JP2009275519A - オイルレベルゲージの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱負荷の影響が小さく、省スペース化を実現し得るオイルレベルゲージの取付構造を提供する。
【解決手段】 吸気マニホールド7のフランジ部72にオイルレベルゲージ20の挿入口を設け、オイルレベルゲージがフランジ部に設けられた吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド5に設けられたシリンダヘッド側挿通孔61とを通過してオイルパン4内へと到達するようにした。また、吸気マニホールド側挿通孔とシリンダヘッド側挿通孔との接合部において、シリンダヘッド側挿通孔が吸気マニホールド側挿通孔に対して、オイルレベルゲージが吸気マニホールド側挿通孔に挿入される際に、前記オイルレベルゲージが摺接する側の内壁側に向けてオフセットさせた。また、当該オフセットさせる方向は、エンジンの気筒列方向に直交する方向とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用エンジンにおけるオイルレベルゲージ(オイルディップスティック)の取付構造に関する。
従来、自動車の内燃機関の内部(オイルパン)に貯留されたオイルのレベルを計測するために、棒状または帯状のオイルレベルゲージを内燃機関内部に挿入し、オイルレベルゲージへのオイルの付着位置からオイルのレベルを計測するものがある。オイルレベルゲージの内燃機関への挿入口の位置は、エンジンの形状やエンジンルームのレイアウト、レベル計測作業の作業性等を考慮して決定されている。
オイルレベルゲージの挿入口をシリンダヘッドカバーに設け、オイルレベルゲージを略直線的に内燃機関の下部に到達させるようにしたものがある(例えば特許文献1)。このように構成すると、オイルレベルゲージの挿入口の位置が作業者に近いことからレベル計測作業の作業性がよい。しかし、可変動弁機構等を備えるエンジンにおいては、シリンダヘッドカバーに挿入口を配置する空間を確保することが難しい。一方、シリンダヘッドの排気マニホールドが設けられる側の側部に挿入口を設けるようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
特開2004−19572号公報 特開平9−32528号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明のようにオイルレベルゲージの挿入口を配置した場合、オイルレベルゲージおよび挿入口が排気マニホールドから受ける熱負荷が大きいという問題がある。一般に、オイルレベルゲージまたは挿入口には、オイルレベルゲージが挿入口に取り付けられた状態でオイルの流出を防止するべく、樹脂材料等から形成されたシーリング部材が設けられる。排気マニホールドから受ける熱負荷が大きいと、シーリング部材は劣化し、十分なシール性能を発揮することが困難となる。また、レベル計測作業をする際に、作業者は高温となる排気マニホールド等の高温部材を避けて作業しなければならないため、作業性が悪い。
本発明は以上の問題を鑑みてなされたものであって、シーリング部材等の劣化を防止するべく熱負荷の影響を小さくするとともに、省スペース化を実現するオイルレベルゲージの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明は、内燃機関(エンジン1)の内部に貯留されたオイル(12)のレベルを検出するべく、当該内燃機関に設けられたオイルレベルゲージ挿通孔を通して挿入されるオイルレベルゲージ(20)の取付構造であって、前記オイルレベルゲージ挿通孔は、前記内燃機関のシリンダヘッド(5)と結合する吸気マニホールド(7)の結合端に形成されたフランジ部(72)に設けられた吸気マニホールド側挿通孔(62)と、前記吸気マニホールド側挿通孔と連通するように、前記シリンダヘッドに設けられたシリンダヘッド側挿通孔(61)とを有することを特徴とする。
第2の発明は第1の発明において、前記シリンダヘッド側挿通孔と前記吸気マニホールド側挿通孔とは、貫通孔(18)を有するガスケット(15)を介して接続されていることを特徴とする。
第3の発明は第1の発明または第2の発明において、前記吸気マニホールド側挿通孔と前記シリンダヘッド側挿通孔との接合部において、前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記吸気マニホールド側挿通孔に対して、前記オイルレベルゲージが前記吸気マニホールド側挿通孔に挿入される際に、前記オイルレベルゲージが摺接する側の内壁側に向けて、オフセットされていることを特徴とする。
第4の発明は第1の発明〜第3の発明のいずれかにおいて、前記吸気マニホールド側挿通孔および前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記シリンダヘッドに列をなして形成された複数の気筒のいずれかの隣り合う気筒の間における部分に設けられ、前記シリンダヘッドと前記吸気マニホールドとは複数の締結ボルト(17)により固定され、前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記シリンダヘッドの前記気筒のいずれかの隣り合う気筒の間に設けられるとともに、隣接する前記締結ボルト同士を互いに結ぶ線上に設けられていることを特徴とする。
第5の発明は第3の発明または第4の発明において、前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記吸気マニホールド側挿通孔に対して前記気筒列に直交する方向にオフセットされていることを特徴とする。
第6の発明は第1の発明〜第5の発明のいずれかにおいて、前記吸気マニホールドの前記フランジ部には、屈曲部(22)を有する筒状のオイルレベルゲージガイド(21)が前記吸気マニホールド側挿通孔と連通するように設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、排気マニホールドに比べて低温となる吸気マニホールドのフランジ部にオイルレベルゲージの挿入口が設けられるため、挿入口が受ける熱負荷を小さくすることができる。そのため、挿入口にシーリング部材を設ける場合において、シーリング部材の熱による劣化を防止し、シーリング部材のシール性能を維持することができる。
第2の発明によれば、吸気マニホールド側挿通孔とシリンダヘッド側挿通孔とはガスケットを介して連結されるため、挿通孔からのオイル漏れおよび内燃機関内部への大気の進入が防止される。ガスケットは、気筒に連通する吸気通路のシール性を確保するべくシリンダヘッドと吸気マニホールドとの間に介装されるガスケットを併用することができるため部品点数を削減することができる。
第3の発明によれば、シリンダヘッド側挿通孔を吸気マニホールド側挿通孔に対してオフセットさせたことにより、シリンダヘッド側挿通孔と吸気マニホールド側挿通孔との接合部には段部が形成されるようになる。当該段部では、オイルレベルゲージを挿通する際にオイルレベルゲージが摺接する側の内壁部分において、吸気マニホールド側挿通孔の内壁がシリンダヘッド側挿通孔の内壁に対して隆起した状態となる。そのため、オイルレベルゲージを挿通する際に、オイルレベルゲージが両孔の接合部において引っ掛かることが防止される。
第4の発明によれば、吸気マニホールド側挿通孔およびシリンダヘッド側挿通孔が気筒間に配置されることから、気筒に連結する吸気マニホールドの吸気通路間に吸気マニホールド側挿通孔およびオイルレベルゲージが配置されるようになる。吸気通路間の小さな空間を有効利用することで、オイルレベルゲージの取付構造を配置する空間を付加的に確保する必要がなくなる。また、吸気マニホールド側挿通孔とシリンダヘッド側挿通孔とがボルト締結により確実に接合されるようになり、オイルレベルゲージ挿通孔のシール性が向上する。
第5の発明によれば、シリンダヘッド側挿通孔と吸気マニホールド側挿通孔とは気筒列方向に直行する平面内に配置されるため、両孔は気筒間または吸気マニホールドの吸気通路間の狭い空間においてオフセットして配置されるようになる。換言すると、両孔をオフセットさせても、気筒間または吸気マニホールドの吸気通路間の距離を小さく保つことができる。
第6の発明によれば、オイルレベルゲージガイドを設けることにより、オイルレベルゲージの挿入口を作業者に近づけることができ、作業性を向上させることができる。また、オイルレベルゲージガイドに屈曲部を設けたことから、挿入されるオイルレベルゲージガイドが屈曲されてオイルレベルゲージガイドおよびオイルレベルゲージ挿通孔の内壁に摺接されるようになる。そのため、オイルレベルゲージの位置が安定するとともに、オイルレベルゲージは一定した位置を通過するように誘導されるようになる。
以下、図面を参照して、本発明を自動車のエンジンに適用した一実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るオイルレベルゲージの取付構造が適用されたエンジンを一部破断して示す側面図である。図1に示す内燃機関としての自動車用エンジン1は、4気筒直列4ストロークエンジンであり、車両のエンジンルームに気筒列が進行方向と平行になるように縦置きされている。エンジン1は、シリンダブロック2、クランクケース3、オイルパン4、シリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー6、吸気マニホールド7、および排気マニホールド8とを主要構成要素として有している。シリンダブロック2とクランクケース3との間には、回転自在にクランクシャフト9が枢支されている。エンジン1は、車幅方向のおいて吸気マニホールド7側に傾斜して車両に設けられている。
シリンダブロック2は、図示しない4つの気筒を直列に備えており、各気筒内には往復移動可能にピストンが収容されている。シリンダヘッド5は、下部に各気筒と一致するように形成された燃焼室を備え、側部の互いに相対する部分にそれぞれ燃焼室へと連通する排気ポートおよび吸気ポート10(図3参照)とを備えている。また、シリンダヘッド5の上部には、図示しないカムシャフト、カムシャフトホルダ、ロッカシャフトおよびロッカアーム等の動弁装置が配置される動弁室11が凹設されている。
動弁室11の底部には、シリンダヘッド5、シリンダブロック2およびクランクケース3のそれぞれを貫通してオイルパン4とへと至るオイル戻し通路13の一方の開口端であるオイル戻し口14が形成されている。オイルパン4より図示しないオイルポンプによって動弁装置へと供給されたオイルは、オイル戻し口14およびオイル戻し通路13を通過してオイルパン4へと戻る。
図2は、図1の矢印IIの方向より見た斜視図であり、燃料供給装置等を省略して示す。図3は、実施形態に係るシリンダヘッドの側部を示す図で側面図であって吸気マニホールド7を取り除いた状態を示す。図1および図2に示すように、吸気マニホールド7は、4本の吸気通路(吸気管)71を備え、各吸気通路71のシリンダヘッド5との結合端は平板状のフランジ部72により連結されている。フランジ部72は、図3に示すシリンダヘッド5の吸気ポート10を備える側部に設けられたシリンダヘッド側結合面51と当接する平滑なフランジ側結合面73と、フランジ側結合面73と相反する側のフランジ背面74とを備えている。
シリンダヘッド側結合面51には、4つの吸気ポート10と、複数の雌ねじ孔16とが形成されている。雌ねじ孔16は、吸気マニホールド7を締結するためのボルト17と螺合する。雌ねじ孔16は、各吸気ポート10を囲むように、かつ隣接する雌ねじ孔16同士間のそれぞれの距離が概ね均一となるように分散して配置されている。
吸気マニホールド7とシリンダヘッド5とは、フランジ部72のフランジ側結合面73とシリンダヘッド5のシリンダヘッド側結合面51とをガスケット15を介して当接させ、その状態でボルト17を雌ねじ孔16に螺合させることにより締結されている。これにより、吸気マニホールド7の各吸気通路71とシリンダヘッド5の吸気ポート10とが連通されている。
吸気マニホールド7のフランジ部72およびシリンダヘッド5には、フランジ部72のフランジ背面74からオイル戻し通路13へと貫通する直線状の貫通孔60が形成されている。貫通孔60は、オイル戻し通路13とともに、オイルレベルゲージ20の挿入路となるオイルレベルゲージ挿通孔を構成する。貫通孔60は、オイル戻し通路13よりフランジ背面74に進むにつれて、気筒列方向に直交する方向であってシリンダブロック2より離れる方向に、すなわちエンジン1の上方側に向かう方向に、シリンダヘッド側結合面51およびフランジ側結合面73に対して傾斜して設けられている。また、貫通孔60はオイル戻し通路13と傾斜して連通している。
貫通孔60のシリンダヘッド5に形成される部分をシリンダヘッド側挿通孔61、フランジ部72に形成される部分を吸気マニホールド側挿通孔62とする。貫通孔60が形成される位置は、隣り合う吸気ポート10(吸気通路71)の間における部分、すなわち気筒の間における部分である。また、図3に示すように、シリンダヘッド側挿通孔61は、隣り合う雌ねじ孔16を結ぶ線100上に配置されている。
図4は、図1に示すエンジンのシリンダヘッド部および吸気マニホールドを拡大して示す断面図である。シリンダヘッド側挿通孔61および吸気マニホールド側挿通孔62は同径の孔である。また、図1および図4に示すように、シリンダヘッド側挿通孔61と吸気マニホールド側挿通孔62とは、各孔61,62の中心軸がオフセットして、換言すると一致しないようにずらして設けられている。吸気マニホールド側挿通孔62は、シリンダヘッド側挿通孔61に対して、気筒列に直交する方向であって上方側に、すなわちエンジン1の気筒の軸線方向であってシリンダヘッドカバー6側にオフセットされて設けられている。これにより、シリンダヘッド側挿通孔61と吸気マニホールド側挿通孔62との接合部のエンジンの下部側には、吸気マニホールド側挿通孔62からシリンダヘッド側挿通孔61に進むにつれて下る段部63が形成されている。すなわち、シリンダヘッド側挿通孔61と吸気マニホールド側挿通孔62との接合部のエンジン下部側においては、吸気マニホールド側挿通孔62の内壁がシリンダヘッド側挿通孔61の内壁に対して隆起している。
シリンダヘッド側挿通孔61と吸気マニホールド側挿通孔62との接合部にはガスケット15が配置されている。ガスケット15には、シリンダヘッド側挿通孔61および吸気マニホールド側挿通孔62と概ね一致する、または両孔61,62より大きい形状の孔18が形成されており、孔18はシリンダヘッド側挿通孔61および吸気マニホールド側挿通孔62と一致するように配置されている。
吸気マニホールド側挿通孔62のフランジ背面74側に開口する部分には、フランジ背面74より突出したガイド取付部75が形成され、吸気マニホールド側挿通孔62はガイド取付部75を貫通して開口している。吸気マニホールド側挿通孔62は、ガイド取付部75側の開口端にオイルレベルゲージガイド21を支持するためのガイド係合孔76を備えている。
オイルレベルゲージガイド21は、オイルレベルゲージ20の挿入口を構成する円筒状の部材であり、外径がガイド係合孔76の内径と比べて同一または大径に形成されている。また、オイルレベルゲージガイド21の内径は、吸気マニホールド側挿通孔62の内径よりも小径に形成されていることが好ましい。オイルレベルゲージガイド21は、ガイド係合孔76に圧入されることによって、吸気マニホールド側挿通孔62と同軸にガイド取付部75に固定されている。オイルレベルゲージガイド21は、ガイド取付部75より吸気マニホールド側挿通孔62の軸線方向に所定の距離だけ延びた後、屈曲部22でエンジン1の上方側へと屈曲されている。オイルレベルゲージガイド21の遊端部23は、概ねシリンダヘッドカバー6の上端まで延びている。
オイルレベルゲージガイド21の遊端部23から、オイルレベルゲージ20が挿入される。オイルレベルゲージ20は、ゲージ部24と、ゲージ部24の基端に設けられた基部25と、基部25に設けられた取手部26、鍔部27およびシールリング28とを備えている。
ゲージ部24は、金属材料または樹脂材料から形成された可撓性を有する断面形状が平板状または円形状の帯状または棒状部材である。ゲージ部24の先端部29には、オイルレベルを判定するための上限および下限標線が刻印されている。
基部25は、ゲージ部24の基端部に固定された円柱状部材であり、オイルレベルゲージガイド21の内径と概ね一致する外径を有する。基部25は、ゲージ部24が固定された側と異なる端部に作業者が把持するための円環状の取手部26と、中間部にオイルレベルゲージガイド21に対する挿入深さを規制する鍔部27とを有する。また、オイルレベルゲージガイド21の遊端部23とのシールを形成するべく、外周部に樹脂性の可撓性を有するシールリング28を備えている。オイルレベルゲージガイド21の遊端部23の内壁には、シールリング28と係合する係合溝30が形成されている。
このようにして構成されたオイルレベルゲージ20は、オイルレベルゲージガイド21に対して抜き差し自在に固定されている。シールリング28と係合溝30とが係合して基部25がオイルレベルゲージガイド21の遊端部23に固定された状態において、ゲージ部24はオイルレベルゲージガイド21、吸気マニホールド側挿通孔62、シリンダヘッド側挿通孔61およびオイル戻し通路13を挿通し、先端部29はオイルパン4内に貯留されたオイル12内に位置する。
次に、実施形態の作用効果について説明する。本実施形態では、オイルレベルゲージ20を吸気マニホールド7側のシリンダヘッド5の側面から挿入する構造としたため、オイルレベルゲージ20がエンジン1より受ける熱負荷が小さい。そのため、オイルレベルゲージ20において、熱負荷により劣化する虞があるシールリング28等の部材の劣化防止し、長寿命化を図ることができる。
また、吸気マニホールド7のフランジ部72であって、吸気通路71の間における部分にオイルレベルゲージ20の挿入口となるオイルレベルゲージガイド21を設けたため、オイルレベルゲージ20を取り付けるための空間を付加的に確保する必要がなく省スペース化を実現し、エンジン1周囲の部材の収容効率を高めることができる。
エンジン1の上部に位置する吸気マニホールド7のフランジ部72にオイルレベルゲージガイド21を設けたため、オイルレベルゲージ20の位置が作業者に近く作業性がよい。また、オイルレベルゲージガイド21をエンジン1の下部構造に設けた場合に比べてオイルレベルゲージガイド21を短くすることができるため、エンジン1からの振動を受け難く補強構造等を設ける必要がない。
オイルレベルゲージ20を吸気マニホールド7のフランジ部72より挿入する構造とした場合において、吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド側挿通孔61とをオフセットさせたことにより、両孔の接合部において引っ掛かることなくオイルレベルゲージ20を挿入することができる。
オイルパン4内のオイル貯留量を測定するべく、オイルレベルゲージ20のゲージ部24をオイルレベルゲージガイド21より挿入する際には、ゲージ部24の先端部29はオイルレベルゲージガイド21の内壁に挿入方向(進行方向)を規制される。ゲージ部24はオイルレベルゲージガイド21の屈曲部22を通過することによって、ゲージ部24は屈曲部22のカーブの外側部分に沿って進むように規制される。すなわち、ゲージ部24はオイルレベルゲージガイド21内の壁面の円周方向における一部分に接触して摺動するようになり、ゲージ部24の先端部29は管路内において一定した位置を進行するようになる。
オイルレベルゲージガイド21の内径が吸気マニホールド側挿通孔62の内径よりも小径に形成されている場合には、ゲージ部24の先端部29は引っ掛かることなくオイルレベルゲージガイド21内から吸気マニホールド側挿通孔62内へと進む。そして、ゲージ部24の先端部29は、屈曲部22に規制されつつ、吸気マニホールド側挿通孔62の内壁の円周方向における一部を摺動して進行する。
図5に示すように、ゲージ部24の先端部29が吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド側挿通孔61との結合部を通過する際には、ゲージ部24の先端部29は屈曲部22に進行路を規制されて段部63が配置された部分を通過する。そのため、ゲージ部24の先端部29は吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド側挿通孔61との結合部において引っ掛かることなく、シリンダヘッド側挿通孔61内へと進む。その後、ゲージ部24の先端部29はシリンダヘッド側挿通孔61およびオイル戻し通路13を通過してオイルパン4内に到達する。シリンダヘッド側挿通孔61とオイル戻し通路13とは、直交しないように傾斜して連結されているため、ゲージ部24の先端部29はシリンダヘッド側挿通孔61からオイル戻し通路13へと円滑に移動することができる。
本実施形態では、吸気マニホールド側挿通孔62の内壁において、屈曲部22のカーブの外側部分が配置された円周方向における位置と、段部63が配置された円周方向における位置とが一致するようにシリンダヘッド側挿通孔61が吸気マニホールド側挿通孔62に対してオフセットして設けられているため、すなわち、オイルレベルゲージ20が吸気マニホールド側挿通孔62に挿入される際に、ゲージ部24の先端部29が摺接する側の内壁側に向けて、シリンダヘッド側挿通孔61が吸気マニホールド側挿通孔62に対してオフセットされているため、オイルレベルゲージ20の先端部29が摺接して進行する部分に段部63が配置されるようになる。
また、シリンダヘッド側挿通孔61が吸気マニホールド側挿通孔62に対してオフセットする方向は気筒列に直交する方向であるため、気筒間または吸気マニホールド7の吸気通路71間の狭い空間においてもオフセットして配置させることができる。これにより、両孔61,62をオフセットさせて配置させても、気筒間または吸気マニホールド7の吸気通路71間の距離を小さく保つことができる。
また、オイルレベルゲージ20は、オイルレベルゲージガイド21の屈曲部22と、シリンダヘッド側挿通孔61とオイル戻し通路13との接合部付近との少なくとも2箇所において、オイルレベルゲージガイド21およびオイル戻し通路13の内壁に摺接して屈曲されるため、オイルレベルゲージ20の先端部29はオイル戻し通路13およびオイルパン4内において進行路が一定する。そのため、オイルレベルゲージ20をオイルレベルゲージガイド21等に完全に差し込んだ状態におけるオイルレベルゲージ20の先端部29の到達位置が一定し、オイルレベル測定における測定誤差が低減される。
本実施形態では、吸気マニホールド7とシリンダヘッド5とを接合する際に介装されるガスケット15を利用して、吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド側挿通孔61との接合部をシールするため、部品点数を増加させることなくオイル漏れを防止することができる。また、シリンダヘッド側挿通孔61を吸気マニホールド7とシリンダヘッド5とを接合するボルト17が結合される雌ねじ孔16の隣り合う2つを結ぶ線上に配置したため、吸気マニホールド側挿通孔62とシリンダヘッド側挿通孔61との接合が確実に行われ、両孔の接合部のシール性を向上させることができる。
次に、上記の実施形態の一部を変更した一部変形実施形態について説明する。図6は、一部変形実施形態に係るシリンダヘッド部および吸気マニホールドを示す断面図である。一部変形実施形態は、シリンダヘッド側挿通孔61および吸気マニホールド側挿通孔62の形状のみが実施形態と異なる。上記の実施形態と同様の構成である他の部分は、上記の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、一部変形実施形態では、シリンダヘッド側挿通孔61は、シリンダヘッド側結合面51に開口する部分に、シリンダヘッド側挿通孔61よりも内径が大きいシリンダヘッド側大径孔65をシリンダヘッド側挿通孔61と同軸に備えている。シリンダヘッド側挿通孔61とシリンダヘッド側大径孔65との接合部66は、シリンダヘッド側挿通孔61からシリンダヘッド側大径孔65へと連続的に径が拡大されるように傾斜して形成されている。
一方、吸気マニホールド側挿通孔62は、フランジ側結合面73に開口する部分に、吸気マニホールド側挿通孔62よりも内径が大きい吸気マニホールド側大径孔67を吸気マニホールド側挿通孔62と同軸に備えている。吸気マニホールド側挿通孔62と吸気マニホールド側大径孔67との接合部68は、吸気マニホールド側挿通孔62から吸気マニホールド側大径孔67へと連続的に径が拡大されるように傾斜して形成されている。吸気マニホールド側大径孔67とシリンダヘッド側大径孔65との内径は同一の大きさである。
シリンダヘッド側大径孔65と吸気マニホールド側大径孔67とは、シリンダヘッド側挿通孔61と吸気マニホールド側挿通孔62とがオフセットして設けられていることから、互いに軸心がオフセットされ、シリンダヘッド側大径孔65と吸気マニホールド側大径孔67との接合部には段部69が形成されている。
シリンダヘッド側大径孔65は、シリンダヘッド側挿通孔61がシリンダヘッド側結合面51に対して傾斜していることから、シリンダヘッド側結合面51からシリンダヘッド側挿通孔61を穿孔する際に、穿孔方向に対して直交する加工面を形成するための予備加工孔として設けられる場合がある。吸気マニホールド側大径孔67も同様に予備加工孔として設けられる場合がある。これらのシリンダヘッド側大径孔65および吸気マニホールド側大径孔67を有する場合にも、上述した実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、貫通孔60を気筒列方向に対して傾斜させてもよいし、またオイルレベルゲージガイド21を設けずにオイルレベルゲージ20を吸気マニホールド側挿通孔62に直接固定するようにしてもよい。また、実施形態では吸気マニホールド側挿通孔62をシリンダヘッド側挿通孔61に対してエンジン1の上方側にオフセットさせたが、オイルレベルゲージ20が吸気マニホールド側挿通孔62内で摺動して進行する部分にシリンダヘッド側挿通孔61の内壁に対して吸気マニホールド側挿通孔62の内壁が隆起した段部63が配置されるように適宜オフセットさせる方向を調整することができる。また、実施形態ではオイルレベルゲージ挿通孔の一部にオイル戻し通路13を利用したが、シリンダヘッド5からオイルパン4と連通するオイルレベルゲージ挿通孔を別途設けてもよい。その他、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態に係るオイルレベルゲージの取付構造が適用されたエンジンを一部破断して示す側面図である。 図1の矢印IIの方向より見たエンジンを示す斜視図である。 実施形態に係るシリンダヘッドの側部を示す図で側面図である。 実施形態に係るシリンダヘッド部および吸気マニホールドを示す断面図である。 実施形態においてオイルレベルゲージを挿入する際のオイルレベルゲージの位置を示す断面図である。 一部変形実施形態に係るシリンダヘッド部および吸気マニホールドを示す断面図である。
符号の説明
1 自動車用エンジン
4 オイルパン
5 シリンダヘッド
7 吸気マニホールド
11 動弁室
13 オイル戻し通路
15 ガスケット
16 雌ねじ孔
17 ボルト
20 オイルレベルゲージ
21 オイルレベルゲージガイド
22 屈曲部
23 遊端部
24 ゲージ部
29 先端部
51 シリンダヘッド側結合面
61 シリンダヘッド側挿通孔
62 吸気マニホールド側挿通孔
63,69 段部
71 吸気通路
72 フランジ部
73 フランジ側結合面
74 フランジ背面
75 ガイド取付部

Claims (6)

  1. 内燃機関の内部に貯留されたオイルのレベルを検出するべく、当該内燃機関に設けられたオイルレベルゲージ挿通孔を通して挿入されるオイルレベルゲージの取付構造であって、
    前記オイルレベルゲージ挿通孔は、
    前記内燃機関のシリンダヘッドと結合する吸気マニホールドの結合端に形成されたフランジ部に設けられた吸気マニホールド側挿通孔と、
    前記吸気マニホールド側挿通孔と連通するように、前記シリンダヘッドに設けられたシリンダヘッド側挿通孔と
    を有することを特徴とするオイルレベルゲージの取付構造。
  2. 前記シリンダヘッド側挿通孔と前記吸気マニホールド側挿通孔とは、孔を有するガスケットを介して接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のオイルレベルゲージの取付構造。
  3. 前記吸気マニホールド側挿通孔と前記シリンダヘッド側挿通孔との接合部において、前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記吸気マニホールド側挿通孔に対して、前記オイルレベルゲージが前記吸気マニホールド側挿通孔に挿入される際に、前記オイルレベルゲージが摺接する側の内壁側に向けて、オフセットされていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のオイルレベルゲージの取付構造。
  4. 前記吸気マニホールド側挿通孔および前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記シリンダヘッドに列をなして形成された複数の気筒のいずれかの隣り合う気筒の間における部分に設けられ、
    前記シリンダヘッドと前記吸気マニホールドとは複数の締結ボルトにより固定され、
    前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記シリンダヘッドの前記気筒のいずれかの隣り合う気筒の間に設けられるとともに、隣接する前記締結ボルト同士を互いに結ぶ線上に設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のオイルレベルゲージの取付構造。
  5. 前記シリンダヘッド側挿通孔は、前記吸気マニホールド側挿通孔に対して前記気筒列に直交する方向にオフセットされていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のオイルレベルゲージの取付構造。
  6. 前記吸気マニホールドの前記フランジ部には、屈曲部を有する筒状のオイルレベルゲージガイドが前記吸気マニホールド側挿通孔と連通するように設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載のオイルレベルゲージの取付構造。
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