JP2010037052A - エレベータのロープ給油装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルタンクの残油量の確認が容易で、オイルがなくなることなく確実にロープに給油することができるロープ給油装置を提供する。
【解決手段】昇降路1内の乗りかご6を吊支し、巻上機により前記乗りかご6を昇降移動させるロープ5に給油を行うエレベータのロープ給油装置10で、ロープ5の近傍に内部にオイル15を保持しているオイルタンク12を配置する。このオイルタンク12は、一部がロープ5と接触し、オイルタンク12内のオイル15をロープ5に給油する給油部材11を有する。オイルタンク12には、オイルの液位を検出し、その液位が予め設定した液位になると対応する液位信号を出力する液位検出装置16を設け、表示器17により液位検出装置16から出力される検出信号に応じた表示を行う。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路1内の乗りかご6を吊支し、巻上機により前記乗りかご6を昇降移動させるロープ5に給油を行うエレベータのロープ給油装置10で、ロープ5の近傍に内部にオイル15を保持しているオイルタンク12を配置する。このオイルタンク12は、一部がロープ5と接触し、オイルタンク12内のオイル15をロープ5に給油する給油部材11を有する。オイルタンク12には、オイルの液位を検出し、その液位が予め設定した液位になると対応する液位信号を出力する液位検出装置16を設け、表示器17により液位検出装置16から出力される検出信号に応じた表示を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、オイルタンク内のオイルの液位を検出できるように構成したエレベータのロープ給油装置に関する。
一般に、エレベータ設備は、建物内部に形成されたエレベータの昇降路内に乗りかごが昇降可能に設けられ、上部に設けられた巻上機のシーブに架け渡されたロープの一端に吊支されている。このロープの他端には釣合い重りが吊支されており、釣瓶状に構成されている。乗りかごは、巻上機によりシーブが回転することで、エレベータ利用者が指示した任意の階床に向かって昇降駆動される。
このようなエレベータ設備において、乗りかごを吊支するロープには潤滑用のオイルが常時給油されている。このオイル給油装置は、ロープ設置場所近くに配置されたオイルタンク内のオイルを、このオイル内に一部が浸漬され、他部がロープ表面に接触している給油部材により、ロープの表面に常時給油するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなエレベータ設備において、オイルの補給は、通常、保守員が点検の際にオイルタンク内のオイルの残油量を確認し、必要であれば行う。
特開2006−21873号公報
しかしながら、残油量のチェックが保守点検時のみだと、点検周期が長い場合、点検前にオイルがなくなってしまう場合がある。オイルがなくなるとメインロープに給油されなくなるため、メインロープは摩耗しやすく、錆等が発生しやすくなり、寿命が短くなるという問題点がある。
給油装置は、前述のようにロープの設置場所に近く位置する必要があるため、通常は機械室内の巻上機近くの狭い場所に配置される。このため、オイルタンクの大形化は難しく、比較的頻繁な残油量の確認が必要となる。しかし、オイルタンクの設置位置が巻上機近くの狭い場所であるため残油量の確認作業が行い難く、保守員に大きな負担をかけることとなる。
また、近年では、機械室の無い所謂機械室レスエレベータが多く採用されるようになってきた。この場合、昇降路内に巻上機が設置されることが多く、巻上機が昇降路の上部に設置された場合、給油装置も巻上機付近に設置されることとなり、保守員は昇降路の上部まで行きオイルタンクの残油量を確認しなくてはならず、やはり保守員に大きな負担をかけることとなる。
本発明の目的は、オイルタンクの残油量の確認が容易で、オイルがなくなることなく確実にロープに給油することができるエレベータのロープ給油装置を提供することにある。
本発明に係るエレベータのロープ給油装置は、昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持しているオイルタンクと、このオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記オイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、前記オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その液位が予め設定した液位になると対応する液位信号を出力する液位検出装置と、この液位検出器から出力される検出信号を受信し、この検出信号に応じた表示を行う表示器とを備えたことを特徴とする。
この場合、前記液位検出装置は予め設定した複数点の液位を検出し、これら複数点の液位毎に対応する液位信号を出力し、前記表示器は、前記液位検出装置から出力される複数の液位信号に対応して、複数点の表示を行う。
また、本発明に係るエレベータのロープ給油装置は、オイルタンク内のオイルの液位に応じた検出信号を受信し、この検出信号を通信回線により監視センターに発報する発報装置を備えた構成としてもよい。
この場合、液位検出装置は予め設定した複数点の液位を検出し、これら複数点の液位毎に対応する液位信号を出力し、発報装置は、前記液位検出装置から出力される複数の液位信号をそれぞれ監視センターに発報する構成でもよい。
また、本発明に係るエレベータのロープ給油装置は、ロープ近傍に配置された給油用のオイルタンクと、給油用オイルタンクに、電気的駆動弁及び補給管を介して連結され、内部に補給用のオイルを保持している補給用のオイルタンクとを備え、電気的駆動弁は、液位検出装置が予め設定された低液位を検出したときの信号により開動作し、かつ前記液位検出装置が予め設定された高液位を検出したときの信号により閉動作するように構成してもよい。
この場合、液位検出装置は、予め設定された低液位を検出する低液位センサーと予め設定された高液位を検出する高液位センサーとで構成するとよい。
或いは、液位検出装置を、予め設定された低液位と高液位とを検出する一つのセンサーで構成してもよい。
また、本発明に係るエレベータのロープ給油装置は、オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その変化に応じた連続的な液位信号を出力する液位検出装置を用い、この液位検出装置から出力される液位信号を受信してオイルタンク内の液位の変化を記録し記録された液位に関する情報を通信回線により監視センターに送信する監視装置を備えた構成でもよい。
さらに、本発明に係るエレベータのロープ給油装置は、液位検出装置から出力される液位信号を受信し、オイルタンク内の液位の変化を記録し、この記録された液位の変化に基づき、オイルの減少傾向の正常・異常を診断し、この診断結果が異常の場合、通信回線により監視センターに異常を発報する診断装置を設けた構成でもよい。
本発明によるエレベータのロープ給油装置によれば、残油量確認のために保守員が給油装置近くまで行かなくても容易にオイルタンク内の残油量を確認でき、オイル切れが生じることなく、ロープに対して確実に給油することができる。
以下、本発明によるロープ給油装置の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
始に、図9を用いてエレベータ設備の全体構成を概略的に説明する。エレベータの昇降路1上部の機械室2には巻上機(図示せず)が設置されており、この巻上機のメインシーブ3及びそらせシーブ4には複数本のメインロープ(ロープ)5が架け渡されている。このメインロープ5の一端には乗りかご6が懸架され、一方、メインロープ5の他端にはつり合いおもり7が懸架されている。乗りかご6、つり合いおもり7の下側には、乗りかご6の位置によるメインロープ5の質量の変化を打ち消すためのコンペンロープ8が、昇降路1下部に設けられたコンペンシーブ9を介し取り付けられている。
メインロープ5の給油のために、ロープ給油装置10が設置される。ロープ給油装置10は、図10で示すように、内部にオイルが保持されており、給油部材であるフェルト11がオイルタンク12に差し込まれている。フェルト11はフェルト支持部13によって支持され、その一部はオイルタンク12内でオイル内に浸漬されており、他部はメインロープ5の外面と接触している。
オイルタンク12にはカバー14が設けられ、オイルタンク12の上部開放面を覆っている。ロープ給油装置10は、メインロープ5に対してフェルト11を数mm押し付けた状態で組み付けられる。オイルタンク12に貯めてあるオイルは、フェルト11全体にしみ込む。フェルト11には、メインロープ5との接触部に、エレベータの走行に従って半円の溝ができ、半円状の接触面を通じてフェルト11からメインロープ5に給油する。
通常、ロープ給油装置10は、複数本のメインロープ5に満遍なく給油するため、フェルト11との接触面積がほぼ等しくなるように、メインロープ5が横一列に配列されているメインシーブ3とそらせシーブ4との間等に設置される。
図1は本発明のロープ給油装置の一実施の形態の正面図である。このロープ給油装置10は、オイルタンク12に液位検出装置16とランプ等による表示器17を設けている。ロープ給油装置10は、前述のように給油部材であるフェルト11、オイルタンク12、フェルト支持部13、カバー14を有し、オイルタンク12にはオイル15が貯められている。フェルト11の一端はオイル15に浸るように、他端はメインロープ5に接触するように設置されている。
また、オイルタンク12には、その内部のオイルの液位を検出する液位検出装置16が設けられており、ケーブル18を介して給油装置10の外面に設置されたランプ等による表示器17に接続されている。エレベータの走行に従ってオイル15が減少し、予め設定しておいた値を越えると、液位検出装置16がそれを検出し、電気信号を受信した表示器17が点灯して補給要であることを表示する。
すなわち、液位検出装置16は、オイルタンク12内のオイルの液位を検出し、その液位が予め設定した液位になると対応する液位信号を出力する。表示器17は、この液位検出装置16から出力される検出信号を受信し、この検出信号に応じた表示を行う。
ここで、液位検出装置16としては、例えば、静電容量式のものを用いる。この静電容量式では、タンク12内に挿入した電極に測定物であるオイル15が接触すると、電極とタンク12の容器との静電容量値が変化する。この変化を判定回路で検出することで、出力リレーを切り替え、物質の有無を検出する。すなわち、オイル15が減少して、液位検出装置16の電極位置より液位が低下すると、それまでの電極の周囲にオイルが存在した状態に対し、電極とタンク12の容器との静電容量値が大きく変化するため。したがって、この変化を電気信号として取り出せば、オイルタンク12内におけるオイル15の液位が予め設定した液位より低下したことを検出することができる。
また、この他に液位検出装置16としては、フロート式のものを用いてもよい。すなわち、フロート(浮き子)が液面に応じて上下することにより、フロート内に装着された磁石の磁力で、予め設定した高さ位置に設置したリードスイッチを作動させものであり、オイル15の液位が予め設定した液位に達したことを電気的に検出することができる。
このように、液位検出装置16と表示器17という単純で安価な構造を加えることによって、保守の際に給油装置10から離れた位置においても表示器17の表示状態(ランプの点灯の有無)を確認することができる。このため、給油装置10の近くまで行き、カバー14を開けてオイルタンク12内の残油量を確認するという手間を省くことができる。また、表示器17の表示によりオイル15の減少が一目瞭然であるため、オイル15の足し忘れを防止することができ、メインロープ5が給油不足になることを防ぐことができる。
次に、図2で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、液位検出装置19として、予め設定した複数点の液位を検出し、この複数点の液位毎に対応する液位信号を出力するものを用いた。また、表示器20として、液位検出装置19から出力される複数点の液位信号に対応して、ランプ等により複数点の液位表示を行うものを用いた。すなわち、オイルタンク12に、複数点での液位が検出可能な液位検出装置19を設け、ケーブル18を介して、ランプ等による複数の表示点を有する表示器20に接続した。例えば、あらかじめ液位検出装置19が検出する液位を3点設定しておく。オイル15が減少し、第1の設定位置を越えると、液位検出装置19がそれを検出し、その電気信号を受信した表示器20の第1のランプが点灯する。同様に、第2点、第3点についても、オイル15がそれぞれの設定位置を越えて減少すると、それぞれの液位を表示すべく、表示器20の第2、第3のランプが点灯する。
このような構造にすることによって、保守の際にロープ給油装置10から離れた位置においても、表示器20のランプの点灯を確認することができる。このため、ロープ給油装置10の近くまで行き、残油量を確認するという手間を省くことができる。また、表示器20による複数点の表示により、オイル15の量を段階的に確認することができるため、オイル15の減少傾向を大まかに把握することができる。よって、ある程度給油時期の予測がたつ。このため、オイル15の減少が速すぎる、遅すぎるなどの給油異常も発見しやすくなる。
なお、上記説明では表示器20の表示点を3つとしたが、数を多くすると精度が向上する。また、表示器20は、複数点の表示を複数個のランプの点灯によって表示しているが、これに限らず、例えば、ランプの明るさ、色などで残油量を段階的に表示するものを用いてもよい。
また、複数点の液位を検出する液位検出装置としては、前述した静電容量式またはフロート式のものを用いることができる。
静電容量式では、オイルタンク12内に縦向きに挿入した電極とオイルタンク12の容器との間の静電容量が、オイル15の液位の変化に伴って変化する。すなわち、オイルタンク12内オイル15が増加すると、電極棒の液に浸かっている表面積が増大するので、これに比例して、静電容量値が増加する。したがって、この静電容量の値の変化をとらえて、予め設定した複数点の液位毎の静電容量値と、実際の検出された静電容量値を比較することにより、複数点の液位を検出して電気信号を出力することができる。
フロート式の場合は、フロート(浮き子)を液面に応じて上下させる。また、オイルタンク12内には縦方向に沿って中空のロッドを設け、ロッドの予め設定した複数の高さ位置にリードスイッチを封入しておく。フロート内には磁石を装着しておく。この構成により、オイルタンク12内のオイル15の液位が変動すると、これに伴ってフロートが上下動し、このフロート内の磁石の磁力で、ロッド内の封入されたリードスイッチを作動させる。このような構成により、例えば7点までの液位検出が可能である。
次に、図3で示す実施の形態を説明する。この実施の形態の特徴は、遠隔地などに設けられた監視センター22への発報を行う発報装置21が設けたことである。この実施の形態では、図1で示した液位検出装置16と同じ液位検出装置を用いている。すなわち、液位検出装置16は、オイルタンク12内のオイルの液位を検出し、その液位に応じた検出信号を出力する。発報装置21は、この液位検出器16から出力される検出信号の受信手段を持っており、液位検出装置16からの検出信号を受信すると、この検出信号を通信回線により監視センター22に発報する。すなわち、液位検出装置16は、オイルタンク12内のオイルの液位が設定レベル以下か否かを検出するものである。言い換えるとオイルタンク内にオイルがあるかないかを検出するものであり、発報装置21は、オイルタンク12内にオイルがない場合、そのことを監視センター22に発報するものである。
このような構造にすることによって、例えば、発報を受けた監視センター22の監視者が、保守員に対してロープ給油装置10の残油量が設定値を越えた旨を連絡することができるため、確実にメインロープ5が給油不足になることを防ぐことができる。
なお、図示しないが、所定の1点のみを検出する液位検出装置16の代わりに、図2で示した複数点の液位を検出する液位検出装置19を設け、発報装置21と組み合わせてもよい。この場合、液位検出装置19は予め設定した複数の液位を検出し、この複数の液位毎に対応する液位信号を出力する。発報装置21は、液位表示器19から出力される複数の液位信号をそれぞれ監視センター22に発報する。
この場合、発報を受けた監視センター22の監視者は、ロープ給油装置10の残油量を、複数点の液位により段階的に把握することができるので、保守員に対してオイルタンクに対するオイルの補給態勢を事前に準備させることができる。したがって、メインロープ5が給油不足になることを確実に防ぐことができる。
次に、図4で示す実施の形態を説明する。この実施の形態の特徴は、オイルタンクとして、これまで説明してきた給油部材11を有する給油用オイルタンク12の他に補給用オイルタンク24を備えている。これら給油用オイルタンク12と補給用オイルタンク24との間は、電気的駆動弁(例えば電磁弁、以下電磁弁として説明する)23を有する補給管25を介して連結する。補給用オイルタンク24は、内部に補給用のオイル15を保持しており、電磁弁23が開動作することにより、補給管25を通って補給用のオイル15を給油用オイルタンク12に供給する。また、給油用オイルタンク12には、液位検出装置16を設け、給油用オイルタンク12内のオイルの液位を検出し、その液位に応じた検出信号を出力する。
ここで、液位検出装置16として、予め設定された低液位を検出する低液位センサー16aと予め設定された高液位を検出する高液位センサー16bとを設けている。これら液位センサー16a,16bと電磁弁23とはケーブル18により接続されている。
電磁弁23は、低液位センサー16aが予め設定された低液位を検出したときの信号により開動作し、かつ高液位センサー16bが予め設定された高液位を検出したときの信号により閉動作するように構成されている。
したがって、オイルタンク12内のオイル15が減少しあらかじめ設定しておいた値を越えると、低液位センサー16aがそれを検出し、電気信号によって電磁弁23を開き、補給用のオイルタンク24内のオイル15を、補給管25を通して給油用のオイルタンク12内に補給する。オイルタンク12内のオイル15が一定値を越えると、高液位センサー16bがそれを検出し、電気信号によって電磁弁23を閉じる。このような構造にすることによって、給油用オイルタンク12の残油量が少なくなっても自動的にそれを検出し、補給用のオイルタンク24からオイル15が補給されるため、メインロープ5が給油不足になることを防ぐことができる。
ここで、給油用のオイルタンク12は、前述のように、ロープの設置場所に近く位置する必要があるため、巻上機近くの狭い場所に配置されており、比較的小形に形成せざるを得ず、オイル15の貯留量も少ない。これに対し、補給用のオイルタンク24は、給油用のオイルタンク12のような配置上の制約を受けないので、補給の容易な場所に設置でき、形状的にも大容量とすることができる。したがって、給油用のオイルタンク12だけの場合はオイルタンク12に対する補給作業を頻繁に行わなければならないが、大容量の補給用のオイルタンク24を設けたことにより、補給用オイルタンク24内のオイル15が少なくなるまでオイル15を補給する必要はなく、補給作業回数を大幅に減らすことができ、保守の作業効率をアップすることができる。
上記説明では液位検出装置16として、低液位センサー16aと高液位センサー16bとを有するものを例示したが、これに限るものではなく、図2で示した液位検出装置19のように、複数点の液位を検出できるものを用い、これにより予め設定された低液位と高液位とを一つのセンサーで検出するように構成してもよい。
次に、図5で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、液位検出装置26として、オイルタンク12内のオイル15の液位を検出し、その変化に応じた連続的な液位信号を出力するものを用いる。また、現場に監視装置27を設け、監視センター22との間で通信回線によりデータの授受を行っている。監視装置27は、図6で示すように、液位検出装置26から出力される液位信号を受信する受信手段27A、オイルタンク12内の液位の変化を記録する記録手段27B、及びこの記録された液位に関する情報を通信回線により監視センター22に送信する送信手段27Cを有する。
この実施の形態では、液位検出装置26は、オイルタンク12内のオイルの液位変化に対応する連続的な液位信号を出力する。監視装置27はこの連続的な液位信号を受信手段27Aで受信し、記録手段27Bによりこれを記録する。そして、この記録手段27Bに記録された液位の変化データ(残油データ)を、送信手段27Cにより所定の周期で通信回線を通して監視センター22へ送信する。
このような構造にすることによって、給油装置10の残油量データが監視装置27を介して監視センター22へ送られるため、常に残油量を監視することができ、オイル15の正確な減少傾向を把握することができる。よって、メインロープ5が給油不足になるのを事前に防ぐことができる。また、オイル15の減少が速すぎる、遅すぎるなどの給油異常を早期発見することが可能となる。
なお、液位変化に対応して連続的な液位信号を出力する液位検出装置26としては、前述の場合と同様に静電容量式やフローと方式などが用いられる。静電容量式では、前述したように、オイルタンク12内に縦向きに挿入した電極とオイルタンク12の容器との間の静電容量が、オイル15の液位の変化に伴って変化する。したがって、この静電容量に応じた電気信号を出力するように構成することで実現できる。また、フロート式の場合は、フロート(浮き子)が液面の変化に応じて上下するので、このフロートの一編かを電気信号の変化に変換することにより実現することができる。
次に、図7で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、図5の場合と同様に、液位検出装置26として、オイルタンク12内のオイル15の液位を検出し、その変化に応じた連続的な液位信号を出力するものを用いる。また、現場に診断装置28を設け、監視センター22との間で通信回線によりデータの授受を行っている。診断装置28は、図8で示すように、液位検出装置26から出力される液位信号を受信する受信手段28A、オイルタンク12内の液位(残油量)の変化を記録する記録手段28B、この記録された液位に基づきオイル15の減少傾向の正常・異常を診断する診断手段28C、及びこの診断結果が異常の場合、通信回線により監視センター22に異常を発報する発報手段を有する。
液位検出装置26によって検出された残油量のデータは受信手段28Aを介して記録手段28Bに送信され、記録される。診断手段28Cでは記録手段28Bに記録されたオイル15の減少傾向と、同じく記録手段28Bに記録されたエレベータの走行距離の関係を比較する。オイル15の減少量と走行距離の関係から大きくずれが生じると異常と判断する。この場合、異常信号が発報手段28Dへ送られ、発報を監視センター22が受信する。
このような構造にすることによって、エレベータの走行距離に対するオイル15の減少量を把握することができる。このため、例えば、フェルト11が摩耗し、メインロープ5に接触しなくなり、走行しているが給油が行われていない等の給油異常を早期に判断することができる。よって、メインロープ5が給油不足になるのを事前に防ぐことができる。
なお液位検出装置としては、前述した静電容量式及びフローと式のほかに、公知の超音波式や圧力式のものがあり、これらを適用してもよい。
超音波式は、超音波パルスがセンサー発信部から発信され、測定対象に反射して往復するまでの時間を計測することによって、液面等のレベルを連続的に出力する。液面の上昇や下降により往復時間が変動し、その往復時間をレベル信号に変換している。
圧力式は、容器内の液体の比重が変化しない場合、タンク下部の側面(基準面)に加わる圧力は液面レベルに比例する。タンク下部の壁面に圧力式レベル計を取り付け、この圧力を測定することによって連続レベルを出力する。
1 昇降路
5 ロープ
6 乗りかご
10 ロープ給油装置
11 給油部材
12 オイルタンク
15 オイル
16,19,26 液位検出装置
17,20 表示器
21 発報装置
22 監視センター
23 電気的駆動弁
24 補給用オイルタンク
25 補給管
27 監視装置
28 診断装置
5 ロープ
6 乗りかご
10 ロープ給油装置
11 給油部材
12 オイルタンク
15 オイル
16,19,26 液位検出装置
17,20 表示器
21 発報装置
22 監視センター
23 電気的駆動弁
24 補給用オイルタンク
25 補給管
27 監視装置
28 診断装置
Claims (9)
- 昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、
前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持しているオイルタンクと、
このオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記オイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、
前記オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その液位が予め設定した液位になると対応する液位信号を出力する液位検出装置と、
この液位検出器から出力される検出信号を受信し、この検出信号に応じた表示を行う表示器と
を備えたことを特徴とするエレベータのロープ給油装置。 - 前記液位検出装置は予め設定した複数点の液位を検出し、これら複数点の液位毎に対応する液位信号を出力し、
前記表示器は、前記液位検出装置から出力される複数の液位信号に対応して、複数点の表示を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ給油装置。 - 昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、
前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持しているオイルタンクと、
このオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記オイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、
前記オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その液位に応じた検出信号を出力する液位検出装置と、
この液位検出装置から出力される検出信号を受信し、この検出信号を通信回線により監視センターに発報する発報装置と
を備えたことを特徴とするエレベータのロープ給油装置。 - 前記液位検出装置は予め設定した複数点の液位を検出し、これら複数点の液位毎に対応する液位信号を出力し、
前記発報装置は、前記液位検出装置から出力される複数の液位信号をそれぞれ監視センターに発報する
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータのロープ給油装置。 - 昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、
前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持している給油用のオイルタンクと、
この給油用のオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記給油用のオイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、
前記給油用のオイルタンク内のオイルの液位を検出し、その液位に応じた検出信号を出力する液位検出装置と、
前記給油用オイルタンクに、電気的駆動弁及び補給管を介して連結され、内部に補給用のオイルを保持している補給用のオイルタンクとを備え、
前記電気的駆動弁は、前記液位検出装置が予め設定された低液位を検出したときの信号により開動作し、かつ前記液位検出装置が予め設定された高液位を検出したときの信号により閉動作するように構成されている
ことを特徴とするエレベータのロープ給油装置。 - 前記液位検出装置は、予め設定された低液位を検出する低液位センサーと予め設定された高液位を検出する高液位センサーとで構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータのロープ給油装置。 - 前記液位検出装置は、予め設定された低液位と高液位とを検出する一つのセンサーで構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータのロープ給油装置。 - 昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、
前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持しているオイルタンクと、
このオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記オイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、
前記オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その変化に応じた連続的な液位信号を出力する液位検出装置と、
この液位検出装置から出力される液位信号を受信する受信手段、前記オイルタンク内の液位の変化を記録する記録手段、及びこの記録された液位に関する情報を通信回線により監視センターに送信する送信手段を有する監視装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータのロープ給油装置。 - 昇降路内の乗りかごを吊支し、前記乗りかごを昇降移動させるロープに給油を行うエレベータのロープ給油装置であって、
前記ロープ近傍に配置され、内部にオイルを保持しているオイルタンクと、
このオイルタンクに支持され、かつ一部が前記ロープと接触し、前記オイルタンク内のオイルを前記ロープに給油する給油部材と、
前記オイルタンク内のオイルの液位を検出し、その変化に応じた連続的な液位信号を出力する液位検出装置と、
この液位検出装置から出力される液位信号を受信する受信手段、前記オイルタンク内の液位の変化を記録する記録手段、この記録された液位の変化に基づき、オイルの減少傾向の正常・異常を診断する診断手段、及びこの診断結果が異常の場合、通信回線により監視センターに異常を発報する発報手段を有する診断装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータのロープ給油装置。
Priority Applications (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008201979A JP2010037052A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | エレベータのロープ給油装置 |
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2008
- 2008-08-05 JP JP2008201979A patent/JP2010037052A/ja active Pending
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