JP2010055406A - 無線装置および電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信の高速化に伴う個々の電気回路の消費電力の増大に拘わらず、回路全体としての消費電力を抑制し、上位の情報処理装置との安定した通信を図ることを目的とする。
【解決手段】 本発明の無線装置120は、情報処理装置110との通信を実行する情報処理通信部230を含む通信ブロック210と、無線装置全体を制御する無線制御部240を含み、通信ブロックとクロックラインが異なる制御ブロック212と、通信ブロックと制御ブロックとにそれぞれクロックを供給する複数のクロック供給部216と、無線装置の電力消費モードの切換に応じて、制御ブロックに供給されるクロックを切り換えるクロック切換部222と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報処理装置とアクセスポイントとを中継する、無線装置および電力制御方法に関する。
近年、インターネット等の通信ネットワークのブロードバンド化が進んでおり、Bluetooth(登録商標)、ZigBee等に代表される無線通信を通じた無線ブロードバンドシステムも拡大傾向にある。このような無線通信を実行する手段としては、携帯電話網にも利用されているCDMA(Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)や、データ通信を主眼としたiBurst(登録商標)を利用することもできる。
CDMAは、複数の信号にそれぞれ異なる符号を乗算し、すべての信号を合成し1つの周波数を用いて送信する方式である。一方、WiMAXは、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)方式を用いた通信方式の一つである(例えば、非特許文献1)。かかるOFDMA方式は、データの多重化方式の一つに分類され、単位時間軸上で多数の搬送波を利用し、変調対象となる信号波の位相が隣り合う搬送波間で直交するように搬送波の帯域を一部重ね合わせて周波数帯域を有効利用する方式である。iBurst(登録商標)は、「リンク・アダプテーション」と呼ばれる適応変調が利用され、下り24QAM変調方式で1Mbps(2Mbps)、下り16QAM変調方式で346kbpsのスループットを実現できる。
ユーザは、このような無線通信を利用して、自身のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置でデータの送受信を実行する場合、その無線通信に対応したPCカード等の無線装置を情報処理装置に接続しなくてはならない。かかる無線装置では、情報処理装置から伝送されたパケットを無線信号としてアクセスポイントに送信し、また、アクセスポイントから受信した無線信号をパケットに変換して情報処理装置に伝送する。こうして情報処理装置では、無線通信を介して例えばインターネットに接続されたWebサーバによる様々なサービスを受けることが可能となる。
このような無線装置と情報処理装置とは、USB(Universal Serial Bus)やPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)バス等の伝送路を通じて接続される。かかる伝送路では、データと並行して電力も供給される。当該無線装置は、情報処理装置の追加機器であるから、電力を無制限に使用して上位の情報処理装置の動作を不安定にすべきではない。従って、例えば、USBでは、接続開始時に100mA、動作時に500mAといった電流制限が設けられている。
このような電流制限の下では、無線装置で過渡電流や異常電流が生じた場合、その電流によって情報処理装置が影響を受けないように、電流を制限する機構を設ける必要があった。しかし、例えば上述したiBurst(登録商標)による1Mbpsのスループットが2Mbpsに引き上げられるなど、高速なデータ通信が採用されると、過渡状態や異常状態ではない通常状態においても電力を多大に消費することとなる。
かかる消費電力の問題を回避すべく、従来から高機能化と共に省電力化も検討されており、例えば、バッファメモリにおいて、所定のバッファ領域以外の少なくとも一部の領域を通常動作時よりも電力消費量が少ない状態に移行する技術も公開されている(例えば、特許文献1)。しかし、このような対応のみのマージンでは2倍のスループットによる消費電力の増大を吸収することはできない。
従って、何らの対策も施さず、単純に通信の高速化を図った場合、増大した電流によって上位の情報処理装置が不安定になり、情報処理装置自体のハングアップまたは強制リセットといった結果を招いてしまい、転送中のデータのみならず情報処理装置内のファイルの損壊といったことも生じ得る。
特開2005−303458号公報 「Mobile WiMAX ? Part I:A Technical Overview and Performance Evaluation」Prepared on Behalf of the WiMAX Forum, February 21, 2006, http://www.intel.com/netcomms/technologies/wimax/WiMAX_Overview_v2.pdf
消費電力自体や変動量の増大が想定される無線通信環境下においても、無線装置が厳守すべきは、自体の電気回路の動作状況に拘わらず自己完結的に電力を調整し、情報処理装置に電力変動の影響を与えないようにすることで、情報処理装置をハングアップまたは強制リセットさせないことである。
本発明は、このような問題に鑑み、通信の高速化に伴う個々の電気回路の消費電力の増大に拘わらず、回路全体としての消費電力を抑制し、上位の情報処理装置との安定した通信を図ることが可能な、無線装置および電力制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、情報処理装置とアクセスポイントとを中継し、情報処理装置と有線通信を実行し、かつ、アクセスポイントと無線通信を実行する無線装置であって、情報処理装置との通信を実行する情報処理通信部を含む通信ブロックと、当該無線装置全体を制御する無線制御部を含み、通信ブロックとクロックラインが異なる制御ブロックと、通信ブロックと制御ブロックとにそれぞれクロックを供給する複数のクロック供給部と、当該無線装置の電力消費モードの切換に応じて、制御ブロックに供給されるクロックを切り換えるクロック切換部と、を備えることを特徴とする。また、情報処理通信部は、情報処理装置とUSBにより通信を実行してもよい。
当該無線装置では、情報処理装置からのデータ送信の割込を受け付けるため通信ブロックには常に電力を供給し、そのような常時の電力供給を必要としない制御ブロックへの電力を制御することが望まれる。しかし、近年の小型化および軽量化により、通信ブロックや制御ブロックは1つの半導体(例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit))で一体的に構成され、個々のブロックへの電力供給を独立して制御するのが困難な場合がある。本発明では、電力供給を維持したまま、各ブロックを動作させるクロックを制御することで、その消費電力を調整する。即ち、通信ブロックのクロックを維持したまま、制御ブロックのクロックを所望する電力消費モードに応じて制御し、全体としての消費電力を抑制する。
無線装置は、当該無線装置に供給される電源電圧を監視する電圧監視部と、電圧監視部または情報処理装置からのコマンドに応じて電力消費モードを切り換えるモード切換部と、をさらに備えてもよい。
かかる構成により、情報処理装置からのコマンドに応じて受動的に電力消費モードを切り換えるだけでなく、当該無線装置自体で自発的に電力消費モードを切り換えることもできるようになるので、適切な電力による安定した動作を図ることが可能となる。従って、情報処理装置のハングアップや強制リセットのみならず、無線装置自体のリセットや再起動も回避することができ、無駄な初期設定やデータの再読み込みを防止することが可能となる。
制御ブロックは、アクセスポイントとの無線通信を遂行するRF回路と、電源端子に接続されたコンデンサと、を含んでもよい。
無線装置とアクセスポイントとの通信はTDD(Time Division Duplex)方式が採用され、RF回路では大きな電力を要する送信期間と小さな電力で済む受信期間とが周期的に繰り返されている。そこで、本発明では、電力を蓄積できるコンデンサを電源端子に接続し、受信期間に蓄積した電力で送信期間の電力を補填している。かかる構成により、消費電力の時間的変動を抑制でき、RF回路の安定した動作を図ることが可能となる。
制御ブロックは、SDRAMと、所定の電力消費モードの間、SDRAMにセルフリフレッシュを繰り返し実行させるリフレッシュ実行部と、を含んでもよい。
SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)は、定格に従ってクロックが供給されている場合、正常に動作するが、クロックが低下する所定の電力消費モードでは十分なデータ保持を実行できずデータを消失してしまう可能性がある。そこで、クロックが低下する所定の電力消費モードになったときに、既存のセルフリフレッシュを実行させることで、データの維持を図り、SDRAMの安定した動作を図ることが可能となる。
本発明の代表的な他の構成は、情報処理装置とアクセスポイントとを中継し、情報処理装置と有線通信を実行し、かつ、アクセスポイントと無線通信を実行する無線装置を用いて電力を制御する電力制御方法であって、情報処理装置との通信を実行する情報処理通信部を含む通信ブロックに第1クロックを供給し、当該無線装置全体を制御する無線制御部を含み、通信ブロックとクロックラインが異なる制御ブロックに第2クロックを供給し、当該無線装置の電力消費モードの切換に応じて、制御ブロックに供給される第2クロックを切り換えることを特徴とする。
上述した無線装置の技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該電力制御方法にも適用可能である。
以上説明したように本発明によれば、通信の高速化に伴う個々の電気回路の消費電力の増大に拘わらず、回路全体としての消費電力を抑制し、上位の情報処理装置との安定した通信を図ることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:無線通信システム100)
図1は、無線通信システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。かかる無線通信システム100は、情報処理装置110と、無線装置120と、アクセスポイントとしての基地局130と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網140と、管理サーバ150と、外部サーバ160とを含んで構成される。
情報処理装置110は、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、車載モジュール、カーナビゲーション、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ、携帯電話、PHS(Personal Handy phone System)端末等様々な電子機器で構成され、ユーザの入出力インターフェースとして機能する。
無線装置120は、無線通信機能を備え、情報処理装置110に設けられたUSBスロットまたはPCMCIAスロットと電気的に接続して、情報処理装置110と基地局130とを中継する。本実施形態では、理解を容易にするためUSBスロットに接続した場合を例として挙げている。USBは、接続開始時に100mA以下、通常時に500mA以下で動作しなければならないという制限が設けられている。
また、本実施形態においては、無線装置120がアクセスポイントとしての基地局130と無線通信を実行する例を挙げているが、他のアクセスポイントや、アドホックネットワークのようにアクセスポイントを介さず無線装置同士で直接通信接続する形態も本実施形態に含まれる。
基地局130は、無線装置120や、携帯電話、PHS端末等の移動局と無線通信を確立し、通話機能、Web閲覧機能、メール送受信機能等を提供する。
管理サーバ150は、ユーザが自己の情報処理装置110を利用し無線装置120を通じて外部サーバ160等へのアクセスを試みた場合における、無線装置120と基地局130との間、および基地局130と外部サーバ160との間の通信経路を確立し、情報処理装置110と外部サーバ160との接続を確保する。
外部サーバ160は、サービス事業者が提供するFTPサーバ等通信網140に接続される様々なサーバであり、情報処理装置110からのデータ(パケット)のアップロードおよび情報処理装置110へのデータのダウンロードを遂行する。
無線通信システム100における無線装置120は、基地局130との無線通信を確保することができるが、USB等の電流制限を維持したまま近年における通信の高速化を実現するのは困難を極めている。しかし、無線装置120が厳守すべきは、消費電力自体や変動量の増大が想定される無線通信環境下においても、自体の電気回路の動作状況に拘わらず自己完結的に電力を調整し、情報処理装置110に電力変動の影響を与えないようにすることで、情報処理装置110をハングアップまたは強制リセットさせないことである。ここで、ハングアップは、無線装置120に異常電流が生じた場合や、無線装置120の異常動作により当該無線装置120を認識できない場合に生じ得る。
本実施形態では、通信の高速化に伴う個々の電気回路の消費電力の増大に拘わらず、回路全体としての消費電力を抑制し、上位の情報処理装置110との安定した通信を図ることを目的とする。以下、このような目的を達成するための無線装置120の構成を詳述する。
(無線装置120)
図2は、無線装置120のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。無線装置120は、主たる回路としてASIC200を備え、通信ブロック210、制御ブロック212、アンテナ部214、クロック供給部216、電圧監視部218、モード切換部220、クロック切換部222、コンデンサ224とを含んで構成される。
通信ブロック210は、情報処理装置110との通信を実行するI/Fとして機能する情報処理通信部(USBエンジン)230を含んで構成される。無線装置120は、情報処理装置110のデータ通信を担うため、その通信タイミングは情報処理装置110に従う。従って、情報処理装置110からのデータ送信が生じた場合にその割込に対応すべく常に動作可能な状態で待機しなければならない。本実施形態では、クロックを通じて消費電力を制御するが、当該通信ブロック210に関してはクロックが例えば48MHzに維持される。このように通信ブロック210に関してモード切換の影響を与えないことで、無線装置120は情報処理装置110との安定した通信を実現することが可能となる。
制御ブロック212は、無線制御部240、RF回路242、SDRAM244、リフレッシュ実行部246を含んで構成される。
無線制御部240は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により無線装置120全体を管理および制御する。
RF回路242は、共通のリンクレイヤにおいてiBurst(登録商標)、CDMA、WiMAX等の無線通信を確立し、基地局130(外部サーバ160)から送信されたパケットを受信すると共に、情報処理装置110から伝送されたパケットを基地局130(外部サーバ160)に送信する。本実施形態では、電源端子にコンデンサ224を接続している。
無線装置120と基地局130との通信はTDD方式が採用され、RF回路242では大きな電力を要する送信期間(例えば1.7msec)と小さな電力で済む受信期間(例えば3.3msec)とが周期的に繰り返されている。そこで、本実施形態では、電力を蓄積できるコンデンサ224を電源端子に接続し、受信期間に蓄積した電力で送信期間の電力を補填している。かかる構成により、消費電力の時間的変動を抑制でき、RF回路242の安定した動作を図ることが可能となる。
SDRAM244は、揮発性のメモリであり、無線装置120の起動時にフラッシュメモリ(図示せず)からプログラムを読み込み、無線装置120駆動時の情報格納部として機能する。SDRAM244は、定期的なリフレッシュによりSDRAM244内のデータを維持するセルフリフレッシュ機能を備えている。かかるセルフリフレッシュが実行されている間は、SDRAM244へのアクセスが制限される。
リフレッシュ実行部246は、後述する電力消費モードが、低クロックの電力消費モードになった場合、SDRAM244にセルフリフレッシュを繰り返し実行させる。
SDRAM244は、定格に従ってクロックが供給されている場合、正常に動作するが、クロックが低下する所定の電力消費モードでは十分なデータ保持を実行できずデータを消失してしまう可能性がある。本実施形態では、クロックが低下する所定の電力消費モードになったときに、セルフリフレッシュを実行させることで、データの維持を図り、SDRAM244の安定した動作を図ることが可能となる。
アンテナ部214は、電磁波を電気信号に変換しRF回路242に伝送すると共にRF回路242の電気信号を電磁波に変換して基地局130との無線通信を遂行する。
クロック供給部216は、PLL(Phase Locked Loop)や分周回路で構成され、クロック発振器(図示せず)からの固定クロックを逓倍または分周することで所望のクロックを得る。本実施形態では、大きく通信ブロック210と制御ブロック212とをクロック供給対象とし、異なるクロックラインを通じそれぞれ独立してクロックを供給している。従って、クロック供給部216Aは通信ブロック210にクロック(第1クロック)を、クロック供給部216Bは制御ブロック212にクロック(第2クロック)を個々に供給することとなる。また、クロック供給部216A、216Bは、そのクロック動作中に外部からのアクセスに応じて出力するクロックの周波数を変更する、または停止することもできる。
当該無線装置120では、情報処理装置110からのデータ送信の割込を受け付けるため通信ブロック210には常に電力を供給し、そのような常時の電力供給を必要としない制御ブロック212への電力を制御することが望まれる。しかし、いずれのブロックも一体的に形成されるASIC200に含まれているので、個々のブロックへの電力供給を独立して制御するのは困難である。そこで本実施形態では、電力供給を維持したまま、後述するクロック切換部222によって各ブロックを動作させるクロックを制御することで、その消費電力を調整する。即ち、通信ブロック210のクロックを維持したまま、制御ブロック212のクロックを所望する電力消費モードに応じて制御し、全体としての消費電力を抑制する。
電圧監視部218は、無線装置120に供給される電源電圧を分割する抵抗とコンパレータ等から構成され、電源電圧を監視し、電圧の異常降下を検出する。電圧監視部218は、無線装置120が強制リセットや再起動が生じる前に無線装置120の異常を検出し、後述するモード切換部220に電力を制限させる役割を担う。
かかる構成により、情報処理装置110からのコマンドに応じて受動的に電力消費モードを切り換えるだけでなく、当該無線装置120自体で自発的に電力消費モードを切り換えることもできることとなるので、適切な電力による安定した動作を図ることが可能となる。従って、情報処理装置110のハングアップや強制リセットのみならず、無線装置120自体のリセットや再起動(リブート)も回避することができ、無駄な初期設定やデータの再読み込みを防止することが可能となる。
モード切換部220は、電圧監視部218または情報処理装置110からのコマンドに応じて電力消費モードを切り換える。
図3は、電力消費モードとモード内の処理との関係を示しテーブルであり、図4は、電力消費モードの状態遷移を示した状態遷移図である。ここでは、通常モード310、低クロックモード312、初期移行モード314、パーシャルストップモード316の4つの電力消費モードが準備されている。
通常モード310は、電力やクロックが制限されない通常のモードであり、通信ブロック210は勿論、制御ブロック212の無線制御部240、RF回路242、SDRAM244も通常の状態で動作する。かかる通常モード310において、情報処理装置110からサスペンドコマンドまたは再起動コマンドを受信すると、低クロックモード312に遷移する。また、電圧監視部218が、電圧の異常降下を検出した場合に、サスペンドコマンドに応じてパーシャルストップモード316に遷移する。
低クロックモード312は、無線制御部240を32kHzで動作させ、リフレッシュ実行部246がSDRAM244に対してセルフリフレッシュを繰り返すモードである。かかる低クロックモード312は、電力消費を後述するパーシャルストップモード316同様に最低限に抑えることができる。また、通信ブロック210における情報処理通信部230へのクロックは維持されるため、低クロックモード312中においても情報処理装置110との通信は確保することができる。低クロックモード312において所定条件を満たすと初期移行モード314に遷移するが、低クロックモード312がレジュームコマンドによる場合、直接通常モード310に遷移する。
初期移行モード314は、通常の起動時に経由するモードであり、無線制御部240を通常の1/4のクロックである18MHzで動作させる。かかるモードを経由することで、無線装置120の起動による突入電流を最小限に抑えることができ、USBの起動電流の条件である100mA以下を満たすことが可能となる。
パーシャルストップモード316は、無線制御部240を必要に応じて72MHzで動作または停止(0Hz)させ、リフレッシュ実行部246がSDRAM244に対してセルフリフレッシュを繰り返すモードである。かかるパーシャルストップモード316は、電力消費を最低限に抑えることができる。また、通信ブロック210における情報処理通信部230へのクロックは維持されるためパーシャルストップモード316中においても情報処理装置110との通信は確保することができる。パーシャルストップモード316では、異常と判断された原因を排除することができれば、無線制御部240からのコマンドを通じて通常モード310に直接復帰することもできる。
クロック切換部222は、モード切換部220による電力消費モードの切換に応じて、制御ブロック212に供給されるクロックを切り換える。ここで、切り換わるクロックは、予め定められており(例えば、32kHz、18MHz、72MHz)、クロック切換部222は、所定段階のクロックから使用するクロックを選択する。
以上説明した無線装置120によって、通信の高速化に伴う個々の電気回路の消費電力の増大に拘わらず、回路全体としての消費電力を無線装置120内で完結的に抑制し、上位の情報処理装置110との安定した通信を図ることが可能となる。
(電力制御方法)
次に、上述した無線装置120を用いて電力を制御する電力制御方法を具体的に説明する。
図5は、電力制御方法の具体的処理を示したフローチャートである。無線装置120を起動すると、クロック供給部216Aは、情報処理装置110との通信を実行する情報処理通信部230を含む通信ブロック210に第1クロック(例えば48MHz)を供給する(S400)。
また、起動時の電力消費モードは低クロックモード312となるので、クロック供給部216Bは、無線制御部240を含む制御ブロック212に第2クロック(例えば32kHz)を供給する(S402)。
以後の処理において、クロック切換部222は、モード切換部220による電力消費モードに応じて制御ブロック212に供給される第2クロックを切り換える。具体的には、クロック切換部222が電力消費モードを取得し(S404)、電力消費モードが通常モード310の場合(S406)、第2クロックを72MHzとし(S408)、低クロックモード312の場合(S410)、第2クロックを32kHzとし(S412)、初期移行モード314の場合(S414)、第2クロックを18MHzとし(S416)、パーシャルストップモード316の場合(S418)、必要に応じて第2クロックを72MHzまたは停止(0Hz)とする(S420)。以後、電力消費モードに応じた第2クロックの切換を繰り返す。
かかる第2クロックを変更する処理により、通信ブロック210のクロックは維持したまま、制御ブロック212の消費電力を調整することができ、所望する電力消費モードに応じて適切に消費電力を抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の電力制御方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、情報処理装置とアクセスポイントとを中継する、無線装置および電力制御方法に利用することができる。
無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 無線装置のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 電力消費モードとモード内の処理との関係を示しテーブルである。 電力消費モードの状態遷移を示した状態遷移図である。 電力制御方法の具体的処理を示したフローチャートである。
符号の説明
110 …情報処理装置
120 …無線装置
130 …基地局(アクセスポイント)
210 …通信ブロック
212 …制御ブロック
216 …クロック供給部
218 …電圧監視部
220 …モード切換部
222 …クロック切換部
224 …コンデンサ
230 …情報処理通信部
240 …無線制御部
242 …RF回路
244 …SDRAM
246 …リフレッシュ実行部
310 …通常モード
312 …低クロックモード
314 …初期移行モード
316 …パーシャルストップモード

Claims (5)

  1. 情報処理装置とアクセスポイントとを中継し、該情報処理装置と有線通信を実行し、かつ、該アクセスポイントと無線通信を実行する無線装置であって、
    前記情報処理装置との通信を実行する情報処理通信部を含む通信ブロックと、
    当該無線装置全体を制御する無線制御部を含み、前記通信ブロックとクロックラインが異なる制御ブロックと、
    前記通信ブロックと前記制御ブロックとにそれぞれクロックを供給する複数のクロック供給部と、
    当該無線装置の電力消費モードの切換に応じて、前記制御ブロックに供給されるクロックを切り換えるクロック切換部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 当該無線装置に供給される電源電圧を監視する電圧監視部と、
    前記電圧監視部または前記情報処理装置からのコマンドに応じて前記電力消費モードを切り換えるモード切換部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記制御ブロックは、
    前記アクセスポイントとの無線通信を遂行するRF回路と、
    電源端子に接続されたコンデンサと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。
  4. 前記情報処理通信部は、前記情報処理装置とUSBにより通信を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線装置。
  5. 情報処理装置とアクセスポイントとを中継し、該情報処理装置と有線通信を実行し、かつ、該アクセスポイントと無線通信を実行する無線装置を用いて電力を制御する電力制御方法であって、
    前記情報処理装置との通信を実行する情報処理通信部を含む通信ブロックに第1クロックを供給し、
    当該無線装置全体を制御する無線制御部を含み、前記通信ブロックとクロックラインが異なる制御ブロックに第2クロックを供給し、
    当該無線装置の電力消費モードの切換に応じて、前記制御ブロックに供給される第2クロックを切り換えることを特徴とする電力制御方法。
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