JP2010039775A - 位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム及び携帯端末位置探索方法 - Google Patents

位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム及び携帯端末位置探索方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物品に備え付けの位置教示機能を使用して、自らが所持する携帯端末以外の他携帯端末の位置を知ることができる位置教示機能を利用した端末位置探索システム及端末位置探索方法を提供する。
【解決手段】車両1には、電子キー(ユーザ所持キー2a、他キー2b)のカーファインダボタン26が操作されたときに、車両1と電子キーとが通信し合い、車両の位置を電子キーに表示することにより車両位置をユーザに教示するカーファインダシステムが設けられている。また、車両1には、カーファインダシステム(カーファインダ機能)を利用してユーザ所持キー2a以外の他キー2bの位置を探索し、この他キー2bの現在位置を、ユーザ所持キー2a上でユーザに通知するキー位置探索システム30が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば物品(対象物)の位置を見失ったユーザに、携帯端末により物品位置を教示する位置教示機能を利用して、複数の携帯端末間における相互位置を探索する位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム及び携帯端末位置探索方法に関する。
近年、各地において郊外型の大型ショッピング施設が多く建設され、このような郊外型の大型ショッピング施設では、多数の客が訪れる関係上、非常に広大な敷地面積の駐車場を完備しているところが多い。よって、このショッピング施設に車両で訪れた客の中には、買い物を終えて帰宅の途に付く際に、駐車場に駐車しておいた車両の位置を忘れてしまう人もいる。よって、このような状況になっても簡単に車両を見つけ出せるようにするために、駐車車両の位置の発見を手助けするシステムとして、今日ではカーファインダシステムというものが開発されている。このカーファインダシステムの一例は、例えば特許文献1,2等に開示されている。
これら文献に開示される一般的なカーファインダシステムでは、ユーザが所持する携帯端末として車両キーや携帯電話等が使用される。そして、カーファインダシステムを動作させる要求操作が携帯端末で行われると、その操作に対応した操作信号が携帯端末から車両に無線発信され、車両がこの操作信号を受信すると、車両と携帯機との間の位置関係を割り出し、携帯端末に車両の駐車位置を表示させる。よって、ユーザは携帯端末の表示位置を見れば車両の駐車位置が確認可能となるので、広大な敷地面積の駐車場において自車両の位置が分からなくなっても、携帯端末の案内によって自車両を簡単に発見することが可能となる。
特開2006−347291号公報 特開2007−241472号公報
ところで、通常のカーファインダシステムでは、所持しているキーと車両との間の位置関係のみ知ることができる。しかし、1台の車両に対して複数のキーが存在する場合、これらキーを別々に所有しているときには、別の人が持つキーの位置を把握することができない。このように、別の人に貸し出したキーの位置が分からないと、これら貸し出したキーが行方不明になる場合も想定され、例えば貸し出しキーが盗難にあった場合には、この盗難キーで車両が盗難の被害に遭う可能性も否めないので、キー位置を管理したい要望があった。
本発明の目的は、物品に備え付けの位置教示機能を使用して、自らが所持する携帯端末以外の他携帯端末の位置を知ることができる位置教示機能を利用した端末位置探索システム及端末位置探索方法を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、物品に位置教示を要求する要求操作が携帯端末で実行された際、当該携帯端末と前記物品との間の位置関係を割り出し、前記携帯端末上でユーザに物品位置を教示する位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システムにおいて、他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品が前記位置教示機能を利用して前記他携帯端末の位置を探索しつつ、その探索結果として他携帯端末位置情報を前記携帯端末に発信し、前記携帯端末が前記他携帯端末位置情報を受信すると該他携帯端末位置情報を基に、前記他携帯端末の位置を前記携帯端末上でユーザに教示する他携帯端末位置教示機能を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が携帯端末で実行されると、物品は位置教示機能を利用して他携帯端末の位置を探索し、その探索結果として他携帯端末の位置を携帯端末上に表示して、他携帯端末の位置をユーザに教示する。このため、携帯端末を所持したユーザに対して、携帯端末上において他携帯端末の位置が通知されるので、ユーザが所持する携帯端末以外の他携帯端末の位置をユーザに教示することが可能となる。このため、携帯端末がどこにあるのかを相互に監視することが可能となり、例えば他携帯端末を無くしてしまうなどの諸問題を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記携帯端末には、前記他携帯端末位置教示機能の実行を開始するときに操作する専用の操作手段が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、他携帯端末位置教示機能を実行させるときに操作する専用の操作手段を携帯端末に設けたので、この操作手段を操作するだけで他携帯端末位置教示機能を動作させられる。このため、ただ単に操作手段を操作するという手間のかからない簡単な操作で他携帯端末位置教示機能を動作させることが可能となる。
本発明では、前記物品は、前記他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品に対する前記携帯端末の位置を算出するとともに、前記物品に対する前記他携帯端末の位置を算出し、前記物品に対する前記携帯端末及び前記他携帯端末の各位置から、前記携帯端末から見た前記他携帯端末の位置を算出して、これを前記他携帯端末の位置として前記携帯端末上でユーザに教示させることを要旨とする。
この構成によれば、携帯端末上における他携帯端末の位置教示は、ユーザが所持する携帯端末から見た位置で通知されるので、ユーザから見た位置という分かり易い形式で、他携帯端末の位置をユーザに教示することが可能となる。
本発明では、前記位置教示機能は、前記物品に受信機として複数のアンテナ素子が設けられ、前記携帯端末から発信された高周波電波を複数の前記アンテナ素子で受信すると、これら当該アンテナ素子で受信した各々の前記高周波電波が持つ受信パラメータを基に、前記携帯端末の位置を推定して当該位置を割り出すことを要旨とする。
この構成によれば、位置推定の方式としては、高い位置推定結果を取得するために、複数のアンテナ素子からなる受信機を使用し、これらアンテナ素子の各々で受信する電波の受信パラメータ(例えば電波波形の位相)を使用して位置を推定する方式が採用される。ところで、この種のアンテナにおいては、隣同士のアンテナ素子の間隔を例えば受信電波のλ/2に設定するなどの諸条件が必要となるが、ここでもし仮に受信電波に低い周波数のものを採用すると、その分だけアンテナ素子を大きな間隔を開けて配置しなくてはならなくなり、受信機(アンテナサイズ)が大型化してしまう問題に繋がる。しかし、本構成では、受信信号に高い周波数の信号を使用するので、隣同士のアンテナ素子の間隔が狭く済むことになり、その分だけ受信機の小型化を図ることが可能となる。
本発明では、前記位置探索機能は、前記携帯端末から発信される無線信号を基に、当該無線信号の到来方向と、前記携帯端末及び前記物品の間の距離との2パラメータを算出して、前記携帯端末の位置を割り出すことを要旨とする。
この構成によれば、携帯端末(他携帯端末も含む)の位置算出に際しては、物品及び携帯端末が向き合う方向と、物品及び携帯機の間の距離との2パラメータを算出するので、ユーザに対する位置教示を、これら方向及び位置という2つの項目で教示することが可能となる。よって、他携帯端末の位置教示をより詳しく行うことが可能となるので、他携帯端末位置教示機能の機能性を高いものとすることが可能となる。
本発明では、物品に位置教示を要求する要求操作が携帯端末で実行された際、当該携帯端末と前記物品との間の位置関係を割り出し、前記携帯端末上でユーザに物品位置を教示する位置教示機能を利用した携帯端末位置探索方法において、他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品が前記位置教示機能を利用して前記他携帯端末の位置を探索しつつ、その探索結果として他携帯端末位置情報を前記携帯端末に発信し、前記携帯端末が前記他携帯端末位置情報を受信すると該他携帯端末位置情報を基に、前記他携帯端末の位置を前記携帯端末上でユーザに教示することを要旨とする。
本発明によれば、物品に備え付けの位置教示機能を使用して、自らが所持する携帯端末以外の他携帯端末の位置を知ることができる。
以下、本発明を具体化した位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム及び携帯端末位置探索方法の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーとして使用される電子キー2との間でキー照合を行う電子キーシステム3と、車両ドア(座席ドア及びラッゲージドアも含む)のドアロックを施解錠するドアロックシステム4と、エンジンの動作状態を管理するエンジンシステム5とが設けられている。なお、電子キー2は、車両1との間で狭域無線通信が可能であって、電子キー2が固有に持つIDコードを無線通信により車両1に発信して車両1にキー照合を行わせるキーである。なお、車両1が物品に相当し、電子キー2が携帯端末及び他携帯端末を構成する。
電子キーシステム3には、電子キー2がIDコードを発信するときに個別のキー操作が不要であるキー操作フリーシステム6がある。キー操作フリーシステム6には、ドアロック施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステムがある。このスマートエントリーシステムでは、車両1に、電子キー2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU7が設けられている。照合ECU7には、車外にLF帯(約130KHz)の信号を発信する車外LF発信機8と、車内に同じLF帯の信号を発信する車内LF発信機9と、低RF帯(約312MHz)の信号を受信可能なRF受信機10とが接続されている。また、照合ECU7は、車内の一ネットワークである車内LAN11を介してドアロックシステム4及びエンジンシステム5に接続されている。
また、電子キー2には、電子キー2の各種動作を統括制御する通信制御部12が設けられている。この通信制御部12は、CPU13やメモリ14等の各種デバイスを持ち、電子キー2が持つ固有のキーコードとしてIDコードがメモリ14に登録されている。通信制御部12には、LF帯の無線信号を受信可能なLF受信機15と、低RF帯(約312MHz)の無線信号を発信可能なRF発信機16とが接続されている。通信制御部12は、LF受信機15でどの種の無線信号を受け付けたか否かを逐次監視するとともに、RF発信機16からの信号発信の動作を管理する。
車両1が駐車状態の際、照合ECU7は、車外LF発信機8からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成して、狭域無線通信(以降、スマート通信と記す)の成立を試みる。電子キー2がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ14に登録されたIDコードを乗せたID信号Sidを低RF帯の信号で返信する。照合ECU7は、RF受信機10でID信号Sidを受信してスマート通信が確立すると、自身のメモリ17に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU7は、この車外照合が成立したことを確認すると、ドアロックシステム4によるドアロック施解錠動作を許可又は実行する。
また、キー操作フリーシステム6には、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン(図示略)の始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。このワンプッシュエンジンスタートシステムでは、例えばカーテシスイッチ(図示略)により運転者の車内への乗車が確認されると、照合ECU7はそれまでの車外LF発信機8からではなく、今度は車内LF発信機9からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU7は、電子キー2がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号SidをRF受信機10で受信すると、自身に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU7は、この車内照合が成立したことを確認すると、エンジンシステム5によるエンジン始動動作を許可する。
電子キーシステム3には、ドアロック施解錠を電子キー2のボタン操作により行うワイヤレスキーシステム18がある。このワイヤレスキーシステム18では、電子キー2に設けられたロックボタン19やアンロックボタン20が操作されると、各操作ボタンに応じた信号内容を持つワイヤレス信号Swlが狭域無線通信(ワイヤレス通信)によりRF発信機16から車両1に向かって知枝RF帯の信号で発信される。このワイヤレス信号Swlには、電子キー2のキーコードであるIDコードと、車両1への要求がドアロックの施錠及び解錠のどちらであるのかを指示する機能コードとが含まれている。
電子キー2でアンロックボタン20が操作されると、電子キー2からワイヤレス信号Swlとして解錠要求が低RF帯の信号で発信される。照合ECU7は、この解錠要求をRF受信機10で受信すると、解錠要求内のIDコードが正しければ、同じ解錠要求内に含まれる解錠を指示する機能コードに従い、ドアロックシステム4にドアロックを解錠させる。また、電子キー2でロックボタン19が操作されると、電子キー2からワイヤレス信号Swlとして施錠要求が低RF帯の信号で発信される。照合ECU7は、この施錠要求をRF受信機10で受信すると、施錠要求内のIDコードが正しければ、同じ施錠要求内に含まれる施錠を指示する機能コードに従い、ドアロックシステム4にドアロックを施錠させる。
車両1には、電子キー2を持つ車両ユーザに車両1の位置(駐車位置)を教示するシステムとしてカーファインダシステム21が設けられている。このカーファインダシステム21では、車両1に、カーファインダシステム21のコントロールユニットとしてカーファインダECU22が設けられている。このカーファインダECU22は、車内LAN11を介して照合ECU7等の他ECUに接続され、これらECUとデータやり取りが可能となっている。また、カーファインダECU22には、高RF帯(約数GHz)の信号を受信可能なRF受信機23と、高RF帯(約数GHz)の信号を発信可能なRF発信機24とが接続されている。車両1には、車両1の進行向きを割り出す車両用コンパス25が搭載されている。車両用コンパス25は、車両1がその都度とる方位に関連する情報としてコンパス情報をカーファインダECU22に出力する。なお、RF受信機23が受信機に相当する。
一方、電子キー2には、カーファインダシステム21のカーファインダ機能を動作させるときに操作するカーファインダボタン26が設けられている。カーファインダボタン26は、プッシュモーメンタリ式のボタンからなり、電気配線を介して通信制御部12に接続されている。電子キー2には、高RF帯(約数GHz)の信号を送受信可能なRF送受信機27が通信制御部12に接続された状態で設けられている。また、電子キー2には、電子キー2の方位を検出するキー用コンパス28が搭載されている。キー用コンパス28は、電子キー2がその都度とる方位に関連する情報をコンパス情報として通信制御部12に出力する。電子キー2には、車両1の位置をユーザに通知する表示系として表示部29が設けられている。表示部29は、通信制御部12によって表示が管理され、電子キー2から見た車両1の位置(方向や距離)を画面表示する。なお、カーファインダ機能が位置教示機能に相当し、カーファインダ機能の実行が位置教示に相当し、カーファインダボタン26の操作が要求操作に相当する。
通信制御部12は、カーファインダボタン26が操作されたことを検出すると、カーファインダボタン26が操作されたことを車両1に伝える通知としてカーファインダ機能トリガ電波ScfをRF送受信機27から高RF帯の信号で発信させる。なお、RF送受信機27は、カーファインダシステム21用の高いRF電波を発信可能な高周波数電波発信回路と、同じくカーファインダシステム21用の高いRF電波を受信可能な高周波数電波受信回路との両方が組み込まれ、通信制御部12からの指令により、選択的に送受信の一方の動作が可能となっている。また、図2に示すように、カーファインダ機能トリガ電波Scfには、電子キー2のIDコードと、カーファインダ機能を実行させることを要求する機能コードとしてカーファインダ機能実行要求と、車両1が電子キー2の位置を推定するときに使用する位置推定信号とが含まれている。なお、位置推定信号は、特に決められたデータ内容を持つものではなく、車両1が電子キー2の位置推定を行うときに使用するための電波である。カーファインダ機能で使用する車両1及び電子キー2の間の無線通信網(以下、カーファインダ機能通信網と記す)の通信エリアは、スマート通信やワイヤレス通信よりも広い例えば数十メートルの狭域通信となっている。
車両1は、このカーファインダ機能トリガ電波Scfの受信機がカーファインダECU22のRF受信機23となっているので、カーファインダ機能トリガ電波ScfをRF受信機23で受信する。カーファインダECU22は、RF受信機23でこのカーファインダ機能トリガ電波Scfを受信すると、まずはこのトリガ電波Scfに含まれるIDコードを、車内LAN11を介して照合ECU7に転送する。照合ECU7は、カーファインダECU22からIDコードを受け付けると、このIDコードに関してID照合を行い、このID照合が成立することを確認すると、ID照合成立の確認結果を、車内LAN11を介してカーファインダECU22に出力する。
カーファインダECU22は、照合ECU7からID照合成立の確認結果を受け付けると、同じ位置推定要求内に含まれるカーファインダ機能実行要求を指令として、カーファインダ機能の実行を開始し、車両1から見た電子キー2の現在位置を求める動作に入る。このとき、カーファインダECU22は、RF受信機23で受信するトリガ電波Scfにおいて位置推定信号の取り込み動作に入り、車両1から見た電子キー2の現在位置を割り出すキー位置算出を開始する。
このキー位置算出として、まずカーファインダECU22は、RF受信機23で受信した位置推定信号を基に、カーファインダ機能トリガ電波Scfの電波到来方向、即ち車両1から見た東西南北が対応付けられていない電子キー2の方向(相対方向)を演算する。なお、この絶対位置方向演算は、カーファインダシステム21の電波受信機であるRF受信機23としてアダプティブアレイアンテナを使用する方式(アダプティブアレイアンテナ方式)が採用されている。アダプティブアレイアンテナ方式は、複数のアンテナ素子が配列されたアレーアンテナを用い、各々のアンテナ素子で受信した受信電波の振幅と位相の差により、受信電波の電波到来方向を割り出す方式である。この演算には、例えばビームフォーマ法、Capon法、線形予測法、最小ノルム法、MUSIC法、ESPRIT法等がある。なお、この受信電波が高周波電波に相当し、受信電波の振幅や位相が受信パラメータに相当する。
カーファインダECU22は、このようにして電子キー2の相対方向を割り出すと、電子キー2の相対方向情報と、車両用コンパス25から取得する方位情報とを基に、車両1から見た東西南北が対応付けられた電子キー2の方向(絶対方向)を算出する。また、カーファインダECU22は、RF受信機23で受け付けた位置推定信号を基に、車両1から電子キー2までの間の距離も演算する。この距離演算は、アダプティブアレイアンテナで受信した受信電波を逆フーリエ変換することによって割り出す演算方式が採用されている。カーファインダECU22は、先のキー位置算出として、このようにして電子キー2の絶対方向と、車両1及び電子キー2の間の距離との算出を実行する。
カーファインダECU22は、このようにして電子キー2の絶対方向と、車両1及び電子キー2間の距離とを割り出すと、これら絶対方向及び距離を電子キー2に伝える通知として推定結果通知SpsをRF発信機24から車両1に向けて発信する。図3に示すように、推定結果通知Spsには、車両1に登録された電子キー2に対応したIDコードと、絶対方向及び距離に関連する情報としてキー位置関連情報とが含まれている。この推定結果通知Spsは、例えば約数GHzの高RF帯の信号により、RF発信機24から電子キー2に向けて発信される。また、キー位置関連情報には、絶対方向に関連する情報として絶対方向情報と、距離に関連する情報として距離情報とが含まれている。
通信制御部12は、RF発信機24から発信された推定結果通知SpsをRF送受信機27で受信すると、まずはこの推定結果通知Spsに含まれるIDコードについてID照合を行う。通信制御部12は、このID照合が成立したことを認識すると、続いてはこの推定結果通知Sps内に含まれるキー位置関連情報の読み取りに移行する。このとき、通信制御部12は、推定結果通知Spsのキー位置関連情報に含まれる絶対方向情報を基に、電子キー2から見た東西南北が対応付けられた車両1の方向(相対方向)を算出する。なお、電子キー2から見た車両1の方向は、車両1から見た電子キー2の絶対方向の180度逆向きの値で算出される。
通信制御部12は、電子キー2から見た車両1の相対方向を算出すると、この相対方向を表示部29に矢印で表示する。また、通信制御部12は、キー位置関連情報の読み取りの際、推定結果通知Spsのキー位置関連情報に含まれる距離情報を基に、車両1及び電子キー2の間の距離も確認し、この距離も表示部29に数字で表示する。これにより、表示部29には、図4に示すように、電子キー2から見た車両1の方向と、車両1及び電子キー2の間の距離とが表示されることから、ユーザは車両1の位置を見失っても、表示部29の案内により所有車両1を簡単に見つけることが可能となる。
また、図1及び図5に示すように、車両1には、カーファインダシステム21(カーファインダ機能)を利用してユーザ所持キー2a以外の他キー2bの位置を探索して、この他キー2bの現在位置をユーザ所持キー2a上でユーザに通知するキー位置探索システム30が設けられている。このキー位置探索システム30では、電子キー2に、キー位置探索システム30を動作させるときに操作するキー探索ボタン31が設けられている。このキー探索ボタン31は、プッシュモーメンタリ式のボタンからなり、電気配線を介して通信制御部12に接続されている。なお、キー位置探索システム30が他携帯端末位置探索機能に相当し、キー探索ボタン31が専用の操作手段に相当する。また、ユーザ所持キー2a及び他キー2bが携帯端末及び他携帯端末を構成する。
図5に示すように、通信制御部12には、キー探索ボタン31が操作されたときに、同操作があった旨の通知として他キー位置教示要求通知Rtkを高RF送受信機27から高RF帯(約数GHz)の信号で発信させる他キー位置教示要求発信部32が設けられている。他キー位置教示要求通知Rtkは、カーファインダECU22に他キー2bの位置を探査させて、その探索結果をユーザ所持キー2aに送り渡すことを要求する通知である。また、通信制御部12には、カーファインダECU22から送られてきた探索結果から、他キー2bの位置を表示部29に表示する他キー位置表示処理部33が設けられている。
一方、カーファインダECU22には、電子キー2から発信された他キー位置教示要求通知RtkをRF受信機23で受信した際に、この他キー位置教示要求通知Rtkを取り込む他キー位置教示要求取得部34が設けられている。また、カーファインダECU22には、電子キー2から他キー位置教示要求通知Rtkを受け付けた際に、カーファインダ機能を使用して各キー2a,2bの位置(車両1から見た電子キー2の絶対方向、車両1−電子キー2の間の距離)を算出するキー位置算出部35が設けられている。また、カーファインダECU22には、キー位置算出部35が算出した各キー2a,2bの位置を探索結果として電子キー2に発信するキー位置推定結果発信部36が設けられている。
また、照合ECU7のメモリ17には、電子キー2に係るIDコードとして、ユーザ所持キー2aのIDコードの他に、他キー2bのIDコードも登録されている。ここで、他キー2bとは、車両1で使用できる複数の電子キー2(車両キー)のうち、車両1の主所持者であるユーザが所持するユーザ所持キー2a以外のキーのことをいい、例えば家族等に貸し渡されるキーとして使用される。また、これらキー2a,2bは、例えばユーザ所持キー2aがマスターキーという位置付けをとるのであれば、他キー2bはサブキーの位置付けをとる。なお、同システム30の実行が他携帯端末の位置教示に相当し、キー探索ボタン31の操作が他携帯端末の要求操作に相当する。
次に、本例のキー位置探索システムの動作を図6に従って説明する。
ユーザ所持キー2aを持ったユーザが他キー2bの位置を知りたくなった場合、ユーザはユーザ所持キー2aに備え付けのキー探索ボタン31を操作する。他キー位置教示要求発信部32は、キー探索ボタン31が操作されたことを確認すると、その操作があった旨の通知として他キー位置教示要求通知Rtkを高RF送受信機27から高RF帯の信号で発信させる。なお、ここで、他キー位置教示要求通知Rtkを高RF帯の信号で発信するのは、カーファインダシステム21の受信周波数、即ちRF受信機23の受信周波数が高RF帯に設定されているからである。
また、他キー位置教示要求通知Rtkには、図6に示すように、ユーザ所持キー2aのIDコードと、カーファインダECU22に他キー2bの探索を行わせる機能コードとして他キー位置探索要求と、車両1がユーザ所持キー2aの位置を推定する際に必要な電波として位置推定信号とが含まれている。なお、キー位置探索システム30で使用する無線通信の通信エリア、つまり車両1及びユーザ所持キー2aの間の通信範囲と、車両1及び他キー2bの間の通信範囲とは、カーファインダシステム21に準ずる通信範囲(例えば数十メートルの狭域通信)をとっている。
車両1がRF受信機23で他キー位置教示要求通知Rtkを受信した際、他キー位置教示要求取得部34は、この他キー位置教示要求通知Rtkに含まれるIDコードを、車内LAN11を介して照合ECU7に転送し、照合ECU7にID照合を行わせる。他キー位置教示要求取得部34は、照合ECU7からID照合成立の確認結果を受け付けると、同じ他キー位置教示要求通知Rtk内に含まれる他キー位置探索要求に従って動作することにより、カーファインダECU22の動作状態を、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの位置を算出する動作の実行状態に入らせる。
このとき、キー位置算出部35は、車両備え付けのカーファインダシステム21(カーファインダ機能)を利用して、他キー2bの位置の探索状態に入る。この場合、キー位置算出部35は、まず最初に、他キー2bにカーファインダ機能トリガ電波Scfを発信させる要求としてトリガ電波発信要求通知RtdをRF発信機24から高RF帯の信号で発信させる。このトリガ電波発信要求通知Rtdには、他キー2bのIDコードと、他キー2bにカーファインダ機能トリガ電波Scfを発信させる機能コードとしてトリガ電波発信要求とが含まれている。なお、キー位置算出部35は、このときに発信する他キー2bのIDコードを、照合ECU7のメモリ17から取得する。
他キー2bは、このトリガ電波発信要求通知Rtdを受信すると、トリガ電波発信要求通知Rtdに含まれるIDコードと、自身に登録されているIDコードとを照らし合わせることにより、ID照合を実行する。他キー2bは、このときに実行するID照合が成立したことを確認すると、同じトリガ電波発信要求通知Rtdに含まれるトリガ電波発信要求に従って動作することにより、カーファインダ機能トリガ電波Scfを、高RF送受信機27から高RF帯の信号で発信させる。このカーファインダ機能トリガ電波Scfは、前述したように車両1にキー位置を推定させるための電波であって、図2に示すデータ構造をとっている。
図6に示すように、他キー2bから発信されたカーファインダ機能トリガ電波Scfを車両1がRF受信機23で受信すると、キー位置算出部35は、このときに受け付けたカーファインダ機能トリガ電波Scfを使用して、他キー2bの現在位置を推定する。即ち、キー位置算出部35は、前述したような受信アンテナとしてアダプティブアレイアンテナを使用して位置演算を行うアダプティブアレーアンテナ方式により、車両1から見た東西南北が対応付けられた他キー2bの方向(絶対方向)と、車両1及び他キー2bの間の距離とを算出する。
また、カーファインダECU22は、他キー2bの位置推定に並行して、ユーザ所持キー2aの現在位置も算出する。即ち、カーファインダECU22は、ユーザ所持キー2aから発信された他キー位置教示要求通知Rtkを受信したとき、この他キー位置教示要求通知Rtkに含まれる位置推定信号を使用して、ユーザ所持キー2aの現在位置も算出する。よって、カーファインダECU22は、車両1から見た他キー2bの位置だけでなく、車両1から見た東西南北が対応付けられたユーザ所持キー2aの方向(絶対方向)と、車両1及びユーザ所持キー2aの間の距離とを算出する。
キー位置算出部35は、これらキー2a,2bの位置推定が完了したことを確認すると、これら各々のキー2a,2bの位置推定結果を用いて、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの位置を算出する。本例の場合、車両1から見たユーザ所持キー2aの方向(絶対方向)と、車両1からユーザ所持キー2aまでの間の距離と、車両1から見た他キー2bの方向(絶対方向)と、車両1から他キー2bまでの間の距離との4つのパラメータを使用して、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの方向及び距離を演算する。これは、図6に示すように、平面座標(X−Y座標)上において車両1及びユーザ所持キー2aの間の位置関係と、車両1及び他キー2bの間の位置関係とが分かれば、つまり平面座標上において車両1とユーザ所持キー2aと他キー2bとの3位置が分かれば、ユーザ所持キー2a及び他キー2bの間の位置関係(方向及び距離)が分かるので、ユーザ所持キー2aから見た東西南北の方位が対応付けられた他キー2bの方向(絶対方向)と、ユーザ所持キー2a及び他キー2bの間の距離とが割り出せるからである。
キー位置推定結果発信部36は、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの絶対方向と、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの間の距離との算出が完了したことを確認すると、この位置推定結果を他キー位置推定結果通知RkkとしてRF発信機24から低RF帯の信号で発信させる。この他キー位置推定結果通知Rkkには、ユーザ所持キー2aのIDコードと、キー位置算出部35が求めた他キー2bの位置情報をユーザ所持キー2a上で表示させる機能コードとして他キー位置表示要求と、キー位置算出部35が求めた他キー2bの位置に関する情報として他キー位置情報とが含まれている。なお、この他キー位置情報は、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの絶対方向と、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの間の距離とに関する情報である。なお、他キー位置推定結果通知Rkkが他携帯端末位置情報に相当する。
ユーザ所持キー2aがこの他キー位置推定結果通知RkkをRF送受信機27で受信すると、他キー位置表示処理部33は、このときに受け付けた他キー位置推定結果通知Rkkに含まれるIDコードと、ユーザ所持キー2aに登録されているIDコードとを照らし合わせることにより、ID照合を実行する。他キー位置表示処理部33は、このときに実行するID照合が成立したことを確認すると、同じ他キー位置推定結果通知Rkkに含まれる他キー位置表示要求に従って動作して、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの位置を表示部29に表示する動作の実行に入る。
他キー位置表示処理部33は、この表示動作の際、同じ他キー位置推定結果通知Rkkに含まれる他キー位置情報を読み取り、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの絶対方向と、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの間の距離とを確認する。そして、他キー位置表示処理部33は、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの絶対方向と、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの間の距離とを表示部29に表示し、他キー2bの位置をユーザに教示する。本例の場合、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの方向が表示部29に矢印で表示されつつ、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの距離が表示部29に数値で表示される。よって、ユーザは、表示部29に表示された矢印や数値を確認することにより他キー2bの位置を知ることが可能となる。
従って、本例においては、カーファインダシステム21(カーファインダ機能)を利用して、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの位置を探索してユーザに教示するキー位置探索システム30を車両1に搭載したので、ユーザ所持キー2aを手元に持っているユーザに対して、他キー2bの位置(方向、距離)を都度教示することが可能となる。よって、1つの車両1に対して複数の電子キー2が使用されている場合、ユーザ所持キー2a以外の車両キーである他キー2bの位置を知りたいというユーザの要望に、大幅な部品点数の増加を伴うことなく応えることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)1つの車両1に対して複数の電子キー2(例えばサブキー)が出回る場合であっても、本例のように車両1にキー位置探索システム30を設ければ、これら電子キー2の間で互いの現在位置を相互に教え合うことが可能となるので、ユーザは自身が持つ所持キー2aで他キー2bの位置を知ることができる。よって、例えば運転者と同乗者とがそれぞれ電子キー2を所持するようにすれば、車両1から離れたときでも、お互いの位置を知ることができる。また、例えば仮に同乗者が子供の場合、この子供に他キー2bを所持させれば、子供が両親からはぐれたとしても、キー位置探索システム30で子供の現在位置を知ることが可能となるので、子供が迷子になることも防止できる。
(2)電子キー2に、キー位置探索システム30を実行させる際に操作する専用の操作ボタンとしてキー探索ボタン31を設けた。このため、キー探索ボタン31を操作するだけでキー位置探索システム30を動作させられるので、単なるボタン操作という手間のかからない簡単な操作でキー位置探索システム30を動作させることができる。
(3)ユーザ所持キー2aにおける他キー2bの位置教示は、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの方向により教示されるので、ユーザから見た方向という分かり易い形式で、他キー2bの位置をユーザに教示することができる。さらに、この位置教示は、ユーザ所持キー2aから見た他キー2bの方向と、ユーザ所持キー2aから他キー2bまでの距離という2項目により教示される。このため、他キー2bの位置をより詳しくユーザに教えることが可能となるので、ユーザが他キー2bの位置をより簡単に把握することができる。
(4)RF受信機23のアンテナとしてアダプティブアレイアンテナを使用し、このときにアンテナで受け付ける受信電波に高い周波数の電波を採用した。よって、この種のアダプティブアレイアンテナには複数のアンテナ素子が必要で、しかも隣同士のアンテナ素子の配置間隔は電波のλ/2が必要となるが、受信電波に高い周波数のものを使用すれば、隣同士のアンテナ素子の配置間隔は小さく済むので、RF受信機23の装置サイズを大型化させずに済む。
(5)電子キー2からカーファインダ機能トリガ電波Scfを発信させて、このカーファインダ機能トリガ電波Scfを車両1に受け取らせ、車両1がカーファインダ機能トリガ電波Scfを基にこの電波到来方向を求めて電子キー2の位置推定を行い、この位置推定結果を電子キー2に返して、電子キー2に互いの位置関係を求めさせることで、車両1及び電子キー2の間の位置関係が求められる。よって、位置推定の演算は車両1側で行うことになるので、この種の演算機能(アンテナも含む)を電子キー2に搭載せずに済む。このため、電子キー2の部品構造の簡素化を図ることができ、例えば電子キー2が大型化してしまうなどの諸問題が発生しない。
(6)カーファインダ機能は、アダプティブアレイアンテナ式RF受信機23、車両用コンパス25及びキー用コンパス28を用い、これら部品群から取得する各種情報を基に、電子キー2から見た車両1の方向や距離を割り出す方式である。ところで、車両1や電子キー2の位置算出は例えばGPS(Global Positioning System)を使用して割り出すことも可能であるが、GPSではビルなどの大きな建造物に影響を受け易いという欠点があるので、細かな位置算出精度を確保できない問題がある。しかし、本例のような割り出し方式を用いれば、この種のコンパス式はGPS式に比べて高い位置算出精度を持つ特性があるので、電子キー2から見た車両1の方向や距離を精度よく算出することができる。
(7)カーファインダ機能トリガ電波Scfと推定結果通知Spsとは、約数GHzの同じ周波数の信号で発信されるので、例えば車両1が位置推定は実行できたものの、その推定結果を電子キー2に伝えることができないという状況を生じ難くすることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 操作手段は、必ずしも専用のボタンであることに限定されず、例えばカーファインダボタン26を長押しするとキー位置探索システム30の動作が実行されるように、カーファインダボタン26をキー位置探索システム30の開始ボタンと共用してもよい。
・ 他キー2bの位置教示は、画面表示により行う場合、必ずしも矢印及び距離の両方で通知することに限らず、一方のみで通知してもよい。また、他キー2bの位置教示は、必ずしも画面表示に限らず、例えば音声通知でもよい。
・ 他キー2bの位置教示は、必ずしも矢印及び距離の表示に限定されず、例えばユーザ所持キー2a及び他キー2bの位置関係を地図で表示してもよい。
・ 他キー2bの位置教示は、必ずしもユーザ所持キー2aと他キー2bとの間の位置関係を通知するものに限らず、例えば車両1と他キー2bとの位置関係をユーザ所持キー2aで画面表示して、ユーザに通知するものでもよい。
・ カーファインダ機能は、アダプティブアレイアンテナ式RF受信機23、車両用コンパス25及びキー用コンパス28を用い、これら部品群から取得する各種情報を基に、電子キー2から見た車両1の方向や距離を割り出す方式に限定されない。例えば、車両1にGPSが搭載されていれば、このGPSから取得する車両位置情報を基に、車両1及び電子キー2の位置関係を割り出すものでもよい。
・ カーファインダ機能は、車両GPSを使用するものの場合、例えば車両GPS情報(車両位置情報)を降車時(例えばエンジンオフ時)に電子キー2に登録し、同キー2で位置教示要求操作があったときに、この情報をキー上で表示する方式を使用してもよい。
・ 電子キー2の車両1の位置表示は、必ずしも矢印に限定されない。例えば、車両1は電子キー2の位置(方向及び距離)を算出するとともに、車両1の現在位置を車載GPS等から算出しつつ、車両1及び電子キー2の位置関係を表したマップデータを作成する。そして、車両1がこのマップデータを電子キー2に発信し、このマップデータ基づく地図が電子キー2の表示部29に表示されるものでもよい。
・ 電子キー2は、例えばGPSを搭載していれば、キー位置情報を車両1に送って、キー位置を車両1に通知する形式のものでもよい。
・ 電子キーシステム3のRF受信機10と、カーファインダシステム21のRF受信機23とは、1つに統合されてもよい。
・ 電子キーシステム3とカーファインダシステム21との通信エリアは、各々異なることに限定されず、これらが同じ領域をとっていてもよい。また、信号周波数は、種々の周波数を使用できることは言うまでもない。
カーファインダシステム21は、電子キーシステム3に属する一機能をとることに限定されず、例えば電子キーシステム3から独立したシステムとなっていてもよい。
・ 位置推定(アダプティブアレイアンテナ方式に準ずる位置算出)は、必ずしも車両1側で行われることに限定されず、電子キー2側で行ってもよい。即ち、電子キー2にアダプティブアレイアンテナを組み込み、車両1から受け付けた電波を基に車両1の位置を推定して、この推定結果を矢印等でユーザに教示するものでもよい。
・ 位置推定は、必ずしも位置推定信号で行うことに限定されず、IDコードや機能コードの電波で行ってもよい。
・ 携帯端末は、電子キー2(要はキー部品)であることに限定されず、例えば携帯電話や携帯型パーソナルコンピュータを用いてもよい。
・ 車両位置の教示形式は、必ずしも単なる矢印に限らず、例えば地図画面により車両位置を表すものでもよい。
・ 表示部29における車両位置の表示(矢印及び距離表示)は、例えば一定時間において表示が行われた後に自動で消去されるものでもよいし、或いは例えばカーファインダボタン26が押されるなどの所定操作が行われると消去されるものでもよい。
・ 位置教示は、必ずしも方向及び距離の両方を表示することに限らず、一方のみが表示されればよい。また、位置教示は、必ずしも画面表示をとることに限定されず、例えば音声報知を採用してもよい。
・ カーファインダシステム21は、必ずしも車両1に適用されることに限らず、使用時において照合を必要とする各種機器や装置に適用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記携帯端末は、物品に対するキー位置付けの端末である。この構成によれば、物品を使用する際に必要となるキーと、位置教示機能用の端末とで別々の部品を用意せずに済むので、部品点数を削減することが可能となる。
(2)請求項1〜5、前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記位置教示機能は、前記物品及び前記携帯端末の一方がこれらの他方から受信する高周波数の信号(電波やデータを含む)を用いて当該他方の位置を推定することにより互いの前記位置関係を割り出す。この構成によれば、位置推定に使用する無線信号に高周波の信号を使用したので、多くのデータ量を送信することが可能となる。
一実施形態におけるカーファインダシステムの概略構成を示すブロック図。 カーファインダ機能トリガ電波のデータ構造を示すデータ概念図。 推定結果通知のデータ構造を示すデータ概念図。 車両位置を画面に表示した電子キーを示す模式図。 キー位置探索システムの概略構成を示すブロック図。 キー位置探索システムの具体的な動作内容を示す説明図。
符号の説明
1…物品としての車両、2…携帯端末及び他携帯端末を構成する電子キー、2a…携帯端末及び他携帯端末を構成するユーザ所持キー、2b…携帯端末及び他携帯端末を構成する他キー、23…受信機としてのRF受信機、30…他携帯端末位置教示機能としてのキー位置探索システム、31…専用の操作手段としてのキー探索ボタン、Rkk…他携帯端末位置情報としての他キー位置推定結果通知。

Claims (6)

  1. 物品に位置教示を要求する要求操作が携帯端末で実行された際、当該携帯端末と前記物品との間の位置関係を割り出し、前記携帯端末上でユーザに物品位置を教示する位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システムにおいて、
    他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品が前記位置教示機能を利用して前記他携帯端末の位置を探索しつつ、その探索結果として他携帯端末位置情報を前記携帯端末に発信し、前記携帯端末が前記他携帯端末位置情報を受信すると該他携帯端末位置情報を基に、前記他携帯端末の位置を前記携帯端末上でユーザに教示する他携帯端末位置教示機能を備えたことを特徴とする位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム。
  2. 前記携帯端末には、前記他携帯端末位置教示機能の実行を開始するときに操作する専用の操作手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム。
  3. 前記物品は、前記他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品に対する前記携帯端末の位置を算出するとともに、前記物品に対する前記他携帯端末の位置を算出し、前記物品に対する前記携帯端末及び前記他携帯端末の各位置から、前記携帯端末から見た前記他携帯端末の位置を算出して、これを前記他携帯端末の位置として前記携帯端末上でユーザに教示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム。
  4. 前記位置教示機能は、前記物品に受信機として複数のアンテナ素子が設けられ、前記携帯端末から発信された高周波電波を複数の前記アンテナ素子で受信すると、これら当該アンテナ素子で受信した各々の前記高周波電波が持つ受信パラメータを基に、前記携帯端末の位置を推定して当該位置を割り出すことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム。
  5. 前記位置探索機能は、前記携帯端末から発信される無線信号を基に、当該無線信号の到来方向と、前記携帯端末及び前記物品の間の距離との2パラメータを算出して、前記携帯端末の位置を割り出すことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の位置教示機能を利用した携帯端末位置探索システム。
  6. 物品に位置教示を要求する要求操作が携帯端末で実行された際、当該携帯端末と前記物品との間の位置関係を割り出し、前記携帯端末上でユーザに物品位置を教示する位置教示機能を利用した携帯端末位置探索方法において、
    他携帯端末の位置教示を要求する要求操作が前記携帯端末で実行された際、前記物品が前記位置教示機能を利用して前記他携帯端末の位置を探索しつつ、その探索結果として他携帯端末位置情報を前記携帯端末に発信し、前記携帯端末が前記他携帯端末位置情報を受信すると該他携帯端末位置情報を基に、前記他携帯端末の位置を前記携帯端末上でユーザに教示することを特徴とする位置教示機能を利用した携帯端末位置探索方法。
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