JP2010053910A - 減速装置 - Google Patents

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武夫 関
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Abstract

【課題】ウォームシャフトの軸方向における装置の大型化を抑制しつつ、ウォームシャフトを適正に偏倚させることのできる減速装置を提供する。
【解決手段】ウォームシャフト14の一端部を支持する第1軸受18に被嵌して設けられ、該第1軸受を保持する保持部25と該保持部の底壁に接続された基端部31aを支点に回転方向へ弾性的に偏倚する付勢部26とを有し、該付勢部の弾発力に基づき第1軸受を介してウォームシャフトをウォームホイール15側へ偏倚させることにより減速機構10のバックラッシを調整するバックラッシ調整機構20を保持するためのホルダ部材23を、バックラッシ調整機構に対し径方向にオーバーラップさせて配置し、さらにハウジング13に対する相対回転を規制するようにボルト37によってハウジングに直接固定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両用の電動パワーステアリング装置に適用される減速装置であって、とりわけ、歯車のバックラッシの調整を行うバックラッシ調整機構を有する減速装置の改良に関する。
従来のパワーステアリング装置に適用される減速装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、この減速装置は、ウォームシャフトと該ウォームシャフトに噛合するウォームホイールとからなるウォーム歯車によって構成された減速機構と、ウォームシャフトの一端部を支持する軸受を介して該ウォームシャフトをウォームホイールと噛み合う方向へと付勢することによって前記減速機構のバックラッシを調整するバックラッシ調整機構と、を備え、ウォームシャフトの一端側に開口形成された該ウォームシャフトを収容するシャフト収容部及び該シャフト収容部に臨むように設けられたウォームホイールを収容するホイール収容部を有するハウジング内に収容されている。
前記バックラッシ調整機構は、前記軸受の外周側に配置され、該軸受を介してウォームシャフトの一端部を保持する保持部材と、前記シャフト収容部の一端部に螺着され、該ねじ構造をもって前記保持部材の軸方向位置を調整する調整部材と、内周側に設けられた所定のテーパ面をもって前記調整部材の進出移動に伴い前記保持部材を介してウォームシャフトの一端部をウォームホイールと接近する方向へ案内移動させる案内部材と、から構成されている。
かかる構成に基づき、前記調整部材の進出量(ねじ込み量)を調整することにより、ウォームホイールに対するウォームシャフトの噛み合い方向への移動量(偏倚量)が調整され、ウォームホイールとウォームシャフトの歯部間のバックラッシを調整できるようになっている。
特開2007−320322号公報
しかしながら、前記従来の減速装置にあっては、前記保持部材と前記調整部材とが直列に配置されていることから、当該減速装置がウォームシャフトの軸方向に大型化してしまうという問題があった。
そこで、この問題を解消すべく前記保持部材に対して前記調整部材をオーバーラップさせることが考えられるが、当該調整部材はそのねじ込み量によって前記ウォームシャフトの偏倚量を調整する構成となっていることから、前記調整部材の内周側に前記保持部材及び案内部材を配置した場合には、前記案内部材の回転方向における位置決めを行うことができず、その結果、前記ウォームシャフトの偏倚方向を定めることができないといった技術的課題を招来してしまうことになる。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであり、ウォームシャフトの軸方向における装置の大型化を抑制しつつ、ウォームシャフトを適正に偏倚させることのできる減速装置を提供するものである。
本願発明は、とりわけ、軸方向位置に関係なく減速機構のバックラッシを調整することのできるバックラッシ調整機構を備え、該バックラッシ調整機構を収容保持するホルダ部材を、バックラッシ調整機構の外周側に配置することによって該バックラッシ調整機構に対し径方向にオーバーラップさせつつ、ハウジングに対する相対回転を規制するように固定したことを特徴としている。
この発明によれば、バックラッシ調整機構を収容保持するホルダ部材をバックラッシ調整機構に対して径方向にオーバーラップさせるように配置したことにより、装置のウォームシャフト軸方向の大型化を抑制することができる。そして、この際、ハウジングに対するホルダ部材の相対回転を規制したことから、バックラッシ調整機構においてホルダ部材の回転方向位置の変化に伴うバックラッシ調整機構の回転方向位置の変化を招来してしまうおそれもないため、常に適正な付勢力をウォームシャフトに付与して減速機構のバックラッシ調整を行うことができる。
以下、本発明に係る減速装置の各実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、各実施の形態では、この減速装置を、例えば、車両用のラックピニオン式の電動パワーステアリング装置に適用したものを示している。
図1〜図6は本発明の減速装置の第1の実施形態を示し、この減速装置1は、図2に示すように、車両の運転状態やステアリングの操舵操作に応じて駆動制御される電動モータ11の回転力を図外の転蛇輪に連係された操舵軸12に伝達するウォーム歯車からなる減速機構10と、該減速機構10を構成する歯車の各歯面の加工精度や摩耗などに起因して発生する当該歯車のバックラッシを調整するバックラッシ調整機構20と、から主として構成されていて、これらが所定のハウジング13内に収容されている。
前記減速機構10は、電動モータ11の駆動軸11aの先端部(図2中の下端部)に連結され、軸方向の所定範囲に歯部(ウォーム)14aを有するウォームシャフト14と、操舵軸10の外周部に係合固定され、外周にウォームシャフト14の歯部14aと噛合する歯部15aを有するウォームホイール15と、から構成されている。
ここで、ウォームシャフト14は、ハウジング13の内部において電動モータ11の駆動軸11aの軸線上に貫通形成されたシャフト収容部16に収容され、ウォームホイール15は、ハウジング13の内部において、前記シャフト収容部16と直交するように、かつ、所定範囲がシャフト収容部16に臨むように形成されたホイール収容部17に収容されている。
また、前記ウォームシャフト14は、一端部である図2中の下端部がシャフト収容部16の一端側開口部に収容された第1軸受18によって回転自在に支持されている一方、上端部がシャフト収容部16の他端側開口部に収容された第2軸受19によって回転自在に支持されている。
そして、前記シャフト収容部16の一端側開口部には、特に図1に示すように、ウォームシャフト14の下端部が臨む段差拡径部16aが開口側(図中の下方)へ向かって段差拡径状に形成されていて、この段差拡径部16aには前記バックラッシ調整機構20が収容配置されている。
前記バックラッシ調整機構20は、図1に示すように、第1軸受18に図中の下方から被嵌して該第1軸受18を保持する軸受保持部材21と、該軸受保持部材21の外周に嵌着されるOリング22と、シャフト収容部16の一端開口部から前記段差拡径部16a内に挿入され前記軸受保持部材21に図中の下方から被嵌して該軸受保持部材21を収容保持すると共に、後述するフランジ部35を介して前記段差拡径部16aの開口端面(ハウジング13の側部)にボルト固定されて当該段差拡径部16a開口を閉塞するホルダ部材23と、前記段差拡径部16a内に挿入される前記ホルダ部材23の挿入部34の外周面とシャフト収容部16の内周面との間に挟持状態に介装されるOリング24と、から構成されている。
前記軸受保持部材21は、図5及び図6に示すように、第1軸受18の外径よりも大きな内径を有するほぼ有底円筒状に合成樹脂材により一体成形され、互いに平行な一対のスリット29,29が周壁から底壁の所定の範囲まで径方向に沿って切欠形成されていて、第1軸受18を収容保持する保持部25と、前記スリット29,29を介して保持部25の底壁25aに支持された付勢部26と、を有している。
前記保持部25は、その周壁25bの上端部外周面にOリング22が嵌着する第1環状溝27が周方向に連続して設けられていると共に、該周壁25bの上端縁における周方向の所定位置(本実施の形態では周方向中間位置)には、ホルダ部材23に設けられる後述する係止溝36と共に本発明の規制手段を構成する係合突部28が径方向外側へ突設されている。
また、保持部25の内周面には、第1軸受18の外径と同じかもしくは僅かに小さい幅に設定された平坦状の案内部30が径方向に対向して設けられている。
前記付勢部26は、保持部25の底壁25aと接続する基端部31aを支点として上下方向に弾性変形可能に設けられたばね部31と、該ばね部31から上方へほぼ直角に上方へ延出し、第1軸受18を内側対向面側へ付勢する押圧部32と、を有している。
前記ばね部31は、基端部31aから径方向外側へ向かって漸次厚肉となるように形成されると共に、全体が保持部25の底壁25aよりも薄肉に形成されている。さらに、このばね部31は、自然状態において基端部31aから径方向外側へ向かって若干上り傾斜状に設けられていて、押圧部32の端縁の内径が第1軸受18の外径よりも小さくなるように構成されている。
前記押圧部32は、前記保持部25の周壁25bとほぼ同じ肉厚を有し、上端部外周面には、Oリング22の周方向の所定範囲が嵌着される第2環状溝33が設けられている。この第2環状溝33は、スリット29,29を介して第1環状溝27に接続し、該第1環状溝27と共に一連の環状溝を構成している。
前記Oリング22は、その内径が付勢部26の第2環状溝33の内径よりも小さく設定されていて、第1環状溝27及び第2環状溝33を介して軸受保持部材21の外周に嵌着固定された際に、当該Oリング22の収縮作用によって付勢部26を内方へ引き込むように作用して該付勢部26自体が有する弾発力を補助するようになっている。
前記ホルダ部材23は、図1に示すように、ほぼ有底円筒状に形成されていて、前記段差拡径部16aの開口部から挿入されて内周側に軸受保持部材21を収容保持する前記挿入部34と、該挿入部34の軸方向外端部(基端部)に拡径状に設けられて前記段差拡径部16aの開口部を閉塞するフランジ部35と、を有している。
前記挿入部34は、外周部が前記段差拡径部16aに対応するように先端側に向かって段差縮径状に形成されていて、該段差縮径部34aの段部34bと前記段差拡径部16aの段部16bとの間には、図2に示すような所定の径方向隙間R1と軸方向隙間L1とからなる空間が画成されている。そして、この空間内にOリング24が配置されるようになっている。
ここで、前記径方向隙間R1は、Oリング24の線径よりも小さく設定されていて、組み付け状態において、Oリング24が前記段差拡径部16aの内周面と挿入部34の前記段差縮径部34aの外周面にそれぞれ弾接するようになっている。さらに、前記軸方向隙間L1は、かかるOリング24の弾性(潰れ)変形によって軸方向に拡大する拡大量よりも小さくなるように設定されていて、組み付け状態において、Oリング24が前記両段部16b,34bにも弾接するように構成されている。
また、前記挿入部34の先端には、図3に示すように、保持部25の係合突部28に対応する位置に、該係合突部28が係止して前記軸受保持部材21の回転方向の移動(回転方向位置)を規制する係止溝36が切欠形成されている。
さらに、前記挿入部34は、図1に示すように、その軸方向幅が軸受保持部材21の保持部25の軸方向幅とほぼ同等に設定されていて、組み付け状態において、保持部25の底壁25aが挿入部34の内底面に当接するようになっている。これにより、軸受保持部材21の軸方向の移動(図中の下方への移動)を規制するようになっている。
前記フランジ部35は、図4に示すように、ほぼ円形状を呈し、周方向の所定箇所には、当該円形状からはみ出すように延設された複数の突出部35aが設けられている。そして、これらの突出部35aは、それぞれほぼ半円状に形成されていて、その中央位置には、ホルダ部材23をハウジング13に固定するための固定手段であるボルト37の軸部37aが挿通するボルト挿通孔35bが貫通形成されている。
なお、本実施の形態では前記各突出部35aを周方向の三箇所において等間隔に設けることとしているが、該各突出部35aの数量及び間隔は任意に設定してもよく、また、当該各突出部35aを設けることなくフランジ部35の外径全体を拡径して前記各ボルト挿通孔35bを設けることとしてもよい。
前記各ボルト挿通孔35bは、その内径がボルト37の軸部37aの外径よりも若干大きく設定され、当該各ボルト挿通孔35bの内周面とボルト37の軸部37aの外周面との間に所定の径方向隙間R2が確保されている。
かかる構成から、前記ホルダ部材23は、図1に示すように、フランジ部35の前記各ボルト挿通孔35bに挿通した各ボルト37が前記段差拡径部16aの開口端面に設けられた図外の雌ねじ部に螺着され、これらのボルト36の頭部と前記段差拡径部16aの開口端面とによってフランジ部35を挟み込むようにしてハウジング13に固定される。このようにして、ホルダ部材23は、その回転方向位置(回転方向の移動)が規制された状態でハウジング13に固定されている。
前記Oリング24は、前記段差拡径部16aの内周面と挿入部34の前記段差縮径部34aの外周面に弾接し、さらに前記両段部16b,34bにも弾接することで、シャフト収容部16内部の液密性を確保している。換言すれば、このOリング24により、ホルダ部材23のフランジ部35の内側面と前記段差拡径部16aの開口端面との間から水分や粉塵が侵入しても、該水分や粉塵の軸受側への侵入が抑制されるようになっている。
以下、前記バックラッシ調整機構20によるバックラッシ調整作用について、図1及び図2に基づき説明する。
前記軸受保持部材21を第1軸受18に被嵌すると、当該軸受保持部材21の保持部25の内径が第1軸受18の外径よりも大きく形成され、かつ、内方へ付勢状態にある押圧部32の端縁の内径が第1軸受18の外径よりも小さく形成されていることから、第1軸受18の外径と押圧部32の端縁の内径との寸法差に基づく第1軸受18の押圧力(矢印F)が付勢部26に対して外方へ作用する。そうすると、付勢部26は、第1軸受18によって径方向外側へ押圧されることから、該付勢部26自体の弾発力が発生すると共にOリング22の拡径変形に基づく収縮力が発生し、これによって第1軸受18が押圧部32を介してウォームホイール15側へと自動的に付勢されることとなる。
すなわち、前記付勢部26が径方向外側へ押圧されると、押圧部32の径方向外側への移動に追従してばね部31が下方へ弾性変形すると共にOリング22が拡径方向へ弾性変形することから、このばね部31の弾発力(矢印f1)とOリング22の収縮力(矢印f2)との合力となる付勢力(矢印f0)が、押圧部32から第1軸受18に作用し、該第1軸受18を介してウォームシャフト14の下端部に伝達される。すると、この付勢力(矢印f0)はばね部31の基端部31aを支点として回転方向へ、つまり図1に示すように第1軸受18aに対して斜め上方へ作用することから、ウォームシャフト14の下端部がウォームホイール15との噛み合い方向へ付勢される。
上述のようなバックラッシ調整機構20の作用により、ウォームシャフト14及びウォームホイール15の歯部14a,15aが摩耗して該歯部14a,15aの間にバックラッシが生じる場合であっても、ウォームシャフト14の下端部がウォームホイール15との噛み合い方向へ常時付勢されているため、当該歯部14a,15aの間のバックラッシは常時ゼロに維持される。
以上のことから、この実施の形態によれば、前記バックラッシ調整機構20について、ホルダ部材23の挿入部34を軸受保持部材21に対して径方向に重合させて構成したことにより、当該バックラッシ調整機構20の軸方向の小型化が図れ、この結果、ウォームシャフト14軸方向における装置全体の小型化に寄与することができる。
さらには、前記ホルダ部材23について、従来のようないわゆるねじ込み方式を廃止して、ハウジング13に対する相対回転を規制するようにホルダ部材23をボルト37によりハウジング13に直接固定することとしたため、当該ホルダ部材23の組み付け時に軸受保持部材21の回転方向の位置が変化してしまうおそれがない。これによって、軸受保持部材21の回転方向位置を規制することが可能となり、この結果、軸受保持部材21の付勢力をウォームシャフト14に対し常時適正に付与し、ウォームシャフト14の下端部をウォームホイール15との噛み合い方向へ適確に付勢することができる。
しかも、本実施の形態では、前記軸受保持部材21の保持部25の周壁25bの上端部外周面に突設した係合突部28とホルダ部材23の挿入部34の先端に設けた係止溝36による係止構造をもってホルダ部材23に対する軸受保持部材21の相対回転を規制するように構成したことから、該軸受保持部材21の回転方向の位置変化を容易かつ確実に防止することが可能となっている。これにより、振動などに起因した軸受保持部材21の不用意な回転移動をも確実に防止することができる。
なお、前記軸受保持部材21は合成樹脂によって成形されることから突起形状を容易に成形することができる一方、ホルダ部材23は金属によって形成されることから突起形状を形成しづらい、といった材質に基づく加工性の問題から、本実施の形態では、軸受保持部材21に係合突部28を設けて、ホルダ部材23に係止溝36を設ける構成としたことで、本発明に係る規制手段を容易に形成することが可能となっている。
さらに、前記係止溝36については、前記ホルダ部材23の挿入部34の先端に設けることとしたため、組み付け時において、軸受保持部材21とホルダ部材23との回転方向位置を合わせる際に視認性が良く、該位置合わせ作業を比較的容易に行えるという利点がある。
また、本実施の形態では、前記段差拡径部16aにおいて、該段差拡径部16aの内周面と挿入部34の前記段差縮径部34aの外周面にそれぞれ弾接するように設けたOリング24によってホルダ部材23を保持することとしたため、当該ホルダ部材23の軸心をウォームシャフト14の軸心と一致させた状態で、つまりホルダ部材23について径方向の位置決めをした状態で、当該ホルダ部材23を保持する(以下、センタリング効果という。)ことが可能となっている。これにより、ウォームシャフト14と第1軸受18との間の同軸度の向上が図れ、軸受保持部材21の付勢力をウォームシャフト14に対し常時適正に付与し、ウォームシャフト14の下端部をウォームホイール15との噛み合い方向へ適確に付勢することができる。
しかも、この際、前記各ボルト挿通孔35bと前記各ボルト37の軸部37aとの間に所定の径方向隙間R2を設けることとしたことから、ホルダ部材23の径方向位置を、各ボルト挿通孔35bの位置や寸法といった加工精度に依存させずに、あくまでOリング24のみによって規定することが可能となっている。この結果、前記Oリング24によるセンタリング効果を十分に発揮させることができ、前記ウォームシャフト14と第1軸受18との間の同軸度をより確実に向上させることができる。
図7は本発明の第2の実施の形態を示し、前記第1の実施の形態における前記Oリング24の嵌着位置を変更したものであって、前記段差拡径部16aの段部16bを廃止すると共に前記ホルダ部材23の挿入部34の外周面を平坦状に形成し、Oリング24をホルダ部材23の挿入部34の基端部に嵌着するように構成したものである。
さらに、この実施の形態においては、前記段差拡径部16aの開口縁に、開口側へ向かって漸次拡径するテーパ面16cが周方向に連続して形成されていて、組み付け状態において、ホルダ部材23の挿入部34に嵌着されたOリング24が前記テーパ面16cに圧接して弾性(潰れ)変形した状態でホルダ部材23を保持するようになっている。
かかる構成により、この実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の作用効果が得られることは勿論、前記段差拡径部16aの開口縁に前記テーパ面16cを形成するのみにより、組み付け状態において、Oリング24の弾性変形に基づく弾性力(復元力)を容易に発揮させることができる。換言すれば、前記第1の実施の形態と比較して、より簡素な構成をもってOリング24による前記センタリング効果を得ることができる。これにより、前記バックラッシ調整機構20の加工(組立)工数の低減化が図れ、この結果、装置の製造コストの低廉化に寄与することができる。
本発明は、前記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記軸受保持部材21やホルダ部材23の形状及び大きさを、自動車の仕様や大きさなどによって自由に変更することができる。
また、前記各実施の形態においては、本発明の規制手段につき、軸受保持部材21に係合突部28を設けてホルダ部材23に係止溝36を設ける構成としたが、反対に、ホルダ部材23に係合突部28を設けて軸受保持部材21に係止溝36を設けてもよい。
なお、前記Oリング22は、前述したように、あくまで付勢部26の弾発力を補助する役割を果たすものであるため、該Oリング22を備えていない軸受保持部材21であっても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係る減速装置の第1の実施の形態を示し、本発明の主要部を説明する装置の要部拡大図である。 同実施の形態の装置全体を示す断面図である。 ホルダ部材の正面図である。 ホルダ部材の下面図である。 軸受保持部材の平面図である。 図5のA−A線断面図である。 本発明に係る減速装置の第2の実施の形態を示し、ホルダ部材の組み付け状態を示す要部拡大図である。
符号の説明
1…減速装置
10…減速機構
13…ハウジング
14…ウォームシャフト
15…ウォームホイール
16…シャフト収容部
17…ホイール収容部
18…第1軸受(軸受)
21…軸受保持部材
23…ホルダ部材
24…Oリング
25…保持部
26…付勢部
31…ばね部
32…押圧部

Claims (8)

  1. ウォームシャフトとこれに噛合するウォームホイールとからなるウォーム歯車によって構成された減速機構と、
    前記ウォームシャフトの一端側に開口形成された該ウォームシャフトを収容するシャフト収容部と該シャフト収容部に臨むように設けられた前記ウォームホイールを収容するホイール収容部とを有するハウジングと、
    前記シャフト収容部の一端側に収容保持されて、前記ウォームシャフトの一端部を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受の外周側に配置されて、該軸受を介して前記ウォームシャフトを前記ウォームホイールと噛み合う方向へ常時付勢することによって前記減速機構のバックラッシを調整するバックラッシ調整機構と、
    前記シャフト収容部の一端開口から挿入される挿入部を有し、該挿入部の内周側に前記バックラッシ調整機構を収容保持するホルダ部材と、
    前記ホルダ部材の前記挿入部の外周面と前記シャフト収容部の内周面との間の径方向隙間内に挟持状態に設けられて、径方向断面寸法が前記径方向隙間よりも大きく設定されたOリングと、
    前記ハウジングとの相対回転を規制するように前記ホルダ部材を前記ハウジングに固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする減速装置。
  2. 前記ホルダ部材は、前記バックラッシ調整機構の回転方向位置を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
  3. 前記規制手段は、前記バックラッシ調整機構と前記ホルダ部材のうちの一方に設けられた係合突部と、他方に設けられて前記係合突部が係止する係止溝と、から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の減速装置。
  4. 前記係合突部は前記バックラッシ調整機構に設けられ、前記係止溝は前記ホルダ部材に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の減速装置。
  5. 前記係止溝は、前記挿入部の先端部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の減速装置。
  6. 前記Oリングは、前記ハウジングの外部に対する液密性を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の減速装置。
  7. 前記シャフト収容部の一端開口縁には、外方へ向かって漸次拡径するテーパ面が形成されている一方、
    前記挿入部の基端部には、前記シャフト収容部の一端開口端面に当接するフランジ部が設けられていて、
    前記Oリングは、前記テーパ面、並びに、前記ホルダ部材の前記挿入部の外周面及び前記フランジ部の内側面に弾接した状態で保持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の減速装置。
  8. 前記ホルダ部材は、前記フランジ部に貫通形成されたボルト挿通孔を介して前記シャフト収容部の一端開口端面にボルト固定されるように構成され、
    前記ボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの軸部の外周面との間には所定の径方向隙間が設定されていることを特徴とする請求項7に記載の減速装置。
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