JP2010042560A - スクリーン印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷の前半側で生じるかすれ、印刷の後半側で生じるにじみを防止して印刷の均一性を高めることが可能なスクリーン印刷方法を提供する。
【解決手段】パターン部13とその両側に第1、第2の非パターン部14、15を備えたスクリーン16を用いたスクリーン印刷方法において、スキージ18を第1の非パターン部14内からパターン部13との境界のパターン境界位置まで移動させてスキージ18でローリングするペーストを目標ペースト量まで増加させる助走工程と、スキージ18を印刷開始位置まで下降させ、スキージ18を印刷開始位置からパターン部13と第2の非パターン部15との境界の印刷終了位置まで移動する際のスキージ18の移動速度を徐々に低下させてスキージ18でローリングするペーストを目標ペースト量に維持する印刷工程と、スキージ18を上昇させてから第2の非パターン部15内の終点まで移動するオーバーラン工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷に「かすれ」や「にじみ」が生じないスクリーン印刷方法に関する。
スクリーン印刷では、スクリーン上を移動するスキージの速度を高速化すると、スキージによって掻き寄せられるペースト量はスキージの速度に比例して多くなるが、スキージとスクリーンで挟まれた領域でローリングするペーストの移動速度は必ずしもスキージの速度に比例しない。このため、スキージとスクリーンで挟まれた領域に存在するペーストの量を一定範囲に保ってローリングさせることができず(すなわち、ローリング径を一定範囲に維持することができず)、ローリングによりペーストの粘度を低下させることができない。その結果、スクリーンに形成されたパターン孔内にペーストが流入し難くなり、安定した印刷ができないという問題がある。そこで、スクリーン上でのスキージの移動を開始して実際にパターン孔に到達するまでの助走工程において、スキージの移動速度を印刷時の移動速度よりも高速に短時間の間維持し、その後、スキージがスクリーンのパターン孔位置に到達する前にスキージの移動速度を減速し、実際の印刷が行われる印刷区間ではスキージを予め設定された印刷速度に保って、スキージとスクリーンで挟まれた領域に存在するペーストに一様なローリングをさせて良好な印刷品質を確保している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−255029号公報
スクレーパでスクリーン上にコーティングされたペーストを、スキージで被印刷物表面に付着(印刷)する場合、スキージが移動を開始する印刷開始位置はスクレーパでスクリーン上にペーストをコーティングする際の終端側となり、スキージが移動を停止する印刷終了位置はスクレーパでスクリーン上にペーストをコーティングする際の始端側となっている。従って、印刷開始側では、スクリーン上のペーストのコーティング量が少ないためスキージとスクリーンで挟まれた領域に掻き寄せられるペースト量が少なく、印刷終了側では、スクリーン上のペーストコーティング量が多いためスキージで掻き寄せられるペースト量が多くなる。このため、特許文献1に記載されたように、印刷開始位置から印刷終了位置の範囲でスキージを予め設定された印刷速度に保って移動させると、印刷の前半側ではペースト量不足のため印刷にかすれが発生し、印刷の後半側ではペースト量が過剰状態なため印刷ににじみが発生して印刷に不均一が生じるという問題がある。また、印刷開始側では、スキージで掻き寄せられたペースト量が少ないため、掻き寄せられたペーストの撹拌が不十分となってペーストに小さな粘度低下しか発生せず、印刷終了側では、スキージで掻き寄せられたペースト量が多いため、掻き寄せられたペーストの撹拌が過剰となってペーストに大きな粘度低下が発生し、印刷の前半側と後半側でペーストの粘度が異なることになって、印刷の不均一が更に拡大するという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、印刷の前半側で生じるかすれ、印刷の後半側で生じるにじみを防止して印刷の均一性を高めることが可能なスクリーン印刷方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るスクリーン印刷方法は、印刷しようとするパターン孔が形成されたパターン部と、該パターン部の両側に設けられパターン孔が形成されていない第1、第2の非パターン部とを備えたスクリーン上でスキージを移動させて、スクレーパによってコーティングされたペーストを前記パターン孔を介して前記スクリーンの下方に配置された被印刷物表面に付着させるスクリーン印刷方法において、
前記スクリーンの前記第1の非パターン部内に設けられたスキージ移動起点に前記スキージの先端部を押下げて当接させ該第1の非パターン部と前記パターン部との境界に設けられたパターン境界位置まで移動させて、該スキージと前記スクリーンとで挟まれた領域でローリングするペーストを予め設定された目標ペースト量まで増加させる助走工程と、
前記パターン境界位置に到達した前記スキージを前記被印刷物表面と同一高さ位置となる印刷開始位置まで下降させ、該スキージの移動速度を徐々に低下させながら該スキージと前記パターン部とで挟まれた領域でローリングするペーストを前記目標ペースト量に維持して該スキージを前記印刷開始位置から前記パターン部と前記第2の非パターン部との境界に設けられた印刷終了位置まで移動する印刷工程と、
前記印刷終了位置で前記スキージを上昇させ、該スキージで押圧されている前記スクリーンを前記被印刷物表面から離脱させてから該スキージを前記第2の非パターン部内に設けられた終点まで前記スクリーン上を移動させるオーバーラン工程とを有する。
本発明に係るスクリーン印刷方法において、前記目標ペースト量は、前記スキージが前記パターン孔の上を通過する際に、該パターン孔に流入して該被印刷物表面に付着できるまでペーストの粘度を低下させ、前記スキージが前記パターン孔の上を通過して該被印刷物表面に付着したペーストに加わる押圧力が解除された際に、該被印刷物表面に固定できるまでペーストの粘度を増加させることができる範囲に該被印刷物表面に付着するペーストの粘度の調整が可能な前記ローリングを生じさせるペースト量であることが好ましい。
本発明に係るスクリーン印刷方法においては、助走工程において、スキージが印刷開始位置に到達するまでに、スキージと第1の非パターン部とで挟まれた領域でローリングするペーストを予め設定された目標ペースト量まで増加させるので、印刷開始時に、印刷に必要な量のペーストを確保でき、かすれのないスクリーン印刷を開始することが可能になる。また、印刷工程において、スキージが印刷終了位置に移動するまでの間、スキージとパターン部とで挟まれた領域でローリングするペーストを予め設定された目標ペースト量に維持するので、印刷を開始したときのペースト量が印刷終了時点まで保たれ、印刷開始から印刷終了まで均一な印刷を行うことが可能になる。更に、オーバーラン工程において、印刷終了位置に到達したスキージが上昇してスキージで押圧されているスクリーンを被印刷物表面から離脱させてからスキージを終点まで移動するので、印刷の終了した被印刷物をパターン部直下の印刷位置から排出して次の被印刷物をこの印刷位置に搬入することができる。
本発明に係るスクリーン印刷方法において、目標ペースト量を、スキージがパターン孔の上を通過する際に、パターン孔に流入して被印刷物表面に付着できるまでペーストの粘度を低下させるローリングを生じさせるペースト量とする場合、パターン孔内にペーストを充填し、充填したペーストを被印刷物表面に付着させることができ、鮮明なスクリーン印刷を行うことができる。
また、目標ペースト量が、スキージがパターン孔の上を通過する際に、パターン孔に流入して被印刷物表面に付着できるまでペーストの粘度を低下させ、スキージがパターン孔の上を通過して被印刷物表面に付着したペーストに加わる押圧力が解除された際に、被印刷物表面に固定できるまでペーストの粘度を増加させることができる範囲に被印刷物表面に付着したペーストの粘度の調整が可能なローリングを生じさせるペースト量である場合、被印刷物表面にペーストを付着させて定着させることができ、にじみのないスクリーン印刷を行うことができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るスクリーン印刷方法が適用されるスクリーン印刷機の説明図、図2〜図10は同スクリーン印刷方法の説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るスクリーン印刷方法が適用されるスクリーン印刷機10は、被印刷物11を並べて載置して印刷方向に順次搬送する図示しない搬送台と、搬送台に載置され印刷位置に搬送された被印刷物11の上方に取付け部材12を介して水平に配置され、印刷しようとするパターン孔(図示せず)が形成されたパターン部13及びパターン部13の印刷方向両側に設けられパターン孔が形成されていない第1、第2の非パターン部14、15を備えたスクリーン16と、スクリーン16上面に当接して移動し、スクリーン16上方に配置されたペースト供給部(図示せず)の供給口に取付けられスクリーン16上に排出されたペーストをスクリーン16上にコーティングするスクレーパ17と、第1の非パターン部14からパターン部13を通過して第2の非パターン部15まで印刷方向に移動してパターン部13にコーティングされたペーストをパターン孔を介して被印刷物11表面に付着させるスキージ18とを有している。
また、スクリーン印刷機10は、スクリーン16上方に設けられ、ペースト供給部に連結してスクレーパ17を昇降する図示しないスクレーパ昇降手段(例えば、エアシリンダ)と、スクレーパ昇降手段を取付ける図示しない取付け台と、スクリーン印刷機10の図示しないフレームに取付けられ、スクレーパ17の使用時に取付け台を反印刷方向に移動させる移動方向切換え機構を備えた移動手段(図示せず)と、スクレーパ17の使用時移動方向前方のスクリーン16上方に配置されるように取付け台に取付けられると共にスキージ18と連結してスキージ18を昇降するスキージ昇降手段(例えば、エアシリンダ)とを有している。そして、スクレーパ17は、ペースト供給部の供給口の下縁部にスクレーパ17の使用時移動方向前側に向けて下り傾斜させた状態で取付けられ、スキージ18は、傾動機構(図示せず)を介してスキージ昇降手段と連結している。
このため、スクレーパ昇降手段を操作してスクレーパ17をスクリーン16に当接させ、移動方向切換え機構を操作して移動手段によりスクレーパ17をスクリーン16上でスクレーパ17を使用時移動方向(反印刷方向)に移動させながらペーストをスクリーン16上に供給することで、供給されたペーストをスクレーパ17の先部で押圧しながら掻き揚げてスクレーパ17とスクリーン16の間でローリングすることができる。その結果、ペーストの粘性が低下し、ペーストはスクリーン16上に拡がってスクリーン16をコーティングすることができる。ここで、傾動機構を操作してスキージ18の先端部でスクリーン16を押付けた際にスキージ18の傾斜角が鋭角になるように傾斜角度を予め調整しておくと、スクリーン16にペーストがコーティングされた後、スキージ昇降手段を操作してスキージ18をペーストがコーティングされたスクリーン16に押付けて当接させ、移動方向切換え機構を操作して移動手段によりスキージ18を印刷方向に移動させると、スクリーン16上にコーティングされているペーストをスキージ18の先部で押圧しながら掻き取ることができる。その結果、掻き取られたペーストはスキージ18とスクリーン16の間でローリングして粘性が低下し、スクリーン16に形成されたパターン孔内に進入し、パターン孔を通過して被印刷物11の表面に付着することができる。
続いて、本発明の一実施の形態に係るスクリーン印刷方法について説明する。
図2に示すように、搬送台の上方に取付け部材12を介してスクリーン16を水平に配置する。ここで、スクリーン16のパターン部13を基準にして、第1の非パターン部14は印刷方向(スキージ18の進行方向)の上流側に、第2の非パターン部15は印刷方向の下流側にそれぞれ配置されている。そして、被印刷物11を搬送台に順次並べて載置し、搬送台を操作して先頭の被印刷物11をパターン部13直下の印刷位置まで移動させて停止する。次いで、スクレーパ昇降手段及びスキージ昇降手段をそれぞれ操作してスクレーパ17及びスキージ18をスクリーン16の上方に配置し、移動手段を操作して取付け台をスクリーン16の上方で移動させてスクレーパ17を第2の非パターン部15内の上方位置まで移動させ、傾動機構を操作してスキージ18の先端部がスクリーン16に当接した際にスキージ18の傾斜角が鋭角になるように調整する。
そして、移動方向切換え機構を操作して取付け台の移動方向をスクレーパ17の使用時移動方向(反印刷方向)に設定し、スクレーパ昇降手段を操作してスクレーパ17を下降してスクリーン16と当接するスクレーパ始点位置Pに配置する。次いで、移動手段によりスクレーパ17をスクリーン16上でスクレーパ17の使用時移動方向(すなわち、第2の非パターン部15から第1の非パターン部14に向かう方向)に移動させながらペーストをペースト供給部の供給口からスクリーン16上に供給する。供給されたペーストは、スクレーパ17の先部で押圧されて掻き取られ、掻き取られたペーストはスクレーパ17とスクリーン16の間でローリングする。これにより、ペーストの粘性が低下し、ペーストはスクリーン16上に拡がってスクリーン16をコーティングする。そして、スクレーパ17は、第1の非パターン部14内に設定されたスクレーパ終点位置Qまで移動させて停止させる。その結果、スクリーン16のスクレーパ始点位置Pからスクレーパ終点位置Qまでの範囲がペーストで一様にコーティングされる。
ここで、スキージ18は、スクレーパ17が取付けられた取付け台にスクレーパ17に対してスクレーパ17の使用時移動方向の前側となる位置にスクレーパ17と一定の隙間を有して取付けられている。このため、スクレーパ17がスクレーパ終点位置Qに配置されると、スキージ18はスクレーパ終点位置Qに基づいて決定される位置(スキージ上限待機位置Rという)に配置されることになる。そして、移動方向切換え機構を操作して取付け台の移動方向を印刷方向に設定し、図3に示すように、スキージ昇降手段を操作してスキージ18をスキージ上限待機位置Rからスクリー16が水平状態から下方に屈折変形する状態となるスキージ移動起点Sまで下降させて、スキージ18の先端部が第1の非パターン部14を押下げて当接するようにする。
スキージ18がスキージ移動起点Sに移動すると、図4に示すように、移動手段により取付け台を移動させて、スキージ18をスキージ移動起点Sから第1の非パターン部14とパターン部13との境界に設けられたパターン境界位置Tまで、例えば、200〜300mm/秒の範囲の一定速度で移動させる。これによって、第1の非パターン部14でスキージ移動起点Sからパターン境界位置Tまでの幅Lの範囲にコーティングされているペーストがスキージ18で徐々に掻き取られながらスキージ18と第1の非パターン部14とで挟まれた領域でローリングすることになる。従って、目標ペースト量からスクリーン16にコーティングするペーストの厚みとスキージ移動起点Sからパターン境界位置Tまでの幅Lをそれぞれ設定すると、スキージ18がパターン境界位置Tまで移動した時点で、スキージ18とスクリーン16とで挟まれた領域に目標ペースト量のペーストを存在させてローリングすることができる(助走工程)。
ここで、目標ペースト量を、スキージ18がパターン孔の上を通過する際に、パターン孔に流入して被印刷物11表面に付着できるまでペーストの粘度を低下させ、スキージ18がパターン孔の上を通過して被印刷物11表面に付着したペーストに加わる押圧力が解除された際に、被印刷物11表面に固定できるまでペーストの粘度を増加させることができる範囲に被印刷物11表面に付着するペーストの粘度の調整が可能なローリングを生じさせるペースト量とする。すなわち、目標ペースト量の最小値を、スキージ18がパターン孔の上を通過する際に、パターン孔に流入して被印刷物11表面に付着できるまでペーストの粘度が低下しているように被印刷物11表面に付着するペーストの粘度の調整が可能なローリングを生じさせるペースト量とすることで、パターン孔内にペーストを流入させて充填することができると共に、充填させたペーストを被印刷物11表面に付着させることができ、鮮明なスクリーン印刷を行うことができる。また、目標ペースト量の最大値を、スキージ18がパターン孔の上を通過して被印刷物11表面に付着したペーストに加わる押圧力が解除された際に、被印刷物11表面に固定できるまでペーストの粘度を増加させることができるように被印刷物11表面に付着するペーストの粘度の調整が可能なローリングが生じるペースト量とすることで、被印刷物11表面にペーストを付着させて定着させることができ、にじみのないスクリーン印刷を行うことができる。そして、目標ペースト量を具体的に決定する場合は、例えば、スクリーン印刷機10で被印刷物11に印刷しているときに、スキージ18とパターン部13とで挟まれた領域でローリングするペーストの状態を高速度カメラで撮影し、最も鮮明でかつ精度良く印刷できたときのペーストの状態を示す画像からスキージ18とパターン部13とで挟まれた領域でローリングするペースト量を算出し、得られた値の±10%、好ましくは±5%、より好ましくは±3%の範囲内のペースト量を目標ペースト量とした。
図5に示すように、スキージ18がパターン境界位置Tに到達すると、スキージ昇降手段を操作してスキージ18を更に下降させて、スキージ18で押圧されているスクリーン16の位置を、被印刷物11の表面と同一高さ位置となる印刷開始位置Uまで移動させる。そして、図6に示すように、移動手段を操作して、スキージ18の移動速度を一定速度から徐々に低下させながら、スキージ18を印刷開始位置Uからパターン部13と第2の非パターン部15との境界に設けられた印刷終了位置Vまでの距離Kを移動させる。スキージ18をパターン境界位置Tから印刷開始位置Uまで下降させることで、スキージ18を距離Kだけ移動させた際に、スクリーン16(パターン部13)内のスキージ18による押圧部を被印刷物11の表面に押し当てながらスキージ18と共に移動させることができる。
スキージ18が印刷開始位置Uに到達した際、スキージ18とスクリーン16で挟まれた領域には予め設定された目標ペースト量となったペーストがローリングしているので、ペーストの粘性は低下している。従って、スキージ18がパターン部13内に進入した際に、パターン部13を移動するスキージ18の移動速度をスキージ18が印刷開始位置Uに到達したときの速度から徐々に低下させると、スキージ18による押圧部に存在するパターン孔の開口を覆っていたペーストはスキージ18で掻き取られローリングしているペーストに合体すると共に、ローリングしているペーストの一部は開口が露出したパターン孔内に進入することができる。
ここで、目標ペースト量に調整したペーストをパターン部13内でスキージ18の移動速度を徐々に低下させながらローリングさせ、このときのペーストの状態を高速度カメラで撮影し、ペーストの状態を示す画像から算出されるスキージ18とパターン部13とで挟まれた領域でローリングするペースト量が、目標ペースト量に対して±10%、好ましくは±5%、より好ましくは±3%の範囲内となるときの変化パターンを予め求め、この変化パターンをスキージ18の移動速度を徐々に低下させる際の変化パターンに採用した。
その結果、パターン部で掻き取られた量のペーストがパターン孔内に進入するため、スキージ18が印刷開始位置Uから印刷終了位置Vまで移動する間でスキージ18とパターン部13とで挟まれた領域でローリングするペーストを目標ペースト量に維持することができる。これによって、ローリングするペーストの粘度を一定に保持でき、スキージ18がパターン部13を移動する際に、各パターン孔内にペーストを一様に進入させることができる。また、パターン孔内に進入したペーストには、パターン孔の上を移動するスキージ18で押圧されてせん断力が作用するため粘度の低下が維持され被印刷物11の表面に容易に付着できる。そして、スキージ18が各パターン孔上を通過してせん断力が解除されると、被印刷物11の表面に付着しているペーストの粘度が上昇し、スキージ18の通過に伴ってパターン孔の周縁が被印刷物11の表面から離脱した際、被印刷物11の表面に付着したペーストは被印刷物11の表面に残留できる(以上、印刷工程)。
ここで、スキージ18が印刷開始位置Uに到達した時点で、スキージ18とパターン部13とで挟まれた領域には目標ペースト量のペーストが存在しているので、印刷開始時に印刷に必要な量のペーストが確保されて「かすれ」のないスクリーン印刷を開始することができる。また、スキージ18が印刷開始位置Uから印刷終了位置Vに移動するまで間、スキージ18とパターン部13とで挟まれた領域でローリングするペーストは予め設定された目標ペースト量に維持されるので、印刷を開始したときのペースト量が印刷終了時点まで保たれ、印刷開始から印刷終了まで均一な印刷を行うことが可能になる。
図7に示すように、スキージ18が印刷終了位置Vに到達すると、スキージ昇降手段を操作してスキージ18を上昇させて、スキージ18で押圧されているスクリーン16の垂直位置を被印刷物11上方の離脱位置Wまで上昇させる。これにより、スクリーン16は被印刷物11表面から離脱する。次いで、図8に示すように、移動手段を操作して、スキージ18を更に第2の非パターン部15内に設けられた終点Xまで移動する(スキージ18の先端部は、スクリーン16(第2の非パターン部15)を押下げて当接した状態)。続いて、図9に示すように、スキージ昇降手段を操作して、スキージ18を上昇させると、スキージ18によるスクリーン16(第2の非パターン部15)に対する押圧力が徐々に低下し、スクリー16は下方に屈折変形している状態からが水平状態に戻り、スキージ18はスクリーン16(第2の非パターン部15)から離脱する。
そして、図10に示すように、スクリーン16が水平状態に戻ると、スキージ18の移動と共に第1の非パターン部14内から第2の非パターン部15内に戻ったスクレーパ17の高さ位置は、スクレーパ始点位置Pと同一高さ位置(スクレーパ終点位置Qと同一高さ位置)にあるので、スクレーパ17の先端部はスクリーン16(第2の非パターン部15)に当接する状態になる。このため、終点Xにあるスキージ18を上昇させた際に、水平状態になったスクリーン16に当接するスクレーパ17の先端部の位置が、スクレーパ始点位置Pに一致するように終点Xの印刷方向位置を設定しておくと、水平状態になったスクリーン16に当接するスクレーパ17の先端部の位置をスクレーパ始点位置Pとすることができる。そして、スキージ18は、スクレーパ17が取付けられた取付け台にスキージ17に対してスクレーパ17の使用時移動方向の前側となる位置にスクレーパ17と一定の隙間を有して取付けられているので、スクレーパ17がスクレーパ始点位置Pに配置されると、スキージ18はスクレーパ始点位置Pに基づいて決定される位置(スキージ上限待機位置Y(スキージ上限待機位置Rと同一高さ位置))に配置されることになる(オーバーラン工程)。
これによって、搬送台を操作して印刷済みの被印刷物11をパターン部13の下方位置から印刷方向に移動させ、次に印刷する被印刷物11をパターン部13の下方位置に搬送することで、被印刷物11に対する印刷を連続して行うことができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
本発明の一実施の形態に係るスクリーン印刷方法が適用されるスクリーン印刷機の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。 同スクリーン印刷方法の説明図である。
符号の説明
10:スクリーン印刷機、11:被印刷物、12:取付け部材、13:パターン部、14:第1の非パターン部、15:第2の非パターン部、16:スクリーン、17:スクレーパ、18:スキージ

Claims (2)

  1. 印刷しようとするパターン孔が形成されたパターン部と、該パターン部の両側に設けられパターン孔が形成されていない第1、第2の非パターン部とを備えたスクリーン上でスキージを移動させて、スクレーパによってコーティングされたペーストを前記パターン孔を介して前記スクリーンの下方に配置された被印刷物表面に付着させるスクリーン印刷方法において、
    前記スクリーンの前記第1の非パターン部内に設けられたスキージ移動起点に前記スキージの先端部を押下げて当接させ該第1の非パターン部と前記パターン部との境界に設けられたパターン境界位置まで移動させて、該スキージと前記スクリーンで挟まれた領域でローリングするペーストを予め設定された目標ペースト量まで増加させる助走工程と、
    前記パターン境界位置に到達した前記スキージを前記被印刷物表面と同一高さ位置となる印刷開始位置まで下降させ、該スキージの移動速度を徐々に低下させながら該スキージと前記パターン部とで挟まれた領域でローリングするペーストを前記目標ペースト量に維持して該スキージを前記印刷開始位置から前記パターン部と前記第2の非パターン部との境界に設けられた印刷終了位置まで移動する印刷工程と、
    前記印刷終了位置で前記スキージを上昇させ、該スキージで押圧されている前記スクリーンを前記被印刷物表面から離脱させてから該スキージを前記第2の非パターン部内に設けられた終点まで前記スクリーン上を移動させるオーバーラン工程とを有することを特徴とするスクリーン印刷方法。
  2. 請求項1記載のスクリーン印刷方法において、前記目標ペースト量は、前記スキージが前記パターン孔の上を通過する際に、該パターン孔に流入して該被印刷物表面に付着できるまでペーストの粘度を低下させ、前記スキージが前記パターン孔の上を通過して該被印刷物表面に付着したペーストに加わる押圧力が解除された際に、該被印刷物表面に固定できるまでペーストの粘度を増加させることができる範囲に該被印刷物表面に付着するペーストの粘度の調整が可能な前記ローリングを生じさせるペースト量であることを特徴とするスクリーン印刷方法。
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