JP2010036054A - サイクロン集塵装置及び単結晶引き上げシステム - Google Patents

サイクロン集塵装置及び単結晶引き上げシステム Download PDF

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佳史 小林
Ryoichi Ochi
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Takuya Yotsui
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Abstract

【課題】サイクロンの圧力損失を抑えながら、集塵効率を向上させ、分離径の小型化が可能なサイクロン集塵装置を提供する。
【解決手段】サイクロン本体31の直筒状胴体部33のガス導入口36付近に、ガス排気管37より径が大きく流入したガスの流路を規制するような内筒38を配置する。ガス導入口36から流入したガスは、この内筒38と直筒状胴体部33との間の流路39を通過して、サイクロン本体31内を旋回しながら徐々にダストチャンバ32方向に流れる。サイクロン本体31の下部では、逆流防止部材としてのテーパー部44が設けられた排気誘導管42の周囲を通過してダストチャンバ32に流入する。ここで、粉塵が分離、捕集され、ガスのみが排気誘導管42、サイクロン本体31の中央部及びガス排気管37を介して、排気管20bから排気される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所望の粉塵を捕集するサイクロン集塵装置に関し、特に、単結晶引き上げ装置に供給された不活性ガスを吸引して排気する排気系のクリーニング装置に適用して好適なサイクロン集塵装置、及び、そのサイクロン集塵装置を適用した単結晶引き上げシステムに関する。
サイクロン集塵装置は、円筒形状の容器の内部へ粒子を含むガスを導入して周方向に沿って旋回させることにより、旋回運動する気流に含まれる粒子に遠心力を与え、その粒子を分離収集する装置である。サイクロン集塵装置は、重力集塵より小さい径の粒子を分離収集することができるため、さまざまな分野において広く使用されており、これに伴って種々の形態、構成の装置が提案されている。例えば、粒径が分布している粒子を含むガスから、粗粒子と微粒子等を選別して選択的に粒子を捕集したり、あるいは任意の粒径の粒子を選択的に捕集する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、筒形状のサイクロン本体の内部にガスの旋回方向へ回転する内筒を配設することにより、ガスの旋回によるサイクロンあるいは内筒の内面の磨耗損傷を生じ難くした構成の装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開平08−266938号公報 特開2002−210389号公報
このようなサイクロン集塵装置においては、最小分離径を小さくし、小径の粒子や密度の小さい粒子をも適切かつ効率よく分離したいという要望がある。そのためには、サイクロンへのガスの入口あるいは出口の口径を小さくすることによりガス流の流速を上げること、あるいは、サイクロン自体を小型化すること等により、ガスに含まれる粒子に対してより強い遠心力を作用させる方法が考えられる。しかしながら、これらの対策はいずれもガス流の圧力損失を増大させることとなり、送風機やポンプの性能の影響を受けることになる。換言すれば、より強力なパワーの送風機やポンプが必要になる。
そのため、従来のサイクロン集塵装置において小粒径の粉塵を取るためには、フィルター等によりサイクロンで分離できない微粒子を捕集する必要があった。その結果、頻繁なフィルター交換や清掃作業が必要となり、集塵装置のメンテナンスの手間を増やすことになっていた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、サイクロンの圧力損失を抑えながら、集塵効率を向上させ、分離径の小型化が可能なサイクロン集塵装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのようなサイクロン集塵装置により引き上げ装置の排気系に付着した粉塵を効率よく捕集、排出できるクリーニング装置を具備する単結晶引き上げシステムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係るサイクロン集塵装置は、断面が円形な容器である胴体の内部に粒子を含むガスを導入して旋回させることにより、遠心力により前記粒子を分離するサイクロン集塵装置であって、前記ガスを導入する導入口が形成された筒状部材である直筒状胴体部と、前記導入口から導入された前記ガスを前記直筒状胴体部の周面に沿った所定の範囲に誘導するように前記直筒状胴体部の内部に設置された前記直筒状胴体部より径の小さい筒状部材である内筒とを有することを特徴とする。
このような構成のサイクロン集塵装置によれば、導入口から導入されたガスは、直筒状胴体内部に内筒が設置されていることにより、直筒状胴体部の周面に沿った所定の範囲を流れることになる。これにより、直筒状胴体部でガス流の断面積が大きく拡大されることを防ぐことができ、ガス流の流速の低下を抑えることができる。その結果、ガス流に含まれる粒子により強い遠心力を与え、分離径の小径化及び集塵効率の向上が図れる。
好適には、前記内筒は、前記導入口から導入された前記ガスが、当該導入口とほぼ等しいかそれ以下の断面積の流路を形成して当該内筒と前記直筒状胴体部との間を流れるように、当該内筒の外周面と前記直筒状胴体部の内周面との間隔が所定の間隔となるような径の筒状部材である。
また好適には、本発明に係るサイクロン集塵装置は、前記直筒状胴体部の内部に設置され、前記胴体の内部のガスを排気する排気用筒体をさらに有し、前記内筒は、前記直筒状胴体部の径より小さく前記排気用筒体の径より大きい径の筒状部材である。
また好適には、本発明に係るサイクロン集塵装置は、前記直筒状胴体部と連設され、端部に向かって徐々に断面の口径が小さくなる逆円錐状胴体部と、前記逆円錐状胴体部の先端にさらに連接された容器である集塵室と、前記逆円錐状胴体部と前記集塵室との接続部を通過するように配置された筒状部材である排気誘導用筒体とをさらに有し、前記排気誘導用筒体の前記集塵室内の前記逆円錐状胴体部との接続部の近傍に、当該排気誘導用筒体の外周全域にわたって径方向に拡張した逆流防止部が形成されている。
このような構成のサイクロン集塵装置によれば、集塵室の胴体部(逆円錐状胴体部)との接続部近傍に逆流防止部が形成されているので、旋回するガスにより集塵室に至った径の小さい粒子、あるいは密度の小さい粒子が、上昇流(排出流)に取り込まれることを防ぐことができる。従って、この点でも分離径の小径化及び集塵効率の向上が図れる。
なお、この逆流防止部を具備する構成は、前述した内筒とともに適用した場合に限らず、単独で適用した場合においても、分離径の小径化及び集塵効率の向上に十分効果があるものである。
好適な一具体例としては、前記逆流防止部は、前記排気誘導用筒体の前記集塵室内の前記接続部の近傍に当該排気誘導用筒体の外周面から突出するように形成された円環状部材である。
また、好適な他の具体例としては、前記逆流防止部は、前記排気誘導用筒体の前記集塵室側の端部に徐々に口径が拡張するように形成された当該排気誘導用筒体のテーパー部である。
また好適には、前記排気誘導用筒体の前記逆円錐状胴体部側の端部にも、前記逆円錐状胴体部の周面に沿って徐々に口径が拡張したテーパー部が形成されているものである。
また、本発明に係る単結晶引き上げシステムは、吸気系を介して不活性ガスが供給される引き上げ装置と、前記引き上げ装置の不活性ガスを排気する排気系と、前記排気系に付着する粉塵を捕集するサイクロン集塵装置を有するクリーニング系とを有する単結晶引き上げシステムであって、前記クリーニング系のサイクロン集塵装置は、断面が円形な容器である胴体の内部に粒子を含むガスを導入して旋回させることにより、遠心力により前記粒子を分離するサイクロン集塵装置であって、前記ガスを導入する導入口が形成された筒状部材である直筒状胴体部と、前記導入口から導入された前記ガスを前記直筒状胴体部の周面に沿った所定の範囲に誘導するように前記直筒状胴体部の内部に設置された前記直筒状胴体部より径の小さい筒状部材である内筒とを有する。
本発明によれば、サイクロンの圧力損失を抑えながら、集塵効率を向上させ、分離径の小型化が可能なサイクロン集塵装置を提供することができる。
また、本発明によれば、そのようなサイクロン集塵装置により引き上げ装置の排気系に付着した粉塵を効率よく捕集、排出できるクリーニング装置を具備する単結晶引き上げシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態においては、引き上げ機によりシリコン単結晶棒を引き上げる単結晶引き上げシステムであって、本発明に係るサイクロン集塵装置をクリーニング装置として具備する単結晶引き上げシステムについて説明する。
通常、引き上げ機においてシリコン単結晶棒を引き上げる時には、引き上げ機内に不活性ガスを供給する一方でこれを吸引排気することにより、引き上げ機内を所定の負圧に維持する。この際、引き上げ機内の不活性ガスにSiOやSiO2 等の粉塵が混入するため、時間の経過とともに排気管の内面に粉塵が堆積して排気管の内径が変化したり真空ポンプにこれらの粉塵が付着する等して、引き上げ機内の負圧が変化する恐れがある。そのため、定期的に排気管内やポンプ中に堆積した粉塵を除去する必要があるが、一般的にSiOX は不安定で燃焼や爆発の危険があるため、通常のドライポンプを使用するのは適切でない。そこで、サイクロン集塵装置を用いたクリーニング装置を具備し、これにより排気管やポンプ内の粉塵を除去するようにしている。以下、そのような単結晶引き上げシステム1について説明する。
図1は、その単結晶引き上げシステム1の構成を示す図である。
単結晶引き上げシステム1は、引き上げ機11、排気管12(12a〜12c)、真空ポンプ13及びクリーニング装置17を有する。
引き上げ機11はチャンバ11aと、チャンバ11aの上端に接続されたケーシング11bとを有する。
チャンバ11a内には、図示しないが、シリコン融液が貯留される石英るつぼや、この石英るつぼを包囲しシリコン融液を加熱するヒータ等が収容される。また、ケーシング11bの上部にはシリコン単結晶棒を引き上げる引き上げ手段11cが設けられる。
チャンバ11aの下面には排気管12を介して真空ポンプ13が接続され、ケーシング11bには吸気管14が接続される。
吸気管14の一端はケーシング11bの上面に接続され、吸気管14の他端は不活性ガス(本実施形態においてはArガス)が貯留されるタンク(図示せず)に接続される。
排気管12は、一端がチャンバ11aの下面に接続され他端が合流する一対の第1分岐管12a及び第2分岐管12bと、一端が第1分岐管12a及び第2分岐管12bの合流部に接続され他端が真空ポンプ13の入口に接続された集合管12cとを有する。
集合管12cには手動式の三方切り換え弁16が設けられる。切り換え弁16の第1ポート16aは、引き上げ機11側の集合管12cに接続され、第2ポート16bは真空ポンプ13側の集合管12cに接続され、第3ポート16cにはクリーニング装置17のクリーニング用パイプ20の一端が接続される。この第3ポート16cがクリーニング用吸い出し口である。
真空ポンプ13としては、水封式ポンプ及びメカニカルブースタを組み合わせたもの、油回転ポンプ、あるいはドライ真空ポンプ等が用いられる。
クリーニング装置17は、クリーニング用吸い出し口16c(第3ポート)に一端が取り外し可能に接続されたクリーニング用パイプ20(20a及び20b)と、クリーニング用パイプ20の他端に接続され引き上げ機11内が大気に開放された状態で排気管12内のArガス又は大気を吸引するクリーニング用吸引ポンプ21と、排気管12と吸引ポンプ21の間のクリーニング用パイプ20(パイプ20aと20bの間)に設けられたクリーニング用粉体分離器としてのサイクロン集塵装置30とを備える。
不活性ガス排気系のクリーニング時には上記クリーニング用吸い出し口16cにクリーニング用パイプ20の一端が接続され、かつ第1ポート16aとクリーニング用吸い出し口16cとが連通するように切り換えられ、クリーニング時以外にはクリーニング用吸い出し口16cからクリーニング用パイプ20が取り外され、かつ第1ポート16aと第2ポート16bとが連通するように切り換えられる。
サイクロン集塵装置30は、サイクロン本体31及びサイクロン本体31の下部に設けられたクリーニング用ダストチャンバ32を有する。
サイクロン集塵装置30の構成及び動作について、図2〜図4を参照して詳細に説明する。
図2(A)は、サイクロン集塵装置30の側面図であり、図2(B)は、図2(A)のB−Bにおける断面図である。
図示のごとく、サイクロン集塵装置30は、サイクロン本体(胴体)31及びダストチャンバ(集塵室)32を有し、サイクロン本体31は、円筒形状の直筒状胴体部33及び直筒部33から下方に向かって徐々に口径が絞られた逆円錐形状の逆円錐状胴体部34を有する。なお、サイクロン集塵装置30は、直筒状胴体部33が鉛直方向上方になり逆円錐状胴体部34及びダストチャンバ32が鉛直方向下方になるように設置される。
直筒状胴体部33は、その直径とほぼ等しい高さ(ともにD(本実施形態においては300mm))を有する円筒形状の部材であり、上面は天井面として閉塞されており、そのままの口径で逆円錐状胴体部34に連接している。
直筒状胴体部33の側周面の上方には、クリーニング用パイプ20aに接続されたガス導入口36が設けられている。サイクロン集塵装置30においては、粉塵の分離能力を高めるために、図2(B)に示すように、ガス導入口36の直前でクリーニング用パイプ20aの内径(断面積)が絞られている。不活性ガス排気系のクリーニング時には、このガス導入口36から粉塵を含むガスがサイクロン本体31に導入される。
直筒状胴体部33の天井面には、クリーニング用パイプ20bに接続されたガス排気管(排気用筒体)37が設けられている。ガス排気管37には、クリーニング用パイプ20bを介してクリーニング用吸引ポンプ21(図1参照)の吸引力が作用しており、サイクロン本体31の周面を旋回しながらダストチャンバ32付近まで達したガスがサイクロン本体31の中心部を通過する上昇気流となって、このガス排気管37を介して排気される。なお、ガス排気管37は、断面方向において直筒状胴体部33と同心円状態となるように直筒状胴体部33の中心に配置されている。また、その直径は、直筒状胴体部33の直径(D)の略半分(=D/2(本実施形態においては150mm))である。
さらに直筒状胴体部33には、ガス排気管37より直径が大きく直筒状胴体部33より直径の小さい内筒38が、断面方向においてガス排気管37及び直筒状胴体部33と同心円を形成するように、直筒状胴体部33の天井面から下方に向かって配設されている。内筒38は、ガス導入口36からサイクロン本体31内に導入されたガスを誘導する流路を規定するための筒体である。すなわち、内筒38が直筒状胴体部33内に図示のごとく配置されることにより、直筒状胴体部33内では、ガス導入口36から導入されたガス流路は内筒38と直筒状胴体部33との間の空間39、すなわち直筒状胴体部33の内周面に沿った所定の範囲の領域39に限定される。従って、ガス導入口36から導入されたガスは、この空間39に誘導されて直筒部33の内周面に沿って旋回しながら、逆円錐状胴体部34及びダストチャンバ32方向、すなわち下方に向かって流れる。
その結果、サイクロン本体31内に導入された当初のガス流は、少なくとも断面方向の流路が直筒状胴体部33及び内筒38により規定されており、これが急激に拡大されることがない。すなわち、ガス流の流路断面が大幅に拡大することがない。その結果、サイクロン本体31内に導入されたガス流は、その流速を低下させることなく渦状に旋回してダストチャンバ32方向に流れる。内筒38は、このような作用をもたらすための筒体である。
本実施形態において、内筒38は、直筒状胴体部33の直径(D)の2/3(=2/3×D(本実施形態においては200mm))とするが、内筒38の直径(=D/2=150mm)より大きく直筒状胴体部33の直径(=D=300mm)より小さければ、ガス流の流速等に応じて適宜、所望の直径としてよい。
逆円錐状胴体部34は、上方において直筒状胴体部33に連接し、下方に向かうにつれて徐々に口径が絞られて最終的にダストチャンバ32に連接する逆円錐形状の部材である。従って逆円錐状胴体部34の最上部の口径は直筒状胴体部33の口径と同じ(=D(本実施形態においては300mm))であり、最下部においてこの口径が最上部の約1/3(=D/3(本実施形態においては100mm))に絞られている。なお、逆円錐状胴体部34の高さ(長さ)は、直筒状胴体部33の高さの約2倍(=2D(本実施形態においては600mm))である。
逆円錐状胴体部34とダストチャンバ32とは、逆円錐状胴体部34の最下部の口径(=D/3(本実施形態においては100mm))で延伸した管状部材(筒状分材)である接続部41により連接されている。
この接続部41には、接続部41内を通過し、逆円錐状胴体部34の内部及びダストチャンバ32の内部に各々両端開口部が配置されるように排気誘導管42(排気誘導用筒体)42が配設されている。排気誘導管42は、接続部42の内側に相当する領域に配置される口径が均一な直筒部43、直筒部43のダストチャンバ32側の端部にダストチャンバ32の内面に沿って口径が広がるように形成された第1のテーパー部44、及び、直筒部43の逆円錐状胴体部34側の端部に逆円錐状胴体部34の逆円錐状周面に沿って徐々に口径が広がるように形成されたに第2のテーパー部45を有する。なお、直筒部43は、接続部41より若干口径の小さい(本実施携帯においては80mm)の筒体である。
排気誘導管42は、図示のごとく、直筒部43、第1のテーパー部44及び第2のテーパー部45の各々が接続部41、ダストチャンバ32及び逆円錐状胴体部34の内周面から所定の間隔を離して、すなわち、その周囲に所定の間隙が形成されるような形態でサイクロン集塵装置30中に配設される。
サイクロン本体31の下部がこのような構成のサイクロン集塵装置30においては、逆円錐状胴体部34の周面に沿って徐々に旋回径を狭めながら下部に達したガス流の大部分は、排気誘導管42の周囲の隙間、すなわち、排気誘導管42とダストチャンバ32、接続部41及び排気管12との間隙を通過してダストチャンバ32に誘導された後、排気誘導管42及びサイクロン本体31の中央部を通過して、ガス排気管37から排気される。この際、排気誘導管42のダストチャンバ32側の端部に第1のテーパー部44が形成されているため、これが粒子の逆流防止部材として作用し、ダストチャンバ32に運ばれた微粒子が上昇気流に取り込まれて排気されるのを防ぐことができる。
ダストチャンバ32は、前述したようにサイクロン本体31の周面を旋回しながら流入したガス流に含まれる粒子がガス流から脱落することにより捕集され堆積される集塵室である。ダストチャンバ32は、直筒状胴体部33の直径とほぼ同じ直径(=D(本実施形態においては300mm))の球状の容器である。
このような構成のサイクロン集塵装置30におけるガス流の流れについて、図3及び図4を参照して説明する。
サイクロン集塵装置30においてクリーニング用パイプ20aを介して吸引される微粒子を含むガス流は、図3に示すように、ガス導入口36からサイクロン本体31に導入される。前述したように、サイクロン本体31の上部には内筒38が設けられており、サイクロン本体31に流入したガスの流路は内筒38と直筒状胴体部33の周面との間の流路39に限られる。ガス導入口36から流入したガス流は、直筒状胴体部33の周面に沿って内筒38との間の領域39を旋回しながら、徐々に逆円錐状胴体部34方向に流れる。
このように、サイクロン集塵装置30においては、導入したガス流の流路が規定されているため、サイクロン本体31に流入した直後にその流路の断面積が大きく拡張することがなく、そのような場合に生じるガス流の速度の低下を抑えることができる。
直筒状胴体部33に導入されたガス流は、逆円錐状胴体部34の周面を旋回しながら下方に流れてくるが、逆円錐状胴体部34の口径は下になるほど徐々に絞られているので、旋回径は徐々に小さくなり、ガス流に含まれる粒子には次第に強い遠心力が作用することになる。
そして、逆円錐状胴体部34の下方において、第2のテーパー部45と逆円錐状胴体部34の周面との間に誘導され、そのまま排気誘導管42と逆円錐状胴体部34、接続部41及びダストチャンバ32の各間を通過してダストチャンバ32に流入する。ダストチャンバ32においては、ガス流の流速が低下し、粉塵がガス流から離脱する。その結果、ガスの含まれていた粉塵は、ダストチャンバ32内に堆積される。
微粒子が離脱された残りのガスは、クリーニング用吸引ポンプ21からガス排気管37に作用する吸引力により、図4に示すように、排気誘導管42及びサイクロン本体31の中央部を上昇し、ガス排気管37からクリーニング用パイプ20bに排出される。この時、排気誘導管42のダストチャンバ32側には第1のテーパー部44が設けられているので、ダストチャンバ32に流入したガスに含まれる粒子がそのままの上昇気流に取り込まれてサイクロン本体31から排出されるのを防ぐことができる。
図1に戻り、単結晶引き上げシステム1のクリーニング用吸引ポンプ21は、クリーニング用パイプ20、サイクロン集塵装置30及び排気管12に吸引力を作用させるためのポンプであり、誘導モータ22により駆動される。誘導モータ22はインバータ装置23で周波数制御することにより回転速度が制御され、これにより吸引ポンプ21の吸引流量(排気管12等のArガス又は大気の流速)が調整可能に構成される。
また、クリーニング装置17には、サイクロン集塵装置30を通過してクリーニング用パイプ20bに流入した粉塵を捕集するスクラバ27が設けられている。スクラバ27は、吸引ポンプ21の吐出口に排出管25を介して接続され、排出管25に接続された漏斗27aと、この漏斗27aが挿入されたスクラバ用タンク27bと、このタンク27bの上部内周縁に取付けられた複数のシャワーノズル27cとを有する。漏斗27aは吸引ポンプ21から排出されたArガス又は大気の流速を低下させるために下方に向かって次第に広がるように形成され、シャワーノズル27cからは液体(本実施形態においては水)が噴霧される。この噴霧された液体に漏斗27aから排出されたArガス又は大気に含まれる粉塵を付着させて捕集するように構成される。
なお、図1の符号18a及び18bは、吸気管14及び集合管12cを流れるArガスの流量をそれぞれ調整することによりチャンバ11a内の圧力を制御する電動式のコントロール弁である。また、符号18c及び18dは、集合管12cを開閉するエア作動式のアングル弁である。さらに符号18eは、集合管12cの途中から分岐する第3分岐管12dの上端に設けられたフラッパバルブであり、このバルブ18eは排気管12内に堆積した粉塵が燃焼して排気管12内の圧力が急激に上昇した時に排気管12内を大気に開放するために設けられる。
このような構成の単結晶引き上げシステム1において、クリーニング装置による引き上げ機の排気系のクリーニングを行う際の全体の動作について説明する。
単結晶引き上げ機11を所定時間稼働、例えば、10回シリコン単結晶棒を引き上げて数百時間経過した後に、真空ポンプ13を停止し、この状態で引き上げ機11を分解して引き上げ機11内を大気に開放する。このとき大気が排気管12内に流入するが、排気管12内に堆積した粉塵に大気中の少量の酸素しか接触しないため、堆積した粉塵のうち表面の粉塵のみが燃焼し、排気管12内は僅かしか温度上昇しない。
次に、三方切り換え弁16のクリーニング用吸い出し口16c(第3ポート)にクリーニング装置17のクリーニング用パイプ20aの一端を接続した後に、第1ポート16aとクリーニング用吸い出し口16cとが連通するように三方切り換え弁16を切り換え、クリーニング用吸引ポンプ21を駆動する。
このとき誘導モータ22をインバータ装置23により低速回転させて排気管12内のArガス又は大気の流速を低く抑える。これにより排気管12内に堆積した粉塵が徐々に燃焼する。ただし、排気管12内等に堆積した粉塵は剥離しない。所定時間経過後、誘導モータ22をインバータ装置23により中速回転させて排気管12内の大気の流速を大きくする。これにより排気管12内に堆積した粉塵がさらに燃焼する。ただし、排気管12内等に堆積した粉塵は剥離しない。この状態で所定時間が経過すると、排気管12内等に堆積した粉塵は全て燃焼して安定なSiO2 になるので、誘導モータ22をインバータ装置23により高速回転させて排気管12内の大気の流速をさらに大きくする。これにより排気管12内等に堆積した粉塵が剥離して吸引され、この吸引された大気をサイクロン集塵装置30に通すことにより粉塵が大気から分離されてサイクロン集塵装置30のダストチャンバ32に堆積する。単結晶引き上げシステム1においては、このようにして、排気管12等内の急激な温度及び圧力の上昇を伴わずに、排気管12内に堆積した粉塵の殆ど全てを除去できる。
一方、サイクロン集塵装置30で分離・捕集しきれずにサイクロン集塵装置30を通過して排出管25下端の漏斗27aから排出された僅かな粉塵は、スクラバ用タンク27b内でシャワーノズル27cから噴霧される液体(本実施携帯においては水)に付着して捕集される。
また、引き上げ機11の不活性ガス排気系のクリーニングが終了したら、クリーニング用吸い出し口16cからクリーニング用パイプ20を外し、第1ポート16aと第2ポート16bが連通するように三方切り換え弁16を切り換える。これにより、単結晶引き上げシステム1において再度単結晶引き上げ処理を行うことができる。
このように、本実施形態の単結晶引き上げシステム1においては、サイクロン集塵装置30において、直筒状胴体部33に内筒38を設けサイクロン本体31内に導入されたガス流の流速の低下を抑えている。従って、粒子により強い遠心力を与えることができる。その結果、サイクロンにおける圧力損失を抑え、クリーニング用吸引ポンプ21の性能等を変更せずに最小分離径を小さくし、また集塵効率を向上させることができる。
また、サイクロン集塵装置30において、サイクロン本体31とダストチャンバ32との間に排気誘導管42を設け、その両端をテーパー状(第1のテーパー部44及び第2のテーパー部45)に形成している。従って、特に第1のテーパー部44については、一旦ダストチャンバ32に誘導された集塵が上昇気流に取り込まれて逆流することを防ぐことができる。
また、第2のテーパー部45を設けることで、逆円錐状胴体部34の下部において粉塵がダストチャンバ32に流入せずにそのまま上昇気流に取り込まれて排出するのを防ぐことができる。従ってこの点においても、集塵効率を向上させることができる。
またこのような単結晶引き上げシステム1においては、三方切り換え弁の切り換えによって、クリーニング状態と引き上げ状態とを容易に切り換えることができる。従って、クリーニング作業を極めて容易に短時間で行うことができる。
次に、このようなサイクロン集塵装置30における粉塵(粒子)の挙動(動き)について、そのシミュレーション結果を参照して説明する。なおここでは、サイクロン集塵装置30における本発明に係る種々の態様ごとに粒子及びガス流の動きのシミュレーション結果を示し、各態様の作用、効果について説明する。
図5(A)は、従来より使用されている通常のサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す図であり、図5(B)は、本発明に係るサイクロン集塵装置、すなわちサイクロン本体31のガス導入口付近に内筒38を設けたサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す図である。なお、いずれの場合もサイクロン集塵装置に導入されるガスは、粒径20μmの粒子を1000kg/mの密度で含むものとしている。
図5(A)及び図5(B)を比較して明らかなように、サイクロン本体31のガス導入口付近に内筒38を設けることにより、ガス流は導入時の流速を落とすことなくまとまってサイクロン本体31内を旋回してダストチャンバ32に達していることがわかる。
図6(A)は、内筒38を設けたサイクロン集塵装置において、より粒径の小さい粒子(ここでは10μm)を含むガス流(密度は図5(B)に示した場合と同様に1000kg/m)の動きのシミュレーション結果を示す図である。図6(A)に示すように、粒径が小さくなった場合には、サイクロン本体31の下部においてその粒子の動きが乱れ、多くの粒子がガスとともに排出されていることがわかる。この部分の粒子の挙動をより詳細に観察すると、図6(B)に示すように(特に領域Cに見られるように)、ダストチャンバ32に入る前に中心方向に向かった粒子が上昇気流に取り込まれてそのまま上昇し排出されていることがわかる。
図6(C)は、サイクロン本体31とダストチャンバ32との接続部に、前述した実施形態の排気誘導管42(図2参照)に相当する管状部材(排気誘導管)46を配設した場合の粒子の動きのシミュレーション結果を示す図である。ただし、ここで示す管状部材46は、前述した排気誘導管42のように上下にテーパー部を有するものではなく、均一な口径の筒状(管状)部材である。このような管状部材46を設けることにより、ダストチャンバ32に入る前に中心方向に向かって上昇気流に取り込まれていた粒子の一部は、管状部材46の存在によって中心方向に向かうことが阻止され、そのまま管状部材46とサイクロン本体31の間を誘導されてダストチャンバ32に流入する。その結果、図6(C)に示すように、ダストチャンバ32に入る前に中心方向に移動して上昇気流に取り込まれる粒子を少なくすることができ、より効率よくガス流に含まれる粒子の捕集が可能となる。
しかしまた一方で、この時のガス流(粒子)の挙動を詳細に観察すると、一部の粒子は、図7(A)に示すように管状部材46の出口(ダストチャンバ32側の端部)を巻き込むように移動して直ちに速度の速い上昇気流に取り込まれて排出されている。すなわち、ダストチャンバ32に流入しても、一部の粒子は上昇気流に取り込まれて逆流することになっている。
図7(B)は、ダストチャンバ32側の出口に逆流防止部材としての円環状部材48を設けた排気誘導管(管状部材)47をサイクロン本体31とダストチャンバ32との接続部に配設した場合の粒子の動きのシミュレーション結果を示す図である。なお、この場合、排気誘導管47の口径(円環状部材48の内部開口部の直径)は80mmであり、円環状部材48の外周直径は160mmとする。
図7(B)より明らかなように、このような逆流防止部材を設けることにより、ダストチャンバ32に流入した粒子は排気誘導管47の出口付近の流速の早い上昇気流から離れた位置まで誘導され、また粒子を搬送したガス流の速度も減速される。従って、ダストチャンバ32に流入した粒子が直ちに上昇気流に巻き込まれて逆流して排出されるのを防ぐことができる。
図8は、サイクロン本体31側の端部にもサイクロン本体31の傾斜周面に沿ったテーパー部50を形成し、またダストチャンバ32側の出口にはテーパー状の逆流防止部(テーパー部)51を形成した排気誘導管49を、サイクロン本体31とダストチャンバ32との接続部に配設した場合の粒子の動きのシミュレーション結果を示す図である。
排気誘導管49のサイクロン本体31側にこのようなテーパー部50を設けることにより、ダストチャンバ32に入るガス流の流量を減らすことができ、その結果、ダストチャンバ32から排気誘導管49を通過してサイクロン本体31の中心に流れる上昇気流を弱くすることができる。その結果、これに取り込まれる粒子を少なくすることができ、粒子(粉塵)を効率よく捕集することができる。
また、排気誘導管49のダストチャンバ32側の逆流防止部を、前述した実施形態に示したこのようなテーパー部51として形成しても、図6(B)に示した円環状部材48と同様の効果があることがわかる。すなわち、ダストチャンバ32に流入した粒子を排気誘導管49の直筒部の端部付近の流速の早い上昇気流から離れた位置まで誘導し、また粒子を搬送したガス流の速度も減速し、ダストチャンバ32に流入した粒子が上昇気流に巻き込まれて逆流して排出されるのを防ぐことができる。
このように、本発明に係る各構成部は、いずれも粉塵の効率的な捕集に効果があることがわかる。
なお、本発明は前述した実施形態に限られるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、前述した実施形態のサイクロン集塵装置30は、内筒38及び排気誘導管42を同時に有する構成であり、また排気誘導管42は、第1のテーパー部44及び第2のテーパー部45を同時に有する構成であった。しかしながら、本発明に係るこれらの各構成部は、図5〜図8を参照しながらシミュレーション結果を示して前述したように、各々が、ガス中の粉塵を効率よく捕集するための特定の作用、効果を有するものであり、これらの構成を全て同時に具備しなくとも、各構成を適宜選択的に具備した場合でも十分に効果があるものである。従って、そのような構成のサイクロン集塵装置も本発明の範囲内である。
具体的には、例えば排気誘導管42がなく内筒38のみを有する構成、あるいは内筒38がなく排気誘導管42のみを有するような構成であってもよい。また、排気誘導管42に相当する部材は、両端にテーパー部を具備しない直筒形状の部材、いずれか一方にのみテーパー部を有する部材であってもよい。
もちろん、これらの本発明に係る構成の複数あるいは全部を組み合わせて具備することにより、各構成部の作用効果に加えて、それら複数の構成部が相乗的に作用して、ガス流からの粉塵の捕集についてより一層効果があることは言うまでもない。
また、内筒38、排気誘導管42等の形態、あるいはサイクロン集塵装置30のその他の各部の形態は、任意に変更してよい。例えば、サイクロン本体31とダストチャンバ32との接続部に配設される排気誘導管は、図6に示した排気誘導管47のように、ダストチャンバ32側の逆流防止部材として円環状部材48を具備するような構成でもよい。
また、クリーニング装置17、すなわちクリーニング用パイプ20(20a及び20b)、サイクロン集塵装置30、クリーニング用吸引ポンプ21(誘導モータ22及びインバータ装置23を含む。)及びスクラバ27を車輪を有する架台(図示せず)に搭載して搬送可能に構成するようにしてもよい。そのように構成すれば、複数の引上げ機11に対して1台のクリーニング装置17を使用することができる。
また、本発明に係るサイクロン集塵装置は、前述した単結晶引き上げシステム1のクリーニング装置17に具備される形態にのみ適用可能なものではなく、粒子あるいは微粒子の捕集をする任意の用途に適用可能である。
また、単結晶引き上げシステム等に適用する場合においても、図1に示した本実施形態の構成に限られず、種々の構成での適用が可能である。例えば、引き上げ機11と真空ポンプ13との間の排気管12に、別途サイクロン集塵装置を設けるような構成でもよい。このような構成によれば、引き上げ機11の稼働時に排気管12を通る不活性ガスから、新たなサイクロン集塵装置により多くの粉塵を分離して捕集することができる。
発明の一実施形態の単結晶引き上げシステムの構成を示す図である。 図1に示した単結晶引き上げシステムに具備される本発明に係るサイクロン集塵装置の構成を示す図である。 図2に示したサイクロン集塵装置におけるガスの流れを示す第1の図である。 図2に示したサイクロン集塵装置におけるガスの流れを示す第2の図である。 発明の実施形態に係るサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す第1の図である。 発明の実施形態に係るサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す第2の図である。 発明の実施形態に係るサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す第3の図である。 発明の実施形態に係るサイクロン集塵装置におけるガス流中の粒子の動きのシミュレーション結果を示す第4の図である。
符号の説明
1…単結晶引き上げシステム
11…単結晶引き上げ機
12…排気管
13…真空ポンプ
16…三方切り換え弁
17…クリーニング装置
20…クリーニング用パイプ
30…サイクロン集塵装置
31…サイクロン本体
33…直筒状胴体部
36…ガス導入口
37…ガス排気管
38…内筒
39…流路空間(間隙)
34…逆円錐状胴体部
32…ダストチャンバ
41…接続部
42,46,47,49…排気誘導管
43…直筒部
44…第1のテーパー部
45…第2のテーパー部
48…円環状部材
50,51…テーパー部
21…クリーニング用吸引ポンプ
22…誘導モータ
23…インバータ装置
24…排出管
27…スクラバ

Claims (9)

  1. 断面が円形な容器である胴体の内部に粒子を含むガスを導入して旋回させることにより、遠心力により前記粒子を分離するサイクロン集塵装置であって、
    前記ガスを導入する導入口が形成された筒状部材である直筒状胴体部と、
    前記導入口から導入された前記ガスを前記直筒状胴体部の周面に沿った所定の範囲に誘導するように前記直筒状胴体部の内部に設置された前記直筒状胴体部より径の小さい筒状部材である内筒と
    を有することを特徴とするサイクロン集塵装置。
  2. 前記内筒は、前記導入口から導入された前記ガスが、当該導入口とほぼ等しいかそれ以下の断面積の流路を形成して当該内筒と前記直筒状胴体部との間を流れるように、当該内筒の外周面と前記直筒状胴体部の内周面との間隔が所定の間隔となるような径の筒状部材であることを特徴とする請求項1に記載のサイクロン集塵装置。
  3. 前記直筒状胴体部の内部に設置され、前記胴体の内部のガスを排気する排気用筒体をさらに有し、
    前記内筒は、前記直筒状胴体部の径より小さく前記排気用筒体の径より大きい径の筒状部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイクロン集塵装置。
  4. 前記直筒状胴体部と連設され、端部に向かって徐々に断面の口径が小さくなる逆円錐状胴体部と、
    前記逆円錐状胴体部の先端にさらに連接された容器である集塵室と、
    前記逆円錐状胴体部と前記集塵室との接続部を通過するように配置された筒状部材である排気誘導用筒体と
    をさらに有し、
    前記排気誘導用筒体の前記集塵室内の前記逆円錐状胴体部との接続部の近傍に、当該排気誘導用筒体の外周全域にわたって径方向に拡張した逆流防止部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサイクロン集塵装置。
  5. 前記逆流防止部は、前記排気誘導用筒体の前記集塵室内の前記接続部の近傍に当該排気誘導用筒体の外周面から突出するように形成された円環状部材であることを特徴とする請求項4に記載のサイクロン集塵装置。
  6. 前記逆流防止部は、前記排気誘導用筒体の前記集塵室側の端部に徐々に口径が拡張するように形成された当該排気誘導用筒体のテーパー部であることを特徴とする請求項4に記載のサイクロン集塵装置。
  7. 前記排気誘導用筒体の前記逆円錐状胴体部側の端部に、前記逆円錐状胴体部の周面に沿って徐々に口径が拡張したテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のサイクロン集塵装置。
  8. 断面が円形な容器である胴体の内部に粒子を含むガスを導入して旋回させることにより、遠心力により前記粒子を分離するサイクロン集塵装置であって、
    前記ガスを導入する導入口が形成された筒状部材である直筒状胴体部と、
    前記直筒状胴体部と連設され、端部に向かって徐々に断面の口径が小さくなる逆円錐状胴体部と、
    前記逆円錐状胴体部の先端に連接される容器である集塵室と、
    前記逆円錐状胴体部と前記集塵室との接続部を通過するように配置された筒状部材である排気誘導用筒体と
    を有し、
    前記排気誘導用筒体の前記集塵室内の部分であって前記逆円錐状胴体部との接続部の近傍に、当該排気誘導用筒体の外周全域にわたって径方向に拡張した逆流防止部が形成されていることを特徴とするサイクロン集塵装置。
  9. 吸気系を介して不活性ガスが供給される引き上げ装置と、前記引き上げ装置の不活性ガスを排気する排気系と、前記排気系に付着する粉塵を捕集するサイクロン集塵装置を有するクリーニング系とを有する単結晶引き上げシステムであって、
    前記クリーニング系のサイクロン集塵装置は、断面が円形な容器である胴体の内部に粒子を含むガスを導入して旋回させることにより、遠心力により前記粒子を分離するサイクロン集塵装置であって、
    前記ガスを導入する導入口が形成された筒状部材である直筒状胴体部と、
    前記導入口から導入された前記ガスを前記直筒状胴体部の周面に沿った所定の範囲に誘導するように前記直筒状胴体部の内部に設置された前記直筒状胴体部より径の小さい筒状部材である内筒と
    を有することを特徴とする単結晶引き上げシステム。
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