JP2010048921A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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聡 西田
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智 高橋
Kimio Nishizawa
公夫 西沢
Seiko Itagaki
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Abstract

【課題】中間転写体を用いたカラー画像形成装置において、上流側の転写トナーの影響により生じる、白抜け現象を防止することを目的とする。
【解決手段】前記中間転写体へトナー像を順次転写させる際の、
前記中間転写体上での転写させるトナー像形成領域における、既に転写されているトナー像の高さと前記転写させるトナー像の高さとの差分である段差を算出し、
該段差に基づいて前記中間転写体上のトナー像形成領域に予め前記転写補助剤を転写させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、中間転写体を用いたカラー画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式による画像形成方法の一つとして、複数の感光体ドラム上にトナー像をそれぞれ形成し、形成したトナー像を中間転写体に一次転写して重ね合わせ、更に、中間転写体から記録材にトナー像を二次転写する画像形成方法がある。このような画像形成方法は、カラー画像形成を形成するカラー画像形成装置において多く用いられる。
中間転写体を用いたカラー画像形成装置においては、中間転写体上でトナー像を重ね合わせる際に発生する不具合として白抜け現象がある。
白抜け現象とは、中間転写体へ感光体ドラムに形成されたトナー像を順次重ね合わせて転写する際に、既に中間転写体に形成されたトナー層の高さが高い場合にはその周辺部において中間転写体と感光体ドラムとの間に空隙が生じてしまうために、その領域におけるトナーの転写性が低下してしまう現象のことである。以下図に基づいて説明する。
図9は、従来例における文字画像の回りに発生する白抜け現像を説明する図である。図9(a)は画像データを表すものであり、図9(b)は図9(a)の画像データに基づいて画像形成した転写後の用紙に形成された出力画像310を示すものである。
図9(a)に示す画像データ300においては、Y(イエロー)とM(マゼンタ)で構成される赤色の高濃度の文字線画部301の周辺に、C(シアン)で構成されるハーフトーン等の低濃度の背景部302を有している。
図9(b)に示す転写後の出力画像310では、高濃度の文字線画部311と接する低濃度の背景部312のうち、文字線画部311と接する境界部分313の画像濃度(以下、濃度ともいう)がその周辺の背景部312よりも低下して、白く抜けてしまう現象が発生する場合がある。このような濃度低下を白抜け現象と称する。
図10は、従来例のトナー像の転写時の状態を模式的に示す断面図であり、同図に基づいて、中間転写カラー画像形成方式で発生する文字回り抜けの理由について説明する。文字線画部311と背景部312の境界部分313において、中間転写体である中間転写ベルト6に、文字線画部311のトナー層と背景部312のトナー層を転写しようとしている状態を示す断面図である。
図10において、411は中間転写ベルト6に既に転写済みのYトナー層、412は中間転写ベルト6に既に転写済みのMトナー層、1は感光体ドラム、413は感光体1上のこれから転写されるCトナー層、7は転写ローラを示す。Yトナー層411、Mトナー層412はトナーの付着量の多い高濃度部であるのでトナー層は多層となっている。一方でCトナー層413は低濃度部であるので、トナーの付着量は少なく、トナー層は単層となっている。そのため、両者におけるトナー層の厚みは異なっている。
図9に示したオリジナルの画像データ300の文字線画部301と背景部302との画像濃度の差に起因して、文字線画部トナー層411及び412を合わせたトナー層の高さと、背景部トナー層413のトナー層の高さに段差が生じ、背景部トナー層413のうち境界部分313に相当する部分においては、感光体1と中間転写ベルト6との間に空隙421が形成される。この空隙421により、転写ローラ7による転写電界電位が低下し、色背景部トナー層413のうち境界部分313に相当する部分が中間転写ベルト6上に十分転写されなくなる。この転写不良により、画像濃度低下が生じ、白抜けが発生する。
トナーの表面には外添剤が付与されており、外添剤が付与されている間はその効果により感光体ドラムとトナーとの離型性が向上しているので当該白抜け現象は発生し難い。しかし、トナーの使用により外添剤がその表面から離脱したり埋没したりして、外添剤が機能しなくなり離型性が低下するために、白抜け現象が発生し易くなる。
白抜け現象を回避するために中間転写ベルトを弾性体で構成することは有効である。弾性体で構成された中間転写ベルトは、トナー層の段差に沿って変形するので段差に生じる空隙は埋めることができるからである。
しかし、弾性体で構成した中間転写ベルトでは長さの伸び縮みにより重ね合わせ時の色ずれが問題となってしまうため、採用し難い。
特許文献1では、高濃度部周辺の低濃度部の画素値を、両者の画素値の差とエッジ部からの距離に応じて補正することにより、必要な場所に必要なだけトナー付着量を増やす方向での解決を図っている。
特開平10−65918号公報
特許文献1に記載の画像形成方法は、感光体ドラムから中間転写ベルトへ転写されずに残るトナーの量を予め見込んで、画素値を上乗せ処理するという考え方であるが、当該処理では転写されないトナー(転写残トナー)が大量に発生し、例えば、転写残トナーの飛散、回収された転写残トナーの処理装置の大型化、回収されなかった転写残トナーによる画像汚染等が発生する。
また、図9に示したような境界部分313の幅は、トナーの使用に伴う外添剤の量によっても変動するものであり、安定して転写されずに残るトナーの量を見込むことは困難である。
本願発明は上記問題に鑑み、中間転写体を用いたカラー画像形成装置において、上流側の転写トナーの影響により生じる、白抜け現象を防止することを目的とする。
1.画像データに基づいて静電潜像が形成される像担持体と、
前記静電潜像を各々色が異なる複数のトナー又は転写補助剤で現像する複数の現像装置と、
前記像担持体上に形成されたトナー像又は転写補助剤が順次転写され、重ね合わせのカラートナー像が形成される中間転写体と、
該中間転写体に形成されたカラートナー像を用紙に転写する転写部と、
用紙に転写されたカラートナー像を加熱して用紙に定着する定着部と、
制御手段と、
を有するカラー画像形成装置であって、
前記制御手段は、
前記中間転写体に転写させるトナー像の高さと、
該トナー像が転写される前記中間転写体上のトナー像形成領域の周辺において既に転写されているトナー像の高さと、の差分である段差を画像データに基づいて算出し、
該段差に基づいて前記トナー像形成領域に予め前記転写補助剤を転写させることを特徴とするカラー画像形成装置。
2.前記制御手段は、
前記段差が発生している境界領域からの距離が離れるにつれて、前記転写補助剤の高さが低くなるように前記転写補助剤の転写量を制御することを特徴とする前記1に記載のカラー画像形成装置。
3.前記転写補助剤は、透明微粒子又は透明トナーであることを特徴とする前記1又は2に記載のカラー画像形成装置。
4.前記複数の現像装置は、前記転写補助剤で現像する1つの現像装置と、それぞれ異なる色のトナーで現像する4つの現像装置であり、
前記転写補助剤の前記中間転写体への転写は、少なくとも2つのトナーの前記中間転写体への転写よりも先に行われることを特徴とする前記1乃至3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
本実施形態によれば、中間転写体を用いたカラー画像形成装置において、上流側の転写トナーの影響により生じる、白抜け現象を防止することが可能となる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
[画像形成装置]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の要部を示す図である。
画像形成装置100は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10S、10Y、10M、10C、10Kと、ベルト状の中間転写ベルト6と給紙装置20及び定着装置30等から構成されている。
画像形成装置100の上部には、画像読取部110が設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取部110の原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、制御手段において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光部3S、3Y、3M、3C、3Kに入力される。
なお本願明細書においては構成要素を総称する場合にはアルファベットの添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成要素を指す場合にはS(透明)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の添え字を付した参照符号で示す。
転写補助剤としての透明トナー(S)の画像を形成する画像形成部10S、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10C、及びブラック(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、それぞれ像担持体としてのドラム状の感光体1の周囲に配置された帯電極2、露光部3Y、現像装置4及びクリーニング部5を有する(Y、M、C、Kについては参照符号を省略)。
感光体1は、例えば、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層がドラム状の金属基体の外周面に形成されてなる有機感光体よりなり、搬送される用紙Pの幅方向(図1において、紙面に対して垂直な方向)に伸びる状態で配設されている。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート等を例示することができる。なお図1に示した実施形態においては、ドラム状の感光体1を用いた構成例について説明したがこれに限られず、ベルト状の感光体を用いてもよい。
現像装置4は、それぞれ透明トナー(S)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の異なる色の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。2成分現像剤として、フェライトをコアとしてその周りに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材料として顔料あるいはカーボンブラック等の着色剤、荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからなる。キャリアは粒径10〜50μm、飽和磁化10〜80emu/g、トナーは粒径4〜10μmである。トナーの帯電特性は負帯電特性であり平均電荷量としては−20〜−60μC/gである。2成分現像剤としてはこれらのキャリアとトナーとを、トナー濃度4〜10質量%になるよう混合したものを用いている。
透明トナーについて説明する。アクリル樹脂に荷電制御剤、低分子量ポリプロピレンを加えて熔融、混練し、その後に粉砕分級し所定の粒径の透明微粒子を作成、これに疎水シリカ微粒子を添加混合して透明トナーとして用いる。
透明微粒子の他の例としては、ポリメタアクリル酸メチルアクリレート樹脂微粒子、アクリルスチレン系樹脂微粒子、ポリメチルメタクリレート樹脂微粒子、シリコン系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂微粒子、ポリカーボネート樹脂微粒子、ベンゾグアナミン系樹脂微粒子、メラミン系樹脂微粒子、ポリオレフィン系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒子、ポリアミド系樹脂微粒子、ポリイミド系樹脂微粒子、を挙げることができる。
中間転写体である中間転写ベルト6は複数のローラにより回転可能に支持されている。中間転写ベルト6は体積抵抗が10〜1012Ω・cmの無端ベルトであり、例えばポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等の樹脂材料で構成され、厚みは、50〜200μm程度である。
画像形成部10S、10Y、10M、10C、10Kより感光体1上に形成された各色のトナー画像は、回転する中間転写ベルト6上に一次転写ローラ7により順次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。一方、画像転写後の感光体1Y、1M、1C、1Kは各色のクリーニング部5によりにより残留トナーが除去される。
給紙装置20の用紙収納部(トレイ)21内に収容された用紙Pは、第1給紙部22により給紙され、給紙ローラ23、24、25A、25B、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写ローラ9に搬送され、用紙P上にカラー画像が転写される(二次転写)。
なお、画像形成装置100の下部に鉛直方向に縦列配置された3段の用紙収納部21は、ほぼ同一の構成をなすから、同符号を付した。また、3段の給紙部22も、ほぼ同一の構成をなすから、同符号を付してある。用紙収納部21、給紙部22を含めて給紙装置20と称す。
カラー画像が転写された用紙Pは、「定着部」として機能する定着装置30において用紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより用紙P上のカラートナー画像(あるいはトナー画像)が定着されて用紙P上に固定され、搬送ローラ対37に挟持されて搬送され、排紙搬送路に設けられた排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ90上に載置される。
一方、二次転写ローラ9により用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、クリーニング部61により残留トナーが除去される。
用紙Pの両面に画像形成する場合には、用紙Pの第1面に形成した画像を定着処理した後、用紙Pを分岐板29により排紙搬送路から分岐させ、両面搬送路28に導入して表裏反転してから再び給紙ローラ25Bから搬送される。用紙Pは画像形成部10Y、10M、10C、10Kによって第2面に各色の画像が両面に形成され、定着装置30により加熱定着処理され、排紙ローラ27によって装置外に排出される。
[制御ブロック]
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の制御ブロック図である。CPU101は画像形成装置100全体の動作を制御するものであり、システムバス109を介して、ROM(Read Only Memory)102やRAM(Random Access Memory)103等に接続されている。このCPU101は、ROM102に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM103に展開し、各部の動作を制御する。そして当該、CPU101が「制御手段」として機能する。
また、CPU101は、RAM103に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM103に格納すると共に操作表示部105に表示させる。そして、RAM103に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。ROM102は、プログラムやデータ等を予め記憶しており、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。
RAM103は、CPU101によって実行される各種制御プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
HDD104は、画像読取部106で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする機能を有する。
操作表示部105は各種の設定を可能にするものである。操作表示部105は例えばタッチパネル形式となっており、ユーザーが操作表示部105を通じて入力することによりカラー印刷やモノクロ印刷に関する条件、カセット20に装填されている用紙Pの坪量の設定を行うことができる。また、ネットワーク設定の情報等、各種の情報が操作表示部105に表示される。
プリントコントローラ110はネットワークI/Fを備え、ネットワークを通じて接続されている外部のPC等から印刷ジョブを受信する。受信した印刷ジョブは、当該プリントコントローラ110により所定のページ記述言語によって画像形成装置100で画像形成可能なデータ形式の画像データに変換し、印刷ジョブに含まれる制御データとともに、HDD104に一時的に記憶させたり、画像処理部107に送ったりする。
画像形成部10は、画像処理部107によって画像処理された画像データを受け取り、用紙P上に画像を形成する。
[制御フロー]
図3は、本実施形態における画像形成装置100が行う制御フローの説明図である。当該制御フローは制御手段として機能するCPU101により実行される。
まずステップS11では、画像形成を行う、画像データを取得する。ステップS12では、画像データに基づいて転写時の段差h0を算出する。
[段差算出]
図4は、ステップS12のサブルーチンを説明する説明図である。図4(a)はCトナー転写時における段差を算出するサブルーチンであり、図4(b)はKトナー転写時の段差を算出するサブルーチンである。なお本実施形態においては、Mトナー転写時の段差の算出を行わない例について説明するが、これに限られずMトナー転写時の段差の算出を行うようにしてもよい。
図4(a)におけるステップS121aにおいてはC画像領域の周辺におけるY、M画像情報を取得する。Y、M画像情報を用いるのは、Y、MトナーはCトナーよりも先に中間転写ベルト6に転写されているからである。つまり(1)C画像情報により転写させるトナー像の高さ(h1)の見積もりを行い、(2)Y、M画像情報によりCトナー像の中間転写ベルト6への転写時において既に転写されているトナー像の高さ(h2)の見積もりを行う。
そして、ステップS122aではC画像の各画素に対して、Cトナー転写時における段差を算出する。つまり中間転写ベルト6上での転写させるCトナー像形成領域の周辺における段差h0を算出する。当該段差の算出は、上記の既に転写されているY、Mトナー像の高さ(h2)から転写させるCトナー像の高さ(h1)を減じることにより段差h0を算出する。
図4(b)のKトナー転写時の段差を算出するサブルーチンは、図4(a)と同様の処理であるので説明は省略する。
以下、段差の算出方法について図5に基づいて詳しく説明する。図5(a)、図5(b)は、Cトナー転写時での画像データに基づいて段差を算出する方法について説明する模式図である。
本実施形態においてはトナー像の高さは、画像データのY、M、C、Kそれぞれの濃度情報から見積もりを行う。同図に示す例では、a11は文字線画部であり、a13、a12は背景部であり、そのうちa13は文字線画部a11と接する境界部に該当する。なお、文字線画部a11、背景部a12、a13はそれぞれ図10における文字線画部311、背景部312、境界部分313に対応する。
図5(a)において、文字線画部a11の領域における画像データはY100%、M100%の濃度情報であるので高さ(h2に相当)は2である。そして背景部a12、a13の領域では画像データはC20%であるので高さ(h1に相当)は0.2段である。この場合、段差h0は両者の差分で1.8段となる。
図5(b)においては、文字線画部a11の領域における画像データはY100%、M100%の濃度情報であるので高さ(h2に相当)は2である。そして背景部a12、a13の領域では画像データはY20%、C20%であるので高さ(h1に相当)は0.4段である。この場合、段差h0は両者の差分で1.6段となる。1段の高さとしては平均粒径6.5μmのトナーであれば10〜20μmに相当する。
なお、白抜け現象が発生する領域は、「トナー像形成領域であって、かつ、段差の境界から所定範囲内」、つまりCトナー像形成領域であって文字線画部から所定の範囲内であるので、その所定の範囲を距離Lとしその範囲内において、段差h0の算出を行っている。つまり背景部a13では段差の算出を行い、背景部a12では段差の算出は省略することができる。また、転写させるCトナー像のない領域(トナー像形成領域でない領域)である白地領域a0においては、そもそも白抜け現象は発生しないので、段差の算出は行っていない。
図3の説明に戻る。ステップS13では、ステップS12で算出した段差h0が所定の段差hcを上回るか否かを判定する。所定の段差hcは白抜け現象が発生し始める段差値であり予め定めている値である。当該段差hcは、中間転写ベルト6の剛性や、離型性(外添剤の初期添加量や残存量)、帯電性その他のトナー特性に依存する。
そしてステップS13で段差h0>hcの領域があると判断した場合(ステップS13:Yes)には次のステップS14では、段差h0>hcである領域に関して転写補助剤である透明トナーSを現像するための転写補助剤露光データ(画像データに相当)を作成する。hcとしては、例えば1.0段としている。
ステップS15では、ステップS14で作成した転写補助剤露光データに基づいて、露光部3Sにより感光体1Sへの露光、及び現像装置4Sにより転写補助剤としての透明トナーの現像、そして中間転写ベルト6への転写を行う。
ステップS16では、画像データに基づいて、Y、M、C、Kトナーの感光体1への現像及び、ステップS15で透明トナーが転写された中間転写ベルト6上に順次各色のトナーを転写させてカラー画像を形成する。
ここで、転写補助剤として透明トナーSの効果について図6に基づいて説明する。図6は、感光体1CからCトナー画像を中間転写ベルト6へ転写させる際の工程を説明する模式図である。そして図6(a)は転写直前を示す図、図6(b)は転写時を示す図である。
図6(a)に示すようにCトナー転写に先だって、予め中間転写ベルト6上に透明トナーSが転写されている。透明トナーSは、同図にように、既に転写されているトナー像(Y,M)と転写させるトナー像(C)との段差が小さくなるように形成しているので、図6(b)に示す転写時においては、段差により生じる空隙(図10の符号421に相当)を埋めることができる。そして、背景部a13のCトナーは、透明トナーSに接触させることができるので容易に中間転写ベルト6へ転写させることができる。
また、同図に示す例においては、既に転写されているトナー像(Y、M)と、写するトナー像(C)とで所定以上の段差が発生している境界領域からの距離が離れるにつれて、透明トナーSの高さが除々に低くなるように、透明トナーSの転写量を除々に減少させるようにしている。つまり同図に示すように角度αの傾斜を持たせるようにして透明トナーSの量を制御している。
図7は、トナー層の高さと、白抜け幅との関係を示すグラフである。同図に示すようにトナー層の高さと白抜けの幅とは、傾きαとする一次関数の関係にあることがわかる。傾きαは、中間転写ベルト6の剛性や、一次転写ローラ7の直径、剛性、当接荷重により決定されるものである。
段差h0を算出し、当該段差の起点となる既に転写されているトナー像の端部(境界領域)からの距離と当該傾きαとにより、距離が離れるにつれて転写補助剤の高さを除々に低くなるように、つまり転写量を減少させるようにすることができる。このようにすることにより、転写させるトナー像(C)の全面に渡って同一の高さh0で転写補助剤を転写させるよりも、当該転写補助剤の量を少なくすることができるというメリットがある。
なお、図1に示す実施形態においては、中間転写ベルトへの転写順が、S、Y、M、C、Kの順となるように画像形成部10を配置させた例を示しているが、これに限られず、Y、S、M、C、Kあるいは、Y、M、S、C、Kの順となるように画像形成部10を配置させた構成としてもよい。このようにしてもCトナー、Kトナーの中間転写ベルト6への転写時に前もって転写補助剤を転写させることができるからである。
本実施形態によれば、中間転写体を用いたカラー画像形成装置において、上流側の転写トナーの影響により下流側の転写性に影響を与えることにより生じる、白抜け現象を防止することが可能となる。
[他の実施形態]
図8は、他の実施形態に係る画像形成装置100の要部を示す図である。同図においては中間転写ベルト6周辺の構成のみ示しており、その他の構成は図1に示した画像形成装置と同様の構成であるため省略している。また図1に示した実施形態と同一の構成に関しては、同一の符号を付すことにより説明に代える。
同図は、現像装置4Sにより感光体1上に形成されたトナー画像は、回転する中間転写ベルト6上に一次転写ローラ7により転写される(一次転写工程)。その後更に、当該一次転写工程を順次、Y、M、C、Kで4回繰り返すことにより、中間転写ベルト6上に、合成されたカラー画像が形成される。なおS、Y、M、Cトナーにおける一次転写工程においては、二次転写ローラ9は、中間転写ベルト6から離間させた解除状態としている。中間転写ベルト6に形成されたカラー画像は、Kトナーの工程においてのみ圧着状態とさせて用紙Pへ二次転写を行わせる。
本実施形態のような構成であっても、図1乃至図7に示したような制御を行うことにより白抜け現象を防止することが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置100の要部を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置100の制御ブロック図である。 本実施形態における画像形成装置100が行う制御フローの説明図である。 ステップS12のサブルーチンを説明する説明図である。 Cトナー転写時での画像データに基づいて段差を算出する方法について説明する模式図である。 感光体1CからCトナー画像を中間転写ベルト6へ転写させる際の工程を説明する模式図である。 トナー層の高さと、白抜け幅との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る画像形成装置100の要部を示す図である。 従来の画像における文字回り抜けの発生状態の例を示す図である。 従来のトナー像の転写時の状態を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 帯電極
3 露光部
4 現像装置
6 中間転写ベルト
10 画像形成部
20 給紙装置
30 定着装置
100 画像形成装置
110 画像読取部
S 透明トナー

Claims (4)

  1. 画像データに基づいて静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像を各々色が異なる複数のトナー又は転写補助剤で現像する複数の現像装置と、
    前記像担持体上に形成されたトナー像又は転写補助剤が順次転写され、重ね合わせのカラートナー像が形成される中間転写体と、
    該中間転写体に形成されたカラートナー像を用紙に転写する転写部と、
    用紙に転写されたカラートナー像を加熱して用紙に定着する定着部と、
    制御手段と、
    を有するカラー画像形成装置であって、
    前記制御手段は、
    前記中間転写体に転写させるトナー像の高さと、
    該トナー像が転写される前記中間転写体上のトナー像形成領域の周辺において既に転写されているトナー像の高さと、の差分である段差を画像データに基づいて算出し、
    該段差に基づいて前記トナー像形成領域に予め前記転写補助剤を転写させることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記段差が発生している境界領域からの距離が離れるにつれて、前記転写補助剤の高さが低くなるように前記転写補助剤の転写量を制御することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記転写補助剤は、透明微粒子又は透明トナーであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記複数の現像装置は、前記転写補助剤で現像する1つの現像装置と、それぞれ異なる色のトナーで現像する4つの現像装置であり、
    前記転写補助剤の前記中間転写体への転写は、少なくとも2つのトナーの前記中間転写体への転写よりも先に行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
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