JP2010046109A - 入力装置を有する遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の興趣を非常に高めることができて、しかも故障や破損が生じにくいものとすることのできる入力装置を備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機に形成される開口部内に収納されて、前記遊技者が操作する操作部を備えた操作部材と、前記制御手段の制御により前記操作部材を前記開口部に対して往復動させる往復機構とを備えていること。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関し、特に、遊技者が情報を入力することのできる入力装置を有する遊技機に関するものである。
一般に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機においては、その遊技内容を種々な表示手段によって表示することにより、遊技の興趣を高めるようになっており、この種の表示手段は、その遊技機特有の遊技内容とするために、制御手段によって制御されるようになっている。換言すれば、遊技者が当該遊技機に関わることができるのは、コイン投入ボタンやリール回転レバーを押したり、ハンドルを操作してパチンコ球を打ち込むこと位しかなかったのである。
そこで、近年の遊技機においては、上述した以外にも遊技者が積極的に関わることができるようにして、遊技の興趣をより高める工夫がなされるようになってきている。
例えば、遊技機として、大当たり判定の結果を複数の図柄を変動、停止させることにより報知しているパチンコ機を例に採ってみた場合、最後の図柄のみが変動していて、他の図柄が全て同じ図柄で停止している状態(所謂、リーチ状態)では、遊技者は大当たりとなることへの期待が特に高まるのであり、積極的にこの遊技機に関わりたくなるものである。
このような状態の時に、例えば特許文献1に提案されているような、遊技者が操作可能で制御装置に情報を入力できるスイッチが設けてあれば、大当たり判定の結果を報知するための特別図柄の変動を遊技者自身が停止させたり、大当たりとなる確率についての2種の遊技モードを遊技者自身が選択したりと、遊技者がパチンコ遊技に積極的に関与することができて、より興趣を高めることができると考えられる。
出願人も、特許文献2で、変動後の表示結果が大当たりとなる場合、パチンコ機に設けられた上皿ボタン(入力手段)を遊技者が操作すると、「魚群」等の示唆演出が高確率で行われるパチンコ機を提案している。
特開平7−100255号公報 特開2008−55204号公報、要約
しかしながら、上記のような「スイッチ」や「上皿ボタン」等の入力手段は、興趣を高めることができる反面、興奮した遊技者が強く叩いたり、悪戯をしたりすることが十分考えられ、故障や破損が発生し易くなり得るものと考えられる。
また、遊技機の前面は、遊技内容を遊技者に良く見えるようにするため、表示手段ができるだけ大きくなるようになされているとともに、特にパチンコ機にあっては、パチンコ球が流下する遊技領域も必要であることから、上記のような「スイッチ」や「上皿ボタン」等の入力手段を設ける場所が、遊技機の前面、つまり遊技者が操作し易い面では限られたものになっている。
そこで、本発明者等は、遊技者の興趣を呼ぶ入力装置を、故障や破損が生じにくいものとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、遊技者の興趣を非常に高めることができて、しかも故障や破損が生じにくいものとすることのできる入力装置を備えた遊技機を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、
「遊技内容を表示する表示手段と、この表示手段を制御する制御手段と、この制御手段に遊技者が情報を入力する入力装置とを備えた遊技機であって、
前記入力装置は、前記遊技機に形成される開口部内に収納されて、前記遊技者が操作する操作部を備えた操作部材と、前記制御手段の制御により前記操作部材を前記開口部に対して往復動させる往復機構とを備えていることを特徴とする遊技機」
である。
すなわち、この請求項1に係る遊技機は、回転リールや液晶表示手段のような、遊技内容を表示する表示手段と、少なくともこの表示手段を制御する制御手段と、この制御手段に遊技者が情報を入力する入力装置とを備えたものである。この入力装置は、上記の各特許文献で述べられている「スイッチ」や「上皿ボタン」等と同様に、遊技者自身によって操作されるものであり、その「スイッチ」や「上皿ボタン」等の操作部が遊技者が操作し得るように、遊技機の前面側に設けられるものである。
ここで、遊技者が入力する情報としては、一般的なスイッチのような1回の「ON・OFF」信号であることは勿論、「ONまたはOFF」信号のそれぞれが1回または複数である場合も含むものである。また、この情報は、所謂シリアル信号またはパラレル信号として発信される場合をも含むものである。
このため、当該遊技機の前面側には開口部が形成されていて、この開口部内に上記入力装置が収納されている。この入力装置は、前記遊技者が操作する、つまり押圧する操作部を備えた操作部材と、前記制御手段の制御により前記操作部材を前記開口部に対して往復動させる往復機構とを備えたものである。
操作部材は、操作部を進退可能に収納しているものであり、所謂「スイッチ」として構成してある。そして、この操作部材は、これ自体が一つの独立した電機部品となっているものであり、その操作部が、操作部材に対して沈み込んで電気的な「オン」状態を形成し、あるいは操作部材内のスプリング機構などによって沈み込んだ位置から元に戻って「オフ」状態を形成するものである。なお、操作部内に発光ダイオード等の発光体を収納して、この発光体からの光を先端部から照射できるようにも構成されるものである。
勿論、この操作部材は、上記制御手段に電気的に接続されて制御されるとともに、操作部の押圧によって発生した情報である電気的信号を制御手段に向けて送信するものでもある。この電気的信号としては、所謂「パラレル信号」の場合であっても、また「シリアル信号」の場合であってもよく、そのような信号を発生するものとして当該操作部材は適宜形成される。例えば、操作部材そのものの動きを検知したり、この操作部材に対する操作部の動きを検知したり、その両方の検知を行ったりするようにするのである。
以上の操作部材が接続された制御手段では、操作部材からの情報を受けるタイミングを決定したり、操作部内の発光体の発光を行う制御を行ったり、種々な制御を行うものである。
一方、往復機構は、前記操作部材を前記開口部に対して往復動させるものであれば何であってもよく、後述する最良形態におけるような、ソレノイド単独や、ソレノイドと第1揺動部材との組合せ、モータと第1揺動部材との組合せ、あるいはモータと第1揺動部材及び第2揺動部材との組合せは勿論、種々なものが適用できる。また、「往復動」には、単純な「進退動」だけでなく、振り子のような「揺動」も含まれるものであり、これらの動きに応じて、上記往復機構は選択され、あるいは構成される。
そして、この往復機構は、上記制御手段の制御により、前記操作部材を前記開口部に対して進行させるものである。例えば、当該遊技機において所定の遊技状態を形成していた制御手段が、遊技者による操作部の押圧によって操作部材からの情報を受け入れる状態となると同時に、この制御手段から往復機構に情報が送られ、この情報を受けた往復機構は、前記操作部材を前記開口部に対して進行させるのである。
逆に、操作部材が進行されてから所定時間経過後、あるいは遊技者からの情報を受け入れない状態となると同時に、その情報が制御手段から往復機構に送られ、この情報を受けた往復機構は、前記操作部材を前記開口部から後退させるのである。
一方、入力装置を構成している操作部材は、上述した通り、当然のことながら内部にスイッチを有しているものであり、進行された操作部材の操作部を遊技者が押すと、内部のスイッチが前記制御手段に向けて情報を発信するようになっている。勿論、このスイッチは、操作部材が後退され始めるか、後退位置にあれば、前記制御手段に向けて情報を発信できないようになっている。
さて、当該遊技機において、その制御手段が遊技者からの情報を受け入れる状態となると同時に、この制御手段から信号を受けた往復機構は、前記操作部材を前記開口部に対して進行させる。つまり、それまで開口部の奥に引っ込んでいた操作部材が開口部に対して進行して、その操作部の先端部が開口部から突出するか、遊技者から見える状態になるのである。
換言すれば、制御手段が遊技者からの情報を受け入れる状態となったときに、丁度モグラ叩きのモグラのように、操作部材の先端部が開口部から露出するか突出するのである。この場合は、当該遊技機において、例えば制御手段等によって遊技者に何らかの選択を許容する状態が形成されているか、パチンコ機にあっては所謂「リーチ状態」になっているものであり、遊技者の興趣が高まった状態にあるが、そこへ、モグラ叩きのモグラのように操作部材が飛び出すのあるから、遊技者の興趣はいやが上にも高まることになる。
そこで、遊技者が操作部材の先端部を押圧すると、この押圧されたことの情報が制御手段に送られ、表示手段上でその操作結果、例えば最後の図柄の停止や、大当たり確率が異なる遊技モードの内の選択された遊技モードの表示、あるいは特許文献2におけるような「魚群」の演出等が表示されるのである。このことによっても、遊技者の興趣が高まることは言うまでもない。
以上とは異なって、操作部材が進行されてから所定時間経過後、あるいは制御手段が遊技者からの信号を受け入れない状態になると、往復機構は前記操作部材を前記開口部から後退させるから、操作部材の操作部あるいはその先端部は、遊技者から見えない、あるいは押圧できない状態になるのである。
換言すれば、この入力装置においては、遊技機が平常状態にある場合に操作部材の操作部は開口部から引っ込んだ状態になっているのであり、操作部の先端部を押圧しようとしてもできないか、押圧困難な状態になっているのである。
このため、遊技機が平常状態にあるときには、入力装置の操作部が開口部から引っ込んだ状態になっているから、遊技者がその操作部を押圧したり叩いたりすることはできず、当該入力装置に不用な力は加えられない。このため、入力装置全体としてみれば、その故障や破損が生じにくいものになっているのである。
また、この入力装置の操作部材は、往復機構によって往復動するだけの構造のものになっているから、例えばパチンコ機の上皿形成部分のような限られたスペースしかない部分に対しても設置可能なものとなっているのである。
従って、この請求項1の遊技機においては、限られた場所に設置できて、しかも故障や破損が生じにくいものとすることのできる入力装置を備えたものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の遊技機について、
「前記操作部の先端部が、前記操作部材の退行時においては前記開口部内に位置し、前記操作部材の進行時においては前記開口部から突出するようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項2の遊技機では、その入力装置について、特に、前記操作部材の進行時においては、前記操作部の先端部が前記開口部から突出するようにしたものである。つまり、この請求項2の入力装置では、前記操作部材の進行時において、前記操作部の先端部が、モグラ叩きのモグラのように、前記開口部から大きく突出して、遊技者による当該入力装置の操作をし易くしているだけでなく、「早く叩け」と言わんばかりに遊技者へアピールしているのである。
勿論、この入力装置において、前記操作部の先端部は、前記操作部材の退行時において前記開口部内に位置している、つまり、遊技機が平常状態にある場合に操作部材の操作部は開口部から引っ込んだ状態になっているのであり、操作部の先端部を押圧しようとしてもできないか、押圧困難な状態になっているのである。
このため、遊技機が平常状態にあるときには、遊技者が操作部材の操作部を押圧したり叩いたりすることはできず、当該入力装置に不用な力を加えることができない状態になっている。このため、入力装置全体としてみれば、その故障や破損が生じにくいものになっているのである。
従って、この請求項2の遊技機においては、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、操作部材が開口部から大きく突出するから、遊技者における遊技の興趣はいや増すものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の遊技機について、
「前記操作部材の進行時であって、前記遊技者が前記往復機構による進行力より大きい力で前記操作部を操作した際に、前記操作部材全体が前記開口部内に退行し得るようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項3に係る遊技機は、前記操作部材の進行時であっても、前記操作部材全体が前記開口部内に退行し得るようにしたものである。換言すれば、この請求項3の遊技機を構成している入力装置では、その操作部材を往復機構によって進行させることができるようにしていることは勿論、この往復機構により操作部材の進行時であっても、後退させ得るものとしてあるのである。
往復機構による操作部材の進行時であっても、当該操作部材を後退させ得るようにする手段、あるいは他の力発生源としては、往復機構自体の進行力を流体、特に気体によって付与するようにしたり、後述する最良形態におけるように第1揺動部材自体の撓みを利用したり、進行方向とは逆方向の収縮力を有する引張りスプリングを採用する等の種々なものが考えられる。
このように、前記操作部材の進行時であっても、前記操作部材全体が前記開口部内に退行し得るようにしなければならないのは、前記遊技者が前記往復機構による進行力より大きい力で前記操作部を操作した際に、その力によって当該入力装置が故障したり破損したりしないようにするためである。
換言すれば、この請求項3に係る遊技機において、前記操作部材の進行時において、遊技者が前記往復機構による進行力より大きい力で前記操作部を操作した際に、前記操作部材全体が前記開口部内に退行する。これにより、遊技者が大きな力で進行時の操作部を叩いても、操作部材全体が開口部内に退行するから、当該入力装置が故障したり破損したりしないのである。
従って、この請求項3の遊技機は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、遊技者によって操作部材に無理な力が掛けられても、当該操作部材が開口部内に退行するから、入力装置の破損や故障がより一層少ないものとなっているのである。
さらに、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機について、
「前記往復機構は、前記操作部材及び開口部の内方間に介装した引張りスプリングを有すること」
である。
すなわち、この請求項4の遊技機においては、その往復機構が、前記操作部材及び開口部の内方間に介装した引張りスプリングを有しているのであり、この引張りスプリングにより、操作部材が退行方向に戻り得るように常に付勢されているのである。
この引張りスプリングの存在によって、往復機構に進行方向への力が無くなった場合に、この入力装置を構成している操作部材は、その元位置、つまり退行位置に直ちに戻されることになる。このため、往復機構自体としては、操作部材の退行も十分行えるようなものにする必要がないから、それ程高機能のものを採用する必要がなくて、入力装置全体を大きくする必要もない。
従って、この請求項4の遊技機は、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮する他、入力装置を限られた空間しかない場所に設置できる小さなものにできるのである。
また、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機について、
「前記往復機構は、前記操作部材の往復方向に揺動するとともに、支軸にて揺動可能に軸支した第1揺動部材をさらに有していること」
である。
すなわち、この請求項5の遊技機は、前記往復機構が、前記操作部材の往復方向に揺動する第1揺動部材をさらに有しているものである。この第1揺動部材は、入力装置の、進退する操作部材とは別の位置に支軸によって揺動可能に軸支したものであり、この第1揺動部材の揺動が操作部材の進退を引き起こすものとなっているのである。つまり、この第1揺動部材は、引張りスプリングであるソレノイドまたはモータが作動したときに揺動されるようになっていて、揺動することによって操作部材を進退させるのである。
この第1揺動部材は、支軸のみにて操作部材以外の部分に軸支されて揺動するものであるから、全体的に長いものとなっていて、ある程度撓み得るものとなっている。このため、遊技者が強い力で操作部材の操作部を押圧したとき、この操作部材側から逆に力を受けて撓むことになるものである。このため、前記操作部材の進行時であって、前記遊技者が前記往復機構による進行力より大きい力で前記操作部を操作した際に、前記操作部材全体が前記開口部内に退行することになり、当該入力装置を保護するのである。
従って、この請求項5の遊技機は、上記請求項1〜4のそれと同様な機能を発揮する他、第1揺動部材が撓むことによって、遊技者が大きい力で前記操作部を操作した際にも、前記操作部材全体を前記開口部内に退行させることができて、入力装置の保護を行うものとなっているのである。
さらに、請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機について、
「前記第1揺動部材の自由端部を前記操作部材に当接させるとともに、この第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を前記往復機構に連携し得るようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項6の遊技機は、支軸によって揺動可能に軸支した前記第1揺動部材の、往復機構としての構成を具体的にしたものであり、当該第1揺動部材の自由端部を前記操作部材に当接させるとともに、この第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を前記往復機構に連携させたものである。
この第1揺動部材を、支軸に軸支するとともに、自由端部を前記操作部材に当接させたのは、この第1揺動部材自体に「可撓性」を持たせて、当該第1揺動部材が操作部材から受けた力を吸収するためである。操作部材は、遊技者によって押圧されるものであり、遊技者は当該操作部材の操作部が機能する範囲を超えた力を加えることがあり、その場合の大きな力をこの第1揺動部材が吸収するのである。
勿論、このような第1揺動部材の揺動を引き起こす往復機構としては、単純に「ソレノイド」のような部品であってもよく、当該第1揺動部材を直接的に揺動させるための「ステッピングモータ」であってもよい。
従って、この請求項6に係る遊技機は、上記請求項1〜5のそれと同様な機能を発揮する他、第1揺動部材の揺動運動の、操作部材の往復運動への変換が効率的に行えるものとなっているのである。
次に、上記課題を解決するために、請求項7に係る発明の採った手段は、上記請求項5または請求項6に記載の遊技機について、
「前記往復機構を、モータと、このモータによって駆動されて揺動する少なくとも1つの第2揺動部材と、この第2揺動部材の一先端部に形成されて、前記第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を押圧する押圧部とを備えていること」
である。
すなわち、この請求項の遊技機は、その往復機構を、モータと、このモータによって駆動されて揺動する少なくとも1つの第2揺動部材と、この第2揺動部材の一先端部に形成されて、前記第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を押圧する押圧部とを備えたものとしたものである。
換言すれば、この入力装置において、その往復機構を構成しているモータ(ステッピングモータがよい)が正逆回転することにより、第2揺動部材が揺動することになり、第2揺動部材の揺動によって、この第2揺動部材の一先端部に形成されている押圧部が、前記第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を押圧したり、この第2揺動部材から離れたりするのである。
第2揺動部材の押圧部が第1揺動部材の支軸に対する反対側部分を押圧すれば、第2揺動部材の自由端部によって操作部材が進行されることになるのである。勿論、第2揺動部材の押圧部が第1揺動部材から離れれば、操作部材は退行することになる。
従って、この請求項7の遊技機は、上記請求項5または6のそれと同様な機能を発揮する他、第1揺動部材の撓み(可撓性)による衝撃力吸収機能を温存しながら、モータの機能によって入力装置の反応時間を設計通りにし得るものとなっているのである。
そして、請求項8に係る発明の採った手段は、上記請求項7に記載の遊技機について、
「前記第2揺動部材の他先端部に、前記開口部を開閉することになる扉部を一体化したこと」
である。
すなわち、この請求項8の遊技機では、その入力装置を構成している第2揺動部材の他先端部に、前記開口部を開閉することになる扉部を一体化したものである。つまり、この請求項8の入力装置では、往復機構によって操作部材が往復動されることは当然であるが、この操作部材が往復動する際に、開口部が第2揺動部材に設けた扉部によって開閉されることにもなるのである。
具体的には、往復機構によって操作部材が後退されるとき、第2揺動部材が元位置に復帰するのであるが、元位置に復帰した第2揺動部材の他先端部には扉部が一体化してあるから、この扉部によって開口部が閉じられるのである。
これに対して、往復機構によって操作部材が進行されると、第2揺動部材は第1揺動部材を押圧するように動いて元位置から開口部内に向けて揺動するから、この第2揺動部材の他先端部に一体化した扉部も開口部内に向かうから、開口部を閉じていた扉部が開放されるのである。
換言すれば、入力装置の操作部材が遊技者によって操作され得る状態に進行するにあたっては、それまで開口部を閉じていた扉部が開かれるのであり、操作部材が遊技者によって操作され得ない状態に退行すれば、扉部は開口部を閉じるのである。
扉部が開口部を閉じていれば、遊技機は制御手段によって通常状態になされていることを意味するのであり、開口部内の操作部材を操作することはできない。つまり、遊技機が通常状態にある場合に、遊技者は操作部材の操作部を押圧することができないのであり、当該入力装置は保護されていることになるのである。
従って、この請求項8の遊技機は、上記請求項7のそれと同様な機能を発揮する他、第2揺動部材に一体化した扉部によって入力装置を保護しているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「遊技内容を表示する表示手段と、この表示手段を制御する制御手段と、この制御手段に遊技者が情報を入力する入力装置とを備えた遊技機であって、
前記入力装置は、前記遊技機に形成される開口部内に収納されて、前記遊技者が操作する操作部を備えた操作部材と、前記制御手段の制御により前記操作部材を前記開口部に対して往復動させる往復機構とを備えていること」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、遊技者の興趣を非常に高めることができて、しかも故障や破損が生じにくいものとすることのできる入力装置を備えた遊技機とすることができるのである。
また、請求項2の遊技機によれば、上記請求項1のそれと同様な効果を発揮する他、操作部材が開口部から大きく突出するから、遊技者における遊技の興趣がいや増すものとすることができ、請求項3の遊技機は、上記請求項1または2のそれと同様な効果を発揮する他、遊技者によって操作部材に無理な力が掛けられても、当該操作部材が開口部内に退行するから、入力装置の破損や故障がより一層少ないものとすることができ、請求項4の遊技機は、上記請求項1〜3のそれと同様な効果を発揮する他、入力装置を限られた空間しかない場所に設置できる小さなものにできるのである。
さらに、請求項5の遊技機は、上記請求項1〜4のそれと同様な効果を発揮する他、第1揺動部材が撓むことによって、遊技者が大きい力で前記操作部を操作した際にも、前記操作部材全体を前記開口部内に退行させることができて、入力装置の保護を行うことができ、請求項6に係る遊技機は、上記請求項1〜5のそれと同様な効果を発揮する他、第1揺動部材の揺動運動の、操作部材の往復運動への変換が効率的に行えるのである。
そして、請求項7の遊技機は、上記請求項5または6のそれと同様な効果を発揮する他、第1揺動部材の撓みによる衝撃力吸収効果を温存しながら、モータの効果によって入力装置の反応時間を設計通りにすることができるのであり、請求項8の遊技機は、上記請求項7のそれと同様な効果を発揮する他、第2揺動部材に一体化した扉部によって入力装置を保護することができるのである。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である入力装置100について説明するが、この最良形態に係る入力装置100は、実施例1〜実施例4に分かれているので、それぞれの実施例毎に説明して行くこととする。
また、各図面には、本発明に係る入力装置100を遊技機の一種であるパチンコ機に適用した例が示してあるが、この入力装置100は、スロットマシンのような他の遊技機にも適用できることは言うまでもない。
図1には、本発明を適用した遊技機であるパチンコ機の正面図が示してあって、この遊技機の上部中央には表示手段200が設けてあり、この表示手段200や前面枠の飾りランプ等の各種部分は、当該遊技機内の制御手段300によって制御されているものである。また、この遊技機の下部前面には、上皿形成部分30が形成してあり、この上皿形成部分30に入力装置100が設けてある。この入力装置100は、これを平面的に見ると図2に示した通りであり、上皿32内のパチンコ球が当たらない部分に設けてある。
(実施例1)
さて、図3及び図4には、本発明の実施例1に係る入力装置100の拡大断面図が示してあり、図3では操作部材10がその後退位置にあることが、また、図4では、操作部材10が進行位置にあることが示してある。この入力装置100は、上皿形成部分30の上面側に形成した開口部31内の収納部分に収納したものであって、図示上下方向に進退される操作部材10を収納した筒状部材40を開口部31内に取り付けて、この筒状部材40内に操作部材10を進退可能に収納して構成したものである。
また、この入力装置100は、上記操作部材10を往復機構20によって筒状部材40内にて進退可能に支持する構造を有するものであり、この実施例1における往復機構20は、所謂ソレノイドである。つまり、この往復機構20は、当該遊技機の制御手段300の制御によりそのアクチュエータを進退させて、このアクチュエータの先端に取り付けてある操作部材10を、上述した筒状部材40内にて進退(実施例では上下動)させるものである。
なお、本実施例に係る操作部材10は、その底面と筒状部材40の底部との間に掛装した引張りスプリング23によって、図3に示した元位置に復帰するように付勢されていて、往復機構20におけるアクチュエータの戻りを補助するようになっている。また、この操作部材10は、元位置に復帰したとき、筒状部材40内に設けてある部材受43上に載置されるようになっており、それ以上の降下をしないようにしてある。さらに、この操作部材10の側壁は、筒状部材40の内面に突出形成してある複数のガイド42によって案内されるようにしてあり、その進退時に摩擦力を低減しながら横揺れしないようになっている。
また、この実施例1の操作部材10を収納している筒状部材40の下側には、緩衝材41が敷設してあり、この緩衝材41は上皿形成部分30の開口部31内にある底部上に配置してある。この緩衝材41は、特に断らない限り、以下の各実施例においても採用されるものである。
さて、本実施例の操作部材10は、その上部に操作部11を有していて、この操作部11のさらに上面が先端部11aとなっている。この操作部材10の操作部11は、遊技者が押圧するものであり、押圧されたときには、図示しない内部のスイッチが作動して、電気的信号を制御手段300に向けて発するものである。
また、この操作部材10が、図3に示した退行位置にある場合には、その操作部11の先端部11aは、上皿形成部分30に形成してある開口部31から退行寸法L1だけ降下した状態にあり、一方、図4に示した進行位置にある場合には、その操作部11の先端部11aは、上皿形成部分30に形成してある開口部31から進行寸法L2だけ突出した状態にある。従って、進行位置にある操作部11の先端部11aは、遊技者によって押圧し易い状態にあるだけでなく、進行寸法L2だけ開口部31から突出しているのであるから、非常に目立つものとなって遊技者の興趣を高めるものとなっているのである。
(実施例2)
図5及び図6には、本発明に係る入力装置100の実施例2が示してあり、この実施例2の入力装置100では、操作部材10の進退駆動を行う往復機構20として、第1揺動部材21と、これを揺動させるソレノイドとを採用していることが、上記の実施例1のそれと異なる点である。また、この実施例2の入力装置100では、第1揺動部材21と、これを揺動させるソレノイドとを組み込むため、操作部材10を案内していた筒状部材40の外側に、さらに別の外側部材44を備えている。なお、その他の部材または部品で実施例1で使用したのと同様なものがある場合、図5及び図6中に実施例1で使用したのと同じ符号を付してその説明を省略する。
また、この実施例2の操作部材10では、実施例1の場合もそうであるが、操作部材10が筒状部材40に対して進退することによって情報(信号)を発するとともに、この操作部材10に対して操作部11が、図6中の仮想線の位置(OFFの位置)から実線の位置まで下がったときに情報を発するようにもなっている。また、操作部11が、図6中の仮想線の位置から実線の位置まで下がる間に、この操作部11に掛けられる力に応じた信号を発することができるようにもなされる。以上のことによって、当該操作部材10により遊技者が入力できる情報の種類を多くすることができるのである。
勿論、操作部11は、上記実施例のように、所謂「ボタンタイプ」のものであってもよいし、この操作部11が所謂「レバー」によって操作されるものであってもよいことは、言うまでもない。
さて、第1揺動部材21であるが、この第1揺動部材21は、比較的長く形成したもので、それ自身ある程度の可撓性を有するものである。また、この第1揺動部材21は、上記筒状部材40の側面に形成した揺動開口46を通して、その自由端部21aが操作部材10の底面下方に向けて挿入されて、その中間部にて筒状部材40の側面に形成した支軸21cに軸支したものである。そして、この第1揺動部材21の、支軸21cに対する自由端部21aの反対側部分は他先端部21bとなっており、この他先端部21bは、外側部材44に設けたソレノイドである往復機構20に連結されている。従って、この第1揺動部材21は、支軸21cを中心にした揺動が可能になっており、その筒状部材40内に位置している自由端部21aは、操作部材10の退行位置で、筒状部材40内に設けた揺動部材受45上に支持されるものとなっている。
このような第1揺動部材21を有する入力装置100において、往復機構20が作動して第1揺動部材21の他先端部21bを押圧すると、この他先端部21bと支軸21cに対して反対側になる自由端部21aは、操作部材10の底面に当接して、この操作部材10を図6に示したように、筒状部材40内にて押し上げるのである。そうすると、この操作部材10の操作部11は、上皿形成部分30に形成してある開口部31から突出し、その先端部11aを遊技者が押圧し得る状態となるのである。
(実施例3)
図7〜図10には、本発明の実施例3が示してあるが、この実施例3に係る往復機構20では、実施例2で使用していたソレノイドに代えて、第2揺動部材22とこれを駆動するモータとを採用している。そして、モータの駆動力は、駆動ギア24を介して、第2揺動部材22に一体的に設けた第1従動ギア25a及び第2従動ギア25bに伝達され、結果的に第2揺動部材22に伝達される。そして、各第2揺動部材22は、各第1従動ギア25a及び第2従動ギア25bの中心軸を中心にして揺動するものである。なお、この実施例3では、2個の第2揺動部材22を採用して、それぞれに一体化した第1従動ギア25a及び第2従動ギア25bを互いに歯合させているが、第2揺動部材22は1個でもよく、その場合には、第2従動ギア25bは不要となる。
この実施例3の入力装置100において、実施例2において使用したのと同様な部材がある場合には、図7〜図10中に、図5及び図6において使用したのと同じ符号を付して、その説明を省略する。
この実施例3に係る入力装置100では、実施例2で述べた第1揺動部材21を採用しているのであるが、この第1揺動部材21の他先端部21bは、一方の第2揺動部材22によって押圧されるものである。つまり、図7の左側に示した第2揺動部材22の外端部は押圧部22aとなっているのであり、モータの駆動力によって、左側の第2揺動部材22が、図7〜図10の順に示したように揺動されると、この押圧部22aが、図7に示したように第1揺動部材21の他先端部21bに当接し、さらに図9に示したように他先端部21bを押し下げるのである。これにより、第1揺動部材21が操作部材10を上動させることは、上記実施例2で述べたのと同様である。
また、この第2揺動部材22が存在することによって、当該入力装置100自体による演出効果を高めることができる。例えば、この第2揺動部材22が図7に示した状態にある場合、つまり操作部材10が退行位置にある場合であっても、その操作部11は開口部31から常に露出した状態にある。このとき、先端部11aを発光させるようにすると、遊技者に対する興趣を高めること、つまり演出効果を高めることができる。
ここで、第2揺動部材22が、図7に示した位置から図8に示した位置まで揺動すると、その押圧部22aが第1揺動部材21に当接する。さらに、この第2揺動部材22が揺動すれば、図9に示したように、操作部材10が進行することになって、その操作部11が開口部31から突出することになる。従って、この第2揺動部材22が、図7に示した位置と図8に示した位置との間で揺動すると、操作部材10が進行してくるか否かの期待を遊技者に与えるのである。
つまり、この第2揺動部材22が、図7に示した状態に戻るか、あるいは、図9に示した操作部材10の進行状態にするかを、制御手段300にて制御するようにすれば、遊技者に対する興趣をより一層高めることのできる演出を、当該入力装置100によっても行えることになるのである。
(実施例4)
図11〜図14には、本発明の第4実施例に係る入力装置100が示してあるが、この入力装置100では、実施例3における両第2揺動部材22の、各当接面側に扉部22bをそれぞれ形成したものを採用したことが特徴であり、その他の構成部分は、実施例3のそれと同様である。
扉部22bは、操作部材10が退行位置にある場合には、図11に示したように、上皿形成部分30側に形成してあった開口部31を閉じているのであるが、操作部材10が進行位置にあれば、図14に示したように、開口部31を完全に解放することになるものである。
各扉部22bが図11に示したような閉じ状態にある場合には、操作部材10の操作部11は、これらの扉部22bによって見えない状態に維持されているだけでなく、当然のことながら、操作部11を押圧することができないように保護している。また、両扉部22bによって開口部31が閉じられていれば、開口部31内に種々なものが入り込むことを防止しているのであり、当然のことながら、当該操作部材10に対して不正行為をもできなくしている。
また、この扉部22bが存在することによって、当該入力装置100自体による演出効果を高めることができる。例えば、図11に示した状態にあった扉部22bが、図12に示したように開いて、操作部材10の進行はしないが、その操作部11の先端部11aを遊技者に見えるようにする。ここで、操作部材10が進行してくるか否かの期待を遊技者に与えるのである。そして、これらの扉部22bが図11に示した閉じ状態に戻るか、あるいは、図14に示した操作部材10の進行状態にするかを、制御手段300にて制御するようにすれば、遊技者に対する興趣をより一層高めることのできる演出を、当該入力装置100によっても行えることになるのである。
以上のような当該入力装置100による複雑な演出をより効果的にしているのが、各第2揺動部材22による扉部22bの開閉と、一方の第2揺動部材22の押圧部22aによる第1揺動部材21の押圧とが時間差を置いてなされことと、進行した操作部材10を引張りスプリング23を採用して短時間で退行させるようにしたことである。特に、図12は、扉部22bによる開口部31の開放が完全になされると同時に、操作部材10の進行が第1揺動部材21を介してされ始める将にその瞬間を示しているのである。
また、この実施例4の入力装置100では、その往復機構20が、1個のモータと、互いに噛合される第1従動ギア25a及び第2従動ギア25bをそれぞれ一体化した第2揺動部材22と、この第2揺動部材22の押圧部22aによって他先端部21bが押圧される第1揺動部材21とによって構成したから、上記のような非常に複雑な演出を行うにも拘わらず単純な構成とすることができて、上皿形成部分30の開口部31内という限られたスペースにも設置し得るのである。
勿論、両扉部22bが完全に開いて、操作部材10が図14に示したような進行状態になれば、前述してきた各実施例のそれと同様に、遊技者が操作部材10の操作部11を押圧することによって、制御手段300に対する情報の入力が行えるのである。
ところで、図1及び図2に示した遊技機は、表示手段200にて図柄を変動表示させる演出を行うようにしたパチンコ機であるが、この表示手段200にての図柄変動表示は、制御手段300によって制御されており、この変動表示時において、上述してきた入力装置100からの情報が遊技者の操作によって入力されるものである。
以上の表示用処理と入力装置100からの情報との処理関係の概略を、パチンコ機を例に採って説明すると、次の通りである。変動後の表示結果が大当たりとなる場合、入力装置100の操作部材10が遊技者に操作されて操作部11のスイッチがオンすると、「魚群」等の示唆演出が高確率で行われるように制御手段300による演出の設定が行われる。一方、操作部11がオンしなければ、示唆演出の実行確率が低い演出の設定が行われる。これによって、遊技者の入力装置100の操作に基づいて示唆演出を表示手段200にて行うものであり、遊技者の遊技への参加意識を高めることができる。
以上の、制御手段300で実行される変動表示演出処理の一例について、以下のステップ01〜ステップ23を想定して説明すると、次の通りである。変動表示演出処理は、操作部材10への入力有無に基づいて参照するテーブルを変更し、大当たりが発生する変動表示の途中で「魚群」や「大魚群」の示唆演出を行うか否かを設定するための処理である。
この変動表示演出処理では、まず、変動開始の制御用コマンドを制御手段300から受信したか否かを確認する(ステップ01)。変動開始の制御用コマンドを受信していれば(ステップ01:Yes)、表示手段200で図柄の変動表示を開始するタイミングであるので、図柄の変動表示を開始する(ステップ02)。また、入力表示フラグをオンし(ステップ03)、タイマカウンタの値を「0」クリアして(ステップ04)、制御用コマンドに大当たり情報が付加されているか否かを確認する(ステップ05)。
大当たり情報が付加されていれば(ステップ05:Yes)、変動後の表示結果が大当たりとなるので、大当たりフラグをオンし(ステップ06)、大当たり演出メモリを「0」クリアして(ステップ07)、処理をステップ08へ移行する。一方、ステップ01の処理で変動開始の制御用コマンドを受信していない場合(ステップ01:No)、又は、ステップ05の処理で制御用コマンドに大当たり情報が付加されていない場合(ステップ05:No)には、処理をステップ08へ移行する。
ステップ08の処理では、演出決定カウンタの値を更新する(ステップ08)。演出決定カウンタの値は「0〜9」の範囲で更新されるものである。具体的には、演出決定カウンタの値が「8」以下であればその値に「1」が加算され、「9」であればその値が「0」クリアされる。
ステップ09の処理では、入力表示フラグがオンであるか否かを確認する。入力表示フラグがオンであれば(ステップ09:Yes)、変動表示にリーチ表示が現出したか否かを確認する(ステップ10)。変動表示にリーチ表示が現出していれば(ステップ10:Yes)、タイマカウンタの値を「+1」し(ステップ11)、タイマカウンタの値が第1設定値以上か否かを確認する(ステップ12)。
タイマカウンタの値が第1設定値以上であれば(ステップ12:Yes)、変動表示にリーチ表示が現出してから4秒以上経過しているので、変動表示に「たたけ!」の表示をし(ステップ13)、入力装置100がオンしたか否かを確認する(ステップ14)。
ステップ14の処理で入力装置100がオンしていなければ(ステップ14:No)、タイマカウンタの値が第2設定値以上か否かを確認する(ステップ17)。タイマカウンタの値が第2設定値以上であれば(ステップ17:Yes)、変動表示にリーチ表示が現出してから6秒が経過しているので、入力装置100への入力待ち状態を解除する時期である。このため、大当たりフラグがオンであるか否かを確認し(ステップ18)、大当たりフラグがオンであれば(ステップ18:Yes)、変動後の表示結果が大当たりとなるので、演出決定カウンタの値番目のデータを第2テーブルから読み出して大当たり演出メモリへ書き込み(ステップ19)、大当たりフラグをオフして(ステップ20)、処理をステップ21へ移行する。
一方、ステップ18の処理で、大当たりフラグがオンでなければ(ステップ18:No)、変動後の表示結果がハズレであるので、大当たりが発生する場合の示唆演出を設定するステップ19の処理をスキップして、処理をステップ21へ移行する。
ステップ21の処理からは、表示手段200に表示された「たたけ!」の表示を消去し(ステップ21)、入力表示フラグをオフする(ステップ22)。その後、大当たり演出メモリへ書き込まれた値に従った演出や、制御手段300から送信される変動表示に関するコマンドに従った演出を実行する等の他の処理を行って(ステップ23)、この変動表示演出処理を終了する。
ここで、ステップ23の処理では、大当たり演出メモリの値が変更されると、その値に応じた「魚群」や「大魚群」の示唆演出が即座に表示手段200で実行されるものである。また、変動後の表示結果がハズレである場合には、主制御基板制御手段300から送信される制御用コマンドに基づいて「魚群」や他の演出がステップ23の処理で設定されて、表示手段200で実行されるようになっている。
一方、ステップ14の処理で入力装置100がオンであれば(ステップ14:Yes)、大当たりフラグがオンであるか否かを確認し(ステップ15)、大当たりフラグがオンであれば(ステップ15:Yes)、変動後の表示結果が大当たりとなるので、演出決定カウンタの値番目のデータを第1テーブルから読み出して大当たり演出メモリへ書き込み(ステップ16)、処理をステップ20へ移行する。
ステップ15の処理で、大当たりフラグがオンでなければ(ステップ15:No)、変動後の表示結果がハズレであるので、大当たり時の演出を設定するステップ16の処理をスキップして、処理をステップ21へ移行する。
また、ステップ09の処理で入力表示フラグがオンでない場合(ステップ09:No)、ステップ10の処理でリーチ表示の現出前であることが確認された場合(ステップ10:No)、ステップ12の処理でタイマカウンタの値が第1設定値未満であることが確認された場合(ステップ12:No)、又は、ステップ17の処理でタイマカウンタの値が第2設定値未満であることが確認された場合(ステップ17:No)には、大当たりの演出を設定する処理をスキップして、処理をステップ23へ移行する。
以上説明したように、図14に示す変動表示演出処理では、ステップ14の処理で入力装置100がオンされた場合に限って示唆演出が高確率で実行される第1テーブルが参照されるので、入力装置100の状態に基づいた示唆演出の設定を制御手段300に行わせることができる。つまり、遊技者による入力装置100の入力操作に応じた示唆演出を設定し、その設定した示唆演出を表示手段200に実行させることができるので、遊技者の遊技への参加意識を高めることができる。
また、ステップ14の処理で入力装置100がオンされると、ステップ16の処理で大当たり演出メモリの値が変更され、ステップ23の処理でその値に応じた示唆演出を表示手段200で即座に実行させるので、遊技者が入力装置100による入力操作を行ったタイミングで「魚群」や「大魚群」の示唆演出を表示手段200に実行させることができる。
本発明を実施した遊技機の正面図である。 図1に示した遊技機の上皿形成部分の拡大平面図である。 本発明に係る遊技機において採用した入力装置の実施例1を示し、操作部材が退行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例1を示し、操作部材が進行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例2を示し、操作部材が退行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例2を示し、操作部材が進行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例3を示し、操作部材が退行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例3を示し、操作部材が退行していて、第2揺動部材が第1揺動部材に当接した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例3を示し、第2揺動部材が第1揺動部材を押し下げた結果、操作部材が進行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例3を示し、操作部材が退行または進行したときの平面図である。 同入力装置の実施例4を示し、操作部材が退行して扉部が開口部を閉じた状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例4を示し、操作部材が退行していて扉部が開口部を開いたが、第2揺動部材が第1揺動部材に当接しているだけで押圧していない状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例4を示し、第2揺動部材が第1揺動部材を押し下げた結果、操作部材が進行した状態の部分拡大縦断面図である。 同入力装置の実施例4を示し、開口部が扉部によって閉じられたときの平面図である。
符号の説明
100 入力装置
200 表示手段
300 制御手段
10 操作部材
11 操作部
11a 先端部
20 往復機構
21 第1揺動部材
21a 自由端部
21b 他先端部
21c 支軸
22 第2揺動部材
22a 押圧部
22b 扉部
23 引張りスプリング
24 駆動ギア
25a 第1従動ギア
25b 第2従動ギア
30 上皿形成部分
31 開口部
32 上皿
40 筒状部材
41 緩衝材
42 ガイド
43 部材受
44 外側部材
45 揺動部材受
46 揺動開口
L1 退行寸法
L2 進行寸法

Claims (8)

  1. 遊技内容を表示する表示手段と、この表示手段を制御する制御手段と、この制御手段に遊技者が情報を入力する入力装置とを備えた遊技機であって、
    前記入力装置は、前記遊技機に形成される開口部内に収納されて、前記遊技者が操作する操作部を備えた操作部材と、前記制御手段の制御により前記操作部材を前記開口部に対して往復動させる往復機構とを備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作部の先端部が、前記操作部材の退行時においては前記開口部内に位置し、前記操作部材の進行時においては前記開口部から突出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記操作部材の進行時であって、前記遊技者が前記往復機構による進行力より大きい力で前記操作部を操作した際に、前記操作部材全体が前記開口部内に退行し得るようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記往復機構は、前記操作部材及び開口部の内方間に介装した引張りスプリングを有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記往復機構は、前記操作部材の往復方向に揺動するとともに、支軸にて揺動可能に軸支した第1揺動部材をさらに有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記第1揺動部材の自由端部を前記操作部材に当接させるとともに、この第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を前記往復機構に連携し得るようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記往復機構を、モータと、このモータによって駆動されて揺動する少なくとも1つの第2揺動部材と、この第2揺動部材の一先端部に形成されて、前記第1揺動部材の前記支軸に対する反対側部分を押圧する押圧部とを備えていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記第2揺動部材の他先端部に、前記開口部を開閉することになる扉部を一体化したことを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
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