JP2003111880A - ゴルフスイング解析システム及び画像処理方法 - Google Patents

ゴルフスイング解析システム及び画像処理方法

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JP2003111880A
JP2003111880A JP2001308224A JP2001308224A JP2003111880A JP 2003111880 A JP2003111880 A JP 2003111880A JP 2001308224 A JP2001308224 A JP 2001308224A JP 2001308224 A JP2001308224 A JP 2001308224A JP 2003111880 A JP2003111880 A JP 2003111880A
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golf
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JP2001308224A
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Takamasa Ukiya
卓匡 浮谷
Hiroyuki Murata
弘行 村田
Kenji Ishikawa
健次 石川
Osamu Nakasaki
治 中崎
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DITECT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールとクラブヘッドのインパクトの挙動を一
枚の画像に重畳表示する。 【解決手段】生成するインパクトシーン画像Ftrgの各画
素座標を順次、着目画素座標とし、クラブヘッドのボー
ルへのインパクトタイミングの前後周辺の時間帯を撮影
した複数枚の高速度画像Fimp-q〜Fimp+rのうち、着目画
素座標の画素値が、背景のみが含まれるアベレージ画像
Favgの着目画素座標の画素値との差の絶対値が最大の高
速度画像(図ではFimp-q+1)の、着目画素座標の画素値
を、インパクトシーン画像Ftrgの着目画素座標の画素値
とすることにより、背景に比して明るいボールと背景に
比して暗いゴルフヘッドを共にインパクトシーン画像Ft
rg中に重畳表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、動体を撮影した画像より動きの特性
量を抽出する画像処理技術に関するものであり、特に、
ゴルフスイングの解析への適用に有効な画像処理技術に
関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】たとえば、ゴルフスイングの解析のために適用
される画像処理技術としては、特開2001-5460
7号公報や、特開平5−81232号公報記載の画像処
理技術が知られている。
【0005】特開2001-54607号公報記載の技術
は、被験者のゴルフスイング動作を撮影し、撮影した画
像よりゴルフヘッドのボールへのインパクトタイミング
を検出し、インパクトタイミングから前後の一定期間内
の画像フレームを、インパクトタイミングから遠い時間
帯ほどまばらになるように抽出し、抽出した各画像フレ
ームを順次表示するか、または、分割画面において同時
に表示するものである。
【0006】また、特開平5−81232公報記載の画像処
理技術では、被験者のゴルフスイング動作を撮影し、撮
影した画像よりクラブヘッドの座標の変化を検出し、こ
れよりスイングの速度や加速度を算出することが行われ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】前記特開2001-54607号公報記載の技
術によれば、被験者のゴルフスイングフォームを連続写
真(分解写真)として見ることができるため、被験者の
フォームの欠点などを容易に把握することができるよう
になる。
【0009】一方、前記特開平5−81232号公報記載の
技術によれば、被験者のゴルフスイングの数値としての
定量的な特性量を把握することができるようになる。
【0010】しかしながら、より進んだゴルフスイングの欠
点等の把握のためには、より多面的な特性量の抽出や、
ゴルフスイングの特性のより認識し易い形態での出力が
望ましい。
【0011】そこで、本発明は、より多面的な特性量の抽
出、または、より認識し易い形態での特性量の出力を行
うことのできる画像処理装置を提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0013】前記課題達成のために、本発明は、たとえば、
ゴルフスイング解析システムにおいて、フロアのボール
のティアップ又はセット位置の直前の位置に、ボールの
標準的な飛球方向に対して垂直な方向に並べて配置した
複数のセンサと、ゴルフスイングのスイング軌道の特性
を求めるスイング特性判定手段とを設け、前記各センサ
は、当該センサの配置位置の上方へのゴルフヘッドの進
入を検知し、前記スイング特性判定手段は、各センサの
ゴルフヘッドの前記進入の検知時間の時間差に応じて、
ゴルフスイングにおけるゴルフヘッドのフェイス角の特
性を求めるようにしたものである。
【0014】これにより、ボール軌道のフックやスライスに
強い影響を与えるフェイス角の特性をも適切に提示する
ことができるようになる。
【0015】また、前記課題達成のために、本発明は、ゴル
フスイング解析システムにおいて、ゴルフスイング動作
に関する情報を収集する収集手段と、フロアのボールの
ティアップ又はセット位置の直前の位置に、ボールの標
準的な飛球方向に並べて配置された複数のセンサと、ゴ
ルフクラブのボールへのインパクトのタイミングを検出
するインパクトタイミング検出手段と、検出されたイン
パクトタイミングに基づいて定まる期間中に前記収集手
段によって収集された情報を対象に、ゴルフスイングの
特性を抽出する特性抽出手段とを設け、前記各センサ
は、当該センサの配置位置の上方へのゴルフヘッドの進
入を検知し、前記インパクトタイミング検出手段は、各
センサのゴルフヘッドの前記進入の検知時間の時間差よ
り求まるゴルフクラブのボール方向へ向かう速度が所定
速度以上である場合に、前記センサのゴルフヘッドの前
記進入の検知時間より定まるタイミングを前記インパク
トタイミングとして検出するようにしたものである。
【0016】このようなゴルフスイング解析システムによれ
ば、ワッグル動作などによりインパクトタイミングを誤
検出することなく、良好にインパクトタイミングを検出
することができ、これに基づくゴルフスイングの特性抽
出の精度の向上に寄与することができるようになる。
【0017】また、本発明は、前記課題達成のために。ゴル
フスイングの特性を抽出するゴルフスイング解析システ
ムにおいて、フロアのボールのティアップ又はセット位
置の直前の位置に、ボールの標準的な飛球方向に並べて
配置された複数のセンサと、ゴルフクラブのボールへの
インパクトのタイミングを検出するインパクトタイミン
グ検出手段と、ゴルフスイングのスイングテンポを算出
するスイングテンポ算出手段とを設け、前記各センサ
は、当該センサの配置位置の上方へのゴルフヘッドの進
入と当該センサの配置位置の上方からのゴルフヘッドの
退出を検知し、
【0018】前記インパクトタイミング検出手段は、各セン
サのゴルフヘッドの前記進入の検知時間の時間差より求
まるゴルフクラブのボール方向へ向かう速度が所定速度
以上である場合に、前記センサのゴルフヘッドの前記進
入の検知時間より定まるタイミングを前記インパクトタ
イミングとして検出し、前記スイングテンポ算出手段
は、前記インパクトタイミング検出手段が検出したイン
パクトタイミングの直前に、前記センサが検知したゴル
フヘッドの前記退出の検知時間から定まるタイミング
と、前記インパクトタイミングとの時間差をゴルフスイ
ングのスイングテンポして算出するようにしたものであ
る。
【0019】このようなゴルフスイング解析システムによれ
ば、スイング開始からインパクトまでの時間を正確に算
出し、スイングテンポをして提示することができるよう
になる。
【0020】また、前記課題達成のために、本発明は、たと
えば、ゴルフスイング解析システムにおいて、ティアッ
プ又はセットされたボール周辺を含む領域を撮影するカ
メラと、インパクト前後の所定の期間外に前記カメラに
よって撮影された1または複数の画像より、少なくとも
ティアップ又はセットされたボール周辺の、ボールとク
ラブヘッドの画像が含まれない背景画像を生成する背景
画像生成手段と、インパクトシーン画像を生成するイン
パクトシーン画像生成手段とを設け、前記インパクトシ
ーン画像生成手段は、前記インパクトシーン画像の各画
素の値として、当該画素の座標と同じ座標を有する前記
インパクト前後の所定の期間に撮影された各画像の画素
のうちから、前記背景画像の同座標の画素との値の差に
応じて選択した画素の値を用いることにより前記インパ
クトシーン画像を生成するようにしたものである。
【0021】このように、インパクトシーン画像の各画素の
値として、インパクトの時間的周辺で撮影した各画像の
画素の値から背景画像との差に応じて選択した値を用い
ることにより、たとえば、背景に比して暗いクラブヘッ
ドと背景に対して明るいボールの双方を同時に一枚のイ
ンパクトシーン画像に表すことができるようになる。
【0022】また、本発明は、前記課題達成のために、ゴル
フスイング解析システムにおいて、ティアップ又はセッ
トされたボール周辺を含む領域を撮影するカメラと、ク
ラブヘッドのボールへのインパクト直後に前記カメラに
よって撮影された複数の画像のそれぞれについて、当該
画像より当該画像に映されたボールの回転角を算出する
回転角算出手段と、算出された回転角の差より、ボール
のスピン量を算出するスピン算出手段とを設け、前記回
転角算出手段は、相互に角度が異なる複数の投影軸を設
定し、各投影軸について、前記画像に含まれるボールが
映された領域の画素値を当該投影軸に投影した場合に当
該投影軸の各座標に投影される画素値の和を算出し、画
素値の和の投影軸方向の変化が、最も強く所定の特徴を
有する投影軸の角度に応じた角度を前記ボールの回転角
として算出するようにしたものである。
【0023】このようなゴルフスイング解析システムによれ
ば、たとえば異方性ある外観を有するボールを用いるこ
とにより、多少の汚れ等があっても適正にボールのスピ
ン量を算出することができるようになる。
【0024】また、前記課題達成のために、本発明は、ゴル
フスイング解析システムにおいて、ティアップ又はセッ
トされたボール周辺を含む領域を撮影するカメラと、イ
ンパクト前後の所定の期間外に前記カメラによって撮影
された1または複数の画像より、少なくともティアップ
又はセットされたボール周辺のボールとクラブヘッドの
画像が含まれない背景画像を生成する背景画像生成手段
と、インパクト直後に前記カメラによって撮影された複
数の画像中よりボールが映された領域を抽出し、当該抽
出した領域に基づいて前記インパクト直後のボールの挙
動の特性を抽出するボール特性抽出手段とを設け、前記
ボール特性抽出手段は、前記インパクト直後に前記カメ
ラによって撮影された各画像の各々について、当該画像
と前記背景画像との差分画像を生成し、当該差分画像に
基づいて、前記インパクト直後に前記カメラによって撮
影された各画像中におけるボールが映されている領域を
求めるようにしたものである。
【0025】このような画像中のボールが映された領域の抽
出によれば、単純にしきい値との比較をもってボールの
領域を抽出する手法に比べ、背景の一部等がボールの領
域と誤認されることが少なく、よって、より適正にボー
ルの領域を抽出し、これに基づくボールの挙動の特性の
算出などの精度を高めることができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
【0027】以下、本発明に係るゴルフスイング解析システ
ムの一実施形態について説明する。
【0028】図1に本実施形態に係るゴルフスイング解析シ
ステムの構成を示す。
【0029】図示するように、本ゴルフスイング解析システ
ムは、ユーザがゴルフスイングを実行するためのティグ
ランドを模したスイングエリア50を有する。また、ク
ラブヘッド30のボール20への水平方向からのインパ
クトシーン撮影用の水平用高速度カメラ1a、クラブヘ
ッド30のボール20への垂直方向からのインパクトシ
ーン撮影用の垂直用高速度カメラ1b、ユーザのスイン
グエリア50におけるゴルフスイング動作を正面より撮
影する正面カメラ2、ユーザのスイングエリア50にお
けるゴルフスイング動作を上方より撮影する上方カメラ
3、スイングエリア50を上方より照明する照明装置
4、スイングエリア50のフロアに配置したティペグ後
方フロア上に配置したセンサマット5、フットスイッチ
6、表示装置7、印刷装置8、入力装置9、解析装置1
0を有する。そして、水平用高速度カメラ1a、垂直用
高速度カメラ1b、正面カメラ2、上方カメラ3、セン
サマット5、フットスイッチ6、表示装置7、印刷装置
8、入力装置9は、それぞれ解析装置10に接続されて
いる。
【0030】次に、解析装置10の内部構成を図2に示す。
【0031】図示するように、解析装置10は、正面カメラ
2の撮影画像を正面画像として蓄積する正面画像メモリ
11、上方カメラ3の撮影画像を上方画像として記憶す
る上方画像メモリ12、スイングフォーム画像生成部1
3、タイミング検出部14、ゴルフスイングのスイング
全体の特性を抽出するスイング特性抽出部15、水平用
高速度カメラ1aの撮影画像を高速度画像として蓄積す
る水平用高速度画像メモリ16a、垂直用水平用高速度
カメラ1abの撮影画像を高速度画像として蓄積する垂直
用高速度画像メモリ16b、ゴルフスイングにおけるイ
ンパクトの特性を抽出する画像処理部17、表示装置7
や印刷装置8への出力を制御する出力インタフェース制
御部18、以上各部を制御する主制御部19を有する。
【0032】ただし、解析装置10は、ハードウエア的に
は、CPU、主記憶、外部記憶装置や、画像入力ボードな
どを備えた一般的な電子計算機を用いて構成して良く、
この場合、以上の解析装置10の各部は予め外部記憶装
置等に記憶したプログラムのCPUの主記憶のロードと実
行により電子計算機上にプロセスや記憶資源として形成
されることになる。なお、このプログラムは過般型の記
憶媒体や通信路を介して電子計算機に供給されるもので
あって良い。
【0033】さて、以上のような構成において、本ゴルフス
イング解析システムは、タイミング検出部14において
センサマット5の出力よりクラブのセンサマット5上方
の通過を検出する。そして、スイング特性抽出部15
は、タイミング検出部14の検出内容より、クラブヘッ
ド30のボール20とのインパクトのタイミングを検出
する。また、スイング特性抽出部15は、ゴルフスイン
グ全体の特性の算出として、バックスイング開始からク
ラブヘッド30のボール20へのインパクトまでの時間
であるスイングテンポの算出と、インパクト時のクラブ
ヘッド30の速度であるスイングスピードの算出と、ゴ
ルフクラブのフェイス角の算出を行う。
【0034】一方、画像処理部17は、高速度メモリに蓄積
された水平用高速度画像メモリ16aと垂直用高速度メ
モリ16bに蓄積されている高速度画像から、ゴルフス
イングのインパクトの特性の抽出として、クラブヘッド
30とボール20の挙動を一枚の画像に重畳表示したイ
ンパクトシーン画像の生成と、打ち出されたボール20
のバックスピンとサイドスピン量を算出するスピン量算
出と、クラブヘッド30のブロー角やボール20の飛球
スピードやボール20の飛球角を算出するアングル/ス
ピード算出を行う。
【0035】次に、スイングフォーム画像生成部13は、タ
イミング検出部14において検出されたインパクトのタ
イミングに基づいて、スイング期間中の正面画像メモリ
11に蓄積された正面画像又は上方メモリに蓄積された
上方画像を、複数たとえば16枚読み出して、読み出し
た複数の画像を一枚の画像中に撮影時間順に並べた(た
とえば16枚の画像を4列4行にラスタ順に配置した)
フォーム分解画像を生成する。
【0036】出力インタフェース制御部18は、以上のよう
にして抽出されたスイング全体の特性や、インパクトの
特性や、フォーム分解画像を所定のレイアウトによって
表示装置7や印刷装置8に出力する。
【0037】最後に、主制御部19は、フットスイッチ6を
介して入力されるユーザの指示に応じた以上のような各
部の動作の起動や制御や、入力装置9を介して入力され
るユーザの指示に応じた出力インタフェース制御部18
による表示内容や表示レイアウトの変更や印刷の制御を
行う。
【0038】以下、以上のようなゴルフスイング解析システ
ムの処理の詳細について説明する。
【0039】まず、前述したインパクトのタイミング検出
と、ゴルフスイング全体の特性の算出の処理について説
明する。
【0040】図3に、センサマット5の配置と、センサマッ
ト5の構造を示す。
【0041】図示するように、センサマット5はスイングエ
リア50のティペグ21の直前のフロアに配置され、標
準飛球線40と垂直な方向に関してティペグ21に対し
等距離に並べられた二つの光センサ51の組を、標準飛
球線40と水平な方向に2組配置した構成を有してい
る。以下、説明の便宜上、フロアと水平かつ標準飛球線
40方向と水平な方向を飛球方向を前とする前後方向、
フロアと水平かつ標準飛球線40と垂直な方向を(図3
bの左右に従って)左右方向と呼ぶ。そして、前列の右
側の光センサ51をR1、前列の左側の光センサ51をL
1、後列の右側の光センサ51をR2、後列の左側の光
センサ51をL2により表すこととする。
【0042】さて、各光センサ51は、スイングエリア50
上方に配置された照明装置4の光の受光(オン)、非受
光(オフ)を検出し、タイミング検出部14に出力す
る。ここで、各光センサ51上にクラブヘッド30が存
在する期間は、その光センサ51は照明装置4の光の非
検知(オフ)を出力する。
【0043】センサマット5の出力を受けたタイミング検出
部14は、各光センサ51の出力の光のオフ>オンへの
変化、光のオン>オフの変化を検出すると、その変化の
内容に現在の時刻を表すタイムスタンプを付加して、ス
イング特性抽出部15に出力する。
【0044】スイング特性抽出部15は、タイミング検出部
14からの出力内容が、センサマット5上を、所定速度
以上の速さでクラブヘッド3030が通過したことを示
した場合に、光センサ51の前方の列の二つの光センサ
R1、L1において最後にオン>オフの変化を検出したタ
イムスタンプが表す時刻の平均の時刻をゴルフヘッド3
0のボール20へのインパクトのタイミングとして算出
し、さらに、スイングテンポ、スイングスピード、スイ
ングの軌道の区別の算出を行う。
【0045】より具体的には、スイング特性抽出部15は、
以下の処理を行う。
【0046】すなわち、R2のオン>オフの検出、L2のオン
>オフの検出、R1のオン>オフの検出、L1のオン>オ
フの検出のこの順序による検出シーケンスと、L2のオ
ン>オフの検出、R2のオン>オフの検出、L1のオン>
オフの検出、R1のオン>オフの検出のこの順序による
検出シーケンスの二つの検出シーケンス監視対象シーケ
ンスとして、監視対象シーケンスの発生を監視し、発生
したならば、R2のオン>オフの検出からR1のオン>オ
フの検出までのタイムスタンプが表す時間差と、L2の
オン>オフの検出からL1のオン>オフの検出までのタ
イムスタンプが表す時間差とが共に所定のしきい値未満
であるかどうかを調べ、共にしきい値未満であれば、L
1のオン>オフの検出のタイムスタンプが表す時刻とR
1のオン>オフの検出のタイムスタンプが表す時刻の平
均をインパクトのタイミングとして検出する。
【0047】ここで、本実施形態によれば、このようにセン
サマット5上を所定速度以上の速さでクラブヘッド30
が通過した場合にのみインパクトのタイミングを検出す
るので、ユーザがアドレスのセット時のワッグルによっ
てクラブヘッド30をセンサマット5上で操作しても、
これをインパクトとして誤検出することがない。
【0048】また、スイング特性抽出部15は、インパクト
のタイミングを検出したならば、発生した監視対象シー
ケンス中における、R2のオン>オフの検出からR1のオ
ン>オフの検出までのタイムスタンプが表す時間差と、
L2のオン>オフの検出からL1のオン>オフの検出まで
のタイムスタンプが表す時間差との平均で、光センサの
前列と後列との距離を除算し、これをスイングスピード
として算出する。
【0049】また、ユーザが右利きであるとして、スイング
特性抽出部15は、発生した監視対象シーケンス中にお
ける、L1のオン>オフの検出とR1のオン>オフの検出
の時間差dtとし、先に算出したスイングスピードをvと
し、L1とR1の光センサ間距離をaとして、tanθ=vd
t/aをゴルフクラブのフェイス角θとして算出する。
【0050】すなわち、図3bに示すようにフェイス角が生
じる軌道IO、軌道OIの場合などはクラブヘッド30は標
準飛球線40に対して斜め方向に、クラブヘッド30の
フェイス角が標準飛球線40と垂直な方向と非水平な状
態で、センサマット5上を通過するため、L1のオン>
オフの検出時刻とR1のオン>オフの検出時刻の差はフ
ェイス角の大きさとスイングスピードに応じたものとな
る。
【0051】また、スイング特性抽出部15は、発生した監
視対象シーケンス中における、L1のオン>オフの検出
とR1のオン>オフの検出の平均時刻と、発生した監視
対象シーケンス直前に検出したL2の>オフオンの検出
とR2のオフ>オンの検出との平均時刻との時間差をタ
イムスタンプに基づいて、スイングテンポとして算出す
る。ここで、発生した監視対象シーケンス直前に検出さ
れるL2のオフ>オンとR2のオフ>オンは、センサマッ
ト5上にクラブヘッド30を置いたアドレス状態からバ
ックスイングのためにクラブヘッド30を後方にスイン
グし始めた時に検出される。したがって、本スイング特
性抽出部15が検出するスイングテンポは、バックスイ
ング開始時からインパクトまでの時間を表すことにな
る。
【0052】ただし、以上のインパクトタイミング、スイン
グスピード、スイングテンポの算出にあたっては、左側
の前後2個の光センサ51、または、右側の前後2個の
光センサ51の出力のみを用いて、これを行うようにし
てもかまわない。
【0053】以上、スイング全体の特性量の算出について説
明した。 次に、インパクトの特性の算出について説明
する。前述したように画像処理部17では、インパクト
の特性の算出として、インパクトシーン画像の生成と、
スピン量算出と、アングル/スピード算出を行う。
【0054】図4に、インパクトの特性の算出を主として行
う画像処理部17の内部構成を示す。
【0055】図示するように、画像処理部17は、アベレー
ジ画像生成部100、ボール/クラブ領域抽出部11
0、インパクトシーン画像生成部120、アングル/ス
ピード算出部130、ボールスピン算出部140を有す
る。
【0056】それでは、まず、インパクトシーン画像の算出
について説明する。
【0057】前述したようにスイング特性抽出部15におい
て、インパクトタイミングが検出されると、アベレージ
画像生成部100は、水平用高速度画像メモリ16aか
ら、検出されたインパクトタイミングに基づいて、イン
パクトタイミングから所定時間経過後からの一連の高速
度画像Fn〜Fn+pを複数枚読み出し、各座標の画素値とし
て読み出した複数の高速度画像の対応座標の画素値の平
均値を持つアベレージ画像Favgを作成する。ここで、前
記所定時間と高速度画像の枚数pは、スイングがフォロ
ースルー以降へと進み、ボール20、クラブヘッド30
の双方が水平用高速度カメラ1aの画角から離脱してい
ることが期待できるインパクトタイミングに近い時間帯
の複数枚の高速度画像、すなわち、インパクトタイミン
グに近い時間帯の背景のみが写り込んでいることが期待
できる複数の高速度画像のみがアベレージ画像Favgの生
成のために用いられるように設定する。
【0058】次に、インパクトシーン画像生成部120は、
生成されたアベレージ画像Favgと、水平用高速度画像メ
モリ16aから読み出した、検出されたインパクトタイ
ミングの時間的前後周辺の時間帯の複数枚の高速度画像
を用いてインパクトシーン画像を生成する。
【0059】図5に、このインパクトシーン画像の生成の手
順を示す。
【0060】図5aに示すように、インパクトシーン画像Ftr
gは、インパクトシーン画像の各画素座標を順次、着目
画素座標とし、水平用高速度画像メモリ16aから読み
出したインパクトタイミングの前後周辺の時間帯の複数
枚の高速度画像Fimp-q〜Fimp+rのうち、着目画素座標の
画素値が、アベレージ画像Favgの着目画素座標の画素値
との差の絶対値が最大の高速度画像(図ではFimp-q+1)
の、着目画素座標の画素値を、インパクトシーン画像Ft
rgの着目画素座標の画素値とすることにより生成する。
なお、Fimpはインパクト直後の高速度画像を表す。
【0061】この処理により、たとえば、高速度画像F1と
高速度画像F2がインパクトタイミング前後周辺の前記
高速度画像であり、アベレージ画像Favgの座標(x1, y
1)の画素値がaで、高速度画像F1の座標(x1, y1)
の画素値がbで、高速度画像F2の座標(x1, y1)の画
素値がcであり、| a-b |>| a-c |であれば、インパク
ト画像の座標(x1, y1)の画素値は高速度画像F1の
(x1, y1)から抽出されたbとされ、アベレージ画像F
avgの座標(x2, y2)の画素値がdで、高速度画像F1
の座標(x2, y2)の画素値がeで、高速度画像F2の座
標(x2, y2)の画素値がgであり、| d-e | < | d-g
| であれば、インパクト画像の座標(x2, y2)の画素
値は高速度画像f2の(x2, y2)から抽出されたgと
されることになる。
【0062】このような比較的単純で高速処理可能な処理の
結果、インパクトシーン画像の各画素座標について、そ
の画素座標にクラブヘッド30が写った高速度画像がイ
ンパクトタイミングの時間的周辺に存在する場合には、
その画素座標にクラブヘッド30の画素値が設定され、
その画素座標にボール20が写った高速度画像がインパ
クトタイミングの時間的周辺に存在する場合には、その
画素座標にボール20の画素値が設定されることにな
る。したがって、インパクトシーン画像では、図5bに
示すように、複数枚の高速度画像Fimp-q〜Finp+r中に写
り込んでいるクラブヘッド30とボール20双方が一枚
の画像中に現れたものとなる。
【0063】なお、同じ領域について、ボール20の部分が
写り込んだ高速度画像と、クラブヘッド30の部分が写
り込んだ高速度画像が存在する場合、インパクトシーン
画像Ftrgのその領域には、ボール20の部分とクラブヘ
ッド30の部分のうち、よりアベレージ画像Favgのその
領域との差が大きい方が現れることになるが、一般的に
はボール20は白色であり一般的には黒色であるクラブ
ヘッド30よりもアベレージ画像Favg(背景)との差分
が大きいので、通常はインパクトシーン画像Ftrgのその
領域にはボール20の部分が現れることになる。したが
って、通常、インパクトシーン画像Ftrgにおいて、クラ
ブヘッド30によりボール20が隠れてしまうようなこ
とは無い。ただし、より万全を期す場合には、以上の処
理を、以下のように修正するようにしても良い。
【0064】すなわち、インパクトシーン画像Ftrgの各画素
座標を順次、着目画素座標とし、水平用高速度画像メモ
リ16aから読み出したインパクトタイミングの前後周
辺の時間帯の複数枚の高速度画像Fimp-q〜Fimp+rのう
ち、着目画素座標の画素値がアベレージ画像Favgの着目
画素座標の画素値と差が正方向(高速度画像の画素値の
方が大きい)に最大の第1の高速度画像の着目画素座標
の画素値と、着目画素座標の画素値がアベレージ画像Fa
vgの着目画素座標の画素値と差が負方向(高速度画像の
画素値の方が小さい)に最大の第2の高速度画像の着目
画素座標の画素値とを求め、第1の高速度画像の着目画
素座標の画素値について求めた差が所定のしきい値より
大きい(白いボール20の部分であると推定できる)場
合には、第1の高速度画像の着目画素座標の画素値をイ
ンパクトシーン画像の着目画素座標の画素値とし、第2
の高速度画像の着目画素座標の画素値について求めた差
が所定のしきい値以下である場合には、第1の高速度画
像と第2の高速度画像の着目画素座標の画素値のうち、
それぞれについて求めた差の絶対値が大きい方をインパ
クトシーン画像の着目画素座標の画素値とする。これに
より、同じ領域について、ボール20の部分が写り込ん
だ高速度画像と、クラブヘッド30の部分が写り込んだ
高速度画像が存在する場合でも、常にボール20の方を
優先してインパクトシーン画像Ftrgに現すことができる
ようになる。
【0065】また、以上の処理は、インパクトシーン画像Ft
rgの各画素座標を順次、着目画素座標とし、水平用高速
度画像メモリ16aから読み出したインパクトタイミン
グの前後周辺の時間帯の複数枚の高速度画像Fimp-q〜Fi
mp+r中に、着目画素座標の画素値が、アベレージ画像Fa
vgの着目画素座標の画素値との差の絶対値が所定のしき
い値を超えるものが存在しない場合には、予め定めた固
定値(たとえば灰色)値を、インパクトシーン画像Ftrg
の着目画素座標の画素値とするように修正しても良い。
このようにすることにより、背景部分を固定色に置き換
えたインパクトシーン画像を生成し、クラブヘッド30
とボール20が、より識別しやすい形態で表示されるよ
うにしても良い。
【0066】以上、本実施形態に係るインパクトシーン画像
の生成の技術によれば、単純に、インパクトタイミング
の前後周辺の時間帯の複数枚の高速度画像から適当なし
きい値より画素値(たとえば輝度)が大きい画素を抽出
してね合わせ表示することにより、複数枚の高速度画像
に写り込んでいるボール20を一枚の画像中に現すよう
な手法では実現できない、クラブヘッド30とボール2
0の双方を表したインパクトシーン画像を生成すること
ができるようになる。
【0067】以下、スピン量算出と、アングル/スピード算
出の動作について説明する。
【0068】ここで、スピン量算出は、図に示すように予め
ボール20に印刷等した黒色のスピン参照ライン22を
利用して行う。スピン参照ライン22は円環状のライン
であり、ちょうど赤道と日付変更線のように直角に交わ
るようにボール20に2本印刷等されている。また、予
め、ボール20はティペグ21に、一方のスピン参照ラ
イン22を含む平面が垂直かつ標準飛球線40と水平と
なるように、他方のピン参照ラインがバックスピン参照
ライン22を含む平面が標準飛球線40と垂直となるよ
うにセットする。
【0069】また、アングル/スピード算出は、図3に示す
ように予めクラブヘッド30に貼り付けた白色円形のシ
ールであるマーカー31を利用して行う。
【0070】さて、ボール/クラブ領域抽出部110は、前
述のようにアベレージ画像生成部100で水平用高速度
画像メモリ16aの高速度画像から生成されたアベレー
ジ画像Favgと、水平用高速度画像メモリ16aから読み
出した、検出されたインパクトタイミングの直前2枚直
後2枚の計4の高速度画像(Finp-2〜Fimp+1)を用い
て、当該4枚の高速度画像それぞれにおける、ボール画
像部分の領域と当該領域の重心と、クラブヘッド30に
添付したマーカー31の画像部分の領域の重心を算出す
る。
【0071】各高速度画像からのボール画像部分の領域と当
該領域の重心と、クラブヘッド30に添付したマーカー
の画像部分の領域の重心の算出は次のように行う。
【0072】すなわち、まず、各高速度画像Finp-2〜Fimp+
1とアベレージ画像Favgの差分画像を生成し、次に、こ
の差分画像を適当なしきい値で二値化する。これにより
高速度画像中のアベレージ画像Favgとの差分が大きい画
素(ボール20とマーカ31に対応する画素)が値1と
なり他の差分が小さい画素の値が0となる二値化画像Fb
inが生成される。
【0073】二値化画像が生成されたならば次に、二値化画
像よりボール20部分の領域と、クラブヘッド30のマ
ーカー31部分の領域の抽出を行う。領域の抽出は、た
とえば白画素孤立点の除去と白画素領域の輪郭線の抽出
などにより行う。また、ボール20とマーカー31の区
別は、白画素領域の大きさによって区別する。
【0074】そして、次に、ボール20の領域と、マーカー
31の領域が抽出できたならば、その領域の重心をそれ
ぞれ求める。
【0075】一方、算出したボール20の領域を利用して、
インパクトタイミングの直後2枚の二値画像Fbinのボー
ル20領域外の領域を値0としたマスク画像Fmaskを生
成する。
【0076】次に、アングル/スピード算出部130は、ボ
ール/クラブ領域抽出部110が水平用高速度画像メモ
リ16aの高速度画像から算出した、インパクトタイミ
ングの直前2枚の高速度画像Fimp-2、Fimp-1における
マーカーの重心を結んだ線の水平に対する角度よりクラ
ブヘッド30のブロー角を算出し、インパクトタイミン
グの直後2枚の高速度画像Fimp、Fimp+1におけるボー
ル20の重心を結んだ線の角度よりボール20の飛球角
を算出する。また、インパクトタイミングの直後2枚の
高速度画像Fimp、Fimp+1におけるボール20の重心の
位置移動量を高速度画像のフレーム周期で除算してボー
ル20の飛球スピードを算出する。
【0077】一方、ボールスピン算出部140は、水平用高
速度画像メモリ16aのインパクトタイミングの直後2
枚の高速度画像Fimp、Fimp+1を、それぞれについてボ
ール/クラブ領域抽出部110が水平用高速度画像メモ
リ16aの高速度画像から生成したマスク画像Fmaskでマ
スクして、ボール20部分以外の画素値0をしたボール
画像Fballを生成する。
【0078】そして、図6a、bに示すように、2枚のボール
画像Fballについて、ボール20に印されたスピン参照
ライン22の角度θ1、θ2を算出し、求めた二つのス
ピン参照ライン22の角度差を高速度画像のフレーム周
期で除算して、バックスピン量を算出する。
【0079】ここで、スピン参照ライン22の角度検出は、
具体的には次のように行う。
【0080】すなわち、図6aに示すように、ボール/クラ
ブ領域抽出部110が算出したボール20領域の重心に
対して所定の単位角度dθづつ異なる角度を成す複数の
複数の投影軸131を設定し、各投影軸について、当該
投影軸にボール画像の各画素値を垂直に投影し、投影軸
上の同じ座標に投影された画素値の和を求めた濃度投影
マップ132を算出する。
【0081】ここで、ボール20領域の重心に対して角度θ
を成す投影軸131への濃度投影マップ132の算出
は、たとえば、近似的には、ボール画像Fballの各画素
対してボール20領域の重心を中心として角度-θ回転
する座標変換を施し、変換度のX座標にその画素値を累
積していくことにより実現できる。
【0082】以上のようにして、各角度についてついて求め
た濃度投影マップ132を、横軸に投影軸座標を、縦軸
に画素値の積算値をとってグラフ化すると、そのグラフ
は、図示するように、スピン参照ライン22と投影方向
が水平な角度において、顕著な負方向のピーク(谷)を
有するものとなる。
【0083】そこで、水平用高速度カメラ1aのフレーム周
期等を考慮して定めたインパクトタイミング直後のボー
ル画像Fballの、初期状態で標準飛球線40と垂直であ
った方のスピン参照ライン22の存在可能角度範囲にお
いて、最も強い負方向のピークが観測された投影軸13
1の回転角度を求め、求まった回転角度を、それぞれス
ピン参照ライン22の角度ととする。すなわち、たとえ
ば、インパクト直後の1枚目のボール画像では0〜π/
4の範囲をスピン参照ライン22の存在可能角度範囲と
して、この範囲で投影軸を所定単位角度づつ回転させな
がら検出した、最も強い負方向のピークを有する投影軸
の回転角度をスピン参照ライン22の角度とし、インパ
クト直後の2枚目のボーl画像では1枚目の1枚目のボ
ール画像で求まったスピン参照ライン22の角度A〜A+
π/4の範囲を2枚目のボール画像におけるスピン参照
ライン22の存在可能角度範囲として、この範囲で投影
軸を所定単位角度dθづつ回転させながら検出した、最
も強い負方向のピークを有する投影軸の回転角度をスピ
ン参照ライン22の角度とする。
【0084】さて、このように、ボール画像Fballの各角度
方向についての濃度投影マップを用いてスピン参照ライ
ン22の角度を算出することにより、ボール20に多少
の汚れが付着していても適正にボール20の回転角度を
算出することができるようになる。
【0085】さて、残る画像処理部17におけるサイドスピ
ン量の算出の処理は、画像処理部17が処理対象とする
高速画像を、垂直用高速画像メモリ16bの高速画像に
切り替えて、以上のバックスピン量算出までの処理と同
様の処理を行うことにより行う。
【0086】以上、本発明に係るゴルフスイング解析システ
ムについて説明した。
【0087】ところで、以上ではセンサマット5の光センサ
51の出力よりインパクトタイミングを決定したが、こ
れはたとえば水平用高速度カメラ1aの撮影画像におけ
るボールの領域の移動開始の検出により、または、光セ
ンサ51の出力よりにインパクトタイミングと水平用高
速度カメラ1aの撮影画像におけるボールの領域の移動
開始の検出とを併用して決定するようにしても良い。
【0088】また、以上のゴルフスイング解析システムで用
いた画像処理技術は、他の分野にも適用可能である。
【0089】たとえば、以上で説明したインパクトシーン画
像の生成の技術は、任意の移動体の移動のようすを一枚
に重畳した画像の生成に適用可能であり、この場合にお
いても、背景に比して明るい1又は複数の移動体と、背
景に比して暗い1又は複数の移動体の移動のようすを一
枚の画像中に収めることができる。
【0090】また、以上で説明したボールの回転角の算出の
技術は、外観に異方性を有する任意の対象物の回転角の
検出に適用可能である。すなわち、その対象物の外観上
の異方性に適合するグラフ形状が得られる濃度投影マッ
プが算出された投影軸の角度に応じて対象物の回転角を
算出するようにすれば良い。
【0091】
【発明の効果】
【0092】以上のように、本発明によれば、より多面的な
特性量の抽出、または、より認識し易い形態での特性量
の出力を行うことのできる画像処理装置を提供すること
ができる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施形態に係るゴルフスイング解析シ
ステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る解析装置の構成を示す
図である。
【図3】本発明の実施形態に係るスイング特性の算出法
を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像処理部の構成を示
す図である。。
【図5】本発明の実施形態に係るインパクトシーン画像
生成法を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るスピン量算出法を示す
図である。
【符号の説明】
1a; 水平用高速度カメラ、1a; 垂直用高速度カメラ
2; 正面カメラ、3;上方カメラ、4; 照明装置、5;
センサマット、6;フ ットスイッチ、7; 表示装置、
8; 印刷装置、9; 入力装置、10; 解析装置、11;
正面画像メモリ、12; 上方画像メモリ、13;ス イン
グフォーム画像生成部、14; タイミング検出部、1
5; スイング特性抽出部、16a; 水平用高速度画像メ
モリ、16b; 垂直用高速度画像メモリ、17; 画像処
理部、18; 出力インタフェース制御部、19; 主制御
部、20; ボール、30; クラブヘッド、50; スイン
グエリア、51; 光センサ、100; アベレージ画像生
成部、110; ボール/クラブ領域抽出部、120; イ
ンパクトシーン画像生成部、130; アングル/スピー
ド算出部、140; ボールスピン算出部
フロントページの続き (72)発明者 石川 健次 東京都渋谷区南平台町1−8 株式会社デ ィテクト内 (72)発明者 中崎 治 東京都渋谷区南平台町1−8 株式会社デ ィテクト内 Fターム(参考) 5B057 BA11 CA08 CA16 CB08 CB16 CE08 CH11 DA07 DA08 DA16 DA17 DB09 5L096 AA06 CA04 EA14 FA69 GA08 HA04 LA05 MA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴルフスイングの特性を抽出するゴルフス
    イング解析システムであって、 フロアのボールのティアップ又はセット位置の直前の位
    置に、ボールの標準的な飛球方向に対して垂直な方向に
    並べて配置した複数のセンサと、 ゴルフスイングのスイングの特性を求めるスイング特性
    判定手段とを有し、 前記各センサは、当該センサの配置位置の上方へのゴル
    フヘッドの進入を検知し、 前記スイング特性判定手段は、各センサのゴルフヘッド
    の前記進入の検知時間の時間差に応じて、ゴルフスイン
    グにおけるゴルフヘッドのフェイス角を求めることを特
    徴とするゴルフスイング解析システム。
  2. 【請求項2】ゴルフスイングの特性を抽出するゴルフス
    イング解析システムであって、 ゴルフスイング動作に関する情報を収集する収集手段
    と、 フロアのボールのティアップ又はセット位置の直前の位
    置に、ボールの標準的な飛球方向に並べて配置された複
    数のセンサと、 ゴルフクラブのボールへのインパクトのタイミングを検
    出するインパクトタイミング検出手段と、 検出されたインパクトタイミングに基づいて定まる期間
    中に前記収集手段によって収集された情報を対象に、ゴ
    ルフスイングの特性を抽出する特性抽出手段とを有し、 前記各センサは、当該センサの配置位置の上方へのゴル
    フヘッドの進入を検知し、 前記インパクトタイミング検出手段は、各センサのゴル
    フヘッドの前記進入の検知時間の時間差より求まるゴル
    フクラブのボール方向へ向かう速度が所定速度以上であ
    る場合に、前記センサのゴルフヘッドの前記進入の検知
    時間より定まるタイミングを前記インパクトタイミング
    として検出することを特徴とするゴルフスイング解析シ
    ステム。
  3. 【請求項3】ゴルフスイングの特性を抽出するゴルフス
    イング解析システムであって、 フロアのボールのティアップ又はセット位置の直前の位
    置に、ボールの標準的な飛球方向に並べて配置された複
    数のセンサと、 ゴルフクラブのボールへのインパクトのタイミングを検
    出するインパクトタイミング検出手段と、 ゴルフスイングのスイングテンポを算出するスイングテ
    ンポ算出手段とを有し、 前記各センサは、当該センサの配置位置の上方へのゴル
    フヘッドの進入と当該センサの配置位置の上方からのゴ
    ルフヘッドの退出を検知し、 前記インパクトタイミング検出手段は、各センサのゴル
    フヘッドの前記進入の検知時間の時間差より求まるゴル
    フクラブのボール方向へ向かう速度が所定速度以上であ
    る場合に、前記センサのゴルフヘッドの前記進入の検知
    時間より定まるタイミングを前記インパクトタイミング
    として検出し、 前記スイングテンポ算出手段は、前記インパクトタイミ
    ング検出手段が検出したインパクトタイミングの直前
    に、前記センサが検知したゴルフヘッドの前記退出の時
    間から定まるタイミングと、前記インパクトタイミング
    との時間差をゴルフスイングのスイングテンポして算出
    することを特徴とするゴルフスイング解析システム。
  4. 【請求項4】ゴルフスイングにおけるクラブヘッドのボ
    ールのインパクト前後のようすを表したインパクトシー
    ン画像を生成するゴルフスイング解析システムであっ
    て、 ティアップ又はセットされたボール周辺を含む領域を撮
    影するカメラと、 インパクト前後の所定の期間外に前記カメラによって撮
    影された1または複数の画像より、少なくともティアッ
    プ又はセットされたボール周辺の、ボールとクラブヘッ
    ドの画像が含まれない背景画像を生成する背景画像生成
    手段と、 インパクトシーン画像を生成するインパクトシーン画像
    生成手段とを有し、 前記インパクトシーン画像生成手段は、前記インパクト
    シーン画像の各画素の値として、当該画素の座標と同じ
    座標を有する前記インパクト前後の所定の期間に撮影さ
    れた各画像の画素のうちから、前記背景画像の同座標の
    画素との値の差に応じて選択した画素の値を用いること
    により前記インパクトシーン画像を生成することを特徴
    とするゴルフスイング解析システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載のゴルフスイング解析システ
    ムであって、 前記インパクトシーン画像生成手段は、前記インパクト
    画像の各画素の値として、当該画素の座標と同じ座標を
    有する前記インパクト前後の所定の期間に撮影された各
    画像の画素のうちの、前記背景画像の同座標の画素との
    値の差の絶対値が最大の画素の値を用いることにより前
    記インパクトシーン画像を生成することを特徴とするゴ
    ルフスイング解析システム。
  6. 【請求項6】ゴルフスイングにおけるクラブヘッドのボ
    ールのインパクトの特性を抽出するゴルフスイング解析
    システムであって、 ティアップ又はセットされたボール周辺を含む領域を撮
    影するカメラと、 クラブヘッドのボールへのインパクト直後に前記カメラ
    によって撮影された複数の画像のそれぞれについて、当
    該画像より当該画像に映されたボールの回転角を算出す
    る回転角算出手段と、 算出された回転角の差より、ボールのスピン量を算出す
    るスピン算出手段とを有し、 前記回転角算出手段は、 相互に角度が異なる複数の投影軸を設定し、 各投影軸について、前記画像に含まれるボールが映され
    た領域の画素値を当該投影軸に投影した場合に当該投影
    軸の各座標にに投影される画素値の和を算出し、 画素値の和の投影軸方向の変化が、最も強く所定の特徴
    を有する投影軸の角度に応じた角度を前記ボールの回転
    角として算出することを特徴とするゴルフスイング解析
    システム。
  7. 【請求項7】請求項6記載のゴルフスイング解析システ
    ムであって、 前記ボールには円環状のラインが印されており、 前記所定の特徴は、画素値の和の負方向の強いまたは鋭
    いピークであることを特徴とするゴルフスイング解析シ
    ステム。
  8. 【請求項8】ゴルフスイングにおけるクラブヘッドのボ
    ールのインパクト直後のボールの挙動の特性を抽出する
    ゴルフスイング解析システムであって、 ティアップ又はセットされたボール周辺を含む領域を撮
    影するカメラと、 インパクト前後の所定の期間外に前記カメラによって撮
    影された1または複数の画像より、少なくともティアッ
    プ又はセットされたボール周辺のボールとクラブヘッド
    の画像が含まれない背景画像を生成する背景画像生成手
    段と、 インパクト直後に前記カメラによって撮影された複数の
    画像中よりボールが映された領域を抽出し、当該抽出し
    た領域に基づいて前記インパクト直後のボールの挙動の
    特性を抽出するボール特性抽出手段とを有し、 前記ボール特性抽出手段は、前記インパクト直後に前記
    カメラによって撮影された各画像の各々について、当該
    画像と前記背景画像との差分画像を生成し、当該差分画
    像に基づいて、前記インパクト直後に前記カメラによっ
    て撮影された各画像中におけるボールが映されている領
    域を求めることを特徴とするゴルフスイング解析システ
    ム。
  9. 【請求項9】二以上の移動体の移動のようすを一枚の画
    像に重畳表示した移動シーン画像を生成する画像処理方
    法であって、 前記各移動体の画像が含まれない背景画像を生成し、前
    記移動シーン画像の画素の値として、当該画素の座標と
    同じ座標を有する前記移動体を撮影した複数の画像の画
    素のうちの、前記背景画像の同座標の画素と値の差を有
    する画素の値を、少なくとも当該差を有する画素が存在
    する場合、または、少なくとも当該差を有する画素が存
    在しかつ当該差が所定レベル以上大きい場合には、用い
    ることにより前記移動シーン画像を生成することを特徴
    とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】対象物を撮影した画像より、対象物の回
    転角を算出する画像処理方法であって、 前記画像に対して、相互に角度が異なる複数の投影軸を
    設定し、 各投影軸について、前記画像に含まれる対象物が映され
    た領域の画素値を当該投影軸に投影した場合に、当該投
    影軸の各座標に投影される画素値の和を算出し、 画素値の和の投影軸方向の変化が、最も強く所定の特徴
    を顕す投影軸の角度に応じた角度を前記回転体の回転角
    として算出することを特徴とする画像処理方法。
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