JP2010044924A - トランスバース方式の誘導加熱システム - Google Patents
トランスバース方式の誘導加熱システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010044924A JP2010044924A JP2008207387A JP2008207387A JP2010044924A JP 2010044924 A JP2010044924 A JP 2010044924A JP 2008207387 A JP2008207387 A JP 2008207387A JP 2008207387 A JP2008207387 A JP 2008207387A JP 2010044924 A JP2010044924 A JP 2010044924A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- induction heating
- heating coil
- edge
- steel strip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/10—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
- H05B6/101—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications for local heating of metal pieces
- H05B6/103—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications for local heating of metal pieces multiple metal pieces successively being moved close to the inductor
- H05B6/104—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications for local heating of metal pieces multiple metal pieces successively being moved close to the inductor metal pieces being elongated like wires or bands
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】銅製の遮蔽板31に凹部51、52を形成し、この凹部51、52が帯状鋼鈑10のエッジ付近と対向するように遮蔽板31を、上側加熱コイル24及び下側加熱コイル28と帯状鋼鈑10との間に配置する。これにより、高温に晒されてもエッジ付近における温度の落ち込みを抑制することができる。そして、帯状鋼鈑10の透磁率・抵抗率・板厚を特定することができる属性情報に応じた周波数の交流電力を上側加熱コイル24及び下側加熱コイル28に供給する。これにより、帯状鋼鈑10の温度分布を調整することができる。
【選択図】図4
Description
特許文献1に記載の技術では、Jの字状の導体を組み合わせてコイルを形成する。そして、このようにして形成された2つのコイルが金属ストリップを介して相互に対向するように、当該2つのコイルを当該金属ストリップの上下に配置する。このとき、Jの字状の導体の湾曲した部分が、金属ストリップの両側端の領域と対向するようにする。このように特許文献1に記載の技術では、Jの字状の導体の湾曲した部分を、金属ストリップの両側端の領域と対向させることによって、金属ストリップの両側端が過加熱になることを抑制することができる。
また、特許文献2、3に記載の技術では、金属ストリップの両側端付近の温度が落ち込むことを、磁性材料を用いて抑制するようにしている。磁性材料が高温になると、当該磁性材料の磁気特性が急激に低下する。例えば、磁性材料としてフェライトコアを使用した場合には、当該フェライトコアの温度が100〜150[℃]程度になると当該フェライトコアの磁気特性が急激に低下する。したがって、特許文献2、3に記載の技術では、高温に晒されると、磁性材料が機能せず、金属ストリップの両側端付近の領域の温度が落ち込みを抑制することができなくなる虞がある。
以上のように従来の技術では、加熱対象の導体板の両側端付近の温度の落ち込みを適切に抑制することが困難であるという問題点があった。
図1は、鋼板の連続焼鈍ラインの概略構成の一例を示す図である。
図1において、連続焼鈍ライン1は、第1の容器11と、第2の容器12と、第3の容器13と、第1のシールローラ組立体14と、移送器15と、第2のシールローラ組立体16と、気体供給装置17と、交流電源装置18と、ローラ19a〜19uと、誘導加熱装置20とを有している。
第2のシールローラ組立体16は、このようにして急冷された帯状鋼鈑10を、第3の容器13と外気とを遮断しながら後工程に送り出す。
以上のような"帯状鋼鈑10の搬送経路"となる"第1の容器11、第2の容器12、第3の容器13、及び移送器15"には、気体供給装置17によって非酸化性の気体が供給されている。そして、外部と内部とを遮断する"第1のシールローラ組立体14及び第2のシールローラ組立体16"によって、第1の容器11、第2の容器12、第3の容器13、及び移送器15は、非酸化性の気体雰囲気が保たれた状態となる。
具体的に図2(a)は、本実施形態の誘導加熱装置20の一例を示す図であって、帯状鋼板10の長手方向に沿って(図1の上下方向から)切った縦断面図である。図2(a)では、図に向かって右から左の方向に帯状鋼鈑10が搬送されているものとする(図2(a)の右から左に向いている矢印を参照)。また、図2(b)は、本実施形態の誘導加熱装置20の一例を示す図であって、図1のA−A´方向から見た断面図である。図2(a)では、図の手前から奥の方向に帯状鋼鈑10が搬送されている。尚、図2(a)、図2(b)では、寸法[mm]も併せて示している。また、図2(c)は、本実施形態の誘導加熱装置20の一例を示す図であって、誘導加熱装置20の一部を示す斜視図である。図2(c)では、図2(b)に示した右下の領域を、帯状鋼鈑10の上方から俯瞰した様子を示している。
上側誘導器21は、コア23と、上側加熱コイル24と、遮蔽板31a、31cとを有している。
上側加熱コイル24は、コア21のスロット(ここではコア23の凹み部)を通してコア23に巻き回されたコイルであり、巻数が「1」のコイル(いわゆるシングルターン)である。また、図2(a)に示すように、上側加熱コイル24は、その縦断面の形状が口の字状の部分を有する。この口の字状の部分の中空部分の端面には、水冷パイプが接続されている。この水冷パイプから供給される冷却水が当該口の字状の部分の中空部分に流れ、上側誘導器21が冷却される。また、コア23の底面には、遮蔽板31a、31cが取り付けられている。
下側加熱コイル28も、上側加熱コイル24と同様に、コア27のスロットを通してコア27に巻き回され、巻数が「1」のコイル(いわゆるシングルターン)となっている。更に、下側加熱コイル28は、上側加熱コイル24と同様に、その縦断面の形状が口の字状の部分を有している。そして、この口の字状の部分の中空部分の端面には水冷パイプが接続され、当該口の字状の部分の中空部分に冷却水が流れるようになっている。
以上のように、上側誘導器21と、下側誘導器22は、配置する位置が異なるだけであり、同じ構成を有する。
ここで、加熱コイル幅とは、スロット内にある上側加熱コイル24(下側加熱コイル28)の幅方向における長さをいう。図2(a)に示す例では、加熱コイル幅は、後述する図3に示す各銅パイプ31a〜31dの幅方向の長さになり、スロットの幅と略同じ値になる。
尚、以下の説明では、上側加熱コイル24の加熱コイル幅や、下側加熱コイル28の加熱コイル幅を、必要に応じて単に加熱コイル幅と称し、上側加熱コイル24と下側加熱コイル28との間隔を、必要に応じてギャップと称する。
図3に示すように、上側加熱コイル24は、銅パイプ41a、41bと、銅パイプ41a、41bの基端側に接続されている銅ブスバー(結線板)42bとを有する。また、下側加熱コイル28は、銅パイプ41c、41dと、銅パイプ41c、41dの基端側に接続されている銅ブスバー42fとを有する。
以上のように、上側加熱コイル24及び下側加熱コイル28は、銅パイプ41a〜41dと、銅ブスバー42a〜42iとを組み合わせることによって、交流電源装置18に対して直列に接続され、夫々巻数が「1」のコイルを形成している。
具体的に図4(a)は、遮蔽板31をその上方から俯瞰した斜視図である。また、図4(b)は、図2(c)に示した遮蔽板31dの領域を帯状鋼鈑10の真上から俯瞰した図である。尚、図4(b)では、帯状鋼鈑10と遮蔽板31dとの位置関係を説明するのに必要な部分のみを示している。また、図4(c)は、遮蔽板31a、31bと帯状鋼鈑10との間で生じる磁界の様子の概略の一例を示す図である。
主遮蔽板50aと背面板50bは、幅と長さが同じ銅板である。ただし、背面板50bは、縦断面及び横断面が一様な板であるのに対し、主遮蔽板50aは、その長手方向に菱形の孔が2つ形成されている。遮蔽板31は、このような主遮蔽板50aと背面板50bとを密着させることにより形成され、長手方向に菱形の凹部(非貫通穴)51、52を2つ有するものとなる。尚、図4(a)では、凹部51、52を配置する位置に関する寸法[mm]も併せて示している。
本実施形態では、図4(b)に示すように、帯状鋼鈑10のエッジ10a付近で、遮蔽板31の凹部51、52と帯状鋼鈑10の板面とが対向するようにしている。すなわち、誘導加熱装置20を動作させることによって帯状鋼鈑10に流れる渦電流が最大となる領域である最大電流通過領域56と、帯状鋼鈑10のエッジ10aとの間の領域を含み、且つ最大電流通過領域56よりも当該エッジ10a側の領域と、遮蔽板31の凹部51、52とが相互に対向するようにしている。
特に、本実施形態では、遮蔽板31の凹部51、52の内側の縁51a、52aが、最大電流通過領域56よりもエッジ10a側になるようにすると共に、凹部51、52の外側の縁51b、52bが、帯状鋼鈑10のエッジ10a近傍に流れる渦電流の通過領域であるエッジ電流通過領域57よりもエッジ10a側になるようにしている。
図4(c)に示すように、誘導加熱装置20を動作させることによって主磁場58a〜58cが発生し、帯状鋼鈑10のエッジ側に渦電流60a〜60eが流れる。そして、この渦電流60a〜60eにより磁場59iが発生する。また、図4(a)〜図4(c)に示すように、遮蔽板31には、渦電流53〜55が流れる。渦電流53は、遮蔽板31(主遮蔽板50a)の四辺の縁の部分に沿って流れる渦電流である。一方、渦電流54、55は、遮蔽板31の凹部51、52の縁の部分に沿って流れる電流である。このように遮蔽板31では、遮蔽板31の四辺の縁の部分と、遮蔽板31の凹部51、52の縁の部分に渦電流51〜53が集中して流れる。そして、このような渦電流53〜55により磁場59a〜59hが発生する。
具体的に図5(a)は、遮蔽板61をその上方から俯瞰した斜視図であり、図4(a)に対応する図である。また、図5(b)は、遮蔽板61を帯状鋼鈑10の上方から俯瞰した斜視図であり、図2(c)に対応する図である。また、図5(c)は、遮蔽板61a、61bと帯状鋼鈑10との間で生じる磁界の様子の概略の一例を示す図であり、図4(c)に対応する図である。
このような遮蔽板31を図2、図4に示した遮蔽板61の代わりに取り付けた誘導加熱装置を動作させると、図5(c)に示すように主磁場63a〜63bが発生し、帯状鋼鈑10に渦電流65a〜65eが流れる。そして、この渦電流65a〜65eにより磁場64eが発生する。また、図5(a)、図5(c)に示すように、遮蔽板61には、その四辺の縁の部分に沿うようにして渦電流62が流れ、この渦電流62によって磁場64a〜64dが発生する。
したがって、帯状鋼鈑10のエッジ近傍に流れている渦電流65は、帯状鋼鈑10の内側に向かう力を受けず、温度が落ち込む領域(帯状鋼鈑10のエッジよりも少し内側の領域)の電流密度は増大しない。よって、帯状鋼鈑10のエッジ付近の温度の落ち込みを抑制することができない。
まず、帯状鋼鈑10の温度がキュリー温度以上である場合について説明する。
帯状鋼鈑10がキュリー温度以上であると、誘導加熱装置20から発生した主磁場は帯状鋼鈑10を貫通し、帯状鋼鈑10内の渦電流が多くなる。この渦電流は主磁場と反発して帯状鋼鈑10のエッジ付近に片寄り易くなる。このため、帯状鋼鈑10のエッジ付近に高温の領域が生じ易くなる。
また、帯状鋼鈑10の渦電流は、帯状鋼鈑10の抵抗率と反比例の関係にあるので、帯状鋼鈑10の抵抗率が小さい場合には、帯状鋼鈑10内の渦電流が多くなる。
また、ギャップが小さい場合には、誘導加熱装置20から発生した主磁場が大きくなり、この主磁場によって帯状鋼鈑10内に発生する誘導起電力が大きくなるので、帯状鋼鈑10内の渦電流が多くなる。
帯状鋼鈑10の温度がキュリー温度未満である場合には、帯状鋼鈑10の比透磁率が大きくなるため、誘導加熱装置20から発生した主磁場は、帯状鋼鈑10を貫通しにくくなり、帯状鋼鈑10のエッジ部分を迂回する。これにより、帯状鋼鈑10のエッジ付近に、渦電流の電流密度が大きい領域が存在し、帯状鋼鈑10のエッジ付近に高温の領域が生じることになる。
図6において、交流電源装置18は、加熱対象情報取得部18aと、周波数選択部18bと、周波数設定テーブル18cと、交流電力出力部18dとを有している。
交流電源出力部18dは、周波数選択部18bで選択された周波数の交流電力を誘導加熱装置20に出力する。
具体的に図7(a)は、図2、図4に示した遮蔽板31を用いた誘導加熱装置(本実施形態の誘導加熱装置20)についてのグラフである。一方、図7(b)は、図5に示した遮蔽板61を用いた誘導加熱装置についてのグラフである。また、図7に示すグラフの横軸は、導体板の板幅方向における位置を示すものであり、横軸の0の位置が導体板のエッジに対応し、250が導体板の中央に対応する。一方、縦軸は、加熱による導体板の温度上昇分を示す。ここで、図7に示すグラフは、以下の条件で実験を行った結果に基づくものである。
加熱コイル幅 ;250[mm]
コア ;フェライトコア
加熱材料 ;SUS板(幅500[mm]、厚み0.3[mm])
通板速度 ;8[mpm]
加熱温度 ;30〜130[℃](中央昇温量を100[℃])
電源周波数 ;29[kHz]、21[kHz]、10[kHz]
遮蔽板の材質 ;銅
一方、図7(b)に示すように、図5に示した遮蔽板61を用いた誘導加熱装置では、周波数を29[kHz]→21[kHz]→10[kHz]に変更すると、エッジの温度は下がるが、それに伴いエッジ付近における温度の落ち込みも大きくなることが分かる。
尚、遮蔽板を設けない場合には、エッジ付近の温度の落ち込みは発生しないが、エッジにおける昇温量は500[℃]程度になり過加熱になる。
図8は、帯状鋼鈑10と遮蔽板との位置関係の他の例を示す図である。図8は、図4(b)に対応する部分の図である。
図8(a)に示すように、遮蔽板81の凹部83、84のうち、帯状鋼鈑10と対向している部分の面積(菱形の破線部)が、帯状鋼鈑10と対向していない部分(菱形の実線部)の面積よりも小さくなっていてもよい。
また、図8(b)に示すように、遮蔽板81の凹部85、86が帯状鋼鈑10のエッジと対向していなくてもよい。
すなわち、最大電流通過領域56よりも当該エッジ10a側の領域で、遮蔽板の凹部と帯状鋼鈑10とが対向するようにしていれば、帯状鋼鈑10と遮蔽板との位置関係は、特に限定されるものではない。ただし、遮蔽板に流れる渦電流と、帯状鋼鈑10に流れる渦電流との間に反発力を確実に生じさせるため、図4(b)、図8に示すように、最大電流通過領域56と帯状鋼鈑10のエッジ10aとの間の領域と、遮蔽板の凹部の少なくとも一部とが対向するようにすることが好ましい。
また、本実施形態では、凹部51、52の形状を菱形にした場合を例に挙げて示したが、凹部51、52の縁の部分に沿って帯状鋼鈑10に渦電流を流すことができる形状であれば、凹部51、52の形状は、どのような形状であってもよい。凹部51、52の形状を、例えば、楕円、菱形以外の四角形、その他の角形にすることができる。このとき、帯状鋼鈑10の長手方向における長さが、帯状鋼鈑10の幅方向における長さよりも長い凹部を形成すると、凹部の縁の部分に沿って帯状鋼鈑10の長手方向に容易に渦電流を流すことができるので好ましい。また、図9に示すように、遮蔽板の凹部の形状は閉じた図形でなくてもよい。尚、図9に示す矢印は、遮蔽板91に流れる渦電流の一例を示す。
また、本実施形態では、加熱コイル幅の方向と、帯状鋼鈑10の長手方向(搬送方向)とが並行になるように、上側加熱コイル24及び下側加熱コイル28を配置した場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのようにする必要はない。
また、誘導加熱装置20の配置箇所は、図1に示したものに限定されない。すなわち、導体板をトランスバース方式で誘導加熱するようにしていれば、誘導加熱装置20をどのように配置してもよい。例えば、第2の容器12内に誘導加熱装置20を配置してもよい。また、連続焼鈍ライン以外に誘導加熱装置20を適用してもよい。
また、図2(a)に示したコア23、27の寸法は、コア23、27が磁気飽和しない範囲で適宜決定することができる。ここで、コア23、27が磁気飽和するかどうかは、加熱コイル24、28に流れる電流に基づく磁界強度[A/m]から検証することができる。
また、本実施形態では、上側誘導器21と下側誘導器22とを設ける場合を例に挙げて示したが、上側誘導器21と下側誘導器22との何れか一方のみを設けるようにしてもよい。
18 交流電源装置
20 誘導加熱装置
21 上側誘導器
22 下側誘導器
23、27 コア
24 上側加熱コイル
28 下側加熱コイル
31、81、82 遮蔽板
51、52、83〜86 凹部
Claims (4)
- 加熱対象の導体板に交番磁界を垂直に交差させて当該導体板を誘導加熱するトランスバース方式の誘導加熱システムであって、
前記導体板の板面とコイル面とが対向するように配置された加熱コイルと、
前記加熱コイルが巻き回されたコアと、
前記導体板の幅方向におけるエッジ側の領域と、前記加熱コイルとの電磁結合度を調整する遮蔽板であって、比透磁率が1の導体により形成された遮蔽板とを備えた誘導加熱装置を有し、
前記遮蔽板には、凹部が形成されており、
前記凹部の縁に沿って流れる渦電流と、前記導体板の幅方向におけるエッジ側の領域に流れる渦電流との間に生じる反発力により、当該エッジ側の領域に流れる渦電流を、当該導体板の内側に移動させるようにしたことを特徴とするトランスバース方式の誘導加熱システム。 - 前記導体板に流れる渦電流が最大となる領域よりも、当該導体板の幅方向におけるエッジ側で、前記凹部と前記導体板とが相互に対向するように前記遮蔽板が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のトランスバース方式の誘導加熱システム。
- 前記凹部の少なくとも一部が、前記導体板に流れる渦電流が最大となる領域と、当該導体板の幅方向におけるエッジとの間の領域と対向するように前記遮蔽板が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のトランスバース方式の誘導加熱システム。
- 前記導体板の透磁率、抵抗率、及び板厚に応じた周波数の交流電力を前記加熱コイルに供給する交流電源装置を更に有し、
前記周波数の交流電力を前記加熱コイルに供給することによって、前記導体板の幅方向における温度分布を調整することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトランスバース方式の誘導加熱システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207387A JP4959651B2 (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | トランスバース方式の誘導加熱システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207387A JP4959651B2 (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | トランスバース方式の誘導加熱システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010044924A true JP2010044924A (ja) | 2010-02-25 |
JP4959651B2 JP4959651B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=42016162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008207387A Active JP4959651B2 (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | トランスバース方式の誘導加熱システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4959651B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102454A1 (ja) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | 新日本製鐵株式会社 | トランスバース方式の誘導加熱装置 |
WO2011102471A1 (ja) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | 新日本製鐵株式会社 | トランスバース方式の誘導加熱装置 |
JP2019179733A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | Jfeスチール株式会社 | 金属帯の誘導加熱装置、金属帯の製造方法、及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
CN112195323A (zh) * | 2020-09-02 | 2021-01-08 | 中冶南方(武汉)热工有限公司 | 一种淬火装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4243571A3 (en) | 2016-03-30 | 2023-11-15 | Nippon Steel Corporation | Induction heating device and induction heating method |
KR102246087B1 (ko) * | 2019-11-22 | 2021-05-03 | 주식회사 다원시스 | 유도 가열 장치 |
KR102247030B1 (ko) * | 2019-11-22 | 2021-04-30 | 주식회사 다원시스 | 유도 가열 장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63317630A (ja) * | 1987-03-06 | 1988-12-26 | Nippon Steel Corp | 誘導加熱装置 |
JP2003129130A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-05-08 | Nkk Corp | 厚鋼板の熱処理装置 |
JP2007122924A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 誘導加熱装置 |
JP2008102403A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
-
2008
- 2008-08-11 JP JP2008207387A patent/JP4959651B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63317630A (ja) * | 1987-03-06 | 1988-12-26 | Nippon Steel Corp | 誘導加熱装置 |
JP2003129130A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-05-08 | Nkk Corp | 厚鋼板の熱処理装置 |
JP2007122924A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 誘導加熱装置 |
JP2008102403A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102454A1 (ja) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | 新日本製鐵株式会社 | トランスバース方式の誘導加熱装置 |
WO2011102471A1 (ja) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | 新日本製鐵株式会社 | トランスバース方式の誘導加熱装置 |
JP4943561B2 (ja) * | 2010-02-19 | 2012-05-30 | 新日本製鐵株式会社 | トランスバース方式の誘導加熱装置 |
KR101368528B1 (ko) | 2010-02-19 | 2014-02-27 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 트랜스버스 방식의 유도 가열 장치 |
US9578693B2 (en) | 2010-02-19 | 2017-02-21 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Transverse flux induction heating device |
US10085306B2 (en) | 2010-02-19 | 2018-09-25 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Transverse flux induction heating device |
US10292210B2 (en) | 2010-02-19 | 2019-05-14 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Transverse flux induction heating device |
US10327287B2 (en) | 2010-02-19 | 2019-06-18 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Transverse flux induction heating device |
JP2019179733A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | Jfeスチール株式会社 | 金属帯の誘導加熱装置、金属帯の製造方法、及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
CN112195323A (zh) * | 2020-09-02 | 2021-01-08 | 中冶南方(武汉)热工有限公司 | 一种淬火装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4959651B2 (ja) | 2012-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4959651B2 (ja) | トランスバース方式の誘導加熱システム | |
JP4938155B2 (ja) | トランスバース方式の誘導加熱装置 | |
JP5114671B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置および誘導加熱方法 | |
US8536498B2 (en) | Induction heating device for a metal plate | |
JP4912912B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP4943561B2 (ja) | トランスバース方式の誘導加熱装置 | |
JP4786365B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置及び誘導加熱方法 | |
JP6665928B2 (ja) | 誘導加熱装置および誘導加熱方法 | |
JP6323564B2 (ja) | 金属帯板の誘導加熱装置 | |
JP5042909B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置および誘導加熱方法 | |
JP4926608B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置及び誘導加熱方法 | |
JP6331900B2 (ja) | 金属帯板の誘導加熱装置 | |
JP2009129695A (ja) | 誘導加熱装置および誘導加熱方法 | |
JP2005011625A (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP7124515B2 (ja) | 金属帯板の誘導加熱設備 | |
JP4890278B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置 | |
JP5015345B2 (ja) | 金属板の誘導加熱装置及び誘導加熱方法 | |
JP2008257927A (ja) | トランスバース方式誘導加熱コイル | |
JP5131232B2 (ja) | トランスバース方式の誘導加熱装置 | |
JP4356884B2 (ja) | 誘導加熱装置及び誘導加熱方法 | |
JP2017195016A (ja) | 誘導加熱コイル用鉄心、誘導加熱コイル、および加熱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120229 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120321 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4959651 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |