JP2010048045A - 枠材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】壁面4に形成され、開閉建具2が設けられる開口部40内周に固定部材6により取付けられる枠材1の取付構造であって、前記枠材は、前記開閉建具が取付けられる前記開口部の一方の角部(4a)を覆うように形成された第1係止部10aと、前記壁面に固着するための前記固定部材が挿通され、前記戸当たり部材12の位置決めとなる凹部10bとを備えた第1分割枠材10と、前記開口部の他方の角部(4b)を覆うように形成された第2係止部11aを備えた第2分割枠材11と、前記第1分割枠材の前記凹部と嵌合する凸部12aを備えた戸当たり部材とからなり、前記壁面全体の厚みに応じて調整代dを持たせた状態で前記第1分割枠材と前記第2分割枠材とを夫々固着した後、前記戸当たり部材の前記凸部を前記第1分割枠材の前記凹部に嵌合させ取付けられることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
例えば下記特許文献1及び下記特許文献2には、分割して構成されたドア用枠材の取付構造が開示されている。
下記特許文献1には、第1分割片と、第2分割片と、戸当たり部材とで構成される枠材の取付構造が開示されている。
また下記特許文献2には、ドアフレーム支柱前部と、ドアフレーム支柱後部と、戸当たり部材の機能を備えた断面T字形状のドアフレーム支柱中間部とで構成される枠材の取付構造が開示されている。
また戸当たり部材は、ドアなどの開閉建具を開け閉めするときに、ドアの動きを制御するものであるため、ドアの厚みなどを考慮して配置される必要があるが、上記特許文献2に記載の枠材の取付構造は、壁面の厚み方向への調整代を確保することはできるが、戸当たり部材の機能を備えたドアフレーム支柱中間部が取付けられる位置決めがしにくく、施工し易いものとはいえない。
更に上記特許文献2に記載の枠材の取付構造は、ネジなどの固定部材の挿通した後、ドアフレーム支柱中間部を取付けると、ネジ頭が邪魔して浮きが生じてしまう可能性がある。
そこで、壁面の厚みのバラツキに左右されず、外観上すっきりしたものでありながら、精度よく容易に戸当たり部材を設けられる構造が求められている。
前記枠材は、前記開閉建具が取付けられる前記開口部の一方の角部を覆うように形成された第1係止部と、前記壁面に固着するための前記固定部材が挿通され、前記戸当たり部材の位置決めとなる凹部とを備えた第1分割枠材と、前記開口部の他方の角部を覆うように形成された第2係止部を備えた第2分割枠材と、前記第1分割枠材の前記凹部と嵌合する凸部を備えた戸当たり部材とからなり、前記壁面全体の厚みに応じて調整代を持たせた状態で前記第1分割枠材と前記第2分割枠材とを固着した後、前記戸当たり部材の前記凸部を前記第1分割枠材の前記凹部に嵌合させ取付けられることを特徴とする。
本発明において、前記第2分割枠材には、前記壁面に固着するための前記固定部材が挿通される段部が形成されているものとしてもよい。
また戸当たり部材を取付けることにより、凹部、段部が覆い隠され、固定部材の頭部及び調整代が外部から見えないので、見栄えのよいすっきりした外観となる。
更に第1分割枠材には、壁面に固着するための固定部材が挿通される凹部が形成されているため、固定部材の頭部が凹部内に納まるものとすれば、固定部材の頭部が第1分割枠材から突出することがなく、固定部材の頭部が邪魔して戸当たり部材に浮きが生じることがない。
そして簡易な構造を採用しているので、部品点数が増加し施工工数が増えることがなく、コスト高になる懸念もない。
図1は、本発明に係る枠材の取付構造を模式的に示す概略横断面図であり、図2におけるY−Y線矢視断面図、図2は同枠材の取付構造を模式的に示す正面図、図3は同枠材の取付構造を示す部分斜視図である。図1には、図1のX部における拡大断面図も示している。
図はドア用の枠材の取付構造として採用された例を示しており、ここで指す前後方向は、使用者がドアと対面した状態における手前側を表、奥側を裏として説明する。
部屋或いは屋内への出入口として形成された開口部40の内周には、上下の横枠と左右の縦枠とを矩形状に枠組みされた枠材1が取付けられている。
縦枠の枠材1の一方側及びドア2の一方端部には、丁番7が取付られており、これによりドア2の取っ手3を握って手前に引くとドア2が開き、これとは逆に奥側に押すとドア2が閉じた状態となる(図1の矢印参照)。図1ではドア2を閉じた状態を示している。
第1分割枠材10は、ドア2が取付けられる開口部40の表側角部4aを覆うように形成された第1係止部10aと、壁面4に固着するための固定部材6が挿通され、戸当たり部材12の位置決めとなる凹部10bとを備えている。
凹部10bは、ドア2の厚みに応じて戸当たり部材12の位置決めをなし得る位置に形成され、後記する戸当たり部材12の凸部11bと嵌合するよう形成される。
第2分割枠材11は、ドア2が取付けられない開口部40の裏側角部4bを覆うように形成された第2係止部11aと、壁面4に固着するための固定部材6が挿通される段部11bとを備えている。このように第2分割枠材11に段部11bが形成されているため、固定部材6を挿通させ易く、固定部材6を後記する戸当たり部材12で隠しつつ、調整代dを大きくとることができる。
第1分割枠材10及び第2分割枠材11はは、表側角部4a或いは裏側角部4bを覆うように形成されるため、平面視して断面が略L字型に構成される。
戸当たり部材12は取付けられた際に凹部10b、段部11b、後記する調整代dが覆い隠れるよう構成される。
柱5を挟んで表側及び裏側に壁面4が取付けられた状態において、まず第1分割枠材10を固定部材6により取付ける。第1係止部10aによって表側角部4aを覆うように第1分割枠材10を配置し、凹部10bに固定部材6を挿通させれば、壁面4の表側の所定位置に精度よく第1分割枠材10を取付けることができる。
続いて、壁面4の裏側に第2分割枠材11を固定部材6により取付ける。第2係止部11aによって裏側角部4bを覆うように第2分割枠材11を配置し、段部11bに固定部材6を挿通させれば、壁面4の裏側の所定位置に精度よく第2分割枠材11を取付けることができる。
このように第1分割枠材10及び第2分割枠材11を固着した後、戸当たり部材12の凸部12bを第1分割枠材10の凹部10bに嵌合するように取付ける。このとき、戸当たり部材12が第1分割枠材10及び第2分割枠材11の上面と接する部分には、接着剤を塗布して接着固定するようにしてもよい。
また第1分割枠材10には凹部10b、第2分割枠材11には段部11bが形成されているため、固定部材6の頭部が凹部10b或いは段部11b内に納まり、突出することがないものとすれば、固定部材6の頭部が邪魔して戸当たり部材12に浮きが生じることがない。
10 第1分割枠材
10a 第1係止部
10b 凹部
11 第2分割枠材
11a 第2係止部
11b 段部
12 戸当たり部材
12a 凸部
2 ドア(開閉建具)
4 壁面
4a 表側角部
4b 裏側角部
40 開口部
6 固定部材
d 調整代
Claims (2)
- 壁面に形成され、開閉建具が設けられる開口部内周に固定部材により取付けられる枠材の取付構造であって、
前記枠材は、前記開閉建具が取付けられる前記開口部の一方の角部を覆うように形成された第1係止部と、前記壁面に固着するための前記固定部材が挿通され、前記戸当たり部材の位置決めとなる凹部とを備えた第1分割枠材と、前記開口部の他方の角部を覆うように形成された第2係止部を備えた第2分割枠材と、前記第1分割枠材の前記凹部と嵌合する凸部を備えた戸当たり部材とからなり、
前記壁面全体の厚みに応じて調整代を持たせた状態で前記第1分割枠材と前記第2分割枠材とを夫々固着した後、前記戸当たり部材の前記凸部を前記第1分割枠材の前記凹部に嵌合させ取付けられることを特徴とする枠材の取付構造。 - 請求項1において、
前記第2分割枠材には、前記壁面に固着するための前記固定部材が挿通される段部が形成されていることを特徴とする枠材の取付構造。
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Citations (2)
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JPS6092584A (ja) * | 1983-10-25 | 1985-05-24 | ナショナル住宅産業株式会社 | 開口枠の取付構造 |
JPH0953368A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-02-25 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 扉枠構造 |
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2008
- 2008-08-25 JP JP2008215317A patent/JP5308740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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