JP2010038642A - 車速情報出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い車速情報を出力することができる車速情報出力装置を提供する。
【解決手段】車速パルス生成装置11は、エンジンECU31及びナビECU35で生成された4種類の情報を入力し、その入力した情報毎にパルス値を生成する。そして、その生成したパルス値間の比を求めて異常パルス値を除外し、残ったパルス値の平均を求め、出力するデジタル車速パルス信号のパルス値とする。このため、車速パルス生成装置11は、従来の装置と比較して、信頼性の高いデジタル車速パルス信号を出力することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信頼性の高い車速情報を出力する車速情報出力装置に関する。
従来、エンジンECU(Elctric Control Unit)等が、車輪速センサーからのアナログ車速パルス信号をデジタル車速パルス信号へ変換し、その変換したデジタル信号が別の車載装置に供給され、利用されている。ところが、車輪速センサーから得られるアナログ車速パルス信号は、一般的に車速が低い場合にはその信頼性が低い。なぜなら、車速が低ければ低いほど、パルス間の時間間隔が広がるとともに、パルスの立ち上がり及び立ち下がりがなだらかになるからである。
このような信頼性の問題を解消する一つの方法として、下記の特許文献1に記載された技術が知られている。この技術は、車輪に固定されたエキサイタの回転を検出する検出器より発生するパルスについて、その立ち上がりと、立ち下がりの両方を計数するものである。これにより、機械的構成の改変を伴うことなく車速の測定精度を2倍に上げることができる。
特開平5−133967号公報
近年、安全走行や省燃費走行がどの程度なされたかについて診断を行い、その診断結果をドライバーにフィードバックし、さらなる安全走行や省燃費走行を促す仕組みが実現されつつある。具体的には例えば、交差点の手前においてどの程度速度を低下させて右左折したかどうかを診断し、十分に速度を低下させていなかった場合、ドライバーに警告を行うことなどが実現されつつある。このような診断は、車速、自車両の位置、交差点の位置、操舵角等の様々な情報に基づいて行われるため、診断結果は各情報の誤差が積み重なったものとなってしまう。したがって、診断結果の信頼性を高めるためには、従来以上に各情報の信頼性を上げなければならない。
本発明は、このような問題にかんがみなされたものであり、より信頼性の高い車速情報を出力することができる車速情報出力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の車速情報出力装置は、車速情報を生成可能な車速関連情報であって、各車載装置(センサーやECU等)によって生成された車速関連情報を、複数の車載装置それぞれより取得する取得手段と、取得手段より取得された車速関連情報毎に、その車載関連情報に基づいて車速情報を予備車速情報として生成する生成手段と、生成手段によって生成された各予備車速情報を評価し、その評価結果及び各予備車速情報に基づく車速情報を出力する出力手段と、を備える。
つまり、各々の車載装置で生成された車速関連情報を取得し、その取得した車速関連情報毎に予備車速情報を生成し、その生成した予備車速情報を評価し、これら予備車速情報に基づいて車速情報を出力する。
したがって、本発明の車速情報出力装置は、従来の装置(車輪速センサーからのアナログ車速パルス信号のみを用いてデジタル車速パルス信号を生成して出力する装置等)と比較し、(1)単独でも車速情報を生成し得る情報(車速関連情報)を複数の情報源(車載装置)から取得する点、(2)各情報源からの情報を評価して車速情報を出力する点で異なる。よって、本発明の車速情報出力装置は、従来の装置と比較して、信頼性の高い車速情報を出力することができる。
ところで、車輪速センサーからのアナログ車速パルス信号に基づいて車速情報を生成して出力する車載装置が既に車両内に存在している場合も考えられる。このため、取得手段は、車速関連情報の一つとして車速情報自体を取得し、生成手段は、取得手段より取得された車速情報を、そのまま予備車速情報とするようになっていてもよい(請求項2)。
このような車速情報出力装置であれば、既存の仕組みを有効に活用して車速情報の信頼性の向上を図ることができる。
また、車速情報は、具体的な車速を表す数値であってもよいが、デジタル車速パルス信号の形式によって表されたものであってもよい(請求項3)。つまり、周期的に訪れるタイミングに対応したデジタル値(例えば前回タイミングから今回タイミングまでの移動距離を特定することができる値)によって車速を表してもよい。
このような形式で車速情報を出力する車速情報出力装置であれば、デジタル車速パルス信号の形式の車速情報を入力する車載装置に対し、間に他の変換装置を挟むことなく、ポイントツーポイントの接続又はLAN接続によって車速情報を直接供給することができる。
また、車速情報がデジタル車速パルス信号の形式によって表されたものである場合は、予備車速情報も、デジタル車速パルス信号の形式によって表されたものであると良い(請求項4)。
予備車速情報もデジタル車速パルス信号の形式であれば、タイミングを揃えて予備車速情報の評価を行いやすく、また、デジタル車速パルス信号の形式による車速情報の出力も容易である。
ところで、何らかの原因(例えば、ノイズや特性等)により、いずれかの車載装置から異常な車速関連情報を取得する場合も考えられる。この異常な車速関連情報を用いると、出力手段が出力する車速情報の信頼性が悪くなってしまう。そこで、このような信頼性の悪化を防止するためには、出力手段が、信頼性の低い車速関連情報を除いて残りの車速関連情報に基づいて車速情報を出力することが考えられる。具体的には例えば、請求項5に記載のような出力手段が考えられる。すなわち、出力手段は、生成手段より得られた予備車速情報を対象とした、二つの予備車速情報からなる組の全てについて、それぞれ二つの予備車速情報間の比を求め、その比が所定の範囲内にない組に重複して存在する予備車速情報を特定し、その特定した予備車速情報を除いた残りの予備車速情報に基づく車速情報を出力するようになっていることが考えられる。
このような車速情報出力装置であれば、いずれかの車載装置から信頼性の低い(異常な)車速関連情報を取得した場合でも、車速情報の信頼性の悪化を防ぐことができる。また、予備車速情報間の相対的な比によって信頼性の低い車速関連情報を推定して除外するため、その除外判定は、車両の速度状態(速い・遅い)の影響を受けにくく安定している。すなわち、車速情報出力装置より出力される車速情報の信頼性も向上する。
また、信頼性の悪化を防止するためには、さらに出力手段が、特定した予備車速情報を除いた残りの予備車速情報の平均を、車速情報として出力するようになっていてもよい(請求項6)。このような車速情報出力装置であれば、出力される車速情報の信頼性が、より向上する。
ところで、請求項5に記載のような出力手段を有する車速情報出力装置の場合、全ての予備車速情報が除外の対象となってしまう可能性が考えられる。これは、全ての予備車速情報が大きくばらついているような場合に起こる。全ての予備車速情報が除外の対象となってしまう場合は、車速情報を出力できなくなってしまう。このようなことを避けるためには、出力手段は、上述したように予備車速情報を除外すると残りの予備車速情報がなくなってしまう場合は、生成手段より得られた全ての予備車速情報を対象とし、各予備車速情報に対して予め定められた重み付けを行って求めた平均を、車速情報として出力するようになっているとよい(請求項7)。
このような車速情報出力装置であれば、全ての予備車速情報が大きくばらついている場合でも、単独の車載装置からの車速関連情報に基づいて車速情報を出力する場合と比較し、信頼性を有する車速情報を出力することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
図1は、車速パルス生成装置11の接続関係を説明するためのブロック図である。なお、車速パルス生成装置11は、本発明の車速情報出力装置の実施形態である。車速パルス生成装置11には、エンジンECU31、ナビゲーションECU(以下、ナビECUと称す)35、及び、診断装置41が接続されている。また、車速パルス生成装置11は、これらとCAN(Control Aria Netowork)を介して接続されている。
なお、図1では、本発明に関連しない構成を中心に記載し、本発明に関連しない装置等や、その装置等との接続線は省略している。
(1)エンジンECU31
エンジンECU31は、図示しないエンジンを制御するためのECUであり、エンジンを制御する機能を持ったモジュールや、他のECUに情報を提供する機能を持ったモジュールを有する。なお、本発明に関連するモジュールとして、エンジンECU31は、車速パルス変換モジュール32及び車速生成モジュール33を備える。
エンジンECU31には、車輪速センサー21、加速度センサー22、及び、ジャイロセンサー23が接続されており、これら各センサーからの信号を入力するように構成されている。なお、車輪速センサー21は、車輪の回転に応じたアナログパルス信号を出力するセンサーである。また、加速度センサー22は、車両の前後左右方向の加速度に応じた信号を出力するセンサーである。また、ジャイロセンサー23は、車両の角速度に応じた信号を出力するセンサーである。
車速パルス変換モジュール32は、車輪速センサー21より得られるアナログパルス信号を入力し、デジタル車速パルス信号に変換して車速パルス生成装置11へ出力するモジュールである。車速パルス変換モジュール32で変換されて生成されるデジタル車速パルス信号は、所定の周期毎に送出される数値信号であって、所定の係数を掛けることによって、前回タイミングから今回タイミングまでの車両の移動距離を特定することができる数値信号である。なお、エンジンECU31と、車速パルス生成装置11とは、CANを介して接続されているため、車速パルス変換モジュール32は、CANのプロトコルに沿った変換も実施して、上記デジタル車速パルス信号を車速パルス生成装置11へ出力する。
車速生成モジュール33は、車輪速センサー21より得られるアナログパルス信号、加速度センサー22から得られる加速度信号、及び、ジャイロセンサー23から得られる角速度信号に基づいて、車両の速度を表す車速信号を生成し、車速パルス生成装置11へ出力するモジュールである。車速生成モジュール33で生成される車速信号は、所定の周期毎に送出される数値信号であって、所定の係数を掛けることによって、当該タイミングの車両の速度を特定することができる数値信号である。なお、エンジンECU31と、車速パルス生成装置11とは、CANを介して接続されているため、車速生成モジュール33は、CANのプロトコルに沿った変換も実施して、上記車速信号を車速パルス生成装置11へ出力する。
(2)ナビECU35
ナビECU35は、図示しないナビゲーション装置を制御するためのECUであり、経路案内機能等のモジュールや、他のECUに情報を提供する機能を持ったモジュールを有する。なお、本発明に関連するモジュールとして、車速生成モジュール36及び走行距離生成モジュール37を備える。
ナビECU35には、車輪速センサー21、加速度センサー22、ジャイロセンサー23、及び、GPSアンテナ24が接続されており、これらセンサー等から信号を入力するように構成されている。なお、GPSアンテナ24は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信するアンテナである。
車速生成モジュール36は、車輪速センサー21より得られるアナログパルス信号、加速度センサー22から得られる加速度信号、及び、ジャイロセンサー23から得られる角速度信号に基づいて、車両の速度を表す車速信号を生成し、車速パルス生成装置11へ出力するモジュールである。車速生成モジュール36で生成される車速信号は、所定の周期毎に送出される数値信号であって、所定の係数を掛けることによって、当該タイミングの車両の速度を特定することができる数値信号である。なお、ナビECU35と、車速パルス生成装置11とは、CANを介して接続されているため、車速生成モジュール36は、CANのプロトコルに沿った変換も実施して、上記車速信号を車速パルス生成装置11へ出力する。
走行距離生成モジュール37は、車輪速センサー21より得られるアナログパルス信号、加速度センサー22から得られる加速度信号、ジャイロセンサー23から得られる角速度信号、及び、GPSアンテナ24から得られるGPS衛星からの信号に基づき、車両の走行距離を表す走行距離信号を生成し、車速パルス生成装置11へ出力するモジュールである。走行距離生成モジュール37で生成される走行距離信号は、所定の周期毎に送出される数値信号であって、所定の係数を掛けることによって、前回タイミングから今回タイミングまでの車両の走行距離を特定することができる数値信号である。なお、ナビECU35と、車速パルス生成装置11とは、CANを介して接続されているため、走行距離生成モジュール37は、CANのプロトコルに沿った変換も実施して、上記走行距離信号を車速パルス生成装置11へ出力する。
(3)診断装置41
診断装置41は、安全走行や省燃費走行がどの程度なされたかについて診断を行う診断装置である。この診断は、車速パルス生成装置11から得られる車速パルス信号に加え、車両の操舵角の状態を示す信号、エンジンのスロットル開度を表す信号、車両の加減速具体を示す信号等に基づいて行う。具体的な診断方法は周知の方法を用いるものとし、診断方法の説明は省略する。
(4)車速パルス生成装置11
車速パルス生成装置11の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。車速パルス生成装置11は、通信部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。
通信部12は、エンジンECU31、ナビECU35、及び、診断装置41等の、各種のECUや装置と通信を行う機能を担う部位である。なお、これらECU等とは、CANのプロトコルに基づいて通信を行う。
記憶部13は、マスクROMやフラッシュメモリ等の記憶媒体からなり、制御部14が実行するプログラムデータを記憶している。
制御部14は、CPU、DRAM、I/Oバス等を備え、記憶部13より読み出したプログラムに基づく処理を実行する。この処理の内容については後述する。
[動作の説明]
次に、車速パルス生成装置11の動作について説明する。
(1)車速パルス生成処理
図3のフローチャートを用い、車速パルス生成装置11の制御部14が実行する車速パルス生成処理について説明する。なお、車速パルス生成処理は、車速パルス生成装置11への電力供給が開始された際に実行が開始される処理である。
制御部14は、車速パルス生成処理の実行を開始すると、まず、エンジンECU31及びナビECU35から信号の取得を行う(S105)。具体的には、エンジンECU31からはデジタル車速パルス信号及び車速信号を取得し、ナビECU35からは車速信号及び走行距離信号を取得する。
続いて、制御部14は、変換処理を実行する(S110)。これは、S105で取得した信号を、車速パルス形式の信号に変換する処理である。詳細については後述する。
続いて、制御部14は、評価処理を実行する(S115)。これは、S110で変換されて得られた車速パルス形式の各信号をそれぞれ評価し、出力する車速パルス信号のパルス値を生成する処理である。詳細については後述する。
続いて、制御部14は、信号の出力を行う(S120)。具体的には、S115で生成した車速パルス値を、CANプロトコルに沿った形式に変換し、通信部12を介して診断装置41へ出力する。出力を終えると、制御部14は、上述したS105へ処理を戻す。なお、車速パルス生成処理のS105からS120を繰り返す一連のサイクルは、診断装置41へ出力する車速パルスの時間間隔に一致する。
ここで、車速パルス生成装置11が出力するデジタル車速パルス信号の形式について、一例を説明する。パルス信号は、所定の周期で繰り返し送出される信号であって所定のビット数からなるデジタル値である。そして、その1ビットに対しては、所定の走行距離が割り当てられており、サンプリング間の走行距離分だけ、ビットが累積的にインクリメントされる。なお、インクリメントによって最大表現値を超えた場合は、0リセットされる。
(2)変換処理
次に、図4のフローチャートを用い、車速パルス生成装置11の制御部14が実行する変換処理について説明する。なお、変換処理は、上述した車速パルス生成処理のS110で呼び出されて実行が開始される処理である。
制御部14は、変換処理の実行を開始すると、まず、取得した信号の種類毎に処理を分岐し、それぞれ信号の種類に応じた処理を並行実行する。
(2−1)エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号について
エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号の場合は、その車速パルス値をそのまま本処理(変換処理)の出力値とする。
(2−2)エンジンECU31から取得した車速信号について
エンジンECU31から取得した車速信号の場合は、制御部14は、その信号値に基づいてサンプリング間走行距離を算出する(S210)。これは、車速信号のサンプリング間隔の間に走行した距離を算出することであり、例えば、エンジンECU31から得られた車速信号の信号値が36km/hで、その車速信号のサンプリング間隔が0.1sであれば、36/3600×0.1=0.001[km]である。つまり、1mである。
続いて、制御部14は、S210で算出したサンプリング間走行距離に基づいて、車速パルス値を算出する(S215)。具体的には、サンプリング間走行距離/パルス単位長によって車速パルス値を算出する。なお、パルス単位長とは、パルスを構成する1ビットに設定された距離である。制御部14は、車速パルス値を算出すると、算出したパルス値を本処理(変換処理)の出力値とする。
(2−3)ナビECU35から取得した車速信号について
ナビECU35から取得した車速信号の場合は、制御部14は、その信号値に基づいてサンプリング間走行距離を算出する(S220)。これは、車速信号のサンプリング間隔の間に走行した距離を算出することであり、例えば、ナビECU35から得られた車速信号の信号値が36km/hで、その車速信号のサンプリング間隔が0.1sであれば、36/3600×0.1=0.001[km]である。つまり、1mである。
続いて、制御部14は、S220で算出したサンプリング間走行距離に基づいて、車速パルス値を算出する(S225)。具体的には、サンプリング間走行距離/パルス単位長によって車速パルス値を算出する。制御部14は、車速パルス値を算出すると、算出したパルス値を本処理(変換処理)の出力値とする。
(2−4)ナビECU35から取得した走行距離信号について
ナビECU35から取得した走行距離信号の場合は、制御部14は、車速パルス値を算出する(S230)。具体的には、走行距離/パルス単位長によって車速パルス値を算出する。そして、そのパルス値を本処理(変換処理)の出力値とする。
制御部14は、このような各信号の種類に応じた処理を終えると、本処理(変換処理)を終え、呼び出しもとである車速パルス生成処理のS110に続く処理を実行する。
(3)評価処理
次に、図5のフローチャートを用い、車速パルス生成装置11の制御部14が実行する評価処理について説明する。なお、評価処理は、上述した車速パルス生成処理のS115で呼び出されて実行が開始される処理である。
制御部14は、評価処理の実行を開始すると、変換処理より得られた各パルス値について、異なる二種類のパルス値を1組とする全組み合わせを作り、これら各組における二つのパルス値間の比を算出する(S305)。つまり、(A組)エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値と、エンジンECU31から取得した車速信号に基づくパルス値の組、(B組)エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値と、ナビECU35から取得した車速信号に基づくパルス値の組、(C組)エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値と、ナビECU35から取得した走行距離信号に基づくパルス値の組、(D組)エンジンECU31から取得した車速信号に基づくパルス値と、ナビECU35から取得した車速信号に基づくパルス値の組、(E組)エンジンECU31から取得した車速信号に基づくパルス値と、ナビECU35から取得した走行距離信号に基づくパルス値の組、(F組)ナビECU35から取得した車速信号に基づくパルス値と、ナビECU35から取得した走行距離信号に基づくパルス値の組を作り、これら各組における二つのパルス値間の比を算出する。
続いて、制御部14は、異常パルス値を以降の処理の対象から除外する(S310)。具体的には、S305で求めた比が所定の範囲内にない組を、異常パルス値が存在する組として特定し、その特定された組が複数ある場合、それらの組に重複して存在する信号のパルス値を異常パルス値とする。例えば、上述したA組について求めた比とB組について求めた比が、共に所定の範囲内になかった場合、A組とB組を異常パルス値が存在する可能性がある組として特定する。そして、その特定された組に重複して存在する信号のパルス値、すなわち、エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値を異常パルス値とする。
続いて、制御部14は、S310で特定した異常パルス値を除いた残りのパルス値によって平均値を算出し、車速パルス生成装置11が出力するパルス値とする(S315)。例えば、エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値を異常パルス値とした場合は、それ以外のパルス値、つまり、エンジンECU31から取得した車速信号に基づくパルス値と、ナビECU35から取得した車速信号に基づくパルス値と、ナビECU35から取得した走行距離信号に基づくパルス値とを足し合わせて3で割ったものを平均値とする。
なお、S310において異常パルス値として特定されたものが全てのパルス値であった場合、全てのパルス値に対してそれぞれ所定の重み付けを行って平均値を求めるようになっているとよい。例えば、ナビECU35から取得した走行距離信号に基づくパルス値、ナビECU35から取得した車速信号に基づくパルス値、エンジンECU31から取得した車速信号に基づくパルス値、エンジンECU31から取得したデジタル車速パルス信号のパルス値の順に優先するように(より大きな影響を及ぼすように)重み付けを行って平均値を求めるとよい。
制御部14は、平均値を算出すると、本処理(評価処理)を終了し、呼び出しもとである車速パルス生成処理のS115に続く処理を実行する。
[実施形態の効果]
以上、実施形態の車速パルス生成装置11について説明したが、車速パルス生成装置11は、エンジンECU31及びナビECU35で生成された4種類の情報を入力し(S105)、その入力した情報毎にパルス値を生成する(S110)。そして、その生成したパルス値間の比を求めて異常パルス値を除外し、残ったパルス値の平均を求め、出力するデジタル車速パルス信号のパルス値とする(S115)。
したがって、車速パルス生成装置11は、従来の装置(車輪速センサーからのアナログ車速パルス信号のみを用いてデジタル車速パルス信号を生成して出力する装置等)と比較し、(1)単独でもデジタル車速パルス信号を生成し得る情報を複数の情報源(エンジンECU31及びナビECU35)から取得する点、(2)各情報源からの情報を評価してデジタル車速パルス信号を出力する点で異なる。加えて、エンジンECU31から取得する車速信号や、ナビECU35から取得する車速信号や、ナビECU35から取得する走行距離信号は、複数のセンサーによって補正された高精度な信号である。よって、本実施形態の車速パルス生成装置11は、従来の装置と比較して、信頼性の高いデジタル車速パルス信号を出力することができる。
また、車速パルス生成装置11は、異なる二種類のパルス値を1組とする全組み合わせを作り、これら各組における二つのパルス値間の比を算出する(S305)。そして、比が所定の範囲内にない組を、異常パルス値が存在する組として特定し、その特定された組が複数ある場合、それらの組に重複して存在する信号のパルス値を異常パルス値として、平均値を求める対象から除く(S310,S315)。
したがって、本実施形態の車速パルス生成装置11によれば、いずれかのECUから信頼性の低い(異常な)情報を取得した場合でも、出力するデジタル車速パルス信号の信頼性の悪化を防ぐことができる。また、本実施形態の車速パルス生成装置11は、異なる二種類のパルス値間の相対的な比によって信頼性の低い情報を推定して除外するため、その除外判定は、車両の速度状態(速い・遅い)の影響を受けにくく安定している。すなわち、本実施形態の車速パルス生成装置11は、信頼性の高いデジタル車速パルス信号を出力することができる。
また、本実施形態の車速パルス生成装置11は、異常パルス値として特定されたものが全てのパルス値であった場合、全てのパルス値に対してそれぞれ所定の重み付けを行って平均値を求めるようになっている。このため、エンジンECU31及びナビECU35から取得した全ての信号が大きくばらついている場合でも、単独のECUからの信号に基づいてデジタル車速パルス信号を出力する場合と比較し、信頼性を有するデジタル車速パルス信号を出力することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態の車速パルス生成装置11は、異常パルス値を除いた残りのパルス値の平均を求め、デジタル車速パルス信号をパルス値としていたが、他の方法によって各パルス値の評価を行い、デジタル車速パルス信号のパルス値を算出してもよい。例えば、ECUから出力される信号についての誤差情報を、さらに得られるのであれば、その誤差情報に基づいて評価を行ってもよい。具体的には、GPS信号からは位置情報の誤差情報が得られるため、GPS信号を利用する走行距離生成モジュール37より出力された走行距離信号については、その誤差情報に基づき、走行距離信号の利用可否や、走行距離信号の重み付け係数を決定するようになっていてもよい。
このような車速パルス生成装置であっても、従来の装置と比較して、信頼性の高いデジタル車速パルス信号を出力することができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応を示す。
車速パルス変換モジュール32、車速生成モジュール33、車速生成モジュール36、及び、走行距離生成モジュール37から出力される信号が、車速関連情報に相当する。また、エンジンECU31及びナビECU35が、車載装置に相当する。車速パルス生成装置11の通信部12が取得手段に相当し、車速パルス生成装置11の制御部14が生成手段及び出力手段に相当する。また、車速パルス生成装置11の制御部14が実行する変換処理において得られる各信号のパルス値が予備車速情報に相当する。
車速パルス生成装置の接続関係を説明するためのブロック図である。 車速パルス生成装置の概略構成を説明するためのブロック図である。 車速パルス生成処理を説明するためのフローチャートである。 変換処理を説明するためのフローチャートである。 評価処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11…車速パルス生成装置、12…通信部、13…記憶部、14…制御部、21…車輪速センサー、22…加速度センサー、23…ジャイロセンサー、24…GPSアンテナ、31…エンジンECU、32…車速パルス変換モジュール、33…車速生成モジュール、35…ナビECU、36…車速生成モジュール、37…走行距離生成モジュール、41…診断装置。

Claims (7)

  1. 車速情報を生成可能な車速関連情報であって、各車載装置によって生成された車速関連情報を、複数の車載装置それぞれより取得する取得手段と、
    前記取得手段より取得された前記車速関連情報毎に、その車載関連情報に基づいて車速情報を予備車速情報として生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された前記各予備車速情報を評価し、その評価結果及び前記各予備車速情報に基づく車速情報を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする車速情報出力装置。
  2. 請求項1に記載の車速情報出力装置において、
    前記取得手段は、前記車速関連情報の一つとして車速情報自体を取得し、
    前記生成手段は、前記取得手段より取得された前記車速情報を、そのまま予備車速情報とすること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車速情報出力装置において、
    前記車速情報は、デジタル車速パルス信号の形式によって表されたものであること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
  4. 請求項3に記載の車速情報出力装置において、
    前記各予備車速情報は、デジタル車速パルス信号の形式によって表されたものであること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車速情報出力装置において、
    前記出力手段は、前記生成手段より得られた前記予備車速情報を対象とした、二つの前記予備車速情報からなる組の全てについて、それぞれ二つの前記予備車速情報間の比を求め、その比が所定の範囲内にない組に重複して存在する前記予備車速情報を特定し、その特定した予備車速情報を除いた残りの前記予備車速情報に基づく前記車速情報を出力すること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
  6. 請求項5に記載の車速情報出力装置において、
    前記出力手段は、前記予備車速情報の平均を、前記車速情報として出力すること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の車速情報出力装置において、
    前記出力手段は、前記特定した予備車速情報を除くと残りの前記予備車速情報がなくなってしまう場合は、前記生成手段より得られた全ての前記予備車速情報を対象とし、前記各予備車速情報に対して予め定められた重み付けを行って求めた平均を、前記車速情報として出力すること、
    を特徴とする車速情報出力装置。
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