JP2010043619A - シリンダヘッド - Google Patents

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Atsunori Kumagai
厚法 熊谷
Takanobu Arai
隆宜 荒井
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Abstract

【課題】シリンダヘッドの形状を簡素なものとすることができるとともに、動弁系を正確に動作させることができるシリンダヘッドを提供することを課題とする。
【解決手段】シリンダヘッド1は、シリンダブロック21の上側に配置されるシリンダヘッド本体2と、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4を備える。EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4は、HLA16の保持部17と、HLA16へ供給されるオイルが流通するオイル通路15と、シリンダヘッド本体2へ螺合されるホルダーボルト12が挿通するボルト孔18を備える。ホルダーボルト12は、シリンダヘッド本体2に設けられる複数の気筒の吸気ポート間、複数の気筒の排気ポート間で、ヘッドボルト9に隣接するように設けられる。
【選択図】図7

Description

本発明は、シリンダヘッドに関する。
従来、エンジンに組み付けられるシリンダヘッドは、ラッシュアジャスタやカムジャーナルにオイルを供給する通路を有している。この為、シリンダヘッドの形状は複雑であり、このようなシリンダヘッドの鋳造性は悪かった。このような問題を解決するものとして、シリンダヘッドの形成を簡単なものとするとともに、オイル流通部の形状の自由度を高くするシリンダヘッドが知られている。具体的には、ラッシュアジャスタを取り付ける取付部とラッシュアジャスタにオイルを供給するオイル通路部とを別体部材とし、これをシリンダヘッド本体と別体に形成した構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−161656号公報
ところで、ラッシュアジャスタの取り付けに上記のような別体部材を用いる場合、動弁系の正確な動作を確保するためには、別体部材のシリンダヘッド本体に対する高い取り付け精度、高い剛性を確保しなければならない。
そこで、本発明は、ラッシュアジャスタホルダーのシリンダヘッド本体に対する高い取り付け精度、高い剛性を確保し、シリンダヘッド本体の形状を簡素なものとすることができるとともに、動弁系を正確に動作させることができるシリンダヘッドを提供することを課題とする。
かかる課題を達成するための、本明細書開示のシリンダヘッドは、複数の気筒からなるシリンダブロックの上側に配置され、ヘッドボルトによって該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッド本体と、ラッシュアジャスタの保持部と、ラッシュアジャスタへ供給されるオイルが流通するオイル通路と、シリンダヘッド本体へ螺合されるホルダーボルトが挿通するボルト孔と、を含み、シリンダヘッド本体とは別体に形成され、且つシリンダヘッド本体に装着されるラッシュアジャスタホルダーと、を備え、前記ホルダーボルトは、前記シリンダヘッドに設けられる複数の気筒の吸気ポート間若しくは複数の気筒の排気ポート間で、前記ヘッドボルトに隣接するように設けられることを特徴とする。
このようにラッシュアジャスタホルダーをシリンダヘッド本体と別体にすることで、シリンダヘッド本体の形状を簡素なものとすることができる。
前記ホルダーボルトは、前記シリンダヘッドに設けられる複数の気筒の吸気ポート間若しくは複数の気筒の排気ポート間で、前記ヘッドボルトに隣接するように設けられる。吸気ポート間若しくは複数の気筒の排気ポート間であれば、ボルト孔を穿設するスペース、ボルト孔の深さを確保しやすく、これにより、ホルダーボルトの螺合が容易となり、ラッシュアジャスタホルダーの高い取り付け精度、高い取り付け剛性を確保することができる。
ラッシュアジャスタホルダーは、高剛性の構造物に取り付けることにより、高い取り付け精度が実現され、ラッシュアジャスタ自体も高剛性の状態とすることができる。シリンダヘッド本体をシリンダブロックと結合するヘッドボルトの周辺は剛性が高い。本明細書開示のシリンダヘッドは、あたかも、ヘッドボルトが装着されるボスと、ホルダーボルトが装着されるボスとを一体に設けたようなシリンダヘッド本体を有している。このようなシリンダヘッド本体を用いることによりシリンダブロックと結合して高剛性となっているシリンダヘッド本体にラッシュアジャスタホルダーを装着することができる。この結果、ラッシュアジャスタホルダーの取り付け剛性を高く保つことができ、動弁系の精度の高い動作を実現することができる。
なお、シリンダヘッド本体と別体とされたラッシュアジャスタホルダーは、燃焼室から遠ざけて配置可能である。シリンダヘッド周辺、特に、排気ポートの周辺は、高温となりやすい。ラッシュアジャスタに供給されるオイルが高温に曝されるとオイル劣化が進行したり、コーキング等の不具合が生じたりするおそれがある。ラッシュアジャスタホルダーを燃焼室から遠ざけて配置することによりこのような不具合の発生を抑制することができる。
本明細書開示のシリンダヘッドは、シリンダヘッドの形状を簡素なものとすることができるとともに、動弁系を正確に動作させることができるという効果を有する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本明細書開示のシリンダヘッド1の拡散分解図である。図2(A)は、排気側ラッシュアジャスタホルダー(以下、「EX側HLAホルダー」という)3の斜視図である。図2(B)は、吸気側ラッシュアジャスタホルダー(以下、「IN側HLAホルダー」という)4の斜視図である。図3は、シリンダヘッド本体2の上面図である。図4は、シリンダヘッド本体2の横断面図である。また、図5は、シリンダヘッド本体2にEX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とが組み付けられた状態のシリンダヘッド1の上面図である。図6は、吸気バルブ33と排気バルブ33、さらにロッカーアーム34が組み付けられたシリンダヘッド1の上面図である。図7は、さらに、シリンダヘッド1にカムシャフト31を保持したカムハウジング30が組み付けられた状態で、図6におけるA−A線に対応する位置で断面とした説明図であり、図8は、図6におけるB−B線に対応する位置で断面とした説明図である。
ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されている場合もある。
シリンダヘッド1は、圧縮着火式のDOHC型直列4気筒内燃機関用である。シリンダヘッド1は、シリンダヘッド本体2とこれに組み付けられるEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4とを備えている。
まず、シリンダヘッド本体2について説明する。シリンダヘッド本体2は、その中心付近に長手方向に沿って4つの燃料噴射弁取付孔5が設けられている。シリンダヘッド本体2の下面側には、各燃料噴射弁取付孔5と連通する燃焼室20がそれぞれ形成されている。また、各燃料噴射弁取付孔5の周囲には、各燃料噴射弁取付孔5を囲むように配置され、燃焼室20と連通するバルブガイド6が設けられている。各バルブガイド6には、バルブ33が装着される。また、シリンダヘッド本体2は、気筒毎に吸気ポート7と排気ポート8を備えている。そして吸気ポート7、排気ポート8の側方にシリンダヘッド本体2とシリンダブロック21とを結合するヘッドボルト9が挿通するボルト孔10が設けられている。ボルト孔10は、排気側に5個、吸気側に5個の計10個設けられている。これらのボルト孔10の周辺にはEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4の設置部11が設けられている。この設置部11は、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4が安定した状態で設置されるように平面状に加工されている。なお、シリンダブロック21は、4つの気筒を有している。
設置部11には、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4を装着するために用いられるホルダーボルト12用のボルト孔13が設けられている。このボルト孔13は、ヘッドボルト9用のボルト孔10よりも燃焼室から離れる側に設けられている。すなわち、各ボルト孔13は、各ボルト孔10から、4つの燃焼室20(燃料噴射弁取付孔5)の配列方向と直交する方向にシリンダヘッド本体2の外側に向かってずれた位置に設けられている。前記のように各ボルト孔10は、吸気ポート7、排気ポート8の側方に設けられており、各ボルト孔13も同様に吸気ポート7、排気ポート8の側方に設けられている。これにより、ホルダーボルト12は、シリンダヘッド本体2に設けられる複数の気筒の吸気ポート間、複数の気筒の排気ポート間で、ヘッドボルト9に隣接するように設けられるようになる。
各ボルト孔10は、シリンダヘッド本体2をシリンダブロック21と結合するヘッドボルト9を装着するものであるため、シリンダヘッド本体2を貫通している。一方、各ボルト孔13は、貫通はしていないが、吸気ポート7、排気ポート8の側方の肉厚の部分に形成されているため、各ボルト孔13の十分な深さが確保されている。
なお、仮に、吸気ポート7、排気ポート8と上下方向にオーバーラップし、吸気ポート7や排気ポート8の上側にボルト孔13を設けると、十分な深さを確保することが困難となる。ボルト孔13の深さが浅いとEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4の十分な取付剛性の確保が困難となることが想定される。
次に、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4の構成について説明する。EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とは、取り付け位置の関係で外形形状に多少の相違点があるが、基本的な構成は共通する。そこで、以下、EX側HLAホルダー3について説明し、IN側HLAホルダー4の同一の構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
EX側HLAホルダー3は、シリンダヘッド本体2と別体に形成され、外観が角柱形状のパイプ状をなしており、内部にオイルが流通するオイル通路15を備えている。このオイル通路15には、図示しないオイルパン内のオイルが供給される。また、ラッシュアジャスタ(以下、「HLA」という)16を保持する保持部17が設けられている。保持部17はオイル通路15と連通しており、保持部に収容されるHLA16に設けられたオイル室と連通する。排気側には合計8個のバルブが装着されることになるので、保持部17も8個設けられている。一気筒分のバルブは2個であり、保持部17も2個組みになって配置されている。2個組みとなった保持部17の側方にはホルダーボルト12が挿通されるボルト孔18が設けられている。図7、Cで示した領域を拡大して示すように、EX側HLAホルダー3は、カムジャーナル31aへ通じる油路19を備えている。油路19には図示しないオイルパン内のオイルが供給される。油路19は、ボルト孔18と連通している。また、油路19は、カムハウジング30に設けられたカムジャーナル給油路32と連通しており、カムジャーナル31aへのオイルの供給又は排出が行われる。すなわち、C部では、油路19を通じてカムジャーナル31aへの給油が行われる。この位置と隣り合う位置では油路19を通じてカムジャーナル31aからのオイルの排出が行われる。このように、ボルト孔18は、カムジャーナル31aへ供給され、又は、カムジャーナル31aから排出されるオイルの流路としても利用される。
なお、油路19は、EX側HLAホルダー3内で屈曲している。このため、油路19は、EX側HLAホルダー3の上方及び側方から穴あけ加工をし、側方から加工した際の開口にプラグ19aを装着することによって形成されている。
このように構成されたEX側HLAホルダー3は、保持部17内にHLA16を収納し、シリンダヘッド本体2に設けられた設置部11にホルダーボルト12によって取り付けられる。IN側HLAホルダー4も同様に設置部11に取り付けられる。
シリンダヘッド本体2は、ヘッドボルト9によってシリンダブロック21と結合されている。ホルダーボルト12は、シリンダヘッド本体2とシリンダブロック21とを結合するヘッドボルト9よりも燃焼室20から離れる側を通過してシリンダヘッド本体2に螺合されることになる。
そして、シリンダヘッド本体2にはロッカーアーム34が装着され、シリンダヘッド本体2の上側にカムシャフト31が組み込まれたカムハウジング30が装着される。シリンダヘッド本体2とカムハウジング30との結合は、ハウジングボルト35によって行われる。
以上のように構成されるシリンダヘッド1は、ヘッドボルト9によりシリンダブロック21と結合され高剛性であるシリンダヘッド本体2に高い取り付け剛性を維持して装着される。この結果、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4の取り付け剛性を高く保つことができ、動弁系の精度の高い動作を実現することができる。
また、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とをシリンダヘッド本体2と別体として設け、高温となる燃焼室20の周辺からできるだけ遠ざけて設置することができる。これにより、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4内に設けたオイル通路15内のオイルに対する熱の影響を緩和することができる。特に排気側が高温となるが、本実施例のシリンダヘッド1によれば、オイルの劣化や、コーキング等を抑制することができる。
なお、EX側HLAホルダー3やIN側HLAホルダー4に対する熱の影響をさらに軽減するために、EX側HLAホルダー3とシリンダヘッド本体2との間、IN側HLAホルダー4とシリンダヘッド本体2との間に断熱部材40を設けた構成とすることもできる。図9は、ホルダーボルト12の周辺を拡大し、断面とした説明図であり、図10は、HLA16の周辺を拡大し、断面とした説明図である。このように、設置部11上に断熱部材40を敷設し、この断熱部材40上にEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4を載置して取り付けるようにすることもできる。
また、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とをシリンダヘッド本体2と別体として設けたので、シリンダヘッド本体2の構成を簡素なものとすることができる。この結果、シリンダヘッド本体2は、良好な鋳造性を備えている。
次に、本発明の実施例2について、図11乃至図13を参照しつつ説明する。図11は、実施例2のシリンダヘッド51の拡散分解図である。また、図12(A)は、EX側HLAホルダーの斜視図である。図12(B)は、IN側HLAホルダーの斜視図である。図13は、シリンダヘッド51の断面図である。図13は、実施例1における図7に相当する図面である。実施例2のシリンダヘッド51が実施例1のシリンダヘッド1と異なる点は、以下の点である。すなわち、実施例1のシリンダヘッド1が、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4のシリンダヘッド本体2への装着にホルダーボルト12を用いている。これに対し、実施例2のシリンダヘッド51では、ホルダーボルト62を用いている点である。このホルダーボルト62は、EX側HLAホルダー53、IN側HLAホルダー54に設けられたボルト孔68に挿通されるとともにシリンダヘッド本体52を貫通し、シリンダブロック21に螺合される。すなわち、ホルダーボルト62はヘッドボルトを兼ね、ホルダーボルト62によって、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4がシリンダヘッド本体2とともにシリンダブロック21に共締めされた形態となっている。
以下、実施例1との相違点を中心に説明し、共通する構成要素については、図面中、共通する参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
まず、シリンダヘッド本体52は、シリンダヘッド本体2と異なり、ボルト孔13を備えていない。ボルト孔13は、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4をホルダーボルト12によってシリンダヘッド本体2に取り付けるためのものである。しかし、実施例2では、上記のように、いわゆる共締め構造となっていることからボルト孔13は不要となり、廃止されている。その他の構成は、実施例1におけるシリンダヘッド1と共通する。
次に、EX側HLAホルダー53とIN側HLAホルダー54の構成について説明する。図12(A)は、EX側HLAホルダー53の斜視図である。図2(B)は、IN側HLAホルダー54の斜視図である。EX側HLAホルダー53とIN側HLAホルダー54の基本的な構成は共通する。そこで、以下、EX側HLAホルダー3について説明し、IN側HLAホルダー4の同一の構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
EX側HLAホルダー53は、外観が角柱形状のパイプ状をなしており、内部にオイルが流通するオイル通路65を備えている。また、16を保持する保持部67が設けられている。保持部67はオイル通路65と連通しており、保持部に収容されるHLA16に設けられたオイル室と連通する。排気側には合計8個のバルブが装着されることになるので、保持部67も8個設けられている。一気筒分のバルブは2個であり、保持部67も2個組みになって配置されている。このような構成は実施例1のEX側HLAホルダー3と共通する。ただし、実施例2のEX側HLAホルダー53は、実施例1のEX側HLAホルダー3におけるボルト18に代えてボルト孔68を備えている点で異なる。ボルト孔68は、シリンダヘッド本体52の中心側に向かって突出したフランジ部69に設けられている。このような配置とすることにより、オイル通路65をシリンダヘッド本体52の中心部、すなわち高温となる燃焼室から離れた位置に配置することできる。これにより、オイル通路65内のオイルの劣化、コーキング等を抑制することができる。
実施例2のEX側HLAホルダー53は、実施例1のEX側HLAホルダー3と異なり、油路19は備えていないが、EX側HLAホルダー3と同様に油路19を設けてもよい。
このように構成されたEX側HLAホルダー53は、保持部67内にHLA16を収納し、シリンダヘッド本体52に設けられた設置部11にホルダーボルト62によって取り付けられる。IN側HLAホルダー4も同様に設置部11に取り付けられる。
ただし、ホルダーボルト62は、シリンダヘッド本体52を貫通し、シリンダブロック21に螺合される。
このように、実施例2のシリンダヘッド51は、ボルトの本数を減らすことができる。この結果、シリンダヘッド51を軽量化することができる。
次に、本発明の実施例3について、図14を参照しつつ説明する。図14は、実施例3のシリンダヘッド101の主要な構成要素の配置を模式的に示した説明図である。
シリンダヘッド101は、ボルト孔103が設けられ、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4の上側に載置されるカムハウジング102を備えている。ホルダーボルト104は、カムハウジング102に設けられたボルト孔103とEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4に設けられたボルト孔13に挿通されるとともにシリンダヘッド本体105に螺合される。
また、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4も実施例1のものと同一のものを採用している。また、シリンダヘッド本体105は、実施例1のシリンダヘッド本体2と同様のものを用いることができる。ただし、ホルダーボルト104は、カムハウジング102を貫通し、さらにEX側HLAホルダー3又はIN側HLAホルダー4を貫通してシリンダヘッド本体105にまで到達している。このため、カム31とホルダーボルト104とが重なり合わないように各構成要素のレイアウト変更が施されている。
また、シリンダヘッド本体105とカムハウジング102との接合部、具体的には、シリンダヘッド本体105の外周縁部には、ゴム製のガスケット108が配置されている。さらにカムハウジング102と、このカムハウジング102の上側に配置されるヘッドカバー107との接合部にもゴム製のガスケケット109が配置されている。
なお、カムハウジング102の側方には、燃料ポンプ110が配置されているが、この位置にカム角センサーを配置することもできる。
シリンダヘッド本体105とシリンダブロック21とは、実施例1と同様にヘッドボルト9によって結合されている。このとき、ヘッドボルト9とホルダーボルト104との位置の関係は、実施例1の場合と同様である。すなわち、ホルダーボルト104は、シリンダヘッド本体105とシリンダブロック21とを結合するヘッドボルト9よりも燃焼室から離れる側を通過してシリンダヘッド本体105に螺合されることになる。
以上のようなシリンダヘッド101におけるEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4は、カムハウジング102とシリンダヘッド本体105とによって挟持されるように配置されている。これに加え、EX側HLAホルダー3は、カムハウジング102及び自らを貫通するホルダーボルト104によってシリンダヘッド本体105に固定されている。
このため、ヘッド周辺の構造をシンプルに構成することができる。また、カムシャフト31を支持するカムハウジング102とEX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4とを直接締結する構成となるので、動弁系の取り付け精度を向上させることができる。
また、EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4を高い剛性をもって支持することができる。ゴム製のガスケット108,109を配置していることにより、カムシャフト31の駆動音等、メカノイズの外部への放出を低減することができる。
さらに、実施例1と同様に、ヘッドボルト9によりシリンダブロック21と結合され高剛性であるシリンダヘッド本体105に高い取り付け剛性を維持して装着される。この点でも、ラッシュアジャスタホルダーの取り付け剛性を高く保つことができ、動弁系の精度の高い動作を実現することができる。
また、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とをシリンダヘッド本体105と別体として設け、高温となる燃焼室の周辺からできるだけ遠ざけて設置することができる。これにより、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4内に設けたオイル通路15内のオイルに対する熱の影響を緩和することができる。特に排気側が高温となるが、本実施例のシリンダヘッド1によれば、オイルの劣化や、コーキング等を抑制することができる。
なお、EX側HLAホルダー3やIN側HLAホルダー4に対する熱の影響をさらに軽減するために、EX側HLAホルダー3とシリンダヘッド本体105との間、IN側HLAホルダー4とシリンダヘッド本体105との間に断熱部材を設けた構成とすることもできる。この点も実施例1の場合と同様である。
また、EX側HLAホルダー3とIN側HLAホルダー4とをシリンダヘッド本体105と別体として設けたので、シリンダヘッド本体105の構成を簡素なものとすることができる。この結果、シリンダヘッド本体105は、良好な鋳造性を備えている。この点も実施例1の場合と同様である。EX側HLAホルダー3、IN側HLAホルダー4に設けられたボルト孔18がカムジャーナルへ供給され、又は、カムジャーナルから排出されるオイルの流路としても利用される点も実施例1の場合と同様である。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
図1は、実施例1のシリンダヘッドの拡散分解図である。 図2(A)は、EX側HLAホルダーの斜視図である。図2(B)は、IN側HLAホルダーの斜視図である。 図3は、シリンダヘッド本体の上面図である。 図4は、シリンダヘッド本体の横断面図である。 図5は、シリンダヘッド本体にEX側HLAホルダー、IN側HLAホルダーが組み付けられた状態のシリンダヘッドの上面図である。 図6は、吸気バルブと排気バルブ、ロッカーアームが組み付けられシリンダヘッドの上面図である。 図7は、シリンダヘッドにカムシャフトを保持したカムハウジングが組み付けられた状態で、図6におけるA−A線に対応する位置で断面とした説明図である。 図8は、同じく図6におけるB−B線に対応する位置で断面とした説明図である。 図9は、ホルダーボルトの周辺を拡大し、断面とした説明図である。 図10は、HLAの周辺を拡大し、断面とした説明図である。 図11は、実施例2のシリンダヘッドの拡散分解図である。 図12(A)は、EX側HLAホルダーの斜視図である。図12(B)は、IN側HLAホルダーの斜視図である。 図13は、シリンダヘッドの断面図である。 図14は、実施例3のシリンダヘッドの主要な構成要素の配置を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1,51,101 シリンダヘッド
2,52,105 シリンダヘッド本体
3,53 EX側HLAホルダー(排気側ラッシュアジャスタホルダー)
4,54 IN側HLAホルダー(吸気側ラッシュアジャスタホルダー)
5 燃料噴射弁取付孔 6 バルブガイド
7 吸気ポート 8 排気ポート
9 ヘッドボルト 10,13,18,68,103 ボルト孔
12,62,104 ホルダーボルト
15 オイル通路 16 HLA(ラッシュアジャスタ)
17 保持部 19 油路
20 燃焼室 30,102 カムハウジング
31 カムシャフト 32 カムジャーナル給油路
33 バルブ 34 ロッカーアーム
35 ハウジングボルト 40 断熱部材
108,109 ガスケット

Claims (7)

  1. 複数の気筒からなるシリンダブロックの上側に配置され、ヘッドボルトによって該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッド本体と、
    ラッシュアジャスタの保持部と、ラッシュアジャスタへ供給されるオイルが流通するオイル通路と、シリンダヘッド本体へ螺合されるホルダーボルトが挿通するボルト孔と、を含み、シリンダヘッド本体とは別体に形成され、且つシリンダヘッド本体に装着されるラッシュアジャスタホルダーと、を備え、
    前記ホルダーボルトは、前記シリンダヘッド本体に設けられる複数の気筒の吸気ポート間若しくは複数の気筒の排気ポート間で、前記ヘッドボルトに隣接するように設けられることを特徴とするシリンダヘッド。
  2. シリンダブロックの上側に配置されるシリンダヘッド本体と、
    ラッシュアジャスタの保持部と、ラッシュアジャスタへ供給されるオイルが流通するオイル通路と、ホルダーボルトが挿通するボルト孔を備え、前記シリンダヘッド本体に装着されるラッシュアジャスタホルダーと、を備え、
    前記ホルダーボルトは、前記ラッシュアジャスタホルダーに設けられた前記ボルト孔に挿通されるとともに前記シリンダヘッド本体を貫通し、前記シリンダブロックに螺合されることを特徴としたシリンダヘッド。
  3. 前記ホルダーボルトはヘッドボルトであることを特徴とする請求項2記載のシリンダヘッド。
  4. ボルト孔が設けられ、前記ラッシュアジャスタホルダーの上側に載置されるカムハウジングを備え、
    前記ホルダーボルトは、前記カムハウジングに設けられたボルト孔と前記ラッシュアジャスタホルダーに設けられたボルト孔に挿通されるとともに前記シリンダヘッド本体に螺合されることを特徴とした請求項1記載のシリンダヘッド。
  5. 前記ホルダーボルトは、前記シリンダヘッド本体に設けられた吸気ポート又は排気ポートの側方を通過するように配置されたことを特徴とした請求項2又は3記載のシリンダヘッド。
  6. 前記ラッシュアジャスタホルダーは、カムジャーナルへ通じる油路を備えたことを特徴とした請求項1乃至5のいずれか一項記載のシリンダヘッド。
  7. 前記ラッシュアジャスタホルダーと前記シリンダヘッド本体との間に断熱部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のシリンダヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7419183B2 (ja) 2020-07-07 2024-01-22 株式会社クボタ エンジンヘッド構造

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