とすると(4折り態様)、円筒内周面に設けられた各素子の放収音面は、左背面(−X,Y方向)に向くことになる。すなわち、装置正面を設置面とした状態において放収音装置としての斜め上方向に放収音面が向く。この場合、センサ70から制御部69に、ヒンジ51、52、および53の回動角が180度である旨を示す信号が入力される。この場合においても、制御部69は、各素子の一部をスピーカ、他の一部をマイクとして機能させる。この場合、素子50Aは上方向、素子50Bは斜め上方向、素子50Cは横方向に向くことになるため、これらの方向が交錯する位置(装置の近距離)の音声を収音し易くなる。そのため、他方向のノイズ音声を収音することがない。よって、装置正面において1名で利用する場合に好適となる。
また、本実施形態の放収音装置は、各素子のスピーカ機能またはマイク機能の切り替え、チャンネルを設定することで以下のような動作を行う。図7は、放収音装置1の使用態様の他の例を示す図である。図7(A)は放収音装置の背面図、同図(B)は、平面図である。この例では、ユニット11およびユニット14を180度回動させ、筐体を半円筒形状に変形させた場合(2つ折り態様)を示しており、センサ70から制御部69に、ヒンジ51およびヒンジ53の回動角が180度である旨を示す情報が入力される。
この例では、制御部69は、素子50B、50C、50D、50Eをマイク、素子50A、50F、50G、50Lをスピーカ、素子50H、50I、50J、50Kをマイクとして機能させるように入出力処理部61A〜61Lを設定する。そのため、放収音装置1の放音面は背面方向(Y方向)、収音面は背面右方向(X,Y方向)および背面左方向(−X,Y方向)に設定されることになる。このように、利用者が存在する位置を想定し、各素子の放収音面を判断してそれぞれの素子のスピーカ機能またはマイク機能を切り替えることで、利用者の発話音声を収音することができる。
次に、図8は、放収音装置1の使用態様のさらに他の例を示す図であり、放収音装置の左側面図である。この例では、ユニット11およびユニット14を180度回動させ、さらにユニット12およびユニット13を回動させ、装置正面方向を設置面としている(4つ折り態様)。この場合、円筒内周面に設けられた各素子の放収音面は、背面左方向(−X,Y方向)に向く。
まず、図8(A)に示す例では、制御部69は、センサ70からヒンジ51、52および53の回動角が180度である旨を示す情報が入力された場合、素子50A〜50CをRチャンネルスピーカ、素子50D〜50Iをマイク、素子50J〜50LをLチャンネルスピーカとして機能させる。この場合、ステレオ再生を行うことができ、音質の向上が期待できる。また、主にスピーカとして本実施形態の放収音装置を用いる場合、図8(B)に示すように、制御部69は、素子50A〜50CをRチャンネルスピーカ、素子50D〜50Iをセンタチャンネルスピーカ、素子50J〜50LをLチャンネルスピーカとして機能させる。この場合、3チャンネルの再生を行うことができ、さらに音質の向上が期待できる。
次に、図9は、放収音装置1の使用態様のさらに他の例を示す図である。この場合、ユニット12およびユニット13を接触させずに90度程度の回動角で回動させる。この例では、制御部69は、センサ70からヒンジ51およびヒンジ53の回動角が180度であり、ヒンジ52の回動角が90度である旨を示す情報が入力される。このとき、制御部69は、素子50A〜50FをLチャンネルスピーカ、素子50G〜50LをRチャンネルスピーカとして機能させる。すなわち、ユニット11およびユニット12により構成される右側ユニットがLチャンネル音声を放音し、ユニット13およびユニット14により構成される左側ユニットがRチャンネル音声を放音する。この場合、装置正面を設置面とした状態において、Rチャンネル音声は、放収音装置1としての斜め上右方向に向かって放音され、Lチャンネル音声は放収音装置1としての斜め上左方向に向かって放音される。そのため、各チャンネルの音声を各耳に個別に到達させることができ、さらに音質の向上が期待できる。
以上のように、本実施形態の放収音装置は、筐体の変形態様により、各素子のスピーカ機能またはマイク機能を切り替えたり、放音チャンネルを設定したりすることで、利用者の必要とする状況に応じて、種々の放収音態様を実現することができる。
なお、本発明の放収音装置の放収音態様は上記例に限定するものではない。他の放音態様、収音態様であっても、筐体の変形態様によって各素子のスピーカ機能またはマイク機能を切り替えたり、放音チャンネルを切り替える場合、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
放収音装置の外観を示す図である。 放収音装置の外観を示す図である。 放収音装置の外観を示す図である。 放収音装置の外観を示す図である。 放収音装置の構成を示すブロック図である。 放収音装置の使用態様の一例を示す図である。 放収音装置の使用態様の他の例を示す図である。 放収音装置の使用態様のさらに他の例を示す図である。 放収音装置の使用態様のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
1−放収音装置

Claims (2)

  1. 略平板形状からなり、該平板の対向する天面および底面の間を貫く貫通穴が形成された筐体と、
    前記貫通穴による前記筐体の内周面に沿って、配列設置された前記貫通穴方向を放収音方向とする複数の放収音兼用素子と、
    前記天面および底面から見た貫通穴の中心を基準点として、それぞれの内周面の形状が略同じになるように、前記筐体が複数の個別筐体に分割されており、
    該複数の個別筐体の周方向に沿った接続部における一箇所の接続部を除く全ての接続部には、隣り合う個別筐体同士が互いの天面もしくは互いの底面で当接し合うように回動可能に連結するヒンジがそれぞれ設置されており、
    前記ヒンジの回動角を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した回動角に応じて、前記放収音兼用素子の放収音方向を判断し、判断した各放収音兼用素子の放収音方向に応じてスピーカ機能またはマイク機能の切り替えを行う入出力処理部と、
    を備えた放収音装置。
  2. 前記検出部が検出した回動角に応じて、各放収音兼用素子の担当するチャンネルを設定するチャンネル設定部を備えた請求項1に記載の放収音装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107277699A (zh) * 2017-07-21 2017-10-20 歌尔科技有限公司 一种拾音方法及装置

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