JP2010039181A - 封筒セット - Google Patents
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Abstract
【課題】個人情報の漏洩を簡便に防止できる封筒セットを提供する。
【解決手段】透明フィルムにより形成される窓部23を有する封筒本体2と、封筒本体2に挿入されるシート材3と、封筒本体2内に挿入されたシート材3の窓部23に対応する位置に取り付けられる宛名表示シート4とを備えており、シート材3における宛名表示シート4の取り付け位置には、離型処理が施された離型処理部が形成されており、宛名表示シート4のシート材3側の一方面には、粘着材層41が形成されており、宛名表示シート4は、粘着材層41を介して前記離型処理部に剥離可能に取り付けられている封筒セット1。
【選択図】図1
【解決手段】透明フィルムにより形成される窓部23を有する封筒本体2と、封筒本体2に挿入されるシート材3と、封筒本体2内に挿入されたシート材3の窓部23に対応する位置に取り付けられる宛名表示シート4とを備えており、シート材3における宛名表示シート4の取り付け位置には、離型処理が施された離型処理部が形成されており、宛名表示シート4のシート材3側の一方面には、粘着材層41が形成されており、宛名表示シート4は、粘着材層41を介して前記離型処理部に剥離可能に取り付けられている封筒セット1。
【選択図】図1
Description
本発明は、封筒セットに関する。
近年、ダイレクトメールは有力な広告媒体として注目されており、ダイレクトメールの需要が拡大している。ダイレクトメールは、お知らせや案内等の各種情報が記載された書面を封筒に封入して消費者に送付するのが一般的である。この封筒の1つの形態として、封筒本体に窓部を有し、その窓部を透明なフィルムで覆うことで封筒本体の内部を見ることができる窓開き封筒が挙げられる。この窓開き封筒は、受取人住所氏名を書面に印字して封筒本体に封入することで、その受取人住所氏名が窓部から確認することが可能となる封筒である。
また、上述した封筒形態の他、封筒本体に窓部を設けないものもあり、このような封筒の場合には、封筒本体の表面に受取人住所氏名が記載される。
しかしながら、従来の封筒を用いた各種通知があった場合、住所や宛名などの個人情報が記載された封筒を廃棄する際には、廃棄物からの個人情報の漏洩を防ぐために、個人情報が記載された書面全体又は個人情報が記載された部分を手で細かくちぎったり、ハサミやシュレッダーで裁断したりしなければならないといった問題があった。特に、個人情報が特定できない程度にまで細かく断片化することは、極めて手間のかかる作業であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、個人情報の漏洩を簡便に防止できる封筒セットを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、透明フィルムにより形成される窓部を有する封筒本体と、前記封筒本体に挿入されるシート材と、前記封筒本体内に挿入された前記シート材の前記窓部に対応する位置に取り付けられる宛名表示シートとを備えており、前記シート材における前記宛名表示シートの取り付け位置には、離型処理が施された離型処理部が形成されており、前記宛名表示シートの前記シート材側の一方面には、粘着材層が形成されており、前記宛名表示シートは、前記粘着材層を介して前記離型処理部に剥離可能に取り付けられている封筒セットにより達成される。
また、この封筒セットにおいて、前記シート材は、シート材本体と、前記シート材本体及び前記宛名表示シートの間に介在される基台シートとを備えており、前記離型処理部は、前記宛名表示シート側の前記基台シートの一方面に形成されており、前記基台シートは、前記シート材本体に剥離可能に取り付けられていることが好ましい。
また、前記基台シートは、取り付けられる前記宛名表示シートに隣接して配置される印字可能な印字部を備えていることが好ましい。
本発明によれば、個人情報の漏洩を簡便に防止できる封筒セットを提供することができる。
以下、本発明に係る封筒セット1について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る封筒セットの一例を示す説明図である。図2(a)は図1の要部拡大図であり、図2(b)は、(a)のA−A断面図である。本発明に係る封筒セット1は、図1及び図2に示すように、封筒本体2と、封筒本体2内に挿入されるシート材3と、シート材3に剥離可能に取り付けられている宛名表示シート4とを備えている。
封筒本体2は、一辺が開口する開封部21を備えており、この開封部21における封筒本体2表面側には、開封部21を塞ぐための封緘片22が連接するように設けられている。また、封筒本体2の表面側には、透明フィルム25により形成される窓部23が設けられている。この窓部23は、封筒本体2の表面側の所定位置に形成された平面視矩形状の開口部24を透明フィルム25で覆うことにより形成されている。
封筒本体2内に挿入されるシート材3は、例えば、紙、合成樹脂等から形成されており、図1に示すように平面視矩形状の形状を有している。このシート材3は、お知らせや案内等の各種情報が記載可能なシート材本体31と、このシート材本体31に取り付けられる基台シート32とを備えている。基台シート32は、封筒本体2内に挿入されるシート材本体31の一方面であって、封筒本体2に形成される窓部23に対応する位置に設けられている。また、基台シート32の一方面(シート材本体31に接する面とは反対側の面)には、所定の離型処理が施された離型処理部33が形成されており、これによって後述の宛名表示シート4が備える粘着材層41が基台シート32に強固に粘着しないように(剥離しやすいように)構成されている。ここで、離型処理とは、通常の離型処置として用いられる方法であれば特に制限されるものではないが、例えばシリコーン処理及びフッ素処理を例示できる。
宛名表示シート4は、封筒セット1の送り先の住所や氏名・名称を表面側に記載可能なシートであり、その裏面側には粘着材層41が形成されている。この宛名表示シート4は、粘着材層41を基台シート32側に向けて、当該基台シート32の離型処理部33に取り付けられる。粘着材層41を形成する粘着材としては、ゴム系、アクリル系、ウレタン系などの公知の感圧型粘着剤を例示することができ、このような粘着材を宛名表示シート4の裏面側に塗工することにより粘着材層41は形成される。
本実施形態に係る封筒セット1は、シート材3から剥離可能な宛名表示シート4を備えているので、封筒セット1を受け取った受信者が封筒セット1を廃棄処分する場合に、宛名表示シート4のみを剥がしてこれを例えばシュレッダーによって裁断するだけで、簡単に個人情報の漏洩を防止することができ、封筒セット1全体をシュレッダーによって裁断する必要がない。
また、宛名表示シート4は、粘着材層41が形成されている一方面をシート材3の離型処理部33に貼り付けるように取り付けられているため、シート材3から宛名表示シート4を剥離する場合、図3に示すように、粘着材層41は、その粘着力を維持したまま、剥離される宛名表示シート4に伴ってきれいに基台シート32から剥がされることになる。したがって、封筒セット1の受信者は、自ら別途郵送しようとする郵便物において、送信者である自己を表示する送信者表示シートとして、剥離した宛名表示シート4を活用することが可能になる。なお、送信者である自己を表示する送信者表示シートとして、剥離した宛名表示シート4を活用する場合、宛名表示シート4に記載されている「様」という文字をはさみ等で除去する。
このように、本実施形態に係る封筒セット1は、シート材3から宛名表示シート4を剥離するという簡単な動作で、廃棄される封筒から受信者の個人情報の漏洩を効果的に防止できると共に、剥離した宛名表示シート4を受信者が送信者となる郵便物の送信者を示す送信者表示シートとして利用できるため、極めて利便性の高い封筒セット1である。
以上、本発明に係る封筒セット1の一実施形態について説明したが、本発明の具体的な構成は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、シート材本体31に設けた基台シート32上に宛名表示シート4を剥離可能に取り付けるように構成しているが、基台シート32を設けずに、シート材本体31上に宛名表示シート4を剥離可能に取り付けてもよい。このような構成を採用する場合、宛名表示シート4が取り付けられるシート材本体31の所定位置に離型処理を施す。
また、上記実施形態において、図4に示すように、基台シート32をシート材本体31に対して剥離可能に取り付けるようにしてもよい。基台シート32をシート材本体31に対して剥離可能に取り付ける方法としては、種々の方法が考えられるが、例えば、図4においては、シート材本体31に取り付けられる基台シート32の一方面に点状に接着材5を数ヶ所塗布し、シート材本体31に接着するようにしている。或いは、基台シート32が取り付けられるシート材本体31の所定位置に離型処理を施すと共に、シート材本体31に取り付けられる基台シート32の一方面に粘着材層を形成するように構成してもよい。このように基台シート32をシート材本体31から剥離可能に構成した場合、宛名表示シート4が貼り付けられた状態のままの基台シート32のみをシート材本体31から分離して、宛名表示シート4を送信者表示シートとして利用するまでのあいだ保管できる一方、不要となった封筒本体2やシート材本体31を処分することが可能になり、使用者の利便性をより一層高めることができる。
また、図4に示すように基台シート32をシート材本体31に対して剥離可能に取り付ける構造を採用する場合、図5に示すように、基台シート32が、取り付けられる宛名表示シート4に隣接して配置される印字可能な印字部34を備えるように構成してもよい。このような構成を採用した場合、封筒セット1の送信者である企業の名称やマーク、インターネット上のホームページのURL、電話番号等の文字情報や図形情報を印字部34に記載することが可能になり、宛名表示シート4に広告機能を付与することが可能になる。よって、たとえ、封筒セット1を受信した受信者が、受信時においてその封筒セット1に内包される情報に興味がなく、宛名表示シート4が取り付けられる基台シート32をシート材本体31から分離し、種々の情報が記載されたシート材本体31や封筒本体2を廃棄処分した場合であっても、受信者の手元には、基台シート32の印字部34に記載された送信者に関する各種情報が残ることになる。この結果、後日、受信者が、既に廃棄した封筒セット1に内包される情報に興味を持った場合であっても、送信者である企業等に電話による問い合わせやインターネット上でのホームページ検索等のコンタクトをとることが可能になる。このように、宛名表示シート4に隣接して配置される印字部34を備えるように基台シート32を構成することは、費用を投じて各種情報が内包される封筒セット1を作成し送信する企業にとっても、送信者である企業の情報を受信者の手元に確実に残すことができるというメリットがある。
また、上記実施形態においては、図2に示すように、封筒セット1の送り先の住所や氏名・名称等を横書きで記載しているが、例えば、図6に示すように、住所や氏名等を縦書きで記載してもよい。
また、図7に示すように、宛名表示シート4に記載される封筒セット1の送り先の住所や氏名・名称等の情報をコード化したバーコードやQRコード(登録商標)等の情報識別子6を宛名表示シート4に記載してもよい。このような場合には、封筒セット1の郵送過程において、バーコードやQRコード(登録商標)等が第三者に読み取られないようにする必要があるが、図8に示すように、封筒本体2に形成される窓部23の大きさや位置を適宜変更することにより、シート材3を封筒本体2内に挿入した際に、バーコードやQRコード(登録商標)等の情報識別子6が封筒セット1の外部から視認できないようにすることが好ましい。
また、封筒セット1を受信した受信者が、自己を表示する送信者表示シートとして、宛名表示シート4を葉書に貼り付ける場合もあるが、図9に示すように、葉書7における送り主の郵便番号欄71は、葉書7の下部に表示されることが一般的である。よって、封筒セット1を受信した受信者が、自己を表示する送信者表示シートとして、宛名表示シート4を葉書7に貼り付ける場合を想定して、図10に示すように、宛名表示シート4の上方に記載する郵便番号と同一の郵便番号8を宛名表示シート4の下方に記載してもよい。このような構成を採用する場合には、図11に示すように、封筒本体2に形成される窓部23の位置を適宜変更することにより、シート材3を封筒本体2内に挿入した際に、宛名表示シート4の下方に記載される郵便番号8が封筒セット1の外部から視認できないようにすることが好ましい。なお、上下双方に郵便番号が記載された宛名表示シート4を受信者が葉書7に貼り付けて郵送する場合には、宛名表示シート4の上方に記載されている郵便番号をはさみ等で切断除去すればよい。
1 封筒セット
2 封筒本体
21 開封部
22 封緘片
23 窓部
3 シート材
31 シート材本体
32 基台シート
33 離型処理部
34 印字部
4 宛名表示シート
41 粘着材層
2 封筒本体
21 開封部
22 封緘片
23 窓部
3 シート材
31 シート材本体
32 基台シート
33 離型処理部
34 印字部
4 宛名表示シート
41 粘着材層
Claims (3)
- 透明フィルムにより形成される窓部を有する封筒本体と、
前記封筒本体に挿入されるシート材と、
前記封筒本体内に挿入された前記シート材の前記窓部に対応する位置に取り付けられる宛名表示シートとを備えており、
前記シート材における前記宛名表示シートの取り付け位置には、離型処理が施された離型処理部が形成されており、
前記宛名表示シートの前記シート材側の一方面には、粘着材層が形成されており、
前記宛名表示シートは、前記粘着材層を介して前記離型処理部に剥離可能に取り付けられている封筒セット。 - 前記シート材は、シート材本体と、前記シート材本体及び前記宛名表示シートの間に介在される基台シートとを備えており、
前記離型処理部は、前記宛名表示シート側の前記基台シートの一方面に形成されており、
前記基台シートは、前記シート材本体に剥離可能に取り付けられている請求項1に記載の封筒セット。 - 前記基台シートは、取り付けられる前記宛名表示シートに隣接して配置される印字可能な印字部を備えている請求項2に記載の封筒セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008201768A JP2010039181A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | 封筒セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008201768A JP2010039181A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | 封筒セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010039181A true JP2010039181A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42011812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008201768A Pending JP2010039181A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | 封筒セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010039181A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4996770B1 (ja) * | 2011-12-27 | 2012-08-08 | 明比古 新谷 | 個人情報保護用の封筒セット及び配送伝票セット |
JP2016060087A (ja) * | 2014-09-17 | 2016-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 送付用葉書封入冊子 |
-
2008
- 2008-08-05 JP JP2008201768A patent/JP2010039181A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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