JP2010031959A - 物品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールジョイントに嵌合させるクランプ部材の爪部の変形を防止できる物品の取付構造の提供を課題とする。
【解決手段】本体14側に設けられ、先端に平坦部24が形成されたボールジョイント20と、物品30側に設けられ、ボールジョイント20に被せられるソケット40と、ソケット40に保持され、ボールジョイント20に嵌合される一対の爪部54、56を有するクランプ部材50と、クランプ部材50の爪部54、56間に設けられ、クランプ部材50のボールジョイント20に対する嵌合前において、クランプ部材50の爪部54、56間距離Dをボールジョイント20の平坦部24の最大長さLより大きくするための爪部間隔拡張部材48と、を備えた物品30の取付構造10とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体及び物品の何れか一方側に設けられたボールジョイントに、本体及び物品の何れか他方側に設けられたクランプ部材を嵌合して、物品を本体に取り付ける物品の取付構造に関する。
従来から、本体側に設けられたボールジョイントに、物品側に設けられたクランプ部材の一対の爪部を嵌合して、その物品を本体に取り付ける取付構造は知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−196821号公報
このような取付構造において、ボールジョイントの先端に平坦部が形成されている場合、クランプ部材の一対の爪部を、そのボールジョイントに嵌合させようとしたときに、その一方の爪部の先端が平坦部に干渉して(当たって)変形することがあった。
このように爪部が変形すると、嵌合させるときの荷重が高くなって組み付け作業性が悪化するとともに、変形した爪部でボールジョイントにクランプ部材を組み付けているため、疑似嵌合状態(嵌合不良)となり、使用中に物品が本体から外れてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ボールジョイントに嵌合させるクランプ部材の爪部の変形を防止できる物品の取付構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の物品の取付構造は、本体及び物品の何れか一方側に設けられ、先端に平坦部が形成されたボールジョイントと、本体及び物品の何れか他方側に設けられ、前記ボールジョイントに被せられるソケットと、前記ソケットに保持され、前記ボールジョイントに嵌合される一対の爪部を有するクランプ部材と、前記クランプ部材の爪部間に設けられ、前記クランプ部材の前記ボールジョイントに対する嵌合前において、前記クランプ部材の爪部間距離を前記ボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくするための爪部間隔拡張部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、爪部間隔拡張部材により、クランプ部材の爪部間距離をボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくすることができる。したがって、クランプ部材をボールジョイントに嵌合する際に、そのクランプ部材の爪部が平坦部に干渉する(当たる)ことがない。よって、クランプ部材の爪部の変形を防止することができる。
また、請求項2に記載の物品の取付構造は、請求項1に記載の物品の取付構造において、前記爪部間隔拡張部材が、前記ソケットと一体に構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、クランプ部材をソケットに保持させるだけで、クランプ部材の爪部間距離をボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくすることができる。
また、請求項3に記載の物品の取付構造は、請求項2に記載の物品の取付構造において、前記爪部間隔拡張部材が、前記嵌合前に前記爪部に当接する前記ソケットの当接部に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、クランプ部材のボールジョイントに対する嵌合前に、そのクランプ部材の爪部に当接するソケットの当接部に、爪部間隔拡張部材が形成されているため、クランプ部材の爪部間距離をボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくすることが容易にできる。
また、請求項4に記載の物品の取付構造は、請求項2に記載の物品の取付構造において、前記クランプ部材が、前記ソケットに形成されたスリット部に、前記爪部を挿入することで、前記ソケットに保持され、前記爪部間隔拡張部材が、前記嵌合前に前記爪部に当接する前記スリット部の辺縁部に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、クランプ部材の爪部が、ソケットに形成されたスリット部に挿入され、クランプ部材のボールジョイントに対する嵌合前に、そのクランプ部材の爪部に当接するスリット部の辺縁部に、爪部間隔拡張部材が形成されているため、クランプ部材の爪部間距離をボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくすることが容易にできる。
また、請求項5に記載の物品の取付構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物品の取付構造において、前記本体が車両であり、前記物品がバックドア開閉用のダンパー部材であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、クランプ部材の爪部の変形を防止することができるため、車両にバックドア開閉用のダンパー部材を組み付ける際の組み付け作業効率を向上させることができる。
また、本発明に係る請求項6に記載の物品の取付構造は、本体及び物品の何れか一方側に設けられ、先端に平坦部が形成されたボールジョイントと、本体及び物品の何れか他方側に設けられ、前記ボールジョイントに嵌合される複数の爪部を有するクランプ部材と、前記クランプ部材の爪部間に設けられ、前記クランプ部材の前記ボールジョイントに対する嵌合前において、前記クランプ部材の爪部の先端を結ぶ仮想内接円の径を前記ボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくするための爪部間隔拡張部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、爪部間隔拡張部材により、クランプ部材の爪部の先端を結ぶ仮想内接円の径をボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくすることができる。したがって、クランプ部材をボールジョイントに嵌合する際に、そのクランプ部材の爪部が平坦部に干渉する(当たる)ことがない。よって、クランプ部材の爪部の変形を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、ボールジョイントに嵌合させるクランプ部材の爪部の変形を防止できる物品の取付構造を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、図1、図2で示す矢印UPは車両上方向であり、矢印FRは車両前方向である。そして、矢印OUTは車両外方向である。
図1は本発明に係る取付構造を車両のバックドア開閉用ダンパー部材(物品)に適用した実施例を示す概略斜視図であり、図2は本発明に係る取付構造を構成するボールジョイントとソケット及びクランプ部材を示す概略斜視図である。そして、図3〜図6はボールジョイントにクランプ部材の爪部を嵌合させる工程を示す概略断面図である。
図1で示すように、本発明に係る取付構造10は、例えば車両12のバックドア16を開閉させるときに使用される左右一対のダンパーステー(ダンパー部材/物品)30を、車両本体(本体)14側に取り付ける場合に適用することができる。
すなわち、バックドア16によって開閉される車両本体14の開口部15を構成する左右両側のフレーム部14Aには、図2で示すように、取付固定ブラケット18を介してボールジョイント20が互いに対向するように設けられている。そして、このボールジョイント20の互いに対向する先端部22には平坦面(平坦部)24が形成されている。なお、この平坦面24は、図3〜図6で示すように、ボールジョイント20の最大径部28に一致しないように形成される。
一方、図1で示すように、左右一対のダンパーステー30は、例えば複筒式とされ、そのダンパーステー30内に封入されているオイルやガス圧等により所定の抵抗力でスライドするピストンロッド32をそれぞれ有している。そして、各ピストンロッド32の先端部(図1において上端部)34が、バックドア16の内面に取付固定ブラケット36を介して連結されている。
また、図2で示すように、各ダンパーステー30の底部(図1において下端部)には、ボールジョイント20に被せられる略中空半球状のソケット40が取付ロッド38を介して一体的に設けられている。このソケット40は、ダンパーステー30及びピストンロッド32の軸心方向(スライド方向)と直交する方向側が開放されており、各ボールジョイント20に左右方向(車幅方向)内方側から、それぞれ被せられるようになっている。
また、図3〜図6で示すように、このソケット40の球面部42には、後述するクランプ部材50の一対の爪部54、56を挿入可能なスリット部44、46が所定の間隔を隔てて形成されている。このスリット部44、46は、クランプ部材50(爪部54、56)の幅(紙面に垂直な方向の長さ)より若干大きい長さで、かつ爪部54、56の拡開量を許容できるような間隔(幅)で形成されている。
クランプ部材50は、図示するように、断面視略「C」字型形状に鉄等の金属(バネ鋼)で成形され、ソケット40の球面部42の外面42Aに沿う形状とされた内面52Aを有する本体部52と、その本体部52の長手方向両端部から、互いに接近するように(所定角度傾斜した状態に)、それぞれ内方側へ向かって延設された一対の爪部54、56と、で構成されている。
したがって、この爪部54、56を拡開したときには、その爪部54、56に内向きの荷重が発生する構成であり、これによって、クランプ部材50がソケット40に保持されるようになっている。すなわち、各爪部54、56がそれぞれスリット部44、46に挿入される際、後述するように、スリット部44、46の内方側の辺縁部(当接部)44A、46Aによって、爪部54、56が拡開されるようになっている。
そのため、スリット部44、46に爪部54、56が挿入され、本体部52の内面52Aが、球面部42の外面42Aに装着されると、上記拡開動作によって生じる内向きの荷重により、爪部54、56の基部54A、56A側の内面が、スリット部44の(爪部54、56間における)辺縁部44A、46Aに圧接(当接)し、クランプ部材50がソケット40の球面部42の外面42A側に係合保持される。
また、このクランプ部材50の爪部54、56は、ソケット40の球面部42の内面42B側において、ボールジョイント20に嵌合されるようになっている。すなわち、ソケット40内に突出されているクランプ部材50の爪部54、56を、ボールジョイント20に、その先端部22(平坦面24)側から嵌合させると、その爪部54、56の先端部54B、56Bが、平坦面24から連続する球面部26よって拡開される。
そして、その爪部54、56の先端部54B、56Bが、ボールジョイント20の球面部26における最大径部28を越えると、その拡開された爪部54、56の復元力(弾性力)により、その先端部54B、56Bがボールジョイント20に係止される。これにより、クランプ部材50がボールジョイント20に嵌合され、ソケット40がボールジョイント20に被せられて保持されることになる。
また、クランプ部材50の爪部54、56の基部54A、56A間に存在し、その基部54A、56Aの内面が圧接(当接)するスリット部44、46の辺縁部44A、46A(ソケット40の当接部)には、それぞれクランプ部材50のボールジョイント20に対する嵌合前において、クランプ部材50の爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dを、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さ(直径)Lよりも大きくするための爪部間隔拡張部材48が設けられている。
すなわち、この爪部間隔拡張部材48は、辺縁部44A、46Aの形状が工夫されることによって構成されており、ソケット40と一体に(連続して)形成されている。つまり、この辺縁部44A、46A(爪部間隔拡張部材48)は、図3〜図6の断面視で示すように、球面部42において、外面42A側よりも内面42B側の方が、従来(比較例)の辺縁部144A、146A(図7参照)の位置(図3〜図6において仮想線Kで示す)よりも外方側(爪部54、56側)へ向かって延設された形状となっている。
換言すれば、この爪部間隔拡張部材48(辺縁部44A、46A)は、図3〜図6の断面視で、仮想線Kよりも外方側(爪部54、56側)の略三角形状をなす部位が、従来(比較例)の辺縁部144A、146A(図7参照)に一体的に設けられた形状となっており、爪部54、56の基部54A、56A間に存在するソケット40の一部を構成するようになっている。
したがって、クランプ部材50の爪部54、56をスリット部44、46に挿入させると、この辺縁部44A、46Aによって、自動的に爪部54、56の基部54A、56A側が従来よりも外方側へ押圧(拡開)され、これによって、爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dが、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さLよりも大きくされる(拡張される)。
つまり、クランプ部材50の爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dを、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さLよりも大きくする(拡張する)ことが、クランプ部材50の爪部54、56を、スリット部44、46に挿入させるだけで容易に実現できるようになっている。
以上のような構成の取付構造10において、次にその作用について説明する。まず最初に、爪部間隔拡張部材48が設けられていない、図7、図8で示す比較例について説明する。図7で示すように、爪部間隔拡張部材48が設けられていない比較例のソケット140の場合も、その球面部142に形成されたスリット部144、146に、クランプ部材150の一対の爪部154、156が挿入されることで、そのクランプ部材150(本体部152)がソケット140(球面部142)に係合保持される。
このとき、クランプ部材150の爪部154、156の基部154A、156Aの内面に、スリット部144、146の辺縁部144A、146Aが圧接(当接)するが、クランプ部材150の爪部154、156の先端部154B、156B間距離Dは、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さ(直径)Lよりも小さくなっている(D<Lとなっている)。
したがって、図8(A)で示すように、クランプ部材150の爪部154、156を、ボールジョイント20に嵌合させようとしたときに、例えばソケット140がクランプ部材150の延在方向へ傾いてしまうと、図8(B)で示すように、その一方の爪部154の先端部154Bが平坦面24に干渉して(当たって)変形することがある。
このように爪部154が変形すると、嵌合させるときの荷重が高くなって組み付け作業性が悪化するとともに、変形した爪部154と変形していない爪部156とで、ボールジョイント20にクランプ部材150を組み付けているため、疑似嵌合状態(嵌合不良)となり、ダンパーステー30が車両本体14から外れてしまう可能性がある。
しかも、このように、クランプ部材150の爪部154、156が、ソケット140(球面部142)に形成されたスリット部144、146に挿入されることで、そのクランプ部材150がソケット140(球面部142)に係合保持されている場合、ソケット140(球面部142)が半透明又は透明でない限り、その爪部154、156を嵌合させている状態を外部から見ることができない。したがって、その爪部154が変形して組み付けられていることが、組み付け作業者には判らない。
そこで、本実施例では、図3〜図6で示すように、ソケット40に一体に形成された爪部間隔拡張部材48により、クランプ部材50をソケット40に係合保持させたときに(スリット部44、46に爪部54、56を挿入したときに)、そのクランプ部材50の爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dが、平坦面24の最大長さ(直径)Lよりも大きくなる(D>Lとなる)ように構成されている。
これによれば、ボールジョイント20にクランプ部材50の爪部54、56を嵌合させる際に、その爪部54、56が平坦面24に干渉することはなく(平坦面24に当たる確率は極めて低く)、よって、その爪部54、56が変形することはない。したがって、クランプ部材50を嵌合させるときの荷重が高くなって組み付け作業性が悪化するような不具合は起きないし、クランプ部材50のボールジョイント20に対する嵌合不良が発生することもない(嵌合不良の発生を極めて低減することができる)。
具体的に説明すると、ダンパーステー30を車両本体14に組み付ける際、その組み付け作業者は、車両本体14のボールジョイント20に、ダンパーステー30のソケット40に係合保持されているクランプ部材50の爪部54、56を嵌合させる。つまり、図3で示すように、ボールジョイント20の先端部22(平坦面24)に、クランプ部材50の一対の爪部54、56を接近させる。
このとき、爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dは、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さLより大きくされている(D>Lとされている)ので、図4で示すように、爪部54、56は、常にボールジョイント20の球面部26だけに接触して嵌合し始める。よって、車両本体14にダンパーステー30を組み付ける際の組み付け作業効率を向上させることができる(クランプ部材50をボールジョイント20に嵌合させるときの荷重を低減させることができる)。
こうして、クランプ部材50の爪部54、56がボールジョイント20の平坦面24に干渉する(当たる)ことなく、その平坦面24から連続する球面部26に摺接(嵌合)して行くと、図5で示すように、その爪部54、56は、球面部26によって徐々に拡開し始める。なお、このとき、スリット部44、46の間隔(幅)は、爪部54、56の拡開量を許容できる程度の大きさに形成されているので、爪部54、56がスリット部44、46の外方側の辺縁部44B、46Bに当接することはない。
そして、更にクランプ部材50の爪部54、56がボールジョイント20の球面部26に摺接(嵌合)して行き、その先端部54B、56Bが球面部26における最大径部28を越えると、図6で示すように、クランプ部材50の爪部54、56の復元力(弾性力)により、ボールジョイント20に、その爪部54、56が係止される。
つまり、このときには、爪部54、56の基部54A、56A側の内面が、辺縁部44A、46Aに当接しないようになっており、ボールジョイント20の球面部26を爪部54、56で押圧できる(保持できる)ようになっている。よって、ボールジョイント20にクランプ部材50が充分な保持力を有した状態で嵌合され、ボールジョイント20にソケット40が被せられて保持されることになる。
こうして、車両本体14にダンパーステー30が取り付けられるが、上記したように、クランプ部材50の爪部54、56は、ボールジョイント20に対して嵌合不良が発生することはない。したがって、ダンパーステー30が車両本体14から外れるような不具合は起きない。
また、クランプ部材50の爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dを、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さLより大きくする構成、即ちクランプ部材50の爪部54、56のボールジョイント20に対する組み付け位置(嵌合位置)を管理する構成は、ソケット40の形状を工夫するだけで実現できるようになっている。したがって、その構成は、容易に実現可能であり、製造コスト的にも有利となっている。
また、このように、爪部54、56の先端部54B、56B間距離Dが、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さLよりも大きくなるように、辺縁部44A、46Aの形状が工夫されていると(爪部間隔拡張部材48が設けられていると)、その辺縁部44A、46Aに対する爪部54、56の圧接力を従来(比較例のもの)よりも高めることができる。したがって、本実施例の場合、クランプ部材50がソケット40からより一層外れないようにすることができるメリットもある。
以上、本発明に係る取付構造10について図面に示す実施例を基に説明したが、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、爪部間隔拡張部材48は、ソケット40と一体に構成されるものに限定されるものではなく、別体としてソケット40に取り付けられる構造のものでもよい。
また、ソケット40の球面部42の外面42Aに、クランプ部材50の本体部52の厚さを許容できる凹部(図示省略)を形成し、その凹部にクランプ部材50の本体部52を装着したときに、そのクランプ部材50の本体部52が球面部42の外面42Aから殆ど突出しない(クランプ部材50の本体部52の外面52Bと、ソケット40の球面部42の外面42Aとが略面一となる)構成にしてもよい。
また、本実施例に係る取付構造10では、ソケット40が設けられているが、ソケット40が設けられていない場合にも適用が可能である。この場合、クランプ部材50の爪部は、等間隔に配設された3本以上の複数本(図示省略)であることが望ましい。そして、この場合は、クランプ部材50の各爪部の基部間に、クランプ部材50のボールジョイント20に対する嵌合前において、クランプ部材50の各爪部の先端部を結ぶ仮想内接円(図示省略)の直径を、ボールジョイント20の平坦面24の最大長さ(直径)Lよりも大きくするための爪部間隔拡張部材(例えば円板状のもの:図示省略)を設ける構成にすればよい。
本発明に係る取付構造を車両のバックドア開閉用ダンパー部材に適用した実施例を示す概略斜視図 本発明に係る取付構造を構成するボールジョイントとソケット及びクランプ部材を示す概略斜視図 ボールジョイントにクランプ部材の爪部を嵌合させる前の状態を示す概略断面図 ボールジョイントにクランプ部材の爪部を嵌合させ始めた状態を示す概略断面図 ボールジョイントにクランプ部材の爪部を嵌合させた途中の状態を示す概略断面図 ボールジョイントにクランプ部材の爪部を嵌合させた後の状態を示す概略断面図 ボールジョイントに比較例のクランプ部材の爪部を嵌合させる前の状態を示す概略断面図 (A)ボールジョイントに比較例のクランプ部材の爪部を嵌合させ始めた状態を示す概略断面図、(B)ボールジョイントに比較例のクランプ部材の爪部を嵌合させようとして変形させてしまった状態を示す概略断面図
符号の説明
10 取付構造
12 車両
14 車両本体(本体)
15 開口部
16 バックドア
20 ボールジョイント
24 平坦面(平坦部)
26 球面部
30 ダンパーステー(ダンパー部材/物品)
32 ピストンロッド
40 ソケット
42 球面部
44 スリット部
44A 辺縁部(当接部)
46 スリット部
46A 辺縁部(当接部)
48 爪部間隔拡張部材
50 クランプ部材
52 本体部
54 爪部
56 爪部

Claims (6)

  1. 本体及び物品の何れか一方側に設けられ、先端に平坦部が形成されたボールジョイントと、
    本体及び物品の何れか他方側に設けられ、前記ボールジョイントに被せられるソケットと、
    前記ソケットに保持され、前記ボールジョイントに嵌合される一対の爪部を有するクランプ部材と、
    前記クランプ部材の爪部間に設けられ、前記クランプ部材の前記ボールジョイントに対する嵌合前において、前記クランプ部材の爪部間距離を前記ボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくするための爪部間隔拡張部材と、
    を備えたことを特徴とする物品の取付構造。
  2. 前記爪部間隔拡張部材は、前記ソケットと一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品の取付構造。
  3. 前記爪部間隔拡張部材は、前記嵌合前に前記爪部に当接する前記ソケットの当接部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の物品の取付構造。
  4. 前記クランプ部材は、前記ソケットに形成されたスリット部に、前記爪部を挿入することで、前記ソケットに保持され、前記爪部間隔拡張部材が、前記嵌合前に前記爪部に当接する前記スリット部の辺縁部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の物品の取付構造。
  5. 前記本体が車両であり、前記物品がバックドア開閉用のダンパー部材であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の物品の取付構造。
  6. 本体及び物品の何れか一方側に設けられ、先端に平坦部が形成されたボールジョイントと、
    本体及び物品の何れか他方側に設けられ、前記ボールジョイントに嵌合される複数の爪部を有するクランプ部材と、
    前記クランプ部材の爪部間に設けられ、前記クランプ部材の前記ボールジョイントに対する嵌合前において、前記クランプ部材の爪部の先端を結ぶ仮想内接円の径を前記ボールジョイントの平坦部の最大長さより大きくするための爪部間隔拡張部材と、
    を備えたことを特徴とする物品の取付構造。
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