JP2010052647A - シートベルト用リトラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】トーションバーとベンディングエレメントの両方を用いて車両衝突時に乗員に作用する慣性エネルギーの吸収を図り、エネルギー吸収の終了間際でウェビングの拘束力を徐々に減少させることができるシートベルト用リトラクタを提供する。
【解決手段】シートベルト用リトラクタ10は、ウェビングWが巻装されるスピンドル12と、リトラクタフレーム11に回転自在に支持され、且つ、緊急時にはリトラクタフレーム11に固定されるトレッドヘッド13と、軸方向一端16aがスピンドル12に結合され、軸方向他端16bがトレッドヘッド13に結合されるトーションバー16と、トレッドヘッド13とスピンドル12との間に設けられるベンディングエレメント18と、を備える。ベンディングエレメント18は、略コの字状に形成されると共に、その両端部18a,18bはトレッドヘッド13を貫通してスピンドル12に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両衝突時に乗員がウェビングから受ける荷重を緩和するエネルギー吸収機構を備えたシートベルト用リトラクタに関する。
ウェビングを巻き取るリトラクタにおいて、一般に車両衝突時にウェビングの引出しを物理的にロックする緊急ロック機構が設けられている。また、衝突による衝突力が大きいときには、乗員の慣性移動に伴って、ウェビングに作用する荷重が予め設定した所定値以上となったとき、ウェビングの引出しを所定量許容して、エネルギーの吸収を図り、乗員の胸部への負担を軽減するエネルギー吸収機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
エネルギー吸収機構としては、トーションバーを用いたものが一般的であるが、この場合、トーションバーの材質や形状によって決定され、一定あるいは階段状に変化する値しか採ることができないため、所定のタイミングでエネルギー吸収荷重を変更して、乗員の慣性エネルギーをさらに好適に吸収することができるシートベルト用リトラクタが提案されている。
特許文献1に記載のシートベルト用リトラクタでは、ウェビングを巻き取るスピンドルと同軸的に配置されトーションバーと、ロック部材とスピンドルとの間に掛け渡されたワイヤとが設けられ、ワイヤは、中間部分がスピンドルの収容溝に収容され、先端部側は、スピンドルの収容孔に移動可能に挿入されている。スピンドルの収容孔は、所定の曲率で湾曲しており、所定の隙間を設けてワイヤが挿通されている。
従って、ウェビングの引出しにより、ロック部材とスピンドルの間に相対回転が生じると、トーションバーの捩れ抵抗によりエネルギー吸収が開始される。そして、スピンドルが所定量回転すると、ワイヤがスピンドルの収容孔から引出される際に、まず、収容孔との隙間がなくなるまでは扱かれず、その後、扱かれて、エネルギーを吸収する。これにより、エネルギー吸収開始直後の急激な荷重上昇を防止して、乗員の慣性エネルギーを好適に吸収している。
特開2006−205821号公報
ところで、標準の車両では、エネルギー吸収機構によって移動した乗員が車室内壁等に衝突する事を防止するためのエアバッグシステムが装備されており、車両緊急時に乗員と車室内壁等との間に膨出して乗員の身体を受け止めて、乗員の身体を保護している。従って、エネルギー吸収の終了間際では、エネルギー吸収荷重が階段状に急減するのではなく、徐々に減少させて、エアバッグシステムによる拘束へとできるだけ滑らかに移行することが望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、トーションバーとベンディングエレメントの両方を用いて車両衝突時に乗員に作用する慣性エネルギーの吸収を図り、エネルギー吸収の終了間際でウェビングの拘束力を徐々に減少させることができるシートベルト用リトラクタを提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成によって達成される。
(1) リトラクタフレームと、
該リトラクタフレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記リトラクタフレームに回転自在に支持され、且つ、緊急時には前記リトラクタフレームに固定されるロック部材と、
軸方向一端部が前記スピンドルに結合され、軸方向他端部が前記ロック部材に結合されるトーションバーと、
前記ロック部材と前記スピンドルとの間に設けられるベンディングエレメントと、
を備えるシートベルト用リトラクタであって、
前記ベンディングエレメントは、略コの字状に形成されると共に、その両端部は前記ロック部材を貫通して前記スピンドルに保持されることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(2) 前記ベンディングエレメントは、前記ロック部材の中心に対して点対称位置で当該ロック部材を貫通することを特徴とする(1)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(3) リトラクタフレームと、
該リトラクタフレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
前記リトラクタフレームに回転自在に支持され、且つ、緊急時には前記リトラクタフレームに固定されるロック部材と、
軸方向一端部が前記スピンドルに結合され、軸方向他端部が前記ロック部材に結合されるトーションバーと、
前記ロック部材と前記スピンドルとの間に設けられるベンディングエレメントと、
を備えるシートベルト用リトラクタであって、
前記ベンディングエレメントの先端部は、先端側に向かって徐々に厚みが減少する楔状部分を有することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(4) 前記ベンディングエレメントの楔状部分より基部側には、前記ロック部材と前記スピンドルとが相対回転する引き抜き時に、当該ベンディングエレメントと共に扱かれるパイプ部材が外挿されていることを特徴とする(3)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(5) 前記ベンディングエレメントは、部分的に焼鈍されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
本発明のシートベルト用リトラクタによれば、スピンドルとロック部材との間に第1のエネルギー吸収部材であるトーションバーが設けられ、トーションバーの塑性変形に伴ってエネルギーが吸収される。また、略コの字状に形成され、その両端部がロック部材を貫通してスピンドルに保持されるベンディングエレメントが、第2のエネルギー吸収部材として設けられている。このため、スピンドルとロック部材との間の相対回転に伴い、ベンディングエレメントは扱かれながら引き抜かれる際にエネルギーが吸収されるが、エネルギー吸収の終了間際では、ウェビングの拘束力を徐々に減少させることができ、エアバッグで拘束する状況へと滑らかに移行することができる。
また、本発明のシートベルト用リトラクタによれば、第1のエネルギー吸収部材としての上記トーションバーに加え、先端部が、先端側に向かって徐々に厚みが減少する楔状部分を有するベンディングエレメントが、第2のエネルギー吸収部材として設けられている。このような構成においても、エネルギー吸収の終了間際では、ウェビングの拘束力を徐々に減少させることができ、エアバッグで拘束する状況へと滑らかに移行することができる。
以下、本発明の各実施形態に係るシートベルト用リトラクタについて図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態のシートベルト用リトラクタ10は、図1に示すように、車体(図示省略)に取り付けられるリトラクタフレーム11を有しており、リトラクタフレーム11の左右両端部には一対の側板11a、11bが対向して設けられている。両側板11a、11bの中央部には孔部が設けられており、ウェビングWが巻装される中空筒状のスピンドル12が、回転自在に支持される。
図1において、スピンドル12の右方には、リトラクタフレーム11に回転自在に支持されるロック部材としてのトレッドヘッド13が設けられ、さらに、トレッドヘッド13の右方には、ウェビングWの引出動作をロックするロック機構15が取り付けられている。ロック機構15は、公知の種々の構成を採用することができ、緊急時にロック機構15が作動することで、トレッドヘッド13内に装着されたポール14の歯がリトラクタフレーム11の内歯11cに係合し、リトラクタフレーム11に固定される。これにより、トレッドヘッド13の回転が拘束されて、スピンドル12のベルト引き出し方向への回転が阻止される。
なお、スピンドル12の左方には、スピンドル12をウェビングWの巻き取り方向に付勢する巻取りばね装置(図示せず)と、衝突の際にウェビングWの緩みを除去するためにスピンドル12をウェビングWの巻取り方向へ所定量回転させるプリテンショナー機構(図示せず)が取り付けられる。
スピンドル12の内部には、スピンドル12と同軸に設けられて、軸方向一端部16aがスピンドル12に結合され、軸方向他端部16bがトレッドヘッド13に結合される第1のエネルギー吸収部材としてのトーションバー16が設けられている。トーションバー16は、緊急ロック機構15が作動してスピンドル12のベルト引き出し方向への回転が阻止された後、設定以上の荷重がベルトに加わった場合にエネルギーを吸収しながらベルトを繰り出し、乗員の胸部への負担を軽減する。
また、トレッドヘッド13とスピンドル12との間には、全体として略コ字状に形成された針金からなる第2のエネルギー吸収部材としてのベンディングエレメント18が設けられている。
図2に示すように、トレッドヘッド13には、トレッドヘッド13の中心軸13c(ロック部材の中心)に対して点対称の位置に軸方向に沿って形成される一対の貫通穴13a、13bと、該中心軸13cを迂回するようにして、ポール14が収容される収容部13dよりさらに深く形成された連結溝13eと、が設けられている。また、スピンドル12に設けられている収納溝12a、12bも、一対の貫通孔13a,13bに対応して、回転中心であるスピンドル12の中心(即ち、トーションバー16の中心)に対して点対称の位置に配置される。
従って、コの字状のベンディングエレメント18の中央部18cは、トレッドヘッド13の連結溝13eに配置され、ベンディングエレメント18の両端部18a、18bが各々、トレッドヘッド13の貫通穴13a、13bを貫通して、スピンドル12の収納溝12a、12bに収納される。なお、ベンディングエレメント18の両端部18a,18bの長さは、互いに異なるように設定されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ10の動作について説明する。
ウェビングWが使用される通常走行時においては、スピンドル12はリトラクタフレーム11に対して回転可能なので、一端がスピンドル12に固定されているウェビングWを引き出すことができ、また、巻取りばね装置13のばね力によりスピンドル12を回転させて、ウェビングWを巻き取ることができる。
車両が衝突する場合には、衝突センサが衝突を検知して、図示しない制御部がプリテンショナー機構を作動させ、スピンドル12をウェビング巻取り方向に回転させて、スピンドル12に固定されているウェビングを巻き込む。このとき、スピンドル12とトレッドヘッド13は一体的に回転するので、ベンディングエレメント18には力が作用しない。また、減速度やウェビングWの急な引き出しによってロック機構15が作動すると、トレッドヘッド13がリトラクタフレーム11にロックされ、トレッドヘッド13に取り付けられているトーションバー16を介してスピンドル12のウェビング引出し方向の回転が阻止されて、ウェビングWの引出し動作がロックされる。
そして、乗員の反動によりウェビングWに予め設定した以上の強い引き出し荷重が作用すると、エネルギー吸収機構が作動し、リトラクタフレーム11に固定されたトレッドヘッド13と、ウェビングの引出しにより回転するスピンドル12との間に設けられているトーションバー16が捩れてエネルギーを吸収し、乗員に作用する衝撃を和らげる。
これにより、トレッドヘッド13とスピンドル12は、トーションバー16の捩れによって相対的に回転することになる。このため、第2のエネルギー吸収部材としてのベンディングエレメント18の先端部18a、18bは、スピンドル12の収納溝12a、12bから引き抜かれ、トレッドヘッド13の貫通穴13a、13bと、スピンドル12の収納溝12a、12bの間の連通部分(貫通穴13a、13bの開口縁)で扱かれ、さらにエネルギーが吸収される。
従って、エネルギー吸収機構の作動時に生じるウェビング荷重(エネルギー吸収荷重)Fは、トーションバー16の捩れ及びベンディングエレメント18の扱きにより上昇する(図3(a)中、A区間)。そして、トーションバー16の捩れおよびベンディングエレメント18の扱きにより一定のエネルギーを吸収(図4(a)中、B区間)した後、ベンディングエレメント18の両端部18a,18bがスピンドル12の収容溝12a、12bから片側ずつ引き抜かれることにより、ウェビング荷重Fが徐々に減少する(図3(a)中、C区間)ことになる。これにより、図3(b)に示す従来の荷重の変化(図3(b)中、C区間)と比較して、エネルギー吸収機構作動終了付近の荷重の減少が緩やかになり、エアバッグで拘束する状況へ滑らかに移行することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ10によれば、スピンドル12とトレッドヘッド13との間に第1のエネルギー吸収部材であるトーションバー16が設けられ、トーションバー16の塑性変形に伴ってエネルギーが吸収される。また、略コの字状に形成され、その両端部18a,18bがトレッドヘッド13を貫通してスピンドル12に保持されるベンディングエレメント18が、第2のエネルギー吸収部材として設けられている。このため、スピンドル12とトレッドヘッド13との間の相対回転に伴い、ベンディングエレメント18は扱かれながら引き抜かれる際にエネルギーが吸収されるが、エネルギー吸収の終了間際では、ウェビングWの拘束力を徐々に減少させることができ、エアバッグで拘束する状況へと滑らかに移行することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ10aについて図面を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一または同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
図4に示すように、第2実施形態にかかるシートベルト用リトラクタ10aでは、ベンディングエレメント21は、針金をクランク状に折り曲げて形成されており、基部側には頭部21bが設けられ、また、先端部には、先端側に向かって徐々に厚みが減少する楔状部分21aが設けられる。楔状部分21aは、図6(a)に示す針金の先端部をプレスで押し潰して、図6(b)に示す余肉Eをカットすることで形成される。なお、先端部の楔状部分21aは先端まで連続して形成されてもよいが、図5に示すように楔状部分21aより先端を基部側より薄肉の一様寸法としてもよい。即ち、ベンディングエレメント21の先端部は、基部側から先端側に向けて厚さが減少または一定となるように形成される。
このため、トレッドヘッド13には、貫通孔13fから連通して、頭部22bを収容する係止孔13gが形成されており、また、スピンドル12には、貫通孔13fに臨む環状の収容溝12cが端面に形成されると共に、この収容溝12cに開口する軸方向に延びる収容孔12dが内部に形成される。
従って、ベンディングエレメント21は、頭部21bがトレッドヘッド13の係止孔13gに収容され、クランク状の中間部分がスピンドル12の収容溝12cに収容され、この中間部分より基部側がトレッドヘッド13の貫通孔13fに、中間部分より先端側がスピンドル12の収容孔12dに収容されている。
また、ベンディングエレメント21の周囲で、楔状部分21aより基部側には、パイプ部材22が設けられている。パイプ部材22は、ステンレスや鉄製の既成のパイプを用いることもできるが、ベンディングエレメント21の周囲に板状部材をパイプ状に巻回して設けることもできる。
このようなベンディングエレメント21では、頭部21bが係止孔13gに係止されて抜けないようになっているので、トレッドヘッド13がスピンドル12に対して相対的に回転すると、ベンディングエレメント21がパイプ部材22と共に、トレッドヘッド13の貫通穴13fとスピンドル12の収納溝12cとの間の連通部分(収容孔12dの開口縁)で扱かれて、エネルギーを吸収する。さらにトレッドヘッド13が回転すると、まず、パイプ部材22が収納孔12dから引き抜かれ、その後、ベンディングエレメント21は収納孔12dから引き抜かれる。その際、ベンディングエレメント21の先端部には楔状部分21aが設けられているので、先端部にて抜けやすくなっている。このため、発生するウェビング荷重F(図3(a)参照)は、徐々に減少する。
以上説明したように、第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ10aによれば、第1のエネルギー吸収部材として、第1実施形態と同様のトーションバー16に加え、先端部が、先端側に向かって徐々に厚みが減少する楔状部分21aを有するベンディングエレメント21が、第2のエネルギー吸収部材として設けられている。このような構成においても、エネルギー吸収の終了間際では、ウェビングWの拘束力を徐々に減少させることができ、エアバッグで拘束する状況へと滑らかに移行することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るシートベルト用リトラクタについて図面を参照して詳細に説明する。なお、第1及び第2実施形態と同一または同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のベンディングエレメント23は、図7(a)に示すように、針金をクランク状に折り曲げて形成されており、基部側には頭部23bが設けられ、また、先端部23aでは、部分的に焼鈍しが施されている。
このベンディングエレメント23は、図7(b)に示すように、焼鈍しを施す区間の両端位置において一対の電極30a、30bで挟み、両電極30a、30b間に電流を流して抵抗発熱により加熱した後、徐々に冷却して焼鈍しを施し、この部分をカットして先端部23aを形成する。このように形成することで、第2実施形態と同様に、ベンディングエレメント23は、焼鈍しが行なわれた先端部23aがスピンドル12の収容溝12cから引き抜かれる際に抜け易くなり、エネルギー吸収の終了間際において、ウェビングWの拘束力を徐々に減少させることができる。
その他の構成及び作用については、第2実施形態のものと同様である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものでなく、適宜、改良または変形などが可能である。
例えば、第2実施形態のベンディングエレメント21の先端部の楔状部分21aや、第3実施形態のベンディングエレメント23の先端部の焼鈍し部分23aは、第1実施形態のベンディングエレメント18の両端部18aの構成に適用されてもよい。また、第2実施形態のパイプ部材22は、第1実施形態のベンディングエレメント18の中間部分や第3実施形態のベンディングエレメント23の基部側に設けられてもよい。
本発明の第1実施形態のシートベルト用リトラクタを、トレッドヘッドが図2のI−I線に沿って切断した状態を示す断面図である。 ロック機構が取り外されたリトラクタフレームの片側側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態にかかるシートベルト用リトラクタにおけるウェビング荷重の変化を示すグラフ、(b)は従来のシートベルト用リトラクタにおけるウェビング荷重の変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかるシートベルト用リトラクタを示す断面図である。 図4のベンディングエレメントの断面図である。 ベンディングエレメントの加工を説明するための先端部の拡大図であり、(a)はプレス前の状態、(b)はプレス後の状態を示す。 (a)は本発明の第3実施形態にかかるベンディングエレメントを示す図であり、(b)は、部分的な焼鈍しを施す方法を示す図である。
符号の説明
10,10a シートベルト用リトラクタ
11 リトラクタフレーム
12 スピンドル
13 トレッドヘッド(ロック部材)
16 トーションバー
18,21,23 ベンディングエレメント
18a、18b 両端部
21a 楔状部分
21b,23b 頭部
22 パイプ部
23a 焼鈍し部分

Claims (5)

  1. リトラクタフレームと、
    該リトラクタフレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
    前記リトラクタフレームに回転自在に支持され、且つ、緊急時には前記リトラクタフレームに固定されるロック部材と、
    軸方向一端部が前記スピンドルに結合され、軸方向他端部が前記ロック部材に結合されるトーションバーと、
    前記ロック部材と前記スピンドルとの間に設けられるベンディングエレメントと、
    を備えるシートベルト用リトラクタであって、
    前記ベンディングエレメントは、略コの字状に形成されると共に、その両端部は前記ロック部材を貫通して前記スピンドルに保持されることを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  2. 前記ベンディングエレメントは、前記ロック部材の中心に対して点対称位置で当該ロック部材を貫通することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ。
  3. リトラクタフレームと、
    該リトラクタフレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、
    前記リトラクタフレームに回転自在に支持され、且つ、緊急時には前記リトラクタフレームに固定されるロック部材と、
    軸方向一端部が前記スピンドルに結合され、軸方向他端部が前記ロック部材に結合されるトーションバーと、
    前記ロック部材と前記スピンドルとの間に設けられるベンディングエレメントと、
    を備えるシートベルト用リトラクタであって、
    前記ベンディングエレメントの先端部は、先端側に向かって徐々に厚みが減少する楔状部分を有することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  4. 前記ベンディングエレメントの楔状部分より基部側には、前記ロック部材と前記スピンドルとが相対回転する引き抜き時に、当該ベンディングエレメントと共に扱かれるパイプ部材が外挿されていることを特徴とする請求項3に記載のシートベルト用リトラクタ。
  5. 前記ベンディングエレメントは、部分的に焼鈍されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタ。
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