JP6836933B2 - 整流装置、電源装置、電動機装置及び空調装置 - Google Patents

整流装置、電源装置、電動機装置及び空調装置 Download PDF

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Description

本発明は、整流装置、電源装置、電動機装置及び空調装置に関する。
近年、交流を整流する整流装置(コンバータ)は、インバータ装置と接続されて、整流装置に供給される交流の周波数と異なる周波数の交流を生成して、モータなどの駆動に用いられている。このようなモータは、冷蔵庫、空調装置などに広く用いられている。
特許文献1には、交流電源の出力電圧を整流する整流回路と、該整流回路の出力を平滑する直列接続の第1及び第2のコンデンサと、該第1及び第2のコンデンサに、交流電源の出力電圧が該交流電源の周期より短い周期で交互に繰り返し印加されるよう、上記両コンデンサと交流電源との接続を切り替えるスイッチ回路とを備えたコンバータ回路が記載されている。
特開2005−110491号公報
ところで、ダイオードブリッジを並列接続し、スイッチング素子による昇圧機能を有する整流装置では、ダイオードブリッジに高速なスイッチング特性が必要とされ、コストアップの要因になっている。
本発明は、低損失を達成しつつ、高速なスイッチング特性を有するダイオードの個数を抑制した整流装置などを提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される整流装置は、二つの出力端子間に直列接続された複数のコンデンサを有する容量部を備える。そして、接続される交流電源から供給される交流を整流して、前記容量部の二つの前記出力端子間に供給する整流部を備える。さらに、複数の前記コンデンサ間の接続点の電位を設定する中間電位設定部を備える。前記中間電位設定部は、前記交流電源に接続された他の整流回路を備える。前記他の整流回路の高電圧側と低電圧側との間に設けられた、第1のスイッチング素子と第1のインダクタと第2のインダクタと第2のスイッチング素子との直列回路を含む。また、前記第1のスイッチング素子と前記第1のインダクタとの接続点と、前記容量部の低電圧側の出力端子との間に設けられた第1の還流ダイオードと、前記第2のスイッチング素子と前記第2のインダクタとの接続点と、前記容量部の高電圧側の出力端子との間に設けられた第2の還流ダイオードと、を含む。そして、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの接続点が複数の前記コンデンサ間の接続点と接続されている。
そして、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとは、コアを共通にしたトランスリンク式で構成されている。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される電源装置は、前記整流装置と、インバータ装置とを備える。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される電動機装置は、前記電源装置と、前記電源装置で駆動される電動機と、を備える。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される空調装置は、前記電動機装置を備える。
本発明によれば、低損失を達成しつつ、高速なスイッチング特性を有するダイオードの個数を抑制した整流装置などが提供できる。
第1の実施の形態が適用される整流装置の一例を示す図である。 比較のために示す第1の実施の形態が適用されない整流装置の一例である。 比較のために示す第1の実施の形態が適用されない整流装置の他の一例である。 第2の実施の形態が適用される整流装置の一例である。 比較のために示す第2の実施の形態が適用されない整流装置の一例である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態が適用される整流装置100の一例を示す図である。
第1の実施の形態における整流装置100は、単相交流の電源200に接続されている。電源200は、交流電源の一例である。
整流装置100は、整流部10、中間電位設定部20及び容量部30を備える。
電源200と整流装置100とは、入力端子である端子In1と端子In2とで接続されている。整流装置100は、出力端子である端子Out1と端子Out2とで、インバータなど外部の負荷(不図示)と接続されている。そして、整流装置100は、端子Out1と端子Out2の間から直流電圧を出力する。
整流部10は、4つの整流ダイオードD11、D12、D13、D14から構成されるダイオードブリッジを備える。ダイオードブリッジは、整流ダイオードD11と整流ダイオードD12との直列接続と、整流ダイオードD13と整流ダイオードD14との直列接続とが、並列接続されて構成されている。
そして、直列接続された整流ダイオードD11、D12の接続点aが端子In1に接続され、直列接続された整流ダイオードD13、D14の接続点bが端子In2に接続されている。
さらに、整流ダイオードD11、D13のカソードが、端子Out1に接続された高電圧側配線41に、整流ダイオードD12、D14のアノードが、端子Out2に接続された低電圧側配線42に接続されている。
整流ダイオードD11、D12、D13、D14の電流の流れる方向は、低電圧側配線42側から高電圧側配線41側に向かう方向に設定されている。
中間電位設定部20は、ダイオードブリッジ部20Aと、スイッチング部20Bとを備える。ダイオードブリッジ部20Aは、4つの整流ダイオードD21、D22、D23、D24から構成されるダイオードブリッジを備える。スイッチング部20Bは、スイッチング素子S1、S2と、インダクタL1、L2と、還流ダイオードD1、D2と、保護ダイオードD3、D4とを備える。
ここで、ダイオードブリッジ部20Aは、整流回路の一例である。また、インダクタL1が第1のインダクタの一例、インダクタL2が第2のインダクタの一例である。スイッチング素子S1が第1のスイッチング素子の一例、スイッチング素子S2が第2のスイッチング素子の一例である。還流ダイオードD1が第1の還流ダイオードの一例及び還流ダイオードD2が第2の還流ダイオードの一例である。
ダイオードブリッジ部20Aは、整流ダイオードD21と整流ダイオードD22との直列接続と、整流ダイオードD23と整流ダイオードD24との直列接続とが、並列接続されて構成されている。
そして、直列接続された整流ダイオードD21、D22の接続点dが端子In1に接続され、直列接続された整流ダイオードD23、D24の接続点dが端子In2に接続されている。
さらに、整流ダイオードD21、D23のカソードが配線43に接続され、整流ダイオードD22、D24のアノードが配線44に接続されている。
整流ダイオードD21、D22、D23、D24の電流の流れる方向は、配線44側から配線43側に向かう方向に設定されている。
スイッチング部20Bは、スイッチング素子S1、インダクタL1、インダクタL2及びスイッチング素子S2がこの順で直列接続された直列回路を備える。
つまり、スイッチング素子S1のソースにインダクタL1の一方の端子が接続され(接続点h)、インダクタL1の他方の端子がインダクタL2の一方の端子に接続されている(接続点g)。そして、インダクタL2の他方の端子に、スイッチング素子S2のドレインが接続されている(接続点i)。
さらに、スイッチング素子S1のドレインが配線43に接続され、スイッチング素子S2のソースが配線44に接続されている。
そして、スイッチング素子S1に並列に保護ダイオードD3が接続され、スイッチング素子S2に並列に保護ダイオードD4が接続されている。なお、保護ダイオードD3、D4の電流が流れる向きは、スイッチング素子S1、S2がオンのときに電流が流れる向きと逆向きに設定されている。
保護ダイオードD3、D4は、スイッチング素子S1、S2に、逆方向の電流が流れることを抑制する。
さらに、還流ダイオードD1は、カソードがスイッチング素子S1とインダクタL1との接続点hに接続され、アノードが低電圧側配線42に接続されている。
一方、還流ダイオードD2は、アノードがインダクタL2とスイッチング素子S2との接続点iに接続され、カソードが高電圧側配線41に接続されている。
スイッチング素子S1、S2は、高耐圧の電力用のスイッチング素子であればよく、電界効果トランジスタ、絶縁ゲート型バイポーラトランジタ(IGBT)などが適用できる。
また、還流ダイオードD1、D2は、高速なスイッチング特性を有する、いわゆる高速リカバリダイオード(ファーストリカバリダイオード)である。なお、還流ダイオードD1、D2以外の他のダイオードは、高速リカバリダイオードのような高速なスイッチング特性を有しなくともよい。他のダイオードは、整流部10の整流ダイオードD11、D12、D13、D14、ダイオードブリッジ部20Aの整流ダイオードD21、D22、D23、D24、及び、スイッチング部20Bの保護ダイオードD3、D4である。
そして、インダクタL1、L2は、巻線の向きを符号で表している。すなわち、インダクタL1、L2は、同じ巻線の向きであって、同じ向きに逆起電力が発生する。
容量部30は、直列接続されたコンデンサC1、C2を備える。
コンデンサC1とコンデンサC2との接続点jは、中間電位設定部20のスイッチング部20BにおけるインダクタL1とインダクタL2との接続点gに接続されている。コンデンサC1のコンデンサC2に接続されていない側は、接続点kで高電圧側配線41に接続され、コンデンサC2のコンデンサC1に接続されていない側は、接続点lで低電圧側配線42に接続されている。
高電圧側配線41は、端子Out1に、低電圧側配線42は、端子Out2に接続されている。
図1では、コンデンサC1、C2は、電解コンデンサであるとして、極性を符号で示している。しかし、コンデンサC1、C2は、フィルムコンデンサやセラミックコンデンサであってもよい。
インダクタL1、L2は、コアを共通にしたトランスリンク式であることがよい。トランスリンク式であると、コアを共通にすることで小型化、低コストが図れる。
次に、整流装置100の動作を説明する。
整流装置100の端子In1と端子In2との間に単相交流が印加される。
整流装置100のスイッチング素子S1、S2は、不図示の駆動回路により、単相交流の周波数より高い周波数(周期)でスイッチングされる。例えば、60Hzの単相交流の周波数に対して、スイッチング素子S1、S2は、20kHzでスイッチングされる。
そして、スイッチング素子S1に対するスイッチングのデューティ比は、コンデンサC2の両端子間の電圧によって設定される。また、スイッチング素子S2に対するスイッチングのデューティ比は、コンデンサC1の両端子間の電圧によって設定されるか、又は、交流の電流波形が負荷に十分な電力を供給しながら高調波規格を満足する波形になるように設定される。
なお、デューティ比とは、オン状態とオフ状態との繰り返し周期に対して、オン状態にある期間の比である。
端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合には、端子In1から整流ダイオードD11、コンデンサC1、コンデンサC2、整流ダイオードD14を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。
また、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合には、端子In2から整流ダイオードD13、コンデンサC1、コンデンサC2、整流ダイオードD12を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。このようにして、容量部30のコンデンサC1、C2が充電される。
次に、スイッチング素子S1、S2をスイッチングする場合を説明する。
(端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合)
まず、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In1から整流ダイオードD21、スイッチング素子S1、インダクタL1、コンデンサC2、整流ダイオードD14を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。
また、インダクタL1には、電流が流れることによりエネルギが蓄積される。このとき、還流ダイオードD1は、逆方向バイアス(以下では、逆バイアスと表記する。)の状態となり電流が流れない。
ここで、オンのスイッチング素子S1がオフになると、インダクタL1に蓄えられていたエネルギが放出される。このとき、還流ダイオードD1は、順方向バイアス(以下では、順バイアスと表記する。)の状態となる。すなわち、インダクタL1の接続点gから、コンデンサC2、還流ダイオードD1、インダクタL1の接続点hへ至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるようにさらに充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In1から整流ダイオードD11、コンデンサC1、インダクタL2、スイッチング素子S2、整流ダイオードD24を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。これにより、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
また、インダクタL2には、電流が流れることによりエネルギが蓄積される。このとき、還流ダイオードD2は、逆バイアスの状態となり電流が流れない。
ここで、オンのスイッチング素子S2がオフになると、インダクタL2に逆起電力が発生し、蓄えられていたエネルギが放出される。このとき、還流ダイオードD2は、順バイアスの状態となる。すなわち、インダクタL2の接続点iから、還流ダイオードD2、コンデンサC1、インダクタL2の接続点gへ至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるようにさらに充電される。
(端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合)
次に、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In2から整流ダイオードD23、スイッチング素子S1、インダクタL1、コンデンサC2、整流ダイオードD12を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるように充電される。
また、インダクタL1には、電流が流れることによりエネルギが蓄積される。このとき、還流ダイオードD1は、逆バイアスの状態となり電流が流れない。
ここで、オンのスイッチング素子S1がオフになると、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合と同様に、インダクタL1に逆起電力が発生し、蓄えられていたエネルギが放出される。このとき、還流ダイオードD1が順バイアスの状態となって、インダクタL1の接続点gから、コンデンサC2、還流ダイオードD1、インダクタL1の接続点hへ至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるようにさらに充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In2から整流ダイオードD13、コンデンサC1、インダクタL2、スイッチング素子S2、整流ダイオードD22を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。これにより、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
また、インダクタL2には、電流が流れることによりエネルギが蓄積される。このとき、還流ダイオードD2は、逆バイアスの状態となり電流が流れない。
ここで、オンのスイッチング素子S2がオフになると、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合と同様に、インダクタL2に逆起電力が発生し、蓄えられていたエネルギが放出される。このとき、還流ダイオードD2は、順バイアスの状態となる。すなわち、インダクタL2の接続点iから、還流ダイオードD2、コンデンサC1、インダクタL2の接続点gへ至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるようにさらに充電される。
上記のようにして、端子Out1(接続点k)と端子Out2(接続点l)との間には、コンデンサC1の端子間の電圧とコンデンサC2の端子間の電圧との和電圧が発生する。上記の動作を繰り返すことで、端子Out1及び端子Out2の間の電圧は1以上、任意の昇圧比に制御することが可能となる。
ここで、ダイオードに要求されるスイッチング特性について説明する。
ダイオードは、順バイアスで電流を流し、逆バイアスで電流を阻止する特性を有している。
しかし、ダイオードを順バイアスから逆バイアスにすると、順バイアス時に蓄積されたキャリアが、逆電流として流れる状態になる。したがって、ダイオードが順バイアスと逆バイアスとに高速に交互に切り替わる場合、この逆電流が流れる期間(リカバリ時間又は逆回復時間)が長いと、ダイオードとして電流の流れを阻止する機能が失われる。このため、消費電力が大きくなって効率が低下する。また、放熱のための冷却器にコストがかかることになる。
よって、高速に順バイアスと逆バイアスとが切り替わるダイオードには、リカバリ時間を短くした高速リカバリダイオード(ファーストリカバリダイオード)が用いられる。
なお、高速リカバリダイオードは、いわゆる一般整流用のダイオードに比べて、コストが高い。
第1の実施の形態が適用される整流装置100では、上記したように、還流ダイオードD1、D2は、スイッチング素子S1、S2のオン/オフに対応して、以下に説明するように順バイアス/逆バイアスが切り替わる。よって、還流ダイオードD1、D2は、高速リカバリダイオードであることが求められる。
すなわち、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合において、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、コンデンサC1は、端子In1から整流ダイオードD11、コンデンサC1、インダクタL2、スイッチング素子S2、整流ダイオードD24を経由して端子In2に至る経路で充電される。このとき、整流ダイオードD11は、順バイアスである。
スイッチング素子S2がオンからオフになったとする。すると、インダクタL2に蓄えられたエネルギは、還流ダイオードD2を通ってコンデンサC1を充電し、接続点gに戻る以外に経路が存在しない。つまり、還流ダイオードD2以外のダイオードが高速リカバリダイオードであることを要しない。
また、スイッチング素子S1がオンからオフになったとする。すると、インダクタL1に蓄えられたエネルギは、還流ダイオードD1を通ってコンデンサC2を充電し、接続点hに戻る以外に経路が存在しない。つまり、還流ダイオードD1以外のダイオードが高速リカバリダイオードであることを要しない。
以上説明したように、第1の実施の形態が適用される整流装置100では、中間電位設定部20のスイッチング部20BにインダクタL1、L2を用いている。これにより、還流ダイオードD1、D2が高速リカバリダイオードであればよく、他の整流ダイオードD11〜D14、D21〜D24は、高速リカバリダイオードであることを要しない。
図2は、比較のために示す第1の実施の形態が適用されない整流装置101の一例である。図1に示した第1の実施の形態が適用される整流装置100と同様な構成は、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
整流装置101は、端子In1と整流部10の接続点aとの間にインダクタL3を備える。
整流装置101は、中間電位設定部20において、第1の実施の形態が適用される整流装置100が備えるインダクタL1、L2及び還流ダイオードD1、D2を備えない。なお、電源200から単相交流が供給される配線の一方にインダクタL3を備える。
次に、整流装置101の動作を説明する。
整流装置101の端子In1と端子In2との間に単相交流が印加される。
端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合には、端子In1から整流ダイオードD11、コンデンサC1、コンデンサC2、整流ダイオードD14を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。
また、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合には、端子In2から整流ダイオードD13、コンデンサC1、コンデンサC2、整流ダイオードD12を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。このようにして、容量部30のコンデンサC1、C2が充電される。
次に、スイッチング素子S1、S2をスイッチングする場合を説明する。
(端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合)
まず、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In1からインダクタL3、整流ダイオードD21、スイッチング素子S1、コンデンサC2、整流ダイオードD14を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるように充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In1からインダクタL3、整流ダイオードD11、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD24を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
(端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合)
次に、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In2から整流ダイオードD23、スイッチング素子S1、コンデンサC2、整流ダイオードD12、インダクタL3を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるように充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In2から整流ダイオードD13、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD22、インダクタL3を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
以上のようにして、端子Out1と端子Out2との間には、コンデンサC1の端子間の電圧とコンデンサC2の端子間の電圧との和電圧が発生する。そして、この和電圧の最大値は、端子In1と端子In2との間の電圧の2倍となる。
ここで、ダイオードに要求されるスイッチング特性について説明する。
端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合において、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、コンデンサC1は、端子In1からインダクタL3、整流ダイオードD11、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD24を経由して端子In2に至る経路で充電される。その後、スイッチング素子S2がオンからオフになったとき、インダクタL3に充電された電力は整流ダイオードD11、コンデンサC1、C2、整流ダイオードD14を通ってインダクタL3に戻る。このとき、整流ダイオードD11、D14は順バイアスである。
次に、スイッチング素子S1がオフからオンになったとき、コンデンサC1に蓄積された電荷は、スイッチング素子S1のオンとともにコンデンサC1(接続点k)から、整流ダイオードD11、D21、スイッチング素子S1、接続点gを通り、コンデンサC1(接続点j)に戻ろうとする。整流ダイオードD11は順バイアス状態であったことから、瞬時に逆バイアスとなるため、整流ダイオードD11は高速リカバリのダイオードであることが求められる。
同様に、スイッチング素子S2がオフからオンになったとき、コンデンサC2に蓄積された電荷は、スイッチング素子S2のオンとともにコンデンサC2(接続点j)から、接続点g、スイッチング素子S2、整流ダイオードD24、整流ダイオードD14を通り、コンデンサC2(接続点l)に戻ろうとする。整流ダイオードD14は順バイアス状態であったことから、瞬時に逆バイアスとなるため、整流ダイオードD14は高速リカバリのダイオードであることが求められる。
端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合では、整流ダイオードD12、D13が順バイアスから逆バイアスになる。よって、整流ダイオードD12、D13は、高速リカバリダイオードであることが求められる。
すなわち、第1の実施の形態が適用されない整流装置101では、整流ダイオードD11、D12、D13、D14の4個のダイオードについて、高速リカバリダイオードであることが求められる。
図3は、比較のために示す第1の実施の形態が適用されない整流装置102の他の一例である。図1に示した第1の実施の形態が適用される整流装置100と同様な構成は、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
整流装置102は、端子In1と整流部10の接続点aとの間にインダクタL4を備え、端子In2と整流部10の接続点bとの間にインダクタL5を備える。
整流装置102は、中間電位設定部20において、第1の実施の形態が適用される整流装置100の中間電位設定部20におけるダイオードブリッジ部20Aを備えない。また、整流装置102の中間電位設定部20は、第1の実施の形態が適用される整流装置100のスイッチング部20BにおけるインダクタL1、L2及び還流ダイオードD1、D2を備えない。そして、スイッチング素子S1のドレインが高電圧側配線41に接続され、スイッチング素子S2のソースが低電圧側配線42に接続されている。スイッチング素子S1のソースとスイッチング素子S2のドレインが接続されている。
一方、整流装置102の容量部30は、還流ダイオードD5、D6を備えている。そして、コンデンサC1の接続点kは、還流ダイオードD5を介して、高電圧側配線41に接続され、コンデンサC2の接続点lは、還流ダイオードD6を介して、低電圧側配線42に接続されている。なお、還流ダイオードD5は、高電圧側配線41から接続点kに電流が流れる方向に接続され、還流ダイオードD6は、接続点lから低電圧側配線42に電流が流れる方向に接続されている。
他の構成は、図1に示した第1の実施の形態が適用される整流装置100と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、整流装置102の動作を説明する。
整流装置102の端子In1と端子In2との間に単相交流が印加される。
端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合には、端子In1からインダクタL4、整流ダイオードD11、還流ダイオードD5、コンデンサC1、コンデンサC2、還流ダイオードD6、整流ダイオードD14、インダクタL5を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。
また、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合には、端子In2からインダクタL5、整流ダイオードD13、還流ダイオードD5、コンデンサC1、コンデンサC2、還流ダイオードD6、整流ダイオードD12、インダクタL4を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。このようにして、容量部30のコンデンサC1、C2が充電される。
(端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合)
次に、スイッチング素子S1、S2をスイッチングする場合を説明する。
まず、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In1からインダクタL4、整流ダイオードD11、スイッチング素子S1、コンデンサC2、ダイオードD6、整流ダイオードD14、インダクタL5を経由して端子In2に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるように充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In1からインダクタL4、整流ダイオードD11、還流ダイオードD5、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD14、インダクタL5を経由して端子In2へ至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
(端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合)
次に、端子In1の電位が端子In2の電位より低い場合を説明する。
スイッチング素子S1がオンで、スイッチング素子S2がオフであるとする。すると、端子In2からインダクタL5、整流ダイオードD13、スイッチング素子S1、コンデンサC2、ダイオードD6、整流ダイオードD12、インダクタL4を経由して端子In1に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC2は、接続点jの電位が接続点l(端子Out2)の電位より高くなるように充電される。
一方、スイッチング素子S1がオフで、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、端子In2からインダクタL5、整流ダイオードD13、還流ダイオードD5、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD12、インダクタL4を経由してIn1に至る経路で電流が流れる。これにより、コンデンサC1は、接続点k(端子Out1)の電位が接続点jの電位より高くなるように充電される。
以上のようにして、端子Out1と端子Out2との間には、コンデンサC1の端子間の電圧とコンデンサC2の端子間の電圧との和電圧が発生する。そして、この和電圧の最大値は、端子In1と端子In2との間の電圧の2倍となる。
ここで、ダイオードに要求されるスイッチング特性について説明する。
端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合において、スイッチング素子S2がオンであるとする。すると、コンデンサC1は、端子In1からインダクタL4、整流ダイオードD11、還流ダイオードD5、コンデンサC1、スイッチング素子S2、整流ダイオードD14、インダクタL5を経由して端子In2に至る経路で充電される。その後、スイッチング素子S2がオンからオフになったとき、インダクタL4に充電された電力は整流ダイオードD11、還流ダイオードD5、コンデンサC1、C2、還流ダイオードD6、整流ダイオードD14を通ってインダクタL4に戻る。このとき、還流ダイオードD5、D6は順バイアスである。なお、インダクタL5に充電された電力も同様である。
次に、スイッチング素子S1がオフからオンになったとき、コンデンサC1に蓄積された電荷は、スイッチング素子S1のオンとともにコンデンサC1(接続点k)から、還流ダイオードD5、スイッチング素子S1、接続点gを通り、コンデンサC1(接続点j)に戻ろうとする。還流ダイオードD5は順バイアス状態であったことから、瞬時に逆バイアスとなるため、還流ダイオードD5は高速リカバリのダイオードであることが求められる。
同様に、スイッチング素子S2がオフからオンになったとき、コンデンサC2に蓄積された電荷は、スイッチング素子S2のオンとともにコンデンサC2(接続点j)から、スイッチング素子S2、還流ダイオードD6を通り、コンデンサC2(接続点l)に戻ろうとする。還流ダイオードD6は順バイアス状態であったことから、瞬時に逆バイアスとなるため、還流ダイオードD6は高速リカバリのダイオードであることが求められる。
すなわち、第1の実施の形態が適用されない整流装置102では、還流ダイオードD5、D6が高速リカバリダイオードであることが求められ、他の整流ダイオードD11〜D14は、高速リカバリダイオードであることを要しない。
以上説明したように、第1の実施の形態が適用されない整流装置101では、4個のダイオード(整流ダイオードD11〜D14)が高速リカバリダイオードであることが求められる。一方、第1の実施の形態が適用されない整流装置102では、2個のダイオード(還流ダイオードD5、D6)が高速リカバリダイオードであることが求められる。よって、整流装置102は、整流装置101に比べて、高速リカバリダイオードの数が少なくて済む(抑制される)。
しかし、整流装置102では、コンデンサC1は、少なくとも二個のダイオードを通過する電流で充電される。例えば、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合であって、スイッチング素子S1がオフ且つスイッチング素子S2がオンのとき、電流は、端子In1から整流ダイオードD11、還流ダイオードD5を経由してコンデンサC1に供給される。また、インダクタL4に蓄積された電力は、整流ダイオードD11、還流ダイオードD5を経由してコンデンサC1、C2に供給される。
電流が通過するダイオードの数が多いほど、損失は大きくなる。
また、高速リカバリダイオードである還流ダイオードD5、D6は、電流容量が大きいことが求められるため、コストアップになる。
一方、第1の実施の形態が適用される整流装置100は、整流装置102と同様に、2個のダイオード(還流ダイオードD1、D2)が高速リカバリダイオードであることが求められる。
しかし、整流装置100では、コンデンサC1は、一個のダイオードを通過する電流で充電される。例えば、端子In1の電位が端子In2の電位より高い場合であって、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンのとき、電流は、端子In1から整流ダイオードD11を経由してコンデンサC1へ供給される。また、インダクタL2に蓄積された電力は、還流ダイオードD2を経由するだけで、コンデンサC1に供給される。
すなわち、整流装置100は、整流装置102に比べ、損失が小さく抑えられ、効率が向上する。なお、整流装置100は、整流装置101に比べても、損失が小さく抑えられ、効率が向上する。
また、高速リカバリダイオードである還流ダイオードD1、D2は、インダクタL1、L2に蓄積された電力を還流させるための電流が流せればよく、電流容量が大きいことは求められない。よって、整流装置100は、整流装置102に比べて、コストダウンになる。
なお、容量部30は、コンデンサC1、C2を備えるとしたが、直列接続した3以上のコンデンサを備えてもよい。コンデンサ間の予め定められた接続点を接続点jとし、中間電位設定部20の接続点gとを接続すればよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態が適用される整流装置100は、単相交流の電源200に接続されていた。
これに対して、第2の実施の形態が適用される整流装置110は、三相交流の電源300に接続されている。電源300は、交流電源の他の一例である。
図4は、第2の実施の形態が適用される整流装置110の一例である。なお、第1の実施の形態が適用される整流装置100と同様の部分は、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
整流装置110は、整流部10、中間電位設定部20及び容量部30を備える。
電源300と整流装置110とは、端子In1、端子In2及び端子In3で接続されている。整流装置110は、端子Out1と端子Out2とで、インバータなど外部の負荷(不図示)と接続される。そして、整流装置110は、端子Out1と端子Out2の間から直流電圧を出力する。
整流部10は、6つの整流ダイオードD11、D12、D13、D14、D15、D16から構成されるダイオードブリッジを備える。ダイオードブリッジは、整流ダイオードD11と整流ダイオードD12との直列接続と、整流ダイオードD13と整流ダイオードD14との直列接続と、整流ダイオードD15と整流ダイオードD16との直列接続とが、並列接続されている。
そして、直列接続された整流ダイオードD11、D12の接続点aが端子In1に接続され、直列接続された整流ダイオードD13、D14の接続点bが端子In2に接続されている。さらに、直列接続された整流ダイオードD15、D16の接続点cが端子In3に接続されている。
また、整流ダイオードD11、D13、D15のカソードが、高電圧側配線41に、整流ダイオードD12、D14、D16のアノードが、端子Out2に接続された低電圧側配線42に接続されている。
整流ダイオードD11、D12、D13、D14、D15、D16の電流の流れる方向は、低電圧側配線42側から高電圧側配線41側に向かう方向に設定されている。
中間電位設定部20は、ダイオードブリッジ部20Aとスイッチング部20Bとを備える。ダイオードブリッジ部20Aは、6つの整流ダイオードD21、D22、D23、D24、D25、D26を備える。スイッチング部20Bは、スイッチング素子S1、S2と、インダクタL1、L2と、還流ダイオードD1、D2と、保護ダイオードD3、D4とを備える。
ダイオードブリッジ部20Aは、整流ダイオードD21と整流ダイオードD22との直列接続と、整流ダイオードD23と整流ダイオードD24との直列接続と、整流ダイオードD25と整流ダイオードD26との直列接続とが、並列接続されている。
そして、直列接続された整流ダイオードD21、D22の接続点dが、端子In1に接続され、直列接続された整流ダイオードD23、D24の接続点eが、端子In2に接続されている。さらに、直列接続された整流ダイオードD25、D26の接続点fが、端子In2に接続されている。
さらに、整流ダイオードD21、D23、D25のカソードが配線43に接続され、整流ダイオードD22、D24、D26のアノードが配線44に接続されている。
整流ダイオードD21、D22、D23、D24、D25、D26の電流の流れる方向は、配線44側から配線43側に向かう方向に設定されている。
スイッチング部20Bは、第1の実施の形態が適用される整流装置100と同じである。よって、説明を省略する。
また、容量部30は、第1の実施の形態が適用される整流装置100と同じである。よって、説明を省略する。
第2の実施の形態が適用される整流装置110の動作は、第1の実施の形態が適用される整流装置100で説明したと同様であるので、説明を省略する。
第2の実施の形態が適用される整流装置110でも、還流ダイオードD1、D2の2個について、高速なスイッチング特性を有する高速リカバリダイオードであることが求められる。
図5は、比較のために示す第2の実施の形態が適用されない整流装置111の一例である。
整流装置111は、中間電位設定部20において、第2の実施の形態が適用される整流装置110が備えるインダクタL1、L2及び還流ダイオードD1、D2を備えない。なお、電源300から三相交流が供給される配線にインダクタL6、L7、L8を備える。
第2の実施の形態が適用されない整流装置111の動作は、第1の実施の形態が適用されない整流装置101で説明したと同様であるので、説明を省略する。
第2の実施の形態が適用されない整流装置111では、整流部10の整流ダイオードD11、D12、D13、D14、D15、D16の6個について、高速リカバリダイオードであることが求められる。
以上説明したように、第2の実施の形態が適用される整流装置110では、第2の実施の形態が適用されない整流装置111に比べて、高速リカバリダイオードの数が6個から2個に抑制される。さらに、第2の実施の形態が適用される整流装置110では、インダクタの数が3個から2個に抑制される。
よって、第2の実施の形態が適用される整流装置110では、コストが低減されるとともに、実装のための面積の増加が抑制される。
整流装置111は、第1の実施の形態が適用されない整流装置101に対応するものであるが、第1の実施の形態が適用されない整流装置102に対応するように構成した整流装置であっても、同様である。
なお、図3、図4に示す三相交流の電源300は、星形(スター)結線であるが、環状(デルタ)結線であってもよい。
そして、第1の実施の形態が適用される整流装置100、第2の実施の形態が適用される整流装置110は、インバータ装置と組み合わされて電源装置を構成する。また、電源装置は、電源装置で駆動される電動機と組み合わされて電動機装置を構成する。さらに、電動機装置は、空調装置に用いられる。
10…整流部、20…中間電位設定部、20A…ダイオードブリッジ部、20B…スイッチング部、30…容量部、41…高電圧側配線、42…低電圧側配線、43、44…配線、100、101、102、110、111…整流装置、200、300…電源、D1、D2、D5、D6…還流ダイオード、D11〜D16、D21〜D26…整流ダイオード、D3、D4…保護ダイオード、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8…インダクタ、S1、S2…スイッチング素子

Claims (5)

  1. 二つの出力端子間に直列接続された複数のコンデンサを有する容量部と、
    接続される交流電源から供給される交流を整流して、前記容量部の二つの前記出力端子間に供給する整流部と、
    複数の前記コンデンサ間の接続点の電位を設定する中間電位設定部と、を備え、
    前記中間電位設定部は、
    前記交流電源に接続された他の整流回路と、
    前記他の整流回路の高電圧側と低電圧側との間に設けられた、第1のスイッチング素子と第1のインダクタと第2のインダクタと第2のスイッチング素子との直列回路と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第1のインダクタとの接続点と、前記容量部の低電圧側の出力端子との間に設けられた第1の還流ダイオードと、
    前記第2のスイッチング素子と前記第2のインダクタとの接続点と、前記容量部の高電圧側の出力端子との間に設けられた第2の還流ダイオードと、を含み、
    前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとの接続点が複数の前記コンデンサ間の接続点と接続されている
    整流装置。
  2. 前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとは、コアを共通にしたトランスリンク式で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の整流装置。
  3. 請求項1又は2に記載の整流装置と、
    インバータ装置と
    を備える電源装置。
  4. 請求項に記載の電源装置と、
    前記電源装置で駆動される電動機と
    を備える電動機装置。
  5. 請求項に記載の電動機装置を備える空調装置。
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