JP2010042648A - 暗視時における天然木突板木目導管部分の自発光による可視化 - Google Patents
暗視時における天然木突板木目導管部分の自発光による可視化 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】現在、国内の家具、建具、内装などに使われる天然木突板を使った製品は住宅様式の変化や、建設許可の遅れ、石油製品である塩ビ、プリント材、シート材などの印刷物や、海外製品による市場の席巻など、その他様々な要因で窮地に追い込まれた状態である為、それら状況に対し、天然木突板の特徴を最大限に生かして競合する製品に無い魅力、機能性を持たせた製品を社会に提供し貢献する事を課題とする。
【解決手段】性能向上を続ける最新蓄光顔料をいち早く取り入れる一方、早期に大量生産への道筋をつけコストダウンを行い低価格にてあらゆる施設に普及させる事。家具業界、設計事務所などへのサンプル提供、プレゼンテーションなど宣伝活動を積極的に行う事で業界の方々からの当該製品に対しての違和感を極力取り除き、普及させて頂く様、嘆願する。
【選択図】図1
【解決手段】性能向上を続ける最新蓄光顔料をいち早く取り入れる一方、早期に大量生産への道筋をつけコストダウンを行い低価格にてあらゆる施設に普及させる事。家具業界、設計事務所などへのサンプル提供、プレゼンテーションなど宣伝活動を積極的に行う事で業界の方々からの当該製品に対しての違和感を極力取り除き、普及させて頂く様、嘆願する。
【選択図】図1
Description
暗視時における天然木突板の導管部分のみを蓄光塗料を導管部分に充填させ上層部から蓄光顔料が自発光する光を透過させる塗料の塗膜によって密閉する事によって安定して自発光させる技術
充填された蓄光顔料を効果的に蓄光させる為に蓄光顔料が充填される導管の底の部分である基材表面は光を反射する事が重要である為、基材表面を明るい色彩の塗料又はコーティング剤を塗布する必要がある。更に基材が天然木合板である天然木化粧合板に加工の場合は基材である天然木合板の木目、色彩を完全に消し去る為に最初に薄く吸湿性のある紙を張った後、基材表面に明るい色彩の塗料又はコーティング剤を塗布すべきである。
充分に蓄光顔料を充填する為に必要となる導管の深さを確保する為に天然木突板を貼り付ける際、接着剤が導管の底の部分から染み出して導管を埋めてしまわない様、接着剤の粘度を高く、塗布量を少なめにする必要が有り、さらに天然木突板を張り合わせ、ホットプレスにて圧締時には、接着剤を乾燥状態に極めて近い半乾燥状態にする必要がある。
充填した蓄光顔料を強く発光させる為に、表面材である天然木突板の導管部分の深さをある程度確保する必要があり、番手の細かいペーパーを多少使い込んでから使用して厚み規制する必要がある。又、天然木突板の厚みを削り過ぎない様、削り残しの出ないギリギリの強さで微調整しながらワイドベルトサンダーをかける必要がある。
充填した蓄光顔料を均一発光させる為に、表面に張り合わせる天然木突板の厚みを均一にする為、蓄光顔料充填前に天然木化粧合板、若しくは不燃天然木化粧板をワイドベルトサンダーにて表面材である天然木突板の厚み規制をする必要がある。
充填された蓄光顔料を保持する為の蓄光顔料が自発光する光を透過させる塗料、更には蓄光顔料を充填する前に表面材である天然木突板に着色するための着色塗料、これらは後に上塗りする塗料のベースになるものである為、平滑性が重要となる。故にこれ等を塗布又は吹き付ける前にワイドベルトサンダーにて天然木突板表面の凹凸や其の張り合わせ部分の重なり部分を削り取る必要がある。
蓄光顔料をスムーズにギリギリまで導管に充填する為に木目の順目方向で逆目立てない様にワイドベルトサンダーをかける必要がある。
充填する蓄光顔料が粉状の物の場合、充填後吹き付けるによって、導管に収まりきれずに散らばった蓄光顔料が小さな塊となって析出する為、ワイドベルトサンダーにて表面を平滑にする必要がある。
従来の蓄光顔料を使った様々な製品が蓄光顔料を薄く膜状に塗布していたのに対し、天然木突板という本来、蓄光顔料とは相性の悪い物同士を巧く組み合わせ、お互いの相乗効果によって停滞する天然木の需要を新たに開拓する事を課題とする。
従来、我が国の天然木を使った製品は、天然の木目の風合いを生かそうとする事自体が天然木を使う意義であるといった業界暗黙の見解によって過剰な表面加工はタブー視されてきた。よって其の表面加工は極めて控えめで海外製品比べ面白みに欠けるものばかりであり、天然木を使った内装材、家具などの製品も衰退の一途をたどっている為、海外製品に劣らぬ付加価値があり購買意欲をそそる独自の表面材の提供を課題とする。
災害、事故などによる突然の停電などによる施設内での突然の暗闇において、施設内に取り残された人々のパニックによる壁面、手摺など施設への衝突防止、平衡感覚確保、脱出経路の視界確保、脱出方向認知の為、長時間、強力な自発光を可能とする壁面材、手すり、床板などへ表面材としての提供を課題とする。
敢て、天然木の美しさの要ともいうべき導管部分を蓄光顔料で埋め殺してしまう事で天然木の風合いを多少失ってしまう事と引き換えに暗視時に天然木の木目を自発光させる事を可能とし、付加価値のある表面材を低コストで提供する事による広範囲での普及により課題の解決を図る。
天然木突板製造段階において、原木を斜めに製材したフリッチをスライサー加工する事によって一定方向性のある木目のある突板を作り、それを一定方向に張り合わせる事で方向性を表現する事が出来る。この特性を本製品に利用し、予期しない突然の暗視状態に陥った人々への周囲の空間認知、脱出方向告知などの補助する事により課題の解決を図る。
照明を消灯した暗視時に自発光し浮かび上がる天然木の導管木目は通常見る天然木とは趣きが全く異なり、また気付かなかった極めて優美なものである。それを順番に並べる事で出来る天然木独特の僅かずつの揺らぎのある変化が自発光した光景は見事であり見る物の心を和ませるものである。
突然の暗視時における人々の不安を緩和し、周囲の状況を速やかに認識して頂ける。
建材などに使用される羽目板、腰板、床板、天井板、手すり、更には家具の表面材などに加工され、蓄光顔料充填以降は表面に着色加工などせず、光源の届く場所に設置される事が望ましい。
木質系基材又は無機質系基材に白色系顔料を塗布・乾燥後、酢酸ビニール系接着剤又はSBR系接着剤を塗布・半乾燥後、天然木突板を貼り付け、ホットプレスで摂氏110度にて約2分間圧締し、その後天然木突板表面に蓚酸を塗布し灰汁を取り中和したのち乾燥させ、乾燥後ワイドベルトサンダーにて順目方向に最低限表面を削り、導管部分に蓄光顔料を充填し、直後に蓄光顔料が自発光する光を透過させる塗料を吹き付け表面を覆い、最後にワイドベルトサンダーにて表面の平滑加工をする事で本発明の暗視時においての導管部自発光天然木化粧合板又は導管部自発光不燃天然木化粧板を得た。
予期せぬ突然の暗闇において、施設内に取り残された人々のパニック防止、平衡感覚確保、脱出方向認知が必要な状況下での利用可能性を想定する。また天然木突板の木目を一定方向に揃える事が可能であるため、この様な天然木突板を使用した当該製品を腰板、手すりなどに脱出経路に向けて方向性を揃えて配置することで上記、暗視時においても速やかなる脱出の手助けとなる。更に壁板に使用する事により、暗視時における施設からの脱出時に壁面位置の確認による激突防止、平衡感覚確保、脱出経路の視野確保など安全面での利用可能性を想定する。
家具、建具などの様々な天然木突板を使う製品に使用する事により製品表面突板部分の暗視時に於ける意匠の向上により製品付加価値の向上の為の利用の可能性を想定する。
1 木質系基材、2 紙、3 下塗り塗料、4 SBR系ボンド又は酢酸ビニール系ボンド、5 天然木突板、6 蓄光顔料が自発光する光を透過させる塗料、7 蓄光顔料を充填した導管部分、8 無機質系基材、9 SBR系ボンド
Claims (3)
- 木質系基材に天然木突板を張り合わせた天然木化粧合板、無機質系基材に天然木突板を張り合わせた不燃天然木化粧板、双方の表面に張り合わせられている天然木突板特有の導管部分のみに蓄光顔料を充填後、塗料で覆う事により、導管部分からの蓄光顔料流出、酸化などによる品質劣化を防いだ天然木化粧合板であり不燃天然木化粧板であって、天然木突板導管部分のみに蓄光顔料を充填し、其の上層を蓄光顔料が自発光する光を透過させる塗料で覆う事により照明を消す、若しくは予期せぬ突然の照明器具の消灯時に板表面突板導管部分のみが自発光する事を特徴とする天然木化粧合板、不燃天然木化粧板。
- 製品の表面に張り合わせられる化粧材が天然木突板であるが故に印刷物とは異なり1枚たりとも同じ柄が無く、且つ、全体としては方向性を有しながらも1枚ごとにはゆらぎながら僅かずつ不規則に変化する木目の優美さを暗視時に導管部分に充填された畜光顔料のみを自発光させることにより光によって木目を強く表現する事を特徴とする天然木化粧合板、不燃天然木化粧板。
- 天然木突板であるが故に0.2mm〜3mm程度の厚みを有しており、故に張り合わせた天然木突板の導管も同じ深さを持っているので、其処に蓄光顔料を充填する事により塗布又は印刷するよりも単位面積あたり遥かに多くの蓄光顔料を保持させる事により、導管部分のみを長時間、強く自発光させる事を特徴とする天然木化粧合板、おける不燃天然木化粧板。
Priority Applications (1)
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JP2008231481A JP2010042648A (ja) | 2008-08-14 | 2008-08-14 | 暗視時における天然木突板木目導管部分の自発光による可視化 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001945A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床材 |
WO2012096326A1 (ja) * | 2011-01-13 | 2012-07-19 | シャープ株式会社 | 蛍光発光体 |
JP2017165083A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 義則 伊藤 | 天然木木目導管蓄光 |
CN115038563A (zh) * | 2020-01-24 | 2022-09-09 | 地板技术有限公司 | 用于生产贴面板的方法 |
-
2008
- 2008-08-14 JP JP2008231481A patent/JP2010042648A/ja active Pending
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