JP2010053210A - 制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 - Google Patents
制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010053210A JP2010053210A JP2008217824A JP2008217824A JP2010053210A JP 2010053210 A JP2010053210 A JP 2010053210A JP 2008217824 A JP2008217824 A JP 2008217824A JP 2008217824 A JP2008217824 A JP 2008217824A JP 2010053210 A JP2010053210 A JP 2010053210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emulsion
- vibration damping
- damping material
- parts
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
【解決手段】単量体成分を乳化重合してなるエマルションを含有する制振材用エマルション組成物であって、上記制振材用エマルション組成物は、ガラス転移温度が−20〜30℃であり、重量平均分子量が20000〜400000であるエマルション(A)と、該エマルション(A)よりもガラス転移温度が高く、かつ重量平均分子量が低いポリマー(B)とを含んでなり、エマルション(A)100質量%に対して、ポリマー(B)の含有割合が0.5〜10質量%である制振材用エマルション組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、制振材に要求される基本性能を発揮するとともに、特に従来の技術では塗膜のタレが生じるような高湿度条件下や膜厚が厚い条件下でも格段に優れた耐タレ性を発現することができ、各種構造体の制振材に有用な制振材用エマルション組成物を提供することを目的とするものである。
本発明はまた、上述した制振材用エマルション組成物、顔料、発泡剤及び増粘剤を必須成分とする制振材配合物でもある。
以下に本発明を詳述する。
このように本発明の制振材用エマルション組成物がガラス転移温度及び重量平均分子量が特定されたエマルション(A)と該エマルション(A)よりもガラス転移温度が高く、かつ重量平均分子量が低いポリマー(B)とを特定割合で含んでなる形態とすることにより、本発明の制振材用エマルション組成物を必須成分とする制振材配合物(本明細書中、塗料ともいう)が、制振性等の基本的性能を充分なものとしたうえで、塗膜のタレが生じやすい高湿度条件下、高膜厚条件下において、例えば塗料を垂直な面に塗布した後にもタレを充分に防止することができ、種々の用途における作業性・利便性が格段に向上することになる。
したがって、本発明の効果は、ポリマー(B)が通常の粘着付与剤とは異なる作用をすることによって発揮されるものであることが明らかである。
また、ポリマー(B)を含有することにより、エマルション(A)の制振性が向上する結果が得られた。言い換えれば、後述するように、ポリマー(B)をエマルション(A)中に組み込むことにより、本発明の効果を更に優れたものとすることができる。
測定機器:HLC−8120GPC(商品名、東ソー社製)
分子量カラム:TSK−GEL GMHXL−Lと、TSK−GELG5000HXL(いずれも東ソー社製)とを直列に接続して使用
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
検量線用標準物質:ポリスチレン(東ソー社製)
測定方法:測定対象物を固形分が約0.2質量%となるようにTHFに溶解し、フィルターにてろ過した物を測定サンプルとして分子量を測定する。
−10℃未満であったり、20℃を超えると、幅広い温度領域下でより高い制振性等の基本性能を発現させることができなくなるおそれがある。
上限としては、300000が好ましい。より好ましくは、200000である。
重量平均分子量が50000未満であったり、300000を超えると、制振性等の基本的性能が充分でなくなるおそれがある。
これらの構造の中でも、エマルションの特性を充分に引き出し、安定なエマルションを作製するためには、コア・シェル複合構造であることが好ましい。
コア部とシェル部とを有するエマルションは、実用温度範囲内の幅広い範囲における制振性に優れる。特に高温域においても、他の形態の制振材配合物と比較して優れた制振性を発揮し、その結果、実用温度範囲内において、常温から高温域まで幅広い範囲に渡って制振性能を発揮することができる。
なお、上記コア・シェル複合構造においては、コア部の表面がシェル部によって被覆された形態であることが好ましい。この場合、コア部の表面は、シェル部によって完全に被覆されていることが好適であるが、完全に被覆されていなくてもよく、例えば、網目状に被覆されている形態や、所々においてコア部が露出している形態であってもよい。
上記コア部とシェル部とを有するエマルション粒子は、後述する乳化重合法(多段重合)を用いて得ることができる。
平均粒子径がこの範囲にあるエマルション粒子を用いることにより、制振材に要求される基本性能を充分なものとしたうえで、制振性をより優れたものとすることができる。
上記上限は、400nmであることがより好ましい。更に好ましくは、350nmである。エマルション粒子の平均粒子径がこのような範囲であると、本発明の制振材用エマルション組成物の作用効果がより効果的に発揮されることになる。
平均粒子径(体積平均粒子径)は、例えば、エマルション(A)を蒸留水で希釈し充分に攪拌混合した後、ガラスセルに約10ml採取し、これを動的光散法による粒度分布測定器(Particle Sizing Systems社製「NICOMP Model 380」)で測定することにより求めることができる。
本明細書中、pHは、pHメーターにより測定することができる。例えば、pHメーター(堀場製作所社製「F−23」)を用いて25℃での値を測定することが好ましい。
なお、粘度は、B型回転粘度計を用いて、25℃、20rpmの条件下で測定することができる。
上記エマルション(A)の原料となる単量体成分、製造方法の好ましい形態については、後述するとおりである。
これにより、制振材として要求される基本的性能を充分なものとしながら耐タレ性を格段に高める本発明の効果をより充分に発揮することができる。
下限は、より好ましくは、60℃である。更に好ましくは、65℃である。上限は、より好ましくは、110℃である。更に好ましくは、100℃である。
本発明の制振材用エマルション組成物におけるポリマー(B)は、エマルション(A)よりもガラス転移温度が少なくとも50℃高いことが好ましい。
これにより、制振材として要求される基本的性能を充分なものとしながら耐タレ性を格段に高める本発明の効果をより充分に発揮することができる。
より好ましくは、少なくとも60℃である。更に好ましくは、少なくとも80℃である。
上記ポリマー(B)の重量平均分子量が100未満であったり、10000を超えると、耐タレ性を格段に向上する本発明の効果が充分に発揮されなくなるおそれがある。下限は、500がより好ましい。
なお、重量平均分子量は、上述した方法により測定することができる。
また、90℃未満であると、制振材としての基本性能が充分なものでなくなるおそれがある。
下限は、より好ましくは、100℃であり、更に好ましくは、120℃である。上限は、より好ましくは、220℃であり、更に好ましくは、200℃である。
これにより、制振材として要求される基本的性能を充分なものとしながら耐タレ性を格段に高める本発明の効果をより顕著に発揮することができる。
上記粘着付与剤は、本発明の技術分野において、分子量が数百〜数千の無定形オリゴマーであり、凝集力を高めることができると認められるものであればよく(例えば、日本粘着テープ工業会 粘着ハンドブック編集委員会編、「粘着ハンドブック」、第3版、日本粘着テープ工業会、2005年10月1日発行、p.54−55を参照)、水分散体に対して使用することができるものである。上記粘着付与剤は、天然樹脂系、合成樹脂系の粘着付与剤等が挙げられ、中でも天然樹脂系粘着付与剤が好ましい。これらの1種又は2種以上を用いることができる。
上記天然樹脂系粘着付与剤としては、ロジン系、テルペン系の粘着付与剤が挙げられ、合成樹脂系粘着付与剤としては、脂肪族石油樹脂、芳香族石油樹脂、水添系石油樹脂等の粘着付与剤が挙げられる。
上記ロジン系粘着付与剤としては、ロジン、水素化ロジン、不均化ロジン、重合ロジン,エステル化ロジン等のロジン誘導体等があり、例えば、スーパーエステルE−720、スーパーエステルE−788、スーパーエステルNS−100H(商品名、荒川化学工業社製)、ハリエスタ−SK−90D−55、ハリエスタ−SK−508H、ハリエスタ−SK−822E(商品名、ハリマ化成社製)等が挙げられる。
上記テルペン系粘着付与剤としては、α,β−ピネン等のテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水素化テルペン樹脂等があり、例えば、タマノルE−100(商品名、荒川化学工業社製)、YSポリスター−T−115(商品名、ヤスハラケミカル社製)等が挙げられる。
上記合成樹脂系粘着付与剤としては、例えば、エマルションAM−1002(商品名、荒川化学工業社製)、アイマーブP−125、アイマーブP−140(商品名、出光興産社製)等が挙げられる。
その他の合成樹脂系の粘着付与剤としては、例えばアルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロンインデン樹脂等が挙げられる。
上限は、8質量%が好ましい。より好ましくは、5質量%であり、更に好ましくは、3質量%である。なお、エマルション(A)100質量%を基準とする。
1質量%未満であると、耐タレ性が充分に発揮することができないおそれがある。8質量%を超えると、実用温度範囲における制振性が充分でなくなるおそれがある。
本発明の制振材用エマルション組成物において、ポリマー(B)は、エマルション(A)に添加しても良いし、エマルション(A)をポリマー(B)に添加しても良いが、ポリマー(B)をエマルション(A)の製造(乳化重合)中に混入することで、エマルションポリマー中に組み込んでも良い。
例えば、ポリマー(B)がエマルション(A)中に組み込まれた形態が、本発明の制振材用エマルション組成物における好ましい形態である。これにより、制振性を更に向上したうえで、耐タレ性も際立って優れたものとすることができる。
制振性が向上する理由は、ポリマー(B)がエマルション(A)中に組み込まれることにより、エマルション(A)と密接に関連して、エマルション(A)に対するポリマー(B)の作用効果がより効果的に発揮されるものと考えられる。
上記組み込まれた形態とは、エマルション(A)を単量体から形成するに際し、その重合初期又は途中でポリマー(B)を、エマルション(A)を形成する反応溶液中に添加することによって得られた形態を意味する。当該形態は、エマルション(A)が形成された後に単にポリマー(B)を添加することによって両者が混じり合っているという状態ではなく、上述したようにエマルション(A)のモノマー段階からポリマー(B)を存在させることによって、より分子鎖レベルで絡み合っている等の状態となっている。
本明細書中、pHの測定方法は、エマルション(A)において上述した通りである。
なお、粘度の測定方法は、エマルション(A)において上述した通りである。
なお、本発明におけるエマルションの粒子が、コア部とシェル部とを有するエマルション粒子である場合、不飽和カルボン酸単量体及び不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量体は、エマルションのコア部を形成する単量体成分、シェル部を形成する単量体成分のいずれに含まれていてもよく、これらの両方に用いられるものであってもよい。
これらの中でも、(メタ)アクリル系単量体が好ましい。
(メタ)アクリル系単量体とは、(メタ)アクリル酸、及び、(メタ)アクリル酸の塩や(メタ)アクリル酸エステル等の(メタ)アクリル酸誘導体を意味する。
すなわち、本発明の制振材用エマルション組成物を構成するエマルションは、アクリル共重合であることが好ましい。
より好ましくは、全単量体成分100質量%に対して(メタ)アクリル酸系単量体を0.5〜3質量%、その他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体を99.5〜97質量%含んでなることである。
その他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体には、後述する(メタ)アクリル酸系単量体以外の(メタ)アクリル系単量体、窒素原子を有する不飽和単量体、芳香環を有する不飽和化合物、(メタ)アクリル酸系単量体と共重合可能なその他の単量体が含まれる。
また、(メタ)アクリル酸系単量体以外の(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、ペンチルアクリレート、ペンチルメタクリレート、イソアミルアクリレート、イソアミルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、ノニルアクリレート、ノニルメタクリレート、イソノニルアクリレート、イソノニルメタクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルアクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシルアクリレート、トリデシルメタクリレート、ヘキサデシルアクリレート、ヘキサデシルメタクリレート、オクタデシルアクリレート、オクタデシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、アリルアクリレート、アリルメタアクリレート等の他、これらの塩やエステル化物等の1種又は2種以上を使用することが好適である。
また、上記他の共重合可能なエチレン系不飽和単量体のうち、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−i−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の窒素原子を有する不飽和化合物の単量体成分中における含有割合は、全単量体成分100質量%に対して、40質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、20質量%以下である。
下限としては、1質量%が好ましい。より好ましくは、3質量%である。
すなわち、本発明の制振材用エマルション組成物が含むエマルションの粒子を形成する単量体成分は、ブチルアクリレート及び/又は2−エチルヘキシルアクリレートを含んでなるものであることが好ましい。単量体成分がブチルアクリレート及び/又は2−エチルヘキシルアクリレートを含んでなるものであると、幅広い温度領域での制振性が向上する。
より好ましくは、単量体成分がブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートを含むことである。
上記単量体成分が2−エチルヘキシルアクリレートを含むものである場合、2−エチルヘキシルアクリレートの含有量は、アクリル共重合体を形成する単量体成分100質量%に対して、5〜55質量%であることが好ましい。より好ましくは、10〜50質量%である。
また、ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートの両方を含むものである場合、ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレート合計の含有量は、アクリル共重合体を形成する単量体成分100質量%に対して、20〜70質量%であることが好ましい。より好ましくは、30〜60質量%である。
なお上記質量割合は、全単量体成分100質量%に対する質量割合である。
差が10℃未満であったり、温度差が大き過ぎると、実用的範囲での制振性がより充分なものとはならないおそれがある。
また、より好ましくは15〜55℃であり、更に好ましくは20〜50℃である。
また、上記アクリル共重合体(2)のガラス転移温度(Tg2)としては、−50℃以上、10℃以下が好ましい。より好ましくは、−30℃以上、−10℃以下である。
その他のエマルション樹脂としては、ウレタン樹脂、SBR樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−エチレン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン系樹脂等のエマルション樹脂が挙げられ、これらの1種又は2種以上を含むものであってもよい。
この場合、アクリル共重合体のエマルションと他のエマルション樹脂との質量比(アクリル共重合体のエマルション/他のエマルション樹脂)が、100〜50/0〜50となるように設定することが好ましい。
乳化剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性の各種界面活性剤、及び、高分子界面活性剤の1種又は2種以上を用いることができる。
また、これらのノニオンタイプに相当する界面活性剤も使用することができる。
スルホコハク酸塩型反応性アニオン系界面活性剤の市販品としては、ラテムルS−120、S−120A、S−180及びS−180A(いずれも商品名、花王社製)、エレミノールJS−2(商品名、三洋化成社製)、アデカリアソープSR−10、SR−20、SR−30(ADEKA社製)等が挙げられる。
アルケニルコハク酸塩型反応性アニオン系界面活性剤の市販品としては、ラテムルASK(商品名、花王社製)等が挙げられる。
更に、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンスルフォネート塩(例えば、三洋化成工業社製「エレミノールRS−30」、日本乳化剤社製「アントックスMS−60」等)、アリルオキシメチルアルキルオキシポリオキシエチレンのスルフォネー卜塩(例えば、第一工業製薬社製「アクアロンKH−10」等)等のアリル基を有する硫酸エステル(塩)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(例えば、花王社製「ラテムルPD−104」等)等も用いることができる。
上記保護コロイドの使用量としては、使用条件等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、アクリル共重合体を形成するのに用いられる単量体成分の総量100重量部に対して、5重量部以下であることが好ましく、より好ましくは3重量部以下である。
上記重合開始剤の使用量としては特に限定されず、重合開始剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、アクリル共重合体を形成するのに用いられる単量体成分の総量100重量部に対して、0.1〜2重量部であることが好ましく、より好ましくは、0.2〜1重量部である。
上記還元剤の使用量としては特に限定されず、例えば、アクリル共重合体を形成するのに用いられる単量体成分の総量100重量部に対して、0.05〜1重量部であることが好ましい。
また単量体成分や重合開始剤等の添加方法としては特に限定されず、例えば、一括添加法、連続添加法、多段添加法等の方法を適用することができる。また、これらの添加方法を適宜組み合わせてもよい。
なお、上記沸点は、常圧での沸点である。
本発明の制振材配合物は、本発明の制振材用エマルション組成物において上述したように、制振材に要求される制振性等の基本性能を充分なものとしながら耐タレ性を格段に優れたものとすることができる。
上記制振材配合物としては、例えば、制振材配合物の総量100質量%に対し、固形分を50〜90質量%含有してなることが好ましい。より好ましくは、60〜90質量%であり、更に好ましくは、70〜90質量%である。また、制振材配合物のpHは、7〜11とすることが好ましい。より好ましくは、7〜9である。
上記制振材配合物における制振材用エマルション組成物の配合量としては、例えば、制振材配合物の固形分100質量%に対し、制振材用エマルション組成物の固形分が10〜60質量%となるように設定することが好ましい。より好ましくは、15〜55質量%である。
中でも、無機顔料を含んでなることが好適である。上記無機顔料としては、例えば、上述した無機の着色剤や無機の防錆顔料等を使用することができる。これにより、上述した制振性等の基本性能をより充分に発揮することができる。
上記無機顔料の配合量としては、制振材用エマルション組成物100重量部に対し、50〜700重量部とすることが好ましい。より好ましくは、100〜550重量部である。
上記発泡剤の配合量としては、制振材用エマルション組成物100重量部に対し、0.5〜5重量部とすることが好ましい。より好ましくは、1〜3重量部である。
上記他成分としては、例えば、溶媒;可塑剤;安定剤;湿潤剤;防腐剤;発泡防止剤;充填剤;分散剤;消泡剤;老化防止剤;防黴剤;紫外線吸収剤;帯電防止剤等の1種又は2種以上を使用することができる。中でも、充填剤を含むことが好ましい。
なお、上記他の成分は、例えば、バタフライミキサー、プラネタリーミキサー、スパイラルミキサー、ニーダー、ディゾルバー等を用いて、上記制振材用エマルション組成物等と混合され得る。
上記充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリン、シリカ、タルク、硫酸バリウム、アルミナ、酸化鉄、酸化チタン、ガラストーク、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、タルク、珪藻土、クレー等の無機質の充填剤;ガラスフレーク、マイカ等の鱗片状無機質充填剤;金属酸化物ウィスカー、ガラス繊維等の繊維状無機質充填剤等が挙げられる。無機質充填剤の配合量としては、制振材用エマルション組成物の固形分100重量部に対し、50〜700重量部とすることが好ましい。より好ましくは、100〜550重量部である。
上記消泡剤としては、例えば、シリコン系消泡剤等が挙げられる。
上記多価金属化合物の形態は特に限定されず、例えば、粉体、水分散体や乳化分散体等であってよい。中でも、制振材配合物中への分散性が向上することから、水分散体又は乳化分散体の形態で使用することが好ましく、より好ましくは乳化分散体の形態で使用することである。また、多価金属化合物の使用量は、制振材配合物中の固形分100重量部に対して、0.05〜5.0重量部とすることが好ましい。より好ましくは0.05〜3.5重量部である。
上記20℃、40℃及び60℃における損失係数を合計した値としては、本発明によって更に0.220以上を達成することができる。より好ましい範囲としては、0.240以上、更に好ましくは、0.260以上である。
上記損失係数の測定方法としては、共周波数付近で測定する共振法が一般的であり、半値幅法、減衰率法、機械インピーダンス法がある。本発明の制振材配合物においては、制振材配合物から形成される被膜の損失係数として、次のように測定することが好適である。すなわち、制振材配合物を冷間圧延鋼板(SPCC・幅15mm×長さ250mm×厚み1.5mm)上に面密度4.0kg/m2の被膜で形成し、片持ち梁法(株式会社小野測機製損失係数測定システム)を用いた共振法(3dB法)により測定することができる。
上記制振材配合物の塗布量は、用途や所望する性能等により適宜設定すればよいが、乾燥時の塗膜の膜厚が、0.5〜8.0mmとなるようにすることが好ましい。より好ましくは、3.0〜6.0mmである。
また、乾燥時(後)の塗膜の面密度が1.0〜7.0kg/m2となるように塗布することも好ましい。より好ましくは、2.0〜6.0kg/m2である。なお、本発明の制振材配合物を使用することにより、乾燥時に膨張やクラックが生じにくく、しかも傾斜面の塗料のずり落ちも発生しにくい塗膜を得ることが可能となる。
このように、乾燥時の塗膜の膜厚が、0.5〜8.0mmとなるように塗工し、乾燥する制振材配合物の塗工方法や、乾燥後の塗膜の面密度が2.0〜6.0kg/m2となるように塗工し、乾燥する制振材配合物の塗工方法もまた、本発明の好ましい実施形態のひとつである。また、上記制振材配合物の塗工方法によって得られた制振材もまた、本発明の好ましい実施形態のひとつである。
<エマルション(A)のガラス転移温度(Tg)>
各段で用いた単量体組成から、上述したFoxの式を用いて算出した。なお、全ての段で用いた単量体組成から算出したTgを「トータルTg」として記載した。
Foxの式により重合性単量体成分のガラス転移温度(Tg)を算出するのに使用したそれぞれのホモポリマーのTg値を下記に示した。
スチレン(St):100℃
メチルメタクリレート(MMA):105℃
2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA):−70℃
アクリル酸(AA):95℃
メタクリル酸(MAA):130℃
n−ブチルメタクリレート(n−BMA):20℃
ブチルアクリレート(BA):−56℃
ポリマー(B)の熱分析は、試料約10mg、昇温速度10℃/min、窒素フロー50cc/minの条件で、DSC((株)リガク社製、装置名:DSC−8230)を用いて行った。ガラス転移温度(Tg)は、ASTM−D−3418に従い、中点法で求めた。
以下の測定条件下で、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定した。
測定機器:HLC−8120GPC(商品名、東ソー社製)
分子量カラム:TSK−GEL GMHXL−Lと、TSK−GELG5000HXL(いずれも東ソー社製)とを直列に接続して使用
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
検量線用標準物質:ポリスチレン(東ソー社製)
測定方法:測定対象物を固形分が約0.2質量%となるようにTHFに溶解し、フィルターにてろ過した物を測定サンプルとして分子量を測定した。
関西ペイント社製カチオン電着塗料エレクロン「KG−400」を用いて電着塗装した0.8*70*150の鋼板(ED鋼板)に、上記により得られた塗料配合物をwet膜厚10mmになるように塗布後、常温、相対湿度80%下で鋼板を垂直に立てて、15分間放置した。得られた塗膜を目視により観察して、耐タレ性の評価を行った。
なお、本明細書中、乾いていない膜厚をwet(ウェット)膜厚ともいう。
評価基準
塗布面上端から塗料が崩壊した長さ(mm)
◎:0mm以上、3mm未満
○:3mm以上、5mm未満
△:5mm以上、10mm未満
×:10mm以上
制振材配合物を冷間圧延鋼板(SPCC・幅15mm×長さ250mm×厚み1.5mm)上に3mmの厚みで塗布して150℃で30分間乾燥し、冷間圧延鋼板上に面密度4.0kg/m2の制振材被膜を形成した。制振性の測定は、片持ち梁法(株式会社小野測機製損失係数測定システム)をもちいて、それぞれの温度(20、40、60℃)における損失係数を共振法(3db法)により測定した。
製造例1
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを取り付けた重合器に脱イオン水300部を仕込んだ。その後、窒素ガス気流下で攪拌しながら内温を75℃まで昇温した。一方、上記滴下ロートにスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、予め20%水溶液に調整したニューコール707SF(商品名、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム塩:日本乳化剤社製)90.0部及び脱イオン水97部からなる第1段目の単量体乳化物を仕込んだ。次に、重合器の内温を80℃に維持しながら、上記単量体乳化物のうちの8部、5%過硫酸カリウム水溶液5部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10部を添加し、初期重合を開始した。20分後、反応系内を80℃に維持したまま、残りの単量体乳化物を120分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液50部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液50部を120分かけて均一に滴下し、滴下終了後60分同温度を維持した。次に、滴下ロートにスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、予め20%水溶液に調整したニューコール707SF(商品名、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム塩:日本乳化剤社製)90.0部及び脱イオン水97部からなる第2段目の単量体乳化物を仕込み、120分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液50部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液50部を120分かけて均一に滴下し、滴下終了後90分同温度を維持し、重合を終了した。得られた反応液を室温まで冷却後、2−ジメチルエタノールアミン10部を添加し、不揮発分55%、pH8.0、粘度420mPa・s、粒子径230nm、粒度分布22%、重量平均分子量170000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(A−1)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを4部に、2段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを4部に変更すること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分56%、pH7.9、粘度380mPa・s、粒子径220nm、粒度分布24%、重量平均分子量24000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(A−2)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを0.1部に、2段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを0.1部に変更すること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分57%、pH7.9、粘度360mPa・s、粒子径220nm、粒度分布23%、重量平均分子量360000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(A−3)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部を、スチレン185部、メチルメタクリレート90部、2−エチルへキシルアクリレート220部、アクリル酸5部に、2段目の単量体乳化物中のスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部を、スチレン85部、メチルメタクリレート80部、ブチルアクリレート330部、アクリル酸5部にすること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分55%、pH8.0、粘度340mPa・s、粒子径215nm、粒度分布21%、重量平均分子量170000、1段目のTg0℃、2段目のTg−20℃、トータルTg−10℃のエマルション(A−4)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部を、スチレン210部、メチルメタクリレート120部、2−エチルへキシルアクリレート165部、アクリル酸5部に、2段目の単量体乳化物中のスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部をスチレン120部、メチルメタクリレート120部、ブチルアクリレート255部、アクリル酸5部にすること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分55%、pH8.0、粘度310mPa・s、粒子径235nm、粒度分布21%、重量平均分子量170000、1段目のTg20℃、2段目のTg0℃、トータルTg10℃のエマルション(A−5)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部を、スチレン170部、メチルメタクリレート75部、2−エチルヘキシルアクリレート250部、アクリル酸5部に、2段目の単量体乳化物中のスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部を、スチレン65部、メチルメタクリレート60部、ブチルアクリレート370部、アクリル酸5部にすること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分55%、pH8.0、粘度330mPa・s、粒子径230nm、粒度分布22%、重量平均分子量170000、1段目のTg−10℃、2段目のTg−30℃、トータルTg−20℃のエマルション(A−6)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部を、スチレン220部、メチルメタクリレート135部、2−エチルヘキシルアクリレート140部、アクリル酸5部に、2段目の単量体乳化物中のスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部を、スチレン133部、メチルメタクリレート140部、ブチルアクリレート222部、アクリル酸5部にすること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分55%、pH8.0、粘度310mPa・s、粒子径230nm、粒度分布23%、重量平均分子量170000、1段目のTg30℃、2段目のTg10℃、トータルTg20℃のエマルション(A−7)を得た。
製造例1の1段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを8部に、2段目の単量体乳化物中のt−ドデシルメルカプタンを8部に変更すること以外は、製造例1と同様の操作を繰り返して、不揮発分57%、pH7.8、粘度330mPa・s、粒子経220nm、粒度分布21%、重量平均分子量18000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(A−8)を得た。
製造例9
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを取り付けた重合器に脱イオン水300部を仕込んだ。その後、窒素ガス気流下で攪拌しながら内温を85℃まで昇温した。一方、上記滴下ロートに、メチルメタクリレート900部、2−エチルへキシルアクリレート40部、ブチルアクリレート50部、アクリル酸1部、t−ドデシルメルカプタン8部、予め20%水溶液に調整したニューコール707SF(商品名、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム塩:日本乳化剤社製)180.0部及び脱イオン水194部からなる第1段目の単量体乳化物を仕込んだ。次に、重合器の内温を80℃に維持しながら、上記単量体乳化物のうちの8部、5%過硫酸カリウム水溶液5部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10部を添加し、初期重合を開始した。20分後、反応系内を80℃に維持したまま、残りの単量体乳化物を120分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液100部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液100部を120分かけて均一に滴下し、滴下終了後60分同温度を維持し重合を終了した。得られた反応液を室温まで冷却後、2−ジメチルエタノールアミン1部を添加し、不揮発分55%、pH7.2、粘度120mPa・s、粒子径190nm、粒度分布20%、重量平均分子量17000、Tg80℃のポリマー(B−1)を得た。
製造例10
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを取り付けた重合器に脱イオン水300部を仕込んだ。その後、窒素ガス気流下で撹拌しながら内温を75℃まで昇温した。一方、上記滴下ロートにスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルヘキシルアクリレート190部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160(商品名、ロジン系樹脂、Tg87℃、重量平均分子量2400、荒川化学工業社製)20部、予め20%水溶液に調整したニューコール707SF(商品名、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム塩:日本乳化剤社製)90.0部及び脱イオン水97部からなる第1段目の単量体乳化物を仕込んだ。次に、重合器の内温を80℃に維持しながら、上記単量体乳化物のうちの8部、5%過硫酸カリウム水溶液5部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10部を添加し、初期重合を開始した。20分後、反応系内を80℃に維持したまま、残りの単量体乳化物を120分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液50部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液50部を120分かけて均一に滴下し、滴下終了後60分同温度を維持した。
次に、滴下ロートにスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160 20部、予め20%水溶液に調整したニューコール707SF(商品名、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸アンモニウム塩:日本乳化剤社製)90.0部及び脱イオン水97部からなる第2段目の単量体乳化物を仕込み、120分にわたって均一に滴下した。同時に5%過硫酸カリウム水溶液50部及び2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液50部を120分かけて均一に滴下し、滴下終了後90分同温度を維持し、重合を終了した。得られた反応液を室温まで冷却後、2−ジメチルエタノールアミン10部を添加し、不揮発分57%、pH8.1、粘度620mPa・s、粒子径220nm、粒度分布20%、重量平均分子量180000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(AB−1)を得た。
製造例10の1段目の単量体乳化物中のスチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルへキシルアクリレート190部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160 20部を、スチレン200部、メチルメタクリレート105部、2−エチルヘキシルアクリレート190部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160 40部に、2段目の単量体乳化物中のスチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160 20部を、スチレン105部、メチルメタクリレート100部、ブチルアクリレート290部、アクリル酸5部、t−ドデシルメルカプタン0.4部、ペンセルD−160 40部にすること以外は、製造例10と同様の操作を繰り返して、不揮発分59%、pH8.0、粘度680mPa・s、粒子径240nm、粒度分布21%、重量平均分子量190000、1段目のTg10℃、2段目のTg−10℃、トータルTg0℃のエマルション(AB−2)を得た。
製造例10及び製造例11において、ペンセルD−160がポリマー(B)に該当し、上記単量体によって2段重合で形成された重合体がエマルション(A)に該当することになる。
実施例1
上記製造例で得られたベースエマルション(A)(2段重合アクリルエマルション、Tg:0℃、重量平均分子量〔Mw〕:170000)を下記の通り配合し、制振材配合物として耐タレ性、制振性の評価を行った。結果を表1に示す。
エマルション(A) 359部
ポリマー(B) ハリエスタ−SK−822E*1 1.8部
炭酸カルシウム NN#200*2 620部
分散剤 アクアリックDL−40S*3 6部
増粘剤 アクリセットWR−650*4 4部
消泡剤 ノプコ8034L*5 1部
発泡剤 F−30*6 6部
*1:ハリマ化成社製 粘着付与剤(Tg:90℃、重量平均分子量:4900)
*2:日東粉化工業株式会社製 顔料
*3:株式会社日本触媒社製 特殊ポリカルボン酸型分散剤(有効成分44%)
*4:株式会社日本触媒社製 アルカリ可溶性のアクリル系増粘剤(有効成分30%)
*5:サンノプコ株式会社製 消泡剤(主成分:疎水性シリコーン+鉱物油)
*6:松本油脂社製 発泡剤
エマルション(A)、ポリマー(B)の種類、配合量を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして制振材配合物を配合し、耐タレ性、制振性の評価を行った。なお、炭酸カルシウム、分散剤、増粘剤、消泡剤、発泡剤については、そのエマルション(A)に対する配合量が、それぞれ実施例1と同様となるようにした。結果を表1に示す。
エマルション(A)、ポリマー(B)の代わりにポリマー(A+B)を用い、その種類、配合量を表1に示したようにした以外は実施例1と同様にして制振材配合物を配合し、耐タレ性、制振性の評価を行った。なお、炭酸カルシウム、分散剤、増粘剤、消泡剤、発泡剤については、ポリマー(A+B)に対する配合量が、それぞれ実施例1におけるエマルション(A)及びポリマー(B)の合計量に対する配合量と同様となるようにした。結果を表1に示す。
なお、表中、SK−822Eは、上述した「ハリエスタ−SK−822E」である。E−720は、ロジン系粘着付与剤「スーパーエステルE−720」(商品名、荒川化学工業社製、Tg:65℃、重量平均分子量:700)である。E−788は、ロジン系粘着付与剤「スーパーエステルE−788」(商品名、荒川化学工業社製、Tg:87℃、重量平均分子量:2400)である。E−100は、テルペン系粘着付与剤「タマノルE−100」(商品名、荒川化学工業社製、Tg:85℃、重量平均分子量:900)である。
エマルション(A)、ポリマー(B)の種類、配合量を表2に示したように変更した以外は実施例1と同様にして制振材配合物を配合し、耐タレ性、制振性の評価を行った。なお、炭酸カルシウム、分散剤、増粘剤、消泡剤、発泡剤については、そのエマルション(A)に対する配合量が、それぞれ実施例1と同様となるようにした。結果を表2に示す。
Claims (4)
- 単量体成分を乳化重合してなるエマルションを含有する制振材用エマルション組成物であって、
該制振材用エマルション組成物は、ガラス転移温度が−20〜30℃であり、重量平均分子量が20000〜400000であるエマルション(A)と、
該エマルション(A)よりもガラス転移温度が高く、かつ重量平均分子量が低いポリマー(B)とを含んでなり、エマルション(A)100質量%に対して、ポリマー(B)の含有割合が0.5〜10質量%である
ことを特徴とする制振材用エマルション組成物。 - 前記ポリマー(B)は、エマルション(A)よりもガラス転移温度が少なくとも50℃高いことを特徴とする請求項1に記載の制振材用エマルション組成物。
- 前記ポリマー(B)は、粘着付与剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制振材用エマルション組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の制振材用エマルション組成物、顔料、発泡剤及び増粘剤を必須成分とすることを特徴とする制振材配合物。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008217824A JP5260187B2 (ja) | 2008-08-27 | 2008-08-27 | 制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 |
| EP09746521A EP2295517A4 (en) | 2008-05-09 | 2009-05-07 | EMULSION COMPOSITION FOR VIBRATING DAMPING MATERIALS |
| PCT/JP2009/058615 WO2009139314A1 (ja) | 2008-05-09 | 2009-05-07 | 制振材用エマルション組成物 |
| US12/991,603 US20110060066A1 (en) | 2008-05-09 | 2009-05-07 | Emulsion composition for vibration damping material |
| KR1020107025569A KR20110013402A (ko) | 2008-05-09 | 2009-05-07 | 제진재용 에멀션 조성물 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008217824A JP5260187B2 (ja) | 2008-08-27 | 2008-08-27 | 制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010053210A true JP2010053210A (ja) | 2010-03-11 |
| JP5260187B2 JP5260187B2 (ja) | 2013-08-14 |
Family
ID=42069458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008217824A Expired - Fee Related JP5260187B2 (ja) | 2008-05-09 | 2008-08-27 | 制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5260187B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011057829A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用樹脂組成物 |
| JP2012126775A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用エマルション樹脂組成物及び制振材 |
| JP2014177626A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-09-25 | Nippon Shokubai Co Ltd | 振動減衰材用樹脂組成物 |
| JP2015063651A (ja) * | 2013-02-15 | 2015-04-09 | 株式会社日本触媒 | 制振材用エマルション組成物 |
| JP2016540090A (ja) * | 2013-12-11 | 2016-12-22 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 高分子エマルションポリマーを有する制振材 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999038922A1 (fr) * | 1998-02-02 | 1999-08-05 | Shishiai-Kabushikigaisha | Materiau de revetement anti-vibrations |
| JP2004018670A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Prism:Kk | 制振性と成形性に優れた制振塗料 |
| JP2005281576A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用エマルション |
| JP2005308115A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Sekiso:Kk | 制振材料 |
| WO2007034933A1 (en) * | 2005-09-20 | 2007-03-29 | Nihon Tokushu Toryo Co., Ltd. | Vibration damping composition |
-
2008
- 2008-08-27 JP JP2008217824A patent/JP5260187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999038922A1 (fr) * | 1998-02-02 | 1999-08-05 | Shishiai-Kabushikigaisha | Materiau de revetement anti-vibrations |
| JP2004018670A (ja) * | 2002-06-17 | 2004-01-22 | Prism:Kk | 制振性と成形性に優れた制振塗料 |
| JP2005281576A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用エマルション |
| JP2005308115A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Sekiso:Kk | 制振材料 |
| WO2007034933A1 (en) * | 2005-09-20 | 2007-03-29 | Nihon Tokushu Toryo Co., Ltd. | Vibration damping composition |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011057829A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用樹脂組成物 |
| JP2012126775A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制振材用エマルション樹脂組成物及び制振材 |
| JP2014177626A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-09-25 | Nippon Shokubai Co Ltd | 振動減衰材用樹脂組成物 |
| JP2015063651A (ja) * | 2013-02-15 | 2015-04-09 | 株式会社日本触媒 | 制振材用エマルション組成物 |
| JP2016540090A (ja) * | 2013-12-11 | 2016-12-22 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 高分子エマルションポリマーを有する制振材 |
| US10744962B2 (en) | 2013-12-11 | 2020-08-18 | Basf Se | Anti-drumming compounds with high molecular weight emulsion polymers |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP5260187B2 (ja) | 2013-08-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5660779B2 (ja) | 制振材用エマルション | |
| JP5485503B2 (ja) | 制振材用エマルション | |
| WO2009139314A1 (ja) | 制振材用エマルション組成物 | |
| JP5172458B2 (ja) | 制振材用エマルション組成物 | |
| JP5030778B2 (ja) | 制振材用エマルション | |
| JP2010106168A (ja) | 制振材用エマルション及び制振材配合物 | |
| JP5030780B2 (ja) | 制振材用エマルション | |
| JP5260187B2 (ja) | 制振材用エマルション組成物及び制振材配合物 | |
| JP5685001B2 (ja) | 制振材用エマルション及び制振材配合物 | |
| JP5815233B2 (ja) | 制振材用エマルション樹脂組成物及び制振材 | |
| JP5284914B2 (ja) | 制振材用樹脂組成物 | |
| JP2009270064A (ja) | 制振材用エマルション組成物 | |
| JP5685002B2 (ja) | 制振材用エマルション及び制振材組成物 | |
| JP5770432B2 (ja) | 加熱乾燥用エマルション組成物、その製造方法及び制振材組成物 | |
| JP6247347B2 (ja) | 制振材用エマルション及び制振材配合物 | |
| JP5977123B2 (ja) | 制振材 | |
| JP2015034275A (ja) | 振動減衰材用樹脂組成物 | |
| JP2015063651A (ja) | 制振材用エマルション組成物 | |
| JP2012126774A (ja) | 加熱乾燥用樹脂組成物及び加熱乾燥塗膜 | |
| WO2020032022A1 (ja) | 制振材用樹脂組成物 | |
| JP6164833B2 (ja) | 制振材用樹脂、制振材用組成物及び塗膜 | |
| JP5937350B2 (ja) | 制振材用樹脂 | |
| JP2013199622A (ja) | 加熱乾燥用エマルション組成物 | |
| JP5917969B2 (ja) | 加熱乾燥用樹脂 | |
| WO2014126212A1 (ja) | 制振材用エマルション組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100913 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100913 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111019 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130402 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130425 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5260187 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
