JP2010047070A - ロック装置 - Google Patents

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Yoshihisa Fukuda
義久 福田
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Abstract

【課題】ロック装置において、回転によりストライカとの係合ロック状態を解除操作する解除アームのアーム長を長くすることなく、その回転操作に必要な操作荷重を軽くする。
【解決手段】ロック装置10は、ロック対象となるストライカSと係合可能な作動構造を備えたラッチ12と、ラッチ12との係合によりラッチ12をストライカSと係合させた姿勢状態にロックするポール13と、ポール13と連結されて回転によりポール13をラッチ12との係合から外す方向に移動操作する解除アーム13bとを有する。解除アーム13bには操作アーム15がリンク連結されており、操作アーム15の外端部(スライド軸15b)を解除アーム13bの回転半径方向の外方側に移動させる操作によって解除アーム13bが解除操作方向に回転操作される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロック装置に関する。詳しくは、ロック対象となるストライカに係合してロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えたロック装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体を車体フロアに対して係合ロックさせたり外したりすることのできる作動構造を備えたロック装置を有した構成が知られている。ここで、下記特許文献1には、上記したロック装置の構成が開示されている。この開示では、ロック装置は、車体フロア上に設置されたロック対象となるストライカに対して、押し込みによって係合ロックする構成となっている。
そして、このロック装置のロック状態は、ケーブルの牽引操作によって、解除操作用の解除アームが回転操作されることによって解除されるようになっている。ここで、ケーブルは、操作レバーの回転操作によって牽引操作されるようになっている。そして、操作レバーは、その回転操作によってロック装置のロック状態が解除された位置から、その回転操作が余剰に行われることがないよう、一定の余裕をもたせた回転位置で、ストッパとの当接によってその回転操作が規制されるようになっている。
特開2005−271903号公報
しかし、上記開示の従来技術では、操作レバーの回転操作を規制するストッパの設定位置のばらつきの影響を小さく抑えるために、例えば解除アームのアーム長を長くして、同アームを回転操作するためのケーブルの操作移動量全体を増大させるようにすると、解除アームのリンク長の増大によって設置スペースが広く必要となるため好ましくない。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、解除アームのアーム長を長くすることなく、その回転操作を規制するためのストッパの設定位置のばらつきの余裕代を増大させられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のロック装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、ロック対象となるストライカに係合してロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えたロック装置である。このロック装置は、係合部材とロック部材と解除アームとを有する。係合部材は、ストライカと係合可能な作動構造を備えている。ロック部材は、係合部材との係合により、係合部材をストライカと係合させた姿勢状態にロックする。解除アームは、ロック部材と連結されており、回転によりロック部材を係合部材との係合から外す方向に移動操作する。解除アームには、その回転運動する外端部に、解除アームに対して回転運動を行う操作アームがリンク連結されている。この両アームのリンク連結により、操作アームの回転運動する外端部を解除アームの回転半径方向の内外方に移動させる操作によって、両アームが屈伸運動する態様でそれぞれ回転操作されるようになっている。そして、この操作アームの外端部を移動させる操作によって、解除アームが解除操作方向に回転操作されるようになっている。
この第1の発明によれば、ロック部材に連結された解除アームは、その外端部にリンク連結された操作アームの外端部が、解除アームの回転半径方向の内外方に移動操作されることによって、解除操作方向に回転操作される。このように、両アームを互いに中折れ状にリンク連結し、操作アームの外端部を移動させる操作によって各アームを屈伸運動させるようにそれぞれ回転変位させられる構成としたことにより、解除アームの外端部を直接回転操作する構成と比べると、解除アームを回転させるために必要な操作アームの外端部の移動長さは長くなる。
したがって、解除アームのアーム長を長くすることなく、操作アームの外端部の移動を規制する(解除アームの回転操作を規制する)ためのストッパの設定位置のばらつきの余裕代を増大させることができる。また、解除アームを解除操作位置まで移動操作した後、更に、操作アームの外端部が余剰に移動操作されてしまっても、これによって解除アームが余剰に回転操作されてしまう影響を小さく抑えることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ロック部材は、ロック装置の基板となるベース板に対して回転運動可能に軸支連結されて設けられている。ロック部材は、ベース板或いは係合部材との間に掛着されたバネ部材の附勢力によって、係合部材に押し付けられて係合部材の回転姿勢をロックするようになっている。操作アームの外端部を移動させる操作は、バネ部材の附勢力に抗して行われるようになっている。
この第2の発明によれば、ロック部材がバネ部材の附勢力によって係合部材に押し付けられてロック状態となる構成であっても、両アームを中折れ状にリンク連結した構成により、解除アームを上記したバネ部材の附勢力に抗して解除操作方向に回転操作することができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、操作アームの外端部の移動操作は、この外端部に繋がれた可撓性のあるケーブルの牽引操作によって行われる。操作アームの外端部は、ロック装置の基板となるベース板にスライド移動可能に連結されてその移動が案内されるように移動方向が拘束されている。
この第3の発明によれば、操作アームの外端部をベース板にスライド移動可能に連結してその移動方向を確実に案内できるように拘束したことにより、この操作アームの外端部の移動操作を可撓性のあるケーブルの牽引操作によって行うようにしても、解除アームを効率的に解除操作方向に回転させられるように操作アームを移動操作することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のロック装置10の構成について、図1〜図6を用いて説明する。このロック装置10は、図1に示されるように、車両用シート1に設けられており、車両用シート1を車体フロアF上に設置されたストライカSに係合ロックさせたり外したりすることのできる作動構造を備えている。ここで、車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4とを備えて構成されている。
具体的には、シートバック2は、その左右両側の下端部が、図示しない回転留め装置を介してシートクッション3の後端部とそれぞれ連結されている。これにより、シートバック2は、回転留め装置が回転留め状態となっている通常時は、シートクッション3に対する背凭れ角度が固定された状態となって保持されている。そして、シートバック2は、回転留め装置の回転留め状態が解除されることにより、その背凭れ角度の固定状態が解かれるため、シートクッション3の上面部に前倒しして畳み込めるようになっている。
一方、シートクッション3は、その前下部が、ヒンジ装置Hgによって、車体フロアFに対して起倒回転可能にヒンジ連結されている。そして、シートクッション3は、その後下部に設けられたロック装置10によって、上述した車体フロアF上に設置されたストライカSに対して係合ロックしたり外れたりすることができるように構成されている。ここで、シートクッション3は、常時はロック装置10をストライカSに係合ロックさせた状態として、車体フロアF上に倒し込まれた姿勢状態に保持されている。
そして、シートクッション3は、その後面部に設けられた操作レバーLを引き上げる回転操作によって、上述したロック装置10とストライカSとの係合ロック状態が外されることにより、前述したヒンジ装置Hgのヒンジ点まわりに車体フロアF上から起こし上げることのできる状態となる。したがって、前述した回転留め装置の回転留め状態を解除してシートバック2をシートクッション3の上面部に畳み込んだ状態とし、更に、操作レバーLの操作によってロック装置10のロック状態を解除して車両用シート1全体を車両前方側に起こし上げることにより、車両用シート1を小さく折畳んだ状態として車両前方側に格納した状態とすることができる。
そして、車両用シート1は、この車両前方側に起こし上げられた格納状態から、車両後方側に倒し込むように操作することにより、前述したシートクッション3の後下部に設けられたロック装置10がストライカSに押し込まれて押し動かされて、ストライカSと係合ロックした状態となる。これにより、車両用シート1は、再びシートクッション3が車体フロアF上に倒し込まれた姿勢状態となって保持される。
なお、上述したヒンジ装置Hgやロック装置10は、それぞれ、シートクッション3の下部に左右一対で設けられており、左右で互いに同期して一斉に作動操作されるようになっている。以下、上述したロック装置10の構成について具体的に説明する。ここで、ロック装置10は、図2に示されるように、基板となるベース板11と、このベース板11に回転可能に軸支連結されたラッチ12及びポール13と、これらラッチ12とポール13との間に掛着された引張バネ14と、ポール13に回転可能にリンク連結された操作アーム15と、操作アーム15の端部に繋がれた解除操作用のケーブル16と、を有する。
ここで、ラッチ12が本発明の係合部材に相当し、ポール13が本発明のロック部材に相当し、引張バネ14が本発明のバネ部材に相当する。詳しくは、ベース板11は、図1に示されるように、シートクッション3の骨格フレーム(図示省略)に一体的に固定連結されて設けられている。このベース板11は、図4に示されるように、二枚一組で構成されており、互いに向かい合わされた両板の間に、前述したラッチ12やポール13を挟み込むようにして配置させている。
そして、上記したラッチ12やポール13は、次のように構成されている。すなわち、図3及び図2に示されるように、ラッチ12は、ストライカSがベース板11に形成された受入口11aの口内に相対的に押し込まれてくる動きによって、ストライカSによって押し回されて、ストライカSの背後側に形状の一部(下顎12b)を回し込んで受入口11aを塞ぐ構成となっている。そして、ポール13は、図2に示されるように、ラッチ12がストライカSと係合する位置まで押し回されることにより、このラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、ラッチ12に突き当てられた係合状態となって、ラッチ12を上記した受入口11aを塞いだ姿勢状態にロックするようになっている。
具体的に説明すると、先ず、ラッチ12は、支軸12eによってベース板11に回転可能に軸支連結されている。そして、ラッチ12は、図3に示されるように、その図示上端側に突出した掛部12cとポール13の掛部13cとの間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、常時は図示時計回り方向に回転附勢されており、ベース板11に形成されたストッパ11bと当接した初期の回転位置状態に保持されている。
そして、このラッチ12には、その初期の回転位置状態時に、ベース板11に形成された受入口11aの口内に張り出す上顎12aと、ラッチ12が上記した引張バネ14の附勢力に抗して図示反時計回り方向に回転操作されたとき(図2参照)に、受入口11aを塞ぐように回し込まれる下顎12bとが形成されている。そして更に、ラッチ12には、これが図示反時計回り方向に回転操作されたとき(図2参照)に、ポール13に形成された係合アーム13aに突き当てられて回転留めされる角部12dが形成されている。
一方、ポール13は、L字板状に形成されており、このL字の節の部分が、支軸13dによってベース板11に回転可能に軸支連結されている。ここで、支軸13dは、前述したラッチ12を回転可能に軸支する支軸12eと平行向きに配されている。そして、ポール13は、前述したラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、常時は図示反時計回り方向に回転附勢されており、図3に示されるように、その図示左方側に延出した係合アーム13aをラッチ12の角部12dに乗り上げさせた初期の回転位置状態に保持されている。
そして、ポール13は、図2に示されるように、ラッチ12がストライカSによって引張バネ14の附勢に抗して図示反時計回り方向に押し回されて、係合アーム13aがラッチ12の角部12dの段差下に落ち込むことにより、ラッチ12の時計回り方向への回転移動を阻止した状態(ロック状態)となる。すなわち、ポール13は、上記したラッチ12の回転により、係合アーム13aが図3に示した角部12dに乗り上がった状態から外れると、ラッチ12との間に掛着された引張バネ14の附勢力によって、図示時計回り方向に回される。
これにより、図2に示されるように、ポール13は、係合アーム13aを角部12dの段差下に落ち込ませた状態となる。そして、この状態となるときには、ラッチ12は、その下顎12bによって、受入口11aを塞ぎ込んだ回転姿勢となる。したがって、この状態から、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示時計回り方向に押し回されようとしても、角部12dがポール13の係合アーム13aに突き当てられてその回転移動が阻止されるため、ラッチ12は回転留めされた状態(ロック状態)となって保持される。
そして、これにより、ストライカSは、その背後側に下顎12bが回し込まれたラッチ12との係合によって、受入口11aの内部で抜去方向への移動が阻止された状態(ロック状態)となって保持される。そして、このラッチ12やポール13によるストライカSの係合ロック状態は、ポール13の解除アーム13bが図示時計回り方向に回転操作されることによって解除される。
具体的には、上記したラッチ12とポール13とが突き合わされた状態から、解除アーム13bが図示時計回り方向に回転操作されると、係合アーム13aが角部12dと突き合わされた状態から外される。これにより、図3に示されるように、ラッチ12が引張バネ14の附勢力によって図示時計回り方向に回されて、上顎12aがストライカSを受入口11aの外へと吐き出すように作動すると共に、角部12dが係合アーム13aの下側に潜り込むように移動する。
そして、この状態で解除アーム13bの解除操作をやめると、再び、係合アーム13aが引張バネ14の附勢力によってラッチ12の角部12dに乗り上がった状態となり、ロック装置10がストライカSと係合ロックする前の初期状態に戻される。ここで、上記したポール13の図示右上方側に延出した解除アーム13bの端部には、解除アーム13bとほぼ同じアーム長をもつ長板状の操作アーム15が回転可能にリンク連結されている。
この操作アーム15は、そのアームの延びる図示左上方側の端部が、解除アーム13bのアームの延びる図示右上方側の端部に支軸15aによって回転可能に軸支連結されている。ここで、支軸15aは、前述した解除アーム13bを回転可能に軸支する支軸13dと平行向きに配されている。そして、操作アーム15は、そのアームの延びる図示右下方側の端部がスライド軸15bと連結されている。このスライド軸15bは、ベース板11に貫通形成された長孔11cに嵌め込まれて設けられており、同長孔11cの孔形状に沿って長手方向(図示左右方向)にスライド動作可能な状態とされている。
これにより、操作アーム15は、スライド軸15bが長孔11cの形状に沿ってスライドする動きによって移動操作され、その他端側に連結された解除アーム13bを追従回転させて回転操作するようになっている。このスライド軸15bは、図3に示されるように、ロック装置10がストライカSと係合ロックする前の初期状態時には、前述したようにポール13が引張バネ14の附勢力によってその回転位置が位置決めされていることにより、同図に示された長孔11c内のスライド位置に保持されている。
そして、スライド軸15bは、図2に示されるように、ストライカSが受入口11aの内部に押し込まれて、ラッチ12やポール13がロックした回転姿勢となる動きに伴って、上記した初期のスライド位置から図示左方側に移動操作された状態となる。そして、この状態から、スライド軸15bがケーブル16によって図示右方側に牽引操作されることにより、操作アーム15を介して解除アーム13bが図示時計回り方向に回転操作され、ストライカSの係合ロック状態が解除される(図3参照)。
ここで、前述したスライド軸15bのスライド移動方向を案内する長孔11cの孔形状は、支軸13dが配されたポール13の回転中心点から回転半径方向に真っ直ぐに延びて形成されている。そして、このスライド軸15bに連結されたケーブル16は、細いワイヤー16aが案内管16bの内部に挿通された二重構造となっており、案内管16bの図示左方側の一端部が、ベース板11の掛部11dに掛着されて固定されており、この案内管16bの端部から引き出されたワイヤー16aが、スライド軸15bのスライド移動方向に真っ直ぐに向くように長孔11cの孔形状に沿って真っ直ぐに延びて配索されて、その端部がスライド軸15bと連結されている。
そして、案内管16bの図示右方側の他端部は、シートクッション3の骨格フレーム(図示省略)に掛着されて固定されており、この案内管16bの端部から引き出されたワイヤー16aが、操作レバーLに掛着されて連結されている。ここで、操作レバーLは、図2に示されるように、シートクッション3の骨格フレーム(図示省略)に回転可能に軸支連結されており、常時はワイヤー16aを介してスライド軸15bと連結された構成によって、図示された初期の回転位置状態に保持されている。
そして、この状態から、図3に示されるように、操作レバーLを図示反時計回り方向に回転操作することにより、この操作レバーLによってワイヤー16aが牽引操作される。この操作レバーLの図示反時計回り方向への回転操作は、シートクッション3の骨格フレーム(図示省略)に固定設置されたストッパTとの当接によって規制されるようになっている。
そして、上記した操作レバーLの回転操作によって、スライド軸15bがワイヤー16aを介して牽引操作されることにより、スライド軸15bは、ワイヤー16aが牽引操作された方向に真っ直ぐに引き込まれてスライド操作される。ここで、図5には、上記したケーブル16の牽引操作によってスライド軸15bがスライド操作されていくときの操作アーム15と解除アーム13bの動きが示されている。
同図に示されるように、解除アーム13bと操作アーム15とは、スライド軸15bが図示左右方向にスライド運動する動きによって、互いが屈伸運動する態様でそれぞれ回転操作されるようになっている。そして、両アーム13b,15は、スライド軸15bが解除アーム13bの回転中心(支軸13d)から回転半径方向に離間するスライド運動に伴って、互いの成す角を広げながら回転するようになっている。
このように、両アーム13b,15を互いに中折れ状にリンク連結し、操作アーム15の外端部(スライド軸15b)をスライドさせる操作によって、各アーム13b,15を屈伸運動させる態様でそれぞれ回転変位させられる構成としたことにより、例えば解除アーム13bの外端部を直接、ケーブル16によって回転操作する構成と比べると、解除アーム13bを回転させるために必要な操作アーム15の外端部(スライド軸15b)の移動長さは長くなる。
したがって、解除アーム13bのアーム長を長くすることなく、操作アーム15の外端部の移動を規制する(解除アーム13bの回転操作を規制する)ためのストッパTの設定位置のばらつきの余裕代を増大させることができる。また、解除アーム13bが解除操作位置まで移動操作された状態で、更に、操作アーム15の外端部が余剰に移動操作されてしまっても、これによって解除アーム13bが余剰に回転操作されてしまう影響を小さく抑えることができる。
具体的には、図6を参照して、本構成のケーブル16の操作領域(A)と比較例として示した操作領域(B)とを対比して分かるように、本構成のように両アーム13b,15を互いに中折れ状にリンク連結した場合のケーブル16の牽引操作領域(A)は、前述した解除アーム13bの外端部を直接、ケーブル16によって回転操作する場合のケーブル16の牽引操作領域(B)と比べると、全体的に拡張されて構成される。
したがって、ケーブル16の牽引操作領域内において、ロック装置10のロック状態が解除されるまでの未解除領域mや、ロック装置10の寸法精度のばらつきによって生じるロック状態が解除されるまでのタイミングのずれを吸収する解除領域nや、ストッパTの寸法精度や設定位置のばらつきによって生じるケーブル16の牽引操作を規制する位置のずれを吸収する規制領域oが、それぞれ、前述した比較例(B)における各領域(未解除領域m’、解除領域n’、規制領域o’)よりも拡張される。
また、本実施例のように、ポール13が引張バネ14の附勢力によってラッチ12の角部12dに押し付けられてロック状態となる構成であっても、両アーム13b,15を中折れ状にリンク連結した構成により、解除アーム13bを上記した引張バネ14の附勢力に抗して解除操作方向に回転操作することができる。
また、操作アーム15の外端部(スライド軸15b)をベース板11に形成した長孔11cにスライド移動可能に連結してその移動方向を確実に案内できるように拘束したことにより、このスライド軸15bの移動操作を可撓性のあるケーブル16の牽引操作によって行うようにしても、解除アーム13bを効率的に解除操作方向に回転させられるように操作アーム15を移動操作することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。すなわち、本発明が対象とするロック装置は、車両用シート1を車体フロアFに係合させる用途以外にも、例えば車両における各種開閉ドアを車体側に閉じた状態に係合ロックさせるために用いたり、車両用シート1のシートバック2を隣接する横のシートのシートバックに係合させてその背凭れ角度を固定させるために用いたりするなど、様々な係合ロック構造に適用することができる。
また、操作アーム15の外端部を移動操作するための手段として牽引操作式のケーブル16を例示したが、プッシュ操作式の操作手段を適用してもよい。但し、この場合には、操作アームが回転操作される操作方向が逆方向となるため、操作アームや解除アームの解除操作方向をこれに合わせた操作方向に設定する必要がある。
また、操作アーム15の外端部の移動方向を案内する手段としてスライド軸15bを長孔11cの孔形状に沿って移動させる構造を示したが、例えば、この操作アームの外端部を移動させる操作手段自体が剛体によって形成されているなどして、操作手段自体によってその移動方向を十分に拘束して案内できるようになっている構成であれば、上記したような案内手段は必ずしも必要ではない。
また、図7に示されるように、スライド軸15bのスライド移動を案内する長孔11cの周縁に、スライド位置の指標となる目盛りCを付設することにより、例えばスライド軸15bがどの位置(領域)までスライド操作されるとロック装置10が解除操作されるかを使用者に対して表示することができるようになる。また、このような目盛りCを設けることにより、ロック装置10の寸法ばらつきによって生じる解除位置の下限位置や上限位置の領域を指し示すことも可能となる。
実施例1のロック装置が適用された車両用シートの概略構成を表した側面図である。 ロック装置のロック状態を表した模式図である。 ロック装置のロックが外された状態を表した模式図である。 図3のIV-IV線断面図である。 ケーブルが牽引操作された時の操作アームと解除アームの動きを表した模式図である。 本実施例の構成によってストッパの設定位置のばらつきの余裕代が増大したことを表した模式図である。 変形実施例として示したロック装置の概略構成を表した模式図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 ロック装置
11 ベース板
11a 受入口
11b ストッパ
11c 長孔
11d 掛部
12 ラッチ(係合部材)
12a 上顎
12b 下顎
12c 掛部
12d 角部
12e 支軸
13 ポール(ロック部材)
13a 係合アーム
13b 解除アーム
13c 掛部
13d 支軸
14 引張バネ(バネ部材)
15 操作アーム
15a 支軸
15b スライド軸
16 ケーブル
16a ワイヤー
16b 案内管
F 車体フロア
Hg ヒンジ装置
S ストライカ
C 目盛り
L 操作レバー
T ストッパ
m,m’ 未解除領域
n,m’ 解除領域
o,o’ 規制領域
A 本構成の操作領域
B 比較例の操作領域

Claims (3)

  1. ロック対象となるストライカに係合してロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えたロック装置であって、
    前記ストライカと係合可能な作動構造を備えた係合部材と、
    該係合部材との係合により該係合部材を前記ストライカと係合させた姿勢状態にロックするロック部材と、
    該ロック部材と連結され、回転により該ロック部材を前記係合部材との係合から外す方向に移動操作する解除アームと、を有し、
    該解除アームにはその回転運動する外端部に該解除アームに対して回転運動を行う操作アームがリンク連結されており、当該両アームのリンク連結により前記操作アームの回転運動する外端部を前記解除アームの回転半径方向の内外方に移動させる操作によって当該両アームが屈伸運動する態様でそれぞれ回転操作されるようになっており、この前記操作アームの外端部を移動させる操作によって前記解除アームが解除操作方向に回転操作されるようになっていることを特徴とするロック装置。
  2. 請求項1に記載のロック装置であって、
    前記ロック部材は当該ロック装置の基板となるベース板に対して回転運動可能に軸支連結されて設けられており、該ロック部材は前記ベース板或いは前記係合部材との間に掛着されたバネ部材の附勢力によって前記係合部材に押し付けられて該係合部材の回転姿勢をロックするようになっており、前記操作アームの外端部を移動させる操作は前記バネ部材の附勢力に抗して行われるようになっていることを特徴とするロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のロック装置であって、
    前記操作アームの外端部の移動操作は該外端部に繋がれた可撓性のあるケーブルの牽引操作によって行われ、該操作アームの外端部は当該ロック装置の基板となるベース板にスライド移動可能に連結されてその移動が案内されるように移動方向が拘束されていることを特徴とするロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113147537A (zh) * 2021-03-31 2021-07-23 贵州华阳汽车零部件有限公司 一种汽车及车用座椅收纳装置

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CN113147537A (zh) * 2021-03-31 2021-07-23 贵州华阳汽车零部件有限公司 一种汽车及车用座椅收纳装置
CN113147537B (zh) * 2021-03-31 2023-06-23 贵州华阳汽车零部件有限公司 一种汽车及车用座椅收纳装置

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