JP2010029776A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】破砕機(A)は竹材または木材を破砕することができるものであって、車台部(1)、竹材または木材を破砕する破砕部(3)、竹材または木材を破砕部(3)へ搬送する材搬送部(2)及び破砕部(3)で破砕したものを外部へ排出する排出部(4)を備えている。材搬送部(2)は破砕部(3)へ通じる搬送コンベヤ(20)を備え、搬送コンベヤ(20)の後方または材搬送部(2)の行程途中には、回転軌跡の上端が搬送コンベヤ(20)の送り面より高くなった送りローター(21)を備えている。
【選択図】図1
Description
破砕装置は、竹材をベルトコンベヤ(搬入コンベア)でワーク押さえ機へ送り込む構造であるが、竹材の主軸(竿)には撓み性が強い枝葉が張り出して付いており、それらによる密着性の悪さと反発力が邪魔をしてしまうので、ベルトコンベヤで竹材を効率よく送ることは実際上困難である。
また、破砕装置は竹材を破砕するための専用機であり、ワーク押さえ機やワーク切断機等の構造上、間伐材や街路樹の剪定材等の木材の破砕を行うことは難しい。
さらに、破砕装置においては、騒音を押さえるために小型で低速回転型の一軸破砕機を採用している。このため、騒音はある程度押さえられても破砕能力が十分とはいえず、効率のよい破砕処理を行うことはできなかった。
本発明の目的は、枝葉が付いた竹材をそのままコンベヤによって確実に破砕部に送り込むことができる破砕機を提供することを目的とする。
(1)本発明は、竹材または木材を破砕することができる破砕機であって、
車台部と、
竹材または木材を破砕する破砕部と、
竹材または木材を破砕部へ搬入する材搬入部と、
破砕部で破砕したものを外部へ排出する排出部と、
を備えており、
前記材搬入部は破砕部へ通じる搬入コンベヤを備え、搬入コンベヤの後方または材搬入部の行程途中には、回転軌跡の上端が搬入コンベヤの送り面より高くなった送りローターを備えている、
破砕機である。
本発明に係る破砕機の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
竹材の主軸(竿)には撓み性が強い枝葉が張り出して付いており、単に搬入コンベヤ(20)だけによる搬送では、枝葉による密着性の悪さと反発力が邪魔をしてしまうため掛かりが悪く効率よく搬送することができないが、送りローター(21)は回転軌跡の上端が搬入コンベヤ(20)の送り面より高くなっているので竹材の各部に掛かりやすく、搬入コンベヤ(20)と送りローター(21)の相乗作用によって、竹材を破砕部(3)へ効率よく送ることができる。
このように、破砕機は調節手段の設定によって、竹材または木材の何れの破砕作業も好適に行うことができる。
(a)本発明は、送りローターと搬送コンベヤの相乗作用によって、枝葉が付いた竹材をそのまま確実に破砕部に送り込むことができ、特に竹材の破砕に好適な破砕機を提供することができる。
図1は本発明に係る破砕機の構造を示す側方から視た説明図、
図2は本発明に係る破砕機の構造を示す上方から視た説明図、
図3は破砕ローターの構造を示す斜視図、
図4は破砕ローターの構造を示し回転軸線方向と直角に切断した断面図、
図5は木材を破砕しているときの破砕部の説明図である。
車台部1は、台フレーム10を備えている。台フレーム10の下部には、前記駆動系により駆動されるクローラ12が設けられている。台フレーム10の上部前側(図1、図2において左側)には、エンジン110やラジエター111、油圧ポンプ、制御機器等の駆動系を内蔵したエンジンルーム11が設けられている。
台フレーム10の上部後側(図1、図2において右側)には、材搬入部2が設けられている。材搬入部2は、送り方向が後部から前部方向であり水平に配された材搬入コンベヤ20を備えている。材搬入コンベヤ20はベルトコンベヤである。材搬入コンベヤ20の後方には送りローター21が設けられている。送りローター21は、材搬入コンベヤ20のフレーム後部に設けられた軸受具22に幅方向(図2において上下方向)に軸支された回転軸211を有し、この回転軸211に多数の爪車212が等間隔で固定された構造である。
図5を主に参照する。
破砕部3は、前記材搬入コンベヤ20の前端部に続けて設けられたケース30を有している。ケース30内部は、下部に導入口301を設けた区画壁302を介し後部側の前処理室31と前部側の破砕室32に区画されている。前処理室31内には送り装置34が設けられており、破砕室32内には破砕ローター35が設けられている。
なお、送り装置34と破砕ローター35は、何れも油圧モータで駆動されるが、油圧モータを含む駆動系は公知のものが採用されており、その図示及び説明は省略する。
回転軸351には、その軸線方向に等間隔で7枚の回転盤352が固着されている。回転軸351は、各回転盤352の中心を通してある。なお、各回転盤352は円板ではなく、外周部の周方向三箇所にゆるやかに膨らんだ部分353を有する異形状である。
また、刃台部材355、締付板357、各刃板359及びボルト・ナット350からなる刃の取付構造部は、その重量によって破砕ローター35の回転方向の慣性力を増す作用を有している。
車台部1の台フレーム10の下方には、台フレーム10の前後方向の中間部分から、前端より前方にかけて排出コンベヤ40が設けられている。排出コンベヤ40はベルトコンベヤである。排出コンベヤ40は、後部側に水平に設けられた固定コンベヤ40aと、前部側に上下方向に回動できるように設けられた可動コンベヤ40bを備えている。排出コンベヤ40のベルト41は、固定コンベヤ40aから可動コンベヤ40bにかけて周動する。なお、台フレーム10において、前記フィルター板36の下方には、固定コンベヤ40aの後部に対応して貫通口(符号省略)が設けられている。
図1ないし図5を参照して本実施の形態に係る破砕機Aの作用を説明する。
まず、破砕機Aによって竹材5を破砕する場合を説明する。
主に図1、図2を参照する。
(2)エンジンルーム11内のエンジン110を始動し、油圧モータ等の駆動系を作動させる。これにより、材搬入コンベヤ20、送り装置34、破砕ローター35、排出コンベヤ40が作動する。また、各油圧シリンダ347のロッドによる押圧力を切替スイッチで竹材用の強い側に設定する。送り装置34の前部側の下面は、材搬入コンベヤ20のベルトの近くまで下がっている。
主に、図5を参照する。
前記竹材5の場合と同様に、材搬入コンベヤ20で送られた木材6が送り装置34へ送られると、送り装置34の無端ベルト344の前部側は、木材6に対する押圧力を木材6の送り込みに支障のない範囲で維持し、木材6の形状に沿うように上下動しながら、破砕ローター3側へ送り込む。以下の破砕及びチップの排出については、前記竹材5の場合と同様であるので説明を省略する。
1 車台部
10 台フレーム
11 エンジンルーム
110 エンジン
111 ラジエター
112 ファン
113 空気取り入れ口
12 クローラ
2 材搬入部
20 材搬入コンベヤ
21 送りローター
211 回転軸
212 爪車
22 軸受具
23 駆動側ローラ
24 チェーン
25 側板
26 補助コンベヤ
261 吊り桿
262 止具
263 輪
264 チェーン
3 破砕部
30 ケース
301 導入口
302 区画壁
303 長穴
304 ブラケット
31 前処理室
32 破砕室
33 蓋
331 蓋板
332 蓋板
333 軸
334 ブラケット
335 ブラケット
336 油圧シリンダ
34 送り装置
341 可動枠
342 歯車
343 歯車
344 無端ベルト
345 軸
346 下部両端部
347 油圧シリンダ
35 破砕ローター
350 ボルト・ナット
351 回転軸
352 回転盤
353 膨らんだ部分
354 切欠部
354a 開放部
355 刃台部材
355a 受面
356 ボルト通し孔
357 締付板
357a 押さえ面
358 ボルト通し孔
359 刃板
359a 刃部
359b ボルト通し孔
36 フィルター板
4 排出部
40 排出コンベヤ
40a 固定コンベヤ
40b 可動コンベヤ
41 ベルト
42 ブラケット
43 油圧シリンダ
Claims (5)
- 竹材または木材を破砕することができる破砕機であって、
車台部(1)と、
竹材または木材を破砕する破砕部(3)と、
竹材または木材を破砕部(3)へ搬送する材搬送部(2)と、
破砕部(3)で破砕したものを外部へ排出する排出部(4)と、
を備えており、
前記材搬送部(2)は破砕部(3)へ通じる搬送コンベヤ(20)を備え、搬送コンベヤ(20)の後方または材搬送部(2)の行程途中には、回転軌跡の上端が搬送コンベヤ(20)の送り面より高くなった送りローター(21)を備えている、
破砕機。 - 送りローター(21)は回転軸(211)を有し、回転軸(211)にはその軸線方向に沿って、外周部に爪部を有する所要数の爪車(212)が回転軸(211)と一体的に回転できるように設けられている、
請求項1記載の破砕機。 - 破砕部(3)は、搬送コンベヤ(20)により搬送されてきた竹材または木材を食い込む送り装置(34)と、送り装置(34)により食い込まれて送られる竹材または木材を破砕する破砕ローター(35)を備えており、送り装置(34)の竹材または木材を食い込む強さを、竹材を割り潰して送ることができる強さと、木材を保持して送ることができる強さの二段階に調節する調節手段を備えている、
請求項1または請求項2記載の破砕機。 - 破砕部(3)は、搬送コンベヤ(20)により搬送されてきた竹材または木材を食い込む送り装置(34)と、送り装置(34)により食い込まれて送られる竹材または木材を破砕する破砕ローター(35)を備えており、破砕ローター(35)は、その外周部に設けられた刃台部材(355)と、刃台部材(355)より回転方向後部側に設けられた締付部材(357)を備え、刃部材(359)は刃台部材(355)と締付部材(357)の間に締め付け固定されている、
請求項1、請求項2または請求項3記載の破砕機。 - エンジン(110)を内蔵したエンジンルーム(11)を有し、エンジンルーム(11)内の空気をラジエター(111)を通るようにファン(112)で外部へ排出することにより空気流をつくりエンジン(11)を冷却するようにしてあり、空気取り入れ口(113)は、粉塵が発生する材搬入部(2)及び破砕部(3)から離れたエンジンルーム(11)上部に設けられている、
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の破砕機。
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