JP2010042086A - ゴルフクラブの試打システムおよびゴルフクラブの試打方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ゴルフクラブを用いてゴルフボールを打撃した際、ゴルフクラブヘッドの少なくとも打撃直前の挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測するゴルフクラブヘッド挙動計測部と、このゴルフクラブヘッド挙動計測部とともに、打撃後のゴルフボールの挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測するゴルフボール挙動計測部と、ゴルフボールの挙動パラメータのうち、特定の挙動パラメータと、ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータのうち少なくとも1つとの関連付けを行い、この関連付けに基づいて、特定の挙動パラメータと関連性が高いゴルフクラブヘッドの挙動パラメータを他の挙動パラメータと表示を変えて表示部に表示させる処理部とを有する。
【選択図】図1
Description
また、上記以外にも、ゴルフクラブの選択方法が種々提案されている(特許文献1参照)。
そして、打ち慣れているゴルフクラブをどのように変更すれば、理想の打球データ値に近い打球データ値が得られるかという指針が示される。
また、本発明においては、前記処理部による前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けには、前記特定の挙動パラメータに対して前記ゴルフクラブヘッドの少なくとも2つの挙動パラメータを用いる回帰分析が利用されることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記ゴルフボールの特定の挙動パラメータが、バックスピン量またはサイドスピン量であり、前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータが、前記ゴルフクラブヘッドの進入角、前記ゴルフクラブヘッドのフェース面の角度(フェース角、ロフト角など)、および前記ゴルフクラブヘッドのフェース面における打点位置のうち少なくとも2つであることが好ましい。
また、本発明においては、前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けには、前記特定の挙動パラメータに対して前記ゴルフクラブヘッドの少なくとも2つの挙動パラメータを用いる回帰分析が利用されることが好ましい。
また、前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータは、例えば、打撃直前のフェーススピード、打撃前のゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する上下方向の進入角、打撃前のゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する左右方向の進入角、ダイナミックロフト、フェース角、ライ角、フェース面に対する上下方向の打点位置、フェース面に対する左右方向の打点位置である。
さらには、ゴルフボールの特定の挙動を生じさせるゴルフクラブヘッドの挙動パラメータのうち、関連性が高いものを特定し、区別して表示するため、測定するパラメータの数が多くなっても、ゴルファまたはオペレータは、ゴルフボールの特定の挙動を生じさせるゴルフクラブヘッドの挙動のうち関連性が高いものをゴルファまたはオペレータが容易に知ることができ、ゴルファまたはオペレータのゴルフボールまたはゴルフクラブヘッドの挙動パラメータに対する理解度(技量)に左右されることがない。
図1は、本発明の実施家形態に係るゴルフクラブの試打システムを示す模式図である。
図2は、本発明の実施家形態に係るゴルフクラブの試打システムを示す模式的ブロック図である。
システム10においては、ゴルファGがゴルフボールbを1球打撃するたびに、ゴルフボールbの挙動パラメータ(測定項目)と、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータ(測定項目)とがまとめて測定される。
また、システム10においては、ゴルフボールbの挙動パラメータのうち、特定のものと、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータのうち、少なくとも1つとの関連付けを行う機能と、この関連付けに基づいて、ゴルフボールbの所定の挙動パラメータと関連性が高いゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータをモニタ20に表示する機能とを有する。
また、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータは、例えば、フェーススピード、上下方向の進入角、左右方向の進入角、ダイナミックロフト、フェース角、ライ角、上下方向の打点位置、左右方向の打点位置である。
モニタ20は、システム10において測定されたゴルフボールbの挙動パラメータ、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータを、表の形式で表示したり、図形とともに表示するものである。モニタ20には、一般的にパーソナルコンピュータに利用されているものが種々利用可能である。
操作部22は、マウスおよびキーボードであって、パーソナルコンピュータに設けられるものと同様の一般的な機能を有し、後述するゴルフボールの挙動測定条件の設定、ゴルフクラブヘッドの挙動測定項目の条件の設定、モニタ20に表示する表示画面の設定等の各種入力設定に用いられる。
また、操作部20は、ゴルフボールbの挙動パラメータと、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータとの関連付けの条件設定の入力手段として用いられる。
第2処理ユニット32は、ゴルフボール挙動計測装置14に接続されている。この第2処理ユニット32については後に詳細に説明する。
また、データ処理部36は、この関連付けに基づいて、ゴルフボールbの特定の挙動パラメータと関連性が高いゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータを、他の挙動パラメータとは表示を変えて区別してモニタ20に表示させるものでもある。
本実施形態においては、例えば、左右打出角に対して、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータのうち、相関係数の値が大きい、上位3個のゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータをモニタ20に色を変えて表示させる。
また、データ処理部36は、ゴルフクラブヘッド挙動計測装置12およびゴルフボール挙動計測装置14で得られた挙動パラメータなどをモニタ20に表示するものである。
図3は、本発明の実施家形態に係るゴルフクラブの試打システムのゴルフクラブ挙動計測装置を示す模式的ブロック図である。
図3に示すゴルフクラブヘッド挙動計測装置12(以下、挙動計測装置12という)は、ゴルファGがゴルフクラブ24を把持し打撃方向aに向かってゴルフボールbを打ち出すゴルフスウィング時の、ゴルフボールbの打ち出し前後のゴルフクラブヘッド28の挙動を計測する装置である。
照明光源54、56は、例えば、ストロボ、あるいは赤外線投光器等が用いられ、カメラ50、52に付随して設けられている。
コントローラ58により、カメラ50、52の撮影タイミング、撮影時間間隔および照明光源54、56の発光タイミング、発光時間、発光間隔が制御される。
なお、本実施形態では、ゴルフボールbの打ち出し前後のゴルフクラブヘッド28を、異なる2方向から撮影するが、本発明では、異なる3方向、4方向、・・・のように、異なる少なくとも2方向からゴルフクラブヘッド28を撮影すればよい。
例えば、図4(a)に示すように、ゴルフクラブシャフト26と、ゴルフクラブヘッド28とを有するウッド系のゴルフクラブ24においては、このゴルフクラブヘッド28のクラウン部28aに、マーカ70a〜70cが正三角形の頂点を成すように配置されている。
また、図4(b)に示すように、ゴルフクラブシャフト26と、ゴルフクラブヘッド72とを有するアイアン系のゴルフクラブ24aにおいては、このゴルフクラブヘッド72の打撃面72aと接するゴルフクラブヘッド72の上端面72bおよびホーゼル部74にマーカ70a〜70cが設けられている。
例えば、図2(c)に示すように、マーカ70a〜70cが円形形状を成す場合、その円形形状の中心点をマーカ特徴点61a〜61cとし、後述する画像処理部62においてその位置が抽出される。
また、各マーカの形状は同一にする必要は無く、前述の形状のものを自在に組み合せることもできる。この場合も各マーカの各マーカ特徴点は、例えば、マーカの中心点(重心点)である。
図3に示すように、具体的には、第1処理ユニット30は、信号処理部60、画像処理部62、解析部64、出力部66、およびメモリ68を有する。
信号処理部60、画像処理部62、解析部64および出力部66は、プログラムを実効することで機能する部分であるが、本発明では、これらの部分は、回路等のハードウェアで構成されたものであってもよい。
なお、第1処理ユニット30は、制御部40により各機能が管理し制御されている。
さらには、抽出部62aは、2方向で撮影されたそれぞれの各マーカ70a、70b、70cの像の対応付けを行い、同時刻にカメラ50、52で撮影された各マーカ70a、70b、70cの像を特定する。
次に、抽出部62aにおいては、同時刻にカメラ50、52で撮影された、同時刻における異なる方向から撮影された画像内における各マーカ70a、70b、70cの像について各マーカ特徴点71a〜71cの位置座標をそれぞれ求める。この求められた各マーカ特徴点71a〜71cの位置座標を、マーカの位置座標として、これを用いてゴルフクラブヘッド28が通過する空間を定めた3次元座標系における位置座標を求め、各マーカ特徴点の3次元座標系における位置を抽出するように構成される。
カメラ50、52の撮影方向が既知となっているので、これらのカメラ50、52によって撮影される画像における2次元位置座標の情報を求めることで、ゴルフクラブヘッド28が通過する空間を表した所定の3次元座標系における位置(3次元位置座標)を求めることができる。
具体的には、メモリ68に予めゴルフクラブヘッドの3次元形状モデルのデータ(CADデータ)と、上記マーカ特徴点の配置位置に対応する、3次元形状モデル上の対応点の位置の情報とが記憶されており、このデータと情報を呼び出し、3次元形状モデル上の対応点の、上記3次元座標系における位置座標が、抽出部62aで抽出されたマーカ特徴点の3次元位置座標と一致するように、3次元形状モデルの位置および向きを算出し、この位置と向きをゴルフクラブヘッドの位置および向きとして、ゴルフクラブヘッドの位置および向きの時系列データを算出するように構成される。
図5(a)中、所定の位置を原点として、ゴルフボールの打ち出し方向をX方向、この方向に直交し、地面に平行な方向をY方向、地面に鉛直な方向をZ方向として表したXYZ座標系である。点εはゴルフボールの打ち出し位置である。
図5(a)中、3つのマーカを表す3つのプロット群M1、M2〜M10は、2000分の1秒の時間間隔で撮影されたマーカから抽出される3つのマーカ特徴点の位置を示す。
さらには、マーカを表す3つの各プロット群M1、M2〜M10にゴルフクラブヘッドを対応させて、図5(b)に示すように、ゴルフクラブヘッドの移動を連続的に表示することにより、ゴルフクラブヘッドの位置およびフェースの向きの変化を知ることができる。
また、解析部64は、打点位置でのゴルフクラブヘッド28のフェース面28b(打撃面)の向きから、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータとして、ダイナミックロフト、フェース角およびライ角を算出し、更には、打撃前後におけるゴルフクラブヘッド28の上下方向および左右方向のそれぞれにおける進入角度(ゴルフクラブヘッド28の移動方向)を算出する部位でもある。
例えば、ヘッドスピードは、マーカ70bの時系列データを用いて算出される。
本実施形態においては、例えば、ゴルフクラブヘッドの打撃面のゴルフボールの打点位置を例えば、±0.5(mm)以内の精度で特定することができる。また、この打点位置でのヘッドスピードを算出することができ、ヘッドスピードの変化を例えば、±0.5(m/秒)以内の精度で算出することができる。
メモリ68は、上述した画像データ、CADデータを記憶保持する部分である。
ゴルフクラブヘッド28を所定のアドレス状態に配置し、この状態でカメラ50、52で静止時の画像が撮影され、第1処理ユニット30の抽出部62aでゴルフクラブヘッド28の3つのマーカ70a、70b、70cの配置位置の情報が正確に求められる。この配置位置の情報は、CADデータによって構成される3次元形状モデル上の対応点としてメモリ68に記憶される。配置位置の情報とは、例えば、ゴルフクラブヘッド28の重心位置を原点とした3次元位置座標である。
なお、ゴルフクラブヘッド28上の3つのマーカ70a、70b、70cの配置位置の情報は、挙動計測装置12とは別のレーザ光を用いた3次元形状測定器を使ってより正確に取得して第1処理ユニット30のメモリ68に予め記憶しておいてもよい。
まず、ゴルファGが、ゴルフクラブ24を把持してゴルフスウィングをすると、このゴルフスウィング中のゴルフボールbの打ち出し前後のゴルフクラブヘッド28がカメラ50、52で撮影される。
カメラ50、52で撮影された画像は、信号処理部60で、所定の処理が行われ、デジタル画像データとして画像処理部62に供給される。
次に、マーカ70a、70b、70cの像のマーカ特徴点の位置がXYZ座標系における3次元位置座標として抽出される。
図6は、本発明の実施家形態に係るゴルフクラブの試打システムのゴルフボール挙動計測装置を示す模式図である。
基板80の表面80aに、ミラー82、84と、調整用ミラー86と、ハーフミラー88と、CCDカメラ90とが後述するように配置されている。
ゴルフボールbは、ゴルファGの試打によって、打ち出し方向に打ち出されるが、打ち出された直後のゴルフボールbの像は、ミラー84で反射されてハーフミラー88に投影され、投影されたゴルフボールbの像はハーフミラー88を透過してCCDカメラ90に至るように構成されている。
また、打ち出された直後のゴルフボールbの像は、ミラー82で、この後、調整用ミラー86で反射され、調整用ミラー86で反射されたゴルフボールbの像はさらにハーフミラー88で反射されてCCDカメラ90に至るように構成されている。
また、本実施形態の調整用ミラー86は、ミラー82とハーフミラー88とともに投影された像を反射するので、CCDカメラ90で撮像するゴルフボールbの像はゴルフボールbの鏡像となる。一方、ミラー84で反射しハーフミラー88で透過してCCDカメラ90に至るゴルフボールbの像も鏡像となる。このように調整用ミラー86は、ミラー82で反射されてCCDカメラ90に至るゴルフボールbの像を鏡像とするための調整用のミラーであり、ミラー84で反射されてCCDカメラ90に至るゴルフボールbの像と同様に鏡像とする。
図7に示す平面画像110は、打ち出された直後のゴルフボールbを、一定の時間間隔で2回撮像して得られた4つのゴルフボールの像112、114、116、118が記録されている。
一方、ゴルフボールの像114は、ミラー82、調整用ミラー86、ハーフミラー88で反射された2回目のストロボ発光によるゴルフボールbの像であり、ゴルフボールの像118は、ミラー84で反射されハーフミラー88を透過した2回目のストロボ発光によるゴルフボールbの像である。
ここで、平面画像110において、ゴルフボールの像112が下側に、ゴルフボールの像116が上側に撮像されるように、ミラー82、84または調整用ミラー86の反射面の傾斜角等の配置の調整が成されている。
また、調整用ミラー86を用いて、撮像されるゴルフボールbの像はともに鏡像となり、図7中、ゴルフボールbの像は同一方向に移動する。
CCDカメラ90で撮像された平面画像110の画像データは、第2処理ユニット32に送られる。
すなわち、図6に示すように、2個のミラー82、84は任意の角度だけ傾斜しているので、これらのミラー82、84によって投影されて平面画像110として撮像された画像におけるゴルフボールの像112、114、116、118の重心位置の座標やマーク120の像の中心位置の座標は、ミラー82、84の傾斜角度に応じて鉛直面および水平面の成分が合成されたものとなっている。従って、ゴルフボールの像112、114、116、118の重心の位置の座標やマーク120の像の中心位置の座標の数値が鉛直面および水平面の成分となるようにミラー82、84の配置に応じて演算して分解する。そして、分解して得られた鉛直面および水平面の成分のそれぞれにおける最初のストロボ発光時点でのゴルフボールの重心位置の座標とこの重心位置に対するマーク120の中心位置の座標および2回目のストロボ発光時点でのゴルフボールの重心位置の座標とこの重心位置に対するマーク120の中心位置の座標を測定する。測定された各座標は演算部104に送られる。
また、演算部104は、マーク120の中心位置の移動距離および移動方向を求めることでゴルフボールbの回転角速度と回転方向を算出して、バックスピン、およびサイドスピンを算出する部位である。
計測装置14においては、ゴルファGによってゴルフクラブ24のスウィングが開始され、ゴルフクラブ24のゴルフクラブヘッドがインパクト直前の領域に設置された図示しないゴルフクラブヘッド検出装置の検出位置を通過すると、トリガー信号がゴルフクラブヘッド検出装置において生成される。そして、ゴルフクラブヘッド検出装置からコントローラ106に送られる。
コントローラ106では、トリガー信号の立ち上がりからT1秒後にCCDカメラ90の電子シャッターが開くように、カメラ作動信号が生成されてCCDカメラ90に送られ、このカメラ作動信号によって、電子シャッターがT2秒間開く。
なお、得られたゴルフクラブのヘッドスピード等のデータは記憶部34に出力される。
なお、挙動パラメータに、試打時の風速等の環境条件を付加して演算することによって、ゴルフボールの飛距離を推測し、ゴルフボールのキャリー、ラン、スライス、フックの曲がりを推測してキャリー、左右ズレ(曲がり量)および最終的な飛距離(トータルの距離)を演算する。この演算結果も挙動パラメータのデータとして記憶部34に記憶する。
本実施形態のシステム10においては、処理部18の第1処理ユニット30で得られたゴルフクラブヘッド28の挙動を示す挙動パラメータのデータ、および第2処理ユニット32で得られたゴルフボールbの挙動を示す挙動パラメータのデータが記憶部34に入力されて記憶される。
本実施形態のシステム10においては、ゴルファGにより試打されると、1球ごとに、上述のようにゴルフボールbの挙動パラメータおよびゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータが計測され、記憶部34に記憶される。
次に、制御部40により、記憶部34からデータ処理部36にゴルフボールbの挙動パラメータおよびゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータを出力する。
データ処理部36においては、ゴルフボールbの特定の挙動パラメータと、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータのうち少なくとも1つと、例えば、相関係数を用いて関連付ける。
そして、図8に示すように、得られたゴルフボールの各挙動パラメータおよびゴルフクラブヘッド28の各挙動パラメータの集計結果122を用いて、ゴルフボールの各挙動パラメータと、ゴルフクラブヘッド28の各挙動パラメータとの相関係数を求める。この相関係数の算出方法は、例えば、CORREL関数またはピアソンの積率相関係数が用いられる。
データ処理部36においては、例えば、ゴルフボールbの各挙動パラメータに対して、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータのうち、相関係数の値が大きい、上位の3個の挙動パラメータを抽出する。
そして、抽出された上位3個のゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータに対して、後述するように、モニタ20に表示する際に、他のゴルフクラブヘッドの挙動パラメータの表示と異ならせて、例えば、色を変えて表示させる。
画面130には、同じゴルファGが、例えば、ゴルフボールbを5球、打球した状態が示されており、第1の領域132に、打球の軌跡134がゴルフコースを模した図形136上に表示される。
さらには、打球毎に、ゴルフボールの挙動パラメータの欄138aを設け、表138の形式で,ゴルフボールの挙動パラメータの計測結果を表示する。
画面140においては、ゴルフボールの打点位置がゴルフクラブヘッド図形142上に表示されるとともに、ゴルフクラブヘッドにおけるゴルフボールbの打点位置をウィンド146に表示する。
更には、ゴルフクラブヘッド28の上下方向における進入状態をグラフ144aに表示し、ゴルフクラブヘッド28の左右方向における進入状態をグラフ144bで表示する。
また、打球毎に、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータの欄148aを設け、打点位置でのヘッドスピード(フェーススピード)、ゴルフクラブヘッド28の上下方向および左右方向のそれぞれにおける進入角度、ダイナミックロフト、フェース角、ライ角、フェース面の上下方向の打点位置、および左右方向の打点位置の計測結果が表148の形式で表示される。
本実施形態においては、相関係数の値が大きい項目を3個、色変えて区別して表示することを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。色を変えて表示する個数は、設定部38において、色を変えて表示する個数を設定することができる。
この場合、データ処理部36において、ゴルフボールbのうち、特定の挙動パラメータに対して、ゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータのうち少なくとも2つのゴルフクラブヘッド28の挙動パラメータを用いて回帰分析がなされる。
本発明において、回帰分析は、特に限定されるものではなく、公知の回帰分析を利用することができる。
例えば、ゴルフボールの左右打出し角に対しては、進入角(左右)、フェース角、および打点位置(左右)とする。
また、例えば、ゴルフボールのバックスピン量に対しては、進入角(上下)、ロフト角、および打点位置(上下)とする。
さらに、例えば、ゴルフボールのサイドスピン量に対しては、進入角(左右)、フェース角、および打点位置(左右)とする。
また、図11に示す「進入角」は、進入角(上下)および進入角(左右)のいずれかを示すものであり、「フェース面の角度」は、ロフト角およびフェース角のいずれかを示すものであり、「打点位置」は、打点位置(上下)および打点位置(左右)のいずれかを示すものである。図11に示す「進入角」、「フェース面の角度」および「打点位置」が、上記いずれのパラメータを示すのかは、ゴルフボールbの挙動パラメータに応じて、上述のように設定されたゴルフクラブヘッドの挙動パラメータにより決定される。
例えば、ゴルフボールの上下打出し角では、「進入角」は進入角(上下)であり、「フェース面の角度」はロフト角であり、「打点位置」は打点位置(上下)である。
さらには、ゴルフボールの特定の挙動に対して、ゴルフクラブヘッドの挙動のうち、どの要素が関連しているかが特定されるため、測定するパラメータの数が多くなっても、ゴルファまたはオペレータは、ゴルフクラブヘッドの挙動のうち、どの要素が関連しているかを容易に判断することができ、ゴルファまたはオペレータの測定パラメータの理解度(技量)に左右されることがない。
12 ゴルフクラブヘッド挙動計測装置(挙動計測装置)
14 ゴルフボール挙動計測装置(計測装置)
16 処理装置
18 処理部
20 モニタ
22 操作部
30 第1処理ユニット
32 第2処理ユニット
34 記憶部
36 データ処理部
38 設定部
40 制御部
70a〜70c マーカ
71a〜71c マーカ特徴点
Claims (6)
- ゴルフクラブを用いてゴルフボールを打撃した際、ゴルフクラブヘッドの少なくとも打撃直前の挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測するゴルフクラブヘッド挙動計測部と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測部とともに、打撃されたゴルフボールの打撃後のゴルフボールの挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測するゴルフボール挙動計測部と、
前記ゴルフボールの挙動パラメータのうち、特定の挙動パラメータと、前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータのうち少なくとも1つとの関連付けを行い、前記関連付けに基づいて、前記特定の挙動パラメータと関連性が高い前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータを他の挙動パラメータと表示を変えて表示部に表示させる処理部とを有することを特徴とするゴルフクラブの試打システム。 - 前記処理部による前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けに相関係数が用いられる請求項1に記載のゴルフクラブの試打システム。
- 前記処理部による前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けには、前記特定の挙動パラメータに対して前記ゴルフクラブヘッドの少なくとも2つの挙動パラメータを用いる回帰分析が利用される請求項1に記載のゴルフクラブの試打システム。
- ゴルフクラブを用いてゴルフボールを打撃した際、ゴルフクラブヘッドの少なくとも打撃直前の挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測するとともに、打撃されたゴルフボールの打撃後のゴルフボールの挙動を示す挙動パラメータを少なくとも1つ計測する工程と、
前記ゴルフボールの挙動パラメータのうち、特定の挙動パラメータと、前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータのうち少なくとも1つとの関連付けを行う工程と、
前記関連付けに基づいて、前記特定の挙動パラメータと関連性が高い前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータを他の挙動パラメータと表示を変えて表示する工程とを有することを特徴とするゴルフクラブの試打方法。 - 前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けに相関係数が用いられる請求項4に記載のゴルフクラブの試打方法。
- 前記特定の挙動パラメータと前記ゴルフクラブヘッドの挙動パラメータとの関連付けには、前記特定の挙動パラメータに対して前記ゴルフクラブヘッドの少なくとも2つの挙動パラメータを用いる回帰分析が利用される請求項4に記載のゴルフクラブの試打方法。
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