JP2010037611A - 熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法 - Google Patents

熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法 Download PDF

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Hiroki Yamagami
洋樹 山上
Shigeyuki Aizawa
重行 相澤
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Abstract

【課題】内部に螺旋状に形成された通水路2をもつハースロール1の内部にできる空気溜まり3に起因して、ハースロール1が、スケールを巻き付けやすくなったり、その表層の局部的な熱膨張不均一により、触れ回り振動を起こしたりするのを防止できる、熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法を提供する。
【解決手段】熱処理炉用ハースロール1内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、前記通水路内にできる空気溜まりにより前記熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部水冷式の熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法に関する。
鋼帯をはじめとする金属帯を、熱処理炉内を連続的に通帯することで、連続的に熱処理する生産方法が採られることは多い。
このような熱処理炉内で、金属帯を下から支えたり、巻き回して通帯方向を変えたりするのに、ハースロールと呼ばれるロールが使用される。
ところで、図2に示すような鋼帯の連続溶融鍍金設備100に用いられる焼鈍炉30の前段に設置される無酸化炉や、図3に示すような鋼帯の連続焼鈍設備200に用いられる直火還元炉や加熱炉では、燃料と燃焼用空気を混合したガスをバーナーで燃焼させて、鋼帯を500〜700℃に加熱する。その際、燃料と空気の比(空燃比)を1.0以下とし、不完全燃焼させて酸素が余らないようにすることで、鋼帯を極力酸化させない方法が採られる。
しかしながら、実際には、わずかながら鋼帯の表面は酸化し、薄いスケールの層が形成される。このようなスケールの層は、その後、窒素−水素雰囲気で還元されるため、製品そのものへの影響はないが、生成したスケールが還元前にハースロールに巻き付いて鋼帯に押し疵をつけたり、巻き付いたスケールが剥がれて鋼帯に再付着したりして、表面品質を悪化させる問題がある。
このような問題に対して、ハースロールの内部を水冷し、熱収縮を利用してスケールが巻きつかないようにしたり、巻き付いてもすぐに剥離させる技術が知られている。このような内部水冷式のハースロールとして、例えば特許文献1には、内部に冷却水を通すための通水路を有し、その表面に金属を接触させて冷却するハースロールであって、通水路を螺旋状にしたものが紹介されている。その一例について、ハースロール中心軸方向断面図を図4に示すが、ハースロール1の一端から冷却水wが注水され、螺旋状に形成された通水路1に沿って旋回するように流れ、他端から排水される。
特開平06−340928号公報
ここで、内部に螺旋状に形成された通水路2をもつハースロール1では、図5に示すごとく、ハースロール1内部に冷却水排出口より高い場所があるため、冷却水流量が十分でないと、ハースロール1内部に空気溜まり3ができる。
空気と水では熱伝達係数が異なるため、特に鋼帯をはじめとする熱処理すべき金属帯の搬送停止時など、ハースロール1の回転が停止したときに、空気溜まり3のできた部分と、冷却水wと接触している部分とで、温度偏差ができ、空気溜まり3ができた部分では、ハースロール1の表面が局部的に高温になり、焼き付きが起こって、金属帯のスケールを巻き付けやすくなる問題があった。
また、ハースロール1の表層においても熱膨張が不均一になって、搬送再開後に、触れ回り振動を起こす場合があるという問題があった。
本発明は、従来技術のかような問題を解決するためになされたものであり、内部に螺旋状に形成された通水路2をもつハースロール1の内部にできる空気溜まり3に起因して、ハースロール1が、スケールを巻き付けやすくなったり、その表層の局部的な熱膨張不均一により、触れ回り振動を起こしたりするのを防止できる、熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)熱処理炉用ハースロールであって、該熱処理炉用ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、前記通水路内にできる空気溜まりにより前記熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整したものであることを特徴とする熱処理炉用ハースロール。
(2)前記通水路を流れる冷却水の流量を3.0m/h以上としたことを特徴とする(1)の熱処理炉用ハースロール。
(3)熱処理炉用ハースロールの冷却方法であって、該熱処理炉用ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、前記通水路内にできる空気溜まりにより前記熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整することを特徴とする熱処理炉用ハースロールの冷却方法。
(4)前記通水路を流れる冷却水の流量を3.0m/h以上とすることを特徴とする(3)の熱処理炉用ハースロールの冷却方法。
(5)(3)または(4)の熱処理炉用ハースロールの冷却方法を用いて金属帯を熱処理することを特徴とする金属帯の製造方法。
本発明によれば、内部に螺旋状に形成された通水路2をもつハースロール1の内部にできる空気溜まり3に起因して、ハースロール1が、スケールを巻き付けやすくなったり、その表層の局部的な熱膨張不均一により、触れ回り振動を起こしたりするのを防止できる、熱処理炉用ハースロール、熱処理炉用ハースロールの冷却方法、および、金属帯の製造方法を提供できる。
本発明では、熱処理炉用ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、通水路内にできる空気溜まりにより熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整したものである。
以下、図1を参照して、連続溶融亜鉛鍍金設備の焼鈍炉用ハースロールに本発明を適用した場合の実施形態について説明する。写真は、実際に用いられているハースロールと同じ螺旋形状で同じ通水路断面積のものの外皮を取り去り、アクリルで覆って内部の空気溜まりのようすがわかるようにしたものである。
発明者らは、通水路の断面積が0.004mであるハースロール(通水路の内径76.3mm、通水路の外径106.5mm、ハースロールの外径140mm、ハースロールの胴長2532mm)に流す冷却水wの流量を種々変更することで、ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水wの流量を変える実験を行った。流速を先述の図5中に示した流速計4にて測定し、流速計4のある位置での断面積に対する先述の0.004mの比を掛け算することで流量に換算した。
流速を0.21m/s以上としたときに、内部にできた空気溜まりを確実に押し流すことができ、局部的に熱膨張が大きくなるのを防止できた。このことより、通水路を流れる冷却水wの流量を3.0立方メートル毎時(m/h)以上とすれば、冷却水通路の内部に空気溜まりができるのを防止できるといえる。
空気溜まりができそうになるのを、これを押し流してしまうことで、空気溜まりができないようにするのが本発明の作用であるが、発明者らの研究によれば、そのための支配的な指標は流速ではなく、流量である。断面積が小さくなると、同じだけの流速を確保しても、冷却水wの運動エネルギーが不足し、空気溜まりができそうになるのを押し流せなくなるから、と考えられる。
以上説明した実施形態においては、本発明は、連続溶融亜鉛鍍金設備の焼鈍炉用ハースロールとしていたが、本発明はこれに限るものではなく、他の熱処理炉に用いられるハースロールであってもよい。
従来は、図2に示すような、鋼帯の連続溶融鍍金設備100に用いられる焼鈍炉30の前段に設置される無酸化炉でわずかに生成したスケールが還元前にハースロールに巻き付いて鋼帯に押し疵をつけたり、巻き付いたスケールが剥がれて鋼帯に再付着したりして、表面品質を悪化させるケースが、処理する鋼帯の本数比で0.10%発生していたが、上記本実施形態の熱処理炉用ハースロールの冷却方法を用いて鋼帯を熱処理するように変更した結果、0%に減少した。
本発明のハースロールの実施形態について説明するための線図である。 鋼帯の連続溶融鍍金設備について説明するための線図である。 鋼帯の連続焼鈍設備について説明するための線図である。 ハースロール中心軸方向断面について説明するための線図である。 通水路内部にできる空気溜まりについて説明するための線図である。
符号の説明
1 ハースロール
2 通水路
3 空気溜まり
4 流速計
10 巻き出しリール
20 溶接機
30 焼鈍炉
31 予熱炉
32 直火還元炉
33 加熱炉
34 均熱炉
35 冷却帯
36 過時効処理帯
37 急冷帯
38 水冷設備
40 ポット
50 切断機
60 巻き取りリール
100 連続溶融鍍金設備
200 連続焼鈍設備
w 冷却水
A 搬送方向

Claims (5)

  1. 熱処理炉用ハースロールであって、該熱処理炉用ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、前記通水路内にできる空気溜まりにより前記熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整したものであることを特徴とする熱処理炉用ハースロール。
  2. 前記通水路を流れる冷却水の流量を3.0m/h以上としたことを特徴とする請求項1の熱処理炉用ハースロール。
  3. 熱処理炉用ハースロールの冷却方法であって、該熱処理炉用ハースロール内部に螺旋状に設けた通水路を流れる冷却水の流量を、前記通水路内にできる空気溜まりにより前記熱処理炉用ハースロールが局部的にスケールを巻き付けやすくなったり、熱膨張したりするのを防止できるように調整することを特徴とする熱処理炉用ハースロールの冷却方法。
  4. 前記通水路を流れる冷却水の流量を3.0m/h以上とすることを特徴とする請求項3の熱処理炉用ハースロールの冷却方法。
  5. 請求項3または請求項4の熱処理炉用ハースロールの冷却方法を用いて金属帯を熱処理することを特徴とする金属帯の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151552A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社神戸製鋼所 鋼板表面疵の抑制方法及び連続焼鈍炉

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