JPS5925491Y2 - サイクロン - Google Patents
サイクロンInfo
- Publication number
- JPS5925491Y2 JPS5925491Y2 JP15603779U JP15603779U JPS5925491Y2 JP S5925491 Y2 JPS5925491 Y2 JP S5925491Y2 JP 15603779 U JP15603779 U JP 15603779U JP 15603779 U JP15603779 U JP 15603779U JP S5925491 Y2 JPS5925491 Y2 JP S5925491Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- mist
- wall
- outer cylinder
- inner cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Cyclones (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、サイクロンの改良に関するものである。
一般に、空気中に含まれる粉塵等のミストを捕集する手
段の一つにサイクロンがある。
段の一つにサイクロンがある。
これは、第1図に示すように、円筒状の外筒1内に供給
口2からミストを含む空気を内壁に沿って高速で供給す
ることにより旋回流を生じさせ、遠心力を利用してミス
トを分離捕集すると共に浄化された空気を内筒3を通じ
て外部に排出させるものであるが、例えば、洗剤等の製
造工程において非常に多くの水分を含んだ粉粒体からな
るミストまたは液状ミストの捕集を行う場合には、サイ
クロンに流入したミストは壁面に衝突して凝集し、壁面
に付着した状態で薄膜(連続体)化するため、付着性の
少ない粉粒体等を対象とするサイクロンの一般理論(限
界粒子径等)が適用できない点が多い。
口2からミストを含む空気を内壁に沿って高速で供給す
ることにより旋回流を生じさせ、遠心力を利用してミス
トを分離捕集すると共に浄化された空気を内筒3を通じ
て外部に排出させるものであるが、例えば、洗剤等の製
造工程において非常に多くの水分を含んだ粉粒体からな
るミストまたは液状ミストの捕集を行う場合には、サイ
クロンに流入したミストは壁面に衝突して凝集し、壁面
に付着した状態で薄膜(連続体)化するため、付着性の
少ない粉粒体等を対象とするサイクロンの一般理論(限
界粒子径等)が適用できない点が多い。
このような多湿のミストを分離捕集する場合の捕集効率
は、流入するミストの衝突する位置、例えば外筒1の内
壁1aや内筒3の外壁3a、あるいは外筒1の上蓋4等
によって著しく異なる。
は、流入するミストの衝突する位置、例えば外筒1の内
壁1aや内筒3の外壁3a、あるいは外筒1の上蓋4等
によって著しく異なる。
即ち、外筒1の内壁1aに当って薄膜化したミストは、
空気の旋回流と自重により影響をうけながら内壁に沿っ
て下降し、高効率で捕集されるが、内筒3の外壁3aに
当って薄膜化したミストは、同様に旋回流及び自重によ
り下降して内筒3の下端に達し、ここで内筒3に向けて
上昇する空気の渦流に巻き込まれるため、その捕集効率
が著しく低い。
空気の旋回流と自重により影響をうけながら内壁に沿っ
て下降し、高効率で捕集されるが、内筒3の外壁3aに
当って薄膜化したミストは、同様に旋回流及び自重によ
り下降して内筒3の下端に達し、ここで内筒3に向けて
上昇する空気の渦流に巻き込まれるため、その捕集効率
が著しく低い。
さらに、上蓋4に衝突したミストは、第2図に示すよう
に、流入速度と供給口2からの距離によって外筒1側と
内筒3側に向うものに振り分けられ、内筒3側に向うも
のは上述したように低い効率で捕集されることになる。
に、流入速度と供給口2からの距離によって外筒1側と
内筒3側に向うものに振り分けられ、内筒3側に向うも
のは上述したように低い効率で捕集されることになる。
従って、多湿のミストの捕集を目的としたサイクロンに
おいて肝要なことは、流入するミストをいかに外筒1の
内壁に到達させるかにある。
おいて肝要なことは、流入するミストをいかに外筒1の
内壁に到達させるかにある。
本考案はこのような点に着目してなされたもので、流入
した空気の流速を高めてそれに含まれるミストの遠心力
を増大させるなどの機能をもった中間筒を付設し、それ
によってミストが確実に外筒内壁に到達して捕集される
ようになしたことをその特徴とするものである。
した空気の流速を高めてそれに含まれるミストの遠心力
を増大させるなどの機能をもった中間筒を付設し、それ
によってミストが確実に外筒内壁に到達して捕集される
ようになしたことをその特徴とするものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
に、第3図及び第4図において、10はサイクロンの外
筒であって、この外筒10は、その内壁11 aに沿う
方向に空気を高速で供給する供給口13を上端部に備え
た円筒状胴部11と、捕集されたミストの排出口14を
下端に備えた円錐状胴部12とからなり、上蓋15によ
って頂部を閉塞された該外筒10の内部には、浄化空気
の排出口17を下端に備え且つその出口18を外筒10
の外部に開口させた円筒状の内筒16を同心状に配設し
、上記上蓋15の下面には、鉄またはステンレスなどに
よって円筒状に形成した中間筒19を上記内筒16に周
りに同心状に垂設せしめている。
に、第3図及び第4図において、10はサイクロンの外
筒であって、この外筒10は、その内壁11 aに沿う
方向に空気を高速で供給する供給口13を上端部に備え
た円筒状胴部11と、捕集されたミストの排出口14を
下端に備えた円錐状胴部12とからなり、上蓋15によ
って頂部を閉塞された該外筒10の内部には、浄化空気
の排出口17を下端に備え且つその出口18を外筒10
の外部に開口させた円筒状の内筒16を同心状に配設し
、上記上蓋15の下面には、鉄またはステンレスなどに
よって円筒状に形成した中間筒19を上記内筒16に周
りに同心状に垂設せしめている。
上記中間筒19は、外筒10の上端部において供給口1
3から流入する空気の流路を狭めることによってその流
速を増大させるもので、その長さは内筒16の長さより
も短く形威し、それによって該中間筒19に付着したミ
ストが内筒16内へ流入する浄化空気の上昇渦流による
影響をうけないように構威し、さらに付着したミストが
内筒16外面へと伝わらないように該内筒16に対して
隔離した状態に配設している。
3から流入する空気の流路を狭めることによってその流
速を増大させるもので、その長さは内筒16の長さより
も短く形威し、それによって該中間筒19に付着したミ
ストが内筒16内へ流入する浄化空気の上昇渦流による
影響をうけないように構威し、さらに付着したミストが
内筒16外面へと伝わらないように該内筒16に対して
隔離した状態に配設している。
上記構成を有するサイクロンにおいて、多湿のミストを
含んだ空気が供給口13から外筒10内に高速で供給さ
れると、外筒10の内部にはこの空気による旋回流が生
じ、それが内壁11 aに沿って螺旋状に旋回して下降
したあと仮想円筒20の内部を渦流となって上昇し、排
出口17から内筒16内に流入して出口18から流出す
る。
含んだ空気が供給口13から外筒10内に高速で供給さ
れると、外筒10の内部にはこの空気による旋回流が生
じ、それが内壁11 aに沿って螺旋状に旋回して下降
したあと仮想円筒20の内部を渦流となって上昇し、排
出口17から内筒16内に流入して出口18から流出す
る。
このとき、外筒10の上端部においては、中間筒19の
周りの空気の流路が該中間筒19によって狭められてい
るため、供給口13から流入して該流路を通る空気の流
速は他の部分に比べて早められ、それに応じてミストの
遠心力も増大されるためその大部分は外方へ飛ばされて
外筒10の内壁11 aに衝突し、その表面に薄膜状に
付着することにより捕集される。
周りの空気の流路が該中間筒19によって狭められてい
るため、供給口13から流入して該流路を通る空気の流
速は他の部分に比べて早められ、それに応じてミストの
遠心力も増大されるためその大部分は外方へ飛ばされて
外筒10の内壁11 aに衝突し、その表面に薄膜状に
付着することにより捕集される。
捕集されたミストは自重と空気の旋回流との影響により
次第に内壁11 aに沿って下降し、排出口14を通じ
て排出される。
次第に内壁11 aに沿って下降し、排出口14を通じ
て排出される。
一方、ミストの一部は中間筒19の外壁にも衝突して付
着するが、これらのミストは、中間筒19の長さが小さ
いためにその下端まで下降しても上記内筒16へ流入す
る上昇渦流による影響をうけることがなく、旋回流によ
り外方へ飛ばされて外筒10の内壁11 aに衝突捕集
される。
着するが、これらのミストは、中間筒19の長さが小さ
いためにその下端まで下降しても上記内筒16へ流入す
る上昇渦流による影響をうけることがなく、旋回流によ
り外方へ飛ばされて外筒10の内壁11 aに衝突捕集
される。
上述した中間筒19の直径DC及び長さり。
は、外筒10の直径をり。
、内筒16の直径をDlとし、外筒10の円筒状胴部の
長さをり。
長さをり。
、内筒16の長さをLlとした場合、
DC=0.5〜0.9 D、 または1.2〜2.0
D1L、=0.05〜0.5 L、 または0.1〜
0.5 L。
D1L、=0.05〜0.5 L、 または0.1〜
0.5 L。
の範囲に設定したときにミストの捕集効率が高く、なか
でも特に好ましい範囲は DC=0.6〜0.7 Do または1.5〜1.8
DtL、=0.1−0.3 Ll であることが実験によって確かめられた。
でも特に好ましい範囲は DC=0.6〜0.7 Do または1.5〜1.8
DtL、=0.1−0.3 Ll であることが実験によって確かめられた。
以上詳述したように本考案に係るサイクロンによれば、
外筒の上端部に内筒の周りに同心状に位置する中間筒を
配設したので、上蓋下面に沿って流入する空気の流速即
ちミストの遠心力が増大せしめられ、それによって該ミ
ストが確実に外筒内壁に衝突して捕集されることになり
、そのため従来のサイクロンに比べてミストの捕集効率
が著しく高くなり、しかも、この中間筒によって内筒へ
のミストの付着が大幅に抑えられるため、内筒内へ流入
する浄化空気の上昇渦流へ巻き込まれるミストの量が非
常に少ない等の顕著な効果を奏する。
外筒の上端部に内筒の周りに同心状に位置する中間筒を
配設したので、上蓋下面に沿って流入する空気の流速即
ちミストの遠心力が増大せしめられ、それによって該ミ
ストが確実に外筒内壁に衝突して捕集されることになり
、そのため従来のサイクロンに比べてミストの捕集効率
が著しく高くなり、しかも、この中間筒によって内筒へ
のミストの付着が大幅に抑えられるため、内筒内へ流入
する浄化空気の上昇渦流へ巻き込まれるミストの量が非
常に少ない等の顕著な効果を奏する。
第1図は従来のサイクロンの縦断面図、第2図はその横
断面図、第3図は本考案に係るサイクロンの一実施例を
示す縦断面図、第4図はその横断面図である。 10・・・・・・外筒、11・・・・・・円筒状胴部、
11 a・・・・・・内壁、12・・・・・・円錐状胴
部、13・・・・・・供給口、14・・・・・・排出口
、15・・・・・・上蓋、16・・・・・・内筒、17
・・・・・・排出口、18・・・・・・出口、19・・
・・・・中間筒。
断面図、第3図は本考案に係るサイクロンの一実施例を
示す縦断面図、第4図はその横断面図である。 10・・・・・・外筒、11・・・・・・円筒状胴部、
11 a・・・・・・内壁、12・・・・・・円錐状胴
部、13・・・・・・供給口、14・・・・・・排出口
、15・・・・・・上蓋、16・・・・・・内筒、17
・・・・・・排出口、18・・・・・・出口、19・・
・・・・中間筒。
Claims (1)
- ミストを含んだ空気を内壁に沿う方向に高速で供給する
供給口を上端部に備えた円筒状胴部と、捕集されたミス
トの排出口を下端に備えた円錐状胴部とからなる外筒の
内部に、浄化空気の排出口を下端に備え且つその出口を
外筒の外部に備えた内筒を同心状に配設し、外筒の頂部
を被う上蓋の下面に、供給口から流入する空気の速度を
増大させるための上記内筒よりも短い中間筒を該内筒の
周りに同心状に垂設したことを特徴とするサイクロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15603779U JPS5925491Y2 (ja) | 1979-11-10 | 1979-11-10 | サイクロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15603779U JPS5925491Y2 (ja) | 1979-11-10 | 1979-11-10 | サイクロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5673554U JPS5673554U (ja) | 1981-06-16 |
JPS5925491Y2 true JPS5925491Y2 (ja) | 1984-07-26 |
Family
ID=29386091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15603779U Expired JPS5925491Y2 (ja) | 1979-11-10 | 1979-11-10 | サイクロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925491Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010017675A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Panasonic Corp | 集塵装置 |
JP2010036054A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Sumco Corp | サイクロン集塵装置及び単結晶引き上げシステム |
KR102083896B1 (ko) * | 2019-08-01 | 2020-03-03 | (주)제이스피티 | 직접 스팀 혼합방식의 음료 가열살균장치 및 이 장치를 이용한 음료 가열살균방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4747130B2 (ja) * | 2007-04-26 | 2011-08-17 | 株式会社日清製粉グループ本社 | 粉体分級装置 |
-
1979
- 1979-11-10 JP JP15603779U patent/JPS5925491Y2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010017675A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Panasonic Corp | 集塵装置 |
JP2010036054A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Sumco Corp | サイクロン集塵装置及び単結晶引き上げシステム |
KR102083896B1 (ko) * | 2019-08-01 | 2020-03-03 | (주)제이스피티 | 직접 스팀 혼합방식의 음료 가열살균장치 및 이 장치를 이용한 음료 가열살균방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5673554U (ja) | 1981-06-16 |
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