JP2010030365A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前部運転座席13と後部座席設置用空間Sとが前後に併置された運転部5を備え、運転部5の床面よりも高い位置で後方側に配設された後部フレーム2Bと、後部フレーム2Bよりも前方側で運転部の床面を支持するように配設された前部フレーム2Aとで車体フレーム2を構成し、運転部5を覆うロプス30の左右の前部支柱31を前部フレーム2Aに固定するとともに、ロプス30の左右の後部支柱34を後部座席設置用空間Sよりも後方側で後部フレーム2Bに固定してある。
【選択図】図1
Description
[1] 運転部では、運転座席の後側に別の座席を設置可能に構成し、車体フレームの後部にダンプ可能な荷台を搭載し、この荷台と運転部との間を仕切る仕切部材をダンプ荷台に備え、運転部を覆うロプスは車体フレームの前部側に固定して設けたもの(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この従来構造のものでは、ロプスの後部支柱が、ダンプ荷台を搭載する後部フレームよりも前方側の運転部の床面付近で車体フレームに固定されているので、後部支柱の上下方向長さが長くなって、後部支柱自体の剛性が低減される傾向にある。
また、車体フレームとロプスとの結合体を考えた場合に、車体フレームとロプスとの接続箇所が前部フレーム側にのみ集中しているので、前部フレーム側では車体フレームとロプスとの結合体による強度が高められているが、後部フレーム側ではそのようなロプスの強度を利用した補強構造がなく、前後輪の間に位置する車体フレーム全体としてみた場合の強度向上を期待し得るものではない。
上記課題を解決するために講じた本発明における作業車の技術手段は、請求項1に記載のように、車体フレーム上に前部運転座席と後部座席設置用空間とが前後に併置された運転部を設けるとともに、この運転部の床面よりも高い位置で後方側に配設された後部フレームと、その後部フレームよりも前方側で前記運転部の床面を支持するように配設された前部フレームとで前記車体フレームを構成し、
前記運転部を覆うロプスを備え、このロプスの左右の前部支柱を前記前部フレームに固定するとともに、前記ロプスの左右の後部支柱を前記後部座席設置用空間よりも後方側で前記後部フレームに固定してある、という点である。
上記のように、解決手段1にかかる本発明の作業車では、前部運転座席と後部座席設置用空間とが前後に併置された運転部を覆うロプスを備えるにあたり、このロプスの左右の前部支柱を、後部フレームよりも前方側で運転部の床面を支持する前部フレームに固定している。そして、前記ロプスの左右の後部支柱は、後部座席設置用空間よりも後方側で運転部の床面よりも高い位置に配設された後部フレームに固定してある。
したがって、ロプスの左右の後部支柱は、運転部の床面を支持する前部フレームに連結される場合に比べて、後部支柱の必要長さを短縮することができる。
また、ロプスは、その前端側における左右の前部支柱が前部フレームに固定され、前記後部支柱は、後部座席設置用空間よりも後方側で後部フレームに固定してあるので、車体フレームとロプスとの結合体によって構成される範囲が、前輪と後輪との間における車体フレームの広範囲にわたって存在することになる。つまり、車体フレームとロプスとの結合体として強度を増大した車体構成部材が前輪と後輪との間の広範囲に存在することで、走行車体全体の強度向上を図ることができる。
本発明の作業車における第2の解決手段は、請求項2の記載のように、ロプスは、前部支柱と後部支柱との前後方向での中間に備えた左右一対の中間支柱を、前部運転座席の後部横外側に位置させて、その下部を車体フレームに固定したものである点に特徴がある。
上記のように、解決手段2にかかる本発明の作業車では、前記解決手段1にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、運転部として、前部運転座席と後部座席設置用空間とが前後に併置された前後方向長さの長い運転部を構成したものでありながら、その運転部を覆うロプスの前後方向での中間に、ロプスと車体フレームとを連結する中間支柱を備えたので、このロプス全体の強度向上を良好に図り得る利点がある。
本発明の作業車における第3の解決手段は、請求項3の記載のように、左右の中間支柱同士に亘って横フレームを備え、前記横フレームに前部運転座席のシートバックを支持させてある点に特徴がある。
上記のように、解決手段3にかかる本発明の作業車では、前記解決手段2にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、前部運転座席の横外側に位置する中間支柱同士を横フレームで繋ぐことによって、ロプスと車体フレームとを連結してロプス全体の強度を向上させるための中間支柱が、左右方向でもその強度を向上され、ロプス全体の強度をさらに向上し得る。
そして、その強度向上に有効に作用する中間支柱と横フレームを前部運転座席のシートバック取付部材としても利用できるので、運転座席構成部材にも兼用して、より一層部品点数の削減による構造の簡素化、及び低コスト化を図ることができる。
本発明の作業車における第4の解決手段は、請求項4の記載のように、運転部には、後部座席設置用空間の後ろ側に位置する後方移動位置と、その前方の前部運転座席近くに移動した前方移動位置とに位置変更可能に構成された仕切部材が設けられている点に特徴がある。
上記のように、解決手段4にかかる本発明の作業車では、前記解決手段1〜3にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、運転部に設けられる仕切部材を移動させて、運転部内に前部運転座席と後部座席とのそれぞれに搭座するための空間を形成した状態と、運転部内に運転座席に搭座するための空間のみを形成して後部座席設置用空間は仕切部材の外に位置させた状態とに簡単に切換ることができる。
また、仕切部材は運転部に設けられるものであるため、その幅や高さも運転部との寸法関係によって設定することができる。したがって、たとえば従来のようにダンプ荷台の前端に取り付けた場合のように、荷台の動作し得る範囲に幅や高さが制限されるなどの不具合がない。
本発明の作業車における第5の解決手段は、請求項5の記載のように、仕切部材に、後部座席設置用空間に備えた後部座席のシートバックを支持させてある点に特徴がある。
上記のように、解決手段5にかかる本発明の作業車では、前記解決手段4にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、仕切部材を後部座席のシートバック取付部材として利用することにより、後部座席として姿勢変更が必要な部分を着座シートのみによって構成することができる。したがって、姿勢変更対象の後部座席部分を小型化し、姿勢変更操作の簡素化を図ることができるとともに、シートバック部分は姿勢変更させる必要がないので、後部座席の折り畳み状態への姿勢変更状態における格納用空間の占有面積も、着座シート部分のみを格納できる程度の少ないもので済み、運転部内空間の有効利用を図ることができる。
本発明の作業車における第6の解決手段は、請求項6の記載のように、後部座席設置用空間に配置される後部座席は、その後部着座シートが前部の左右軸心周りで前側に揺動した第1姿勢と、前記左右軸心周りで後側に倒伏した第2姿勢とに姿勢変更可能に構成してあり、仕切部材は、後方移動位置での下端部が、前記第2姿勢での後部着座シートの後部上端部に接当するように位置設定してある点に特徴がある。
上記のように、解決手段6にかかる本発明の作業車では、前記解決手段4または5にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、仕切部材を第2姿勢にある後部着座シートの後部上端部に接当させて、後部着座シートの格納状態を維持するストッパーとして利用することができ、特別なストッパー部材の使用を省いて部品点数の削減や構造の簡素化を図り得たものである。
本発明の作業車における第7の解決手段は、請求項7の記載のように、仕切部材は、前方移動位置で中間支柱に対して弾性付勢して固定可能に、かつ後方移動位置では後部支柱に対して弾性付勢して固定可能に構成してある点に特徴がある。
上記のように、解決手段7にかかる本発明の作業車では、前記解決手段4〜6にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、位置移動自在な仕切部材が、位置固定されている中間支柱、もしくは後部支柱に対して、弾性付勢して固定されるので、何れの位置に固定された状態でも、ガタツキなく安定的に位置固定させられる。
したがって、仕切部材のガタツキによる騒音の発生を回避し得る利点がある。
本発明の作業車における第8の解決手段は、請求項8の記載のように、ロプスは、その上部位置に、仕切部材を前方及び後方移動位置の間で前後に移動案内する左右のレール部材を備え、前記レール部材の前後方向での中間部に、そのレール部材に対して前記仕切部材を着脱するための切り欠き部を形成してある点に特徴がある。
上記のように、解決手段8にかかる本発明の作業車では、前記解決手段4〜7にかかる発明と同等な作用効果の他に、次の作用効果をも奏する。
すなわち、仕切部材を前方及び後方移動位置の間で前後に移動案内する左右のレール部材を備えたことにより、仕切部材の位置変更を、レールにガイドさせたスライド操作で容易に行い易い。また、レール部材に対して仕切部材を着脱するための切り欠き部を形成してあることにより、仕切部材の着脱操作も容易に行いやすい。
それでいて、レール部材に形成される切り欠き部は、レール部材の前後方向での中間部であるため、中間支柱に近い位置、もしくは後部支柱に近い位置で使用される仕切部材が、その使用中に前記切り欠き部から外れてしまう虞なく使用することができる。
本発明にかかる作業車の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
図1は、前後二列に着座可能な座席が存在する使用形態での作業車の全体側面図であり、図2は、前側一列にのみ着座可能な座席が存在する使用形態での作業車の全体側面図である。図3は、図1における使用形態での作業車の全体平面図である。
図1〜図3に示すように、車体1は、車体フレーム2の前部に支持された操向可能な左右の前輪3と、車体フレーム2の後部に支持された操向不能な左右の後輪4とを備えて、4輪走行式の四輪駆動車に構成されている。
運転部5の後方には、後述する延長状態と短縮状態とに状態変更可能でダンプ可能な荷台40を備えた後部積載部6が配備されており、運転部5と後部積載部6との間には、運転部5と後部積載部6との間を仕切る(運転部5の後壁を構成する)仕切部材90が配設されている。
上記の後部座席14は、展開して着座可能である使用姿勢状態と、後方側を持ち上げて折り畳まれることにより着座不能である非使用姿勢とに姿勢変更可能に構成されたものであり、このような後部座席14を配備するための運転部5における後方側の空間が、本発明でいう後部座席設置用空間Sである。
車体1は、前記前輪3及び後輪4に支持された車体フレーム2に対して、運転部5を覆うロプス30を取り付けて構成される車体コア部200を備えている。
この車体コア部200は、図4乃至図6に示すように、メインフレーム20を主材として構成される第1コア部材201と、その第1コア部材201に対して一体的に組み付けられる第2コア部材202と、前記ロプス30によって構成される第3コア部材203とで構成されている。そして、前記第1コア部材201と第2コア部材202との組み合わせで前記車体フレーム2が構成されている。
前記メインフレーム20は、車体前方側で車体前後方向に沿って位置する左右一対のメインフレーム前部20aと、そのメインフレーム前部20aの後端側から上方へ立ち上がるメインフレーム立ち上がり部20bと、さらにそのメインフレーム立ち上がり部20bの上端から後方へ延出されたメインフレーム後部20cとで、側面視で略クランク状に屈曲形成されている。
前記メインフレーム立ち上がり部20bは、前記メインフレーム前部20aの後端部から上方へ立ち上がる後部座席支持フレーム25によって構成され、その後部座席支持フレーム25の上部から後方側へ延出された荷台支持フレーム26によって前記メインフレーム後部20cが構成されている。
前記前部運転座席構成フレーム22は、ボックス状の前部座席支持パネル24で覆われており、この前部座席支持パネル24に前部運転座席13が固定されている。前部運転座席13は、前部座席支持パネル24の前部に固定された前部着座シート13aと、後述するロプス30の中間支柱32の間を繋ぐ補強フレーム32cに固定されたシートバック13bとを備えて構成されている。
また、この車体フレーム2は、前記メインフレーム20の長手方向で、その前部側に位置するメインフレーム前部20aと、前記メインフレーム立ち上がり部20bと、前記第2コア部材202との組み合わせで構成された前部フレーム2A部分と、前記荷台支持フレーム26として用いられるメインフレーム後部20cによって構成された後部フレーム2B部分とを備えている。
上記のように構成された車体フレーム2に対して、次のようにロプス30が装着され、車体コア部200を構成する。
ロプス30は、図5、及び図7に示すように、前部支柱31と、中間支柱32と、左右の後部支柱34とを備えて、6柱式に構成されている。前輪支持フレーム21の上部における左右両側部に左右の前部支柱受け部21aが固定されており、この左右の前部支柱受け部21aに亘って、丸パイプ材により形成された前部支柱31が固定されている。また、前記前部運転座席構成フレーム22の左右の支持フレーム22cの上部に亘って、丸パイプ材により形成された中間支柱32が固定されている。
補強フレーム32cには、取付ブラケット32dが固定されており、この取付ブラケット32dの前側に、前部運転座席13のシートバック13bが締め付け固定されている(図20参照)。
また、図7に示すように、このロプス30は、前記前部支柱31、中間支柱32、後部支柱34、上部前部フレーム33、上部後部フレーム35、のそれぞれが組み付け分解可能に構成してあり、前記上部後部フレーム35は左右方向でも二分割されていて、中間継ぎ手35cにより脱着自在に構成してある。
図8〜図12に基づいて荷台40の構造について説明する。
図8は、後述する延長状態での荷台40付近の側面図であり、図9は、後述する短縮状態での荷台40付近の側面図である。図10は、後述する延長状態での荷台40の底面図(荷台40を下側から見た図)であり、図11は、荷台40の背面図であり、図12は、後述する延長状態での荷台40前部の側面図である。
図17に基づいて荷台40の延長状態と短縮状態との切換状況について説明する。
図17は、荷台40の切換状態を示す概略斜視図であり、図17(a)が延長状態での荷台40の概略斜視図であり、図17(b)が延長状態と短縮状態との間の中間状態での荷台40の概略斜視図であり、図17(c)が短縮状態での荷台40の概略斜視図である。
図18〜図25に基づいて運転部5と後部積載部6との間に配設された仕切部材90の構造について説明する。
図18は、ロプス30と仕切部材90との組み付け分解状態を示す説明図であり、図19は仕切部材90付近の背面図、図20は仕切部材90付近の側面図、図21は仕切部材90上部の支持構造と、仕切部材90の固定構造を説明する上下方向の縦断背面図、図22は仕切部材90付近の水平方向断面図、図23乃至図25は仕切部材90の固定構造を示し、図23は側面図、図24及び図25は水平方向断面図である。
左右のレール部材96の内側の面には、前後に長いガイド穴部96Aが形成されており、このガイド穴部96Aの穴幅は、上部支軸93の外径より少し大きい寸法に設定されている。
すなわち、図23に示すように、後部着座シート14aの後部側を持ち上げた起立姿勢にして、その後部着座シート14の前端側を後述するロック機構100により、倒伏しないように固定する。このようにすると、仕切部材90の下端側は補強フレーム32cと後部着座シート14aとの間に挟み込まれた状態に位置し、その前後方向でのガタツキを抑制されることになる。
そして、さらに仕切部材90の下端側は、後述する後部位置固定機構95としてのゴム製の帯状部材95aに形成した長穴95bを利用して、帯状部材95aを少し引き延ばしながら前記長穴95bを後部着座シート14aの後部側上端部14cに付設してある係合片14dに係合させてある。これにより、仕切部材90の下端側は、中間支柱32の後部近くでロック姿勢に固定された後部着座シート14aに対して弾性的に前後位置移動を抑制するように連結されている。
上記のように、ゴム製の帯状部材95aは、後部位置固定機構95の構成部材であるとともに、後部着座シート14aやそのロック機構100との協働により、仕切部材90の下端側を、仕切部材90が前方側に位置している状態で位置規制するための手段としても機能している。
この後部位置固定機構95は、仕切部材90の上下両端側と前記後部支柱34の上部及び下部との間に設けてある。
このうち、下部側の後部位置固定機構95では、図25(a)に示すように、仕切部材90側の下部に固定されたゴム製の帯状部材95aと、その帯状部材95aに形成された長穴95bに対して係脱自在なピン95cを後部支柱34の下部に設けることによって構成してあり、仕切部材90が運転部5の後方側に位置する状態で、前記帯状部材95aを引き延ばしながらピン95cを長穴95bに係入せることで固定するように構成してある。
また、上部側の後部位置固定機構95は、図25(b)に示すように、仕切部材90側の上部に固定された前記ゴム製の帯状部分を有したフック部材94aと、そのフック部材94aの帯状部分に形成された長穴95bに対して係脱自在なピン95cを後部支柱34の上部に設けることによって構成してあり、仕切部材90が運転部5の後方側に位置する状態で、前記フック部材94aを引き延ばしながら長穴95bを上部のピン95cに係入させることで固定するように構成してある。
上記のように、前記ゴム製の帯状部分を有したフック部材94aは、前部位置固定機構94の構成部材であるとともに、後部位置固定機構95の上部側における構成部材としての役割をも兼ねている。
図20及び図22に示すように、後部座席14の後部着座シート14aは、その前縁側の下部の左右向きの軸心P3周りで前後及び上下揺動可能に支持されていて、後部着座シート14aが、前端縁側が下方に、かつ後端縁側が上方に位置する状態となるように前方に揺動した起立姿勢と、前記後部着座シート14aが後方に揺動して後部着座シート14aの上面が上向きとなる着座可能姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。
また、後部着座シート14aを後方側に揺動させた姿勢に姿勢変更し、シートバック14bを仕切部材90と共に後方に移動させることで、短縮状態での荷台40の前側に作業者が着座できる使用状態で位置した第2姿勢に、後部座席14の姿勢を姿勢変更できる。
つまり、この仕切部材90の下端部による当たり構造が、後部着座シート14aの起立側への揺動を規制する後部ロック機構110としての役割を果たしている。
図1,図2,図20,図22に基づいて仕切部材90の位置変更による後部座席設置用空間Sの形態変更状況について説明する。
図1に示す状態は、荷台40が短縮状態に切り換えられ、後部着座シート14aが着座可能姿勢に姿勢変更され、仕切部材90が後方移動位置に位置する状態であり、この状態が、前部運転席13及び後部座席14の両方に搭乗可能な二列仕様状態である。
次に、仕切部材90の左右両側の上部に設けてある前部位置固定機構94としてのフック部材94aを、中間支柱32の上部側に連設して固定用ロッド94bに係合させて仕切部材90を中間支柱32に対して固定する。
そして、仕切部材90の前部位置固定機構94としてのフック部材94aと、中間支柱32側の固定用ロッド94bとの係合を解除し、さらに起立姿勢に姿勢変更されている後部着座シート14aの上端側に連結した帯状部材95aの係合も解除して、仕切部材90を後方に移動可能な状態にする。
このようにして、図2に示す一列座席仕様(二人乗り仕様)から、図1に示す二列座席仕様(四人又は五人乗り仕様)に、運転部5の仕様を変更する。
前述の「発明を実施するための最良の形態」においては、前壁部46と共に前部底部42を後側に起立させて折り畳んだ後に、左右の前部側壁部45を後側に折り畳むように構成した例を示したが、前壁部46、前部底部42、及び左右の前部側壁部45を折り畳む順番として異なる順番を採用してもよく、例えば左右の前部側壁部45を後側に折り畳んだ後に、前壁部46と共に前部底部42を後側に起立させて折り畳むように構成してもよい。
前述の「発明を実施するための最良の形態」、及び「発明の実施の第1別形態」においては、仕切部材90をレール部材96に沿ってスライド移動させることで、仕切部材90を前方移動位置と後方移動位置とに位置変更可能に構成した例を示したが、仕切部材90を前方移動位置と後方移動位置とに位置変更可能な構成として異なる構成を採用してもよい。具体的には、例えば前方及び後方移動位置での仕切部材90を、ロプス30に着脱可能に取り付けて、前方又は後方移動位置の一方でロプス30に固定した仕切部材90を取り外して、この取り外した仕切部材90を前方又は後方移動位置の他方でロプス30に固定する着脱式の仕切部材90を採用してもよい。
前述の「発明を実施するための最良の形態」、「発明の実施の第1別形態」、及び「発明の実施の第2別形態」においては、前方及び後方移動位置での仕切部材90をロプス30に固定するように構成した例を示したが、前方及び後方移動位置での仕切部材90を車体側に固定する構成として異なる構成を採用してもよく、例えば車体フレーム2、前部座席支持パネル24、後部デッキ板29等に、前方及び後方移動位置での仕切部材90を固定するように構成してよく、車体フレーム2、前部座席支持パネル24、後部デッキ板29等からロプス30とは別のフレーム部材(図示せず)を延出し、このフレーム部材に、前方及び後方移動位置での仕切部材90を固定するように構成してもよい。
前述の「発明を実施するための最良の形態」、「発明の実施の第1別形態」、「発明の実施の第2別形態」、及び「発明の実施の第3別形態」においては、車体1の後部にダンプ可能な荷台40を備えた作業車を例に示したが、車体1の後部に荷台40を固定したダンプ不能な作業車(図示せず)においても同様に適用できる。
前部位置固定機構94や後部位置固定機構95は、前述の「発明を実施するための最良の形態」で説明したような、弾性的に付勢して止め付けるための手段として、ゴム製の帯状部材を用いた構造のものに限らず、例えば、コイルスプリングを用いたり、伸縮力のある合成樹脂製材料からなる帯状部材を用いるなど、適宜の構造を採用すればよい。
また、フック部材94aと固定用ロッド94bとの位置関係、及び帯状部材95aとピン95cとの位置関係等は、仕切部材90と中間支柱32との間、もしくは後部支柱34との間で、前記「発明を実施するための最良の形態」で説明した場合とは逆の関係に設けてもよい。
仕切部材90の前方移動位置、及び後方移動位置での位置固定は、前述の「発明を実施するための最良の形態」で説明したような、前部位置固定機構94や後部位置固定機構95として示した構造のものに限らず、例えば、仕切部材90に止めピンを装着し、各支柱、あるいはその他の機体固定部側に係止孔を設けて、ピンの抜き差しで係脱する構造を採用するなど、任意の構造を採用することができる。
また、前部位置固定機構94や後部位置固定機構95として示した構造のものを用いるにあたっても、仕切部材90の上下両端側に設けたものに限らず、上端側のみ、あるいは下端側のみ、さらには上下方向での中間位置に設けるなどの、取付位置の選択も自由である。
前述の「発明を実施するための最良の形態」、「発明の実施の第1別形態」では、荷台40の長さを変更して、一列座席仕様か二列座席仕様に変更する構造のものを例示したが、これに限らず、例えば、二列座席仕様では荷台6が全くない状態とし、一列座席仕様で前部運転座席13の後方側に荷台40に相当する空間が形成される状態となるようにしてもよい。
2 車体フレーム
2A 前部フレーム
2B 後部フレーム
5 運転部
13 前部運転座席
14 後部座席
14a 後部着座シート
20 メインフレーム
21 前輪支持フレーム
22 前部運転席構成フレーム
23 後部座席構成フレーム
30 ロプス(固定部材)
31 前部支柱
32 中間支柱
34 後部支柱
40 荷台
90 仕切部材
96 レール部材
200 車体コア部
201 第1コア部材
202 第2コア部材
203 第3コア部材
S 後部座席設置用空間
Claims (8)
- 車体フレーム上に前部運転座席と後部座席設置用空間とが前後に併置された運転部を設けるとともに、この運転部の床面よりも高い位置で後方側に配設された後部フレームと、その後部フレームよりも前方側で前記運転部の床面を支持するように配設された前部フレームとで前記車体フレームを構成し、
前記運転部を覆うロプスを備え、このロプスの左右の前部支柱を前記前部フレームに固定するとともに、前記ロプスの左右の後部支柱を前記後部座席設置用空間よりも後方側で前記後部フレームに固定してある作業車。 - ロプスは、前部支柱と後部支柱との前後方向での中間に備えた左右一対の中間支柱を、前部運転座席の後部横外側に位置させて、その下部を車体フレームに固定してある請求項1記載の作業車。
- 左右の中間支柱同士に亘って横フレームを備え、前記横フレームに前部運転座席のシートバックを支持させてある請求項2記載の作業車。
- 運転部には、後部座席設置用空間の後ろ側に位置する後方移動位置と、その前方の前部運転座席近くに移動した前方移動位置とに位置変更可能に構成された仕切部材を設けてある請求項1、2、又は3記載の作業車。
- 仕切部材に、後部座席設置用空間に備えた後部座席のシートバックを支持させてある請求項4記載の作業車。
- 後部座席設置用空間に配置される後部座席は、その後部着座シートが前部の左右軸心周りで前側に揺動した第1姿勢と、前記左右軸心周りで後側に倒伏した第2姿勢とに姿勢変更可能に構成してあり、
仕切部材は、後方移動位置での下端部が、前記第2姿勢での後部着座シートの後部上端部に接当するように位置設定してある請求項4又は5記載の作業車。 - 仕切部材は、前方移動位置で中間支柱に対して弾性付勢して固定可能に、かつ後方移動位置では後部支柱に対して弾性付勢して固定可能に構成してある請求項4、5、又は6記載の作業車。
- ロプスは、その上部位置に、仕切部材を前方及び後方移動位置の間で前後に移動案内する左右のレール部材を備え、
前記レール部材の前後方向での中間部に、そのレール部材に対して前記仕切部材を着脱するための切り欠き部を形成してある請求項4〜7のいずれか一項記載の作業車。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008192673A JP5179984B2 (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 作業車 |
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