JP2010052679A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータに心地よさを与え快適な運転空間を提供し、運転操作機器の配置変更や運転キャビン自体の設計変更を容易とし、また、運転キャビン、ひいては作業車両の外観の意匠性を向上させることが可能な作業車両を提供する。
【解決手段】作業車両1において、ハンドル40の左右両側に、空気調整装置により調整した後の空気を、運転席20に着座したオペレータに向かって吹き出す吹出口92R・92Lを左右一対配設し、左側の吹出口92Lからの吹き出し中心角度と、右側の吹出口92Rからの吹き出し中心角度とを、上下方向で異なる角度とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両に関し、さらに詳しく言えば、作業車両における運転キャビン内の空気調整装置の吹出口についての技術に関する。
従来、作業車両の運転キャビン内の空調を行う空気調整装置を備える作業車両が公知となっている。前記作業車両においては、運転キャビン内の後部側に運転席を設け、運転キャビン内の前部側に、ステアリングハンドルを前記運転席の前方に位置するように設け、空気調整装置の室内機を前記運転席下方に設け、空気調整装置により調整した後の空気を吹き出すための吹出口を前記ステアリングハンドル側に設ける。
そして、吹出口から吹き出された空気調整装置により調整した後の空気が運転キャビン内の前部内面、上部内面及び後部内面に沿って運転席後方の下側に設けた内気取入口側に流れるように、前記運転キャビンの前部内面の上部側が、上下方向中途部から上端に行くに従って徐々に後方に向かうように傾斜するとともに、運転キャビンの上部内面が前後方向両端から前後方向中央に行くに従って徐々に上方に向かうように上方膨出状に湾曲して構成される(例えば、特許文献1参照)。
このように構成することにより、吹出口から吹き出された空気を運転キャビン内全体にスムーズに循環させて、効率よく空調することができる。
しかしながら、このような構成は効率よい空調を主目的とするものであるが、吹出口がステアリングハンドルの両側下方に位置するため、吹出口から吐出された送風は、ステアリングハンドルまたはステアリングハンドルを握ったオペレータの腕によって乱されることになり、また、オペレータの膝と吹出口が干渉するおそれがあり、作業車両を操作するオペレータにとって十分な心地よさを与え快適な運転空間を提供するものではない。また、運転キャビンの形状が限定されるため、運転操作機器の配置変更や運転キャビン自体の設計変更が困難である。また、運転キャビン、ひいては作業車両の外観の意匠性を向上させることも困難である。
特開2006−8076号公報
本発明は前述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、オペレータに心地よさを与え快適な運転空間を提供し、運転キャビン自体の形状が制限されない空気調整装置を備える作業車両を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、運転席と、該運転席の前方に配置されるステアリングハンドルと、前記運転席とステアリングハンドル等を覆う運転キャビンと、該運転キャビン内の空調を行う空気調整装置とを備える作業車両において、前記ステアリングハンドルの左右両側に、前記空気調整装置により調整した後の空気を、前記運転席に着座したオペレータに向かって吹き出す吹出口を左右一対配設し、前記左側の吹出口からの吹き出し中心角度と、右側の吹出口からの吹き出し中心角度とを、上下方向で異なる角度としたものである。
請求項2においては、前記運転キャビンは少なくとも左右一側に出入口を備え、該出入口の枠体に前記吹出口を設ける吐出用箱体を取り付けるとともに、主出入口側に取り付ける前記吐出用箱体の吹出口の吹き出し中心角度を、他方の吹き出し中心角度よりも水平に対して小さくしたものである。
請求項3においては、前記一対の吹出口の傾斜角度が約10度乃至約20度の差で異なるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、オペレータの顔近辺に左右方向から空気調整装置により調整した後の空気(以下、「空調空気」と称する)をそれぞれ上下方向に異なる角度で吹き出すことにより、オペレータの体感温度を下げて、オペレータに心地よさを与え快適な運転空間を提供することができる。また、広範囲に送風することにより運転キャビン内の温度調整を効率よく行うことができる。
請求項2においては、運転キャビンの左右に配置された吐出用箱体のうち、一方の主出入口側の吐出用箱体は、他方の吐出用箱体より吹出口の吹き出し中心角度を中心角度よりも水平に対して小さくしたので、水平方向の出っ張りが少なくなり、オペレータの運転キャビンへの出入りの邪魔とならない。また、吐出用箱体は出入口の枠体を利用して取り付けるので、新たに取付フレームを設ける必要がなく、コスト低減化を図ることができる。
請求項3においては、左右の吐出用箱体の吹出口から吹き出される空調空気は直接オペレータに当たることでオペレータに心地よさを与えるとともに、空調空気の一部はオペレータ近辺で互いに重なり合い衝突することで運転キャビン内に拡散し運転キャビンの空調効果を高めることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る作業車両の全体側面図、図2は同じく運転キャビンの斜視図、図3は同じく側面図、図4は同じく平面図、図5は吹出ケースが配置された状態を示す斜視図、図6は同じく平面図、図7は同じく背面図、図8(a)左右の吹出ケースから吹き出された空調空気の流れを背面側から示す図、(b)同じく側面側から示す図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
作業車両1の全体構成
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る作業車両1について説明する。なお、図1乃至図4に示す矢印Dの方向は前方を示し、これに基づいて左右方向を規定する。
作業車両1は、作業装置であるローダ5を用いて土砂等の掘削作業や積み込み作業等を行うアーティキュレート式ホイルローダである。なお、本発明に係る作業車両は、本実施形態における作業車両1に限るものではなく、種々の作業車両(農業用作業車両、工事用作業車両等)を広く含むものである。
作業車両1には、主として前フレーム2、後フレーム3、ボンネット4、ローダ5、運転キャビン6等が設けられる。
前フレーム2は、作業車両1の主たる構造体を成す部材である。前フレーム2は、複数の板状部材等により構成された略箱状の部材である。
前フレーム2の左右両側部には、前輪7・7が支持される。
後フレーム3は、作業車両1の主たる構造体を成す部材である。後フレーム3は、複数の板状部材等により構成された略箱状の部材である。
後フレーム3の左右両側部には、後輪8・8が支持される。
前フレーム2の後端と後フレーム3の前端とは、枢支軸9により回動可能に連結される。枢支軸9は、その長手方向を垂直方向に向けて配置される。これによって、前フレーム2は、後フレーム3に対して左右に回動可能に構成される。
ボンネット4は、動力源となるエンジンや、前記エンジンの動力により駆動される油圧機器等を覆うものである。ボンネット4は、後フレーム3の後部に配置される。
ローダ5は、土砂等の掘削作業や積み込み作業等を行うための作業装置である。ローダ5は、前フレーム2に備えられる。ローダ5は、前記エンジンの動力により駆動する油圧機器等により駆動される。
運転キャビン6の構成
運転キャビン6は、オペレータが搭乗する部分を覆うものである。運転キャビン6は、略箱状の部材である。運転キャビン6には骨格を形成するキャビンフレーム11、運転キャビン6の床面(下面)を構成するフロアプレート6aが設けられる。また、運転キャビン6の左右両側面には、オペレータが運転キャビン6への出入りを行うための出入口6b・6bが設けられる。出入口6b・6bには、それぞれドア6c・6cが設けられる。
ドア6c・6cは、前方を開閉自在とする片開きのドアであり、ドア6c・6cに設けた図示せぬラッチとキャビンフレーム11に設けたストライカ93・93とからなるロック機構を設け、ストライカ93・93に設けたロックピン97・97に前記ラッチを係止することでロックをかけることができる(図5乃至図7参照)。ストライカ93・93は、ストライカ取付部材98・98を介してキャビンフレーム11に固定される。
以下では、図2乃至図4までを用いて、運転キャビン6内の構成について説明する。
なお、説明の便宜上、図2及び図3において、ドア6c・6cは図示していない。また、図2において、後述するフロアマット100は図示していない。
図2及び図3に示すように、運転キャビン6内には、主として内部カバー10、運転席20、ステアリングコラム30、ハンドル40、エアコンユニット(室内機)50、配風分配ボックス60、ダクト70・70、ホース80・80、吹出ケース90R・90L、フロアマット100等が設けられる。
内部カバー10は、ボンネット4の前部に位置し、空気調整装置のエアコンユニット(室内機)50やエンジンの一部等の機器を内装するものである。内部カバー10は、運転キャビン6内の後部に配置される。
運転席20は、オペレータが着座するものである。運転席20は、運転キャビン6内の左右略中央部であって、内部カバー10の前上部に配置される。
ステアリングコラム30は、略箱状の部材である。ステアリングコラム30は、運転キャビン6内の左右略中央部であって、運転席20の前方に配置される。
ハンドル40は、作業車両1を操向操作するためのものである。ハンドル40は、ステアリングコラム30の上部から立設されたハンドル軸14の上端に固定される。
エアコンユニット50は、空気を導入し、該空気を空気調整装置により調整した後、即ち、該空気を冷却または加熱した後に空調空気として送風するものである。エアコンユニット50は、熱交換器や送風機等から構成される。エアコンユニット50は、内部カバー10内であって、運転席20の下方に配置される。
配風分配ボックス60は、エアコンユニット50から送風された空調空気を分配するものである。配風分配ボックス60は、フロアプレート6a上であって、内部カバー10の前面に当接した状態で配置される。つまり、配風分配ボックス60は運転席20の前下部に配設される。配風分配ボックス60は、略箱状の部材であり、前面にはその内部と外部とを連通可能とする連通孔61が、左右両側面にはその内部と外部とを連通する連通孔62・62と吸入口が、それぞれ形成される。また、下面にも連通孔が開口され、ハンドル40前方に配設するデフロスタと図示しないダクトを介して連通されている。
ダクト70・70は、配風分配ボックス60により分配された空調空気を所定の場所へと導くものである。ダクト70・70は、扁平筒状の部材であり、互いに左右略対称となるように形成される。また、ダクト70・70は、フロアプレート6aとフロアマット100との間に介装されるので、オペレータが運転キャビン6内を移動の際に邪魔にならない。
ダクト70・70の一端には、配風分配ボックス60の連通孔62・62の形状に合わせて接続部71・71が形成される。接続部71・71は、フロアマット100に設けられた切欠部から突出して、配風分配ボックス60の左右両側面に設けられた連通孔62・62とそれぞれ接続される。
ダクト70・70の他端は、配風分配ボックス60からそれぞれ左右斜め前方へと延設され、前端は出入口6b・6bの前部まで延設される。ダクト70・70の他端上面には、その内部と外部とを連通する連通孔72・72がそれぞれ形成される。
ホース80・80は、ダクト70・70により導かれて連通孔72・72から送風された空調空気を所定の場所へと導くものである。ホース80・80の一端(下端)は、ダクト70・70の連通孔72・72にそれぞれ連結される。
吹出ケース90R・90Lは、空調空気の吐出用箱体であり、その下面には、図示せぬ連通孔が設けられ、ホース80・80の他端(上端)がそれぞれ連結され、ホース80・80により導かれた空調空気を吹出ケース90R・90Lに設けられた吹出口92・92より運転キャビン6内へと供給するものである。吹出ケース90R・90Lは運転キャビン6内の左右前部(運転席20の前方左右)であって、上下方向の高さは、運転席20の座部の斜め前方で、ハンドル40の略側方に配設される。ダクト70・70の上方にそれぞれ配置される。こうして、吹出口92R・92Lと運転席20に着座したオペレータのとの間に遮るものがなくなり、オペレータに直接空調空気が当たるようにしている。
なお、本実施形態において吹出ケース90R・90Lは吐出用箱体としての吹出ケース90R・90Lに設けて構成されるが、この形態に限定されるものではない。即ち、吹出ケース90R・90Lはインパネや天井等であっても空調空気をオペレータに向けて左右方向からそれぞれ吹き出し可能とする場所に設ければ良い。
フロアマット100は、フロアプレート6a及びダクト70・70を上方から覆うものである。平面視におけるフロアマット100の外形は、運転キャビン6内部の形状に合わせて形成される。
上記の如く構成された作業車両1において、前記エンジンの動力により前輪7・7及び後輪8・8が回転駆動されることにより、作業車両1は前進または後進することができる。また、ハンドル40を操作することにより、前フレーム2を後フレーム3に対して左右に回動させることができ、これによって作業車両1を操向操作することができる。
また、上記の如く構成された運転キャビン6において、エアコンユニット50により冷却または加熱された空調空気は、エアコンユニット50から配風分配ボックス60へと送風される。該空調空気は、配風分配ボックス60において分配され、連通孔61及び/または連通孔62・62から、配風分配ボックス60外へとそれぞれ吹き出される。
連通孔61から吹き出された前記空調空気は、運転席20の前下方へと吹き出される。これによって、オペレータの足下を空調することができる。
連通孔62・62から送風された前記空調空気は、それぞれダクト70・70及びホース80・80内を流通し、吹出ケース90R・90Lへと導かれる。吹出ケース90R・90Lへと導かれた前記空調空気は、吹出ケース90R・90Lの後面に設けられた吹出口92R・92Lから、運転キャビン6内へと吹き出される。これによって、運転キャビン6内を空調することができる。
吹出ケースの構成
次に、図5乃至図7を用いて吹出ケース90R・90Lの構成についてさらに詳しく説明する。
吹出ケース90R・90Lは、前述の通り空調空気の吐出用箱体であり、上面・下面及び前面・後面を略長方形、左右側面を略台形とするそれぞれの板状部材を接続して組み合わし、前記後面が上下方向に傾斜された状態で構成される。吹出ケース90R・90Lには、前記後面に開口された吹出口92R・92Lが設けられる。
吹出口92R・92Lは、空調空気を吹き出すものである。吹出口92Rと吹出口92Lとは、それぞれ吹出ケース90R・90Lの後面、即ち運転席20に対向する面に、前記後面に沿って垂直に複数個(本実施形態においては2個)が配置され、吹出口92R・92Lより運転席20に着座したオペレータに向けて空調空気が吹き出される。吹出口92R・92Lは、真円形状であり、吹出口92R・92Lの内部には空調空気の吹き出し方向及び吹き出し量を調整する調整部材21・21が設けられ、調整部材21・21の一部が吹出口92R・92Lから突出している。
なお、吹出ケース90R・90Lにそれぞれ設けられる吹出口92R及び吹出口92Lの個数は複数個に限定するものではなく単数個であっても良い。また、吹出口92の形状は真円形状に限定するものではなく、前記ルーバー等により空調空気が円滑に吹き出され、吹き出し方向及び吹き出し風量を変更できるものであれば、正方形状や長方形状等であっても良い。
また、前述の通り、吹出ケース90R・90Lの後面は、上下方向に傾斜されているが、前記傾斜の角度は、吹出ケース90Rと吹出ケース90Lとでは異なる。即ち、図8に示すように、吹出ケース90Rと吹出ケース90Lとに設けられた吹出口92Rの吹き出し中心角度L1と吹出口92Lの吹き出し中心角度L2がそれぞれ上下方向で異なる角度になるように構成される。ここで吹き出し中心角度とは、前記後面に設けられた吹出口92R・92Lの中心点にて前記後面と直交するように設けられた想像上の直線X・Yと水平面との角度を意味すると規定する。但し、吹出ケース90R・90Lは同じ構成として、吹出口92Rと吹出口92Lとの吹き出し中心角度は、後述するケース固定部材94・94による取付角度を変更する構成とし、また、調整可能に構成とすることもできる。
本実施形態においては、吹出ケース90Rと吹出ケース90Lに設けられた吹出口92Rと吹出口92Lとから吹き出される空調空気が、上下方向で異なる角度にてオペレータの顔付近に送風されるように構成される。
一方、前記調整部材21・21は、ルーバーと蓋体等が一体的に設けられ、調整部材21を手で回したり傾けたりすることにより空調空気の吹き出し方向及び吹き出し風量を調整することができる。従って、調整部材21・21を吹出口92R・92Lの後面と直交する向きに送風する標準位置(調整しない通常状態)では、吹出口92Rと吹出口92Lとの吹き出し中心角度が異なり、図8で示すように、調整部材21・21を操作することにより、吹出口92Rは角度αの上側の範囲で調整でき、吹出口92Lは角度βの下側の範囲で調整でき、一部重複して送風することができる。
このように構成することにより、オペレータの顔近辺に別方向からの空調空気をそれぞれ上下方向に異なる角度で吹き出して、オペレータの体感温度を下げることができ、オペレータに心地よさを与え快適な運転空間を提供することができる。また、広範囲に送風することにより運転キャビン内の温度調整を効率よく行うことができる。また、運転キャビンの形状を制限するものではないので、運転操作機器の配置変更や該運転キャビン自体の設計変更が容易であり、運転キャビン等における外観の意匠性の向上を図ることができる。
なお、体感温度とは温度や湿度等などにより影響を受けるが、それに加えて風及び心理的な状態の影響を受けやすいものである。本実施形態においては、吹き出された空調空気がオペレータに向けて異なる角度で送風されることにより、オペレータ(特に、皮膚の露出面積が広い顔付近)の広範囲に空調空気があたり、心理的にも影響を与えて、体感温度を下げることができる。
また、吹出ケース90Rと吹出ケース90Lとの吹出口92R・92Lの吹き出し中心角度は、それぞれ上下方向で異なる角度になるように構成されるが、主出入口側に取り付ける前記吐出用箱体としての左側の吹出ケース90Lの吹出口92Lの吹き出し中心角度を、他方の吹出ケース90Rの吹出口92Rの吹き出し中心角度よりも水平に対して小さくした構成とすることができる。
このように構成することにより、図3に示すように、例えば主出入口を作業車両1の左側に設けた場合は吹出ケース90Lの水平方向の出っ張りが少なくなり、オペレータの運転キャビン6への出入りの邪魔とならない。
また、吹出ケース90R・90Lは、ケース固定部材94・94を設けて、運転キャビン6のキャビンフレーム11に固定する構成とすることができる。
ケース固定部材94・94は、吹出ケース90R・90Lをキャビンフレーム11に固定するものであり、板状部材を折り曲げて形成される。ケース固定部材94・94は、平面視で略ジグザグ形状であり、その一端側が吹出ケース90R・90Lの前面下部にて複数のボルト95・95・・で固定され、さらに左側面下方の近傍で吹出ケース90R・90Lに連結されたボース80・80とボルト96・96で固定される。また他端側は、ストライカ93・93とストライカ取付部材98・98との間に介挿され共締めされる。
このように構成することにより、吐出用箱体としての吹出ケース90R・90Lは出入口の枠体であるキャビンフレーム11を利用して取り付けるので、新たに吹出ケース90R・90L専用の取付フレームを設ける必要がなく、コスト低減化を図ることができる。
また、前述の通り吹出ケース90Rと吹出ケース90Lとの吹出口92R・92Lの吹き出し中心角度は、それぞれ上下方向で異なる角度になるように構成されるが、その傾斜角度が約10度乃至約20度の差で異なる構成とすることができる。
このように構成することにより、左右の吐出用箱体としての吹出ケース90Rと吹出ケース90Lとの吹出口92Rと吹出口92Lとから吹き出される空調空気の一部がオペレータ近辺で互いに重なり合うような状態(図8(a)のGを参照)となる。前記互いに重なり合った空調空気は、互いに衝突することでキャビン内に拡散しキャビン内の空気調整効果を高める。また、重なり合わず衝突しないそれぞれの空調空気は直接オペレータにあたることでオペレータに心地よさを与えることができる。そして、当たった後はそれぞれ別方向に流れるので、漂うことなく配風分配ボックス60の吸入口側へ流れて空気を循環させることができて、空調効果も高めることができる。
本発明の一実施形態に係る作業車両の全体側面図。 同じく運転キャビンの斜視図。 同じく側面図。 同じく平面図。 吹出ケースが配置された状態を示す斜視図。 同じく平面図。 同じく背面図。 (a)左右の吹出ケースから吹き出された空調空気の流れを背面側から示す図。(b)同じく側面側から示す図。
符号の説明
1 作業車両
90 吹出ケース
92 吹出口

Claims (3)

  1. 運転席と、
    該運転席の前方に配置されるステアリングハンドルと、
    前記運転席とステアリングハンドル等を覆う運転キャビンと、
    該運転キャビン内の空調を行う空気調整装置とを備える作業車両において、
    前記ステアリングハンドルの左右両側に、前記空気調整装置により調整した後の空気を、前記運転席に着座したオペレータに向かって吹き出す吹出口を左右一対配設し、
    前記左側の吹出口からの吹き出し中心角度と、右側の吹出口からの吹き出し中心角度とを、上下方向で異なる角度とした、
    ことを特徴とする作業車両。
  2. 前記運転キャビンは少なくとも左右一側に出入口を備え、該出入口の枠体に前記吹出口を設ける吐出用箱体を取り付けるとともに、
    主出入口側に取り付ける前記吐出用箱体の吹出口の吹き出し中心角度を、他方の吹き出し中心角度よりも水平に対して小さくした、
    ことを特徴とする請求項1記載の作業車両。
  3. 前記一対の吹出口の傾斜角度が約10度乃至約20度の差で異なる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両。
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