JP2010035427A - スピニングリールのリール本体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピニングリールのリール本体において、カバー部材を共用化できるようにするとともに、銘版の固定を確実に行えるようにする。
【解決手段】リール本体2は、本体部材2a及び蓋部材2bからなるリールボディ2dと、竿取付脚部2cと、カバー部材60と、板状部材70とを備えている。カバー部材60は、リールボディ2dの蓋部材2bとの接合面Sを含む側部の一部が切り欠かれて形成された係合凹部60aを有している。板状部材70は、カバー部材60をリールボディ2dに装着したとき、係合凹部60aに係合するとともに、リールボディ2dの接合面と係合凹部60aとによって挟持される係合凸部70aを有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、リール本体、特に、釣竿に装着され、前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体に関する。
スピニングリールは、一般に、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に取り付けられたハンドルと、リール本体に回転自在に装着されたロータと、ロータの前方でリール本体に前後移動自在に装着され、ロータによって案内された釣り糸が外周に巻き付けられるスプールとを有している。
この種のリール本体は、釣竿に装着されるT字状の竿取付脚部と、竿取付脚部と一体成形され、内部に各種の機構が収納されるリールボディとを備えている。リールボディは、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材と、本体部材の開口を覆うように着脱自在に本体部材に装着された蓋部材とを有している。
このようなリール本体では、竿取付脚部の後部からリールボディの後部を覆うように板状のカバー部材が装着されたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このカバー部材は、文字や図形を表示するための銘版として機能するものがあり、たとえばリールの機種名や型番やメーカー名等が、シール貼付、印刷、熱転写等により、カバー部材の表面に形成されている(たとえば、特許文献2参照)。
実開平5−39268号公報 特開平9−327253号公報
前記従来のリール本体では、リールの機種名や型番毎に専用の文字や図形が形成されているので、たとえばリールボディが共通のリールであってハンドル等の仕様が異なる場合でも、リールの機種毎に専用のカバー部材全体を製作する必要があり、このため、製造コストが増加するおそれがある。また、特に、文字や図形がシール貼付によって形成されている場合には、長年の使用によってシール部分に海水等が浸水し、シールが剥離するおそれがある。
本発明の課題は、スピニングリールのリール本体において、カバー部材を共用化できるようにするとともに、銘版の固定を確実に行えるようにする。
発明1に係るスピニングリールのリール本体は、釣竿に上部が装着可能であり、前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体であって、リールボディと、竿取付脚部と、カバー部材と、板状部材とを備えている。リールボディは、内部に各種の機構が装着される。竿取付脚部は、釣竿に装着可能でありリールボディから斜め上前方に一体的に延びるT字状の部材である。カバー部材は、竿取付脚部の後部からリールボディの後部を覆うように装着される。カバー部材は、リールボディとの接合面を含む側部の一部が切り欠かれて形成された係合凹部を有する。板状部材は、カバー部材の側部に装着されカバー部材の側部に対向する側に突出して形成される。板状部材は、係合凹部に係合するとともにカバー部材をリールボディに装着したときリールボディの接合面と係合凹部とによって挟持される係合凸部を有する。
このリール本体では、カバー部材の係合凹部に板状部材の係合凸部を係合させ、カバー部材をリールボディに装着したときリールボディの接合面と係合凹部とによって係合凸部を挟持するようになっている。ここでは、カバー部材と別体で板状部材が設けられているので、特に、板状部材が表面にリールの機種名や型番からなる文字や図形が形成された銘版である場合には、リールの機種が異なる場合でも、銘版である板状部材だけ交換すればよく、従来のようにカバー部材全体を交換する必要がなくなる。したがって、カバー部材を共用化することができるので、複数機種を製造するときのコストの増加を抑えることができる。また、板状部材は、カバー部材をリールボディに装着したときリールボディの接合面と係合凹部とによって係合凸部を挟持するようになっているので、簡単な構成で板状部材のカバー部材に対する固定を確実に行うことができる。
発明2に係るリール本体は、発明1のリール本体において、カバー部材は、側部の係合凹部の周囲の一部が板状部材装着面より外方に突出して形成された突出部と、突出部の内壁部に形成され板状部材をリールボディ側からスライドさせて装着係止可能な溝部とを有している。この場合、板状部材をリールボディ側から突出部の溝部にスライドさせることによって、板状部材の着脱が容易になる。
発明3に係るリール本体は、発明1又は2のリール本体において、カバー部材は、上端部が竿取付脚部の後部に形成された係止凹部に係止され、下端部がリールボディの下部にねじ止め固定されている。この場合、たとえば上端部に突出して形成された係止突部を係止凹部に係止した状態で下端部をねじ止めすることで、上端部側をねじ止めする必要がなくなる。
発明4に係るリール本体は、発明1から3のいずれかのリール本体において、板状部材の裏面とカバー部材との間には、接着剤が塗布されている。この場合、板状部材のカバー部材に対する固定が強固になる。
発明5に係るリール本体は、発明1から4のいずれかのリール本体において、板状部材の表面には、印刷によって形成された印刷部を有している。この場合、たとえばリールの機種名や型番からなる文字や図形を印刷によって簡単に形成できる。
発明6に係るリール本体は、発明1から5のいずれかのリール本体において、リールボディは、内部に各種の機構が装着される本体部材と、本体部材に装着される蓋部材とを有している。この場合、リールボディを本体部材と蓋部材との2ピースにすることで、内部機構のメンテナンス性を向上できる。
発明7に係るリール本体は、発明6のリール本体において、係合凸部は、カバー部材をリールボディに装着したとき、本体部材の接合面と係合凹部とによって挟持される。この場合、板状部材は、カバー部材をリールボディに装着したとき本体部材の接合面と係合凹部とによって係合凸部を挟持するようになっているので、簡単な構成で板状部材のカバー部材及びリールボディに対する固定を確実に行うことができる。
発明8に係るリール本体は、発明6のリール本体において、係合凸部は、カバー部材をリールボディに装着したとき、蓋部材の接合面と係合凹部とによって挟持される。この場合、板状部材は、カバー部材をリールボディに装着したとき蓋部材の接合面と係合凹部とによって係合凸部を挟持するようになっているので、簡単な構成で板状部材のカバー部材及びリールボディに対する固定を確実に行うことができる。
発明9に係るリール本体は、発明6から8のいずれかのリール本体において、竿取付脚部は、本体部材と一体成形されている。この場合、竿取付脚部と本体部材とが一体成形されているので、竿取付脚部と蓋部材とが一体成形されている場合に比して、蓋部材の構成が簡素になる。
発明10に係るリール本体は、発明6から8のいずれかのリール本体において、竿取付脚部は、蓋部材と一体成形されている。この場合、竿取付脚部と蓋部材とが一体成形されているので、厚肉部分と薄肉部分との混在を少なくして本体部材を薄肉にして精度を高く維持し、取付脚部を厚肉にして強度を維持できるようになる。
本発明によれば、スピニングリールのリール本体において、カバー部材の係合凹部に板状部材の係合凸部を係合させ、カバー部材をリールボディに装着したときリールボディの接合面と係合凹部とによって係合凸部を挟持するようになっているので、カバー部材を共用化しながら、銘版の固定を確実に行うことができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1から図3に示すように、ハンドル組立体1と、ハンドル組立体1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。なお、ハンドル組立体1は、リール本体2の右側(図1、図2参照)及び左側(図3参照)のいずれにも装着可能であり、ハンドル組立体1が装着されていない側(図3ではリール本体2の右側)には、キャップ付きボルト部材19が装着されている。
ハンドル組立体1は、図3に示すように、マスターギア軸10(図2参照)の内周部に相対回転不能に装着され先端部がマスターギア軸10の先端部より軸方向外方に突出して配置されるハンドル軸部7と、ハンドル軸部7の先端部から径方向に延びハンドル軸部7に対して揺動可能に装着されたハンドルアーム8と、ハンドルアーム8の先端に装着されたハンドル把手9と、マスターギア軸10の先端部に回転不能に係合しかつハンドルアーム8の基端部に回転不能に係合する筒状部材とを備えている。
ハンドル軸部7は、外形が矩形等の非円形に形成されており、マスターギア軸10の貫通孔10aに回転不能かつ軸方向移動可能に装着されている。ハンドル軸部7の端部には、内周側に雌ねじ部7aが形成されており、貫通孔10aに装着したハンドル軸部7の雌ねじ部7aにキャップ付きボルト部材19の雄ねじ部19aを螺合させることによって、ハンドル軸部7をマスターギア軸10に対して抜け止めしている。また、ハンドル軸部7の先端部7bには、ハンドルアーム8がボルト部材20によって固定されている。
ハンドルアーム8は、図3に示すように、たとえばアルミニウム合金製の棒状部材であって、リール本体2と対向する側にやや折れ曲がって形成されている。ハンドルアーム8の一端(図3下側端部)は、ハンドル軸部7の先端部(図3左側端部)にボルト部材20によってリール本体2と接離する方向に揺動可能に連結されている。ハンドルアーム8の他端(図3上側端部)には、ハンドル把手9が回転自在に装着されている。
ハンドル把手9は、図3に示すように、ハンドルアーム8にハンドル軸部7と略平行な軸回りに回転自在に装着される軸部9bと、軸部9bの先端に固定され釣人が把持するための把手部9aとを有している。把手部9aは、たとえば合成樹脂やコルク等によって形成されており、軸部9bは、たとえば金属製の部材である。
リール本体2は、図1から図3に示すように、リールボディ2dと、竿取付脚部2cと、カバー部材60と、板状部材70とを備えている。リールボディ2dは、内部に各種の機構が装着され側部に開口を有する本体部材2aと、開口を塞ぐように本体部材2aに着脱自在に装着された蓋部材2bとを有している。竿取付脚部2cは、釣竿に装着可能であり蓋部材2bから斜め上前方に蓋部材2bと一体成形されて延びるT字状の部材である。
カバー部材60は、図1から図4に示すように、竿取付脚部2cの後部からリールボディ2dの後部を覆うように装着されている。カバー部材60は、板状の部材を竿取付脚部2cの後部からリールボディ2dの後部及び側部の一部が他の部分より凹んで形成された装着凹部2eの開口に収納可能に湾曲した部材である。ここでは、カバー部材60をリールボディ2dに装着したときに、カバー部材60の外表面とリールボディ2d外表面とが略面一となるように滑らかに連続した形状になっている。カバー部材60は、図2に示すように、上端部を竿取付脚部2cの後部に形成された係止凹部2fに係止した状態で、下端部が本体部材2aの下部に下方から挿入されたねじ部材2gによってねじ止め固定されている。
カバー部材60は、図5に拡大して示すように、リールボディ2dの蓋部材2bとの接合面Sを含む側部の一部が切り欠かれて形成された係合凹部60aを有している。係合凹部60aは、接合面Sを含む側部の一部が切り欠かれていない凸部60eを挟んで両側の2箇所が矩形に切り欠かれて形成された凹部である。この係合凹部60aには、板状部材70を装着したときに、後述する板状部材70の係合凸部70aが係合する凹部である。カバー部材60は、側部の係合凹部60aの周囲の一部が板状部材70装着面より外方に突出して形成された突出部60bと、突出部60bの内壁部60cに形成され板状部材70をリールボディ2dの蓋部材2b側からスライドさせて装着係止可能な溝部60dとを有している。突出部60bは、カバー部材60のリールボディ2dの蓋部材2bとの接合面Sを含む端面から内側に向かって山形状に隆起した突出部分であって、舌状の板状部材70の外形に対して拡大相似形状となるように形成されている。突出部60bは、カバー部材60の他の部分の外表面から徐々に隆起するように滑らかに連続するように一体成形されたものである。溝部60dは、板状部材70の長手方向に沿って上下2箇所に平行になるように内壁部60cの一部がスリット状に切り欠かれた溝である。溝部60dの深さは、板状部材70の厚みと略同一である。このため、板状部材70を溝部60dに挿入したときに、板状部材70が接触摩擦によって容易に離反しないようになっている。
板状部材は70、図5に示すように、カバー部材の側部に装着される板状の舌状部材であって、カバー部材60の側部に対向する側に突出して形成されている。板状部材70は、カバー部材60をリールボディ2dに装着したとき、係合凹部60aに係合するとともに、リールボディ2dの接合面と係合凹部60aとによって挟持される係合凸部70aを有している。係合凸部70aは、装着方向と逆側の端部の一部が装着方向と交差する方向に突出して形成された凸部である。係合凸部70aは、接合面Sに対向する側部の一部が切り欠かれた凹部70cを挟んで両側の2箇所が矩形に突出して形成された凹部である。2箇所の係合凸部70aは、2箇所の係合凹部60aにそれぞれ係合するように、係合凹部60aの外形と略同一形状になるように形成されている。また、板状部材70は、カバー部材60をリールボディ2dに装着したとき蓋部材2bの接合面と係合凹部60aとによって係合凸部70aを挟持するようになっている。なお、板状部材70の裏面とカバー部材60との間には、接着剤が塗布されており、板状部材70がカバー部材60に強固に固定されている。また、板状部材70の表面には、リールの機種名や型番からなる文字や図形を印刷によって形成された印刷部70bを有しており、銘版としての機能を有している。印刷部70bは、板状部材70の舌状部分の外表面に、たとえばリールの型番からなる文字列を印刷することによって形成している。
このような板状部材70をカバー部材60に取り付けるには、板状部材70の裏面及びカバー部材60の突出部60b内部の表面に接着剤を塗布した状態で、板状部材70を溝部60dにスライドさせて装着する。このとき、2箇所の係合凹部60aに2箇所の係合凸部70aがそれぞれ係合している。そして、板状部材70が取り付けられたカバー部材60をリールボディ2dの後部に装着すると、リールボディ2dの接合面と係合凹部60aとによって係合凸部70aを挟持するようになっている。このため、板状部材70がカバー部材60から離反しにくくなる。
本体部材2aは内部に空間を有している。この空間内には、ハンドル組立体1の回転に連動してロータ3を回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル組立体1のハンドル軸部7が回転不能に装着されたマスターギア軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。マスターギア軸10は、マスターギア11と一体成形された筒状部材であり、内周部の形状が矩形等の非円形に形成された貫通孔を有している。マスターギア軸10は、リール本体2の両側方に突出したボス部の内周部に装着された軸受によって、リール本体2に回転自在に支持されている。マスターギア11は、ピニオンギア12に噛み合うフェースギアである。ピニオンギア12は、筒状に形成され、ロータ3の中心部を貫通している。そして、ピニオンギア12の前部12aが、ナット13によってロータ3に固定されている。また、ピニオンギア12の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、図2に示すように、スプール4の中心部を貫通してドラグ機構に連結されたスプール軸15を前後方向に移動させることで、スプール4をドラグ機構とともに前後移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22は、スプール軸15の後端に回転不能に固定されている。中間ギア23は、図示しない減速機構を介してピニオンギア12に噛み合っている。この減速機構によって、オシレーティング機構6の前後移動速度が遅くなり、釣り糸をスプール4に緻密に巻き付けることができる。
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体に成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成され、この前壁33の中央部にはボス部33aが設けられている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成され、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部にはナット13が配置され、このナット13によってピニオンギア12の前部12aがロータ3に固定されている。
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に向けて凸状に湾曲して前方へと延びている。第1ロータアーム31の先端外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32の先端外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させたベール43が固定されている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43によって、ベールアーム44は構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構を介して装着されている。
次に、リールの操作及び動作について説明する。
釣りを行う際、キャスティングしてリール本体2から釣り糸を繰り出すために、ベールアーム44を反転させると、第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42が揺動し、ベールアーム44を糸開放姿勢にすることができる。この状態で、釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣竿をキャスティングする。すると、釣り糸は仕掛けの重さによって勢いよく前方に放出される。そして、ハンドル組立体1を糸巻き取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が糸巻き取方向に回転し、ベールアーム44が図示しないベール反転機構により糸巻き取位置に復帰し、釣り糸がスプール4に巻き付けられる。
このようなスピニングリールのリール本体2では、カバー部材60の係合凹部60aに板状部材70の係合凸部70aを係合させ、カバー部材60をリールボディ2dに装着したときリールボディ2dの接合面と係合凹部60aとによって係合凸部70aを挟持するようになっている。ここでは、カバー部材60と別体で板状部材70が設けられているので、リールの機種が異なる場合でも、銘版である板状部材70だけ交換すればよく、従来のようにカバー部材60全体を交換する必要がなくなる。したがって、リールの機種が異なるカバー部材60を共用化することができるので、複数機種を製造するときのコストの増加を抑えることができる。また、板状部材70は、カバー部材60をリールボディ2dに装着したときリールボディ2dの接合面と係合凹部60aとによって係合凸部70aを挟持するようになっているので、簡単な構成で板状部材70のカバー部材60に対する固定を確実に行うことができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、フロントドラグ機構を有するスピニングリールを例にあげて説明したが、たとえばフロントドラグ機構とレバードラグ機構との両方を有するスピニングリール等の他のスピニングリールにも本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、竿取付脚部2cは蓋部材2bと一体成形されていたが、図7に示すように、竿取付脚部2cと本体部材2aとを一体成形してもよい。
(c) 前記実施形態では、板状部材70は、カバー部材60をリールボディ2dに装着したとき蓋部材2bの接合面と係合凹部60aとによって係合凸部を挟持するようになっていたが、本体部材2a、あるいは本体部材2a及び蓋部材2bの両部材の接合面と係合凹部60aとによって係合凸部を挟持するようにしてもよい。
(d) 前記実施形態では、カバー部材60に凸部60eを形成し、板状部材70に凹部70cを形成することによって、2箇所の係合凹部60aに2箇所の係合凸部70aをそれぞれ係合させていたが、図6に示すように、凸部60e及び凹部70cを形成しないで、1箇所の係合凹部60aに1箇所の係合凸部70aを係合させてもよい。
(e) 前記実施形態では、板状部材70は、印刷による印刷部70bを設けていたが、印刷に限定されるものではなく、シール貼付、熱転写等の印刷以外の方法によってリールの機種名や型番やメーカー名を表示するようにしてもよい。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 前記スピニングリールの背面図。 リール本体の分解斜視図。 板状部材周辺の拡大斜視図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図3に相当する図。
符号の説明
1 ハンドル組立体
2 リール本体
2a 本体部材
2b 蓋部材
2c 竿取付脚部
2d リールボディ
2e 装着凹部
2f 係止凹部
2g ねじ部材
3 ロータ
4 スプール
5 ロータ駆動機構
6 オシレーティング機構
60 カバー部材
60a 係合凹部
60b 突出部
60c 内壁部
60d 溝部
60e 凸部
70 板状部材
70a 係合凸部
70b 印刷部
70c 凹部
S 接合面

Claims (10)

  1. 釣竿に上部が装着可能であり、前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体であって、
    内部に各種の機構が装着されるリールボディと、
    前記釣竿に装着可能であり、前記リールボディから斜め上前方に一体的に延びるT字状の竿取付脚部と、
    前記竿取付脚部の後部から前記リールボディの後部を覆うように装着され、前記リールボディとの接合面を含む側部の一部が切り欠かれて形成された係合凹部を有するカバー部材と、
    前記カバー部材の側部に装着され、前記カバー部材の側部に対向する側に突出して形成され前記係合凹部に係合するとともに、前記カバー部材を前記リールボディに装着したとき前記リールボディの接合面と前記係合凹部とによって挟持される係合凸部を有する板状部材と、
    を備えたスピニングリールのリール本体。
  2. 前記カバー部材は、側部の前記係合凹部の周囲の一部が前記板状部材装着面より外方に突出して形成された突出部と、前記突出部の内壁部に形成され前記板状部材を前記リールボディ側からスライドさせて装着係止可能な溝部とを有している、請求項1に記載のスピニングリールのリール本体。
  3. 前記カバー部材は、上端部が前記竿取付脚部の後部に形成された係止凹部に係止され、下端部が前記リールボディの下部にねじ止め固定されている、請求項1又は2に記載のスピニングリールのリール本体。
  4. 前記板状部材の裏面と前記カバー部材との間には、接着剤が塗布されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピニングリールのリール本体。
  5. 前記板状部材の表面には、印刷によって形成された印刷部を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピニングリールのリール本体。
  6. 前記リールボディは、内部に各種の機構が装着される本体部材と、前記本体部材に装着される蓋部材とを有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピニングリールのリール本体。
  7. 前記係合凸部は、前記カバー部材を前記リールボディに装着したとき、前記本体部材の接合面と前記係合凹部とによって挟持される、請求項6に記載のスピニングリールのリール本体。
  8. 前記係合凸部は、前記カバー部材を前記リールボディに装着したとき、前記蓋部材の接合面と前記係合凹部とによって挟持される、請求項6に記載のスピニングリールのリール本体。
  9. 前記竿取付脚部は、前記本体部材と一体成形されている、請求項6から8のいずれか1項に記載のスピニングリールのリール本体。
  10. 前記竿取付脚部は、前記蓋部材と一体成形されている、請求項6から8のいずれか1項に記載のスピニングリールのリール本体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012080823A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Shimano Inc 電動リールのバッテリ取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012080823A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Shimano Inc 電動リールのバッテリ取付構造

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