JP2010029019A - インバータ及びインバータ制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リカバリ電流を低減しつつもスイッチング素子に印加される電圧を低減できるインバータを提供する。
【解決手段】下側スイッチ部S2は、コンデンサC1,C2と、ダイオードD10,D11と、MOSトランジスタTr2,Tr3と、環流ダイオードD20とを備えている。コンデンサC1,C2は相互に直列に接続される。ダイオードD10,D11はコンデンサC1,C2とそれぞれ直列に接続される。MOSトランジスタTr2はコンデンサC1及びダイオードD10の対と並列に接続される。MOSトランジスタTr3はコンデンサC2及びダイオードD11の対と並列に接続される。環流ダイオードD20はMOSトランジスタTr2,Tr3の一組と並列に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明はインバータ及びインバータの制御方法に関する。
例えば三相インバータは、高電位端と低電位端との間で相互に直列に接続された上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子を有する組(以下、この組をレグと呼ぶ)の3つを備えている。3つのレグは相互に並列に接続される。上側スイッチング素子と下側スイッチング素子との間には出力端が設けられる。3つのレグに対応する3つの出力端が例えばモータに接続される。そして上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子のスイッチング動作によって、三相インバータは高電位端と低電位端との間の直流電圧を三相交流電圧に変換して出力端へと出力する。
通常、モータからの回生電流を流すために、上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子はそれぞれ低電位端側にアノードを、高電位端側にカソードを呈するダイオードを有している。上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子がMOS電界効果トランジスタである場合は、自身に存在する寄生ダイオードが上記ダイオードとしての機能を果たす場合もある。
回生電流が当該ダイオードを順方向に流れているときに当該ダイオードに逆電圧が印加されると、ダイオードを逆方向に流れるリカバリ電流が生じ、損失を発生していた。
このようなリカバリ電流はMOS電界効果トランジスタに存在する寄生ダイオードのみならず、IGBTに通常設けられる環流ダイオードであっても発生しうる。しかし、MOS電界効果トランジスタに存在する寄生ダイオードはそのリカバリ速度が遅いため、リカバリ電流が大きくなって損失も大きくなる。
このようなリカバリ電流に基づく損失を低減するため、例えば下記特許文献1〜4に記載の技術が提案されてきた。即ち、特許文献1に記載の技術では、ダイオードを追加して、これを上側スイッチング素子及び下側スイッチング素子に対して直列に接続している。また特許文献2〜4に記載の技術では、環流ダイオードに対して逆方向の電圧を印加している。
特開平7−264876号公報 特開平10−327585号公報 特開2006−141167号公報 特開2006−141168号公報
しかしながら、特許文献1〜4に記載の技術では、上側スイッチング素子又は下側スイッチング素子の一方が導通状態であるとき、他方にはインバータに入力される直流電圧が印加されるので、高耐圧のスイッチング素子が必要であった。
また耐圧を低減するために、上側スイッチング素子又は下側スイッチング素子として、相互に直列に接続された2つのスイッチング素子を採用することが考えられる。しかしながら、これら2つのスイッチング素子の導通/非導通を同時に切り替えることは困難である。よって、一方のスイッチング素子が導通し、他方のスイッチング素子が非導通であるときには、他方のスイッチング素子にインバータに入力される直流電圧が印加される。よって、結局当該直流電圧に耐えうる素子耐圧が必要であった。
そこで、本発明は、リカバリ電流を低減しつつも、スイッチング素子に印加される電圧を低減できるインバータを提供することを目的とする。
本発明に係るインバータの第1の態様は、第1電位が与えられる第1入力端(P1)と、前記第1電位よりも低い第2電位が与えられる第2入力端(P2)と、複数の出力端(P3〜P5)と、前記第1入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の上側スイッチ部(S1,S3,S5)と、前記第2入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の下側スイッチ部(S2,S4,S6)とを備え、前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方は、相互に直列に接続される複数のコンデンサ(C1〜C6)と、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈する寄生ダイオード(D2,D3,D5,D6,D8,D9)を有し、前記複数のコンデンサに対応して設けられ、対応する前記複数のコンデンサに並列に接続される複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)と、前記複数のスイッチング素子の一組に対して並列に接続され、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈し、前記複数の寄生ダイオードの数を超えない少なくとも1つ以上の環流ダイオード(D20〜D22)とを有する。
本発明に係るインバータの第2の態様は、第1の態様に係るインバータであって、前記複数のコンデンサの各々に対応して設けられ、各々が前記複数のコンデンサのうちで対応するものと、前記第1入力端側にアノードを、前記第2入力端側にカソードをそれぞれ向けて直列に接続される複数のダイオード(D10〜D16)を更に備える。
本発明に係るインバータの第3の態様は、第1又は第2の態様に係るインバータであって、前記複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)はMOS電界効果トランジスタである。
本発明に係るインバータの第4の態様は、第1乃至第3の何れか一つの態様に係るインバータであって、前記複数のコンデンサ(C1〜C4)を充放電させて前記複数のコンデンサの各々の両端電圧を相互にバランスさせるバランス部(BR1〜BR4)を更に備える。
本発明に係るインバータの第5の態様は、第1乃至第4の何れか一つの態様に係るインバータであって、前記上側スイッチ部(S1,S3,S5)及び前記下側スイッチ部(S2,S4,S6)の何れか一方のみが前記複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)を有し、他方は、一つの第2のスイッチング素子(Tr1,Tr4,Tr7)を有し、前記複数のスイッチング素子の各々は前記第2のスイッチング素子の耐圧よりも低い耐圧を有する。
本発明に係るインバータ制御方法の第1の態様は、第1電位が与えられる第1入力端(P1)と、前記第1電位よりも低い第2電位が与えられる第2入力端(P2)と、複数の出力端(P3〜P5)と、前記第1入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の上側スイッチ部(S1,S3,S5)と、前記第2入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の下側スイッチ部(S2,S4,S6)とを備え、前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方は、相互に直列に接続される複数のコンデンサ(C1〜C6)と、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈する寄生ダイオード(D2,D3,D5,D6,D8,D9)を有し、前記複数のコンデンサに対応して設けられ、対応する前記複数のコンデンサに並列に接続される複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)と、前記複数のスイッチング素子の一組に対して並列に接続され、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈し、前記複数の寄生ダイオードの数を超えない少なくとも1つ以上の環流ダイオード(D20〜D22)とを有する、インバータにおけるインバータ制御方法であって、前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方が有する前記複数のスイッチング素子を相互に異なるタイミングで切り替える。
本発明に係るインバータ制御方法の第2の態様は、第1の態様に係るインバータ制御方法であって、前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方が有する前記複数のスイッチング素子の全てを非導通に切り替えた後に、他方を導通させる。
本発明に係るインバータの第1の態様について、下側スイッチ部が複数のスイッチング素子を有している態様を例に採って効果を説明する。環流ダイオードは寄生ダイオードの数を超えない。よって、第2入力端側から出力端へと流れる電流はスイッチング素子の寄生ダイオードを避けて環流ダイオードを順方向に流れる。従って、リカバリ特性に優れた環流ダイオードを用いることで、電流が環流ダイオードを順方向に流れているときに環流ダイオードに逆電圧が印加されたとしても、寄生ダイオードに比べてリカバリ電流が生じにくい。
また複数のスイッチング素子に並列に接続された複数のコンデンサの各々には、第1入力端と第2入力端との間に印加される電圧を分圧した電圧が充電される。
従って、当該複数のスイッチング素子が相互に異なるタイミングでその導通/非導通が切り替えられた場合であっても、切り替えの直後で複数のスイッチング素子の各々に印加される電圧を低減することができる。
本発明に係るインバータの第2の態様によれば、コンデンサの両端がスイッチング素子を介して短絡することを防止できる。コンデンサが放電してその両端電圧が低下することを防止できるので、環流モードにおいて環流電流を第1入力端及び第2入力端側へと回生しやすい。この点は後述する実施の形態で詳しく述べる。よって、インバータの効率を向上できる。
本発明に係るインバータの第3の態様によれば、MOS電界効果トランジスタは導通損失が小さいので、効率のよいインバータを得ることができる。また、スイッチング素子に印加される電圧を低減できるので、耐圧の低いMOS電界効果トランジスタを用いることができる。MOS電界効果トランジスタはその耐圧を半分にすると、その導通損失は半分以下になるので、上側スイッチ部及び下側スイッチ部の少なくとも何れか一方の導通損失を効率的に低減できる。
本発明に係るインバータの第4の態様によれば、バランス部がコンデンサを放電させるので、スイッチング素子に印加される電圧を更に低減できる。
本発明に係るインバータの第5の態様によれば、スイッチング素子の耐圧を下げることで、スイッチング素子の導通損失を低減できる。
本発明に係るインバータ制御方法の第1の態様によれば、複数のスイッチング素子に並列に接続された複数のコンデンサの各々には、第1入力端と第2入力端との間に印加される電圧を分圧した電圧が充電される。よって複数のスイッチング素子を相互に異なるタイミングで切り替えた場合に、切り替えの直後で複数のスイッチング素子の各々に印加される電圧を低減することができる。
本発明に係るインバータ制御方法の第2の態様について、例えば下側スイッチ部が複数のスイッチング素子を有している態様を例に採って効果を説明する。上側スイッチ部を導通させた場合、下側スイッチ部には第1入力端と第2入力端との間の直流電圧が印加される。上側スイッチ部を導通させる前には、下側スイッチ部が有する複数のスイッチング素子の全てが非導通となっているので、複数のスイッチング素子の各々に当該直流電圧が印加されることを回避することができる。
実施の形態.
図1は実施の形態に係るインバータの概念的な構成の一例を示している。インバータは、入力端P1,P2と、上側スイッチ部S1,S3,S5と、下側スイッチ部S2,S4,S6と、複数の出力端P3〜P5とを備えている。
入力端P1には第1電位が与えられる。入力端P2には第1電位よりも低い第2電位が与えられる。言い換えると、入力端P1,P2の間には、入力端P1を高電位側とする直流電圧が印加される。
出力端P3〜P5には負荷、ここでは例えばモータM1が接続される。
上側スイッチ部S1,S3,S5は入力端P1と出力端P3〜P5の各々との間に設けられている。下側スイッチ部S2,S4,S6は入力端P2と出力端P3〜P5の各々との間に設けられている。
下側スイッチ部S2はスイッチング素子の一例たるMOS電界効果トランジスタ(以下、MOSトランジスタと呼ぶ)Tr2,Tr3と、コンデンサC1,C2と、ダイオードD10,D11と、環流ダイオードD20とを備えている。
コンデンサC1,C2は相互に直列に接続されている。ダイオードD10,D11は入力端P1側にアノードを、入力端P2側にカソードをそれぞれ向けて、コンデンサC1,C2のうちで対応するものとそれぞれ相互に直列に接続されている。図1においてはダイオードD10,D11はコンデンサC1,C2の各々に対応して設けられる。
MOSトランジスタTr2,Tr3は相互に直列に接続されている。MOSトランジスタTr2,Tr3はそれぞれ寄生ダイオードD2,D3を有している。寄生ダイオードD2,D3は入力端P2側にアノードを、入力端P1側にカソードをそれぞれ呈している。また、MOSトランジスタTr2,Tr3は相互に異なるタイミングで切り替えられる。
なお、「MOS」という用語は、古くは金属/酸化物/半導体の積層構造に用いられており、Metal-Oxide-Semiconductorの頭文字を採ったものとされている。しかしながら特にMOS構造を有する電界効果トランジスタにおいては、近年の集積化や製造プロセスの改善などの観点からゲート絶縁膜やゲート電極の材料が改善されている。
例えばMOSトランジスタにおいては、主としてソース・ドレインを自己整合的に形成する観点から、ゲート電極の材料として金属の代わりに多結晶シリコンが採用されてきている。また電気的特性を改善する観点から、ゲート絶縁膜の材料として高誘電率の材料が採用されるが、当該材料は必ずしも酸化物には限定されない。
従って「MOS」という用語は必ずしも金属/酸化物/半導体の積層構造のみに限定されて採用されているわけではなく、本明細書でもそのような限定を前提としない。即ち、技術常識に鑑みて、ここでは「MOS」とはその語源に起因した略語としてのみならず、広く導電体/絶縁体/半導体の積層構造をも含む意義を有する。
MOSトランジスタTr2,Tr3は、相互に対応するコンデンサC1,C2とダイオードD10,D11とを一つずつ含む対に対応して設けられ、当該対に並列に接続される。より具体的には、MOSトランジスタTr2はコンデンサC1とダイオードD10とを含む対に並列に接続され、MOSトランジスタTr3はコンデンサC2とダイオードD11とを含む対に並列に接続されている。
コンデンサC1,C2は上側スイッチ部S1,S3,S5のいずれかが導通することによって出力端P3側を正にして充電される。そのため放電電流はダイオードD10によって阻止され、コンデンサC1の両端がMOSトランジスタTr2を介して短絡することを防ぐことができる。同じくダイオードD11によってコンデンサC2の両端がMOSトランジスタTr3を介して短絡することを防ぐことができる。なお、ダイオードD10,D11はコンデンサC1,C2の短絡を防止する用途に用いられるので、大きい電流容量を必要としない。
環流ダイオードD20は入力端P2側にアノードを、入力端P1側にカソードをそれぞれ呈し、MOSトランジスタTr2,Tr3の一組に並列に接続されている。入力端P2から出力端P3への環流ダイオードD20を介した経路に設けられるダイオードの数は、入力端P2から出力端P3への寄生ダイオードD2,D3を介した経路に設けられるダイオードの数よりも少ない。言い換えるならば、環流ダイオードD20の順方向電圧は寄生ダイオードD2,D3の順方向電圧の和よりも小さい。これによって、例えばモータM1の逆起電力に起因して入力端P2から出力端P3を経由してモータM1へと電流が流れる場合に、当該電流は寄生ダイオードD2,D3を避けて環流ダイオードD20を順方向に流れる。
また環流ダイオードD20はMOSトランジスタTr2,r3に寄生する寄生ダイオードD2,D3とは異なって、独立して取り付けることができる。よって、寄生ダイオードD2,D3のリカバリ特性より優れたリカバリ特性を有する環流ダイオードD20を採用できる。従って、電流が寄生ダイオードD2,D3を流れる場合に比べてリカバリ電流を低減することができる。
下側スイッチ部S4は寄生ダイオードD5,D6を有するMOSトランジスタTr5,Tr6と、コンデンサC3,C4と、ダイオードD12,D13と、環流ダイオードD21とを備えている。下側スイッチ部S6は寄生ダイオードD8,D9を有するMOSトランジスタTr8,Tr9と、コンデンサC5,C6と、ダイオードD14,D15と、環流ダイオードD22とを備えている。下側スイッチ部S4,S6の構成は下側スイッチ部S2と同様の構成であるので詳細な説明を省略する。
上側スイッチ部S1はスイッチング素子の一例たる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタと呼ぶ)Tr1と、環流ダイオードD1とを備えている。環流ダイオードD1は入力端P2側にアノードを、入力端P1側にカソードをそれぞれ呈し、トランジスタTr1に並列に接続されている。なお環流ダイオードD1は独立して取り付けることができるので、リカバリ特性に優れたトランジスタを採用できる。
上側スイッチ部S3はトランジスタTr4と、環流ダイオードD4とを備え、上側スイッチ部S5はトランジスタTr7と、環流ダイオードD7とを備えている。上側スイッチ部S3,S5の構成は上側スイッチ部S1と同様であるので詳細な説明を省略する。
次に、上述したインバータにおけるインバータ制御方法について説明する。以下、簡単のために、本インバータにおけるインバータ制御方法を図2に示すインバータを用いて説明する。図2は単相インバータの概念的な構成の一例を示す構成図である。図1に示すインバータと比較して、上側スイッチ部S5と下側スイッチ部S6を備えていない。また図2においては、モータM1がそのインダクタンス成分L1と抵抗成分R1との直列回路で示されている。
このような単相インバータにおいては、上側スイッチ部S1と下側スイッチ部S2とが相補的に導通し、上側スイッチ部S3と下側スイッチ部S4とが相補に導通し、上側スイッチ部S1,S3が相補的に導通する。但し、上側スイッチ部S1,S3と下側スイッチ部S2,S4の導通/非導通を切り替えるときに、上側スイッチ部S1と下側スイッチ部S2とが、上側スイッチ部S3と下側スイッチ部S4とが、それぞれ同時に非導通となるデッドタイムが設けられてもよい。
また、上述したように例えば上側スイッチ部S1,S3をそれぞれ導通させることで、コンデンサC1〜C4が充電される。これによって、コンデンサC1〜C4の各々には入力端P1,P2の間の直流電圧Vccを分圧して充電される。例えばコンデンサC1,C2が相互に等しければ、これらのコンデンサにはいずれも直流電圧Vccの半値Vcc/2が充電される。コンデンサC3,C4についても同様である。以下では簡単のため、各々のレグで直列接続されたコンデンサの静電容量は相互に等しいとして説明する。
図3は、トランジスタTr1の動作波形と、MOSトランジスタTr2,Tr3の動作波形と、入力端P2と出力端P3との間の電圧と、トランジスタTr4の動作波形と、MOSトランジスタTr5,Tr6の動作波形と、入力端P2と出力端P4との間の電圧との一例を示す図である。図3においては、MOSトランジスタTr3,Tr6の動作波形が一点鎖線で示されている。
例えばモード1(時刻t1までの期間)においては、トランジスタTr1が導通状態、MOSトランジスタTr2,Tr3が非導通状態、トランジスタTr4が非導通状態、MOSトランジスタTr5,Tr6が導通状態である。このとき、入力端P1からトランジスタTr1、モータM1、MOSトランジスタTr5,Tr6を介して入力端P2へと電流が流れる。
トランジスタTr1が導通状態、MOSトランジスタTr2,Tr3が非導通状態であるので、入力端P2と出力端P3との間の電圧は直流電圧Vccと一致し(図3では250V程度である場合を例示)、MOSトランジスタTr2,Tr3の一組には入力端P1,P2の間の直流電圧Vccが印加される。他方、入力端P2と出力端P3との間にはダイオードD10,D11が直列に接続されており、これらは入力端P2と出力端P3との間に印加される電圧に対して順方向に配置されている。よって入力端P2と出力端P3との間の電圧は、ダイオードD10とコンデンサC1との直列接続と、ダイオードD11とコンデンサC2との直列接続とによって、コンデンサC1,C2の静電容量の逆比で分圧する。ここでは上述のようにこれらのコンデンサの静電容量は相互に等しい場合を例に採るので、コンデンサC1とダイオードD10との直列接続と、コンデンサC2とダイオードD11との直列接続にはいずれも電圧Vcc/2が印加される。MOSトランジスタTr2,Tr3は非導通であるので、これらの直列接続同士の接続点Aの電位は上記分圧のみで決定され、Vcc/2となる。よってMOSトランジスタTr2,Tr3の各々の両端電圧は直流電圧Vccの半値となる。
MOSトランジスタTr5,Tr6は導通状態であるので、その各々の両端電圧はほぼゼロである。従って、図3では入力端P2と出力端P4との間の電圧もほぼゼロとして示されている。実際にはMOSトランジスタにおいて電圧降下を生じるが、本実施の形態の説明では簡単のために、導通したMOSトランジスタ及び導通したダイオードにおける電圧降下は無視する。
なおモード1においては、コンデンサC3,C4はそれぞれダイオードD12,D13によって放電を阻害されるので、MOSトランジスタTr5,Tr6の両端電圧がゼロであっても、コンデンサC3,C4の各々の両端電圧Vc3,Vc4は直流電圧Vccの半値を維持する。
次に、モード2(時刻t1〜時刻t2の期間)において、トランジスタTr1を非導通とする。これによりインバータの動作は環流モードとなり、モータM1に流れる電流は、MOSトランジスタTr5,Tr6を介して環流ダイオードD20に流れる。寄生ダイオードD2,D3を電流が流れないのは既述したとおりである。MOSトランジスタTr2,Tr3の一組に並列に接続された環流ダイオードD20が導通しているので、MOSトランジスタTr2,Tr3の一組の両端電圧はほぼゼロである。よって図3において入力端P2と出力端P3との間の電圧もほぼゼロで示されている。なお、ダイオードD10,D11はコンデンサC1,C2の放電を阻害するため、コンデンサC1,C2のそれぞれの両端電圧Vc1,Vc2は直流電圧Vccの半値を維持する。
その後、再びモード1に戻る場合には、順方向電流が流れていた環流ダイオードD20に対して逆方向電圧が印加されてリカバリ電流が流れるものの、MOSトランジスタTr2,Tr3に寄生するダイオードD2,D3と比較するとリカバリ電流は小さい。
さて、モード2の後に、MOSトランジスタTr2,Tr3、トランジスタTr4のみを導通させ、モータM1に逆方向の電流を流す場合を考察する。MOSトランジスタTr5,Tr6を同時に非導通とする制御は、上述のように困難であるから、MOSトランジスタTr5,Tr6の一方に直流電圧Vccが印加されることを回避するためには、トランジスタTr4を導通させる前に、MOSトランジスタTr5,Tr6を非導通にする必要がある。以下、下側スイッチ部S4を遮断するときにMOSトランジスタTr5の方がMOSトランジスタTr6よりも先に非導通となる場合について例示する。
モード3(時刻t2〜時刻t3の期間)において、例えばMOSトランジスタTr3を導通させ、例えばMOSトランジスタTr6を非導通とする。このとき、環流ダイオードD20、モータM1、MOSトランジスタTr5を流れる電流は、ダイオードD13、コンデンサC4を流れる。
モード1乃至3では、MOSトランジスタTr5が導通しているため、入力端P2と出力端P4との間の電圧は、MOSトランジスタTr6の両端電圧と一致する。モード3に移行した直後においては、MOSトランジスタTr6の両端電圧は直流電圧Vccの半値である。よって図3において入力端P2と出力端P4との間の電圧も直流電圧Vccの半値Vcc/2を採ることが示されている。ここでは約125Vとなることが例示されている。
そして、コンデンサC4に電流が流れ続けることで、両端電圧Vc4はコンデンサC4の静電容量、モータM1のインダクタンス成分、抵抗成分に基づいた所定の時定数で増大する。このようにしてコンデンサC4を充電する電流の流れる向きは、ダイオードD13の順方向であるので、入力端P2と出力端P4との間の電圧はコンデンサC4の両端電圧Vc4と一致する。よって、入力端P2と出力端P4の間の電圧は、モード3に移行してから時間の経過と共に増大するが、図3においてはその増大量が小さく、見かけ上増加していない場合が例示されている。
上記のようにMOSトランジスタTr6の両端電圧は、モード3において直流電圧Vccの半値から増大するものの、上記時定数及びモード3の期間を調整することで、モード3の期間の全体に渡ってMOSトランジスタTr6に印加される電圧を所望の値以下とすることができる。
次にモード4(時刻t3〜時刻t4の期間)において、MOSトランジスタTr2を導通させ、MOSトランジスタTr5も非導通とする。このとき、コンデンサC3の両端電圧Vc3は直流電圧Vccの半値であり、コンデンサC4の両端電圧Vc4は直流電圧Vccの半値をわずかに超える。直流電圧Vc3と直流電圧Vc4の和は直流電圧Vccを超えるので、モータM1を流れていた電流は環流ダイオードD4を流れる。
MOSトランジスタTr5,Tr6が非導通状態であるので、MOSトランジスタTr5,Tr6の一組の両端電圧は入力端P2と出力端P4との間の電圧と一致する。また環流ダイオードD4が導通するので、入力端P2と出力端P4との間には直流電圧Vccが印加される。従って、MOSトランジスタTr5,Tr6の各々には直流電圧Vccの半値が印加される。
次に、モード5(時刻t4以降の期間)においてトランジスタTr4を導通させる。このとき、トランジスタTr4、モータM1、MOSトランジスタTr2,Tr3を介して電流が流れる。
MOSトランジスタTr2,Tr3は導通状態であるので、その各々の両端電圧はほぼ0である。トランジスタTr4が導通状態、MOSトランジスタTr5,Tr6は非導通であるので、MOSトランジスタTr5,Tr6の一組には直流電圧Vccが印加される。よって、MOSトランジスタTr5,Tr6の各々には直流電圧Vccの半値が印加される。
以上のように、リカバリ電流を低減しつつも、MOSトランジスタTr2,Tr3の導通/非導通の切り替えタイミング及びMOSトランジスタTr5,Tr6の導通/非導通の切り替えタイミングが異なっていた場合に、MOSトランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr6の各々に印加される電圧を低減することができる。よって、MOSトランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr6として、トランジスタTr1,Tr4よりも素子耐圧の低いMOSトランジスタを採用できる。
また下側スイッチ部に含まれるスイッチング素子としてMOSトランジスタを採用している。MOSトランジスタの導通損失は例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタに比べて小さいので、効率のよいインバータを得ることができる。しかも、MOSトランジスタは、例えば素子耐圧を半分にした場合、その導通損失は半分を下回る。MOSトランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr6の素子耐圧を直流電圧Vccの半分に近い値とすることで、下側スイッチ部S2,S4で生じる導通損失を効率的に低減することができる。またMOSトランジスタは素子耐圧の低下に伴って寄生ダイオードのリカバリ特性が劣化するものの、本実施の形態では電流は寄生ダイオードを避けて環流ダイオードを通るので、リカバリ電流の増大を招かない。
なお、リカバリ電流の低減という観点では、図1に示す三相インバータを採用した場合の方が効果は高い。なぜなら、三相インバータでは、デッドタイムを介したスイッチングの前後で、上側スイッチ部及び下側スイッチ部の導通/非導通が変化しないレグが存在するスイッチングパターンが採用されるからである。この場合、当該上側スイッチ部及び下側スイッチ部の何れかにリカバリ電流が生じる。
なお、コンデンサC1〜C4はMOSトランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr6に印加される電圧を限定する用途に用いられているので、大きい静電容量を必要としない。但し、例えばコンデンサC4の静電容量が大きければ、モード3で説明した時定数が大きくなるので、MOSトランジスタTr6の両端電圧の増大を抑制できる。
また、下側スイッチ部S2,S4において、それぞれMOSトランジスタTr3,Tr6からその導通/非導通を切り替えているが、MOSトランジスタTr2,Tr5から切り替えてもよい。
なお、ダイオードD10〜D15は必須の要件ではない。ダイオードD10〜D15が設けられていない態様であっても、MOSトランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr6の両端電圧を低減できる。以下、図2に示すインバータにおいてダイオードD10〜D13を取り除いたインバータについて、図3に示す動作との相違点を中心に説明する。
モード1,2においては、MOSトランジスタTr5,Tr6が導通状態であるので、コンデンサC3,C4はMOSトランジスタTr5,Tr6を介して放電する。よって、モード3においてトランジスタTr6を非導通に切り替えた場合に、その直後のコンデンサC4の両端電圧Vc4は直流電圧Vccの半値よりも低い。更に言えば、MOSトランジスタTr5,Tr6の導通抵抗は小さいので、モード1,2における放電によってコンデンサC4の両端電圧Vc4は急激に低下し、モード3における両端電圧Vc4の初期値は非常に小さい。
よって、コンデンサC4と並列に接続されたMOSトランジスタTr6に印加される電圧を更に低減できる。
しかしながら、インバータの効率という観点ではダイオードD10〜D15が設けられていた態様の方が望ましい。以下、その理由を説明する。モード4に切り替わったときに、コンデンサC3,C4の両端電圧Vc3,Vc4の和が直流電圧Vccを下回っていればモータM1を流れる電流は環流ダイオードD14ではなくコンデンサC3,C4を流れる。ダイオードD12,D13が設けられていない場合は、モード3においてコンデンサC3は放電する。コンデンサC4は充電されるもののモード3における初期値が小さい。よって、モード4に移行した時点で両端電圧Vc3,Vc4の和は直流電圧Vccを下回る。従って、モード4において、モータM1を流れる電流が入力端P1,P2側に回生しないので、インバータの効率を低下させる。
一方、ダイオードD10〜D15が設けられていれば、上述したように、モード4においてモータM1を流れる電流は入力端P1,P2側に回生するので、このようなインバータの効率の低下を抑制することができる。
また、図1,2においては、下側スイッチ部S2は、スイッチング素子(MOSトランジスタ)と、これと並列接続される、コンデンサとダイオードとの直列接続とを有する部分の2つを備えていた。しかしこれに限らず、当該部分を3つ以上備えていてもよい。下側スイッチ部S4,S6についても同様である。
図4は当該部分のN個を有する下側スイッチ部S4の概念的な構成の一例を示している。下側スイッチ部S4は、MOSトランジスタTr40と、これと並列に接続される、コンデンサC40とダイオードD40との直列接続とを有する部分のN個と、環流ダイオードD42のM個(但しM<N)とを備えている。コンデンサC40とダイオードD40とMOSトランジスタTr40との接続関係は、コンデンサC3とダイオードD12とMOSトランジスタTr5との接続関係と同一である。M個の環流ダイオードD42は環流ダイオードD21に相当する。
このような場合であっても、環流ダイオードD42の数MはMOSトランジスタTr40(寄生ダイオードD41)の数Nよりも少ないので、入力端P2から出力端P4へと流れる電流は寄生ダイオードD41を避けて環流ダイオードD42を通る。よって、リカバリ電流を低減できる。
またN個のMOSトランジスタTr40のうちの第1のMOSトランジスタTr40のみを非導通とした場合、第1のMOSトランジスタTr40以外のMOSトランジスタTr40と、第1のMOSトランジスタTr40に対応するコンデンサC40とダイオードD40の直列接続とに電流が流れる(図4における実線矢印参照)。よって、第1のMOSトランジスタTr40の切り換え直後では、第1のMOSトランジスタTr40に印加される電圧と、自身に対応するコンデンサC40の両端電圧とは等しい。
続いて、第2のMOSトランジスタTr40を非導通とした場合には、第1及び第2のMOSトランジスタTr40を除くMOSトランジスタTr40と、第1及び第2のMOSトランジスタTr40のそれぞれに対応する一対のコンデンサC40及びダイオードD40と、に電流が流れる(図4における破線矢印参照)。よって、初期的には第2のMOSトランジスタTr40に印加される電圧と、自身に対応するコンデンサC40の両端電圧とは等しい。同様にして、他のMOSトランジスタTr40を順次に非導通としたとしても、初期的にはその各々に印加される電圧は対応するコンデンサC40の両端電圧に等しい。
複数のコンデンサC40は入力端P1,P2の間の直流電圧Vccを分圧するので、MOSトランジスタTr40の各々に印加される電圧を低減することができる。
なお、非導通としたMOSトランジスタTr40に対応するコンデンサC40に電流が流れる続けることで、当該コンデンサC40の両端電圧が増大するが、コンデンサC40の静電容量やモータのインダクタンス成分、抵抗成分によって定まる時定数と、複数のMOSトランジスタTr40のスイッチング間隔を調整することで、MOSトランジスタTr40の各々に印加される電圧を所望の値にできる。
図2を再び参照して、インバータには、コンデンサC1〜C4(図1においてはコンデンサC1〜C6)を充放電させて、その両端電圧をバランスさせるバランス部が設けられていることが望ましい。図5は単相インバータの概念的な構成の他の一例を示す図である。図2に示す単相インバータと比較して、バランス部の一例たる分圧抵抗BR1〜BR4を更に備えている。分圧抵抗BR1,BR2は相互に直列に接続されている。分圧抵抗BR1,BR2はそれぞれコンデンサC1,C2と並列に接続されている。分圧抵抗BR3,BR4は相互に直列に接続されている。分圧抵抗BR3,BR4はそれぞれコンデンサC3,C4と相互に直列に接続されている。
これによって、例えばモード3にてコンデンサC4の両端電圧が増大したとしても、例えばモード4,5においてコンデンサC3,C4の両端電圧をバランスさせることができる。また、モード1,2においてコンデンサC3,C4は分圧抵抗BR3,BR4を介して放電するので、モード3の直後においてコンデンサC4の両端電圧を低減できる。また、モード3におけるコンデンサC4の両端電圧の増大を抑制することができる。よって、MOSトランジスタTr6に印加される電圧を更に低減できる。従って、MOSトランジスタの素子耐圧を直流電圧Vccの半値に近づけやすい。
なお、分圧抵抗BR1,BR2を直接に結ぶラインと、分圧抵抗BR3,BR4を直接に結ぶラインとを切り離しても構わない。
なお、上述した内容では上側スイッチ部S1,S3,S5が一つのスイッチング素子を備え、下側スイッチ部S2,S4,S6がスイッチング素子とこれと並列接続される一対のダイオード及びコンデンサとを有する部分の複数を備えていた。しかしこれに限らず、上側スイッチ部S1,S3,S5がスイッチング素子とこれと並列接続される一対のダイオード及びコンデンサを有する部分の複数を備え、下側スイッチ部S2,S4,S6が一つのスイッチング素子を備えていてもよい。図6はかかるインバータの概念的な構成の一例を示している。本インバータは、図1に示すインバータにおいて、上側スイッチ部S1,S3,S5の内部構成と、下側スイッチ部S2,S4,S6の内部構成を入れ替えたものと同一である。
また上側スイッチ部S1,S3,S5及び下側スイッチS2,S4,S6のいずれもが、スイッチング素子とこれと並列接続される一対のコンデンサ及びダイオードとを有する部分の複数を備えていてもよい。図7はかかるインバータの概念的な構成の一例を示している。なお、図7においてはインバータに接続される負荷を省略している。本インバータが有する上側スイッチ部S1,S3,S5及び下側スイッチ部S2,S4,S6のいずれもが図1に示す下側スイッチ部S2,S4,S6と同様の構成を有している。
上側スイッチ部及び下側スイッチ部の少なくとも何れか一方が上記部分の複数を備える場合、その部分が有するスイッチング素子の導通/非導通の切り換えタイミングが異なっていたとしても、当該スイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。このときリカバリ電流も抑制できる。
そして、上側スイッチ部及び下側スイッチ部の両方が上記部分の複数を備えている場合であれば、上側スイッチ部及び下側スイッチ部の両方においてその導通損失を低減できる。
実施の形態に係るインバータの概念的な構成の一例を示す図である。 単相インバータの概念的な構成の一例を示す図である。 スイッチング動作を示す図である。 下側スイッチ部の概念的な構成の一例を示す図である。 実施の形態に係るインバータの概念的な他の一例を示す図である。 実施の形態に係るインバータの概念的な他の一例を示す図である。 実施の形態に係るインバータの概念的な他の一例を示す図である。
符号の説明
Br1〜BR4 分圧抵抗
C1〜C6 コンデンサ
D2,D3,D5,D6,D8,D9 寄生ダイオード
D10〜D15 ダイオード
D20〜D22 環流ダイオード
P1,P2 入力端
P3〜P5 出力端
S1,S3,S5 上側スイッチ部
S2,S4,S6 下側スイッチ部
Tr1,Tr4,Tr7 トランジスタ
Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9 MOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 第1電位が与えられる第1入力端(P1)と、
    前記第1電位よりも低い第2電位が与えられる第2入力端(P2)と、
    複数の出力端(P3〜P5)と、
    前記第1入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の上側スイッチ部(S1,S3,S5)と、
    前記第2入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の下側スイッチ部(S2,S4,S6)と
    を備え、
    前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方は、
    相互に直列に接続される複数のコンデンサ(C1〜C6)と、
    前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈する寄生ダイオード(D2,D3,D5,D6,D8,D9)を有し、前記複数のコンデンサに対応して設けられ、対応する前記複数のコンデンサに並列に接続される複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)と、
    前記複数のスイッチング素子の一組に対して並列に接続され、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈し、前記複数の寄生ダイオードの数を超えない少なくとも1つ以上の環流ダイオード(D20〜D22)と
    を有する、インバータ。
  2. 前記複数のコンデンサの各々に対応して設けられ、各々が前記複数のコンデンサのうちで対応するものと、前記第1入力端側にアノードを、前記第2入力端側にカソードをそれぞれ向けて直列に接続される複数のダイオード(D10〜D16)
    を更に備える、請求項1に記載のインバータ。
  3. 前記複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)はMOS電界効果トランジスタである、請求項1又は2に記載のインバータ。
  4. 前記複数のコンデンサ(C1〜C4)を充放電させて前記複数のコンデンサの各々の両端電圧を相互にバランスさせるバランス部(BR1〜BR4)を更に備える、請求項1乃至3の何れか一つに記載のインバータ。
  5. 前記上側スイッチ部(S1,S3,S5)及び前記下側スイッチ部(S2,S4,S6)の何れか一方のみが前記複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)を有し、
    他方は、一つの第2のスイッチング素子(Tr1,Tr4,Tr7)を有し、
    前記複数のスイッチング素子の各々は前記第2のスイッチング素子の耐圧よりも低い耐圧を有する、請求項1乃至4の何れか一つにインバータ。
  6. 第1電位が与えられる第1入力端(P1)と、
    前記第1電位よりも低い第2電位が与えられる第2入力端(P2)と、
    複数の出力端(P3〜P5)と、
    前記第1入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の上側スイッチ部(S1,S3,S5)と、
    前記第2入力端と前記複数の出力端の各々との間に設けられた複数の下側スイッチ部(S2,S4,S6)と
    を備え、
    前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方は、
    相互に直列に接続される複数のコンデンサ(C1〜C6)と、
    前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈する寄生ダイオード(D2,D3,D5,D6,D8,D9)を有し、前記複数のコンデンサに対応して設けられ、対応する前記複数のコンデンサに並列に接続される複数のスイッチング素子(Tr2,Tr3,Tr5,Tr6,Tr8,Tr9)と、
    前記複数のスイッチング素子の一組に対して並列に接続され、前記第2入力端側にアノードを、前記第1入力端側にカソードをそれぞれ呈し、前記複数の寄生ダイオードの数を超えない少なくとも1つ以上の環流ダイオード(D20〜D22)と
    を有する、インバータにおけるインバータ制御方法であって、
    前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方が有する前記複数のスイッチング素子を相互に異なるタイミングで切り替える、インバータ制御方法。
  7. 前記上側スイッチ部及び前記下側スイッチ部の少なくとも何れか一方が有する前記複数のスイッチング素子の全てを非導通に切り替えた後に、他方を導通させる、請求項6に記載のインバータ制御方法。
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