JP2010036015A - 衛生薄葉紙製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性、娯楽性、利便性に優れるポップアップ式の衛生薄葉紙製品を提供する。
【解決手段】
上面に取出口が形成された包装体に衛生用薄用紙が収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと、隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出される衛生薄葉紙製品であって、前記衛生薄葉紙は2枚以上の薄葉紙が積層されたプライ構造を有し、その衛生薄葉紙の一部又全部は、積層された薄葉紙のうちの外面を構成する何れかの薄葉紙の積層内面に模様が印刷されている衛生薄葉紙製品により解決される。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数枚の折り畳まれた衛生薄葉紙の束を包装してなる衛生薄葉紙製品の製造方法に関する。
複数枚の衛生薄葉紙が折り畳まれ、その折畳み片が重なるようにして積層された束が包装体に収納され、使用時にその包装体の上面に形成された取出口から順次取出していく衛生薄葉紙製品はよく知られるところである。例えば、ティシュペーパー製品に代表される。
この種の製品では、取出口から、衛生薄葉紙の一枚を取り出すと、隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出されるように束が形成されている(このような方式をポップアップ式ともいう)。
かかる衛生薄葉紙の束を製造するにあたっては、米国特許4052048号公報(特公昭55−1215号公報:先行技術文献1)に記載の技術を基本とする、PCMC社(ペーパー・コンバーティング・マシン・カンパニー)の連続シート折り畳み設備インターフォルダが業界で汎用されている。
このインターフォルダは、PCMC方式設備、マルチスタンド式インターフォルダとも呼ばれ、極めて高速に衛生薄葉紙の束を製造することができる。(以下、明細書においては、単にインターフォルダともいう。)
このインターフォルダは、流れ方向(ライン方向とも言われる)に複数の折り板機が並んだ折り板機群を有し、それらの各降り板機に対して原反ロール支持部が設けられている。各原反ロール支持部には原反ロールがセットされ、各原反ロールから一斉に連続シートが繰り出されて対応する折り板機に供給される。折り板機群は、各原反ロールからの連続シートを連続方向に直行する方向(幅方向ともいう)に折り畳むとともに、流れ方向の前方及び後方に位置する他の折り板機で折り畳まれた連続シートと互い違いになるように積層し、最下流において可動させた折り板機の数に対応する積層数の連続衛生薄葉紙の束を形成する。
衛生薄葉紙製品とするには、この後に連続衛生薄葉紙束を適宜の長さに裁断して、上面に取出口等を有する包装体に収納する。
ところで、衛生薄葉紙製品のなかには、衛生薄葉紙に対して模様を印刷したものが知られる。このような製品は、意匠性等に優れ、顧客吸引力の高いものである。
しかし、ポップアップ式の製品においては、この模様印刷はほとんど普及していない。
これは、ポップアップ式の製品では、上述のとおりインターフォルダにより束を製造するのが一般的であり、原反ロール支持部から繰り出した後に印刷をして折り板に供給したり、一度印刷をしてから巻取ったものを原反ロール支持部にセットして折り板に供給したりすると、模様を構成するインキが折り板機の各部に付着して設備を汚したり、高速操業時のトラブルを発生させやすいという問題があるからである。
特開昭55−1215 特開2006−240750 特開2004−209082
そこで、本発明は、模様を有する衛生薄葉紙を内包したポップアップ式の製品を、高速、高効率、かつ操業性に優れて製造する方法の提供を主たる課題として、さらに副次的に、従来製品にはない独特の意匠性を有する衛生薄葉紙を内包した製品の提供、及びポップアップ式の衛生薄葉紙製品の利便性、娯楽性の向上をも課題とする。
上記課題を解決した本発明及びその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
複数枚の衛生薄葉紙が、折り畳まれ重層されてなる衛生薄葉紙の束が、上面に取出口又は取出口形成部が形成された包装体に収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出される衛生薄葉紙製品の製造方法であって、
複数の原反ロールから連続シートを繰り出しつつ各連続シートを重ね合わせて積層し、その後に巻き取って二次原反ロールとする工程と、
前記二次原反ロールから二次連続ロールを繰り出しつつこの二次連続ロールの外面の一方面に模様を印刷し、その後に巻き取って印刷二次原反ロールとする工程と、
印刷二次原反ロールを構成している積層構造の連続シートのうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シートのみを他の連続シートから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面が積層内面となるように反転させる工程と、
最外層の連続シートを反転させた印刷二次原反ロールを、そのまま又は適宜の幅に裁断して、流れ方向に並ぶ複数の折り板機と、各折り板機に対応して設けられた原反ロール支持部とを有するインターフォルダの前記原反ロール支持部にセットする工程と、
印刷二次原反ロールを含む原反ロール支持部群から順次二次連続シートを繰り出しつつ、各折り板機によって二次連続シートを折りつつ積層して連続衛生薄葉紙の束を形成する工程と、
この連続衛生薄葉紙の束を適宜の長さに裁断して包装体に収納する工程と
を有することを特徴とする衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
本発明では、印刷二次原反ロールを構成している積層構造の連続シートのうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シートのみを他の連続シートから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面が積層内面となるように反転させる反転工程を有する。したがって、印刷二次原反ロールの状態に何ら影響を与えることなく、模様を積層内面に位置することができる。
そして、その状態で、流れ方向に折り板機が並ぶ所謂PCMC設備、マルチスタンド式インターフォルダで折り畳みと積層とを行なうので、極めて高速に衛生薄葉紙の束を製造することができる。
すなわち、従来の積層外面に模様が印刷されている従来製品では、折り板機に供給する印刷二次原反ロールの外面に模様印刷が位置しているので、折り板機とインキとが擦れて、折り板機が汚れることとなり、製品のロット変更毎に煩雑な清掃作業を要していたところ、本発明において原反ロール支持部にセットされる印刷二次原反ロールは、上記印刷が積層内面に位置されるので、折り板機と模様印刷とが直接接触することがなく、もって印刷二次原反ロールから非印刷二次原反ロールへの切り替えを煩雑な清掃作業を必ずしも要することなく行なうことができる。
そのうえ、本発明に係る衛生薄葉紙は、模様がその衛生薄葉紙を透過して視認されるため、模様を構成する図案の縁が曖昧かつ色合いが淡く視認され、すかし模様、ぼかし模様のような独特な意匠性となり、柔らかさ、優しさ、高級感といった印象を顧客に強く与え、製品としての訴求力が極めて高いものとなる。
この本発明は、衛生薄葉紙のプライ構造とその米坪に着目したものであり、従来にない技術である。
<請求項2記載の発明>
複数枚の衛生薄葉紙が、折り畳まれ重層されてなる衛生薄葉紙の束が、上面に取出口又は取出口形成部が形成された包装体に収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出される衛生薄葉紙製品の製造方法であって、
複数の原反ロールから連続シートを繰り出しつつ各連続シートを重ね合わせて積層し、その後に巻き取って二次原反ロールとする工程と、
前記二次原反ロールから二次連続ロールを繰り出しつつこの二次連続ロールの外面の一方面に模様を印刷し、その後に巻き取って印刷二次原反ロールとする工程と、
印刷二次原反ロールを、そのまま又は適宜の幅に裁断して、流れ方向に並ぶ複数の折り板機と、各折り板機に対応して設けられた原反ロール支持部とを有するインターフォルダの前記原反ロール支持部にセットする工程と、
セットの後、印刷二次原反ロール構成している積層構造の連続シートのうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シートのみを他の連続シートから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面が積層内面となるように反転させる工程と、
印刷二次原反ロールを含む原反ロール支持部群から順次二次連続シートを繰り出しつつ、各折り板機によって二次連続シートを折りつつ積層して連続衛生薄葉紙の束を形成する工程と、
この連続衛生薄葉紙の束を適宜の長さに裁断して包装体に収納する工程と
を有することを特徴とする衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
<請求項3記載の発明>
二次原反ロールを印刷して巻き取る際に、印刷面が外面側となるように巻き取り、その後の最外層の連続シートを反転させる工程において、印刷されている連続シートを反転させる、請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
プライ構造に関係なく外面を構成する何れかの薄葉紙に印刷模様が施されている製品となり、常に模様の視認性が良好な製品が製造される。
<請求項4記載の発明>
模様の相違する複数種の印刷二次原反ロールを製造し、それらを原反ロール支持部にセットする請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
複数種の模様の衛生薄葉紙が内包されている製品を高速に製造することができる。
<請求項5記載の発明>
上流側又は下流側から所定の位置にある折り板機に対応する原反ロール支持部にのみ模様の相違する印刷二次原反ロールをセットする請求項4記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
請求項1記載の発明と同様の効果のほか、例えば、くじ機能や残量表示機能としての効果を奏する製品を高速に製造することができる。
<請求項6記載の発明>
複数の原反ロール支持部のうちの幾つかに印刷二次原反ロールをセットし、その他の印刷していない二次原反ロールをセットして、製造する請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
請求項5記載の発明と同様の作用効果を奏する。また、着色インキの使用量が少なく、コストを抑えることができる。
<請求項7記載の発明>
隣接する複数の折り板機毎に供給される印刷二次原反ロールの模様が相違するように、原反ロール支持部に印刷二次原反ロールをセットする請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
所定の積層数毎に模様が相違する衛生薄葉紙製品を高速に製造できる。
<請求項8記載の発明>
前記模様は、残量表示機能を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
内包される衛生薄葉紙の模様が残量表示機能を有する衛生薄葉紙製品が高速に製造できる。
<請求項9記載の発明>
前記模様を印刷するインキに、香料を含有させる請求項1〜8の何れか1項に記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
(作用効果)
香料が積層内面に位置している衛生薄葉紙製品を高速に製造できる。また、印刷インキに香料を含有させたので、折り板機に直接香料が接触することがなく折り板機を香料で汚すことがない。
本発明によれば、模様が印刷された衛生薄葉紙を内包したポップアップ式の製品を、高速、高効率、かつ操業性に優れて製造する方法が提供されるとともに、従来製品にはない独特の意匠性を有する衛生薄葉紙を内包する付加価値の高い製品が提供される。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
『衛生薄葉紙製品』
本発明に係る衛生薄葉紙製品は、複数枚の衛生薄葉紙が、折り畳まれ重層されてなる衛生薄葉紙の束が、上面に取出口又は取出口形成部が形成された包装体に収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと、隣接して積層されている下層の一枚の一部が取出口から露出されるように構成された衛生薄葉紙製品である。
〔衛生薄葉紙の構造〕
本発明に係る衛生薄葉紙V1は、図1に示すように方形をなしており、同形の薄葉紙1、2が複数枚積層されたプライ構造を有する。積層する薄葉紙の枚数(プライ数)は、特に限定されるものではなく、例えば2枚(2プライ)、3枚(3プライ)、4枚(4プライ)、又はそれ以上の複数枚と適宜変更することができる。特に、2枚又は3枚が効果が顕著であり望ましい。
以下、特に好ましい、2枚の薄葉紙が重ねられた2プライの構造例について主として説明する。ただし、本発明はこの枚数及び構造に限定されるわけではない。
〔衛生薄葉紙〕
本発明に係る衛生薄葉紙製品V1では、模様Pが印刷されたものを必須として、模様が印刷されていないものも用いうる。これらの相違は、模様印刷の有無のみであるので、ここでは模様Pを印刷した衛生薄葉紙について主に説明する。模様Pのないものについても以下の説明より理解されるであろう。
本発明に係る模様Pを有する衛生薄葉紙V1は、本発明の製品を特徴づける要素である。この衛生薄葉紙V1は、積層された薄葉紙1,2のうち最も外層に位置する2枚の薄葉紙の何れかの薄葉紙の積層内面に模様が印刷されている。
図示の形態では、2プライであるので積層された2枚の薄葉紙のうちの一方の薄葉紙1の積層内面に模様が印刷されている。
(ここで、本発明及び本明細書において、積層内面とは、プライ構造を構成する薄葉紙の面のうち他の薄葉紙に面している部分をいい、他の薄葉紙に面していない衛生薄葉紙自体の外面は積層外面ともいう。)
かかる衛生薄葉紙V1では、上記位置に模様Pが形成されていることから、当該模様Pは、その模様Pが印刷されている薄葉紙1自体、またはこれに積層される他の薄葉紙2を透して外方から認識される。従って、従来の衛生薄葉紙のように外面に直接的にインキなどによって模様が付与されているものと比較して、模様を構成する図案・図柄の縁等が適度にぼやけて視認され、すかし模様、ぼかし模様のような淡く、やわらかな印象を想起させるこれまでにない意匠性を呈する。
図示の形態の衛生薄葉紙V1では、付与された模様Pは、着色インキ等により所定の図柄や図案を描くことで形成される。これは、例えば、薄葉紙に対する既知の印刷技術により形成することができる。具体的には、グラビア印刷、フレキソ印刷などである。
なお、模様Pを構成する具体的な図案や図柄の形成範囲、大きさ、形状などは特に限定されるものではなく、ロゴマーク、数字、文字、幾何学模様など適宜の図案、適宜の大きさを選択することができる。図示例では、花の図形からなる模様である。
他方、模様Pを構成する図案や図柄などのうち、着色されている部分は、薄葉紙の地色と明確に相違しているのがよい。模様Pの形成に用いるインキとしては、染料インキ、顔料インキを問わず、トイレットペーパー、ティシュペーパーなどの薄葉紙の印刷に用いられている既知のインキが利用できる。これらのインキによって印刷して模様を形成すれば、地色と異なる図案を付与することができる。
限定はされないが着色部分と地の部分MとのL*a*b*表色系におけるL*値の差ΔL*は3.0以上あるのが望ましい。なお、L*値の測定は、例えば日本電色工業製の測定装置「PF−10」を用いて行うことができる。
また、前記薄葉紙1,2は、付与した模様が明瞭に視認されるように、JIS P 8149に基づく不透明度が30〜55%、望ましくは35〜45%とするのが望ましい。この程度の不透明度とすると、外方から模様(図案)が透けて見えるようになり、そこに付与された模様が視識しやすくなる。
ここで、薄葉紙1の印刷面に関しては、薄葉紙1の裏面に印刷されているのが望ましい。ここでいう表裏は、業界において一般的に区別される紙の表裏である。説明すると製造工程において抄紙網に当接していた面が裏、当接していなかった面である。紙の表裏については、表面のほうが表面特性に優れる。したがって、手触り、滑らかさに優れる、もしくは滑らかさを発現させるのが裏面と比較して容易であるという利点がある。
従って、本発明の衛生薄葉紙は、その外面を構成する薄葉紙のうちの少なくとも印刷がされている薄葉紙については、裏面が内面、表面が外面となるように位置され、かつ、その裏面(内面)に模様は印刷がされているのが望ましい形態である。
〔薄葉紙〕
他方、本発明に係る衛生薄葉紙V1を構成する薄葉紙1,2は、非印刷のものも印刷のものも区別なくパルプからなるものであり、その原料パルプは、特に限定されない。衛生薄葉紙の具体的な用途に応じて適宜の原料パルプを選択し、また適宜配合して使用することができる。
原料パルプを例示すれば、木材パルプ、非木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプなどから、より具体的には、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ブリーチケミサーモメカニカルパルプ(BCTMP)等の機械パルプ(MP)、化学的機械パルプ(CGP)、半化学的パルプ(SCP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等のクラフトパルプ(KP)、ソーダパルプ(AP)、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)等の化学的パルプ(CP)、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)等を原料とする合成パルプ、脱墨パルプ(DIP)、ウエストパルプ(WP)等の古紙パルプ、かすパルプ(TP)、木綿、アマ、麻、黄麻、マニラ麻、ラミー等を原料とするぼろパルプ、わらパルプ、エスパルトパルプ、バガスパルプ、竹パルプ、ケナフパルプ等の茎稈パルプ、靭皮パルプ等の補助パルプなどから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
特には、原料パルプは、NBKPとLBKPとを配合したものが好ましい。適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよく、その場合配合割合としては、NBKP:LBKP=10:90〜50:50がよく、特に、NBKP:LBKP=40:60が望ましい。
原料パルプ等の原料は、例えば、公知の抄紙工程、具体的には、ワイヤパート、プレスパート、ドライヤパート、サイズプレス、カレンダパート等を経るなどして薄葉紙とする。抄紙に際しては、例えば、分散剤、苛性ソーダ、アンモニア水等のpH調整剤、消泡剤、防腐剤、蛍光染料、離型剤、耐水化剤、流動変性剤、歩留まり向上剤などの適宜の薬品を添加することができる。
他方、薄葉紙は、例えば、前記模様を明瞭に見せる効果、あるいは全体として高級感等のあるように見せる効果を得るために、地色が白色に限らず薄いピンクやブルーであってもよい。着色されないパルプ自体の色が現出したものでもよい。
薄葉紙自体の地色の調整は、技術に従って着色した抄紙原料を用いて抄紙するなど既知の技術により達成できる。
〔坪量・紙厚〕
他方、本発明に係る衛生薄葉紙V1の米坪は、適宜調整することができるが、好適には、プライ全体として20〜80g/m2、好ましくは26〜40g/m2、積層構造とするならば、各層(各プライ)あたり10〜40g/m2。好ましくは12〜20g/m2である。10g/m2未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、使用に耐えうる十分な強度を適正に確保することが困難となり、また、40g/m2超では、硬くなりすぎて、肌触りが悪いものとなりやすい。この範囲は、衛生薄葉紙の用途として、ティシュペーパーとする場合に、特に適する。なお、米坪は、JIS P 8124の米坪測定方法による。
紙厚もまた、適宜調整することができる。ティシュペーパーの場合、60〜250μmとするのが好ましい。紙厚が60μm未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、ティシュペーパーとしての強度を適正に確保することがで困難となる。また、250μm超では、ティシュペーパーの肌触りが悪化するとともに、使用時にゴワツキ感が生じるようになる。なお、積層構造とする場合に、各層を構成する原紙シートの紙厚は、すべて統一する必要はない。
紙厚の測定方法としては、JIS P 8111の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定するものとする。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料(例えば、トイレットペーパー。)を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
〔衛生薄葉紙の束〕
本発明に係る衛生薄葉紙の束W1は、上述の衛生薄葉紙が折り畳まれ、積層されてなるものである。より具体的には、図2に示されるように、方形の薄葉紙が実質的に二つ折りされ、その折り返し片の縁eが上下に隣接する薄葉紙の折り返し内面に位置するようにして、互い違いに重なり合いつつ積層されている。なお、ここで実質的にとは、製造上の形成される縁部の若干の折り返しを許容する意味である。
本積層構造の衛生薄葉紙の束W1は、最上位に位置する一枚の折り返し片10を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片11が上方に引きずられて持ち上げられる。従って、かかる構造の衛生薄葉紙の束W1は、その最上面が後述する上面に取出口等を有する包装体の当該上面に向かいあって収納されていると、前記取出口から最初の一枚(最上面に位置する一枚)が引き出されたときに、その下方に位置する他の一枚の一部が露出されるようになる。
〔衛生薄葉紙の束の構成例1〕
他方、本発明に係る衛生薄葉紙の束は、特徴的に上記の積層内面に模様が印刷された特有の構造の衛生薄葉紙を含む。
もちろん、そのすべてが模様が印刷された特有の構造の衛生薄葉紙V1で構成されていてもよい。
この場合、模様の異なる複数種の衛生薄葉紙V1が適宜ランダムに積層されたものとすることができる。模様の種類をどの程度用意するかは適宜の設計事項である。束を構成するすべての衛生薄葉紙V1の模様が相違していてもよいし、例えば2〜10種類程度用意して、それらをランダムに積層してもよい。
模様の相違する衛生薄葉紙V1がランダムに積層された束であると、取出口から一枚を取り出したときに、追随して露出される下層の他の一枚の模様が予想できないため、飽きのこない製品となる。
また、すべて模様が印刷された衛生薄葉紙V1とするのであれば、適当積層毎に模様が相違するように衛生薄葉紙を積層としてもよい。すなわち、図2に示されるように、最上面から所定枚数(例えば10枚)を模様Aを有する衛生薄葉紙で構成し、それより下層の10枚を模様Bを有する衛生薄葉紙で構成し、同様に模様C,模様Dを有する衛生薄葉紙が順次下層に積層された構成とすることができる。
また、例えば、図3に示すとおり、適宜の積層数に対応する位置、例えば、上から10枚目、20枚目といった節目となる枚数に対応する積層位置(図3中、符号A位置)のみ模様の異なる模様として、他の衛生薄葉紙(図3中、符号B領域)ついては同様の模様とすることができる。
このように構成された衛生薄葉紙の束を包装体に収納してなる製品は、模様の相違する衛生薄葉紙が取り出された時点で、内包される衛生薄葉紙の枚数を概ね理解することができる。
したがって、適宜の積層数に対応する位置のみ模様の相違する衛生薄葉紙を位置せしめるのであれば、その模様Pとして、残存数や使用数などを文字・数字として表した模様Pとして、積極的に使用した枚数や残存数が理解されるようにすることもできる。
〔衛生薄葉紙の束の構成例2〕
他方、本発明に係る衛生薄葉紙の束は、必ずしもそのすべてを模様が印刷された前記特徴的な衛生薄葉紙で構成する必要はない。模様が印刷されていない衛生薄葉紙が混在されていてもよい。
この場合、模様を有する衛生薄葉紙と模様を有しない衛生薄葉紙とが適宜ランダムに積層された構造とすることができる。模様の種類をどの程度用意するか、模様を有する衛生薄葉紙と模様を有しない衛生薄葉紙との比率をどの程度とするかは、適宜の設計事項である。模様を有する衛生薄葉紙については、すべて模様を相違させてもよいし、例えば2〜10種類程度用意して、それらをランダムに積層してもよい。
かかる束を用いた製品では、取出口から一枚を取り出したときに、追随して露出される他の一枚が模様を有するか否か予想できないため、飽きのこない製品となる。
また、例えば、図4に示すとおり、適宜の積層数に対応する位置、例えば、上から10枚目、20枚目といった節目となる枚数に対応する積層位置(図4中、符号a位置)のみ模様を有する衛生薄葉紙として、他の衛生薄葉紙(図4中、符号b)ついては同様の無模様の衛生薄葉紙とすることができる。また、その逆に構成することができる。このように構成された衛生薄葉紙の束は、模様を有する衛生薄葉紙が取り出された時点で、内包される衛生薄葉紙の枚数を概ね理解することができる。
したがって、適宜の積層数に対応する位置のみ模様を有する衛生薄葉紙を位置せしめるのであれば、その模様Pとして、残存数や使用数などを文字として印刷してなる模様Pとして、積極的に使用した枚数や残存数が理解されるようにすることもできる。
〔包装体例1〕
前記衛生薄葉紙の束が収納される包装体X1としては、好ましくカートンとも呼ばれる直六面体形状の箱体が採用される。このカートンX1は、図5及び図6に示されるように、上面に取出口形成部である環状のミシン目線21を有する紙箱20と、前記ミシン目線21により囲まれる範囲21aを紙箱内側から覆う樹脂製フィルム22とを有する。
紙箱20は、カートンX1の外形をなす紙製の箱体であり、その大きさ、形状、展開形状等は既知のカートンの紙箱の構成を採用できる。
その形状としては、図示例の一対の平行な長手縁20L,20Lとこれらよりも短い一対の平行な短手縁20S,20Sとで構成される長方形の上面20Uを有する直六面体形状が例示でき、その構造としては、上面、底面及びこれらを連接する側面と、各面の長手方向両側縁に連接された底面側端面片、側面端面片、上面側端面片とを有し、前記側面端面片を箱内面側に折り返した後、これに重ねて上面側端面片と底面側端面片とを折り曲げ、各片の当接部分をホットメルト接着材等により接着して構成される構造が例示できる。
カートンX1の大きさは、衛生薄葉紙の束より若干大きく、概ね束の外形よりも1〜20mm程度大きい内形とされる。一般的なカートンの大きさを例示すると、概ね長手縁が110〜320mm、短手縁が70〜200mm、高さが40〜150mm程度である。少なくとも本発明においてもこの大きさのカートンが利用できる。
紙箱20の素材としては、例えば、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の紙素材が採用できる。好適には、紙箱の素材は、米坪250〜500g/m2、好適には350〜400g/m2のコートボール紙である。
なお、紙箱20は、図示はしないが、花柄、螺旋模様、波模様、ドット模様、亀甲模様、星模様、十字模様、幾何学模様など適宜の文字・図形・絵・記号の単体又はこれらの組み合わせにより構成される適宜の模様を採用することができる。紙箱外面に対する模様の付与は、グラビア印刷等の既知の印刷方法により行うことができる。
他方、紙箱20の上面20Uに形成されるミシン目線21は環状をなし、既知の方法及びカットタイ比で形成され、これにより囲まれる範囲21aの具体的形状については必ずしも限定されない。ただし、カートンX1においては、図示例の如く、紙箱上面20Uの長手方向に沿う方向を長辺とする略楕円形状又は矩形が代表的であり、取出し性、利便性が高いことから、本発明においても多くの既存の製造ラインで製造可能なこの形状が好適である。
他方、前記樹脂製フィルム22は、前記ミシン目線21により囲まれる範囲21aのサイズより大きく、例えば、矩形や楕円形であり、紙箱1上面の内面側において、特に環状ミシン目線21の切り剥がしに影響がないように、環状ミシン目線21の外側で接着されている。
この樹脂性フィルム22の好適な素材は、ポリエチレンフィルムであるが、ポリプロピレン、ポリエステルなども例示できる。
樹脂製フィルム22の厚みは、10〜200μmが適する。10μm未満では、強度的に不足し、衛生薄葉紙の取り出し時において裂けあるいは破断の確率が高くなる。逆に、200μmを超えると、強度の問題はないものの、取り出し難くなり、またコスト高となる。
他方、この樹脂製フィルム22には、スリット23が形成されており、このスリット23はミシン目線により囲まれる範囲21aに位置されている。
従って、図5、6に示されるとおり、前記環状ミシン目線21に沿ってそのミシン目線により囲まれる範囲21aを切り剥がすことにより、紙箱上面20Uに取り出口25が形成されるとともに、前記樹脂製フィルム22及びそれに形成されたスリット23が取り出口25を介して露出される。なお、前記スリット23の長さは、適宜の長さとすることができ、既知の環状ミシン目線との大きさの関係で適するとされる長さが採用できる。
包装体に束として収納されている衛生薄葉紙は、前記スリット23を介して取り出し口25から一枚ずつ取り出される。
〔包装体例2〕
他方、本発明のカートン以外の他の包装体を例示すると、例えば、外装フィルムによる包装体が挙げられる。この包装体は、図示はしないが、例えば、ピロー包装、ガセット包装、キャラメル包装等と呼ばれる既知のフィルム包装により達成される。
これらの包装体を構成するための包装方法は、周知の技術であるが、より具体的に説明すれば、ピロー包装は、被包装物となる束を外装フィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分をも接着してなる包装態様である。このピロー包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
キャラメル包装は、被包装物となる束を外装フィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する2つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を接着部してなる包装態様である。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
ガゼット包装は、被包装物を両端開口の筒状体内に挿入し、被包装物を超えて飛び出す両端部を余剰代とし、この余剰代を接着した開口を封止する包装態様である。このようなガゼット包装を行う装置等も、既知の装置が利用される。
外装フィルムの各分の熱融着、超音波融着、ホットメルト接着剤等によってなされる。
外装フィルムによる包装体においては、外装フィルムの予め上面となる位置にミシン目線、スリット線等を設けて取出口又は取出口形成部とする。上面となる位置に環状の開口を設けて、さらにその開口を再剥離可能に蓋フィルムで封止する取出口構造としてもよい。いずれにしても、ポップアップ式の製品とフィルム包装を採用できる。
なお、外装フィルム11の具体例としては、HDPE(高密度ポリエチレン)フィルム、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルム等のポリエチレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等又はこれらの積層フィルムが挙げられる。安価であり適度な引裂き性を有し、しかも適度な強度を確保できることから、HDPEフィルム、LDPEフィルム、HDPEとLDPE配合フィルムが好適である。また、これらの樹脂製のフィルムに対して、紙層や不織布層が積層された積層フィルムであってもよい。
用いる外装フィルムの製造方法は限定されない。外装フィルムの原料となる樹脂の種類に応じて適宜のフィルム形成方法によって製造すればよい。例示すれば、Tダイ法などの押し出し法が挙げられる。積層構造の場合は、押し出しラミネート法などが挙げられる。また、所定方向へ裂けやすくするための延伸処理をしてもよい。
外装フィルムの厚さは、特に限定されないが、少なくとも10μm以上であるのがよい。10μm未満であると強度が十分でなく意図せず破れるおそれが高まる。
なお、その他、本発明に係る包装体に関しては、ポップアップ式を妨げない範囲で、プラスチックケースなどの適宜の包装体を採用できる。
『衛生薄葉紙製品の製造方法』
次いで、上述の本発明の衛生薄葉紙製品の製造方法について詳述する。
〔二次原反ロール形成工程〕
本発明の製法においては、まず、図7に示されるように、複数の1プライの原反ロール30,30から連続シート31,31を繰り出しつつ適宜の支持ロール、ニップロールRを介して各連続シートを重ね合わせて積層し、その後に巻き取って二次原反ロール40とする。図示例では2プライの二次原反ロール形成工程を例示している。
このとき、2プライの場合であれば、(1)積層される各薄葉紙の各裏面側が外面となるように積層(以下、裏裏積層という)するか、もしくは、(2)一方の表面と他方の裏面とが対面するようにして積層(以下、表裏積層という)するのが望ましい。なお、ここでの表裏とは上述の紙の表裏を意味している。
他方、2プライ以上とする場合には、裏裏積層、表裏積層の一方外面に他の連続薄葉紙が積層されるようにするのがよい。なお。表裏積層を採用する場合には、表面側に積層する。
ここで、前記原反ロール30,30を構成する連続シートは、帯状の薄葉紙であり、その組成・物性は、上述の薄葉紙の組成・物性と同様である。
〔印刷工程〕
次いで、二次原反ロールを形成したならば、図8に示すとおり、二次原反ロール40から二次連続シート41を巻きほどき順次繰り出しつつ、この二次連続シート41の外面の一方面に印刷機50により模様Pを印刷する。
このとき、前記裏裏積層、表裏積層を含む積層構造の二次連続シートに対して印刷する場合には、その裏面側に印刷するのが望ましい。
印刷は、フレキソ印刷、グラビア印刷など既知の薄葉紙への印刷技術が採用できる。図示例の印刷機は、好ましく採用できるフレキソ印刷機であり、この場合、線数40〜100線、網点0.1〜99%、好ましくは15〜50%程度の刷版ロール51、線数250以上のアニロックスロール52の仕様で印刷するのが望ましい。
模様Pに関しては、上記衛生薄葉紙の欄でも説明したが、本発明においては特に限定されない。模様を構成する具体的な図案や図柄の形成範囲、大きさ、形状などは特に限定されるものではなく、ロゴマーク、数字、文字、幾何学模様など図案、適宜の大きさを選択することができる。
好ましくは、当該図柄の面積占有率が全体の10〜50%とするのがよい。地の部分との図柄とのコントラストが明りょうとなる。
なお、印刷インキは、本発明では特に限定されない。染料インキ、顔料インキを問わず、トイレットペーパー、ティシュペーパーなどの薄葉紙若しくは衛生薄葉紙の印刷に用いられている既知のインキが利用できる。粘度等は適宜調整すればよい。
ここで、衛生薄用紙をより付加価値の高いものすべく、前記印刷インキ中に香料を含有させて、芳香のある衛生薄用紙としてもよい。香料についても、トイレットペーパー、ティシュペーパーなどに用いられている既知の香料が利用できる。
〔印刷二次原反ロール形成工程〕
この二次連続シート41への印刷の後には、図8に示されるとおり、再度二次連続シートを巻取って印刷二次原反ロール45とする。印刷と再度の巻き取りは連続して行なうことができる。
この再度の巻き取り操作を行なうにあたっては、2プライの裏裏積層以外の場合には、印刷がされている面が巻き取り外面(ロールとしたときに外周面を構成する面)となるようにして巻取るのが望ましい。
〔反転工程〕
印刷後に二次連続シート41を巻取ったならば、次いで、図9に示すように、本発明の製法において特徴の一つをなす反転工程を行う。
この工程は、図9中(a)〜(c)に示されるように、印刷二次原反ロール45を構成している積層構造の二次連続シート41のうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シート41Aのみを他の連続シート41Bから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面Kが積層内面となるように反転させる。この操作によって、印刷されている面が積層内面となる。
ここで、上記説明において、印刷二次原反ロールが2プライの裏裏積層とした例、2プライの表裏積層で裏面側に印刷して、その印刷面が巻取り外面となるように巻取って印刷二次原反ロールとした例、裏裏積層、表裏積層を含む3プライ以上の積層構造で、その裏面側に印刷するとともに、その印刷面が巻取り外面となるように巻取って印刷二次原反ロールとした例、について好ましいとしたのは、本工程の最外層の連続シートを反転させる操作を行なった場合に、表面特性に優れる紙の表面が外面側となるとともに、印刷面が積層内面に位置されるからである。すなわち紙の表裏面の特性による利点を有する製品得ることが可能となるのである。
なお、本発明ではこの反転工程を行う関係上、これより前段において、連続積層シートのプライ接合を行わないか、行っても極めて弱い圧力で行うのが望ましい。
〔連続薄葉紙束形成工程〕
次いで、図10及び図11から理解されるように、最外層の連続シート41Aを反転させた印刷二次原反ロール45’を、そのまま又は適宜の幅に裁断を形成して、流れ方向に並ぶ複数の折り板機70,70…と、各折り板機70,70…に対応して設けられた原反ロール支持部71,71…とを有するインターフォルダMの前記原反ロール支持部70,70…にセットする。なお、図10は、折り板機を流れ方向正面から見た図であり、紙面を貫く方向に複数の折り板機が複数並んでいる。また、図中の符号G1〜G3はガイドローラ、符号77は連続衛生薄葉紙のラインを形成する搬送装置である。
なお、ここでは、反転工程を行ったロール45’を原反ロール支持部71にセットしているが、原反ロール支持部71にロール45をセットした後に、反転工程を行なってもよい。
次いで、原反ロール支持部71から順次反転された二次連続シート49を繰り出しつつ、折り板機70によって当該二次連続シート49を折りつつ積層して連続衛生薄葉紙の束Wを形成する。
ここで、本発明に用いられるインターフォルダMは、襲来既知のものでありよく知られているものであるが、説明をすると、図示例の如く、包装体内への収納枚数に応じて多数(たとえば101機)、流れ方向に間隔を置いて設置される複数の折り板機70,70…と、各折り板機70,70…に対応して設けられた原反ロール支持部71,71…とを有するものであり、所定の折り板機70においては対応する原反ロール支持部71から繰り出された連続シートの側部が、その前後の折り板機から連続シートが略C字状に包み込む関係で折り込みが行なわれるように構成されているものである。
従って、本インターフォルダでは、流れ方向の上流から下流へ行くにしたがって、各折り板機70,70…からの連続シート49,49…が順次積層され、流れ方向最下流に位置する折り板機からの連続シートが最上面に位置するようにして連続衛生薄葉紙束が形成される。
なお、本発明では、反転工程において最外層の連続シート41Aを一度剥離するため、そのままでは各連続シートのプライ接合が十分ではない場合がある。したがって、原反ロール支持部から繰り出した連続シートに対してプライエンボス加工を施すのがよい。
なお、プライエンボス加工は、例えば、図示はしないが、原反ロール支持部の直後に、表面にエンボス凸部を有する金属ロールとゴムロールとで構成される一対のプライエンボスローラを設け、ローラ間を連続シートの側縁部が通るようにすれば行なうことができる。かかる、プライエンボス加工における具体的なエンボス圧に関しては、インターフォルダの操業速度を考慮して適宜定めればよい。
ここで、インターフォルダMの説明からも理解されるとおり、上述の本発明の〔衛生薄葉紙束の構成例1〕及び〔衛生薄葉紙束の構成例2〕で示した束W1の構成は、前記インターフォルダMにおける各原反ロール支持部71,71に対する二次原反ロールのセットの態様によって決定される。
すなわち、すべて模様を有する衛生薄葉紙の束W1を形成する場合には、インターフォルダにおけるすべての原反ロール支持部71に模様Pが印刷されている印刷二次原反ロール45’をセットする。適宜、非印刷の衛生薄葉紙を介在させた束を形成するのであれば、適宜の原反ロール支持部に対しては、非印刷の二次原反ロールをセットする。
そして、模様Pを有する衛生薄葉紙V1のみからなる衛生薄葉紙の束W1を形成する場合も、非模様の衛生薄葉紙を介在させた衛生薄葉紙束を形成する場合にも、ランダム配置とするのであれば、各原反ロール支持部71に対してランダムにそれら二次原反ロールをセットする。
また、図2に示される、所定積層毎に模様が相違する衛生薄葉紙の束が形成する場合には、流れ方向の上流側または下流側から所定数毎に折り板機70をグループ分けして、グループ内同士のみ同じ模様Pの印刷二次原反ロールをセットする。
また、図3に示される、上面側から10枚目、20枚目といった節目となる枚数に対応する積層位置のみ模様の異なる衛生薄葉紙の束を形成する場合には、流れ方向の上流側又は下流側から所定の位置にある折り板機70、例えば、上流側又は下流側から10機目、20機目と、適宜の積層数に対応する位置にある折り板機70に対応する原反ロール支持部71のみ模様の異なる連続印刷二次原反シート45’をセットし、他の原反ロール支持部にはすべて、前記模様と異なる同一の模様を有する連続印刷二次原反シート45’をセットする。
さらに、図4に示される、上面側から10枚目、20枚目といった節目となる枚数に対応する積層位置のみ模様を有する衛生薄葉紙を有する束W1を形成する場合には、節目となる原反ロール支持部71に対してのみ模様の印刷された印刷二次原反ロール45’をセットし、他の原反ロール支持部71に対しては、非印刷の二次原反ロールをセットする。
なお、節目の位置のみ模様の相違するものとしたり、模様を有するものとしたりする場合には、上述の印刷工程において、その節目数や積層数などが理解できる文字列や数字を模様として印刷すれば、効果的な残量表示機能や使用枚数表記機能が付与される。
〔収納工程〕
他方、インターフォルダにおいて所望の連続衛生薄用紙の束Wを形成したならば、次いで、連続衛生薄葉紙の束Wを適宜の長さに裁断して衛生薄葉紙の束W1とし包装体に収納する。包装体への収納方法は、従来既知の方法が使用できる。
例えば、カートンX1内への収納であれば、組立て前のカートンの側部開口から衛生用薄様紙束を内部に挿入し、その後に上面端面片、底面端面片、側面端面片をホットメルト接着剤で接着して開口を封止することで収納できる。
外装フィルムによる包装であれば、衛生薄用紙の束を外装フィルムで巻き包み、適宜の位置でフィルムを接着して開口を封止することで収納することができる。
かくして、上述の特徴的な本発明に係る衛生薄用紙製品が製造される。
本願発明は、積層構造を有するシートを収納した製品に利用可能である。
本発明に係る模様が印刷された衛生薄葉紙の例を示す図である。 本発明に係る衛生薄葉紙の束の例を示す図である。 本発明に係る衛生薄葉紙の束の構成例を示す図である。 本発明に係る衛生薄葉紙の束の他の構成例を示す図である。 包装体としてのカートンを説明するための図である。 包装体としてのカートンを説明するための他の図である。 二次原反ロール形成工程を示す概略図である。 印刷工程を示す概略図である。 反転工程を説明するための概略図である。 インターフォルダを説明するための概略図である。 原反ロール支持部及び折り板機を説明するための概略図である。
符号の説明
1,2…薄葉紙、e…衛生薄葉紙の折り返し縁、V1…衛生薄葉紙、20U…紙箱の上面、20…紙箱、21…ミシン目線(取出口形成部)、21a…ミシン目線21により囲まれる範囲、22…樹脂製フィルム、23…スリット、25…取り出口、20L…カートンの長手縁、20S…カートンの短手縁、30…原反ロール、31…連続シート、40…二次原反ロール、41…二次連続シート、41A,41B…二次連続シートを構成する連続シート、45’…反転後の印刷二次原反ロール、49…反転後の印刷二次原反ロールから繰り出された連続シート、50…印刷機、51…刷版ロール、52…アニロックスロール、70…折り板機、71…原反ロール支持部、G1〜G3…ガイドローラ、PL…折り板、77…搬送装置、X1…衛生薄葉紙製品、W…連続衛生薄葉紙の束、W1…衛生薄葉紙の束、M…インターフォルダ。

Claims (9)

  1. 複数枚の衛生薄葉紙が、折り畳まれ重層されてなる衛生薄葉紙の束が、上面に取出口又は取出口形成部が形成された包装体に収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出される衛生薄葉紙製品の製造方法であって、
    複数の原反ロールから連続シートを繰り出しつつ各連続シートを重ね合わせて積層し、その後に巻き取って二次原反ロールとする工程と、
    前記二次原反ロールから二次連続ロールを繰り出しつつこの二次連続ロールの外面の一方面に模様を印刷し、その後に巻き取って印刷二次原反ロールとする工程と、
    印刷二次原反ロールを構成している積層構造の連続シートのうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シートのみを他の連続シートから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面が積層内面となるように反転させる工程と、
    最外層の連続シートを反転させた印刷二次原反ロールを、そのまま又は適宜の幅に裁断して、流れ方向に並ぶ複数の折り板機と、各折り板機に対応して設けられた原反ロール支持部とを有するインターフォルダの前記原反ロール支持部にセットする工程と、
    印刷二次原反ロールを含む原反ロール支持部群から順次二次連続シートを繰り出しつつ、各折り板機によって二次連続シートを折りつつ積層して連続衛生薄葉紙の束を形成する工程と、
    この連続衛生薄葉紙の束を適宜の長さに裁断して包装体に収納する工程と
    を有することを特徴とする衛生薄葉紙製品の製造方法。
  2. 複数枚の衛生薄葉紙が、折り畳まれ重層されてなる衛生薄葉紙の束が、上面に取出口又は取出口形成部が形成された包装体に収納され、使用時にその取出口から衛生薄葉紙の一枚を取り出すと隣接して積層されている他の一枚の一部が取出口から露出される衛生薄葉紙製品の製造方法であって、
    複数の原反ロールから連続シートを繰り出しつつ各連続シートを重ね合わせて積層し、その後に巻き取って二次原反ロールとする工程と、
    前記二次原反ロールから二次連続ロールを繰り出しつつこの二次連続ロールの外面の一方面に模様を印刷し、その後に巻き取って印刷二次原反ロールとする工程と、
    印刷二次原反ロールを、そのまま又は適宜の幅に裁断して、流れ方向に並ぶ複数の折り板機と、各折り板機に対応して設けられた原反ロール支持部とを有するインターフォルダの前記原反ロール支持部にセットする工程と、
    セットの後、印刷二次原反ロール構成している積層構造の連続シートのうち、巻き取り状態にて外面側に位置する最外層の連続シートのみを他の連続シートから剥離するとともに一周巻き解いて、前記最も外面に位置していた面が積層内面となるように反転させる工程と、
    印刷二次原反ロールを含む原反ロール支持部群から順次二次連続シートを繰り出しつつ、各折り板機によって二次連続シートを折りつつ積層して連続衛生薄葉紙の束を形成する工程と、
    この連続衛生薄葉紙の束を適宜の長さに裁断して包装体に収納する工程と
    を有することを特徴とする衛生薄葉紙製品の製造方法。
  3. 二次原反ロールを印刷して巻き取る際に、印刷面が外面側となるように巻き取り、その後の最外層の連続シートを反転させる工程において、印刷されている連続シートを反転させる、請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  4. 模様の相違する複数種の印刷二次原反ロールを製造し、それらを原反ロール支持部にセットする請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  5. 上流側又は下流側から所定の位置にある折り板機に対応する原反ロール支持部にのみ模様の相違する印刷二次原反ロールをセットする請求項4記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  6. 複数の原反ロール支持部のうちの幾つかに印刷二次原反ロールをセットし、その他の印刷していない二次原反ロールをセットして、製造する請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  7. 隣接する複数の折り板機毎に供給される印刷二次原反ロールの模様が相違するように、原反ロール支持部に印刷二次原反ロールをセットする請求項1又は2記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  8. 前記模様は、残量表示機能を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
  9. 前記模様を印刷するインキに、香料を含有させる請求項1〜8の何れか1項に記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
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