JP2010026684A - 紙幣処理装置及び金銭処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣の詰まりの発生を抑制する。
【解決手段】第1の搬送ガイド210側にステージ231を移動させて押圧された紙幣Pを、キックローラ220によって一対のフィードローラ250と一対の阻止ローラ260との接触部Tに繰り出し、その接触部Tで1枚の紙幣Pを分離して搬出する収納庫16にて、ステージ231の紙幣Pの集積面側に配置した癖付け部240によって、紙幣Pに、繰り出される方向に曲げ癖が付けられて、紙幣Pの剛性が高まる。
【選択図】図1

Description

本発明は紙幣処理装置及び金銭処理機に関し、特に、紙幣の入出及び出金を行う紙幣処理装置、及びそのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機に関する。
上位装置と接続されて、入金された紙幣を内部に保管し、上位装置の指令に応じて紙幣の出金を行う紙幣処理装置及び硬貨処理装置を備える金銭処理機がスーパーマーケットなどに配置されている。金銭処理機に用いられる紙幣処理装置は、例えば次のような構成である。
図11は紙幣処理装置の概念図である。
紙幣処理装置100は、紙幣が投入される入金口101、釣銭紙幣などが支払われる出金口102、入・出金紙幣が搬送される搬送路103を有している。搬送路103の途中には、投入された紙幣の真偽を鑑別する鑑別部104、鑑別部104にて真と鑑別された紙幣の金種を判別する金種判別部105が配置されている。さらに、紙幣を金種別に収納して保管する収納庫106を有している。なお、収納された紙幣の金種と枚数とを確認するための精査庫107が設けられている。
このような紙幣処理装置100において、入金口101から投入された紙幣は、搬送路103を搬送されて、鑑別部104でその真偽が鑑別される。偽札である場合には、出金口102から払い出される。真札である場合には、搬送路103を搬送されて、金種判別部105でその金種が、例えば千円札や一万円札などと判別されて、判別された金種に応じて所定の収納庫106に収納される。また、釣銭の払い戻しが必要になった場合には、指令に応じて収納庫106から排出された所定の紙幣が搬送路103を搬送されて、出金口102から払い出される。
ここで、収納庫106の詳細について説明する。
図12は、収納庫の概要側面図、図13は、収納庫の概要平面図である。また、図14及び図15は紙幣搬出動作の説明図である。
収納庫106は、図12及び図13に示されるように、紙幣Pを集積して収納可能な収納部200、紙幣Pのガイド部材である第1及び第2の搬送ガイド210,270、及び収納されている紙幣Pを第1の搬送ガイド210側に、ステージ231を介して押圧するパンタグラフ232を有している。第1及び第2の搬送ガイド210,270は、底板291及び側板292の内部に配置されている。第1の搬送ガイド210には、紙幣Pを搬送路103へ搬出する、それぞれ一対のキックローラ220及びフィードローラ250が設けられている。第2の搬送ガイド270には、フィードローラ250の対向位置に、それに接触するように一対の阻止ローラ260が配置されている。また、搬送路103には、紙幣Pを搬送する搬送ローラ280が配置されている。
収納庫106に収納されている紙幣Pの搬送路103への搬出時には、図14に示されるように、キックローラ220が回転し、パンタグラフ232によってキックローラ220にステージ231を介して押圧されている紙幣Pがフィードローラ250側に繰り出される。収納部200に複数枚の紙幣Pが集積収納されているときには、通常、図15に示されるように、一部の複数枚の紙幣Pがそれらの間に生じる摩擦等により、束になって一緒に繰り出される。このように束になって繰り出された複数枚の紙幣Pは、図15に示されるように、回転するフィードローラ250と停止した阻止ローラ260との間を通過するときに最前面紙幣P1が1枚に分離され、搬送路103へと搬出され、搬送ローラ280によって搬送される。
ところで、このように収納されている紙幣の繰り出し及び分離を行う際に、紙幣に“詰まり”が生じる場合がある。これまで、紙幣の詰まりを防止するいくつかの提案がなされている。例えば、紙幣の重量、紙幣の移動量、キックローラへの圧力等を検知するセンサを配置して、紙幣の流通の程度を検知して、これに応じて分離速度及び搬送速度を制御して、紙幣の詰まりを防止する方法がある(特許文献1参照)。
特開平5−303674号公報
例えば、上記のような構成を有する収納庫106の場合には、特に少数枚の紙幣Pが集積されているときに、次のようにして紙幣の詰まりが発生する。
図16は、紙幣の詰まりの発生を説明する図である。
収納部200に収納されている紙幣Pが少数枚である場合にも、紙幣Pがステージ231を介してパンタグラフ232によって第1の搬送ガイド210側に押圧されて、キックローラ220の回転によってフィードローラ250側に搬送される。このとき、束の紙幣Pとの摩擦等によって紙幣P2も繰り出されて、紙幣P2は阻止ローラ260と接触する。繰り出される束の紙幣Pとともに紙幣P2も上方へ繰り出されると、阻止ローラ260との接触部を支点として、紙幣P2が撓み始め、さらに繰り出されると膨らみが生じる。紙幣P2の膨らみが、図16に示されるように、ステージ231の端部と搬送ガイド270との隙間に入り込むと紙幣P2が詰まってしまい、紙幣P2が搬出できない等の問題が生じる可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、紙幣の詰まりの発生を抑制することのできる紙幣処理装置を提供することを目的とする。また、そのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置が提供される。
この紙幣処理装置は、前記紙幣が収納される収納部と、前記収納部内に収納された前記紙幣をガイドするガイド部材と、前記収納部内に収納された前記紙幣が積載されて、移動することによって前記紙幣を前記ガイド部材側に押圧するステージと、前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記紙幣を繰り出す一対の第1のローラと、前記ステージの前記紙幣の積載面側に配置され、前記紙幣に、繰り出される方向に曲げ癖を付ける癖付け部と、前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1のローラで繰り出される曲げ癖が付いた前記紙幣を搬送する一対の第2のローラと、一対の前記第2のローラにそれぞれ接して対向配置され、前記第2のローラで搬送される曲げ癖が付いた前記紙幣を1枚に分離する一対の第3のローラと、を有する。また、このような紙幣処理装置を備えた金銭処理機が提供される。
このような紙幣処理装置によれば、ステージが移動して、収納部内に収納された積層された紙幣がガイド部材側に押圧されながら、ガイド部材から外周面を突出させて配置された一対の第1のローラが紙幣を繰り出し、ステージの紙幣の積載面側に配置された癖付け部が紙幣に繰り出される方向に曲げ癖を付けて、ガイド部材から外周面を突出させて配置された一対の第2のローラが第1のローラが繰り出す曲げ癖が付いた紙幣を搬送して、一対の第2のローラにそれぞれ接して対向配置された一対の第3のローラが、第2のローラが搬送する曲げ癖が付いた紙幣を1枚に分離する。
上記紙幣処理装置、及びそのような紙幣処理装置を備えた金銭処理機では、紙幣の詰まりの発生を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
但し、以下の図面の記載において、同一または類似の部分は同一または類似の符号を付している。
まず、紙幣処理装置の概略について説明する。
図2は実施の形態に係る紙幣処理装置の構成図である。
紙幣処理装置10は、紙幣が投入される入金口11、釣銭紙幣などが支払われる出金口12、入・出金紙幣が搬送される搬送路13を有している。搬送路13の途中には、搬送路13内に進退する振り分けゲート19a、投入された紙幣の真偽を鑑別する鑑別部14、鑑別部14にて真と鑑別された紙幣の金種を判別する金種判別部15が配置されている。さらに、搬送路13の途中には、搬送路13内に進退して搬送紙幣を所定の収納庫16に振り分ける振り分けゲート19b,19c,19dが設けられている。また、搬送路13を搬送される紙幣の通過、収納庫16からの紙幣の搬出や紙幣の収納を検知するために、要所に複数のセンサ21が設けられている。なお、収納庫16は、収納される紙幣の金種ごとに、例えば、千円紙幣のみが収納される千円収納庫16a、千円紙幣以外の紙幣(二千円紙幣、五千円紙幣、一万円紙幣)が収納される混合収納庫16bが設けられている。さらに、その混合収納庫16bの五千円紙幣を釣銭として払い出せるように二千円紙幣と一万円紙幣を移送する或いは釣銭として払い出す千円紙幣や五千円紙幣の精査を行うための精査庫16cも設けられている。なお、このほか、混合収納庫16bの位置に、五千円紙幣のみが収納される五千円紙幣用の収納庫を配置し、精査庫16cの位置に、投入された二千円紙幣及び一万円紙幣を収納する収納庫を配置する構成とすることもできる。
また、紙幣処理装置10の入・出金口11,12側には、収納庫16に収納された紙幣が移送されて回収される回収庫18が設けられている。
このような紙幣処理装置10において、入金口11に投入された紙幣は、搬送路13を搬送されて、まず鑑別部14でその真偽が鑑別される。鑑別部14で真札と鑑別された紙幣は、さらに奥へと搬送される。また、偽札と鑑別された紙幣は、逆方向に搬送されて、振り分けゲート19aが搬送路13内に進入することによって出金口12側に振り分けられ、出金口12へと戻される。真札と鑑別された紙幣は、続いて金種判別部15でその金種が判別される。
既述の通り、収納庫16として千円紙幣用の千円収納庫16a、千円紙幣以外の紙幣用の混合収納庫16b及び精査庫16cを配置した場合には、金種判別部15で千円紙幣と判別された紙幣は、振り分けゲート19dが搬送路13内に進入することによって振り分けられて、千円収納庫16aに収納される。判別結果が千円紙幣以外の紙幣である場合には、その紙幣は、さらに搬送路13を搬送されて、混合収納庫16bに収納される。混合収納庫16bに収納された紙幣のうち、釣銭として使用しない、例えば二千円紙幣及び一万円紙幣は、適当なタイミングで精査庫16cに移送される。この場合、混合収納庫16bから搬出された紙幣は、搬送路13を入金時と逆方向に搬送され、振り分けゲート19cが搬送路13内に進入することによって振り分けられて、精査庫16cに収納される。
釣銭の払い出しが必要になった場合には、所定金額の千円紙幣或いは五千円紙幣がそれぞれ千円収納庫16a又は混合収納庫16bから搬出されて、搬送路13を入金時と逆方向に搬送される。そして、振り分けゲート19aが搬送路13内に進入することによって出金口12側に振り分けられ、出金口12から払い出される。
千円収納庫16a、混合収納庫16b及び精査庫16cに収納されている紙幣は、必要に応じて回収庫18に移送され、回収される。千円収納庫16a、混合収納庫16b及び精査庫16cから搬出された紙幣は、搬送路13を入金時と逆方向に搬送され、振り分けゲート19bが搬送路13内に進入することによって回収庫18側に振り分けられ、回収庫18に移送される。なお、精査庫16cの紙幣は、例えば、搬送路13への搬出後に混合収納庫16b側に搬送させて一旦停止させ、そこから回収庫18側に搬送させたり、或いは一旦混合収納庫16bに移送した後に回収庫18に移送したりすることができる。
なお、混合収納庫16bの位置に五千円紙幣用の五千円収納庫を配置し、精査庫16cの位置に二千円紙幣及び一万円紙幣を収納する2種収納庫を配置した場合には、金種判別部15での判別結果に応じ、五千円紙幣はさらに搬送されて五千円収納庫に収納され、二千円紙幣及び一万円紙幣は入金時と逆方向に搬送されて2種収納庫に収納されることになる。釣銭の払い出し時には、千円紙幣及び五千円紙幣を収納している収納庫からそれぞれ、所定金額分の紙幣が搬出され、出金口12から払い出される。
このような構成を有する紙幣処理装置10が、硬貨の入・出金処理を行う硬貨処理装置等と共に搭載されて、POS等の上位機種に接続される金銭処理機が構成される。
次に、上記構成を有する紙幣処理装置10の収納庫16について説明する。
図1は実施の形態に係る収納庫の側面図、図3は実施の形態に係る収納庫の平面図である。なお、図3では、第2の搬送ガイド270の記載を省略しており、阻止ローラ260の配置位置を破線で示している。
収納庫16は、図1及び図3に示すように、複数枚の紙幣Pを集積して収納可能な収納部200、及び紙幣Pのガイド部材である第1及び第2の搬送ガイド210,270を有している。第1及び第2の搬送ガイド210,270は、底板291及び側板292の内部に配置されている。第1の搬送ガイド210の対向位置で第2の搬送ガイド270の下部には、収納部200に収納されている紙幣Pを第1の搬送ガイド210側にステージ231を介して押圧するパンタグラフ232が配置されている。
第1の搬送ガイド210には、図1及び図3に示すように、収納部200に収納され、パンタグラフ232によって押圧された紙幣Pを、搬送路13側へ繰り出す一対のキックローラ220が設けられている。これらの一対のキックローラ220は、軸221(図3では図示を省略)に軸支されて回転可能に構成され、例えば、通常の繰り出し動作で紙幣Pにスキューを発生させたり破損させたりしないような適切な一定の間隔で配置されるように設計される。
さらに、第1の搬送ガイド210には、キックローラ220による紙幣Pの繰り出し方向に、繰り出された紙幣Pを搬送路13へ搬出する一対のフィードローラ250が設けられている。また、第2の搬送ガイド270には、その一対のフィードローラ250の対向位置に、それぞれの外周面に接触するように一対の阻止ローラ260が配置されている。フィードローラ250及び阻止ローラ260は、それぞれ軸251,261に軸支され、紙幣Pの搬出・収納に応じて所定方向に回転可能に構成されている。ただし、阻止ローラ260は、紙幣Pの搬出の際には停止状態とされる。
収納庫16では、キックローラ220によって複数枚の紙幣Pが束になって繰り出される場合があるが、そのような紙幣Pの束のうちの1枚が、フィードローラ250と阻止ローラ260との接触部Tにおいて分離され、搬送路13へ搬出されるようになっている。
また、新たに、本実施の形態では癖付け部240がステージ231の紙幣Pが集積される側に配置されている。この癖付け部240は、ステージ231の阻止ローラ260側の端部の中央部に配置され、キックローラ220よりも上部に位置されている。また、癖付け部240は、例えば、プラスチック、金属を用いることができる。
このような構成を有する収納庫16における紙幣搬出動作について説明する。
図4は実施の形態に係る紙幣搬出時の収納庫の側面図、図5は実施の形態に係る紙幣搬出時の収納庫の平面図である。
収納庫16に収納されている紙幣Pの搬送路13への搬出時には、紙幣Pがパンタグラフ232によって押圧されている状態で、まずキックローラ220が図4中反時計回り方向(矢印方向)に回転し、押圧されている紙幣Pがフィードローラ250側に繰り出される。上記図1及び図3に示したように収納部200に複数枚の紙幣Pが集積収納されているときには、通常はその複数枚の紙幣Pのうちの一部がそれらの間に生じる摩擦等により束になって繰り出されていく。そして、このように束になって繰り出された複数枚の紙幣Pが、図4中反時計回り方向(矢印方向)に回転させたフィードローラ250と停止した阻止ローラ260の方向に繰り出されていく。
最前面の紙幣Pは、このようにして接触部Tで他の紙幣Pから1枚だけに分離されて接触部Tを通過していき、例えば阻止ローラ260の側部等に配置した図示しない振り分けゲートによって搬送路13の所定方向に搬出され、搬送路13に設けた搬送ローラ280等を用いて出金口12等に搬送される。後続の紙幣Pもこれと同様にして搬送路13に搬出することができる。
その後、残りの紙幣Pが少数枚になってくると、パンタグラフ232によってキックローラ220側に押圧されるとともに、紙幣Pは、ステージ231に配置した癖付け部240によってキックローラ220側へ突き出た凸部が付けられる。この状態において、キックローラ220の図4中反時計回り方向(矢印方向)への回転により、凸部が付けられた紙幣Pが繰り出されると、紙幣Pに繰り出し方向に曲げ癖が付けられる。そして、曲げ癖が付いた紙幣Pは、剛性が高まり、ステージ231と阻止ローラ260との隙間に挟まることなく、フィードローラ250と停止した阻止ローラ260の方向に繰り出されていく。
このようにして剛性が高められた紙幣Pは、ステージ231と阻止ローラ260との隙間に挟まることなく紙幣詰まりが防がれて、フィードローラ250及び阻止ローラ260の方向に繰り出されるようになる。なお、紙幣Pの曲げ癖の幅は、図5に示されるように、一対の阻止ローラ260の間に収まる程度が、紙幣Pがフィードローラ250と阻止ローラ260との間に突入しやすい。したがって、癖付け部240は、例えば六面体であれば、幅が一対のフィードローラ250の間隔よりも狭く、図5に示されるような平面視で一対のフィードローラ250の間に位置するようにステージ231に配置されることが望ましい。
また、実施の形態では、紙幣Pが縦置き状態で収納部200に集積しているが、横置き状態の場合でも、上記のようにステージ231に癖付け部240を配置して同様の効果が得られる。
このような構成の収納庫16に対して配置される癖付け部について、他の例を挙げて説明する。
(実施例1)
図6は実施例1に係る収納庫の側面図、図7は実施例1に係る収納庫の平面図である。
収納庫16は、上記と同様に、紙幣Pを集積して収納可能な収納部200、紙幣Pのガイド部材である第1及び第2の搬送ガイド210,270、及び収納されている紙幣Pを第1の搬送ガイド210側に、ステージ231を介して押圧するパンタグラフ232を有している。第1及び第2の搬送ガイド210,270は、底板291及び側板292の内部に配置されている。第1の搬送ガイド210には、紙幣Pを搬送路13へ搬出する、それぞれ一対のキックローラ220及びフィードローラ250が設けられている。第2の搬送ガイド270には、フィードローラ250の対向位置に、それに接触するように一対の阻止ローラ260が配置されている。また、搬送路13には、紙幣を搬送する搬送ローラ280が配置されている。
なお、実施例1では、ステージ231の所定箇所に、押し出し加工でキックローラ220側への凸部を突出させて、癖付け部241がステージ231に対して一体的に形成されている。
このような場合でも、上記実施の形態と同様に、紙幣Pが少数枚である場合には、キックローラ220の図6中反時計回り方向(矢印方向)への回転により、凸部が付けられた紙幣Pが繰り出されると、紙幣Pに繰り出し方向に曲げ癖が付けられる。曲げ癖が付いた紙幣Pは、剛性が高まり、ステージ231と阻止ローラ260との隙間に挟まることなく、フィードローラ250と停止した阻止ローラ260の方向に繰り出されていく。
(実施例2)
図8は実施例2に係る収納庫の癖付け部の平面拡大図である。なお、図8は、これまでに説明した収納庫16のステージ231に配置した、実施例2の癖付け部242を拡大して示している。また、フィードローラ250及び阻止ローラ260についてはその配置位置を破線で示している。その他の構成の記載については省略している。
収納庫16の構成は実施の形態で行った説明の通りである。この収納庫16のステージ231に対して、新たに図8に示されるように癖付け部242が配置されている。
実施例2の癖付け部242は、実施の形態の癖付け部240において、紙幣Pと接触する接触面と、接触面の両側の繰り出し方向の2面とが曲率を持って接続されている。なお、この癖付け部242の幅は、一対のフィードローラ250の間隔よりも小さく、ステージ231の阻止ローラ260側の端部の中央部に配置されている。
このような構成の癖付け部242により、紙幣Pに対する過度の負担が軽減されるために、紙幣Pに付けられた曲げ癖は緩やかな曲率(図8中の領域R)となる。このため、紙幣Pは、負荷抵抗が低減し、左右バランスよく持ち上げられて、フィードローラ250側へ繰り出される。したがって、紙幣詰まりが防止されるとともに、キックローラ220によって紙幣Pが安定して繰り出されるようになる。
(実施例3)
図9は実施例3に係る収納庫の側面図である。
収納庫16の構成は実施の形態で行った説明の通りである。この収納庫16のステージ231に対して、新たに図9に示されるように癖付け部243が配置されている。
実施例3の癖付け部243は、実施の形態の癖付け部240よりも、端部が阻止ローラ260側へ飛びだしてステージ231に配置されている。なお、癖付け部243の端部はできる限り阻止ローラ260に近づけることが望ましい。例えば、ステージ231の端部と阻止ローラ260との間隔が2mm程度であるとすると、癖付け部243がステージ231の端部から1mm程度、阻止ローラ260側に飛び出してステージ231に配置されている。なお、この癖付け部243は、幅は一対のフィードローラ250の間隔よりも小さく、ステージ231の中央部に配置されている。
このような構成の癖付け部243により曲げ癖が付けられた紙幣Pは、高められた剛性をできる限り維持したままフィードローラ250側に繰り出されて、紙幣Pの詰まりが防止される。
(実施例4)
図10は実施例4に係る収納庫の平面図である。
実施例4の収納庫16は、実施の形態の収納庫16においてキックローラ220が1つのみが配置されており、ステージ231の阻止ローラ260側の端部の中央部に一対の癖付け部244が配置されている。一対の癖付け部244の間隔は、一対のフィードローラ250の間隔よりも小さい。また、実施例4の収納庫16のその他の構成については実施の形態の収納庫16と同様である。
この実施例4の収納庫16においても、上記実施の形態と同様に、1つのキックローラ220が反時計回り方向に回転して、押圧されている紙幣Pがフィードローラ250側に繰り出される。
その後、残りの紙幣Pが少数枚になってくると、パンタグラフ232によってキックローラ220側に押圧されるとともに、紙幣Pは、ステージ231に配置した一対の癖付け部244によってキックローラ220側へ突き出た凸部が付けられる。この状態において、キックローラ220の反時計回り方向への回転により、凸部が付けられた紙幣Pが繰り出されると、紙幣Pに繰り出し方向に曲げ癖が付けられる。このように、キックローラ220は1つであるが、癖付け部244を2つ配置させたために、紙幣Pに対して安定して繰り出し方向に曲げ癖を付けることができる。そして、曲げ癖が付いた紙幣Pは、剛性が高まり、ステージ231と阻止ローラ260との隙間に挟まることなく、フィードローラ250と停止した阻止ローラ260の方向に繰り出されていく。
実施の形態に係る収納庫の側面図である。 実施の形態に係る紙幣処理装置の構成図である。 実施の形態に係る収納庫の平面図である。 実施の形態に係る紙幣搬出時の収納庫の側面図である。 実施の形態に係る紙幣搬出時の収納庫の平面図である。 実施例1に係る収納庫の側面図である。 実施例1に係る収納庫の平面図である。 実施例2に係る収納庫の癖付け部の平面拡大図である。 実施例3に係る収納庫の側面図である。 実施例4に係る収納庫の平面図である。 紙幣処理装置の概念図である。 収納庫の概要側面図である。 収納庫の概要平面図である。 紙幣搬出動作の説明図(その1)である。 紙幣搬出動作の説明図(その2)である。 紙幣の詰まりの発生を説明する図である。
符号の説明
10 紙幣処理装置
11 入金口
12 出金口
13 搬送路
14 鑑別部
15 金種判別部
16 収納庫
16a 千円収納庫
16b 混合収納庫
16c 精査庫
18 回収庫
19a,19b,19c,19d 振り分けゲート
21 センサ
200 収納部
210,270 搬送ガイド
220 キックローラ
221,251,261 軸
231 ステージ
232 パンタグラフ
240 癖付け部
250 フィードローラ
260 阻止ローラ
280 搬送ローラ
291 底板
292 側板
P 紙幣

Claims (9)

  1. 紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置において、
    前記紙幣が収納される収納部と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣をガイドするガイド部材と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣が積載されて、移動することによって前記紙幣を前記ガイド部材側に押圧するステージと、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記紙幣を繰り出す一対の第1のローラと、
    前記ステージの前記紙幣の積載面側に配置され、前記紙幣に、繰り出される方向に曲げ癖を付ける癖付け部と、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1のローラで繰り出される曲げ癖が付いた前記紙幣を搬送する一対の第2のローラと、
    一対の前記第2のローラにそれぞれ接して対向配置され、前記第2のローラで搬送される曲げ癖が付いた前記紙幣を1枚に分離する一対の第3のローラと、
    を有することを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記癖付け部は、前記ステージの前記第3のローラ側の端部の中央部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記紙幣の曲げ癖の幅が一対の前記第3のローラの間隔と等しくなるように、
    前記癖付け部は、平面視で一対の前記第3のローラの間に位置して、前記ステージに配置されることを特徴とする請求項2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記第1のローラは、前記癖付け部よりも、前記第2のローラ及び前記第3のローラから離れて配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記癖付け部は、前記ステージに一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記癖付け部の前記紙幣と接触する側の角部が曲率を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記癖付け部は前記第3のローラ側に突出して前記ステージに配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  8. 紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置において、
    前記紙幣が収納される収納部と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣をガイドするガイド部材と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣が積載されて、移動することによって前記紙幣を前記ガイド部材側に押圧するステージと、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置された前記紙幣を繰り出す第1のローラと、
    前記ステージの前記紙幣の積載面側に配置され、前記紙幣に、繰り出される方向に曲げ癖を付ける一対の癖付け部と、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1のローラで繰り出される曲げ癖が付いた前記紙幣を搬送する一対の第2のローラと、
    一対の前記第2のローラにそれぞれ接して対向配置され、前記第2のローラで搬送される曲げ癖が付いた前記紙幣を1枚に分離する一対の第3のローラと、
    を有することを特徴とする紙幣処理装置。
  9. 紙幣の入金及び出金を行う紙幣処理装置を備えた金銭処理機において、
    前記紙幣が収納される収納部と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣をガイドするガイド部材と、
    前記収納部内に収納された前記紙幣が積載されて、移動することによって前記紙幣を前記ガイド部材側に押圧するステージと、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記紙幣を繰り出す一対の第1のローラと、
    前記ステージの前記紙幣の積載面側に配置され、前記紙幣に、繰り出される方向に曲げ癖を付ける癖付け部と、
    前記ガイド部材から外周面を突出させて配置され、前記第1のローラで繰り出される曲げ癖が付いた前記紙幣を搬送する一対の第2のローラと、
    一対の前記第2のローラにそれぞれ接して対向配置され、前記第2のローラで搬送される曲げ癖が付いた前記紙幣を1枚に分離する一対の第3のローラと、
    を有する紙幣処理装置を備えたことを特徴とする金銭処理機。
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