JP2010027750A - 固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトダイオードに蓄積された電荷を完全に読み出すことを可能としつつ、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を増大させる。
【解決手段】不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F0は、中心部が最も薄くなり、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することで、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化し、不純物拡散層K0の中心部でポテンシャルが深くなるのを防止する。
【選択図】 図3
【解決手段】不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F0は、中心部が最も薄くなり、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することで、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化し、不純物拡散層K0の中心部でポテンシャルが深くなるのを防止する。
【選択図】 図3
Description
本発明は固体撮像装置に関し、特に、固体撮像装置の光電変換領域のポテンシャル分布を平坦化する方法に適用して好適なものである。
CMOSイメージセンサは、フォトダイオードとトランジスタからなるユニットセルがマトリクス状に配列され、DRAMなどと同様の読み出し方式が採用されることから、単一電源、低電圧駆動(例えば3V)、低消費電力(50mW)という特徴があり、携帯電話などの分野で普及してきている。
このようなCMOSイメージセンサでは、不純物濃度が均一な面内分布を持つN型不純物拡散層を半導体基板に形成することでフォトダイオードが構成されている。ここで、N型不純物拡散層の周囲には、ユニットセル間の素子分離を行うためのP型素子分離拡散層が形成されているため、N型不純物拡散層のポテンシャルは周辺から中心に向かってなだらかに深くなるような分布を示し、N型不純物拡散層の周辺部では中心部に比べて蓄積できる電荷量が減少する。このため、従来のCMOSイメージセンサでは、N型不純物拡散層全体の不純物濃度を濃くすることで、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を確保することが行われている。
また、例えば、特許文献1には、感度を劣化させることなく、光学系のシェーディングの影響を補正するために、フォトダイオードの中心部分で不純物を高濃度にイオン注入し、周辺に向かって不純物濃度が薄くなるように面内分布を持たせる方法が開示されている。
しかしながら、従来のCMOSイメージセンサでは、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を確保するには、フォトダイオードを構成する不純物拡散層の中心部でのポテンシャルが深くなる。このため、フォトダイオードに蓄積された電荷を読み出す際に、ポテンシャルの深い部分の電荷を読み出すことができなくなり、フォトダイオードに電荷の一部が残存することから、残像を発生させるという問題があった。
一方、残像の発生を防止するために、フォトダイオードを構成する不純物拡散層の不純物濃度を薄くすると、フォトダイオードに蓄積できる電荷量が減少し、ダイナミックレンジが低下するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、フォトダイオードに蓄積された電荷を完全に読み出すことを可能としつつ、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を増大させることが可能な固体撮像装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様によれば、光電変換した電荷を蓄積する不純物拡散層が形成された光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された電荷を読み出す読み出し部とを備え、前記不純物拡散層の不純物濃度の面内分布は、中心部の方が周辺部よりも薄くなっていることを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、光電変換した電荷を蓄積する不純物拡散層が形成された光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された電荷を読み出す読み出し部とを備え、前記不純物拡散層の不純物濃度の面内分布は、前記不純物濃度の最も薄い部分が前記不純物拡散層の中心部に対して前記読み出し部の方向と反対側にずらされるとともに、前記不純物濃度の最も薄い部分の周囲に前記不純物濃度の濃い部分が存在することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、フォトダイオードに蓄積された電荷を完全に読み出すことを可能としつつ、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を増大させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る固体撮像装置について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の回路構成を示す図である。
図1において、固体撮像装置には、1画素分の撮像を行うユニットセル1がマトリクス状に配列されたセルアレイが設けられている。そして、セルアレイの周辺には、ユニットセル1を垂直方向に選択させる垂直レジスタ2およびユニットセル1を水平方向に選択させる水平レジスタ3が配置されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の回路構成を示す図である。
図1において、固体撮像装置には、1画素分の撮像を行うユニットセル1がマトリクス状に配列されたセルアレイが設けられている。そして、セルアレイの周辺には、ユニットセル1を垂直方向に選択させる垂直レジスタ2およびユニットセル1を水平方向に選択させる水平レジスタ3が配置されている。
また、セルアレイには、垂直レジスタ2から出力されたリセット信号をユニットセル1に伝えるリセット線4および垂直レジスタ2から出力された垂直選択信号をユニットセル1に伝える水平アドレス線5が水平方向に配置されるとともに、ユニットセル1から読み出された信号を水平信号線6に伝える垂直信号線7が垂直方向に配置されている。
ここで、ユニットセル1には、光電変換した電荷を蓄積するフォトダイオード11、フォトダイオード11に蓄積された電荷を読み出す読み出しトランジスタ12、読み出しトランジスタ12にて読み出された信号を増幅する増幅トランジスタ13、ユニットセル1を垂直方向に選択する選択トランジスタ14、フォトダイオード11に蓄積された電荷をリセットするリセットトランジスタ15が設けられている。
そして、垂直信号線7の一端は、負荷トランジスタ9を介して終端されるとともに、垂直信号線7の他端は、水平選択トランジスタ8を介して水平信号線6に接続され、水平選択トランジスタ8のゲートには水平レジスタ3が接続されている。
また、フォトダイオード11は、読み出しトランジスタ12を介して増幅トランジスタ13のゲートに接続されている。また、増幅トランジスタ13のドレインは垂直信号線7に接続され、増幅トランジスタ13のソースは選択トランジスタ14のソースに接続されている。また、選択トランジスタ14のゲートは水平アドレス線5に接続され、選択トランジスタ14のドレインはリセットトランジスタ15のドレインに接続されている。また、リセットトランジスタ15のゲートはリセット線4に接続され、リセットトランジスタ15のソースは読み出しトランジスタ12のドレインに接続されている。
図2は、図1のユニットセル1のレイアウト構成を示す平面図である。
図2において、半導体基板には、不純物拡散層K0〜K5およびゲート電極G1〜G4が形成されている。ここで、不純物拡散層K0は、図1のフォトダイオード11を構成することができる。また、ゲート電極G1と不純物拡散層K2は、図1の読み出しトランジスタ12を構成することができる。また、ゲート電極G3と不純物拡散層K3、K4は、増幅トランジスタ13を構成することができる。また、ゲート電極G4と不純物拡散層K4、K5は、選択トランジスタ14を構成することができる。また、ゲート電極G2と不純物拡散層K1、K2は、リセットトランジスタ15を構成することができる。
図2において、半導体基板には、不純物拡散層K0〜K5およびゲート電極G1〜G4が形成されている。ここで、不純物拡散層K0は、図1のフォトダイオード11を構成することができる。また、ゲート電極G1と不純物拡散層K2は、図1の読み出しトランジスタ12を構成することができる。また、ゲート電極G3と不純物拡散層K3、K4は、増幅トランジスタ13を構成することができる。また、ゲート電極G4と不純物拡散層K4、K5は、選択トランジスタ14を構成することができる。また、ゲート電極G2と不純物拡散層K1、K2は、リセットトランジスタ15を構成することができる。
そして、不純物拡散層K2、K3は、コンタクトC7、C8をそれぞれ介して金属配線23に接続されている。また、不純物拡散層K1〜K5およびゲート電極G2〜G4上には、垂直信号線7およびドレイン線21が配置され、不純物拡散層K3は、コンタクトC2を介して垂直信号線7に接続され、不純物拡散層K1、K5は、コンタクトC3、C4をそれぞれ介してドレイン線21に接続されている。
また、ゲート電極G2上には、リセット線4が配置され、ゲート電極G2は、コンタクトC5を介してリセット線4に接続されている。また、不純物拡散層K3およびゲート電極G1上には、読み出し線22が配置され、ゲート電極G1は、コンタクトC1を介して読み出し線22に接続されている。また、不純物拡散層K0およびゲート電極G4上には、水平アドレス線5が配置され、ゲート電極G4は、コンタクトC6を介して水平アドレス線5に接続されている。
そして、図1のフォトダイオード11に光が入射すると、その光量に応じた電荷がフォトダイオード11に蓄積される。そして、フォトダイオード11に蓄積された電荷を読み出す場合、読み出しトランジスタ12がオンされるとともに、垂直レジスタ2から水平アドレス線5を介して垂直選択信号が選択トランジスタ14のゲートに送られる。そして、垂直選択信号が選択トランジスタ14のゲートに送られると、選択トランジスタ14がオンし、読み出しトランジスタ12を介してフォトダイオード11から読み出された信号が増幅トランジスタ13にて増幅された後、垂直信号線7に送られる。
そして、水平レジスタ3から水平選択信号が水平選択トランジスタ8のゲートに順次送られると、水平選択トランジスタ8が順次オンし、ユニットセル1からの信号が水平信号線6に順次伝えられることで、ユニットセル1に蓄積された電荷が水平方向に順次読み出される。
そして、1ライン分の読み出しが終了すると、次のラインのユニットセル1からの信号の読み出しを行い、全てのラインのユニットセル1からの信号が読み出されることで、1フレーム分の撮像を行うことができる。
また、読み出しトランジスタ12がオンされた状態で、垂直レジスタ2からリセット線4を介してリセット信号がリセットトランジスタ15のゲートに送られると、リセットトランジスタ15がオンし、フォトダイオード11に蓄積された電荷がリセットトランジスタ15を介して排出されることで、フォトダイオード11に蓄積された電荷がリセットされる。
ここで、フォトダイオード11に形成された不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布は、中心部の方が周辺部よりも薄くなるように設定することができる。例えば、不純物拡散層K0の不純物濃度の最も薄い部分から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することができる。
図3は、図1の固体撮像装置に用いられるフォトダイオードの水平面内における不純物濃度分布の一例を示す図である。
図3において、不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F0は、中心部が最も薄くなり、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定されている。
図3において、不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F0は、中心部が最も薄くなり、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定されている。
図4は、図3の不純物濃度分布を持つフォトダイオードの水平面内におけるポテンシャル分布を示す図である。
図4において、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することで、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化し、不純物拡散層K0の中心部でポテンシャルが深くなるのを防止しつつ、不純物拡散層K0の周辺部でポテンシャルが浅くなるのを防止することが可能となる。
図4において、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することで、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化し、不純物拡散層K0の中心部でポテンシャルが深くなるのを防止しつつ、不純物拡散層K0の周辺部でポテンシャルが浅くなるのを防止することが可能となる。
このため、フォトダイオード11に蓄積された電荷を読み出す際に、ポテンシャルの深い部分の電荷を完全に読み出すことができなくなるのを防止することができ、残像の発生を防止することが可能となるとともに、フォトダイオード11に蓄積できる電荷量を増大させることが可能となり、ダイナミックレンジを増加させることができる。
また、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化することで、不純物拡散層K0に注入される不純物の量を増加させることができ、空乏層を横方向および深さ方向に広げることが可能となることから、感度を向上させることが可能となるとともに、混色を低減することができる。
さらに、不純物拡散層K0の周辺部の不純物濃度を濃くすることで、不純物拡散層K0の境界部分での電位差を大きくすることができ、フォトダイオード11に蓄積できる電荷量を増大させるだけでなく、ブルーミングも抑制することができる。
また、フォトダイオード11の水平面内におけるポテンシャル分布P0を平坦化することで、不純物拡散層K0に注入される不純物の量を増加させることができ、空乏層を横方向および深さ方向に広げることが可能となることから、感度を向上させることが可能となるとともに、混色を低減することができる。
さらに、不純物拡散層K0の周辺部の不純物濃度を濃くすることで、不純物拡散層K0の境界部分での電位差を大きくすることができ、フォトダイオード11に蓄積できる電荷量を増大させるだけでなく、ブルーミングも抑制することができる。
これに対し、図3の不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F1が均一である場合、図4に示すように、ポテンシャル分布P1は、不純物拡散層K0の中心部で深くなるとともに、不純物拡散層K0の周辺部で浅くなる。このため、フォトダイオード11に蓄積された電荷を読み出す際に、ポテンシャルの深い部分の電荷を読み出すことができなくなり、フォトダイオード11に電荷の一部が残存することから、残像を発生させることがある。また、図3の不純物拡散層K0の不純物濃度の面内分布F1が均一である場合、ポテンシャル分布P1が不純物拡散層K0の周辺部で浅くなることから、フォトダイオード11に蓄積できる電荷量が減少し、ダイナミックレンジが減少する。
図5−1〜図5−3は、図1のフォトダイオードの不純物濃度分布の形成方法を示す断面図である。
図5−1において、半導体基板51上の素子分離領域には、フィールド酸化膜53が形成されている。また、半導体基板51上には、図2のレイアウトに従って、ゲート電極G1がゲート絶縁膜54を介して形成されている。
図5−1において、半導体基板51上の素子分離領域には、フィールド酸化膜53が形成されている。また、半導体基板51上には、図2のレイアウトに従って、ゲート電極G1がゲート絶縁膜54を介して形成されている。
そして、図5−2に示すように、スピンコートなどの方法で、半導体基板51上の全面にフォトレジスト膜Rを塗布する。そして、ガラス基板61に遮光膜62が形成されたフォトマスクを介して、フォトレジストRの露光LOを行うことで、フォトレジスト膜Rをパターニングする。なお、遮光膜62の材質としては、Crなどの金属を用いることができる。
ここで、遮光膜62のパターンは、図2の不純物拡散層K0のレイアウト部分の光を透過させるとともに、不純物拡散層K0以外のレイアウト部分の光を遮光させるように形成することができる。また、図2の不純物拡散層K0のレイアウト部分の光を透過させる遮光膜62の膜厚は、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって同心円状に段階的に薄くなるように設定することができる。
このようなフォトマスクを用いてフォトレジスト膜Rの露光LOを行うことで、図5−3に示すように、不純物拡散層K0以外の部分がフォトレジスト膜Rにて完全に覆われるとともに、不純物拡散層K0の部分では、その中心部から外側に向かって同心円状に段階的に薄くなるように膜厚が設定されたフォトレジスト膜Rを半導体基板51上に形成することができる。
次に、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって同心円状に段階的に薄くなるように膜厚が設定されたフォトレジスト膜Rをマスクとして、リンや砒素などのN型不純物のイオン注入IPを半導体基板51に行うことで、不純物拡散層K0を半導体基板51に形成する。なお、イオン注入IPの条件としては、例えば、加速エネルギーを200KV、ドーズ量を1.3E12cm2とすることができる。
ここで、フォトレジスト膜Rの膜厚を変化させることで、不純物拡散層K0の位置に応じてN型不純物の透過量を変化させることがで、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することができる。
ここで、フォトレジスト膜Rの膜厚を変化させることで、不純物拡散層K0の位置に応じてN型不純物の透過量を変化させることがで、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することができる。
そして、不純物拡散層K0が半導体基板51に形成されると、SH(H2SO4とH2O2との混合液)処理またはアッシャー(酸素ラジカル)処理にてフォトレジスト膜Rを半導体基板51から除去する。
次に、図5−4に示すように、ボロンなどのP型不純物を半導体基板51の素子分離領域に選択的にイオン注入することで、素子分離拡散層52を半導体基板51に形成する。また、図2の不純物拡散層K2のレイアウト部分にボロンなどのP型不純物を選択的にイオン注入することで、不純物拡散層K2を半導体基板51に形成する。
なお、図5の実施形態では、不純物拡散層K0を形成してから素子分離拡散層52を形成する方法について説明したが、素子分離拡散層52を形成してから不純物拡散層K0を形成するようにしてもよい。
なお、図5の実施形態では、不純物拡散層K0を形成してから素子分離拡散層52を形成する方法について説明したが、素子分離拡散層52を形成してから不純物拡散層K0を形成するようにしてもよい。
図6は、図1のフォトダイオードの不純物濃度分布の形成に使用されるフォトマスクのその他の例を示す断面図である。
図6において、ガラス基板71には、膜厚が一定の遮光膜72が形成されている。ここで、遮光膜72の間隔は、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって間隔が大きくなるように設定されている。
図6において、ガラス基板71には、膜厚が一定の遮光膜72が形成されている。ここで、遮光膜72の間隔は、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって間隔が大きくなるように設定されている。
これによっても、不純物拡散層K0のレイアウト部分の中心部から外側に向かって同心円状に段階的に薄くなるようにフォトレジスト膜Rの膜厚を設定することができ、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定することができる。
なお、図6の実施形態では、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって間隔が大きくなるように遮光膜72の間隔を設定する方法について説明したが、遮光膜72の間隔を一定にしたまま不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって遮光膜72の幅が小さくなるように設定してもよい。また、膜厚が一定の遮光膜72を散点状に形成し、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって散点密度が小さくなるようにしてもよい。
なお、図6の実施形態では、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって間隔が大きくなるように遮光膜72の間隔を設定する方法について説明したが、遮光膜72の間隔を一定にしたまま不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって遮光膜72の幅が小さくなるように設定してもよい。また、膜厚が一定の遮光膜72を散点状に形成し、不純物拡散層K0の中心部から外側に向かって散点密度が小さくなるようにしてもよい。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置に用いられるフォトダイオードの水平面内における不純物濃度分布の一例を示す図である。
図7において、不純物拡散層K10の不純物濃度の面内分布F10は、不純物濃度の最も薄い部分が不純物拡散層K10の中心部に対してゲート電極G1の方向と反対側にずれるとともに、不純物濃度の最も薄い部分の周囲に不純物濃度の濃い部分が存在するように設定され、不純物濃度の最も薄い部分から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定されている。
図7は、本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置に用いられるフォトダイオードの水平面内における不純物濃度分布の一例を示す図である。
図7において、不純物拡散層K10の不純物濃度の面内分布F10は、不純物濃度の最も薄い部分が不純物拡散層K10の中心部に対してゲート電極G1の方向と反対側にずれるとともに、不純物濃度の最も薄い部分の周囲に不純物濃度の濃い部分が存在するように設定され、不純物濃度の最も薄い部分から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなるように設定されている。
図8は、図7の不純物濃度分布を持つフォトダイオードの水平面内におけるポテンシャル分布を示す図である。
図8において、不純物濃度の最も薄い部分が不純物拡散層K10の中心部に対してゲート電極G1の方向と反対側にずれるように設定するとともに、不純物濃度の最も薄い部分の周囲に不純物濃度の濃い部分を設けることで、不純物拡散層K0のポテンシャルの最も深い部分をゲート電極G1の方向に近づけることが可能となるとともに、不純物拡散層K0の周辺部でポテンシャルを深くすることができる。
図8において、不純物濃度の最も薄い部分が不純物拡散層K10の中心部に対してゲート電極G1の方向と反対側にずれるように設定するとともに、不純物濃度の最も薄い部分の周囲に不純物濃度の濃い部分を設けることで、不純物拡散層K0のポテンシャルの最も深い部分をゲート電極G1の方向に近づけることが可能となるとともに、不純物拡散層K0の周辺部でポテンシャルを深くすることができる。
このため、フォトダイオード11に蓄積された電荷を読み出す際に、ポテンシャルの深い部分の電荷が完全に読み出すことができなくなるのを防止することができ、残像の発生を防止することが可能となるとともに、フォトダイオードに蓄積できる電荷量を増大させることが可能となり、ダイナミックレンジを増加させることができる。
なお、上述した実施形態では、CMOSイメージセンサを例にとって説明したが、CCDイメージセンサに適用するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、増幅型固体撮像装置を例にとって説明したが、増幅トランジスタ13を持たない固体撮像装置に適用するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、CMOSイメージセンサを例にとって説明したが、CCDイメージセンサに適用するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、増幅型固体撮像装置を例にとって説明したが、増幅トランジスタ13を持たない固体撮像装置に適用するようにしてもよい。
1 ユニットセル、2 垂直レジスタ、3 水平レジスタ、4 リセット線、5 水平アドレス線、6 水平信号線、7 垂直信号線、8 水平選択トランジスタ、9 負荷トランジスタ、11 フォトダイオード、12 読み出しトランジスタ、13 増幅トランジスタ、14 選択トランジスタ、15 リセットトランジスタ、21 ドレイン線、22 読み出し線、23 金属配線、K0〜K5、K10 不純物拡散層、G1〜G4 ゲート電極、C1〜C8 コンタクト、51 半導体基板、52 素子分離拡散層、53 フィールド酸化膜、54 ゲート絶縁膜、61、71 ガラス基板、62、72 遮光膜、R フォトレジスト膜、LO 露光、IP イオン注入
Claims (3)
- 光電変換した電荷を蓄積する不純物拡散層が形成された光電変換部と、
前記光電変換部に蓄積された電荷を読み出す読み出し部とを備え、
前記不純物拡散層の不純物濃度の面内分布は、中心部の方が周辺部よりも薄くなっていることを特徴とする固体撮像装置。 - 光電変換した電荷を蓄積する不純物拡散層が形成された光電変換部と、
前記光電変換部に蓄積された電荷を読み出す読み出し部とを備え、
前記不純物拡散層の不純物濃度の面内分布は、前記不純物濃度の最も薄い部分が前記不純物拡散層の中心部に対して前記読み出し部の方向と反対側にずらされるとともに、前記不純物濃度の最も薄い部分の周囲に前記不純物濃度の濃い部分が存在することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記不純物濃度の最も薄い部分から外側に向かって不純物濃度が同心円状に段階的に濃くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185525A JP2010027750A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 固体撮像装置 |
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JP2008185525A JP2010027750A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 固体撮像装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008185525A Pending JP2010027750A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 固体撮像装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8916917B2 (en) | 2011-02-04 | 2014-12-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Solid-state imaging device |
JP2017045879A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社東芝 | 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 |
-
2008
- 2008-07-17 JP JP2008185525A patent/JP2010027750A/ja active Pending
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JP2017045879A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社東芝 | 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 |
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