JP2010042198A - 男性用尿吸収物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペニスに容易に装着させることができ、また、アウターとして使用している紙おむつや下着を汚すことなく使用することができる男性用尿吸収物品を提供することを目的とする。
【解決手段】その長手方向中央領域近傍において幅方向に延びる折曲部10に沿って二つ折り可能な積層体3と、積層体3と組み合わされて袋体7を構成し、折曲部10の上方に位置する部位に開口部5が形成されている表面シート4と、を備える。このため、片手で開口部5を大きく開口させて容易に装着できるとともに、折曲部10を介して二分割された内部空間のいずれかを適宜選択してペニスを収納することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、着用者に装着されて尿を吸収する男性用尿吸収物品に関する。
身体が不自由な高齢者や入院患者、又は、寝たきりの高齢者や入院患者等の排尿処理を容易にするために、使い捨ておむつ等が用いられている。
しかし、使い捨ておむつでは、少量の排尿時であってもおむつ全体を交換する必要があるため、使用者にとって経済的な負担が大きくなってしまう。そこで、従来より、使い捨ておむつの内側に安価な補助吸収具(いわゆる、尿取りパッド等)を取り付けて着用し、少量の排尿時には補助吸収具のみを交換することが行われている。
上記補助吸収具の1つとして、使い捨ておむつや下着の内側において着用者のペニスに装着される男性用吸収パッドが利用されている。
このような従来の男性用吸収パッドについては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2004−159724号公報
しかしながら、特許文献1に記載の男性用尿吸収物品は、ペニス挿入用開口部にゴム部材が配設され、ゴム部材が伸縮することによりペニスを保持する構成であるため、ペニスを挿入するときには、開口部を両手で広げなければならず装着しづらいという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、ペニスに容易に装着させることができ、また、アウターとして使用している紙おむつや下着を汚すことなく使用することができる男性用尿吸収物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、着用者のペニスに装着されて尿を吸収する男性用尿吸収物品であって、略シート状の吸収体、前記吸収体の上面を覆う液透過性のトップシート、及び前記吸収体の下面を覆う液不透過性のバックシートを有するとともに、その長手方向の中央領域近傍において前記長手方向に垂直な幅方向に延びる折曲部に沿って前記バックシートを内側にして二つ折り可能な積層体と、前記トップシートの上面側に配置され、その外周縁部が前記積層体の外周縁部に接合されて前記積層体と共に袋体を構成し、前記折曲部の上方に位置する部位にペニス挿入用の開口部が形成されている液不透過性の表面シートと、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の男性用尿吸収物品において、前記積層体の前記折曲部に対応した部分に曲げ応力が集中する折曲案内部を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、前記折曲案内部は、前記幅方向に沿って吸収体が不連続的若しくは連続的に欠落させた部分であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、前記折曲案内部は、前記積層体の前記折曲部に対応した箇所に、幅方向に沿ってエンボス処理を施して形成された連続又は不連続のエンボス線であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、前記吸収体は、前記折曲部に対応した位置に、その坪量が他の坪量よりも低い低坪量部を有しており、前記低坪量部が前記折曲案内部となっていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、前記袋体の内部空間を形成する隙間を介して前記積層体の上面と対向する液透過性の不織布シートと、前記表面シートと前記不織布シートとの間に介挿された略シート状の吸収体と、を更に備えたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、前記積層体及び前記表面シートの前記幅方向の長さが、前記幅方向に延びる前記折曲部から前記長手方向の一方側に向けて、漸次狭くなっていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、前記表面シートに前記幅方向に沿って開口された前記開口部の前記長手方向の一方側の縁部、及び前記長手方向の他方側の縁部それぞれから、前記開口部上で相対向する一対の液不透過性の張出シートを張出し、前記張出シートの対向面には、接着対象との間で着脱自在な接着層が形成されていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の男性用尿吸収物品において、前記表面シートと前記張出シートとが単一のシートからなることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8又は請求項9に記載の男性用尿吸収物品において、前記接着層は、基材に、自己密着性を有する接着材料を塗布した接着部材であることを特徴とする。
請求項1〜10に記載の発明によれば、幅方向に延びる折曲部を中心に男性用尿吸収物品を二つ折りした状態で、折曲部の幅方向両端部に二本の指をかけて、両指を中央に向かうように動かして開口部を大きく開口させて、袋体の一方の内部空間にペニスが収納されるようにそのまま男性用尿吸収物品を動かして装着される。つまり、片手で男性用尿吸収物品の開口部を大きくさせてペニスに装着させることができる。また、男性用尿吸収物品を二つ折りにしたとき、ペニスを収納する空間が折曲部を介して二分割される。したがって、男性用尿吸収物品を装着する際に、容易に装着できるとともに、折曲部を介して二分割された空間のいずれかを適宜選択してペニスを収納することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、積層体の折曲部に対応した部分に曲げ応力が集中する折曲案内部を設けた。このような構成にすることにより、積層体の折曲性を高めて積層体の折曲を容易にするとともに、折曲状態を安定的かつ継続的に維持することができる。すなわち、折曲状態での折曲部が構造的に弱いことによって、折曲状態から元の自然な状態(略平板状の状態)に戻ろうとする復元力が弱いため、折曲状態の形態保持性を向上させることができる。また、折曲案内部を設けることにより、どこで折り曲げたらよいのか視覚的に認識しやすくなり、装着しやすく/させやすくなる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、袋体の内部空間の反対側にも略シート状の吸収体を更に備えた。このような構成にすることにより、尿の吸収量を増加させることができ、また、吸収体はクッション性を有するので、袋体がペニスを収納したとき、更に良好なフィット感が得られる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、積層体及び表面シートの幅方向の長さが、幅方向に延びる折曲部から長手方向の一方側に向けて、漸次狭くなっている。このような構成にすることにより、着用者が男性用尿吸収物品を装着したとき、着用者の股部及び大腿部にフィットして、着用者に違和感を与えないと共に、装着した状態において着用者の足の動きを妨げることがないという効果を得ることができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、男性用尿吸収物品を装着する際に、張出シートがペニスの保持手段として機能するとともに、把手手段として着用者若しくは介護者が装着するために掴むことができる。また、張出シートの対向面に、接着対象との間で着脱自在な接着層を形成させることで、一対の張出シートの対向面をペニスの外周に当接させ、対向した張出シート同士を押さえつけることにより、一対の張出シートそれぞれに形成された接着層同士が貼着し、ペニスに当接していない領域の開口部を閉口させてペニスを保持することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る男性用尿吸収物品1は、着用者に着用されるアウター(外装物品、例えば、使い捨ておむつやパンツ)の内側において、着用者のペニス2に装着されて尿を吸収する補助吸収具である。なお、以下の説明では、説明の便宜上、トップシート31側を「上」若しくは「表」とし、バックシート32側を「下」若しくは「裏」とする。
男性用尿吸収物品1の構成について、図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自然状態(未使用状態)における男性用尿吸収物品1の構成を示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A断面図、つまり、男性用尿吸収物品1を上下方向に垂直な面で切断した断面図である。本発明に係る男性用尿吸収物品1は、長手方向の寸法Pが、長手方向に垂直な幅方向の寸法Qよりも大きい男性用尿吸収物品である。男性用尿吸収物品1は、略シート状の積層体3と表面シート4とがその外周縁部同士をホットメルト接着剤等により接合(当該接合部を図では接合部Sと表示している)して構成された袋状の補助吸収具であり、表面シート4に形成された開口部5を通して挿入されたペニスを袋体7内の内部空間7aに収納する構成になっている。なお、図2を含む男性用尿吸収物品1の断面図では、説明の便宜上、積層体3や内部空間7aを上下方向に広げて図示しているが、実際は上下方向に薄いものである。
<1.積層体>
積層体3は、ペニスから排出された尿を吸収して保持する略シート状の吸収体33と、吸収体33の上面を覆う液透過性のトップシート31と、吸収体の下面を覆う液不透過性(難透過性を含む)のバックシート32とから構成されている。トップシート31とバックシート32は、ホットメルト接着剤により吸収体33の周囲にて相互に接合されている。なお、トップシート31とバックシート32との接合(当該接合部を図では接合部Tと表示している)は、熱接合や超音波シール等の方法により行われてもよい。ホットメルト接着剤については、ゴム系、ポリオレフィン系、酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤から適切に選定して、直接的なコーター塗布、間接的なスパイラル塗布、メルトブロー(カーテンスプレー)塗布、ビード塗布等の方法で塗布する。
トップシート31は、積層体3の上面を構成するシートであり、後述する表面シート4と空間7aを介して対向する液透過性のシートである。空間7aとは、男性用尿吸収物品1の袋体7の内部を構成する空間であり、挿入されたペニス2を収納することができる空間である。
トップシート31としては、直接着用者(ペニス)の肌に触れるために、肌を必要以上に損なうことなく肌触りの良い点を考慮してこれに適した衛生的な材料が選択され、着用者からの尿を素早く捕捉し、速やかに吸収体33へ透過させるのに適した液透過性のシートが用いられる。例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維を用いた不織布が好ましい。なお、トップシートとして、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布を用いることも可能である。
バックシート32は、積層体3の下面を構成するシートであり、トップシート31を透過した尿や、一旦吸収体33に吸収された尿が吸収体33の内部から外部へしみ出すことを防止する液不透過性のシートである。着用性の観点から、バックシート32の表面積は、トップシート31と同一であることが望ましい。
バックシート32としては、一般的に衛生材料からなる液不透過性のシートが用いられる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等疎水性繊維を用いた撥水性の不織布が用いられる。なお、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムや、上記不織布とプラスチックフィルムとの複合材料等がバックシート32として利用されてもよい。この場合、着用者の快適性の観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有して水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
吸収体33は、トップシート31を透過してきた尿を吸収して保持する役割を果たす。したがって、液体吸収性に優れる材質のものであれば使用することができ、このような吸収体33としては、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)の集合体に粒状の吸水性ポリマーを混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート31を透過した尿を吸収して迅速に保持・固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。また、略平行に相対向する二枚の液透過性シートの対向面に接着剤等を塗布し、層状の吸収性ポリマー(ポリマー層)を挟み込んで固定した略シート状吸収体を利用することもできる。この場合、ポリマー層は、長手方向に延びる略矩形状の層であり、幅方向に間隔をおいて複数配列している。ポリマー層の非存在領域においては、二枚の液透過性シート同士が接合され封止されている。
<2.表面シート>
表面シート4には、ペニスを挿入する開口部5が形成されている。表面シート4としては、男性用尿吸収物品1を着用者が装着したとき、表面シート4の上面4aが、着用者の下腹部40、股部及び大腿部41に当接する(図8参照)、すなわち、着用者の肌に触れることになるので、快適な着用感を考慮すると、肌触り感がよく衛生的な材料からなる可撓性かつ液不透過性のシートを用いることが望ましい。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等疎水性繊維を用いた撥水性の不織布が用いられる。なお、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムや、上記不織布とプラスチックフィルムとの複合材料等が表面シート4として利用されてもよい。この場合、着用者の快適性の観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有して水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。また、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等の撥水性不織布材料を用いることも可能である。
<3.折曲部>
次に、男性用尿吸収物品1を折曲する構成について、図1乃至図3に基づいて説明する。図3は、男性用尿吸収物品を折曲部10を介して折曲したときの断面図である。積層体3には、積層体3の長手方向の中央領域近傍において、幅方向に延びる折曲部10が設けられている。折曲部10とは、積層体3の長手方向の中央領域近傍において幅方向に延びる仮想折曲軸Oに沿って積層体3を折曲することができる積層体の部位のことであり、折曲部10に沿って積層体3(ひいては男性用尿吸収物品1)を山折りに折曲することによって、図3に示すように、バックシート32を内側にして二つ折りした状態にすることができる。なお、幅方向に延びる折曲部10を中心に男性用尿吸収物品1を二つ折りにしたとき、図2の平板状の自然状態から、図3に示すように、ペニス2を収納する空間7aが仮想折曲軸Oを介して二分割される。このとき、二分割された空間を有する袋体をそれぞれ、第1袋体71及び第2袋体72とする。したがって、男性用尿吸収物品1を装着する際に、男性用尿吸収物品1を折曲部10に沿って二つ折りにして、ペニス2を開口部5を介して第1袋体71内の空間71a若しくは第2袋体72の空間72aのいずれかに選択的に収納することができる。
また、本実施形態に係る男性用尿吸収物品1は、図1及び図2に示すように、積層体3の折曲部10に対応した部位に曲げ応力を集中させる折曲案内部101を備えている。本実施形態では、折曲部10に対応した部位の吸収体33を連続的に欠如させることによって折曲案内部101を設けている。折曲案内部101を設けることによって、積層体3の折曲性を高めて容易に積層体3(ひいては男性用尿吸収物品1)を折曲することができる。詳しくは、幅方向に延びる折曲部10に構造的に弱い領域を形成することにより、折曲部10に曲げ応力が集中する折曲案内部101が設けられている。本実施形態に係る折曲案内部101は、種々の形態によって実現され、例えば、折曲部10に対応する位置の積層体3若しくは吸収体33をスリット加工やエンボス加工することにより実現される。このような構成にすることにより、積層体3の折曲を容易にするとともに、折曲状態を安定的かつ継続的に維持することができる。すなわち、折曲部10が構造的に弱いことによって、折曲状態から元の自然な状態(略平板状の状態)に戻ろうとする復元力が弱いため、折曲状態の形態保持性を向上させることができる。なお、折曲案内部101を設けることにより、どこで折り曲げたらよいのか視覚的に認識しやすくなり、装着しやすく/させやすくなる。
なお、積層体3内において、何らかの要因で吸収体33が存在する領域から吸収体を欠落させた領域内へ吸収体33がずれて入ってしまって、折曲部10に集中する曲げ応力が分散してしまわないように、吸収体33を欠落させた領域のトップシート31とバックシート32とをホットメルト接着剤等により上下方向に接合していることが望ましい(図2において、当該接合部を接合部Uと表示している)。
また、男性用尿吸収物品1の形状について、長手方向のほぼ全長に亘ってほぼ一定(例えば、平面視矩形状)にすることもできるが、以下のような形状にすることが望ましい。詳しくは、男性用尿吸収物品1の第1袋体71若しくは第2袋体72の少なくとも一方の袋体の幅方向の長さ(その袋体を構成する積層体3及び表面シート4の幅方向の長さ)が、幅方向に延びる折曲部10から長手方向の一方側に向けて漸次に狭くなるように構成する。本実施形態では、第1袋体71の幅方向の長さ(第1袋体71を構成する積層体3及び表面シート4の幅方向の長さ)が、折曲部10から長手方向一方側に向けて漸次に狭くなるようにしている。このとき、第1袋体71の形状は、図1に示されているように、平面視略台形状になっている。この形状は、着用者の股部及び大腿部41の内側面に沿って当接し、男性用尿吸収物品1が着用者の身体形状にフィットし易い形状である。このため、股部及び大腿部41に当てる男性用尿吸収物品1の部分、つまり、第1袋体71を略台形状にしたことにより、平面視略台形状の第1袋体71内の内部空間71aにペニス2を挿入・収納し、第1袋体71を着用者の股部及び大腿部41に、第2袋体72を着用者の腹部40にそれぞれ当てて、着用者が男性用尿吸収物品1を装着したとき、着用者の股部及び大腿部41にフィットして、着用者に違和感を与えないと共に、装着した状態において着用者の足の動きを妨げることがないという効果を得ることができる。
なお、男性用尿吸収物品1の形状については、上記効果を得ることができる範囲内で、かつ、第1袋体71内の吸収体33の吸収面積が十分確保される程度であればよい。例えば、上記実施形態では、着用者の股部に当てる第1袋体71の形状を平面視略台形状としたが、略三角形状や略楕円形状等にすることも可能である。
<4.開口部及びその付近の構成について>
<4−1.開口部>
次に、表面シート4に形成されたペニス挿入用開口部5及びその付近の構成について、図1、図2、図4、図5に基づいて説明する。図4は、張出シートが起倒軸を中心に起倒自在であることを示した断面図であり、図5は、張出シートと接着層の断面図である。
本実施形態に係る開口部5は、図2に示すように、積層体3の幅方向に延びる折曲部10の上方近傍に位置する表面シート4の部位に形成されている。
詳細は後述するが、本実施形態に係る開口部5は、男性用尿吸収物品1製造の段階等で、開口部5の幅方向の寸法を必要最小限の大きさに予め設定しておく必要がなく、開口部5に設けられた相対向する一対の張出シート25の対向面25aに形成された接着層30を利用して開口部5の大きさを調節することにより、ペニスを保持できる。なお、以下の説明では、説明の便宜上、開口部5の幅方向の寸法は、図1に示すように、男性用尿吸収物品の幅方向と同一、若しくはそれよりも若干小さい程度に設定する。なお、自然状態での開口部5は、閉口状態に限定されず、やや開口している状態も含む。表面シート4に開口部5を形成させる方法としては、図1のように、二枚の表面シート4を折曲部10の上方近傍に位置する所で互いに隙間を介して突き合わせて開口部5を形成する方法でも、表面シート4の所定の位置に開口部5を開口させる方法でもよい。
<4−2.張出シート>
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、表面シート4に幅方向に延びる開口部5において、開口部5の長手方向一方側の縁部5a、及び、長手方向他方側の縁部5bそれぞれから、開口部5上で相対向する一対の液不透過性の張出シート251・252(その総称として25とする)が張り出されている。張出シート251若しくは252は、張出シート251若しくは252の付け根部分である開口部の縁部5a若しくは5bを起倒軸として、起倒自在に支承されている。例えば、略平板状の自然状態においては、図6に示すように、開口部縁部5a若しくは5bを中心に、張出シート25は略180度回動可能、すなわち、長手方向両側に起倒可能である(図4では、張出シート251が開口部縁部5aを起倒軸として起倒自在に支承されている様子を図示している)。このような構成にすることにより、張出シート25を男性用尿吸収物品1の折曲に合わせて適宜折曲することができ、嵩張ることなく保管しておくことができる。
また、張出シート25の長手方向の寸法Rは、張出シート25が、ペニス2の保持手段として、及び、着用者若しくは介護者が掴むことができる把手手段としての機能を奏するのに十分な大きさを有するように設定する。
なお、張出シート25と表面シート4とは、それぞれ別体のシートでもいいし、張出シート25と表面シート4とが単一のシートから構成されててもよい。
<4−3.接着層>
また、相対向する一対の張出シート251・252の対向面251a・252aそれぞれ(その総称として25aとする)には、接着対象との間で着脱自在な接着層30が形成されている。本実施形態に係る接着層30は、図5に示すように、基材シート301と、基材シート301の一方の面に形成された接着剤層302と、必要に応じて接着剤層302の上に設けられる剥離シート303とから構成されている。基材シート301の他方の面を張出シート25の対向面25aに貼着させておき、使用に際しては、剥離シート303が設けられている場合には、剥離シート303を剥がし、対向する接着剤層302・302同士を貼り合わせる。
本実施形態に係る接着層30は、基材シート301の一方の面に特定の接着剤層302を有するものであって、基材シート301としては、接着層30の基材シート301として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。基材シート301としては、例えば上質紙、グラシン紙、コート紙、無塵紙などの紙類、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、)、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン、)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、アクリル系樹脂、オレフィン系(TPO)、ポリウレタン系、ポリスチレン系等の熱可塑性エラストマー、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体などのプラスチックシート、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セロハンなどのセルロース系シートなどが挙げられる。
また、基材シート301として、伸縮部材を用いることができる。伸縮部材の形成材料は、例えば熱可塑性エラストマー、プラスチックシート、ゴムシート等の伸縮性を有する公知の種々のものを使用することができるが、特に熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。この熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、アイオノマー樹脂、シリコーン系樹脂等の公知の種々のものを用いることができる。また、これらの熱可塑性エラストマーの中でも、特にスチレン系エラストマー又はオレフィン系エラストマーを用いることが好ましい。
また、これらの伸縮性部材は、その表面及び/又は裏面に不織布が配設されていることが好ましい。この不織布を構成する素材繊維としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET等)、アクリル等や、PP/PE混合不織布、PE/PET混合不織布など上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)等の公知の種々の素材繊維を用いることができる。また、このような素材繊維から不織布を製造する方法としては、例えばケミカルボンド法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等、公知の種々の加工法を適宜用いることができる。
接着剤層302を構成する接着剤としては、従来、基材シートの接着剤層に慣用されているもの、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を使用することができるが、好ましくは、微粘着性の材料であることが望ましい。微粘着性材料としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン?ブタジエン共重合体及びこれらの混合物などの熱可塑性樹脂が挙げられる。また、非粘着性樹脂に粘着付与剤や粘着剤などを適宜配合して、微粘着性を付与してもよい。
本実施形態に係る接着層30には、接着剤層302に剥離シート303が貼着されている。剥離シート303としては、例えば、グラシン紙、上質紙、コート紙、ポリエチレンラミネート紙等の紙材、又は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル系樹脂等の剥離剤を塗布したものが用いられる。
また、接着層30として、基材シート301に、自己密着性を有する接着材料を塗布した接着部材を用いることができる。自己密着性(いわゆる自着性)とは、被着材に対して弱く接着し、接着面同士においては強く接着する特性のことをいい、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体から成るベースポリマーに、粘着付与剤と添加剤とが配合されたもの等がある。また、接着面同士にのみ接着し、それ以外の被着材には接着しない非粘着自着性を有する接着部材を用いることもできる。なお、本実施形態で使用される自着性材料としては、公知の種々のものを使用することができる。
<5.装着する手順>
次に、本実施形態に係る男性用尿吸収物品1を装着する手順について説明する。
本実施形態における自然状態とは、張出シート251・252は互いに対向した状態ではなく、張出シート251・252それぞれが第1袋体71若しくは第2袋体72それぞれの表面に略当接した状態で、かつ、男性用尿吸収物品が略平板状の状態をいう。装着に際しては、自然状態の男性用尿吸収物品1を、折曲部10を介して二つ折り(山折り)にして、男性用尿吸収物品1の第1袋体71側を着用者に向ける。
次に、男性用尿吸収物品1を二つ折りにした状態で、折曲部10の幅方向両端部10a・10bに二本の指をかけて、例えば、片手の親指を折曲部10の幅方向一方側端部10aに、中指を折曲部10の幅方向他方側端部10bにそれぞれ当接させて、両指を幅方向中央に向かうように動かして近づける、つまり、折曲部10の幅方向中央に向かう力Fを加えることにより、開口部5は大きく開口する(図6参照)。
次に、ペニス2を開口部5から第1袋体71の内部空間71aに挿入・収納して、当該内部空間71aにある程度まで挿入・収納した段階で、両指を離して開口部5の縁5a・5bがペニス2の外周に挟持するように当接させると同時に、張出シート251及び252を起倒させて互いに対向した状態にする。張出シート251の対向面251a、及び張出シート252の対向面252aをペニス2の外周を当接させ、対向した張出シート251・252同士を押さえつけることにより、張出シート251の対向面251a、及び張出シート252の対向面252aそれぞれに形成された接着層30・30同士が貼着し、ペニス2に当接していない領域の開口部を閉口させる(図7参照)。
次に、男性用尿吸収物品1を二つ折りの状態から、図8に示すように、略平板状の自然な状態に戻す。この後、男性用尿吸収物品1をなす第1袋体71及び第2袋体72はそれぞれ、第1袋体71は着用者の股部及び大腿部41に、第2袋体72は着用者の下腹部40にそれぞれ当接される。
次に、男性用尿吸収物品1を装着した状態で、紙おむつ等のアウターを身につける。
なお、男性用尿吸収物品1を取り外す手順は、上述した装着方法と逆の手順で行われる。
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、図1に示されているように、張出シート25の対向面25aの幅方向のほぼ全面に接着層30を形成している構成を図示したが、これに限定されず、張出シート25の対向面25aに部分的に接着層30を形成する構成にすることもできる。詳しくは、図9に示すように、張出シート25の対向面25aにおいて、接着領域25bと非接着領域25cとを設ける構成にする。例えば、張出シート25の対向面25aにおいて、幅方向中央領域近傍をペニスの当接面とし、当該当接面を非接着領域25cとし、当該非接着領域25cの幅方向両隣接領域を接着領域25bとする。なお、図9では、張出シート251の接着領域を251b、非接着領域を251c、張出シート252の接着領域を252b、非接着領域を252cとし、接着領域251b、252bに接着層30がそれぞれ形成されている。このような構成にすることにより、二つ折りにした男性用尿吸収物品1の開口部5にペニス2を挿入して、相対向する張出シート251・252の間にペニス2を挟持させ、ペニス2が当接していない領域(つまり、接着層30が形成されている接着領域25b)の張出シート251・252同士を接着させることで、ペニス2を間接的に保持することができる。
また、吸収体33を積層体3にだけでなく、表面シート4側にも備えてもよい。詳しくは、図10に示されているように、袋体7の内部空間7aを形成する隙間を介して積層体3の上面と対向する液透過性シート6と、当該液透過性シート6と表面シート4との間に略シート状の吸収体33を介装させている。液透過性シート6と表面シート4とは、ホットメルト接着剤等により吸収体33の周囲にて接合されている。なお、この液透過性シート6の材料は、トップシート31と同一の材料を用いることができる。このような構成にすることにより、尿の吸収量を増加させることができ、また、吸収体33はクッション性を有するので、袋体7の内部空間7aにペニス2を収納したとき、更に良好なフィット感が得られる。
また、上記実施形態では、折曲部10に対応した部位の吸収体33を連続的に欠如させることによって折曲案内部101を設けていたが、吸収体33を不連続的に欠如させることによって折曲案内部101を設けることもできる。例えば、折曲部10に対応した部位の吸収体33が存在する領域と吸収体33を欠落させた領域とがミシン目状に幅方向に交互に配列させる構成や、図11に示すように、吸収体33の幅方向両外端部から幅方向内方へ所定の長さの領域の吸収体を欠落させた、いわゆるスリット101aを設けた構成が挙げられる。ここでいう「所定の長さ」とは、折曲部に対応した部分に曲げ応力を集中させることができる折曲案内部としての機能を奏するのに十分な長さのことである。
また、折曲案内部101の他の形態として、折曲部10に対応した位置の吸収体33の坪量が、当該位置の長手方向両隣接部の吸収体33の坪量よりも低い低坪量部を有し、その低坪量部を折曲案内部101とすることもできる。当該領域の吸収体33の坪量は、その長手方向両隣接部の部位における吸収体33の坪量の1/2以下、特に1/3であることが好ましい。なお、折曲部10に対応した位置の吸収体33において、坪量が高い領域と坪量が低い領域とを更に幅方向に設ける構成にしてもよい。
また、折曲案内部101の他の形態として、積層体3の折曲部10に対応した部位に、幅方向に沿ってエンボス処理を施し、形成された連続又は不連続のエンボス線101bを折曲案内部101とすることもできる。図12では、折曲部10の延びる方向に沿って、積層体3のトップシート31側にエンボス処理を施し、不連続のエンボス線101bを形成している。
なお、エンボス処理は、ヒートシール、超音波シール等の熱が加わるエンボス処理であることが好ましいが、加圧のみのエンボスであっても良い。なお、本実施形態では、積層体3のトップシート31側の面にエンボス処理を施したが、積層体3のバックシート32側の面にもエンボス処理を施すことも可能である。
なお、折曲案内部101は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記実施形態に係る折曲案内部101は、幅方向に延びる仮想折曲軸Oと平行に形成されていたが、本発明に係る折曲案内部101は、仮想折曲軸Oと平行に形成する他に、仮想折曲軸Oに対して多少の角度を有するように形成しても良い。
また、図示していないが、開口部5を安定して開口させるために、開口部5近傍に幅方向に延びる補強シートを貼着させてもいい。補強シートの材料は、ポリエチレン等のプラスチックフィルム等が用いられ、ある程度の強度を有し、かつ、少なくとも幅方向に対する可撓性を有する材料であればよい。補強シートを設けることにより、上記実施形態の開口部5の開口方法で、折曲部10の幅方向両端部10a・10bそれぞれに指を当接させて、両指を幅方向中央に向かうよう動かして開口部5を大きく開口させていたが、補強シートを設けたことで、幅方向にある程度の強度を持たせることができるので、安定して指で挟むことができ、容易に開口できるようになる。
なお、補強シートの貼着位置としては、張出シート25を設けている場合と設けていない場合とで異なる。詳しくは、張出シート25が設けられていない場合では、開口部5の長手方向一方側の縁部5a及び他方側の縁部5bそれぞれに幅方向に延びる補強シートを貼着させる。また、張出シート25が設けられている場合では、張出シート25の一方の面(接着層30が形成されている対向面25aとは反対の面)に、幅方向に延びる補強シートを貼着する。なお、張出シート25の対向面25aに貼着されている剥離シート303を補強シートとして利用してもよい。
また、開口部5の長手方向の縁部5a・5bそれぞれから、開口部5上で相対向する一対の張出シート251・252が張り出されているが、張出シート251・252の幅方向一方端部同士、及び幅方向他方側端部同士をホットメルト接着剤等により接合して、一つの中空円筒形状の張出シートとする構成にすることもできる。
上記実施形態では、ペニス2を第1袋体71内に挿入・収納し、第1袋体71を着用者の股部及び大腿部41の内側面に当接させていたが、着用者の腹部40に当接させている第2袋体72にペニス2を挿入・収納することもできる。したがって、着用者は、下腹部40に当てている第2袋体72、又は、股部及び大腿部41に当てている第1袋体71のいずれかを選択してペニス2を挿入・収納でき、ペニス2の向きを着用者に合った向きに固定しておくことができる。
なお、本実施形態に係る男性用尿吸収物品1は、折曲部10に沿って谷折りに折曲することも可能である。このため、着用者が男性用尿吸収物品1を装着して尿を排出した使用後、取り外したとき、男性用尿吸収物品1の開口部5を上にして、折曲部10に沿って谷折りに折曲することにより、開口部5が閉じられて吸収体33に吸収・保持された尿が外部に漏れることなく、コンパクトに折り畳んで処分することができる。
また、上記実施形態では、張出シート25を備えた構成について記載したが、その長手方向中央領域近傍において幅方向に延びる折曲部10に沿って二つ折り可能な積層体3と、積層体3と袋体7を構成し、折曲部10の上方に位置する部位に開口部5が形成されている表面シート4と、を備え、片手で開口部5を大きく開口させて容易に装着できるとともに、折曲部10を介して二分割された空間のいずれかを適宜選択してペニスを収納することができるのであれば、いかなる変形例も可能である。
本発明の一実施形態に係る自然状態における男性用尿吸収物品の構成を示す平面図である。 図1におけるA−A断面図である。 男性用尿吸収物品を折曲部を介して折曲したときの断面図である。 張出シートが起倒軸を中心に起倒自在であることを示した断面図である。 張出シートと接着層の断面図である。 装着するために開口部を大きく開口させている男性用尿吸収物品の断面図である。 張出シート同士を接着させてペニスを保持している様子を説明する斜視図である。 男性用尿吸収物品を装着したときの断面図である。 その他の実施形態に係る自然状態における男性用尿吸収物品の構成を示す平面図である。 表面シート側にも吸収体を設けた男性用尿吸収物品の断面図である。 男性用尿吸収物品の吸収体にスリットをいれた場合の平面図である。 エンボス加工した折曲案内部及びその付近の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 男性用尿吸収物品
2 ペニス
3 積層体
4 表面シート
5 開口部
7 袋体
7a 内部空間
71 第1袋体
71a 内部空間
72 第2袋体
72a 内部空間
10 折曲部
101 折曲案内部
20 開口部
25 張出シート
25a 対向面
25b 接着領域
25c 非接着領域
30 接着層
301 基材シート
302 接着剤層
303 剥離シート
O 仮想折曲軸

Claims (10)

  1. 着用者のペニスに装着されて尿を吸収する男性用尿吸収物品であって、
    略シート状の吸収体、前記吸収体の上面を覆う液透過性のトップシート、及び前記吸収体の下面を覆う液不透過性のバックシートを有するとともに、その長手方向の中央領域近傍において前記長手方向に垂直な幅方向に延びる折曲部に沿って前記バックシートを内側にして二つ折り可能な積層体と、
    前記トップシートの上面側に配置され、その外周縁部が前記積層体の外周縁部に接合されて前記積層体と共に袋体を構成し、前記折曲部の上方に位置する部位にペニス挿入用の開口部が形成されている液不透過性の表面シートと、
    を備えたことを特徴とする男性用尿吸収物品。
  2. 請求項1に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記積層体の前記折曲部に対応した部分に曲げ応力が集中する折曲案内部を設けたことを特徴とする男性用尿吸収物品。
  3. 請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記折曲案内部は、前記幅方向に沿って吸収体が不連続的若しくは連続的に欠落させた部分であることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  4. 請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記折曲案内部は、前記積層体の前記折曲部に対応した箇所に、幅方向に沿ってエンボス処理を施して形成された連続又は不連続のエンボス線であることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  5. 請求項2に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記吸収体は、前記折曲部に対応した位置に、その坪量が他の坪量よりも低い低坪量部を有しており、
    前記低坪量部が前記折曲案内部となっていることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、
    前記袋体の内部空間を形成する隙間を介して前記積層体の上面と対向する液透過性の不織布シートと、
    前記表面シートと前記不織布シートとの間に介挿された略シート状の吸収体と、
    を更に備えたことを特徴とする男性用尿吸収物品。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、
    前記積層体及び前記表面シートの前記幅方向の長さが、前記幅方向に延びる前記折曲部から前記長手方向の一方側に向けて、漸次狭くなっていることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の男性用尿吸収物品において、
    前記表面シートに前記幅方向に沿って開口された前記開口部の前記長手方向の一方側の縁部、及び前記長手方向の他方側の縁部それぞれから、前記開口部上で相対向する一対の液不透過性の張出シートを張出し、
    前記張出シートの対向面には、接着対象との間で着脱自在な接着層が形成されていることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  9. 請求項8に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記表面シートと前記張出シートとが単一のシートからなることを特徴とする男性用尿吸収物品。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の男性用尿吸収物品において、
    前記接着層は、基材に、自己密着性を有する接着材料を塗布した接着部材であることを特徴とする男性用尿吸収物品。
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