JP2010048935A - 走査線駆動回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】走査線の選択に必要となる開始パルスの個数を削減する。
【解決手段】複数の走査線22の各々を選択する走査信号Y[1]〜Y[m]を生成する走査線駆動回路32は、転送回路52とパルス生成回路54とを含んで構成される。転送回路52は、開始パルスP0を順次シフトした転送パルスPSを配置した複数の転送信号S[0]〜S[m]を生成する。パルス生成回路54は、転送信号S[i]における転送パルスPSの前縁に対応する選択パルスQAと後縁に対応する選択パルスQBとを走査信号Y[i]として生成する。
【選択図】図4
【解決手段】複数の走査線22の各々を選択する走査信号Y[1]〜Y[m]を生成する走査線駆動回路32は、転送回路52とパルス生成回路54とを含んで構成される。転送回路52は、開始パルスP0を順次シフトした転送パルスPSを配置した複数の転送信号S[0]〜S[m]を生成する。パルス生成回路54は、転送信号S[i]における転送パルスPSの前縁に対応する選択パルスQAと後縁に対応する選択パルスQBとを走査信号Y[i]として生成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、液晶素子などの電気光学素子を駆動する技術に関する。
1個のフィールド期間を区分した複数のサブフィールド期間の各々にて電気光学素子をオン状態またはオフ状態とすることで電気光学素子の階調を制御するサブフィールド駆動方式が例えば特許文献1に開示されている。また、液晶素子に印加される電圧の極性を1個のフィールド期間内の第1サブフィールド期間と第2サブフィールド期間とで反転させることで、正極性の電圧が印加される液晶素子と負極性の電圧が印加される液晶素子とを1列内で同数とする領域走査駆動方式が例えば特許文献2に開示されている。
サブフィールド駆動方式および領域走査駆動方式の何れにおいても、1個のフィールド期間内に各走査線が複数回(1フィールド期間内のサブフィールド期間の総数に相当する回数)にわたって選択される。複数の走査線の各々を順次に選択する走査線駆動回路にはシフトレジスタ回路が好適に採用される。シフトレジスタ回路は、外部から供給される開始パルスを順次シフトすることで、各走査線を選択するパルスを生成および出力する。
特開2003−114661号公報
特開2005−227474号公報
しかし、開始パルスをシフトしたパルスが各走査線に出力されるから、サブフィールド駆動方式や領域走査駆動方式のもとでは、フィールド期間内のサブフィールド期間の総数に相当する個数の開始パルスをフィールド期間毎に順次に走査線駆動回路に供給する必要がある。したがって、開始パルスの生成や処理に必要な電力の低減が困難であるという問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、走査線の選択に必要となる開始パルスの個数を削減することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明に係る走査線駆動回路は、開始パルスを順次シフトした転送パルスを配置した複数の転送信号を生成する転送回路と、各転送パルスの前縁に対応する第1選択パルス(例えば図2の選択パルスQA)と後縁に対応する第2選択パルス(例えば図2の選択パルスQB)とを走査信号として生成するパルス生成回路とを具備する。以上の構成によれば、走査信号の第1選択パルスおよび第2選択パルスが1個の開始パルスから生成されるため、1個の開始パルスから走査信号の1個のパルスが生成される構成と比較して、走査線の選択に必要となる開始パルスの個数が削減されるという利点がある。
パルス生成回路の具体的な構成は任意であるが、以下に例示する各態様が好適に採用される。まず、相隣接する各転送信号の転送パルスが重複するように転送回路が複数の転送信号を生成する構成において、パルス生成回路は、相隣接する各転送信号において論理レベルが相違する区間(例えば図5の区間G1や区間G2)に対応して第1選択パルスおよび第2選択パルスを生成する。以上の構成によれば、相隣接する各転送信号において論理レベルが相違する区間を抽出する簡素な構成で転送回路を実現することが可能である。
例えば、第1の態様に係るパルス生成回路は、各転送信号に対応するm段の単位回路(例えば図4の単位回路UB[1]〜UB[m])を含み、第i段の単位回路は、第i段の転送信号の転送パルスの前縁において第(i-1)段の転送信号とは論理レベルが反対の区間(例えば図5の区間G1)に対応した第1パルス(例えば図5のパルスPA0)を生成する第1論理回路(例えば図6の論理回路61)と、第i段の転送信号の転送パルスの後縁において第(i+1)段の転送信号とは論理レベルが反対の区間(例えば図5の区間G2)に対応した第2パルス(例えば図5のパルスPB0)を生成する第2論理回路(例えば図6の論理回路62)と、第1パルスに対応する第1選択パルスと第2パルスに対応する第2選択パルスとを生成する第3論理回路(例えば図6のNAND回路63)とを含む。
また、論理レベルが順次に反転する第1許可信号と、論理レベルが第1許可信号とは反対の第2許可信号とがm段の単位回路に供給される構成のもとでは、第i段の単位回路において、第1論理回路は、第i段の転送信号の論理レベルを反転させる第1反転回路(例えば図6の反転回路612)と、第1反転回路からの出力信号と第(i-1)段の転送信号と第1許可信号とが入力される第1NAND回路(例えば図6のNAND回路614)とを含み、第2論理回路は、第(i-1)段の転送信号の論理レベルを反転させる第2反転回路(例えば図6の反転回路622)と、第2反転回路からの出力信号と第i段の転送信号と第2許可信号とが入力される第2NAND回路(例えば図6のNAND回路624)とを含み、第3論理回路は、第1NAND回路の出力信号と第2NAND回路の出力信号との否定論理積を走査信号として出力する。以上のように第1許可信号と第2許可信号とを利用した構成においては、第1選択パルスと第2選択パルスとが複数の走査信号にて重複することを回避できる。
本発明の第2の態様におけるパルス生成回路は、各転送信号に対応するm段の単位回路を含み、第i段(1≦i≦m)の単位回路は、第i段の転送信号と第(i-1)段または第(i+1)段の転送信号との排他的論理和に応じて走査信号を生成する。以上の態様においては、パルス生成回路の構成が簡素化されるという利点がある。
本発明の第3の態様におけるパルス生成回路は、各転送信号に対応するm段の単位回路(例えば図9の単位回路UB[1]〜UB[m])を含み、第i段(1≦i≦m)の単位回路は、第i段の転送信号における転送パルスの前縁に対応する時点に第1選択パルスを生成し、第i段の転送信号における転送パルスの後縁に対応する時点に第2選択パルスを生成する。以上の態様においては、転送パルスの前縁および後縁に対応する各時点に第1選択パルスや第2選択パルスが配置されるから、第1選択パルスや第2選択パルスのパルス幅を転送信号や開始パルスのパルス幅とは無関係に設定できるという利点がある。
以上の各態様に係る走査線駆動回路は、信号線と複数の走査線との各交差に対応する複数の電気光学素子を具備する電気光学装置において、複数の走査線の各々を順次に選択するために利用される。本発明の走査線駆動回路においては開始パルスの個数が削減されるから、電気光学装置にて消費される電力が削減されるという利点がある。なお、電気光学素子は、電気的な作用(電流の供給や電圧の印加)に応じて光学的な特性(階調)が変化する素子である。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。電子機器の典型例は、電気光学装置を表示装置として利用した機器である。本発明に係る電子機器としてはパーソナルコンピュータや携帯電話機が例示される。もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光線の照射によって感光体ドラムなどの像担持体に潜像を形成するための露光装置(光ヘッド)としても本発明の電気光学装置が適用される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。電気光学装置100は、画像を表示する表示装置として電子機器に搭載される。図1に示すように、電気光学装置100は、複数の画素回路12が配列された素子部(表示領域)10と、各画素回路12を駆動する走査線駆動回路32および信号線駆動回路34と、走査線駆動回路32および信号線駆動回路34を制御する制御回路40とを具備する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。電気光学装置100は、画像を表示する表示装置として電子機器に搭載される。図1に示すように、電気光学装置100は、複数の画素回路12が配列された素子部(表示領域)10と、各画素回路12を駆動する走査線駆動回路32および信号線駆動回路34と、走査線駆動回路32および信号線駆動回路34を制御する制御回路40とを具備する。
素子部10には、X方向に延在するm本の走査線22と、X方向に交差するY方向に延在するn本の信号線24とが形成される(m,nは自然数)。複数の画素回路12は、各走査線22と各信号線24との交差に配置されて縦m行×横n列の行列状に配列する。各画素回路12は、画素電極と対向電極との間の電圧に応じて液晶の透過率が変化する液晶素子(液晶容量)14を含む。
走査線駆動回路32は、複数の走査線22の各々を順次に選択するm相の走査信号Y[1]〜Y[m]をを生成して各走査線22に出力する。図2は、走査信号Y[1]〜Y[m]の波形図である。図2に示すように、走査信号Y[i](i=1〜m)のうち1個のフィールド期間Fに相当する区間内には、第i行の走査線22の選択を意味する選択パルスQAと選択パルスQBとが配置される。すなわち、1本の走査線22についてフィールド期間F毎に2回の選択が実行される。
1個のフィールド期間Fはサブフィールド期間SF1とサブフィールド期間SF2とに区分される。各選択パルスQAは、走査信号Y[1]〜Y[m]の各々にサブフィールド期間SF1の最初から順番に発生する。また、各選択パルスQBは、走査信号Y[1]〜Y[m]の各々にサブフィールド期間SF2の始点から順番に発生する。すなわち、走査信号Y[i]の選択パルスQBは、走査信号Y[i]のうち選択パルスQAから所定の時間長Dが経過した時点に配置される。選択パルスQAと選択パルスQBとは複数の走査信号Y[1]〜Y[m]にて重複しない(すなわち、各走査線22は択一的に選択される)。
信号線駆動回路34は、走査線駆動回路32による走査線22の選択に同期して各信号線24に階調信号X[1]〜X[n]を出力する。走査線駆動回路32による第i行の選択中に第j列(j=1〜n)の信号線24に出力される階調信号X[j]は、第i行に属する第j列目の画素回路12に階調値を指定する電圧信号である。液晶素子14は、走査線駆動回路32による走査線22の選択時に信号線24から供給される階調信号X[j]の電圧を保持することで階調信号X[j]に応じた階調に制御される。
各画素回路12に供給される階調信号X[j]の電圧は、所定の電位(例えば液晶素子14の対向電極の電位)を基準とした正極性および負極性の一方から他方に順次に変化する。さらに詳述すると、選択パルスQAによる走査線22の選択時の階調信号X[j]は正極性に設定され、選択パルスQBによる走査線22の選択時の階調信号X[j]は負極性に設定される。したがって、各画素回路12の液晶素子14に印加される電圧の極性は、図3に示すように、選択パルスQAによる選択が完了した走査線22と選択パルスQBによる選択が完了した走査線22とに挟まれた領域A1(正極性)と領域A1以外の領域A2(負極性)とで逆極性となる。そして、正極性の領域A1は走査線駆動回路32による選択の進行とともにY方向の正側に順次に移動する。以上のように画素回路12の駆動には領域走査駆動方式が採用される。正極性の領域A1のY方向のサイズ(領域A1に属する走査線22の本数)は、選択パルスQAと選択パルスQBとの時間差Dに応じて決定される。
次に、図4から図6を参照して、走査線駆動回路32の具体的な構成および動作を説明する。図4に示すように、走査線駆動回路32は、転送回路52とパルス生成回路54とを含んで構成される。転送回路52には制御回路40から開始パルスP0が供給される。制御回路40は、例えば上位装置からの指示に応じて開始パルスP0のパルス幅を可変に設定する。開始パルスP0は、複数のフィールド期間Fの各々において当該フィールド期間Fの最初に1回だけ出力される。
転送回路52は、制御回路40から供給される開始パルスP0を順次シフト(遅延)した(m+1)相の転送信号S[0]〜S[m]を生成するシフトレジスタ回路である。図4に示すように、転送回路52は、第0段から第m段までの(m+1)段の単位回路(フリップフロップ)UA[0]〜UA[m]で構成される。単位回路UA[0]〜UA[m]には制御回路40から共通のクロック信号CLK(周期T)が供給される。図5に示すように、第i段目の単位回路UA[i]は、前段の単位回路UA[i-1]が出力する転送信号S[i-1](第0段目の単位回路UA[0]については制御回路40からの開始パルスP0)をクロック信号CLKの半周期だけ遅延させることで転送信号S[i]を生成して出力する。したがって、転送信号S[0]〜S[m]の各々には開始パルスP0に対応したパルス幅Tpの転送パルスPSが配置される。図5においては、転送パルスPSのパルス幅Tpがクロック信号CLKの2周期分(2T)となるように開始パルスP0のパルス幅を設定した場合が想定されている。図5に示すように、相前後する各転送信号S[i]の転送パルスPSは時間軸上で重複する。
図4のパルス生成回路54は、転送信号S[0]〜S[m]からm相の走査信号Y[1]〜Y[m]を生成する。図4に示すように、パルス生成回路54は、走査線22の総数に相当するm個の単位回路UB[1]〜UB[m]を含んで構成される。単位回路UB[1]〜UB[m]には、論理レベルが反対の許可信号EAと許可信号EBとが制御回路40から共通に供給される。図5に示すように、許可信号EAおよび許可信号EBは、クロック信号CLKの半分の周期(1/2T)で論理レベルが変動する周期信号である。
図6は、単位回路UB[i]の回路図である。なお、単位回路UB[1]〜UB[m]の構成は共通するから、以下では第i段目の単位回路UB[i]のみについて代表的に説明する。図4および図6に示すように、単位回路UB[i]は、自段の転送信号S[i]と前段の転送信号S[i-1]とから第i行の走査信号Y[i]を生成する。図6に示すように、単位回路UB[i]は、論理回路61と論理回路62とNAND回路63とを含んで構成される。論理回路61は信号A[i]を生成し、論理回路62は信号B[i]を生成する。
図6に示すように、論理回路61は、反転回路612とNAND回路614とで構成される。反転回路612は、転送信号S[i]の論理レベルを反転させる。NAND回路614は、反転回路612の出力信号と前段の転送信号S[i-1]と許可信号EAとの否定論理積を信号A[i]として出力する。したがって、信号A[i]は、図5に示すように、転送信号S[i]の転送パルスPSの前縁において転送信号S[i-1]とは論理レベルが反対となる区間(転送信号S[i]における転送パルスPSの発生前のローレベルの区間)G1のうち許可信号EAがハイレベルとなる区間にてローレベルに設定され、当該区間以外にてハイレベルを維持する。すなわち、信号A[i]には、転送信号S[i]の転送パルスPSの前縁に対応したパルスPA0が発生する。以上のように論理回路61は、転送パルスPSの前縁の検出に利用される。
論理回路61と同様に、図6の論理回路62は、反転回路622とNAND回路624とで構成される。反転回路622は、前段の転送信号S[i-1]の論理レベルを反転させる。NAND回路624は、反転回路622の出力信号と自段の転送信号S[i]と許可信号EBとの否定論理積を信号B[i]として出力する。したがって、信号B[i]は、図5に示すように、転送信号S[i]の転送パルスPSの後縁において転送信号S[i-1]とは論理レベルが反対となる区間(転送信号S[i-1]における転送パルスPSの発生後のローレベルの区間)G2のうち許可信号EBがハイレベルとなる区間にてローレベルに設定され、当該区間以外にてハイレベルを維持する。すなわち、信号B[i]には、転送信号S[i]の転送パルスPSの後縁に対応するパルスPB0が発生する。以上のように論理回路62は、転送パルスPSの後縁の検出に利用される。
図6のNAND回路63は、論理回路61(NAND回路614)が出力する信号A[i]と論理回路62(NAND回路624)が出力する信号B[i]との否定論理積を走査信号Y[i]として走査線22に出力する。したがって、走査信号Y[i]には、図5に示すように、信号A[i]のパルスPA0に対応した選択パルスQAと信号B[i]のパルスPB0に対応した選択パルスQBとが発生する。以上の動作をm個の単位回路UB[1]〜UB[m]の各々が同様に実行することでm相の走査信号Y[1]〜Y[m]が生成される。
以上のように走査信号Y[1]〜Y[m]の各々における2個の選択パルスQ(QA,QB)は1個の開始パルスP0から生成されるため、各走査信号Y[i]の1個の選択パルスQの生成に1個の開始パルスP0が必要な従来の技術と比較すると、走査信号Y[1]〜Y[m]の生成に必要な開始パルスP0の個数が半分に削減される。したがって、開始パルスP0の生成や処理に必要な電力が低減されるという利点がある。
また、転送信号S[i]における転送パルスPSのパルス幅Tpは開始パルスP0のパルス幅に応じて変化するから、転送パルスPSの前縁に対応する選択パルスQAと後縁に対応する選択パルスQBとの時間差D(さらにはサブフィールド期間SF1の時間長)は開始パルスP0のパルス幅に応じて可変に設定される。例えば、図7のように転送パルスPSのパルス幅Tpがクロック信号CLKの4周期分(4T)となるように開始パルスP0を設定した場合、走査信号Y[i]における選択パルスQAと選択パルスQBとの時間差Dは図5の場合の約2倍に設定される。一方、図8のように転送パルスPSのパルス幅Tpがクロック信号CLKの半周期分(0.5T)となるように開始パルスP0を設定した場合、走査信号Y[i]の選択パルスQAと選択パルスQBとは時間軸上で連続して1個のパルスを形成する。以上のように本形態においては、1本の走査線22の選択の間隔(図3における領域A1のY方向のサイズ)を開始パルスP0のパルス幅に応じて容易かつ確実に制御できるという利点がある。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図9は、走査線駆動回路32のパルス生成回路54における第i段目の単位回路UB[i]のブロック図であり、図10は、走査線駆動回路32の動作を示すタイミングチャートである。図9に示すように、単位回路UB[i]は、論理回路71と論理回路72とNAND回路73とを含んで構成される。論理回路71および論理回路72には、転送回路52の単位回路UA[i]が生成した転送信号S[i]が供給される。
論理回路71は、図10に示すように、転送信号S[i]における転送パルスPSの前縁に対応する時点にパルスPA0を配置した信号A[i]を生成する。さらに詳述すると、論理回路71は、転送信号S[i]における転送パルスPSの前縁の時点からクロック信号CLKの1/4周期分が経過した時点で信号A[i]をローレベル(パルスPA0の前縁)に設定し、転送パルスPSの前縁の時点からクロック信号CLKの1/2周期分が経過した時点で信号A[i]をハイレベル(パルスPA0の後縁)に復帰させる。
図9の論理回路72は、図10に示すように、転送信号S[i]における転送パルスPSの後縁に対応する時点にパルスPB0を配置した信号B[i]を生成する。さらに詳述すると、論理回路72は、転送パルスPSの後縁の時点にて信号B[i]をローレベル(パルスPB0の前縁)に設定し、クロック信号CLKの1/4周期分が経過した時点で信号B[i]をハイレベル(パルスPB0の後縁)に復帰させる。例えば転送パルスPSの前縁や後縁の時点から計数を開始する計数回路を利用して論理回路71や論理回路72が構成される。
図9のNAND回路73は、第1実施形態のNAND回路63と同様に、論理回路71が出力する信号A[i]と論理回路72が出力する信号B[i]との否定論理積を走査信号Y[i]として走査線22に出力する。したがって、図10に示すように、走査信号Y[i]には、信号A[i]のパルスPA0に対応した選択パルスQAと信号B[i]のパルスPB0に対応した選択パルスQBとが発生する。
以上の構成においても走査信号Y[1]〜Y[m]の各々における2個の選択パルスQ(QA,QB)が1個の開始パルスP0から生成されるため、第1実施形と同様に、走査信号Y[1]〜Y[m]の生成に必要な開始パルスP0の個数が削減される。また、信号A[i]のパルスPA0および信号B[i]のパルスPB0は転送パルスPSの前縁および後縁に対応した時点に配置されるから、走査信号Y[i]における選択パルスQAと選択パルスQBとの時間差D(サブフィールド期間SF1の時間長)を、開始パルスP0のパルス幅(転送信号S[i]の転送パルスPSのパルス幅Tp)に応じて容易に制御できるという利点もある。
第1実施形態および第2実施形態の説明から理解されるように、相前後する各転送信号S[i]の論理レベルを比較するという第1実施形態の構成は本発明において必須ではない。すなわち、第1実施形態および第2実施形態のパルス生成回路54は、転送信号S[i]における転送パルスPSの前縁に対応した時点に選択パルスQA(パルスPA0)を配置するとともに転送信号S[i]における転送パルスPSの後縁に対応した時点に選択パルスQB(パルスPB0)を配置した走査信号Y[i]を生成するという共通の作用を実現する要素の具体例である。
<C:変形例>
以上の各形態は様々に変形される。各形態に対する変形の具体的な態様を以下に例示する。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
以上の各形態は様々に変形される。各形態に対する変形の具体的な態様を以下に例示する。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
(1)変形例1
液晶素子14に印加される電圧の極性を素子部10の領域A1と領域A2とで反転させる領域走査駆動方式を例示したが、画素回路12の駆動の方法は適宜に変更される。例えば、以下に例示するサブフィールド駆動方式の電気光学装置100にも以上の各形態が採用される。図11に示すように、サブフィールド駆動方式のもとでは、1個のフィールド期間Fを区分した複数のサブフィールド期間SF(SF1〜SF4)の各々にて液晶素子14がオン状態またはオフ状態に制御され、1フィールド期間Fのうち液晶素子14がオン状態を維持する時間長の総和に応じて当該液晶素子14の階調が制御される。
液晶素子14に印加される電圧の極性を素子部10の領域A1と領域A2とで反転させる領域走査駆動方式を例示したが、画素回路12の駆動の方法は適宜に変更される。例えば、以下に例示するサブフィールド駆動方式の電気光学装置100にも以上の各形態が採用される。図11に示すように、サブフィールド駆動方式のもとでは、1個のフィールド期間Fを区分した複数のサブフィールド期間SF(SF1〜SF4)の各々にて液晶素子14がオン状態またはオフ状態に制御され、1フィールド期間Fのうち液晶素子14がオン状態を維持する時間長の総和に応じて当該液晶素子14の階調が制御される。
走査線駆動回路32は、m本の走査線22の各々を各フィールド期間Fのサブフィールド期間SF毎に選択し、信号線駆動回路34は、液晶素子14をオン状態またはオフ状態とする階調信号X[j]を走査線22の選択中に各信号線24に出力する。したがって、図11に示すように、走査信号Y[i]には、各サブフィールド期間SFの始点に対応した時点に選択パルスQ(QA,QB,QC,QD)が配置される。
図11の走査信号Y[i]を生成するために、1個のフィールド期間Fについて2個の開始パルスP0が制御回路40から走査線駆動回路32に供給される。選択パルスQAおよび選択パルスQBは、1個目の開始パルスP0をシフトした転送信号S[i]の転送パルスPSの前縁および後縁に対応して生成され、選択パルスQCおよび選択パルスQDは、2個目の開始パルスP0をシフトした転送信号S[i]の転送パルスPSの前縁および後縁に対応して生成される。各開始パルスP0の時間長や発生の時期は、例えば図11に示すように、複数のサブフィールド期間SFの時間長の相対比が2のべき乗(SF1:SF2:SF3:SF4=1:2:4:8)となるように設定される。
(2)変形例2
以上の各形態においては、複数の走査線22が同時に選択されることを防止するために許可信号EAおよび許可信号EBを利用したが、許可信号EAや許可信号EBを使用しなくても複数の走査線22が同時に選択されない(あるいは問題とならない)のであれば、許可信号EAや許可信号EBは省略される。
以上の各形態においては、複数の走査線22が同時に選択されることを防止するために許可信号EAおよび許可信号EBを利用したが、許可信号EAや許可信号EBを使用しなくても複数の走査線22が同時に選択されない(あるいは問題とならない)のであれば、許可信号EAや許可信号EBは省略される。
例えば、サブフィールド駆動方式のもとで、1個のサブフィールド期間SFにてm本の走査線22の選択が完了してから次のサブフィールド期間SFにおけるm本の走査線22の選択が開始されるような場合、許可信号EAや許可信号EBを使用しなくても走査線22の選択は重複しない。したがって、許可信号EAおよび許可信号EBは省略される。そして、例えば図12に示すように、転送信号S[i-1]と転送信号S[i]との排他的論理和(あるいは転送信号S[i+1]と転送信号S[i]との排他的論理和)を走査信号Y[i]として出力するXOR(exclusive or)回路が単位回路UB[i]として採用される。第1実施形態や第2実施形態と同様に、図12の走査信号Y[i]には、転送信号S[i]の転送パルスPSの前縁に対応する選択パルスQAと後縁に対応する選択パルスQBとが配置される。
(3)変形例3
液晶素子14は電気光学素子の例示に過ぎない。本発明の電気光学装置に適用される電気光学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率や反射率を変化させる非発光型(例えば液晶素子14)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電界(電圧)の印加によって駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子,電界電子放出素子(FE(Field-Emission)素子),表面伝導型電子放出素子(SE(Surface conduction Electron emitter)素子),弾道電子放出素子(BS(Ballistic electron Emitting)素子),LED(Light Emitting Diode)素子,電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を利用した電気光学装置に本発明は適用される。すなわち、電気光学素子とは、電流の供給や電圧(電界)の印加といった電気的な作用に応じて階調(透過率や輝度といった光学的な特性)が変化する素子である。
液晶素子14は電気光学素子の例示に過ぎない。本発明の電気光学装置に適用される電気光学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率や反射率を変化させる非発光型(例えば液晶素子14)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電界(電圧)の印加によって駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子,電界電子放出素子(FE(Field-Emission)素子),表面伝導型電子放出素子(SE(Surface conduction Electron emitter)素子),弾道電子放出素子(BS(Ballistic electron Emitting)素子),LED(Light Emitting Diode)素子,電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を利用した電気光学装置に本発明は適用される。すなわち、電気光学素子とは、電流の供給や電圧(電界)の印加といった電気的な作用に応じて階調(透過率や輝度といった光学的な特性)が変化する素子である。
<D:応用例>
次に、以上の各態様に係る電気光学装置100を利用した電子機器について説明する。図13ないし図15には、電気光学装置100を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
次に、以上の各態様に係る電気光学装置100を利用した電子機器について説明する。図13ないし図15には、電気光学装置100を表示装置として採用した電子機器の形態が図示されている。
図13は、電気光学装置100を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図14は、電気光学装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。
図15は、電気光学装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が電気光学装置100に表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図13から図15に例示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。また、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、電子写真方式の画像形成装置において露光により感光体ドラムに潜像を形成する露光装置としても本発明の電気光学装置は利用される。
100……電気光学装置、10……素子部、12……画素回路、14……液晶素子、22……走査線、24……信号線、32……走査線駆動回路、34……信号線駆動回路、40……制御回路、52……転送回路、54……パルス生成回路、UA[i](UA[1]〜UA[m])……単位回路、UB[i](UB[1]〜UB[m])……単位回路、61,62,71,72……論理回路、612,622……反転回路、614,624,63,73……NAND回路、Y[i](Y[1]〜Y[m])……走査信号、X[j](X[1]〜X[n])……階調信号、P0……開始パルス、S[i](S[0]〜S[m])……転送信号、PS……転送パルス、QA,QB,QC,QD……選択パルス。
Claims (7)
- 複数の走査線の各々を選択する走査信号を生成する走査線駆動回路であって、
開始パルスを順次シフトした転送パルスを配置した複数の転送信号を生成する転送回路と、
前記各転送パルスの前縁に対応する第1選択パルスと後縁に対応する第2選択パルスとを前記走査信号として生成するパルス生成回路と
を具備する走査線駆動回路。 - 前記転送回路は、相隣接する前記各転送信号の前記転送パルスが重複するように前記複数の転送信号を生成し、
前記パルス生成回路は、前記各転送信号に対応するm段の単位回路を含み、
第i段(1≦i≦m)の単位回路は、
第i段の転送信号の転送パルスの前縁において第(i-1)段の転送信号とは論理レベルが反対の区間に対応した第1パルスを生成する第1論理回路と、
第i段の転送信号の転送パルスの後縁において第(i+1)段の転送信号とは論理レベルが反対の区間に対応した第2パルスを生成する第2論理回路と、
前記第1パルスに対応する前記第1選択パルスと前記第2パルスに対応する前記第2選択パルスとを生成する第3論理回路とを含む
請求項1の走査線駆動回路。 - 前記m段の単位回路には、論理レベルが順次に反転する第1許可信号と、論理レベルが前記第1許可信号とは反対の第2許可信号とが供給され、
第i段の単位回路における前記第1論理回路は、
第i段の転送信号の論理レベルを反転させる第1反転回路と、
前記第1反転回路からの出力信号と第(i-1)段の転送信号と前記第1許可信号とが入力される第1NAND回路とを含み、
第i段の単位回路における前記第2論理回路は、
第(i-1)段の転送信号の論理レベルを反転させる第2反転回路と、
前記第2反転回路からの出力信号と第i段の転送信号と前記第2許可信号とが入力される第2NAND回路とを含み、
前記第3論理回路は、前記第1NAND回路の出力信号と前記第2NAND回路の出力信号との否定論理積を前記走査信号として出力する
請求項2の走査線駆動回路。 - 前記パルス生成回路は、前記各転送信号に対応するm段の単位回路を含み、
第i段(1≦i≦m)の単位回路は、第i段の転送信号と第(i-1)段または第(i+1)段の転送信号との排他的論理和に応じて前記走査信号を生成する
請求項1の走査線駆動回路。 - 前記パルス生成回路は、前記各転送信号に対応するm段の単位回路を含み、
第i段(1≦i≦m)の単位回路は、第i段の転送信号における前記転送パルスの前縁に対応する時点に前記第1選択パルスを生成し、前記第i段の転送信号における前記転送パルスの後縁に対応する時点に前記第2選択パルスを生成する
請求項1の走査線駆動回路。 - 信号線と複数の走査線との各交差に対応する複数の電気光学素子と、
複数の走査線の各々を順次に選択する請求項1から請求項5の何れかの走査線駆動回路と
を具備する電気光学装置。 - 請求項6の電気光学装置を具備する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008211670A JP2010048935A (ja) | 2008-08-20 | 2008-08-20 | 走査線駆動回路、電気光学装置および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2010048935A true JP2010048935A (ja) | 2010-03-04 |
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Family Applications (1)
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JP2008211670A Pending JP2010048935A (ja) | 2008-08-20 | 2008-08-20 | 走査線駆動回路、電気光学装置および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010048935A (ja) |
-
2008
- 2008-08-20 JP JP2008211670A patent/JP2010048935A/ja active Pending
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