JP2010048731A - 断面形状の測定装置と測定方法 - Google Patents

断面形状の測定装置と測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する技術を提供する。
【解決方法】断面形状測定装置10は、移動機構26と、回転機構38と、距離センサ12と、コンピュータ20によって測定手段を構成しており、下限位置A2において基準軸32の回りの断面形状(測定形状)を測定する。コンピュータ20は演算手段を構成しており、測定手段によって測定された楕円形状となる測定形状の長径と短径の長さ及び長径方向に基づいて、測定対象物16に形成された円形孔34の軸に垂直な断面形状を測定する。下限位置A2における測定形状のみをもちいて、円形孔34の軸に垂直な断面形状を測定することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する技術に関する。
様々な分野で素材に穴を形成する加工が行われる。最近では、穴加工に要求される精度が高まっており、そのため加工した穴の軸に垂直な断面形状の測定が行われる。特に、軸に垂直な断面形状が真円である円形孔を形成する加工が行なわれ、その断面形状である真円の内径等の測定が行われることがある。この断面形状の測定では、変位センサ等を用いて円形孔の断面形状を測定する際に、円形孔の軸方向を検出する必要がある。円形孔の軸方向を検出することで、円形孔の軸に垂直な断面形状の測定が可能となり、この断面形状から円形孔の加工精度を正確に確認することができる。
特許文献1、2に、光学的な手法を用いて円筒等に形成された円形孔の軸方向を検出し、軸に垂直な断面形状を測定する技術が開示されている。特許文献1の技術では、変位センサを円形孔の内部に配置し、基準軸回りに変位センサを回転させることによって、基準軸回りの穴の断面形状、つまり変位センサから円形孔の内壁までの距離を測定する。特許文献2の技術では、変位センサの複数個を基準軸に垂直な断面上に基準軸から等距離となる位置に配置したセンサユニットを円形孔の内部に配置し、その複数個の変位センサを用いて基準軸回りの穴の断面形状を測定する。これらの技術では、この測定動作を基準軸上の異なる2測定点において実施し、この2測定点における測定結果と2測定点間の距離に基づいて円形孔の軸方向を検出するとともに、円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する技術が説明されている。
特開平4−134205号公報 特開2007−24646号公報
特許文献1、2の技術を用いて断面形状を測定する場合、基準軸上の異なる2測定点における測定結果が必要とされる。特許文献1の技術では、2測定点に異なる2つの変位センサを配置し、それぞれの変位センサからの測定結果を取得する。2つの変位センサを準備する必要があり、装置が複雑化してしまう。特許文献2の技術では、センサユニットを基準軸に沿って移動させ、移動前後におけるセンサユニットからの測定結果を取得する。センサユニットを基準軸に沿って移動させる装置が必要であり、装置が複雑化してしまう。2測定点における測定結果を取得する場合、装置が複雑化してしまう問題が生じていた。そのため、1測定点における測定結果から、円形孔の断面形状を正確に検出することができる技術が必要とされている。
本発明は上記の課題を解決する。本発明は、1測定点における測定結果から、円形孔の軸に垂直な断面形状を正確に測定することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する測定装置に具現化される。この断面形状測定装置は、測定手段と、演算手段を備えている。
測定手段は、距離センサを円形孔の内部に配置するとともに、その距離センサを測定対象物に対して基準軸回りに相対回転させることによって、円形孔の基準軸に垂直な断面形状を測定する。
演算手段は、測定手段によって測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて補正する。
距離センサの基準軸が円形孔の軸に対して傾いていると、測定手段による測定形状は、円形孔の軸に垂直な断面形状である真円に対して、一方方向に拡大された楕円形状となる。詳しく言えば、測定形状は、円形孔の軸に垂直な断面形状である真円に対して、基準軸が傾いている方向に拡大された楕円形状となり、その拡大率は傾きの大きさに応じて変化する。
本発明では、この関係を利用して円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する。即ち、測定形状である楕円形状から、基準軸が傾いている大きさを特定し、それに基づいて測定形状を補正する。基準軸が傾いている大きさは、楕円形状の長径と短径の長さの比から、一意に定まる。従って、測定形状である楕円形状の長径と短径の長さの比を用いることで、測定形状に生じている歪み(一方方向への拡大)を補正し、円形孔の軸に垂直な断面形状を得ることができる。
本発明によると、1測定点における測定結果から、円形孔の軸に垂直な断面形状を正確に測定することができる。
上記した断面形状測定装置において、演算手段は、測定手段によって測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて、その長径方向に縮小することが好ましい。
長径の長さをL、短径の長さをS、円形孔の軸に対して基準軸が成す角をθとすると、cosθ=S/Lの関係が成立する。また、測定形状である楕円形状は、円形孔の軸に垂直な断面形状に対して、楕円形状の長径方向に1/cosθ倍に拡大されたものとなっている。これらの関係から、測定形状である楕円形状を、長径方向に上記した比S/Lに応じて縮小すれば、測定対象物に形成された円形孔に垂直な断面形状を得ることができる。
本発明は、測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する断面形状の測定方法にも具現化される。この測定方法は、少なくとも以下の2つの工程を備えている。
(1)距離センサを円形孔の内部に配置するとともに、その距離センサを測定対象物に対して基準軸回りに相対回転させることによって、円形孔の基準軸に垂直な断面形状を測定する測定工程。
(2)測定工程で測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて補正する演算工程。
この方法によっても、1測定点における測定結果から、円形孔の軸に垂直な断面形状を正確に測定することができる。
本発明によれば、1測定点における測定結果から、円形孔の軸に垂直な断面形状を正確に測定することができ、円形孔の軸に垂直な断面形状を用いて円形孔の加工精度を正確に確認することができる。例えば、円形孔の軸に垂直な断面形状である真円の正確な穴径を測定することができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を最初に整理する。
(特徴1) 断面形状測定装置は、コンピュータを用いて構成されている。コンピュータのハードウエアやソフトウエアによって、各処理を実行する構成が実現されている。
(特徴2) 断面形状測定装置は、測定対象物に対して距離センサを基準軸の回りに相対回転させる回転機構を備えている。
(特徴3) 断面形状測定装置は、測定対象物に対して距離センサを相対移動させる移動機構を備えている。
本発明を具現化した実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の断面形状測定装置10を示す。断面形状測定装置10は、ステージ18に測定対象物16を載置し、測定対象物16に形成された円形孔34の軸36に垂直な断面形状を測定する装置である。本実施例の断面形状測定装置10では、測定対象物16を貫く円形孔34の軸36に垂直な断面形状である真円の内径を測定する。
図1に示すように、断面形状測定装置10は、ステージ18と、支柱24と、移動機構26と、可動部28と、回転機構38と、連結軸30と、角度エンコーダ42と、測定ヘッド14と、距離センサ12と、コンピュータ20を備えている。
支柱24は、ステージ18に固定されている。移動機構26は、可動部28を基準軸32に沿って上下させるためのアクチュエータであり、支柱24に固定されている。可動部28には、連結軸30を介して測定ヘッド14が支持されている。そのため、可動部28の上下動に伴って測定ヘッド14が基準軸32に沿って上下動する。
可動部28は、回転機構38を備えている。連結軸30は、回転機構38によって可動部28に対して回転可能に支持されている。距離センサ12は、円形孔34の内壁までの距離を非接触で測定する光学式の距離センサであり、測定ヘッド14に固定されている。そのため、連結軸30の回転に伴って距離センサ12が基準軸32の回りに回転する。回転機構38は角度エンコーダ42を備えており、角度エンコーダ42は連結軸30の回転に伴って距離センサ12が回転した角度を測定する。
本発明の断面形状測定装置10は、コンピュータ20を備えている。コンピュータ20はケーブル22を通して可動部28に接続されているとともに、図示されていないケーブルを通して距離センサ12と角度エンコーダ42に接続されている。ケーブル22を通して、距離センサ12と角度エンコーダ42の測定値がコンピュータ20に入力される。
次に、断面形状測定装置10の動作について説明する。
図1は、可動部28が上限位置A1に停止しており、測定ヘッド14が測定対象物16の外部に位置する状態の断面形状測定装置10を示す。この状態で、測定ヘッド14の基準軸32と円形孔34の軸36がほぼ一致する位置に測定対象物16を載置する。上記のように測定対象物16を載置することで、可動部28を下降させたときに測定ヘッド14が測定対象物16に形成された円形孔34に挿入される。本実施例では、測定ヘッド14が円形孔34に挿入された場合でも、基準軸32が軸36に完全に一致する必要はない。本実施例を用いれば、基準軸32が軸36に対して変位している場合でも、また傾いている場合でも、円形孔34の軸36に垂直な断面形状を測定することが可能である。
本実施例の断面形状測定装置10では、測定を開始すると移動機構26が可動部28を下降させる。図2に示すように、測定ヘッド14は円形孔34の内部に挿入され、可動部28が下限位置A2に位置したときに下降を停止する。次に、回転機構38が矢印40に示すように測定ヘッド14を基準軸32の回りに回転させる。距離センサ12は、単位角度毎に距離センサ12と円形孔34の内壁との間の距離rを測定する。角度エンコーダ42は、距離センサ12が初期角度から回転した角度φを測定する。距離センサ12と角度エンコーダ42によって、距離センサ12と円形孔34の内壁との間の距離rが距離センサ12の回転角φに対応付けて測定される。距離センサ12が基準軸32の回りに一周することで、下限位置A2における基準軸32に垂直な円形孔34の断面形状が測定される。測定された断面形状は、ケーブル22を通してコンピュータ20に格納される。コンピュータ20は、回転角φに対応付けて測定された距離rの極座標データ(r,φ)を、変換式x=r・cosφ、y=r・sinφを用いて、直交座標データ(x,y)に変換する。これにより、測定された円形孔34の断面形状は、下限位置A2を原点とするxy直交座標系で表現される。
図3に示すように、基準軸32が円形孔34の軸36に対して角度θ傾いている場合、距離センサ12によって測定された測定形状F1は、円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2に対して、基準軸32が傾いている方向に拡大される。即ち、図4に示すように、測定形状F1は楕円形状となる。図4では、楕円形状の長径方向Dが、基準軸32が傾いている方向に相当する。測定形状F1は、円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2に対して、基準軸32が傾いている方向に1/cosθ倍に拡大されている。一方、基準軸32が円形孔34の軸36と平行である場合、測定形状F1は真円となる。なお、図3では、説明の便宜上、基準軸32の傾きを誇張して示してある。
コンピュータ20は、図4に示した楕円形状の中心点Oを検出するとともに、楕円形状の長径の長さLと短径の長さSと長径方向Dを検出する。そして、この長径の長さLと短径の長さSと長径方向Dに基づいて、測定形状F1を補正し、図3に示す円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2を測定する。具体的には、楕円形状の長径の長さLと短径の長さSから、cosθ=S/Lの関係を用い、基準軸32が傾いている角度θを特定する。また、長径方向Dから、基準軸32が傾いている方向を特定する。そして、測定形状F1を長径方向Dに関してcosθ倍に縮小することにより、円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2を得る。
図5は、コンピュータ20で行われる演算の流れを示すフローチャートである。以下、図5を用いて、コンピュータ20で行われる演算処理を詳細に説明する。
ステップS10では、測定形状F1から中心点Oを検出する(図4参照)。
測定形状F1の中心点Oを検出する際には、測定形状F1の直交座標データ(x,y)を楕円の方程式に当てはめることによって中心点Oを検出してもよい。あるいは、測定された測定形状F1から画像処理技術を用いて中心点Oを検出してもよい。さらには、下記に説明する方法によって中心点Oを検出してもよい。
図6と図7を参照し、ステップS10において測定形状F1の中心点Oを検出する一手段を説明する。
図6に示すように、お互いに等しい傾きを持つ2本の直線P1、P2を設定する。直線P1、P2は、測定形状F1と交わる。測定形状F1と直線P1との交点をp11、p12とし、その中間点をp13とする。測定形状F1と直線P2との交点をp21、p22とし、その中間点をp23とする。すると、図6に示すように、中間点p13、p23を結ぶ直線M1は測定形状F1の中心点Oを通る。
図7に示すように、直線P1、P2と異なる傾きを持ち、かつお互いに傾きが等しい2本の直線Q1、Q2を設定する。直線Q1、Q2も、測定形状F1と交わる。測定形状F1と直線Q1との交点をq11、q12とし、その中間点をq13とする。測定形状F1と直線Q2との交点をq21、q22とし、その中間点をq23とする。すると、中間点p13、p23の場合と同様に、中間点q13、q23を結ぶ直線M2も測定形状F1の中心点Oを通る。
そのため、中間点p13、p23と、中間点q13、q23を求め、直線M1と直線M2の交わる交点を求めることで測定形状F1の中心点Oを求めることができる。
次に、ステップS20では、楕円形状である測定形状F1の長径の長さLと短径の長さSと長径方向Dを求める。
これらの値を求める際には、測定形状F1の直交座標データ(x,y)を楕円の方程式に当てはめることによって長径の長さLと短径の長さSと長径方向Dを求めてもよい。あるいは、ステップS10で検出した中心点Oと測定形状F1の各直交座標データ(x,y)との距離を算出し、その最大値を長径とし、その最小値を短径としてもよい。この場合、中心点Oから長径を算出するのに用いた直交座標データ(x,y)に向かう方向が長径方向Dとなる。
次に、ステップS30では、検出された長径の長さLと短径の長さSに基づいて、測定形状F1が円形孔34の軸36に垂直な断面形状であるのかが判定される。検出された長径の長さLと短径の長さSの差が測定誤差程度に小さく、ゼロと見なせる場合、基準軸32が軸36と平行であることが解る。この場合、測定形状F1が円形孔34の軸36に垂直な断面形状となる。測定形状F1を補正する必要がないため、コンピュータ20は演算を終了する。逆に、検出された長径の長さLと短径の長さSの差が測定誤差程度に小さくなく、ゼロと見なせない場合、基準軸32と軸36がゼロではない有限の角度θを成すことが解る。この場合、コンピュータ20はステップS40へと処理を進める。
ステップS40では、コンピュータ20が、ステップS20で検出した長径の長さLと短径の長さSから、cosθ=S/Lの関係を用い、基準軸32と軸36のなす角度θを検出する。
次に、ステップS50では、検出された角度θを用いて測定形状F1を補正し、円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2を測定する。先に説明したように、測定形状F1は、円形孔34の軸36に垂直な断面形状F2に対して、長径方向Dに関して1/cosθ倍に拡大されている。そのことから、測定された測定形状F1を長径方向Dに関してcosθ倍だけ縮小することで、断面形状F2を得ることができる。
図8と図9を参照し、ステップS50において測定形状F1を断面形状F2へと補正する一手段を説明する。
図8に示すように、下限位置A2を原点とするxy直交座標系の直交座標データ(x,y)を、ステップS10で検出した中心点Oを原点とするx’y’直交座標系の直交座標データ(x’, y’)へと変換する。この際に、ステップS20で求めた長径方向Dがy’軸方向になるように変換を行う。
次に図9に示すように、測定形状F1の直交座標データ(x’, y’)を長径方向Dであるy’軸方向にcosθ(=S/L)倍だけ縮小する。つまり、直交座標データ(x’, y’)のy’をy’・S/Lに変換する。これによって、測定形状F1の長径方向Dに関する拡大が補正され、測定形状F1が断面形状F2へと補正される。この場合、断面形状F2の半径は√(x’ 2+(y’・S/L)2)として求まり、内径は180°方向の異なる2つの半径の和として得ることができる。
測定形状F1を断面形状F2へと補正する際には、さらに下記に説明する方法で行われてもよい。
図10に示すように、水平面H2に対して角度θの傾きをもつ斜面H1を用いて、測定形状F1を断面形状F2へと補正する手順を説明する。ここで、斜面H1は基準軸32に垂直な平面を表しており、測定形状F1を含んでいる。水平面H2は軸36に垂直な平面を表しており、断面形状F2を含んでいる。水平面H2と斜面H1は中心点Oを通る交線Gで交わっている。この交線Gでは、測定形状F1に対して断面形状F2が拡大されない。つまり、この交線Gは楕円形状である測定形状F1の短径方向を表している。
斜面H1には、測定形状F1上の点Bを含んでいる。点Bを水平面H2に投影した点を点Cとすると、点Cは断面形状F2上に存在する。点Bと中心点Oの間の距離をMとし、斜面H1の傾き方向O−B1と中心点Oから点Bに向かう方向O−Bの間の角度をαとする。傾き方向O−B1は交線Gと直交しており、楕円形状である測定形状F1の長径方向Dを表している。つまり図11では、図8に示すように、測定形状F1の直交座標データ(x’, y’)を、中心点Oからの距離M(=√(x’ 2+y’ 2))と長径方向Dからの角度αを用いた変換座標(M,α)へと変換して表している。また、点Cと中心点Oの間の距離をRとすると、点Cは同様の変換座標を用いて(R,α)と表される。
この方法では、測定形状F1を断面形状F2へと補正する際には、点B(M,α)を点C(R,α)へと変換する。つまり、距離Mを距離Rへと変換する。ここで距離Rは、距離Rと角度θと角度αを用いて、図9に示すように、R=M・√(1−(cosα・sinθ))と表される。この変換を用いることで、測定形状F1上の点B(M,α)を断面形状F2上の点C(R,α)へと変換することができ、測定形状F1を断面形状F2へと補正することができる。この場合、断面形状F2の半径はRであり、内径はαが180°異なる2つの点における半径の和として得ることができる。
この方法では、図11に示すように、補正前の点B(M,α)と補正後の点C(R,α)において、角度αを一定に保ちながら測定形状F1を断面形状F2へと補正することができる。
本実施例の断面形状測定装置10は、基準軸32上の1点における基準軸32の回りの断面測定形状が解っていれば、円形孔34の軸36に垂直な断面形状を測定することができる。複数の距離センサ12を用いることもなければ、距離センサ12を円形孔34内部で基準軸に沿って移動させる必要もない。円形孔34の軸36に垂直な断面形状の測定が容易となる。また、本実施例によれば、断面形状測定装置10の基準軸32が円形孔34の軸36と平行でない場合でも、基準軸32が軸36と平行になるように調整する必要もなければ、調整後に再度測定する必要もない。測定時間を短縮することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、距離センサ12を測定対象物16に対して基準軸32の回りに相対回転させる場合には、測定対象物16を固定して距離センサ12を基準軸32の回りに回転させてもよければ、距離センサ12を固定して測定対象物16を基準軸32の回りに回転させてもよければ、測定対象物16と距離センサ12をお互いに基準軸32の回りに回転させることによって、測定対象物16に対して距離センサ12を相対回転させてもよい。
同様に、距離センサ12を上限位置から下限位置A2に相対移動させる場合には、測定対象物16を固定して距離センサ12を移動させてもよければ、距離センサ12を固定して測定対象物16を移動させてもよければ、測定対象物16に対して距離センサ12をお互いに移動させることによって、測定対象物16に対して距離センサ12を相対移動させてもよい。
また、「下限位置A2」は測定対象物16の円形孔34の内部に限定されない。基準軸32の回りの円形孔34の断面形状を測定することができれば、円形孔34の外部に設定されても構わない。また、「距離センサ12」も特に限定されない。光学式の距離センサを用いてもよければ、接触式の距離センサを用いてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
断面形状測定装置10を示す。 断面形状測定装置10を示す。 測定形状F1と断面形状F2の関係を説明する図である。 測定形状F1を示す。 コンピュータ20で行われる演算のフローチャートを示す。 中心点Oを検出する処理の一例を説明する図である。 中心点Oを検出する処理の一例を説明する図である。 測定形状F1を断面形状F2に補正する処理の一例を説明する図である。 測定形状F1を断面形状F2に補正する処理の一例を説明する図である。 測定形状F1を断面形状F2に補正する処理の一例を説明する図である。 測定形状F1を断面形状F2に補正する処理の他の例を説明する図である。
符号の説明
10・・・・断面形状測定装置
12・・・・距離センサ
14・・・・測定ヘッド
16・・・・測定対象物
18・・・・ステージ
20・・・・コンピュータ
24・・・・支柱
26・・・・移動機構
28・・・・可動部
30・・・・連結軸
32・・・・基準軸
34・・・・円形孔
36・・・・円形孔34の軸
38・・・・回転機構
42・・・・角度エンコーダ
A1・・・・上限位置
A2・・・・下限位置
F1・・・・測定形状
F2・・・・断面形状

Claims (3)

  1. 測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する測定装置であって、
    距離センサを前記円形孔の内部に配置するとともに、その距離センサを測定対象物に対して基準軸回りに相対回転させることによって、前記円形孔の基準軸に垂直な断面形状を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて補正する演算手段と、
    を備える測定装置。
  2. 前記演算手段は、前記測定手段によって測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて、その長径方向に縮小することを特徴とする請求項1に記載の断面積を測定する測定装置。
  3. 測定対象物に形成された円形孔の軸に垂直な断面形状を測定する測定方法であって、
    距離センサを前記円形孔の内部に配置するとともに、その距離センサを測定対象物に対して基準軸回りに相対回転させることによって、前記円形孔の基準軸に垂直な断面形状を測定する測定工程と、
    前記測定工程で測定された楕円形状を、その長径と短径の長さの比に応じて補正する演算工程と、
    を備える測定方法。
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