JP2010033941A - 電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートサイクルが施された際の漏液を防止することが可能な電池を提供する。
【解決手段】容器1と、前記容器1の開口部に配置され、取付穴11を有する電池蓋5と、前記電池蓋5の前記取付穴11に挿入された筒状部16と、前記筒状部16の一端に形成され、前記電池蓋5の上面における前記取付穴11の周縁を覆う鍔部15とを有する絶縁ガスケット7と、前記絶縁ガスケット7の前記筒状部16に挿入された状態で前記電池蓋5にかしめ固定された軸部と、前記軸部の一端に形成され、前記絶縁ガスケット7の前記鍔部15上に配置された頭部20とを有する、正極または負極の出力端子用リベット8とを具備する電池であって、前記絶縁ガスケット7の少なくとも前記筒状部16の内周面及び外周面に、耐電解液性を有するゴム状の被膜19が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】容器1と、前記容器1の開口部に配置され、取付穴11を有する電池蓋5と、前記電池蓋5の前記取付穴11に挿入された筒状部16と、前記筒状部16の一端に形成され、前記電池蓋5の上面における前記取付穴11の周縁を覆う鍔部15とを有する絶縁ガスケット7と、前記絶縁ガスケット7の前記筒状部16に挿入された状態で前記電池蓋5にかしめ固定された軸部と、前記軸部の一端に形成され、前記絶縁ガスケット7の前記鍔部15上に配置された頭部20とを有する、正極または負極の出力端子用リベット8とを具備する電池であって、前記絶縁ガスケット7の少なくとも前記筒状部16の内周面及び外周面に、耐電解液性を有するゴム状の被膜19が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電池に関するものである。
近年、電子機器の発達に伴い、小型で軽量かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放電が可能な非水電解質二次電池としてリチウム二次電池が発達してきた。また、最近では、ハイブリッド車や電気自動車に搭載する車載用二次電池、電力平準化に使用される電力貯蔵用二次電池として好適な、急速充電および高出力放電が可能でかつサイクル性能に優れた非水電解質二次電池の開発が要望されている。このような二次電池として、例えば特許文献1に記載されているような、負極活物質として小粒径(一次粒子の平均粒子径が1μm以下)のリチウムチタン酸化物(リチウムチタン複合酸化物)を用いた、急速充電および高出力放電が可能でかつサイクル性能に優れた非水電解質二次電池の開発がなされている。
一方、上記のような非水電解質二次電池を収納する外装部材として、金属缶が実用化されている。このような密閉型の電池においては、金属缶の開口部を蓋で密封する。蓋には、出力端子用リベットがプラスチック製のガスケットを介して、蓋壁を内外に貫通する状態で固定される。また、ガスケットはリベットと蓋との直接接触を避ける絶縁体を兼ねる。この場合、リベットはガスケットの外面に露出する頭部と、ガスケットに内嵌する軸部とを有し、軸部の下端をカシメることによって、ガスケットと一体化され、蓋に固定される。
しかしながら、軸部及び軸挿入穴の仕上り寸法のバラツキや、カシメ時の軸部の変形量のバラツキ等によって、軸部の軸挿入穴に対する密着度合いが不足してシール不良を生じ、液漏れの原因になることがあった。特に、例えば−30℃〜80℃の温度範囲において低温環境下での使用と高温環境下での使用が繰り返し交互に行われるヒートサイクルがかかった場合は、ガスケットの膨張収縮によるクリープが生じ封止性能の低下が見られた。
特許文献2,3に記載の密閉型電池は、電池缶の極性と異なる極性の電極端子を絶縁性部材を介してかしめによって取り付けた構成を有している。この密閉型電池の密閉性を向上させるため、特許文献2,3では、次に説明するような電極端子を使用している。特許文献2で用いられている電極端子は、つば部分とつば部分に結合する円柱部から構成された電極導出ピンであって、表面の絶縁性部材との接触部分に、円柱部とつば部との会合部よりも径が大きな部分を有している。このような電極導出ピンは、かしめの際の変形量が少なくて済むため、これが挿入される各部材(内部絶縁板、金属板及び外部絶縁板)の変形量も小さなものとなり、電極導出ピンと各部材間の気密性が良好になるとしている。一方、特許文献3では、電極導出ピンのフランジ部における絶縁性部材との接触面に先端が鋭角な凸部と凹部を形成することにより、電極導出ピンのフランジ部を絶縁性部材に食い込ませ、電極導出ピンをかしめによって取り付ける際の絶縁性部材の位置ずれを解消している。
しかしながら、特許文献2に記載の密閉型電池によると、電極導出ピンの上下から加圧するかしめ固定では、常に径の大きな部分が拡径するとは限らず、封止強度のばらつきが大きくなり、ヒートサイクル時の耐漏液特性が十分でない。一方、特許文献3では、電極導出ピンのフランジ部の凸部により絶縁性部材が部分的に加圧されるため、絶縁性部材が変形しやすく、やはりヒートサイクル時の耐漏液特性が十分でない。
特開2005−123183
特開2001−185100
特開2003−173767
本発明は、ヒートサイクルが施された際の漏液を防止することが可能な電池を提供することを目的とする。
本発明に係る電池は、
容器と、
前記容器内に収納された正極及び負極と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取付穴を有する電池蓋と、
前記電池蓋の前記取付穴に挿入された筒状部と、前記筒状部の一端に形成され、前記電池蓋の上面における前記取付穴の周縁を覆う鍔部とを有する絶縁ガスケットと、
前記絶縁ガスケットの前記筒状部に挿入された状態で前記電池蓋にかしめ固定された軸部と、前記軸部の一端に形成され、前記絶縁ガスケットの前記鍔部上に配置された頭部とを有する、前記正極または前記負極の出力端子用リベットと
を具備する電池であって、
前記絶縁ガスケットの少なくとも前記筒状部の内周面及び外周面に、耐電解液性を有するゴム状の被膜が形成されていることを特徴とする。
容器と、
前記容器内に収納された正極及び負極と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取付穴を有する電池蓋と、
前記電池蓋の前記取付穴に挿入された筒状部と、前記筒状部の一端に形成され、前記電池蓋の上面における前記取付穴の周縁を覆う鍔部とを有する絶縁ガスケットと、
前記絶縁ガスケットの前記筒状部に挿入された状態で前記電池蓋にかしめ固定された軸部と、前記軸部の一端に形成され、前記絶縁ガスケットの前記鍔部上に配置された頭部とを有する、前記正極または前記負極の出力端子用リベットと
を具備する電池であって、
前記絶縁ガスケットの少なくとも前記筒状部の内周面及び外周面に、耐電解液性を有するゴム状の被膜が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒートサイクルが施された際の漏液を防止することが可能な電池を提供することができる。
本発明の実施形態に係る非水電解質電池を図1〜図4を参照して説明する。図1及び図2に示すように、上面が開口している縦長角箱状の電池ケース(容器)1内には、電極体2および電解液が収納されている。電池ケース1は、アルミニウム板もしくはアルミニウム合金板を深絞り加工することにより形成され、正極側の出力端子を兼ねている。電極体2は、シート状の正極と、シート状の負極とをセパレータを間にして渦巻状に巻回した後、全体をその横断面が電池ケース1の横断面形状と同じ四角形状となるように加圧することにより形成される。
正極導電タブ3は、電極体2の正極と電気的に接続されており、その先端が電極体2の上面から導出されている。一方、負極導電タブ4は、電極体2の負極と電気的に接続されており、その先端が電極体2の同じ上面から導出されている。
封口部材は、電池ケース1の上面開口を塞ぐ電池蓋5と、電池蓋5の裏面に配置されるプラスチック製の絶縁プレート6と、電池蓋5に対して絶縁ガスケット7を介してカシメ固定される負極の出力端子用リベット8と、リベット8と同時にカシメ固定されるワッシャー9とを具備する。
電池蓋5は、電池ケース1の上面開口部に配置され、例えば溶接等によって電池ケース1に固定されている。電池蓋5はアルミニウム板材もしくはアルミニウム合金板材を素材にしたプレス成型品からなり、上面の中央付近には、絶縁ガスケット用の受け座となる矩形状の凹部10が形成されている。電池蓋5の凹部10内には、取付穴11が円柱状に開口している。電池蓋5の一方の端(図2では右側)には、ケース内圧が一定値を越えると破断してガスを放出するベント12が形成されている。電池蓋5の他方の端(図2では左側)には、電解液注入口13が開口されている。電解液注入口13は、電解液注入後、プラグ14で閉止される。プラグ14は、電池蓋5に溶接により固定されている。
絶縁プレート6は、中央付近にリベットの軸部が挿入される円形穴6aが開口された矩形の絶縁樹脂板である。
絶縁ガスケット7は、図2及び図3に示すように、電池蓋5の取付穴11の周縁を覆うフランジ部(鍔部)15と、フランジ部15の下面に突設した丸軸状のボス部(筒状部)16とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。ボス部16の中央に、リベットの軸部が嵌合する軸挿入穴17を上下貫通状に設けてある。フランジ部15は、矩形状で、その外周部分に上方に立ち上がった外壁部18を有している。
図3及び図4に示すように、絶縁ガスケット7の少なくともボス部16の内周面及び外周面には、耐電解液性を有するゴム状の被膜19が形成されている。
負極の出力端子用リベット8は、矩形状の頭部20と、頭部20より小径の軸部21及び軸部21の下端に形成されたカシメ軸部22を有する軸体とを備える。カシメ軸部22は下向きに開口する中空の筒軸状を呈している。かしめ固定を行う際、カシメ軸部22の筒壁の下半側を拡径しカシメ変形させる。リベット8は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成される。
ワッシャー9は、円環状で、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成される。
封口部材の組み付けは、以下の手順で行われる。絶縁ガスケット7のボス部16の内周面及び外周面に、予めゴム状の被膜19を形成しておく。図2に示すように、電池蓋5の凹部10内に絶縁ガスケット7のフランジ部15を配置すると共に、絶縁ガスケット7のボス部16を電池蓋5の取付穴11に挿入し、これらを嵌め合せる。絶縁ガスケット7のフランジ部15内にリベット8の頭部20を挿入し、さらにリベット8の軸部21を絶縁ガスケット7の軸挿入穴17に挿入し、嵌め合せる。その後、電池蓋5から下方に貫通した軸部21に絶縁プレート6を介して孔開きのワッシャー9を挿入する。次いで、リベット8の頭部20を下方に加圧してその位置を固定しながらカシメ軸部22の下端を上方に加圧すると、リベット8の軸部21及びカシメ軸部22が自由状態よりも僅かに拡径変形(膨張変形)する。その結果、リベット8の軸部21が絶縁ガスケット7のボス部16の軸挿入穴17と密着し、電池蓋5の取付穴11と絶縁ガスケット7のボス部16とリベット8の軸部21との隙間が封止される、つまり、リベット8が電池蓋5に絶縁ガスケット7を介してかしめ固定される。
上記の組立て体のワッシャー9に負極側の導電タブ4を溶接し、正極側の導電タブ3を電池蓋5の内面に溶接する。この後に、電池蓋5を電池ケース1の開口部に嵌め合わせた後、電池蓋5と電池ケース1との嵌合面を溶接して封止する。最後に、電解液注入口13から電解液を電池ケース1内に注入したのち、電解液注入口13にプラグ14を挿入して溶接し、電解液注入口13を封止することにより電池を完成する。
本発明者は鋭意研究の結果、ヒートサイクルで漏液が生じる原因が、以下の(1)、(2)にあることを究明した。
(1)ヒートサイクルのように低温環境下での使用と高温環境下での使用が交互に行われると、絶縁ガスケット7は、高温環境下での膨張反応と低温環境下での収縮反応を交互に繰り返すこととなる。その結果、絶縁ガスケット7にクリープが生じる。
(2)絶縁ガスケット7に加わる応力は、リベット8の軸部21,22と電池蓋5の取付穴11との間に位置するボス部16で最も大きくなっている。このため、応力がボス部16からフランジ部15に逃げやすく、その結果がボス部16において応力緩和として現れる。
ヒートサイクルを繰り返した際に、上記(1)、(2)の現象が生じる結果、絶縁ガスケット7のボス部16にかかっている応力が徐々に低下する。その結果、絶縁ガスケットの位置ずれが生じやすくなり、その際にできた隙間から漏液を生じる。
本願発明では、絶縁ガスケット7の少なくともボス部16の内周面及び外周面に耐電解液性を有するゴム状の被膜19が形成されているため、絶縁ガスケット7のボス部16での応力が低下しても電池蓋5の取付穴11と絶縁ガスケット7とリベット8との密着性が保たれ、絶縁ガスケット7の位置ずれが生じにくい。そのため、ヒートサイクルにおける漏液を回避することが可能となる。
また、リベット8には、頭部20に負極の外部端子が電気的に接続されると共に、軸体にワッシャー9を介して負極導電タブ4が電気的に接続される。このようにリベット8は、負極の外部端子と負極導電タブ4とをつなぐ電流経路に介在されているため、放熱性に劣り、そのうえ、もともと抵抗が大きいことから、大電流を流した際にリベット8の温度が上昇しやすい。このことは、絶縁ガスケット7の応力緩和を加速する要因となる。本願発明では、絶縁ガスケット7のボス部16の内周面及び外周面に耐電解液性を有するゴム状の被膜19が形成されているため、電池蓋5の取付穴11と絶縁ガスケット7とリベット8との密着性が保たれる。従って、ヒートサイクルにおける漏液を回避することが可能となるだけでなく、急速充電のような大電流用途における漏液も防止できる。
さらに、絶縁ガスケット7のボス部16の内周面及び外周面にゴム状被膜19を形成することにより、耐熱性、長期信頼性及び工業生産性に優れた絶縁ガスケット7を実現することができる。
耐電解液性を有するゴム状の被膜19としては、例えば、フッ素系エラストマーを挙げることができる。フッ素系エラストマーには、使用可能温度が−40℃〜200℃の範囲内で、かつゴム硬度が60度〜70度の範囲内にあるものを使用することが望ましい。これにより、ゴム状の被膜19の電池使用温度範囲(−40℃〜100℃)内における安定性を高めることができる。使用可能温度が−40℃〜200℃の範囲内で、かつゴム硬度が60度〜70度の範囲内にあるフッ素系エラストマーとしては、例えば、デュポン社製の商品名がバイトンGLTのフッ素系エラストマー、ダイキン社製の商品名がダイエルLT302のフッ素系エラストマー等を挙げることができる。
耐電解液性を有するゴム状の被膜19の厚みTは、10〜50μmの範囲であることが望ましい。これにより、ヒートサイクル及び大電流用途における漏液を回避できるだけでなく、高温貯蔵による気密性の低下に起因する容量低下が抑制される。
被膜19の厚みTは、以下に説明する方法で測定される。
電池蓋5のうちリベットがかしめられる部分を取り出し、断面製作用にエポキシ樹脂に埋め込み、これを硬化させることによりリベットかしめ断面製作用サンプルを作成する。次に、このサンプルのリベット部分が2等分され、リベットの中心線を含む断面が観察可能なサンプル(一例を図3に示す)を作成する。厚みは、該当部分の顕微鏡観察により測定し、最小厚さを被膜19の厚さTとする。
耐電解液性を有するゴム状の被膜19は、例えば、この材料が液体状をしているものを絶縁ガスケット7のボス部16の内周面及び外周面に塗布した後、乾燥することにより形成される。なお、塗液は、テトラヒドロフランのような溶媒で希釈しても良い。よって、ゴム状の被膜19は、テトラヒドロフランのような溶媒成分を微量含有する場合がある。
絶縁ガスケット7は、例えば、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性フッ素樹脂等から形成される。特に、熱可塑性フッ素樹脂が望ましい。熱可塑性フッ素樹脂製の絶縁ガスケット7は、電解液により腐食され難い。また、この絶縁ガスケット7は、耐熱性に優れているため、クリープ現象と応力緩和がもともと起こり難い。従って、熱可塑性フッ素樹脂製の絶縁ガスケット7を使用すると、低温から高温までの広い温度範囲に亘って(例えば−40℃〜100℃の範囲)絶縁ガスケット7が弾性体としての性質を維持できるため、温度変化に伴う応力変動がほぼ規則的に生じ、ヒートサイクルにおける応力緩和をさらに抑制することができる。熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等を挙げることができる。
上記の実施の形態では、リベット8が負極の端子である場合について説明したが、正極側の端子であっても良い。
上記負極、正極、セパレータ及び非水電解液について説明する。
1)負極
この負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質、導電剤および結着剤を含む負極層とを含む。
この負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質、導電剤および結着剤を含む負極層とを含む。
負極集電体は、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔であり、かつその平均結晶粒子径は50μm以下であることが望ましい。より好ましい平均結晶粒子径は、3μm以下である。また、平均結晶粒子径の下限値は0.01μmにすることが望ましい。
平均結晶粒子径の範囲が50μm以下のアルミニウム箔またはアルミニウム合金箔は、材料組成、加工条件、加熱条件および冷却条件などの因子に複雑に影響され、平均結晶粒子径は、製造工程の中で、諸因子を有機的に組み合わせて調整される。なお、負極集電体のアルミニウム箔として、日本製箔製の高性能アルミ箔PACAL21(商品名)を用いてもよい。
アルミニウムおよびアルミニウム合金の平均結晶粒子径は、以下に説明する方法で測定される。負極集電体表面の組織を金属顕微鏡観察し、1mm×1mmの視野内に存在する結晶粒子数nを測定し、下記(0)式より平均結晶粒子面積S(μm2)を算出する。
S=(1×106)/n (0)
ここで、(1×106)で表わされる値は1mm×1mmの視野面積(μm2)で、nは結晶粒子数である。
ここで、(1×106)で表わされる値は1mm×1mmの視野面積(μm2)で、nは結晶粒子数である。
得られた平均結晶粒子面積Sを用いて下記(1)式から平均結晶粒子径d(μm)を算出した。このような平均結晶粒子径dの算出を5箇所(5視野)について行ない、その平均値を平均結晶粒子径とした。なお、想定誤差は約5%である。
d=2(S/π)1/2 (1)
負極集電体の厚さは、高容量化のため、20μm以下が好ましい。より好ましい範囲は12μm以下である。また、負極集電体の厚さの下限値は、3μmにすることが望ましい。
負極集電体の厚さは、高容量化のため、20μm以下が好ましい。より好ましい範囲は12μm以下である。また、負極集電体の厚さの下限値は、3μmにすることが望ましい。
負極集電体に用いられるアルミニウムの純度は、99.99%以上が好ましい。アルミニウム合金としては、アルミニウムの他に、鉄、マグネシウム、亜鉛、マンガン及びケイ素よりなる群から選択される1種類以上の元素を含む合金が好ましい。例えば、Al−Fe合金、Al−Mn系合金およびAl−Mg系合金は、アルミニウムよりさらに高い強度を得ることが可能である。一方、アルミニウムおよびアルミニウム合金中のニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は100ppm以下(0ppmを含む)にすることが好ましい。
アルミニウム合金中のアルミニウム含有量は、95重量%以上、99.5重量%以下にすることが望ましい。より好ましいアルミニウム含有量は、98重量%以上、99.5重量%以下である。
負極活物質の一次粒子の平均粒子径は1μm以下とすることが望ましい。より好ましい平均粒子径は、0.3μm以下である。下限値は0.001μmにすることが望ましい。
負極活物質としては、リチウムを吸蔵放出する物質を使用することができ、中でも、金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、合金などが挙げられる。
負極活物質のリチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上であることが好ましい。さらに、リチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V以上、3V以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましい電位範囲は、0.4V以上、2V以下である。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属酸化物としては、例えばTiO2などのチタン酸化物、リチウムチタン酸化物(例えば、Li4+xTi5O12(xは−1≦x≦3)などのスピネル構造を有するチタン酸リチウムやLi2Ti3O7で表されるチタン酸リチウムなど)、例えばWO3などのタングステン酸化物、例えばSnB0.4P0.6O3.1などのアモルファススズ酸化物、例えばSnSiO3などのスズ珪素酸化物、例えばSiOなどの酸化珪素などが挙げられる。中でも、リチウムチタン酸化物が好ましい。特に、大電流用途におけるサイクル性能の点ではチタン酸リチウムが好ましい。これは、チタン酸リチウムのリチウム吸蔵電位が約1.5Vであり、アルミニウム箔集電体もしくはアルミニウム合金箔集電体に対して電気化学的に安定な材料であるためである。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属硫化物としては、例えばTiS2などの硫化リチウム、例えばMoS2などの硫化モリブデン、例えばFeS、FeS2、LixFeS2などの硫化鉄等が挙げられる。
0.4V以上、3V以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属窒化物としては、例えばLixCoyN(0<x<4,0<y<0.5)などのリチウムコバルト窒化物等が挙げられる。
電子伝導性を高め、集電体との接触抵抗を抑えるための導電剤として、炭素材料を用いることができる。例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、コークス、炭素繊維、黒鉛等を挙げることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジェンゴムなどが挙げられる。
負極の活物質、導電剤及び結着剤の配合比については、負極活物質は80重量%以上95重量%以下、導電剤は3重量%以上18重量%以下、結着剤は2重量%以上7重量%以下の範囲にすることが好ましい。
負極の密度は、1.5g/cm3以上、5g/cm3以下にすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、2g/cm3以上、4g/cm3以下である。
負極は、例えば、負極活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物をアルミニウム箔またはアルミニウム合金箔の集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
2)正極
この正極は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に担持され、正極活物質、導電剤および結着剤を含む正極層とを含む。
この正極は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に担持され、正極活物質、導電剤および結着剤を含む正極層とを含む。
正極集電体としては、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔を挙げることができる。アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔は、それぞれ、平均結晶粒子径が50μm以下であることが好ましい。より好ましくは、3μm以下である。平均結晶粒子径の下限値は0.01μmにすることが望ましい。
正極集電体の厚さは、高容量化のため、20μm以下が好ましい。より好ましい範囲は15μm以下である。また、正極集電体の厚さの下限値は、3μmにすることが望ましい。
正極活物質としては、酸化物、硫化物、ポリマーなどが挙げられる。
酸化物として、例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、例えばLixMn2O4またはLixMnO2などのリチウムマンガン複合酸化物、例えばLixNiO2などのリチウムニッケル複合酸化物、例えばLixCoO2などのリチウムコバルト複合酸化物、例えばLiNi1-yCoyO2などのリチウムニッケルコバルト複合酸化物、例えばLiMnyCo1-yO2などのリチウムマンガンコバルト複合酸化物、例えばLixMn2-yNiyO4などのスピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4などのオリビン構造を有するリチウムリン酸化物、例えばFe2(SO4)3などの硫酸鉄、例えばV2O5などのバナジウム酸化物などが挙げられる。なお、x、yは0〜1の範囲であることが好ましい。
例えば、ポリマーとしては、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料などが挙げられる。その他に、イオウ(S)、フッ化カーボンなども使用できる。
好ましい正極活物質としては、高い正極電圧が得られるため、LixMn2O4のようなリチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、LixFePO4のようなリチウムリン酸鉄などが挙げられる。
電子伝導性を高め、集電体との接触抵抗を抑えるための導電剤としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
正極活物質、導電剤及び結着剤の配合比については、正極活物質は80重量%以上95重量%以下、導電剤は3重量%以上18重量%以下、結着剤は2重量%以上7重量%以下の範囲にすることが好ましい。
正極は、例えば、正極活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を正極集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
3)非水電解質
非水電解質としては、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質、またはリチウム塩電解質と高分子材料を複合化した固体非水電解質が挙げられる。また、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)を非水電解質として使用してもよい。
非水電解質としては、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質、またはリチウム塩電解質と高分子材料を複合化した固体非水電解質が挙げられる。また、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)を非水電解質として使用してもよい。
液状非水電解質は、電解質を0.5〜2mol/Lの濃度で有機溶媒に溶解することにより、調製される。
電解質としては、例えば、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2、Li(CF3SO2)3C、LiB[(OCO)2]2などが挙げられる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)などの環状カーボネート、ジエチルカーボネート(DEC)やジメチルカーボネート(DMC)あるいはメチルエチルカーボネート(MEC)などの鎖状カーボネート、ジメトキシエタン(DME)やジエトエタン(DEE)などの鎖状エーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン(DOX)などの環状エーテル、γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)などを挙げることができる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。
高分子材料としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等を挙げることができる。
また、常温溶融塩(イオン性融体)は、リチウムイオン、有機物カチオンおよび有機物アニオンから構成されることが好ましい。また、常温溶融塩は、100℃以下、好ましくは室温以下で液体状であることが望ましい。
4)セパレータ
セパレータとしては、例えば、合成樹脂製不織布、多孔質フィルムなどを用いることができる。また、セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−ブテン共重合ポリマー等を挙げることができる。
セパレータとしては、例えば、合成樹脂製不織布、多孔質フィルムなどを用いることができる。また、セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−ブテン共重合ポリマー等を挙げることができる。
以下、本発明の好ましい実施例を説明する。
(実施例1)
<電極群の作製>
活物質としてのLiCoO2粉末89重量部に導電性フィラーとしてのグラファイト粉末8重量部および結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂3重量部をN−メチルピロリドン25重量部に混合してペーストを調製した。
<電極群の作製>
活物質としてのLiCoO2粉末89重量部に導電性フィラーとしてのグラファイト粉末8重量部および結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂3重量部をN−メチルピロリドン25重量部に混合してペーストを調製した。
このペーストを集電体である外形寸法100mm×5000mm、厚さ0.02mmのアルミニウム箔正極集電体の両面に片側5mm×5000mmのエッジ部が未塗布部分として残るように塗布し、乾燥した後、圧延し、正極合剤層とした。
次いで、厚さ0.1mm幅5mmのアルミニウム製正極タブ3を未塗布部分に溶接することにより正極を作製した。
次いで、Li4+xTi5O12(xは−1≦x≦3)で表されるスピネル構造を有するチタン酸リチウムを導電剤として炭素粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で90:7:3となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散してスラリーを調製した。
このスラリーを負極集電体である外形寸法100mm×4800mm、厚さ0.02mmのアルミニウム箔の両面に片側5mm×4800mmのエッジ部が未塗布部分として残るように塗布し、乾燥した後、圧延し負極合剤層とした。
次いで、厚さ0.1mm幅5mmのアルミニウム製負極タブ4を該負極タブ4の延出方向が正極タブ3の延出方向と同じになるように未塗布部分に溶接することにより負極を作製した。
次いで、正極と負極の間に110mm×5100mmのポリエチレン製微多孔膜のセパレータを配置した後、負極の集電体で最外周が覆われるように捲回機により渦巻き状に捲回して円筒状物を作製した。
つづいて、この円筒状物を加熱加圧成形して扁平状にした後、正負極タブ3,4をこの扁平状電極群の片面と同一平面上になるように折り曲げ、最終的に図2に示す厚さ19.5mmの扁平状電極群2を作製した。
<非水電解液の調製>
エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)が体積比(EC:GBL)で1:2の割合で混合された有機溶媒に、リチウム塩のLiBF4を1.5mol/L溶解させ、液状の非水電解質(非水電解液)を調製した。
エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチロラクトン(GBL)が体積比(EC:GBL)で1:2の割合で混合された有機溶媒に、リチウム塩のLiBF4を1.5mol/L溶解させ、液状の非水電解質(非水電解液)を調製した。
<端子の取り付け>
肉厚1mmの矩形状のフランジ部15と、フランジ部15の下面から延出した外径φ7mm、肉厚0.5mm、長さ3mmの丸軸状の筒状軸部16から形成されるテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)製絶縁ガスケット7を用意した。図4に示すように、絶縁ガスケット7の筒状軸部16の内周面及び外周面に、フッ素系エラストマー(ダイキン社製の商品名がダイエルLT302)で厚さ10μmの耐電解液性を有するゴム状の被膜19を形成した。
肉厚1mmの矩形状のフランジ部15と、フランジ部15の下面から延出した外径φ7mm、肉厚0.5mm、長さ3mmの丸軸状の筒状軸部16から形成されるテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)製絶縁ガスケット7を用意した。図4に示すように、絶縁ガスケット7の筒状軸部16の内周面及び外周面に、フッ素系エラストマー(ダイキン社製の商品名がダイエルLT302)で厚さ10μmの耐電解液性を有するゴム状の被膜19を形成した。
頭部が外径8mm×8mmの矩形状で高さが2mmの頭部20と、頭部20から延出した外径φ5mm、長さ6mmの円柱状の軸胴部21と、軸胴部21から延出した外径φ6mm、長さ1mmの円柱状の軸先端部22から形成された、アルミニウム製のリベット8を用意した。図2に示すように、このリベット8を絶縁ガスケット7に挿入し、筒状軸部16から軸先端部22を延出させた。
次に、厚さ1mmのアルミニウム板で、リベット8とガスケット7を固定するための直径φ7.5mmの貫通孔10と、該貫通孔の周囲にガスケット7を配するための深さ0.5mmの受け座11と、ケース内圧が一定圧力を越えると破断して内圧を開放する役割を持つ圧力開放弁12と、電解液注入口13とからなる電池蓋5を用意した。
図2に示すように、電池蓋5の貫通孔10に、リベット8が挿入済みのガスケット7を挿入し、貫通孔10から軸先端部22を延出させた。
次に、図2に示すように、電池蓋5の内側に延出したリベット8の軸先端部22に、厚さ0.3mmで直径7.5mmの軸用貫通孔6aを有するプラスチック製の絶縁プレート6と、表面にニッケルメッキを施した鉄製で、厚さ1mmで、直径7.5mmの軸用貫通孔を有するワッシャー9を順に挿入した。
次いで、リベット8の軸先端部22を垂直に加圧することでかしめ、軸先端部22と軸胴部21の外径を拡張し、絶縁ガスケット7の筒状軸部16のゴム状被膜19に電池蓋5の貫通孔10及びリベット8の軸胴部21を圧接させることでリベット8とガスケット7と電池蓋5とを固定し、同時にワッシャー9を固定した。
<密閉型電池の作製>
電池缶1にはアルミニウム板を絞り成形した開口部内寸20mm×100mm、高さ110mm、缶壁厚さ0.5mmの角型缶を用いた。まず、電極群2から延出する正極タブ3を電池蓋5に溶接し、一方の負極タブ4は、ワッシャー9に溶接した後、電極群2を電池缶1内に挿入し、該電池缶開口部に電池蓋5を嵌合し、嵌合部をシーム溶接して一体化した。
電池缶1にはアルミニウム板を絞り成形した開口部内寸20mm×100mm、高さ110mm、缶壁厚さ0.5mmの角型缶を用いた。まず、電極群2から延出する正極タブ3を電池蓋5に溶接し、一方の負極タブ4は、ワッシャー9に溶接した後、電極群2を電池缶1内に挿入し、該電池缶開口部に電池蓋5を嵌合し、嵌合部をシーム溶接して一体化した。
このようにして得られた電池半製品を減圧下に置き、非水電解液を電解液注入口13より注入した後、該注液口を封止栓14で閉止した後、封止栓14の周囲をシーム溶接して電池蓋5に溶接することにより、縦21mm、横101mm、高さ112mmで、容量6000mAhの密閉型の角型リチウムイオン電池を作製した。
(実施例2〜5)
ゴム状の被膜19の厚さTを下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1と同様な構成の密閉型の角型リチウムイオン電池を作製した。
ゴム状の被膜19の厚さTを下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1と同様な構成の密閉型の角型リチウムイオン電池を作製した。
(比較例)
耐電解液性を有するゴム状の被膜を設けないこと以外は、実施例1と同様な方法により密閉型の角型リチウムイオン電池を組み立てた。
耐電解液性を有するゴム状の被膜を設けないこと以外は、実施例1と同様な方法により密閉型の角型リチウムイオン電池を組み立てた。
上記の実施例、比較例の角型リチウムイオン電池に対して、ヒートサイクル試験を行った。評価方法を説明する。−30℃で2時間保持し、次いで+80℃で2時間保持する。これを1サイクルとして、100サイクル実施した後、電解液の漏液状況を調べた。試験セルはそれぞれ100個である。表1に、その結果を示す。
表1から明らかな通りに、絶縁ガスケットの筒状軸部の内周面及び外周面に耐電解液性を有するゴム状の被膜を形成した実施例1〜5の角型リチウムイオン電池は、ヒートサイクルにおける漏液発生率が比較例に比して少なく、高い信頼性を有することが分かる。また、実施例1〜5の比較により、ゴム状の被膜の厚さが10〜50μmの実施例1〜3において漏液発生が皆無となり、かつ高温貯蔵後の容量劣化が少なくなることがわかった。
以上詳述したように、本発明によれば、出力端子用リベットをカシメてガスケットに固定する構造をとり、かつ、ヒートサイクルや大電流用途等において液漏れの無い信頼性に優れた密閉型の電池を提供でき、特にハイブリッド車や電気自動車に搭載する車載用二次電池、電力平準化に使用される電力貯蔵用二次電池として好適なものとなる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…電池ケース、2…電極体、3…正極タブ、4…負極タブ、5…電池蓋、6…絶縁プレート、6a…円形穴、7…絶縁ガスケット、8…リベット、9…ワッシャー、10…凹部、11…取付穴、12…ベント、13…電解液注入口、14…プラグ、15…フランジ部、16…ボス部、17…軸挿入穴、18…外壁部、19…ゴム状被膜、20…頭部、21…軸部、22…カシメ軸部。
Claims (4)
- 容器と、
前記容器内に収納された正極及び負極と、
前記容器内に収容された電解液と、
前記容器の開口部に配置され、取付穴を有する電池蓋と、
前記電池蓋の前記取付穴に挿入された筒状部と、前記筒状部の一端に形成され、前記電池蓋の上面における前記取付穴の周縁を覆う鍔部とを有する絶縁ガスケットと、
前記絶縁ガスケットの前記筒状部に挿入された状態で前記電池蓋にかしめ固定された軸部と、前記軸部の一端に形成され、前記絶縁ガスケットの前記鍔部上に配置された頭部とを有する、前記正極または前記負極の出力端子用リベットと
を具備する電池であって、
前記絶縁ガスケットの少なくとも前記筒状部の内周面及び外周面に、耐電解液性を有するゴム状の被膜が形成されていることを特徴とする電池。 - 前記耐電解液性を有するゴム状の被膜がフッ素系エラストマーであることを特徴とする請求項1記載の電池。
- 前記絶縁ガスケットは熱可塑性フッ素樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1〜2いずれか1項記載の電池。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の電池は、非水電解質電池であることを特徴とする。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016122523A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子、及び、蓄電素子の製造方法 |
CN107946497A (zh) * | 2017-12-20 | 2018-04-20 | 天津锦泰勤业精密电子有限公司 | 电池盖板电极组件、电池盖板组件和电池 |
JP2018078053A (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子及び導電部材 |
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- 2008-07-30 JP JP2008196164A patent/JP2010033941A/ja not_active Withdrawn
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