JP2001179133A - サイクロン - Google Patents

サイクロン

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JP2001179133A
JP2001179133A JP36722999A JP36722999A JP2001179133A JP 2001179133 A JP2001179133 A JP 2001179133A JP 36722999 A JP36722999 A JP 36722999A JP 36722999 A JP36722999 A JP 36722999A JP 2001179133 A JP2001179133 A JP 2001179133A
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cyclone
gas
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particulate matter
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JP36722999A
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Etsuro Hirai
悦郎 平井
Katsuhiko Yamada
勝彦 山田
Tadaaki Tamura
忠昭 田村
Shinji Nanba
晋司 難波
Tatsuki Oka
龍樹 岡
Mizuhiko Tanaka
瑞彦 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒部内におけるガスの衝突による渦の発生
を防止することにより圧損を逓減することの可能なサイ
クロンを提供する。 【解決手段】 粒状物質が混入されたガスは円筒部21
1に導入された後、上面被い板212の勾配に従って円
筒部を約1周旋回する間に導入路12の下面被い板12
2の位置まで下降するので、導入路から導入されたガス
と円筒部を約1周旋回したガスとの直接衝突による渦の
発生が防止されるので、圧損を逓減することが可能とな
る。さらに導入路と内筒部114の間の開口を塞ぎ板2
13で塞ぐことにより高温ガスが外部に漏洩することを
防止することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサイクロンに関わ
り、特に圧損を逓減したサイクロンに関する。
【0002】
【従来の技術】セメントプラントにおいては、サイクロ
ンを5段カスケード接続したプレヒータが使用されるこ
とが多い。図1は従来のサイクロンの上面図および正面
図であって、上流側サイクロン10と下流側サイクロン
11とは導入管12を介してカスケードに接続されてい
る。なお、上流側サイクロン10と下流側サイクロン1
1とは同一の構造を有するので、下流側サイクロン11
の構造を説明する。
【0003】即ち、サイクロン11は、上面が覆われて
いる円筒部111、円筒部111の下部に接続されるコ
ーン部112、コーン部112の先端に設置された集塵
孔113、円筒部111内に円筒部111と同心に設置
される内筒部114、および内筒部114の上部に接続
される出口管115で構成される。上流側サイクロン1
0のコーン部102の壁面を滑り落ちてきた粒状物質a
は上流側サイクロン10の集塵孔103に収拾される。
そして粒状物質aは、上流側サイクロン10の集塵孔1
03に接続されるシュート107を介して、導入管12
の中に投入される。
【0004】導入管12には高温ガス(摂氏300〜7
00度)が流れており、上流側サイクロン10で収集さ
れ、シュート107から投入された粒状物質aを加熱す
る。そして、高温ガスと粒状物質aの混合体は下流側サ
イクロン11の円筒部111に供給される。なお、導入
管12はサイクロン入口部116において円筒部111
の接線に沿って円筒部111に接続されるので、高温ガ
スと粒状物質aの混合体は円筒部111の内部を旋回す
る。
【0005】従って、旋回による遠心力によって高温ガ
スと粒状物質aは分離され、粒状物質aは円筒部111
の周壁に衝突し、コーン部112の壁面を滑り落ちて、
集塵孔113に収拾される。円筒部111内の高温ガス
は、円筒部111およびコーン部112を1〜3回旋回
しながら下降し、コーン部112の中央部で反転して上
昇し、内筒部114および出口管115を介して、さら
に下流のサイクロンの導入管(図示せず)に導かれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のサイクロンにあっては、導入管12から円筒部11
1に供給される混合体の流れと円筒部111を旋回して
きた混合体の流れが図1のA部において衝突して渦が発
生し、圧損が生じることは回避できない。この圧損は1
サイクロン当たり約120mmAqであり、5機のサイ
クロンをカスケード接続した場合には合計の圧損は60
0mmAqに達するため、高温ガスを圧送するための送
風機の揚程を大きくしなければならないだけでなく、送
風機の運転経費が上昇する。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、渦の発生を防止することにより圧損を逓減するこ
との可能なサイクロンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るサイク
ロンは、粒状物質が混入されたガスを導入するガス導入
路と、粒状物質が混入されたガスが内部を流れる円筒部
と、円筒部と同心に配置されガス導入路との接続部にお
いては円筒部より大なる半径を有し略360度旋回して
ガス導入路高さ下降して円筒部に接し内部を粒状物質が
混入されたガスが螺旋状に下降旋回するリンデン形状の
螺旋部と、円筒部の下部に接続されガスから分離された
粒状物質を捕集するコーン部と、コーン部の下部に設置
されコーン部で捕集された粒状物質を集積する集積孔
と、螺旋部及び円筒部の略中心部に挿入され粒状物質が
分離された後のガスを円筒部から排出する内筒部と、を
具備する。
【0009】本発明にあっては、螺旋部は旋回する間に
ガス導入路の高さだけ降下するのでガス導入路から導入
されるガスと螺旋部を一周したガスとの衝突が防止さ
れ、圧損が低減される。第2の発明に係るサイクロン
は、ガス導入路と前記内筒部との間の開口を塞ぐ塞ぎ板
をさらに具備する。
【0010】第3の発明に係るサイクロンは、内筒部の
長さ(L)とガス導入路の高さ(H)の比(L/H)が
0.8〜2の範囲である。第4の発明に係るサイクロン
は、円筒部及び前記螺旋部の合計高さ(h)と円筒部の
直径(d)の比(h/d)が0.8〜1.75の範囲で
ある。第5の発明に係るサイクロンは、螺旋部の高さ
(H’)とガス導入路の高さ(H)の比(H’/H)が
1.5以下である。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係るサイクロンの
上面図および正面図、ならびに図3は本発明に係るサイ
クロンの円筒部の斜視図であって、図1と同一の要素に
ついては同一の参照番号を使用する。即ち、本発明に係
るサイクロンは、従来のサイクロンに対して円筒部21
1の上部に螺旋部212を有する構成が相違する。
【0012】本発明に係るサイクロンは内筒部114と
同心に配置される円筒部211と、サイクロン入口部1
16においては円筒部211より大きい半径を有し、サ
イクロン入口部116から略360度回転した位置で円
筒部211に接する螺旋状の螺旋部212とで構成され
る。なお、サイクロン入口部116には導入路12に接
続される。
【0013】サイクロン入口部116及び螺旋部212
の上面を被う上面被い板214は矩形断面の導入路12
の上面121に接続され、内筒部114の周囲を螺旋状
に降下し、略360度回転した位置で導入路12の下面
122に接続される。即ち、螺旋部212は略360度
回転する間にサイクロン入口部116の高さだけ下降す
る。
【0014】導入路12の外壁はサイクロン入口部11
6、螺旋部212及び円筒部211の外壁と連続的に接
続される。また、導入路12の内壁はサイクロン入口部
116の内壁に接続され、サイクロン入口部116の内
壁は塞ぎ板213によって内筒部114に滑らかに接し
ており、螺旋部212の下面と円筒部211の上面の間
の隙間は適宜の塞ぎ板215によって塞がれている。
【0015】高温ガスは正圧に加圧されている場合が普
通であるので、少量であっても高温ガスが周囲に漏洩す
ることは望ましくないため、本発明に係るサイクロンで
はこれらの隙間を塞ぎ板213及び215を塞いでい
る。この結果、高温ガスと粒状物質aの混合体は、導入
路12及びサイクロン入口部116を介して螺旋部21
2に導かれると、螺旋部212内を旋回下降する。
【0016】内筒部114を約1周すると導入路12の
高さだけ下降するので、導入路12から供給される混合
体と円筒部211を約1周旋回した後の混合体とが直接
衝突することが防止され、渦は発生せず圧損を逓減する
ことが可能となる。図4は従来型(図1)のサイクロン
と本発明に係るサイクロンの特性グラフであって、横軸
にサイクロン出入口間に発生する差圧を、縦軸に粒状物
質aの捕集効率をとる。
【0017】即ち捕集効率が飽和するまでは、圧損が同
一であれば捕集効率は本発明に係るサイクロンの方が従
来型よりも約5%向上すること、同一の捕集効率を達成
しようとすれば本発明に係るサイクロンの方が従来型よ
りも圧損は減少することがわかる。なお、上記実施形態
においては、上面被い板213を螺旋部212と内筒部
114の間に螺旋部21および内筒部114側壁に対し
直角に配置しているが、外側に向かって上昇もしくは下
降するように傾斜して配置してもよい。
【0018】さらに、本発明に係るサイクロンの螺旋部
212の勾配は特に規定されないが、一定勾配であって
も、一定勾配でなくてもよい。即ち部分的に急勾配であ
り、他の部分で緩勾配であってもよい。次に、本発明に
係るサイクロンの最適形状について検討する。まず、内
筒部114の長さ“L”とサイクロン入口部116の高
さ“H”の関係について検討する。
【0019】図5は内筒部114の長さ“L”とサイク
ロン入口部116の高さ“H”の比“L/H”と出入口
間圧損との関係を示すグラフであって、横軸に“L/
H”を、縦軸に出入口間圧損をとる。比“L/H”が大
であるときは、内筒部114の長さ、ひいては円筒部2
1の長さが増し、サイクロン自体の形状が大となるため
経済的に不利となる。
【0020】逆に比“L/H”が小であるときは、高温
ガスと原料粒子aの混合体に十分な旋回力が付与されな
いうちに混合体が内筒部114から排出される可能性が
増大するので、捕集効率が低下してしまう。本発明に係
るサイクロンにあっては、比“L/H”を0.8〜2.
0の範囲に設定すれば、経済性及び捕集効率を損なうこ
となく出入口間圧損を従来型の出入口間圧損より小とす
ることが可能となる。
【0021】次に、螺旋部212上端から円筒部211
の下端までの長さ“h”と円筒部211の直径 “d”
の関係について検討する。図6は螺旋部212上端から
円筒部211の下端までの長さ“h”と円筒部211の
直径“d”の比“h/d”と捕集効率の関係を示すグラ
フであって、横軸に比“h/d”を、縦軸に捕集効率を
とる。
【0022】このグラフから比“h/d”が1.75以
下であるときに従来型サイクロン以上の捕集効率が達成
されることが判る。しかし、比“h/d”を必要以上に
小としても捕集効率が飽和してしまうだけでなく、サイ
クロンが偏平形状となり設置面積が増大する。従って本
発明に係るサイクロンにあっては、比“h/d”を0.
8〜1.75の範囲に設定すれば設置面積を抑制しつつ
捕集効率を向上することが可能となる。
【0023】最後に、サイクロン入口部116の高さ
“H”と螺旋部21の高さ“H’”の関係について検討
する。なお、図2においては螺旋部212上端から円筒
部211の下端までの長さ“h”と螺旋部212の高さ
“H’”は等しい場合を示しているが、一般的には h≧H’ である。
【0024】即ち、螺旋部212の高さ“H’”とサイ
クロン入口部116の高さ“H”の比“H’/H”を極
端に大きくすると螺旋部212の高さが大となってサイ
クロン自体の形状が大となるため経済的に不利となるだ
けでなく、流路の勾配が急になりすぎてかえって圧損が
増大するおそれもある。従って本発明に係るサイクロン
にあっては、比“H’/H”を1.5以下に設定するこ
とが望ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るサイクロンによれば、粒状
物質が混入されたガスは螺旋部に導入された後、螺旋部
を約1周旋回する間にガス導入路の高さだけ下降するの
で、導入路から導入されたガスと円筒部を約1周旋回し
たガスとの直接衝突による渦の発生が防止されるので、
圧損を逓減することが可能となる。
【0026】さらに、螺旋部で下向きの流れが発生する
ため粒状物質の上方への飛散を抑制し捕集効率を向上す
ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のサイクロンの上面図および正面図であ
る。
【図2】本発明に係るサイクロンの上面図および正面図
である。
【図3】本発明に係るサイクロンの円筒部の斜視図であ
る。
【図4】本発明に係るサイクロンと従来型サイクロンの
特性グラフである。
【図5】L/Hと出入口間圧損の関係を示すグラフであ
る。
【図6】h/dと捕集効率の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
112…コーン部 113…集塵部 114…内筒部 115…出口管 116…導入路 211…円筒部 212…螺旋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 忠昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 難波 晋司 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 岡 龍樹 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 田中 瑞彦 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4D053 AA03 AB01 BA01 BB02 BC01 BD04 CA06 CB14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状物質が混入されたガスを導入するガ
    ス導入路と、 粒状物質が混入されたガスが内部を流れる円筒部と、 前記円筒部と同心に配置され、前記ガス導入路との接続
    部においては前記円筒部より大なる半径を有し、略36
    0度旋回して前記ガス導入路高さ下降して前記円筒部に
    接し、内部を粒状物質が混入されたガスが螺旋状に下降
    旋回するリンデン形状の螺旋部と、 前記円筒部の下部に接続され、ガスから分離された粒状
    物質を捕集するコーン部と、 前記コーン部の下部に設置され、前記コーン部で捕集さ
    れた粒状物質を集積する集積孔と、 前記螺旋部及び前記円筒部の略中心部に挿入され、粒状
    物質が分離された後のガスを前記円筒部から排出する内
    筒部と、を具備するサイクロン。
  2. 【請求項2】 前記ガス導入路と前記内筒部との間の開
    口を塞ぐ塞ぎ板をさらに具備する請求項1に記載のサイ
    クロン。
  3. 【請求項3】 前記内筒部の長さ(L)と前記ガス導入
    路の高さ(H)の比(L/H)が0.8〜2の範囲であ
    る請求項1に記載のサイクロン。
  4. 【請求項4】 前記円筒部及び前記螺旋部の合計高さ
    (h)と前記円筒部の直径(d)の比(h/d)が0.
    8〜1.75の範囲である請求項1に記載のサイクロ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記螺旋部の高さ(H’)と前記ガス導
    入路の高さ(H)の比(H’/H)が1.5以下である
    請求項1に記載のサイクロン。
JP36722999A 1999-12-24 1999-12-24 サイクロン Withdrawn JP2001179133A (ja)

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