JP2010042059A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空の防漏壁の起立性及びクロッチ部側縁部の被覆性に優れ、漏れ防止性や衣類の防汚性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の生理用ナプキン1は、表面シート2、裏面シート3及び吸収体4を有する吸収性本体5と、吸収性本体5の長手方向両側部5aに伸縮性シート6を接合して形成された中空のループ状の防漏壁7と、吸収性本体5の左右両側から延出するウイング部8とを備え、実質的に縦長である。伸縮性シート6は、ナプキン1の長手方向におけるウイング部8を有する領域である排泄部領域に、吸収体4の肌当接面4u側に固定された第1固定部6a、吸収体4の非肌当接面4d側に固定された第2固定部6b、及び吸収体4の長手方向の側縁4aよりも幅方向の外方においてウイング部形成基材82に接合された第3固定部6cを有し、第2及び第3固定部6b,6c間に非固定部6dを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、着用中の経血等の体液が幅方向に移動して側縁部から漏れてしまう横漏れを防止するため、長手方向両側縁部それぞれに防漏壁を設けた生理用ナプキンが知られている。
また、防漏壁の着用者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁が知られている。例えば、引用文献1には、フィット性が高く、着用者の足の動き等の左右からの応力がかかった場合においても、中空のループ形状で緩衝し、生理用ナプキンにヨレを発生させず、漏れ防止性の高い中空のループ形状の防漏壁を備えた生理用ナプキンが開示されている。
近年、特に夜用の生理用ナプキンにおいて、生理用ナプキンの長さが長くなる傾向にあり、生理用ナプキンの長さと共に、防漏壁も長くなっている。防漏壁が長くなると、前後方向からの液漏れが生じにくくなる一方、着用者の体液排泄部に当接される排泄部領域における横漏れが相対的に起こりやすくなる。また、防漏壁が長くなると、排泄部領域における中空の防漏壁の起立性が低下する。
特開平11−299821号公報
従って、本発明の目的は、中空の防漏壁の起立性及びクロッチ部側縁部の被覆性に優れ、漏れ防止性や衣類の防汚性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌当接面側に表面シート、非肌当接面側に裏面シート及び両シート間に吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向両側部それぞれに伸縮性シートを接合して形成された中空のループ状の防漏壁と、該吸収性本体の左右両側から延出するウイング部とを備えた実質的に縦長の吸収性物品であって、前記伸縮性シートは、吸収性物品の長手方向における前記ウイング部を有する領域である排泄部領域に、前記吸収体の肌当接面側に固定された第1固定部、該吸収体の非肌当接面側に固定された第2固定部、及び該吸収体の長手方向の側縁よりも吸収性物品の幅方向の外方においてウイング部形成基材に接合された第3固定部を有し、第2固定部と第3固定部との間に他の部材に接合されていない非固定部を有している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、中空の防漏壁の起立性及びクロッチ部側縁部の被覆性に優れ、漏れ防止性や衣類の防汚性に優れている。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って、以下には、主として生理用ナプキン1の図1中左側の構成について詳述し、右側の構成については、適宜説明を省略する。左側の構成要素に対応する右側の構成要素には、符号にダッシュ(’)を付してある。
本実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)1は、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に位置する吸収体4を有する吸収性本体5と、吸収性本体5の長手方向両側部5a,5a’それぞれに伸縮性シート6,6’を接合して形成された中空のループ状の防漏壁7,7’と、吸収性本体5の左右両側から延出するウイング部8,8’とを備えており、実質的に縦長である。
伸縮性シート6,6’それぞれは、吸収性物品(生理用ナプキン)1の長手方向におけるウイング部8,8’を有する領域である排泄部領域Aに、吸収体4の肌当接面4u側に固定された第1固定部6a、該吸収体4の非肌当接面4d側に固定された第2固定部6b、及び該吸収体4の長手方向の側縁4aよりも吸収性物品の幅方向の外方においてウイング部形成基材82に接合された第3固定部6cを有しており、第2固定部6bと第3固定部6cとの間に他の部材に接合されていない非固定部6dを有している。
本実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。
生理用ナプキン1は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及び該両シート間2,3に位置する吸収体4を有する縦長の吸収性本体5を有している。吸収体4とその肌側の面を被覆する表面シート2との間は、図示しない接着剤及び防漏溝9によって接合されている。また、吸収体4と裏面シート3との間は、ナプキン1の幅方向中央領域において接着剤74によって接合されている。
生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。実質的に縦長の形状は、ウイング部を除いた部分が縦長であれば良い。
生理用ナプキン1は、その長手方向における中央部よりやや前寄りの位置に一対のウイング部8,8’を有している。ウイング部8,8’それぞれの裏面には、該ウイング部8,8’を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための、粘着部81が形成されている。
本発明における「排泄部領域」は、図1に示すように、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部8,8’を有する領域Aが好ましい。排泄部領域Aにおけるナプキン1の幅方向中央部には、着用者の液排泄部(膣口等)が通常対向配置される。
次いで、生理用ナプキン1の防漏壁7,7’について説明する。
生理用ナプキン1においては、図1,図2及び図4に示すように、帯状の伸縮性シート6が、吸収性本体5の長手方向(CL方向)の側部5aに、長手方向に沿って、配設及び固定されており、伸縮性シート6の収縮により、肌当接面側に凸の中空のループ状の防漏壁7が形成されるようになされている。
生理用ナプキン1に用いた伸縮性シート6は、図2及び図4に示すように、実質的に非伸長性の2枚のシート61,62が、両者間に複数本の弾性部材63を伸長状態で挟んだ状態で、ホットメルト型接着剤等の接着剤を介して貼り合わされてなる複合シートである。2枚のシート61,62は、同形同大である。2枚のシート61,62は、少なくとも肌に当接する外側のシート61が不織布からなることが好ましく、何れか一方又は両方が撥水性又は液不透過性であることが好ましい。
排泄部領域Aにおける伸縮性シート6の接合状態について説明する。
排泄部領域Aにおける伸縮性シート6は、図2に示すように、長手方向の一側縁6eから所定幅の部分が、図示しない接着剤を介して吸収体4の肌当接面側に接合されている。より具体的には、吸収体4の肌当接面側の面を被覆する表面シート2上に接合されている。この吸収体4の肌当接面側に接合された所定幅の部分が第1固定部6aである。
また、排泄部領域Aにおける伸縮性シート6は、長手方向の他側縁6f近傍の所定幅の部分が、接着剤64を介して、吸収体4の肌当接面側に接合されている。より具体的には、吸収体4の非肌当接面側の面に接合されている。この吸収体4の肌当接面側に接合された所定幅の部分が第2固定部6bである。
更に、排泄部領域Aにおける伸縮性シート6は、吸収体4の長手方向の側縁4aよりもナプキン1の幅方向の外方において、所定幅の部分が、接着剤65を介して、ウイング部形成基材82に接合されている。このウイング部形成基材82に接合された所定幅の部分が第3固定部6cである。
ウイング部形成基材82は、ウイング部8を構成するシート材83,3a、又は排泄部領域A内において該シート材83,3aに連続するシート材である。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、図2に示すように、ウイング部8が、裏面シート3の、吸収体4の側縁4aより延出した部分3aと、該部分3aに積層され層間が接合された不織布製シート83からなり、該不織布製シート83における、吸収体4の側縁4aより外方に位置し且つ排泄部領域Aに位置する部分(図3中の斜線部)がウイング部形成基材82である。
生理用ナプキン1を、ショーツのクロッチ部に固定する際には、図5に示すように、ウイング部8(8’)を、ショーツのクロッチ部Cの側縁部C1に沿って折り返してクロッチ部の非肌対向面に固定するが、伸縮性シート6の第3接合部6cは、そのようにウイング部8(8’)を折り返す際の折り返し線84(図3参照)よりも吸収体側縁4a側に形成されていても良い。また、ウイング部8(8’)の延出方向の先端側のみに、不織布製シート83が積層されており、裏面シート3の、該不織布製シート83に被覆されていない部分に、伸縮性シート6が接合されて第3接合部6cが形成されていても良い。
伸縮性シート6の第3固定部6cは、ウイング部8(8’)をショーツのクロッチ部の側縁に沿って折り返す際の折り返し線84(図3参照)上に形成されていることが、クロッチ部の側縁を中空の防漏壁7の一部で被覆させる観点から好ましい。折り返し線84(図3参照)上に形成されているとは、排泄部領域Aの少なくとも一部において、第3固定部6cが、折り返し線84上に位置していれば良い。
ウイング部は、股間部で排泄部位に向かって内側に凸の曲線を有しているショーツのクロッチ部の側縁部C1と、ウイング部8の立ち上がり起点P1,P2を通り且つナプキン幅方向に延びる2本の直線a1,a2とが交わる点a1’,a2’を結ぶほぼ直線84で折り返されるため、第3固定部6cが折り返し線上に位置するか否かは、前記点a1’,a2’を結ぶ線84上にあるか否かで判断できる。ウイングを有する生理用ナプキンにおいては、ウイングの折り返し部はショーツへの装着を容易にするために吸収体より曲げ剛性が低くなるように設計されているため、吸収体側縁部より外側で折り返されるか、ウイング基材が吸収体の下面に配置、延出され、吸収体とは独立したウイングになっている場合は、第2固定点6bより外側で折り返される。折り返されるウイング基材は違和感とならないために、吸収体側縁からウイングの前後立ち上がり起点位置までの距離が5〜15mm程度で設計されている。ショーツクロッチは股間部で排泄部位に向かって内側に凸の曲線を有しているため、ウイングの立ち上がり起点P1,P2点間がショーツクロッチ長さより短ければ、起点位置P1、P2よりも吸収体側縁側で折り返される。
ウイング部の立ち上がり起点P1,P2の場所が不明確な場合は、図3に示すように、製品幅方向に延びる台形状のウイング部の斜辺L1,L2とウイング部を挟んだ製品側縁部の前後を結ぶ線L3との交点より、P1は後方へ、P2は前方へそれぞれ2mmずらした点とする。
排泄部領域Aにおける伸縮性シート6は、図2に示すように、その幅方向における、第第2固定部6bと第3固定部6cとの間に、他の部材に接合されていない非固定部6dを有している。
第1〜第3固定部6a,6b,6cそれぞれの接合方法としては、接着剤に代えて、ヒートシールや高周波シール等の各種公知の接合手段を用いることもできる。また、第1〜第3固定部6a〜6cそれぞれの幅は、0.5〜10mmであることが好ましい。
伸縮性シート6における弾性部材63は、図1に示すように、排泄部領域Aの全長よりも長い長さに亘って配されており、伸縮性シート6は、少なくとも排泄部領域Aにおいて、長手方向の伸縮性を発現する。他方、伸縮性シート6は、生理用ナプキン1の前後端部近傍に弾性部材63が配されていない領域を有し、生理用ナプキン1の前後端に存するエンドシール部11においては、該伸縮性シート6を構成する2枚のシート61,62が、ヒートエンボス加工により、表面シート2や裏面シート3等と一体化されている。
伸縮性シート6は、弾性部材63が長手方向に収縮することによって、第1固定部6aと第3固定部6cとの間が、図2に示すように、断面略円形のループ状をなして起立し、それによって、排泄部領域Aに、断面が上方に向けて凸の円弧状をなし、内部に空洞が形成された中空の防漏壁7が形成される。
本実施形態の生理用ナプキン1は、従来のウイング部付きの生理用ナプキンと同様にして、ショーツ等の下着のクロッチ部Cに固定して使用することができる。即ち、生理用ナプキン1を装着する際には、ウイング部8,8’を、左右に引っ張りつつクロッチ部Cの側縁に沿って折り曲げ、その折り曲げたウイング部8,8’を、クロッチ部Cの非肌対向面に粘着部81を介して固定する。クロッチ部の非肌対向面には、クロッチ部を外布とその肌側に配した内布との2重構造としたときの、内布の外面(外布側の面)も含まれる。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、伸縮性シート6が上述した第3固定部6cを有するため、その装着の際に、図5に示すように、中空の防漏壁7が、クロッチ部Cの幅方向にも延伸されながら装着される。これにより、ショーツクロッチ側縁が防漏壁7により包み込まれるように装着される。従って、横漏れ防止効果が向上する。
更に、伸縮性シート6が、非固定部6dを介して離間した第3固定部6c及び第2固定部6bとで固定されているため、伸縮性シート6の長手方向の伸縮が安定化し、防漏壁7が、ループ状をなして肌側に向かって起立した形状を維持し易くなる。
尚、第3固定部6cがない場合には、伸縮性シート6の伸縮領域端縁がネックインし、前後の収縮応力が分散する。即ち、防漏壁7の製品側縁側の壁部を起立させる力が低下し、防漏壁7の中空形状が製品幅方向に安定的な形状を保てず、上方に吊り上げられたような形状になりやすい。その結果、防漏壁7が装着時の動きによって内側に倒れ込み漏れが発生しやすくなる可能性がある。
また、中空の防漏壁7の第3固定部6c付近での収縮力により非固定部6dは製品前後方向のたわみ領域となる。第3固定部6cと第2固定部6bの間でこのようなたわみ領域を有することにより非固定部6dが可撓軸となり、ウイングはショーツへ巻き込まれ易く、取り着け易くなる。
これらにより、中空の防漏壁の肌に対する良好なフィット性を維持しつつ、クロッチ部側縁部の被覆性を向上させることができ、優れた漏れ防止性や衣類の防汚性が得られる。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、排泄部領域Aに、生理用ナプキン1の長手方向に沿って延びる一対の防漏溝9,9’を有している。図2に示すように、前述した第2固定部6bは、生理用ナプキン1の幅方向において、該各防漏壁9,9’よりも外方に形成されている。そのため、防漏溝9によって、ウイングをショーツに巻き込んで装着される時に防漏溝9を可撓軸として吸収体側縁部は、非肌面側に曲げられる。その結果、吸収体と連動する第2固定部6bにより防漏壁7の非肌面側の端縁は吸収体内方へ引っ張られ、防漏壁7は、よりショーツを包み込み易く変形する。
尚、防漏溝9,9’は、エンボス加工によって形成されている。
伸縮性シート6は、肌に対するフィット性やクロッチ部側縁部の被覆性に優れた中空ループ状の防漏壁7を形成させる観点から、第1固定部6aと第3固定部6cとの間の長さW1(伸縮性シートに沿って測定した伸縮性シート幅方向の長さ,図2参照)が、20〜80mmであることが好ましく、35〜55mmであることがより好ましい。
また、伸縮性シート6は、防漏壁の起立性と装着時のフィット性の観点から、第2固定部6bと第3固定部6cとの間の長さW2(伸縮性シートに沿って測定した伸縮性シート幅方向の長さ,図2参照)が、3〜40mmであることが好ましく、5〜25mmであることがより好ましい。
また、前記長さW1と前記長さW2との比(W1/W2)は、15〜1、特に7〜1であることが好ましい。
また、防漏壁7は、装着時に身体にフィットし、壁部が極端に倒れたり、つぶれたりしないという観点から、ウイング部8から頂部までの高さH1(図2参照)が5〜40mmであることが好ましく、7〜20mmであることがより好ましい。
また、防漏壁7は、同様の観点から、吸液面から防漏壁7の頂部までの高さH2(図2参照)が3〜35mmであることが好ましく、5〜25mmであることがより好ましい。
前記高さH1及び前記高さH2は、それぞれ、自然状態の生理用ナプキン1において測定する。
本実施形態の生理用ナプキン1における防漏壁7,7’は、図1に示すように、長手方向における弾性部材63が固定されている領域(弾性領域)の両端部それぞれの近傍に、折畳み固定部7a1,7a2,7a1’,7a2’を有している。
折畳み固定部7a1,7a2,7a1’,7a2’それぞれは、図4に示すように、内側折込み部71及び/又は外側折込み部72を有している。
内側折込み部71は、ループ状の防漏壁7の一部を、生理用ナプキン1の幅方向(長手方向中心線CLと直交方向)の内側dから防漏壁7の内方に折畳んで形成されており、外側折込み部72は、ループ状の防漏壁7の一部を、生理用ナプキン1の幅方向の外側eから防漏壁7の内方に折畳んで形成されている。内側折込み部71において相対向するシート61の表面同士は接合されており、外側折込み部72についても同様である。これらの接合には、接着剤73やヒートシール等の各種公知の接合手段を用いることができる。
排泄部領域Aの前方及び/又は後方、好ましくは前後両方に、このような折畳み固定部7a1,7a2,7a1’,7a2’を有することで、排泄部領域Aにおける防漏壁7が、肌側に向かって凸の凸曲面状の形態を維持し易くなる。
本実施形態の生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。
生理用ナプキン1においては、上述したように、防漏壁形成用の伸縮性シート6として、実質的に非伸長性の2枚のシート61,62間に複数本の弾性部材63を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、本発明における伸縮性シートとしては、これに代えて、多種多様な伸縮性シートを用いることができる。即ち、本発明における伸縮性シートは、シート状であり、伸縮性を有するものであれば特に限定されない。但し、防漏効果の点から、液難透過性であることが好ましい。ここでいう液難透過性には、液不透過性も含まれる。
伸縮性シートとして用い得るシート材料としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等が挙げられる。具体的には、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材自体が伸縮性を有する材料(フィルム、糸状物、不織布、織物)やこれら伸縮性の材料(弾性部材)と不織布等の積層物等が挙げられる。上記伸縮性フィルムは、表面シートよりも肌当接面側に使用する場合には、肌触りを良好にする為、及びヒートシール性や接着剤による固定性を向上する為に、ポリエチレン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレンからなる熱可塑性不織布と積層し、積層材として用いることが好ましい。この様な熱可塑性不織布は、不織布自身が伸縮性を有する様に、クリンプ加工した繊維を用いることが好ましく、伸び難いクリンプ加工していない不織布を積層する場合においては、積層する前にあらかじめ弾性部材のみを所定の伸張率まで伸張し、不織布材料とホットメルトやヒートシール等によって接着し、伸縮性を発現するシート材料とする様に作成してもよい。
また、伸縮性シートの伸縮挙動はどの部分でも同じである必要は無く、防漏壁の形状安定性や他の構成材料との複合化の観点から、伸張性を異ならせたり伸縮性のない部分を形成することが好ましい。例えば、第1固定部より上方に位置する部分には伸縮性を付与する一方、それより下方に位置する部分には、伸縮性を付与せず、伸縮性を有しない部分を接合して第2及び第3接合部とすることもできる。
また、第2固定部と第3固定部との間に、これら両固定部から離間させた第4固定部を設けても良い。
本発明は、上記実施形態に制限されず、種々の変更が可能である。
例えば、上記生理用ナプキン1においては、伸縮性シート6の第1固定部6aは、長手方向の一側縁6eから所定幅の部分を、図2に示すように、ナプキン1の幅方向の外方に向かうように折り曲げた状態で、固定して形成されていたが、これに代えて、ナプキン1の幅方向の内方に向かうように折り曲げた状態で、固定して形成されていても良い。
また、上記生理用ナプキン1においては、第1固定部6aは、吸収体4の肌当接面側の面を被覆する表面シート2上に接合されていたが、これに代えて、吸収体4の肌当接面側の面に直接接合されていても良い。また、折畳み固定部7a1,7a2,7a1’,7a2’は、それらの一部又は全部を省略することもできる。また、内側折込み部71及び外側折込み部72に何れか一方のみを設けることもできる。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外の吸収性物品であっても良く、例えば、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等であっても良い。
本発明の一実施形態である生理用ナプキンを示す斜視図である。 図1に示す生理用ナプキンのX1−X1線断面図である。 ウイング部形成基材を説明するための説明図である。 図1に示す生理用ナプキンのX2−X2線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンの使用状態における排泄部領域の側部断面を示す模式図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6,6’ 伸縮性シート
61,62 伸縮性シートを構成するシート
63 伸縮性シートを構成する弾性部材
6a 第1固定部
6b 第2固定部
6c 第3固定部
6d 非固定部
7,7’ 防漏壁
7a1,7a2,7a1’,7a2’ 折畳み固定部
71 内側折込み部
72 外側折込み部
8,8’ ウイング部
82 ウイング部形成基材
9,9’ 防漏溝
A 排泄部領域
CL 生理用ナプキンの長手方向に延びる中心線

Claims (5)

  1. 肌当接面側に表面シート、非肌当接面側に裏面シート及び両シート間に吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向両側部それぞれに伸縮性シートを接合して形成された中空のループ状の防漏壁と、該吸収性本体の左右両側から延出するウイング部とを備えた縦長の吸収性物品であって、
    前記伸縮性シートは、吸収性物品の長手方向における前記ウイング部を有する領域である排泄部領域に、前記吸収体の肌当接面側に固定された第1固定部と、該吸収体の非肌当接面側に固定された第2固定部、及び該吸収体の長手方向の側縁よりも吸収性物品の幅方向の外方においてウイング部形成基材に接合された第3固定部を有し、第2固定部と第3固定部との間に他の部材に接合されていない非固定部を有している吸収性物品。
  2. 前記排泄部領域に、吸収性物品の長手方向に沿って延びる一対の防漏溝を有しており、前記第2固定部は、前記吸収性物品の幅方向において、該各防漏溝より外方に形成されている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記第3固定部は、前記ウイング部をショーツのクロッチ部の側縁に沿って折り返す際の折り返し線上に形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記伸縮性シートは、前記第1固定部と第3固定部との間の長さが20〜80mmである請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記防漏壁は、ウイング部から頂部までの高さが5〜40mmである、請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
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