JP2010041455A - チューナブルアンテナ、及びチューナブルアンテナを備えた受信装置 - Google Patents

チューナブルアンテナ、及びチューナブルアンテナを備えた受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な受信感度が得られ、しかも一つの出力端子で受信するチューナブルアンテナを提供する。
【解決手段】金属導体からなる第1の受波素子11と該第1の受波素子11の一端部に電気的に接続された第1の可変容量手段21と、金属導体からなる第2の受波素子12と該第2の受波素子の一端部に電気的に接続された第2の可変容量手段22と、第1の受波素子11の他端部と前記第2の受波素子12の他端部に電気的に接続された高周波信号給電部3と、それぞれ受信した高周波信号を出力する高周波信号出力端子31と、前記高周波信号給電部3に電気的に接続されると共に接地されるグランド端子とを備えチューナブルアンテナ。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機
等の携帯用無線端末に使用するためのチューナブルアンテナ、及びチューナブルアンテナを備えた受信装置に関する。
地上波アナログ放送や地上波デジタル放送など、携帯電話と比較して低い周波数の電波を受信する無線システムに適用する従来技術のアンテナとして、モノポールアンテナを使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなアンテナは帯域が広くシステムが用いる周波数の全帯域に対応可能であるが、このアンテナが受信すべき電波の波長は、例えば日本の地上波デジタルテレビジョン放送の場合は64cmであり、最大で約20cmの寸法を持つ現行の携帯電話やPDA、受信装置などの携帯無線端末への内蔵は困難であるという問題がある。
現在、携帯無線端末では高機能化が進んでおり、たとえば携帯電話においては電話機能に加えて、今後はテレビジョン放送・ラジオ放送などの受信機能が複合されて実装されていくことが考えられる。これら放送システムは各々異なる周波数帯が割り当てられており、これら帯域を周波数分割したチャネルを使用している。たとえば、日本の地上波デジタルテレビ放送には470MHzから770MHzのUHF群が割り当てられており、この帯域内において、13チャンネルから62チャンネルが6MHz間隔で与えられている。テレビジョン放送の視聴のためには視聴者が所望のチャンネルを選局することになる。
各無線システムが使用する広い周波数帯域のすべてを一つのアンテナで受信すると、不必要な電波が妨害波として受信波に入力してしまう。妨害波抑圧の観点からは、必要な帯域だけ、狭帯域で受信することが望ましい。そこで、テレビジョンシステムにとっては妨害波となる他の無線システムの信号を受信することを防ぐため、視聴を所望する周波数チャネル以外の不要な周波数チャネルはアンテナの後段に設けられるトラッキングフィルタ回路などによって除去される仕組みが設けられていることもある。
また、一方で、携帯無線端末は携帯性向上の観点から小型化が要求されているため、各アンテナに対しても小型化が求められる。このような背景の中、同調形アンテナのインピーダンス整合の中心周波数を受信周波数に合わせて制御することを特徴とした、所謂チューナブルアンテナを用いた受信端末が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
チューナブルアンテナの同調回路には、可変容量手段として可変容量ダイオードが組み込まれている。この可変容量ダイオードの印加電圧をアンテナ外部から制御することで、アンテナのインピーダンス整合の中心周波数を変化させることが出来る。インピーダンス整合の中心周波数(共振周波数)は、おおよそ、アンテナ受波素子部分のインダクタンス値(L)と可変容量手段の容量値(C)で決まっており、受信可能な周波数範囲は、可変容量手段の容量変化比に依存している。また、チューナブルアンテナのアンテナ利得は、受波素子の大きさ、すなわち、そのインダクタンス値(L)に依存している。アンテナ利得を大きくするには、受波素子のインダクタンス値を大きくすることが必要となる。
図9に、チューナブルアンテナを備えた受信装置の従来例を示す。チューナブルアンテナは、主に、受波素子11と、受波素子11に電気的に接続された可変容量手段21と、高周波信号出力端子31を備えた高周波信号給電部3とから構成される。これらの部品はプリント配線基板1に設けられる。
上記チューナブルアンテナを筐体内に収納して、内蔵アンテナとして使用するには、プリント配線基板1を受信装置本体基板10に搭載し、受信装置本体基板に設けられたチューナブルアンテナの高周波信号出力端子31にチューナ回路101を電気的に接続し、制御回路103を可変容量手段21に電気的に接続して、共振周波数をアンテナ外部から制御する方法がとられる。地上波デジタルテレビ放送に割り当てられたUHF全帯域の470〜770MHzを受信するには、チューナブルアンテナ内に設けられた可変容量手段21の容量値を大きく変化させる必要がある。
一方、十分な感度を得るには、受波素子をある程度大きくする必要がある。受波素子の長さを携帯電話機に収まる大きさとなる約40mm程度としたとき、可変容量手段である可変容量ダイオードの容量変化は、1pFから4.5pF程度の変化が必要となる。現行の可変容量ダイオードでは、容量値を1pFとするには、約6Vの印加電圧が必要となる。また、容量値を4.5pFまでとするには、印加電圧は0Vまで下げる必要がある。
図10に従来例のチューナブルアンテナの特性を示す。実線特性は、可変容量ダイオードの制御電圧を0.0Vとしたときを示している。このとき、受波素子11が受信可能となる帯域111でVSWR(定在波比)が低くなっており、アンテナがこのチャンネルで受信可能であることを示している。一方、破線特性は、制御電圧を6.0Vとしたときの特性を示しており、受波素子11が受信可能となる帯域112でVSWRが低くなっている。すなわち、従来例のチューナブルアンテナでは、図11に示すように470〜770MHz全帯域カバーするためには、0〜6V程度の制御電圧が必要となる。
また、現在、地上波デジタル放送の他に、アナログ放送がVHF帯を用いて放送されている。アナログ放送のVHF帯も受信するべく、VHF帯を受信専用の受波素子・同調回路を備えたアンテナが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3には、アンテナコイルと、これに巻かれた導体(線)と、同調回路2とを2組用意した同調アンテナが記載されているが、これは2つ以上の離れた帯域のVHF−F/VHF−F/UHFを各々のアンテナコアで受信するものである。
特許文献3に記載の発明は、離れた帯域を各々のアンテナコアで受信するため、第1の出力端子と第2の出力端子とを接続して1つの出力端子としている。2つの同調アンテナは、低い方の周波数帯と高い方の周波数帯の受信とに夫々分離されているので、その間のアイソレーションを充分にとることができ、互いに妨害を与えることがないようになっている。これにより、出力端子を一つにすることができ、小型化をはかることができると共に、扱いが容易になるというものである。
特開2001−251131号公報 特開2003−298341号公報 特開2003−142928号公報
一般的な携帯電話機器では、リチウムイオン電池が使用されており、0〜3Vなら容易に印加することが出来るが、それ以上の電圧を印加することはできない。仮に昇圧回路を使用して3V以上の電圧を印加したとしても、その回路の占有部分により装置小型化の障害となる。また、昇圧回路は低消費電力化の障害となるという問題や、昇圧回路から発生するノイズで受信感度の劣化を引き起こすという問題もある。
上記理由によって、携帯電話などの携帯無線端末にチューナブルアンテナを用いる場合は、0〜3V程度の印加電圧で制御することが望ましい。しかしながら、現状、チューナブルアンテナを0から3.0Vで制御可能とし、かつ、470〜770MHzまでを受信
可能とするには、この帯域を受信する受波素子を小さくし、そのインダクタンス値を下げるしか方法が無い。その結果、アンテナ利得が低下して十分な受信感度が得られないという課題がある。
なお、特許文献3記載の発明では、2つ以上の離れた帯域を各々のアンテナコアで受信するものであるから、低い方の周波数帯と高い方の周波数帯の受信とに夫々分離されており、その間のアイソレーションを充分にとることができ、互いに干渉することがないため、出力端子を一つにすることができ、小型化をはかることができるというものである。しかし、一つの連続した帯域(UHF)を2つの同調回路で受信しようする場合には、低い方の周波数帯と高い方の周波数帯の間に十分なアイソレーションをとることができないから、互いに干渉し、出力端子を一つにすることができないという問題がある。
本発明の目的は、1つの連続した帯域を2つのアンテナで受信する場合であっても、十分な受信感度が得られ、しかも一つの出力端子で高周波信号を出力することが可能なチューナブルアンテナおよびそれを備えた受信装置を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、1つの連続した周波数帯域の高周波信号を受信するチューナブルアンテナにおいて、金属導体からなる第1の受波素子と該第1の受波素子の一端部に電気的に接続された第1の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち一部の帯域の高周波信号を受信する第1の同調回路と、金属導体からなる第2の受波素子と該第2の受波素子の一端部に電気的に接続された第2の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち残りの帯域の高周波信号を受信する第2の同調回路と、前記第1の同調回路の前記第1の受波素子の他端部と前記第2の同調回路の前記第2の受波素子の他端部に電気的に接続され前記第1及び第2の受波素子に給電するための高周波信号給電部と、該高周波信号給電部に電気的に接続され、前記第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を出力する高周波信号出力端子と、前記高周波信号給電部に電気的に接続されると共に接地されるグランド端子と、を備えるチューナブルアンテナが提供される。
1つの連続した周波数帯域の高周波信号を2つの同調回路でそれぞれ受信するので、十分な受信感度が得られる。また高周波信号給電部にグランド端子を設けたので、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を、互いに干渉することなしに、1つの高周波信号出力端子から出力し、受信することができる。
この場合において、前記第2の同調回路の受信周波数帯域は前記第1の同調回路の受信周波数帯域よりも大きく、前記第1の受波素子の長さは第2の受波素子の長さより長くし、前記第1の可変容量手段の容量変化比は第2の可変容量手段の容量変化比より小さくすることが好ましい。
第2の同調回路の受信周波数帯域が第1の同調回路の受信周波数帯域よりも大きいと、第1の同調回路が受信する周波数変化の上限を低く設定でき、第1の受波素子の長さを長く、第1の可変容量手段の容量変化比を小さくすることができる。したがって、第1の受波素子の長さを第2の受波素子の長さより長くし、第1の可変容量手段の容量変化比を第2の可変容量手段の容量変化比より小さくすると、抵抗成分が小さくなるので、第1の同調回路が受信する周波数帯域の利得を改善できる。
また、第1の受波素子と第1の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の上限値が、第2の受波素子と第2の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の下限値より高いことが好ましい。
第1の受波素子と第1の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の上限値が、第2の受波素子と第2の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の上限値より高いと、第1の同調回路の利得が改善され、第2の同調回路の利得が劣化するが、元々、周波数
が高いほどアンテナ利得が高いため、アンテナ利得を平準化できる。
また、本発明の第2の態様によれば、第1の態様のチューナブルアンテナと、前記高周波信号出力端子に電気的に接続されるチューナ回路と、前記第1及び第2の可変容量手段に共通の制御電圧を印加して前記第1及び第2の可変容量手段を制御する制御回路と、を有するチューナブルアンテナを備えた受信装置が提供される。高周波信号給電部にグランド端子を設けて、このグランド端子を接地するようにしたので、2つの同調回路のインピーダンスマッチングをとれば、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を分離することができ、互いに干渉することなしに1つの高周波信号出力端子から出力し、受信することができる受信装置を提供できる。
また、本発明の第3の態様によれば、1つの連続した周波数帯域の高周波信号を受信するチューナブルアンテナを備えた受信装置において、金属導体からなる第1の受波素子と該第1の受波素子の一端部に電気的に接続された第1の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち一部の帯域の高周波信号を受信する第1の同調回路と、金属導体からなる第2の受波素子と該第2の受波素子の一端部に電気的に接続された第2の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち残りの帯域の高周波信号を受信する第2の同調回路と、前記第1の同調回路の前記第1受波素子と前記第2の同調回路の前記第2受波素子とに電気的に接続される高周波信号給電部と、前記高周波信号給電部に設けられ、前記第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を出力する高周波信号出力端子と、前記高周波信号出力端子に電気的に接続された同軸線路と、該同軸線路を介して前記高周波信号出力端子に接続されるチューナ回路と、前記高周波信号給電部に電気的に接続されたコンデンサと、前記コンデンサの他端と電気的に接続されると共に接地されるグランド端子と、前記第1及び第2の可変容量手段に印加する制御電圧を前記高周波信号出力端子から出力される前記高周波信号に重畳させる制御電圧重畳回路と、前記制御電圧重畳回路に電気的に接続され、前記高周波信号出力端子から前記第1及び第2の受波素子を介して前記第1及び第2の可変容量手段に前記制御電圧を印加して前記第1及び第2の可変容量手段の容量を制御する制御回路と、を有するチューナブルアンテナを備えた受信装置が提供される。
1つの連続した周波数帯域の高周波信号を2つの同調回路でそれぞれ受信するので、十分な受信感度が得られる。また高周波信号出力端子とチューナとの間を同軸線路で電気的に接続するようにしたので、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を、互いに干渉することなしに、1つの高周波信号出力端子から出力し、受信することができる。また、高周波信号出力端子にコンデンサを電気的に接続するとともに、高周波信号出力端子から出力される高周波信号出力に制御電圧を重畳する制御電圧重畳回路を設けて、高周波信号出力端子から第1及び第2の可変容量手段に制御電圧を印加するようにしたので、高周波信号出力線と制御電圧線を一本化できる。
本発明によれば、1つの連続した周波数帯域を低周波帯域側と高周波帯域側とに分け、2つのアンテナでそれぞれの周波数を受信する場合であっても、1つの出力端子で高周波信号を出力することができ、しかも十分な受信感度(出力強度)が得られる。
以下に本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態を示し、チューナブルアンテナを備えた受信装置の基本構成例を示す図である。
受信装置は、チューナブルアンテナ100と、チューナブルアンテナを搭載する本体200とから構成される。
チューナブルアンテナ100は、プリント配線基板1にプリントされた2つの受波素子11、12と、それぞれの受波素子11,12の一端部(一端または一端より距離が離れた場所)に電気的に接続された可変容量手段21、22と、1つの高周波信号給電部3とによって構成されている。第1の受波素子11と第1の可変容量手段21とから第1の同調回路が構成され、第2の受波素子12と第2の可変容量手段22とから第2の同調回路が構成される。第1の同調回路と高周波信号給電部3とによって第1のアンテナが構成され、第2の同調回路と高周波信号給電部3とによって第2のアンテナが構成される。
各可変容量手段21,22は、受波素子11、12の一端部となる接続部41、42と、受信周波数を制御するための制御電圧を印加する周波数制御端子51、52と、グランド接続するための可変容量手段用グランド端子61、62とを備えている。
受波素子11,12の接続部41、42には、可変容量ダイオード71、72のカソードが電気的に接続されており、アノードにはチップコンデンサ81、82と、チップ抵抗91、92の一端が電気的に接続されている。
チップ抵抗91、92の他端は、周波数制御端子51、52の一端に電気的に接続されている。このチップ抵抗91,92は、可変容量ダイオード71、72の容量値を制御するための制御電圧を印加し、かつ、受波素子11、12が受信した高周波信号が周波数制御端子51、52に流入するのを防ぐ作用をする。
チップコンデンサ81、82の他端は、可変容量手段用グランド端子61、62の一端に電気的に接続されている。このチップコンデンサ81,82は、上記の制御電圧が可変容量手段用グランド端子61,62に印加されないようにするためのDCカットとして作用する。
受波素子11、12の他端部は互いに電気的に接続されており、さらに、高周波信号給電部3に電気的に接続される。高周波信号給電部3には、高周波信号出力端子31とインピーダンス整合用グランド端子32とが備えられている。インピーダンス整合用グランド端子32のグランド接続により、チューナブルアンテナの特性インピーダンスをおおよそ50Ωに整合することができる。
また、このインピーダンス整合用グランド端子32が設けられることにより、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を互いに干渉を与えること無しに、1つの高周波信号出力端子31からそれぞれの高周波信号を取り出し、受信することができるようになる。なお、この高周波信号出力端子31から出力された2つの高周波信号は、後述するチューナ回路101に入力された後、所望の高周波信号のみが信号処理される。
なお、受波素子11、12の他端を互いに電気的に接続せず(他端を共通にせず)、受波素子11,12の他端を別々に形成し、各他端部(他端または他端より距離が離れた場所)が高周波信号給電部3に電気的に接続されるようにしてもよい。
チューナブルアンテナ100を搭載する本体200は、チューナ回路101と受信周波数制御回路103とを主に設けた受信装置本体基板10を備える。この受信装置本体基板10に上記チューナブルアンテナ100を搭載したプリント配線基板1が実装されている。チューナブルアンテナ100の可変容量手段用グランド端子61、62の他端とインピーダンス整合用グランド端子32の他端は、受信装置本体基板10のグランド面(図示せず)に電気的に接続される。高周波信号出力端子31は、チューナ回路101の入力端子102に配線106で電気的に接続される。周波数制御端子51、52は、チューナブル
アンテナ外部にある受信周波数制御回路103に配線105で電気的に共通接続される。受信周波数制御回路103は、単独1系統の制御電圧で可変容量ダイオード71、72の容量値を制御する。
次に、図2により、第1の実施の形態によるチューナブルアンテナの動作を説明する。図2は、図1のチューナブルアンテナの高周波信号出力端子31からみた、VSWRを横軸周波数で示したものである。図2に示した実線の特性(A)は、可変容量ダイオード71、72の制御電圧を0.0Vとしたときを示している。このとき、受波素子11が受信可能となる帯域111と、受波素子12が受信可能となる112の2つの帯域でVSWRが低くなっており、本チューナブルアンテナがこの2つのチャンネルで受信可能であることを示している。
一方、図2に示した破線の特性(B)は、制御電圧を3.0Vとしたときの特性を示しており、受波素子11が受信可能となる帯域113と、受波素子12が受信可能となる114の2つの帯域でVSWRが低くなっている。
上記より、制御電圧0.0Vから3.0Vによって受波素子11が受信する帯域は、111の帯域から113の帯域である。すなわち、470MHz〜770MHz全帯域のうち約1/2程度をカバーすることが出来る。一方、受波素子12が受信することが出来るのは、112の帯域から、114の帯域である。すなわち、残りの1/2の帯域をカバーすることが出来る。
よって、470MHzから770MHzの全帯域に割り当てられた各チャンネルに同調するには、図3に示す、受信周波数と制御電圧の対応曲線のうち、実線(A)の2つの対応曲線に従って制御すれば良い。
なお、図2に示すように、第1の同調回路が受信する帯域(111〜113)の高周波側と、第2の同調回路が受信する帯域(112〜114)の低周波側とが重複するように第1及び第2の同調回路を設計する。そして重複している周波数帯においては、可変容量ダイオードに印加する電圧が大きくなる方の同調回路を使用することが好ましい。すなわち、図2のように620MHzを受信する時は、第1の同調回路(at3.0V)を使用
することが好ましい。可変容量ダイオードに印加する電圧が大きいほど、可変容量ダイオードの抵抗成分が小さく、アンテナ利得が良くなるからである。
なお、従来例によるチューナブルアンテナでは、1つの受波素子で470〜770MHzの全帯域をカバーするため、受波素子11あるいは受波素子12と同じインダクタンス値を有する受波素子では、図3の破線(B)に示すように、0〜6Vまで制御電圧を印加しなければならない。また、仮に、1つの受波素子で470〜770MHzの全帯域をカバーし、かつ、0V〜3Vで制御可能となるように設計すると、受信周波数はインダクタンスLの大きさに比例することから、受波素子を小さくする必要があり、アンテナ利得の低下が避けられない。
第1の実施の形態のチューナブルアンテナ及び受信装置によれば、以下に挙げる一つ又はそれ以上の効果を有する。
(1)1つの連続した470〜770MHzの周波数帯域をもつ高周波信号を2つの同調回路で分割して受信するようにして、携帯端末が通常備えている3Vの制御電圧でチューナブルアンテナを制御可能としたので、インダクタンス値を下げるために受波素子を小さくする必要がなくなり、アンテナ利得の低下がなく、十分な受信感度が得られる。
(2)1つの連続した周波数帯域をもつ高周波信号を2つの同調回路で分割して受信する場合において、2つの同調回路を電気的に接続して1つの高周波出力端子から取り出そうとするとき、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号が互いに干渉しあい
分離できないという問題が生じるが、第1の実施の形態によれば、高周波信号給電部に高周波信号出力端子と共にインピーダンス整合用グランド端子を設けたので、このインピーダンス整合用グランド端子を接地して2つの同調回路のインピーダンスマッチングをとれば、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を互いに干渉することなしに、1つの高周波信号出力端子から取り出し、分離することができる。
なお、給電部3のコの字部分(スリット部)の形状を変更することにより、上記の2つの同調回路のインピーダンスマッチング整合を行う。
(3)また、チューナブルアンテナは、無線機の筐体に内蔵できるほど小型化することができる。
[第2の実施の形態]
図4は本発明の第2の実施の形態を示し、チューナブルアンテナを備えた受信装置の変形構成例を示す図である。図4の構成が図1と異なる点は、制御電圧を高周波信号出力端子に重畳するようにした点である。
第2の実施の形態のチューナブルアンテナは、第1の実施の形態と同様、2つの受波素子11、12と、それぞれの受波素子の一端に電気的に接続された可変容量手段21、22と、それぞれの受波素子の他端に電気的に接続された1つの高周波信号給電部3を備えている。それぞれの可変容量手段21,22は、受波素子との接続部41、42と、グランド接続するための可変容量手段用グランド端子61、62とを備えている。
第1の実施の形態のチューナブルアンテナとは異なり、第2の実施の形態のチューナブルアンテナにおいては、受波素子11、12側から可変容量ダイオード71、72に電圧が印加されているため、受波素子接続部41,42と可変容量ダイオード71,72のアノードが電気的に接続されている。これに対して、第1の実施の形態のチューナブルアンテナにおいては、コンデンサ81,82側から可変容量ダイオード71,72に電圧が印加されているため、受波素子接続部41,42と可変容量ダイオード71,72のカソードが電気的に接続されている。
可変容量ダイオード71、72のカソードと可変容量手段用グランド端子61、62の間には、チップコンデンサ81、82と、チップ抵抗91、92とが電気的に並列接続されている。チップ抵抗91、92は、可変容量ダイオード71、72のカソードに電荷が蓄積されるのを防ぐ作用をする。
チップコンデンサ81、82は、可変容量ダイオード71、72と電気的に直列接続されることで、可変容量手段21、22の容量値の微調整に用いる。受波素子11、12の他端は互いに高周波信号給電部3に電気的に接続される。高周波信号給電部3には、高周波信号出力端子31とDCカット用チップコンデンサ33が備えられている。
第2の実施の形態では、高周波信号出力端子31に受信周波数を制御する為の制御電圧を重畳するので、DCカット作用のあるDCカット用チップコンデンサ33が必要となる。このDCカット用チップコンデンサ33は、DCカット用グランド端子32aを介して受信装置本体基板10のグランド面(図示せず)に電気的に接続される。
また、第2の実施の形態によれば、高周波信号出力端子31に電気的に接続されるDCカット用チップコンデンサ33を設け、この一端がDCカット用グランド端子32aを介して接地して2つの同調回路のインピーダンスマッチング整合を行っている。これにより、可変容量手段71、72に印加されるべき制御電圧がDCカット用グランド端子32aに印加されることを防止すると共に、第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を互いに干渉すること無しに、1つの高周波信号出力端子31から取り出し、受信することができるようになる。
高周波信号出力端子31は、同軸ケーブル121を介してチューナ回路101と電気的
に接続される。これにより、2つの受波素子11、12でそれぞれ受信した高周波信号は、同軸線路となる同軸ケーブル121を介してチューナ回路101に入力される。また、この同軸ケーブル121を用いて、それぞれの同調回路に設けられた可変容量ダイオード71,72に制御電圧を印加する。このように、それぞれの受波素子で受信した高周波信号と、この制御電圧とを重畳するためには、重畳回路123をチューナ回路101側に組み込む必要がある。重畳回路123は、チューナ入力端子102と同軸ケーブル121の芯線122との間に設けられるチップコンデンサ125と、同軸ケーブル121の芯線122と受信周波数制御回路103との間に設けられるチップ抵抗126とから構成される。
第2の実施形態においては、第1の実施の形態で用いたインピーダンス整合用グランド端子32ではなく、同軸ケーブル121によってチューナブルアンテナの特性インピーダンスがおおよそ50Ωに整合されている。
第2の実施の形態によれば、制御電圧を高周波信号出力端子31に重畳することが可能である為、第1の実施の形態では必要であった周波数制御端子51、52が不要となる。また、特にチューナブルアンテナ100とチューナ回路101とが離れた場所に設置される場合に、配線本数を1本抑えられ、配線費用を抑えることが出来る。
特に、2軸からなるヒンジ部を有する携帯電話に好適であり、チューナブルアンテナ100を液晶ディスプレイ側に配置し、受信装置本体基板10をキーボード側に配置し、同軸ケーブル121をヒンジ部に配置すればよい。
なお、同軸ケーブル121の代わりにマイクロストリップ線路を用いることもできる。[第3の実施の形態]
図5は本発明の第3の実施の形態を示し、チューナブルアンテナを備えた受信装置の変形構成例を示す図である。図5の構成が図4と異なる点は、第1の受波素子11と第2の受波素子12との長さの比率(インダクタンスの比率)を変えた点である。
第1の受波素子11の長さは、接続部41から給電部3までの距離aであり、第2の受波素子12の長さは、接続部42から給電部3までの距離bである。
第3の実施の形態のチューナブルアンテナは、第2の実施の形態と同様、2つの受波素子11、12と、それぞれの受波素子11,12に電気的に接続された可変容量手段21、22と、1つの高周波信号出力端子31から構成されている。それぞれの可変容量手段21,22には、可変容量ダイオード71、72が含まれている。第3の実施の形態では、第1の受波素子11の長さ(a)を、第2の受波素子12の長さ(b)よりも大きく設定している。これは、低周波数受信側となる第1の受波素子11のインダクタンスLを大きくして、アンテナ利得を良くするためである。さらに第2の受波素子12に電気的に接続される可変容量ダイオード72の容量変化比を、第1の受波素子11に電気的に接続される可変容量ダイオード71の容量変化比より大きく設定している。
次に、図6及び図7により、第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの動作を説明する。図6は、図5のチューナブルアンテナの高周波信号出力端31からみた、VSWRを横軸周波数で示したものである。図6に実線で示した特性(C)は、可変容量ダイオード71、72に印可する制御電圧を0.0Vとしたときの特性を示す。図中に破線で示した特性(D)は、制御電圧を3.0Vとしたときの特性を示す。制御電圧を0.0Vから3.0Vに変化したとき、第1の受波素子11が受信可能となる帯域は、帯域111から帯域113まで変化し、470MHz〜770MHz全帯域の約1/3程度つまり、470MHz〜570MHzまでをカバーする。
一方、第2の受波素子12が受信可能となる112の帯域は、114の帯域まで変化し
、残りの2/3の帯域をカバーする。第1の受波素子11が受信しなければならない帯域を全帯域の1/3程度にすることで、周波数変化の上限を570MHzと低く設定でき、第1の受波素子11の長さを長く、かつ、可変容量ダイオード71の容量変化比を小さくすることが出来る。可変容量ダイオードの容量変化比が小さいと、抵抗成分が小さいので、第1の受波素子11が長く出来ることと併せて、第1の受波素子11が受信する帯域、470〜570MHzのアンテナ利得改善の効果が見込める。
図7に第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの受信周波数と制御電圧の関係を示す。470MHzから770MHzの全帯域に割り当てられた各チャンネルに同調するには、図7に示す、受信周波数と制御電圧の対応曲線のうち、実線(A)の2つの対応曲線に従って制御すれば良い。570MHz受信時は、第1の同調回路(at 3.0V)を使用する。可変容量ダイオード71に印加される電圧が大きい程、可変容量ダイオードの抵抗成分が小さい。そのためアンテナ利得がよい。
図8に第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの受信周波数とアンテナ利得の関係を示す。第3の実施の形態のアンテナ利得は、実線の曲線(E)に示すとおり、470〜570MHz帯域のアンテナ利得を改善した分、570〜770MHzのアンテナ利得は劣化する。しかし、携帯電話筐体に内蔵するチューナブルアンテナにおいては、従来例の利得(F)に示すとおり、元々、周波数が高いほどアンテナ利得が高い。よって、第3の実施の形態によれば、アンテナ利得が平準化され、好都合である。
なお、上述した実施の形態ではいずれもチューナブルアンテナを備えた装置として、受信装置に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、送信装置にも、送受信装置にも適用可能である。
本発明の好ましい形態を付記する。
アンテナは、共振周波数がアンテナ外部から制御可能なチューナブルアンテナであって、金属導体である受波素子とアンテナ外部から制御可能な可変容量手段からなり、前記受波素子と前記可変容量手段は、2組から構成されており、これらの受波素子が1つの高周波信号出力端子に電気的に接続され、この高周波信号部は接地されていることを特徴とする。
また、前記可変容量手段はアンテナの外部回路から印加される制御電圧によってその容量値を制御されており、かつ、前記制御電圧はチューナブルアンテナに含まれる可変容量手段すべてを単独1系統の電圧で制御することを特徴とする。
また、前記制御電圧は前記高周波信号端子に重畳されており、前記可変容量手段は、前記受波素子を介して制御電圧が印加されていることを特徴とする。
また、第1の受波素子(低周波受信用)と、第2の受波素子(高周波受信用)と、第1の受波素子に接続される第1の可変容量手段と、第2の受波素子に接続される第2の可変容量手段と、によって構成されており、第1の受波素子のインダクタンス値は、第2の受波素子より大きく、第1の可変容量手段の容量変化比は第2の可変容量手段より小さいことを特徴とする。
また、第1の受波素子と第1の可変容量手段によって制御可能な共振周波数上限値が、第2の受波素子と第2の可変容量手段によって制御可能な共振周波数下限値より高く、重複する周波数帯域においては、第1の受波素子で高周波信号を受信することを特徴とする。
また、上記チューナブルアンテナを備えた受信装置、送信装置、及び送受信装置であることを特徴とする。
[実施例1]
0〜3V駆動で同調回路を2つにしたときの実験例
図1に示す第1の実施の形態のチューナブルアンテナについて、470〜770MHz全帯域カバーするために、可変容量ダイオード、チップコンデンサ、インダクタンスの各値を次のように設定して実験を行い、第1、第2アンテナの同調周波数を測定した。この実験は図4に示す第2の実施の形態のチューナブルアンテナについても共通する。
第1の受波素子11と第2の受波素子12とを合わせた長さ(長手方向)は、携帯電話機に収まる大きさの40mmとした。第1及び第2の可変容量手段21、22である第1及び第2の可変容量ダイオード71、72には、その容量変化が共に1.8pFから4.
5pFに変化するものを使用した。これらの可変容量ダイオード71、72を駆動する印加電圧は0〜3Vとした。第1、第2のアンテナのチップコンデンサ81、82の容量値は6pF、2pFとした。第1、第2のアンテナのインダクタンスは共に45nHとした。これらの設定値及び測定結果は図12に示した。
第1のアンテナの同調周波数は470MHz〜640MHzであり、第2のアンテナの同調周波数は620MHz〜770MHzであった。チューナブルアンテナの可変容量ダイオードへの印加電圧を0〜3Vの範囲とし、インダクタンスも大きくすることができた。これによりアンテナを大型化することができ、アンテナ利得を向上させることができた。
[比較例1]
0〜6V駆動で同調回路を1つにしたときの実験例
図9に示す従来例のチューナブルアンテナのチューナブルアンテナについて、470〜770MHzの全帯域をカバーするために、可変容量ダイオード、チップコンデンサ、インダクタンスの各値を次のように設定して実験を行い、アンテナの同調周波数を測定した。
受波素子11の長さ(長手方向)は、実施例1と同じく携帯電話機に収まる大きさの40mmとした。可変容量手段21である可変容量ダイオードには、その容量変化が1.0
pFから4.5pFに変化するものを使用した。アンテナのチップコンデンサ容量値は6pFとした。アンテナのインダクタンスは45nHとした。これらの設定値及び測定結果は図13に示した。470〜770MHzの全帯域をカバーするには、可変容量ダイオードを印加電圧0〜6Vで駆動しなければならなかった。
[比較例2]
0〜3V駆動で同調回路を1つにしたときの実験例
比較例2は、比較例1と基本的に同じ構成のチューナブルアンテナを用い、0〜3V駆動とするために、可変容量ダイオード、チップコンデンサ、インダクタンスの各値を次のように設定して実験を行い、アンテナの同調周波数を測定した。
可変容量手段である可変容量ダイオードには、その容量変化が1.8pFから4.5p
Fに変化するものを使用した。アンテナのインダクタンスは25nHとした。これらの設定値及び測定結果は図14に示した。470〜770MHz全帯域カバーするには、アンテナのチップコンデンサ容量値を1000pFとしなければならなかった。
また、図14に示すように、比較例2で実施例1と同じ可変容量ダイオードを使用する場合、低電圧駆動(0〜3V駆動)とするためには、インダクタンス値を小さくする必要がある。そうすると、アンテナ素子を小さくする(インダクタンスの大きさに比例)必要があり、受信感度も小さくなり、アンテナ利得が低下した。
[実施例2]
0〜3V駆動で同調回路を2つにして、その長さを変えたときの実験例
図5に示す第3の実施の形態のチューナブルアンテナについて、470〜770MHz全帯域カバーするために、可変容量ダイオード、チップコンデンサ、インダクタンスの各値を次のように設定して実験を行い、第1、第2アンテナの同調周波数を測定した。
第1の受波素子と第2の受波素子とを合わせた長さ(長手方向)は、実施例1と同様に携帯電話機に収まる大きさの40mmとした。第1の可変容量手段である第1の可変容量ダイオードには、その容量変化が1.8pFから4.5pFに変化するものを使用した。第2の可変容量手段である第2の可変容量ダイオードには、その容量変化が1.8pFか
ら4.5pFに変化するものを使用した。これらの可変容量ダイオードを駆動する印加電圧は0〜3Vとした。第1、第2のアンテナのチップコンデンサ容量値は共に4pFとした。第1、第2のアンテナのインダクタンスは52nH、35nHとした。第1、第2のアンテナ長さは45mm、24mmとした。これらの設定値及び測定結果は図15に示した。
第1のアンテナの同調周波数は470MHz〜570MHzであり、第2のアンテナの同調周波数は560MHz〜770MHzであった。第1アンテナ(低周波数用受信アンテナ)のインダクタンスをより大きくすることができた。これにより低周波数帯域(470〜570MHz)での受信感度を向上させることができた。
本発明の第1の実施の形態によるチューナブルアンテナを備えた受信装置の構成を示す図。 本発明の第1の実施の形態によるチューナブルアンテナの入力特性(VSWR)を示す図。 本発明の第1の実施の形態例によるチューナブルアンテナの受信周波数と制御電圧の関係を示す図。 本発明の第2の実施の形態によるチューナブルアンテナを備えた受信装置の構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態によるチューナブルアンテナを備えた受信装置の構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの入力特性(VSWR)を示す図。 本発明の第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの受信周波数と制御電圧の関係を示す図。 本発明の第3の実施の形態によるチューナブルアンテナの受信周波数とアンテナ利得の関係を示す図。 従来例によるチューナブルアンテナを備えた受信装置の構成を示す図。 従来例によるチューナブルアンテナの入力特性(VSWR)を示す図。 従来例によるチューナブルアンテナの受信周波数と制御電圧の関係を示す図。 本発明の実施例1の実験結果を示す図。 比較例1の実験結果を示す図。 比較例2の実験結果を示す図。 本発明の実施例2の実験結果を示す図。
符号の説明
1 プリント配線基板
10 受信装置本体基板
11,12 受波素子
21、22 可変容量手段
3 高周波信号給電部
31 高周波信号出力端子
32 インピーダンス整合用グランド端子
32a DCカット用グランド端子
33 DCカット用チップンデンサ
41,42 受波素子接続部
51,52 周波数制御端子
61,62 可変容量手段用グランド端子
71,72 可変容量ダイオード
81,82 チップコンデンサ
91,92 チップ抵抗
10 受信装置本体基板
100 チューナブルアンテナ
101 チューナ回路
102 チューナ入力
103 受信周波数制御回路
105、106 配線
111 第1の受波素子が受信する帯域
112 第2の受波素子が受信する帯域
121 同軸ケーブル(同軸線路)
122 同軸ケーブル芯線
123 制御電圧重畳回路
200 本体

Claims (5)

  1. 1つの連続した周波数帯域の高周波信号を受信するチューナブルアンテナにおいて、
    金属導体からなる第1の受波素子と該第1の受波素子の一端部に電気的に接続された第1の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち一部の帯域の高周波信号を受信する第1の同調回路と、
    金属導体からなる第2の受波素子と該第2の受波素子の一端部に電気的に接続された第2の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち残りの帯域の高周波信号を受信する第2の同調回路と、
    前記第1の同調回路の前記第1の受波素子の他端部と前記第2の同調回路の前記第2の受波素子の他端部に電気的に接続され前記第1及び第2の受波素子に給電するための高周波信号給電部と、
    該高周波信号給電部に電気的に接続され、前記第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を出力する高周波信号出力端子と、
    前記高周波信号給電部に電気的に接続されると共に接地されるグランド端子と、
    を備えたことを特徴とするチューナブルアンテナ。
  2. 請求項1に記載のチューナブルアンテナにおいて、
    前記第2の同調回路の受信周波数帯域は前記第1の同調回路の受信周波数帯域よりも大きく、
    前記第1の受波素子の長さは前記第2の受波素子の長さより長く、
    前記第1の可変容量手段の容量変化比は第2の可変容量手段の容量変化比より小さくしたことを特徴とするチューナブルアンテナ。
  3. 請求項1または2に記載のチューナブルアンテナにおいて、
    前記第1の受波素子と前記第1の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の上限値が、第2の受波素子と第2の可変容量手段とによって制御可能な受信周波数の下限値より高いことを特徴としたチューナブルアンテナ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のチューナブルアンテナと、
    前記高周波信号出力端子に電気的に接続されるチューナ回路と、
    前記第1及び第2の可変容量手段に共通の制御電圧を印加して前記第1及び第2の可変容量手段を制御する制御回路と、
    を有するチューナブルアンテナを備えた受信装置。
  5. 1つの連続した周波数帯域の高周波信号を受信するチューナブルアンテナを備えた受信装置において、
    金属導体からなる第1の受波素子と該第1の受波素子の一端部に電気的に接続された第1の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち一部の帯域の高周波信号を受信する第1の同調回路と、
    金属導体からなる第2の受波素子と該第2の受波素子の一端部に電気的に接続された第2の可変容量手段とを有し、前記周波数帯域のうち残りの帯域の高周波信号を受信する第2の同調回路と、
    前記第1の同調回路の前記第1受波素子と前記第2の同調回路の前記第2受波素子とに電気的に接続される高周波信号給電部と、
    前記高周波信号給電部に設けられ、前記第1及び第2の同調回路でそれぞれ受信した高周波信号を出力する高周波信号出力端子と、
    前記高周波信号出力端子に電気的に接続された同軸線路と、
    該同軸線路を介して前記高周波信号出力端子に接続されるチューナ回路と、
    前記高周波信号給電部に電気的に接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの他端と電気的に接続されると共に接地されるグランド端子と、
    前記第1及び第2の可変容量手段に印加する制御電圧を前記高周波信号出力端子から出力される前記高周波信号に重畳させる制御電圧重畳回路と、
    前記制御電圧重畳回路に電気的に接続され、前記高周波信号出力端子から前記第1及び第2の受波素子を介して前記第1及び第2の可変容量手段に前記制御電圧を印加して前記第1及び第2の可変容量手段の容量を制御する制御回路と、
    を有するチューナブルアンテナを備えた受信装置。
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