JP2010026386A - トナー及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーが効率良く照射エネルギーを取り込み、短時間での昇温定着ができるトナー及び、それを用いた省エネ化した実用性のある画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明のトナーは、コア材と該コア材を被覆する第1のシェル(又は被覆殻)材とからなるカプセルを有するトナーであり、該コア材は水、尿素、及びトナーを構成する樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤を含む溶液であり、トナーの定着の際にマイクロ波が照射されて該溶液が発熱して該シェルから溶出させて、該トナーを被記録媒体上に定着させることを特徴とし、画像形成装置は、マイクロ波の照射装置を具備し、上記トナーを用いるものである。
【選択図】図1

Description

本発明はカプセルを有したトナー、及びそれを用いた画像形成装置に関するものであり、より詳細には、そのトナーによって定着性が改善される複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ等に用いられる電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、光導電性物質を含む感光層を形成した感光体を有し、その感光体表面には電荷を付与して均一に帯電させた後、種々の作像プロセスにて画像情報に対応する静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像手段から供給されるトナーまたはトナーとキャリアよりなる現像剤によりトナー像に現像される。トナー像は紙などの被記録媒体に直接転写、又は中間転写媒体にいったん転写した後に被記録媒体に転写して画像が形成される。被記録媒体上に転写されたトナー像を被記録媒体上に定着させるため、画像形成装置には加熱手段と加圧手段を含む熱定着方式の定着手段が設けられる。被記録媒体を加熱および加圧して、トナーを定着させることが一般的である。
近年、地球温暖化対策として省エネ化が志向されている。電子写真方式の画像形成装置においても、トナー像を被記録媒体上に定着させる際の消費電力の低減が求められている。また、熱定着方式では、定着部分が所定の温度まで上昇しないと定着を行えないので、所定の温度まで到達する時間、すなわちウオームアップ時間が必要となる。特に熱源にハロゲンランプを用いた間接加熱により定着ローラを加熱する方式では、長いウオームアップ時間が必要となり不経済である。さらに、熱定着方式では、多色トナー像の記録媒体への定着が、単色トナー像の定着に比べ、時間を要するという問題もある。したがって多色トナー像の定着時間の短縮化も要望される。
トナーを外部から加熱する従来の定着方法では熱伝導により定着部材及びトナーの温度を上げているが、誘電体は熱伝導が悪いためトナー内部の温度を上げようとすると長い時間がかかる。また、トナーを速く加熱しようとして熱源である加熱手段の温度を高くすると温度傾度が大きくなり、トナー内部の温度が十分上がらないまま、各部材の温度が上がりすぎて、部材表面を熱劣化させる。またトナー表面のみを溶融させるため十分な溶融フローができず画像品質が低下する。従って、外部から温度を上げずにトナー内部を十分に加熱しようとすると加熱時間が長くなる。さらにトナーが付着している被記録媒体全体の温度を上げる必要もある。
このような要望に鑑み、マイクロ波加熱などの技術が検討されている。マイクロ波加熱は、加熱対象物質自体を発熱させるため、短時間で内部より加熱することができ、エネルギーを必要部分に集中することができるため効率の良い加熱とすることができる。また余熱が必要ないため始動が早いなどの特徴を有している。従来、これを利用した水分子を含有するカプセルからなるトナーによる定着方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。内部に水を含み、着色剤を含む結着樹脂で水を覆ったカプセルからなるトナーを用いて、定着させる場合に、マイクロ波をトナーに照射することで、水分子の運動による熱エネルギーにより、カプセルのトナーを熱溶解又は溶融させる技術が開示されている。
特開平2−262178号公報
しかしながら、マイクロ波を照射した水分子の発熱エネルギーのみの加熱定着では、被記録媒体上にトナーを十分に定着させるには未だ時間がかかり、実用可能な昇温定着を実現するには多大な照射エネルギーが必要となる。高電力化及び過大化照射装置になり問題が生じる。
したがって、本発明の目的はかかる課題に鑑み、トナーが効率良く照射エネルギーを吸収し、短時間での昇温定着ができるトナー及び、それを用いた省エネ化した実用性のある画像形成装置を提供することである。
本発明のトナーが、コア材と該コア材を被覆する第1のシェル(又は被覆殻)とからなるカプセルを有するトナーであり、該コア材は水、尿素、及びトナーを構成する樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤を含む溶液であり、トナーの定着の際にマイクロ波が照射されて該溶液が発熱して該シェルから溶出させて、該トナーを被記録媒体上に定着させることを特徴とするものである。コア材がマイクロ波の照射により発熱し、周囲のトナーを構成する樹脂(以下、トナー樹脂という。)、即ち結着樹脂、その他の添加樹脂に熱エネルギーを付与し、トナー樹脂を溶解溶融して定着させるものである。
本発明のトナーにおいて、上記カプセルを更に被覆するシェルが複数であっても良く、第2のシェル以降の材料に、トナー樹脂を用いることが好ましい。ここで、第2シェル以降は、トナー中の1個のカプセルのみを被覆しても良く、またカプセルの大きさにもよるが2個以上のカプセルを一緒に分散した状態で被覆するものであっても良い。第1のシェルは厚いほど安定になるが、第1のシェルを破壊する際に、膜厚が厚すぎると溶液を第1のシェルから溶出することが難しくなる。したがって第1のシェルの膜厚はできるだけ薄いことが望ましい。
更に、本発明のトナーにおいて、上記カプセルの第1のシェル材は、架橋構造を有した樹脂を含むことを特徴とする。この場合、第2のシェル材と異ならせることができ、上記カプセルを安定化できる一方、トナー樹脂の選択自由度が広がる。
本発明の画像形成装置は、上記トナーが用いられ、そのトナーにマイクロ波を照射する照射装置が設けられることを特徴とするものである。
また、上記マイクロ波が照射される室内に強制排気を行う排気ファンが設置されていることが好ましい。
更に、本発明の画像装置は、上記トナーが被記録媒体上に定着させる際に、上記照射装置と共に、定着部材と、加熱部材と、これらの間に張架されて周回する無端状定着ベルトと、該定着ベルトを挟んで該定着部材に対向する加圧部材と、を設け、上記加熱部材が上記定着ベルトを加熱し、上記定着ベルトを介して定着部材と上記加圧部材とで形成する定着ニップ部で被記録媒体上にトナー像を定着させるベルト式定着装置を併用することが好ましい。この場合、上記加熱部材において上記定着ベルトと接触して定着ベルトを加熱する加熱部には面状発熱体が配置されていることを特徴とすべきである。
本発明のトナーによれば、水分子を含有するカプセルを含むトナーを定着させる場合、水分子の発熱エネルギーのみでなく、カプセル内に、水に加えて尿素及びトナー樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤を含有させることにより、マイクロ波を照射すると、水分子だけでなく、マイクロ波に対する応答性が高い尿素分子が誘起されトナーを内部から急速に発熱する。また、コア材中で尿素により分散安定化されているトナー樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤を含むため、発熱してコア材が崩壊した際には、その溶剤が溶出して、トナー樹脂である結着樹脂を溶解、膨潤させ、加熱及び膨潤の同時進行により被記録媒体である紙等に迅速に定着する。これまで高速印字では定着部材の熱追従性を確保するために高エネルギーを使用して定着を行っているが、トナーを内部から応答性の速い溶液で発熱及び膨潤させることにより、定着速度を上げることができるため、省エネでの高速印字が可能となる。
本発明のトナーにおいて、カプセルを被覆するシェルが複数である場合、トナーカートリッジ及び現像装置内で長期にわたりトナーを安定に保存することができる。即ち、コア材に対して不溶な第1のシェルとその外にトナー樹脂からなる第2のシェル以降を形成することで、保存中は安定な状態を保持することができる。そして、定着時に定着液に不溶な第1のシェルを内部の発熱膨張破壊及び機械的破壊させ、定着液を第2のシェル材であるトナー樹脂と接触させ、保存安定性と易定着及び即定着(省エネ定着)とを両立することが可能となる。
更に、この場合、カプセルの第1のシェル材は、架橋構造を有した樹脂を含むことを特徴とすることよって、第1のシェル自身の熱膨張を防止し、第1のシェルの易破壊が容易となる。
本発明の画像形成装置によれば、上記照射装置を具備し、上記トナーを用いることにより、定着速度を高め、省エネでの高速印字ができる。
また、上記マイクロ波が照射される室内に強制排気を行うことにより、カプセルに含有されるコア材が定着時に放出しても、定着装置のアプリケーター内壁の付着を防止し、被記録媒体上に液滴が落下することを防止又は抑制することができる。
更に、照射装置とベルト式定着装置を併用することにより、トナーを内外から同時に加熱することができ、定着速度を更に速めることができる。また、この場合に、加圧手段に従来の2ローラ方式の定着装置を用いると、ローラの熱容量が大きく、省エネ上好ましくないが、本願発明のように、定着ベルトを介して加熱する場合には、熱容量の小さなベルト式定着装置で短時間ウオームアップが可能となり、待機時間を減らしてスリープ状態とすることができるため、効果的な省エネとすることができる。更に、加熱部材において上記定着ベルトを加熱する加熱部には面状発熱体が配置すると、さらに省エネ性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1(a)及び(b)は、本実施の形態を示すトナーの断面図である。図2はカラー複合機の基本的な概略構成図である。図3は、本実施の形態の画像形成装置の定着装置の構成を示す断面図である。図4は、図3の定着装置のベルト式定着装置部分の詳細断面図である。図5は、ベルト式定着装置の加熱手段部分の概略説明図である。図6は加熱手段に使用される面状発熱体の発熱パターン部品の展開図である。
尚、本発明のトナー及び画像形成装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態のトナーa、及びbは、コア1および第1のシェル2からなるカプセル3と、カプセル3を被覆する第2のシェル4により構成されたもの、及びカプセル3を第2のシェル4、及び第3のシェル5で構成されたもの等がある。尚、本発明のトナーにあっては、第3のシェル5以降されにこれらを被覆するシェルを必要により有していて良い。また、第2のシェル4はその説明を容易にするため、1個のカプセル3を被覆するものとしたが、カプセル3に小径なものを使用して、第2のシェル内に複数のカプセル3を均一に分散させていても良い。
コア材は、水、尿素、更にトナー樹脂(トナーの結着樹脂又はバインダー樹脂)を溶解又は膨潤させる液体を含む定着液である。定着液の具体例としては、マイクロ波に応答性のある水及びそれに溶解する尿素からなる尿素溶液であって、トナー樹脂を溶解又は膨潤させる作用を有し、尿素水溶液に容易に分散する溶剤を含むことである。
上記溶剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン類、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルブチルエーテル、メチルイソブチルエーテル、ジメチルエーテルなどのエーテル類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、フタル酸などのカルボン酸とメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類とから形成されたエステル類などが挙げられる。これらをその他の溶剤と組み合わせて、SP値及び蒸発速度を調整して使用してもよい。結着樹脂にポリエステルを使用する場合、SP値的に近い溶剤としてエステル類を使用するのが好ましい。
トナー定着液のトナー中における含有量は特に限定されず、広い範囲から適宜選択できるが、好ましくはトナー樹脂の100質量部に対して10〜110質量部が好ましい。特に好ましくは20〜100質量部である。10質量部未満では定着液による発熱効果及び膨潤効果が不十分であり、またマイクロ波による励起効果が小さいため定着性が確保できない場合がある。また、110質量部を超えると、コア材含有量が多いためカプセル化ができない場合がある。またカプセル内から溶出した定着液の蒸発が遅く、残留定着液によりブロッキングする場合がある。
また、定着液におけるトナー樹脂を膨潤又は溶解させる溶剤の含有量は、定着液の1〜50質量%、さらに好ましくは定着液の10〜40質量%である。1質量%未満では、トナーの軟化又は膨潤しないため、トナーの被記録媒体への定着強度が得られず、迅速な定着ができない虞がある。また50質量%を超えると、相対的に水成分が減少し、カプセル化ができない場合がある。また溶剤成分が残留し、ブロッキングが発生することがある。
また定着液は尿素を含む。トナー樹脂を膨潤又は溶解させる溶剤が水に対して不溶な場合、水への分散を尿素により補助することができる。溶剤を安定な定着液としてトナー中に存在させることができる。また、尿素はマイクロ波に対して効率的な励起が可能な物質であるため、水だけでなく尿素の熱運動によりトナーを内部から十分に発熱することが可能となる。定着液中に尿素の含有量は、0.1〜15質量%、さらに好ましくは1〜10質量%である。0.1質量%よりも少ないとマイクロ波による励起加熱効果が少なく、またトナー樹脂を膨潤又は溶解させる溶剤の水への分散状態を不安定にさせる。15質量%を超えると保水力により定着画像の吸湿性が問題となる場合がある。
定着液には、水、尿素、トナー樹脂を膨潤又は溶解させる溶剤の他に、トナー樹脂を膨潤又は溶解させる溶剤を水中に安定に分散させる界面活性剤、或いはトナー樹脂との濡れを促進させる界面活性剤を添加できる。界面活性剤としては公知のものを使用でき、例えば脂肪酸誘導体硫酸エステル塩、燐酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、4級アンモニウム塩、3級スルホニウム塩、脂肪族及び芳香族アミンなどの陽イオン界面活性剤、アミノ酸エステル、アミノ酸などの両性イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン界面活性剤などが挙げられる。
第1のシェルは、カプセルを維持するためのもので、保管から現像、未定着状態においては簡単に破壊されず、定着時のマイクロ波加熱、外部加熱、加圧により破壊され得ることができることが好ましい。第1のシェルの厚みはコア材である定着液が上記加熱、加圧力で破壊される厚みであり、10〜100nmが好ましいく、より好ましくは20〜80nmである。10nmよりも薄いと現像槽内でのストレスに耐えられない。100nmを超えると定着時の加熱及び加圧により破壊されない。
第1のシェル材は、コア材に対して不溶な材料からなり、架橋構造を有する樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂では加熱により熱膨張して却って破壊されにくい。金属酸化物は、熱容量が大きく、トナーの加熱に余分なエネルギーを消費することになるため第1のシェル材としては適さない。具体的には、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコールなどの架橋樹脂が挙げられる。
第2のシェル材以降は、トナー樹脂を含んでよい。トナー樹脂は一般的トナーの結着樹脂に相当し、着色剤、および離型材等、その他の充填剤を含有していても良い。
上述の図1(a)及び(b)に示すトナーa、bの場合、第2のシェル材は、低温定着用に設計した低分子量ポリエステル樹脂、着色剤および離型材等からなる。また、第3のシェル材は、第2シェル材に対しての耐ブロッキング性を確保するための高ブロッキング性樹脂から構成することが好ましい。例えば第3のシェル材は、第1のシェル材より高いガラス転移点温度(Tg)の樹脂などで構成することが好ましい。尚、第2及び第3のシェル材には、トナーの帯電状態を安定にするため、帯電制御材としてサリチル酸ジルコニウム錯体を添加してもよい。またトナーの流動性向上材として疎水性コロイダルシリカ、酸化チタンなどの金属酸化物をトナーの外添剤として使用しても良い。
トナー樹脂としては、トナーを軟化または膨潤させる定着液により溶解または膨潤する樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリスチレン、スチレンの置換体の単独重合体、スチレン系重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタンなどが挙げられる。トナー樹脂としては、1種を単独で使用でき、または2種以上を併用できる。このようなトナー主樹脂の中でも、カラートナー用としては、保存性、耐久性、発色性、溶融速度などの点から、軟化点が100〜150℃、ガラス点移転が50〜80℃の樹脂が好ましく、中でもポリエステル樹脂が特に好ましい。ポリエステルは溶解又は膨潤させる溶解性パラメーター(SP値)が適切な溶剤が容易に選択又は配合設計が可能で、軟化又は膨潤した状態で透明である。したがって、多色トナー像を定着液にて定着すると、結着樹脂であるポリエステル事態が透明化するため、滅法混色により十分な発色が得られる。
また、トナーに結着樹脂よりも軟化点および硬度の高い樹脂を用いても良い。樹脂と定着液に含有させる膨潤または溶解させることが可能なSP値を有する溶剤の選択により定着液による定着が可能である。軟化点および硬度の高い樹脂を用いれば、現像の際の負荷による劣化が防止され、長期間にわたって画質劣化のない良好な発色が得られる。
着色剤としては、従来、電子写真方式の画像形成技術において使用されるトナー用顔料を使用できるが、定着液によるにじみを防止するため、定着液に溶解しない顔料が好ましい。顔料の具体例は、アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、イソインドリノン系顔料、イソインドリン系顔料、ジオキサジン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属策体系顔料などの有機顔料、カーボンブラック、酸化チタン、モリブデンレッド、クロームエロー、チタンエロー、ベルリンブルーなどの向き顔料、アルミニウム粉、マイカ粉などの光輝材料粒子などが挙げられる。顔料は1種単独で使用することもできるが、複数を併用して使用することもできる。
離型材は、各種ワックスを使用できる。ワックスとしては定着液によりなんか又は膨潤するものであれば特に制限はなく、具体例としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックスなどが挙げられる。
トナーの体積平均粒子径は、特に制限はないが、好ましくは2〜7μmである。小粒子径トナーを用いることにより高品位な画像を形成することが可能となる。また小粒子径となるとコア材の量が少ないため、マイクロ波加熱による昇温が速く、短時間で定着が可能となる。また、トナー粒子径が小さくなれば記録媒体の被覆率を上げることができるため、低付着量での高画質化が達成でき、ランニングコストが低下する。しかし、2μm以下より小さいと、トナーの流動性が極端に悪くなり、現像性不良による画質低下を引き起こす。7μmを超えると、熱容量が大きくなるため、マイクロ波加熱したとしても昇温が遅くなる。また定着液がトナー樹脂を膨潤又は溶解するのに樹脂の塊が大きく膨潤又は溶解速度が低下し、定着速度が遅くなる。また画像のエッジ制度が悪くなるため画質低下にもなる。
トナー自体の軟化点およびガラス転移温度に制限はないが、マイクロ波及び加熱加圧定着条件との関係において最適化されるのが好ましい。
本発明のトナーの製法は、界面重合法、重合法、コアセルベーション法、気中懸濁被覆法、噴霧乾燥法、高速気流中衝撃法など公知のカプセル化法が利用できる。
次に、画像形成装置の本実施例の形態では、本発明の画像形成装置をカラー複合機に適用した場合であり、以下、この発明の最良の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置を説明する。
図2は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成を示す説明図である。
本体装置である画像形成装置100は、読み取った原稿の画像データやネットワーク等を介して送信された画像データに基づいて用紙(被記録媒体)に対して多色および単色の画像を形成する。画像形成装置100は、露光ユニットE、感光体ドラム(本発明の像担持体に相当する。)101(101a〜101d)、現像装置102(102a〜102d)、帯電ローラ103(103a〜103d)、クリーニングユニット104(104a〜104d)、中間転写ベルト11、一次転写ローラ13(13a〜13d)、二次転写ローラ14、定着装置15、用紙搬送路P1,P2,P3、給紙カセット16、手差し給紙トレイ17及び排紙トレイ18等を備えている。
画像形成装置100は、ブラック(K)及びカラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色の各色相に対応した画像データを用いて画像形成部Pa〜Pdにおいて画像形成を行う。画像形成部Pa〜Pdは、同様の構成であり、例えばブラックの画像形成部Paは、感光体ドラム101a、現像装置102a、帯電ローラ103a、転写ローラ13a及びクリーニングユニット104a等から構成される。この画像形成部Pa〜Pdは、中間転写ベルト11の移動方向(副走査方向)に一列に配列されている。
帯電ローラ103は、感光体ドラム101の表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。帯電ローラ103に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、又は、帯電ワイヤを用いた非接触方式の帯電器を用いることもできる。この発明の露光装置である露光ユニットEは、図示しない半導体レーザ、ポリゴンミラー4及び第1反射ミラー7及び第2反射ミラー8等を備えており、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによって変調されたレーザビーム等の光ビームのそれぞれを感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに照射する。感光体ドラム101a〜101dのそれぞれには、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによる静電潜像が形成される。
現像装置102は、静電潜像が形成された感光体ドラム101の表面にトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。現像装置102a〜102dのそれぞれは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを収納しており、感光体ドラム101a〜101dのそれぞれに形成された各色相の静電潜像をブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像に顕像化する。クリーニングユニット104は、現像・画像転写後における感光体ドラム101上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム101の上方に配置されている中間転写ベルト11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとの間に張架されてループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト11の外周面は、感光体ドラム101d、感光体ドラム101c、感光体ドラム101b及び感光体ドラム101aにこの順に対向する。この中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム101a〜101dに対向する位置に、一次転写ローラ13a〜13dが配置されている。
中間転写ベルト11が感光体ドラム101a〜101dに対向する位置のそれぞれが一次転写位置である。また、中間転写ベルト11は、厚さ100〜150μm程度のフィルムで形成されている。
一次転写ローラ13a〜13dには、感光体ドラム101a〜101dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加される。これによって、感光体ドラム101(101a〜101d)に形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト11の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
但し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4つの感光体ドラム101a〜101dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体101のみにおいて静電潜像及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム101aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト11の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
各一次転写ローラ13a〜13dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)を素材とする軸の表面を導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により被覆して構成されており、導電性の弾性材によって中間転写ベルト11に均一に高電圧を印加する。
各一次転写位置において中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、二次転写ローラ14との対向位置である二次転写位置に搬送される。二次転写ローラ14は、画像形成時において、内周面が駆動ローラ11aの周面に接触する中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。給紙カセット16又は手差し給紙トレイ17から給紙された用紙が二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間を通過する際に、二次転写ローラ14にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト11の外周面から用紙の表面にトナー像が転写される。
なお、感光体ドラム101から中間転写ベルト11に付着したトナーのうち用紙上に転写されずに中間転写ベルト11上に残存したトナーは、次工程での混色を防止するために、クリーニングユニット12によって回収される。
トナー像が転写された用紙は、定着装置15に導かれ、加熱ローラ15aと加圧ローラ15bとの間を通過して加熱及び加圧を受ける。これによって、トナー像が、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、排紙ローラ18aによって排紙トレイ18上に排出される。
画像形成装置100には、用紙カセット16に収納されている用紙を二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間及び定着装置15を経由して排紙トレイ18に送るための略垂直方向の用紙搬送路P1が設けられている。用紙搬送路P1には、用紙カセット16内の用紙を一枚ずつ用紙搬送路P1内に繰り出すピックアップローラ16a、繰り出された用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラr、搬送されてきた用紙を所定のタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導くレジストローラ19、及び、用紙を排紙トレイ18に排出する排紙ローラ18aが配置されている。
また、画像形成装置100の内部には、手差し給紙トレイ17からレジストローラ19に至る間に、ピックアップローラ17a及び搬送ローラrを配置した用紙搬送路P2が形成されている。さらに、排紙ローラ18aから用紙搬送路P1におけるレジストローラ19の上流側に至る間には、用紙搬送路P3が形成されている。
排紙ローラ18aは、正逆両方向に回転自在にされており、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時、及び、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成における第2面画像形成時に正転方向に駆動されて用紙を排紙トレイ18に排出する。一方、両面画像形成における第1面画像形成時には、排出ローラ18aは、用紙の後端が定着装置15を通過するまで正転方向に駆動された後、用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動されて用紙を用紙搬送路P3内に導く。これによって、両面画像形成時に片面のみに画像が形成された用紙は、表裏面及び前後端を反転した状態で用紙搬送路P1に導かれる。
レジストローラ19は、用紙カセット16若しくは手差し給紙トレイ17から給紙され、又は、用紙搬送路P3を経由して搬送された用紙を、中間転写ベルト11の回転に同期したタイミングで2次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間に導く。このため、レジストローラ19は、感光体ドラム101や中間転写ベルト11の動作開始時には回転を停止しており、中間転写ベルト11の回転に先立って給紙又は搬送された用紙は、前端をレジストローラ19に当接させた状態で用紙搬送路P1内における移動を停止する。この後、レジストローラ19は、2次転写ローラ14と中間転写ベルト11とが圧接する位置で、用紙の前端部と中間転写ベルト11上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで回転を開始する。
なお、画像形成部Pa〜Pdの全てにおいて画像形成が行われるフルカラー画像形成時には、一次転写ローラ13a〜13dが中間転写ベルト11を感光体ドラム101a〜101dの全てに圧接させる。一方、画像形成部Paのみにおいて画像形成が行われるモノクロ画像形成時には、一次転写ローラ13aのみを中間転写ベルト11を感光体ドラム101aに圧接させる。
本実施態様の定着ユニット(定着装置)の構成について図3ないし図6を用いて説明する。
定着装置は、記録紙(被記録媒体)の表面に形成された未定着のトナー画像を、熱および圧力により記録紙上に定着させるものである。なお、この未定着のトナー画像は、例えば、上述したトナーからなる、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性二成分現像剤(非磁性トナーおよびキャリア)、磁性現像剤(磁性トナー)等の現像剤(トナー)によって形成される。
図3に示すように、定着装置31は、マイクロ波発振機32(発振周波数2450MHz、マグネトロン)とアプリケーター33(照射室)からなるマイクロ波照射装置34を有しており、プロセス速度により、マイクロ波照射装置34だけでなく、その記録紙35搬送方向下流にベルト式定着装置36を配置して構成される。
図3〜図6に従って説明すると、記録紙35上に転写されたトナーa、bに、マイクロ波発振機32よりマイクロ波を照射する。このとき、トナー内の水分子及び尿素分子が励起され熱エネルギーを発生する。そして、第1のシェルが破壊、溶解し、熱定着液による溶融、膨潤により記録紙35にトナー樹脂が定着される。マイクロ波加熱は水分子及び尿素分子を励起することによる加熱であり、トナー内部から発熱するため、トナー定着が迅速になされる。また、印刷プロセス速度が速い場合、マイクロ波加熱の熱エネルギーを補足するため、その下流のベルト式定着装置36の加熱手段37をオン設定して補足加熱して十分な定着することができる。
尚、上記マイクロ波が照射されるアプリケーター33の室内に強制排気を行う排気ファン41が設置されている。
ベルト式定着装置36は、基本的な部材として定着ローラ38と、架橋円筒部を備えた加熱手段37と、これらの間に張架されて周回する無端状定着ベルト39と、定着ベルト39を挟んで定着ローラ38に対向する加圧ローラ40とからなる。加熱手段37が定着ベルト39を架橋円筒部面で加熱して、定着ベルト39を介して定着ローラ38と加圧ローラ40のニップ部49で上述の補助加熱をトナーa、bに加えている。尚、印刷プロセスの速度等に負荷がかからない場合は、補助加熱を不要または弱調整する。このような組合せにより、定着装置31全体での省エネ化が容易にできる。
図4〜図6に示すように、補助的に加熱の調整をするには、加熱手段37に抵抗発熱体からなる面状発熱体42を用いたベルト式定着装置36で構成されたものが好ましい。このような構成にあっては、補助加熱を不要または適宜調整することが更に容易にできる。
図4に示すように、照射装置34の下流のベルト式定着装置36は、加熱手段架橋円筒部を具備した加熱手段37が定着ベルト39と接触して定着ベルト39を加熱することができる。また、ベルト式定着装置36は定着ベルト39と加圧ローラ40とで形成する定着ニップ部49を、所定の定着速度(本実施の形態では220mm/sec)および複写速度で被記録媒体である記録紙35が通過したとき、記録紙35上に担持されている上述のトナー像を記録紙35上に加圧して定着する。
定着ローラ38は、定着ベルト39を介して加圧ローラ40に圧接することで定着ニップ部49を形成すると同時に、定着ベルト39を介して加圧ローラ40に対向しかつ圧接し、回転自在に設けられている。定着ローラ38は、直径が30mmで、その内側から順に芯金、弾性層が形成された2層構造からなり、芯金には、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属あるいはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性を有するゴム材料が適している。なお、本実施の形態では、定着ローラ38が定着ベルト39を介して加圧ローラ40に圧接するときの力は、216N程度である。
加圧ローラ40は、図示しない駆動モーター(駆動手段)により回転軸線まわりに回転方向B方向に回転駆動することによって、定着ベルト39を搬送する。加圧ローラ40は、その内側から順に芯金、弾性層、離型層が形成された3層構造からなっている。芯金には、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属あるいはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性を有するゴム材料が適しており、離型層にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が適している。また、加圧ローラ40の内部には、加圧ローラ40を加熱するヒーターランプ52が配置されている。制御回路(不図示)が電源回路(不図示)からヒーターランプ52に電力を供給(通電)させることによって、ヒーターランプ52が発光し、ヒーターランプ52から赤外線が放射される。これによって、加圧ローラ40の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加圧ローラ40全体が加熱される。
定着ベルト39は、加熱手段37の架橋円筒部に設けた面状発熱体42によって所定の温度に加熱され、定着ニップ部49を通過する未定着トナーa、bの像及び記録紙35を加熱する。定着ベルト39は、直径50mmの無端状のベルトで、加熱手段37と定着ローラ38によって懸架され、定着ローラ38に所定の角度で巻きかかっている。定着ベルト39は、定着ローラ38の回転時には、定着ローラ38に従動して回転方向A方向に回転するようになっている。定着ベルト39は、ポリイミド等の耐熱性樹脂あるいはステンレスやニッケル等の金属材料からなる中空円筒状の基材の表面に、弾性層として耐熱性および弾性に優れたエラストマー材料(たとえばシリコンゴム)が形成され、さらにその表面に離型層として耐熱性および離型性に優れた合成樹脂材料(たとえばPFAやPTFE等のフッ素樹脂)が形成された3層構造となっている。また、基材のポリイミドにフッ素樹脂を内添してもよい。これによって、加熱部材との摺動負荷を低減することができる。
図4〜図6に示すように、ベルト式定着装置36には加熱手段37に面状発熱体42が使用され、定着ローラ39と加熱手段37は、一定の距離離間し、ほぼ軸方向を平行に揃えて配置される。定着ローラ38と加熱手段37との間に張架される定着ベルト39が周回するとき、蛇行防止カラー50で蛇行が防止され、定着ベルト39を安全に周回させる。
加熱手段37は、基材胴部54とその両端のジャーナル部55とからなる中空のロールからなり、胴部54は下半分が切断された切り欠き部を有する略半円弧状の架橋部材を有する。胴部54は、定着ベルト39と接触する摺接部分であり、半円弧状の内側表面には面状発熱体42が、その長手方向が胴部54の軸方向に対応するように内面に固着配置される。胴部54は面状発熱体42で発生する熱を定着ベルト39に伝達するための部分である。そのため、基材胴部54は、高い熱伝導性を有する材料から形成する必要がある。胴部54を構成する材料としては、アルミニウムなどの金属を挙げることができる。
また、定着ベルト39と胴部54には、定着ベルト39との間の摩擦力が低減可能なトップコート層が形成されるのが好ましい。トップコート層を構成する材料としては、PTFE樹脂とPFA樹脂との少なくともいずれか1つの材料を挙げることができる。加熱部材37と定着ベルト39との間の摩擦力を低減することができ、定着ベルト39が摩耗するのを防止して定着ベルト39の高い耐久性を確保することができる。また、定着ベルト39を駆動する定着ローラ38および加圧ローラ40への負荷も低減することができ各ローラの耐久性も確保し、低電力で駆動することが可能となる。
図6は、加熱手段37に設けられる面状発熱体42の抵抗発熱体43によるパターン形成を示す図である。面状発熱体42は、抵抗発熱体43と絶縁層44とを含んで構成され、抵抗発熱体43に電圧が印加されて通電することによって正の抵抗温度特性を有して発熱する。絶縁層44は、アルミナなどのセラミックス材料、マイカシート、及びポリイミド樹脂などの耐熱性ポリマー材料などによって形成される層であり、抵抗発熱体43が形成される面状発熱体42の基層となる。抵抗発熱体43は、全体として一定の形状の面を構成して発熱パターンを形成して、絶縁層44の厚み方向一表面に形成されている。この抵抗発熱体43が形成する発熱パターンが、面状発熱体42における発熱領域となる。発熱パターンは、ほぼ九十九折りの線状発熱部46と給電端子部45からなり、給電端子部45を介して制御装置47及び電源48に結線している。複数の線状発熱部46部は、絶縁層の長手方向(面状発熱体の長手方向)と略直交する方向に延びて、それぞれ略平行な状態で絶縁層の一表面に形成されている。線状発熱部46は、体積抵抗率が107.3×10−8Ωcm程度のニッケルクロムを主成分とした材料、又は体積低効率73.7×10−8Ωcm程度のステンレス材料などからなる。給電端子部45を構成する材料としては、上記の材料を使用する場合は幅を大きくし、抵抗を小さくすることで発熱を抑制するように設置する必要がある。
本実施の形態では、抵抗発熱体43は、給電端子部45にAC100Vの電圧が印加されることで、1000W程度の熱エネルギーが発生するようになっている。
また、絶縁層44表面に形成される抵抗発熱体43において隣接する複数の線状発熱部同士の間隔は、面状発熱体42の長手方向両端部の所定領域内で、中央部から両端部側に向かうにつれて、小さくなるように設定されるのが好ましい。このとき、前記所定領域内に形成される複数の線状発熱部46同士の間隔は、それぞれ1つずつ変化させてもよいし、同じでもよい。加熱手段としてこのような面状発熱体42を使用した場合、定着ベルト39の表面温度は、伝熱される熱と放熱される熱とのバランスで決まる。定着ベルト39の両側端部からの放熱量は多くなる傾向がでるため、面状発熱体42の両端部の温度は中央部よりも低くなり、長手方向全域(定着ベルトの幅方向)にわたって均一な温度分布できない。そこで、前述したように、通電によって発熱する抵抗発熱体43の線状発熱部同士の間隔を、面状発熱体42の長手方向両端部の所定領域内で、中央部から両端部側に向かうにつれて小さくなるように設定する。これにより、所定領域内における電力密度が上る。そのため、面状発熱体42の所定領域に対応する両端部からの放熱損失を抑制して、面状発熱体42の長手方向における温度分布の均一化を可能している。
なお、前記所定領域の範囲は、たとえば、定着装置に通紙される記録紙の幅などを考慮して設定すればよい。具体的には、定着ベルト39に対向して配置される面状発熱体42の前記所定領域が、記録紙の搬送方向両側端部よりも外側に配置されることがないように、前記所定領域の範囲を設定する。これによって、定着装置に通紙される記録紙は、記録紙の搬送方向両側端部で発熱量が大きい状態の定着ベルトと接触することになる。そのため、記録紙は、搬送方向両側端部での放熱損失が抑制された状態で両側端部と中央部とで温度差がなく、全領域にわたって温度分布の均一化が図られた状態で通紙される。
本実施の形態では、前記所定領域の範囲は、面状発熱体42の長手方向両端部において最も外側に配置される2本の線状発熱部46を含んだ範囲に設定される。そして、所定領域内の2本の線状発熱部46同士の間隔が6.4mmに設定され、その他の線状発熱部46同士の間隔が7.5mmに設定されている。
また、面状発熱体42においては、絶縁層44上に形成される抵抗発熱体43を覆うように、低摩擦抵抗率の材料からなるコート層を形成してもよい。
尚、面状発熱体42を上述した基材胴部54を介することなく、直接定着ベルト39と接触するように配置した場合、面状発熱体42の表面にコート層を設けることにより、面状発熱体42と定着ベルト39との間の摩擦力を低減することができ、定着ベルト39が摩耗するのを防止して定着ベルト39の高い耐久性を確保することができる。コート層を構成する材料としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂とPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)樹脂との少なくともいずれか1つの材料を挙げることができる。
また、面状発熱体42における、線状発熱部46および給電端子部45を有する抵抗発熱体43を絶縁層44上に形成する方法は、この分野で常用される方法を適用することができ、たとえば、塗装、溶射、印刷、接着などの方法を挙げることができる。また、面状発熱体42において抵抗発熱体43の線状発熱部46の延在方向は、面状発熱体42の長手方向に対して所定の角度θだけ傾斜していることが好ましく、これによって面状発熱体表面における温度分布が均一なものとなる。
このような加熱手段37は、通電によって面状発熱体42の抵抗発熱体が局所的に剥離することや破壊することはなく、局所的に過度の発熱が発生するのを防止する。したがって、加熱手段37は、長期に亘り信頼性と安全性を確保したものとなり、加熱手段37の寿命を長く維持することができる。
加熱手段37のジャーナル部55は、胴部54の両端部に形成される部分であり、加熱手段37自身が定着ベルト39との摩擦力で回転しないように、定着装置等のサイドフレーム56に固定されている。このように、加熱手段37自身は回転しないように構成されているので、面状発熱体42が発熱するときに面状発熱体42に高電流が供給されても、安全性を充分確保することができる。
さらに、ジャーナル部55には、定着ベルト39が回転摺動するときに、上述したように蛇行するのを防止する蛇行防止用カラー50が定着ベルト39の端部に接触するように形成されている。なお、蛇行防止用カラー50としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)からなるカラーを用いることができるが、これに限定されるものではなく、加熱部材37と独立で回転できる構成のものであればよい。このように、蛇行防止用カラー50が独自に回転自在であれば、定着ベルト39が蛇行防止用カラー50に当接しても負荷がかかることなく摺動せず、定着ベルト39がわれてしまうのを防止して、定着ベルト39の耐久性を高く維持することができる。
尚、ベルト式定着装置36において、面状発熱体42は、定着ローラ38の軸方向に平行に延びて、胴部54の半円弧状内側表面に沿うように形成される。このとき、面状発熱体42が有する絶縁層44が、胴部54と接触する側となるように形成されるのが好ましい。これによって、面状発熱体42が有する抵抗発熱体43と基材胴部54との間の絶縁を確保することができ、より安全な加熱部材37とすることができる。
また、ベルト式定着装置36においては、温度検知手段として、定着ベルト39の周面には発熱体側サーミスタ57、加圧ローラ40の周面には加圧ローラ側サーミスタ58が配設されており、それぞれの表面温度を検出するようになっている。そして、各サーミスタ57、58によって検出された温度データに基づいて、温度制御手段としての制御回路(不図示)が、定着ベルト39、加圧ローラ40の表面温度を所定の温度にするように、面状発熱体42およびヒーターランプ52への給電電力(通電)を制御する。
以上のように構成される定着装置31は、水、尿素、およびトナー樹脂を溶解または膨潤させる溶剤をコア材に含有し、コア材に対して不溶な材料からなるシェル、及び該シェルの外側にトナー樹脂からなるシェルから構成されるトナーに、マイクロ波を照射することにより、トナーの保存安定性を確保しながら、水分子及び尿素分子を励起することによりトナー内部から効率的加熱するとともに定着液により低温で定着させるとことが可能となり、省エネかつ高速での定着性を確保することが可能となる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1において使用した定着装置は、マイクロ波加熱装置(発振周波数:2450MHZ、マグネトロン)と加圧手段のみとを含む定着装置である。この定着装置を複写機(商品名:MX−4500N、シャープ株式会社製)に搭載した。
画像形成装置の現像槽に収容されるトナーは、体積平均粒子径6μm、次のコア材および第1及び第2シェル材と外添剤とからなる。
コア材:水(14重量%)、フタル酸ジメチル(6重量%)、エチルアルコール(20重量%)。
第1シェル:ポリウレタン(5重量%)。
第2シェル:ポリエステル樹脂(49.2重量%)、有機顔料(キナクリドン)(2.8重量%)、ワックス(2.5重量%)、帯電制御剤(0.5重量%)、外添剤(0.1重量%)とした。
画像形成装置はマイクロ波加熱部の加熱によりトナーを定着することができた。
(実施例2)
実施例2において使用した定着装置は、前述したマイクロ波加熱装置と面状発熱ベルト定着装置を併用したものである。この定着装置を複写機(商品名:MX−7000N、シャープ株式会社製)に搭載した。実施例2における詳細条件は、以下のようにした。トナーは実施例1と同様なものを使用した。
<定着ローラ>
直径が30mmで、芯金が直径15mmのステンレス鋼、弾性層が厚さ3mmのシリコンスポンジゴムであるものを使用した。
<加圧ローラ>
直径が30mmでシリコンソリッドゴムからなり、離型層には厚さ30μmのPFAチューブ、内部に定格電力400Wのヒーターランプを配置したものを使用した。
<定着ベルト>
ベルト基材に厚さ70μmのポリイミド、弾性層に厚さ150μmのシリコンゴム、離型層に厚さ30μmのPTFEコートが形成されたベルトを使用した。
<蛇行防止用カラー>
内径20mm、直径32mm、幅7mmのポリフェニレンサルファイド(PPS)カラーを、定着ベルト端部と接するように配置した。
<加熱手段>
基材:胴部の直径が28mm、ジャーナル部の直径が20mmであり、肉厚1mmのアルミ製パイプ、ベルト摺動部は半分をカットした円弧状とした。
面状発熱体:実施例2において使用した面状発熱体は、前述した面状発熱体である。面状発熱体において、定着ローラの軸線方向に対応して延びる方向である長手方向の長さは330mmとし、基材胴部の円弧状内側表面に、プラズマ溶射にて、アルミナからなる絶縁層を形成し、面状発熱体の発熱パターンに従いマスキング材を貼付け、それらの表面に抵抗発熱体としてニッケルクロムを主成分とした材料(体積抵抗率:107.3×10−8Ωcm)を用いて線状発熱部を、さらに銅(体積抵抗率:1.55×10−8Ωcm)を用いて接続部を、プラズマ溶射してパターンを形成した後、マスキング材を除去し、それらの表面にPTFE層を20μmの厚みでコーティングし、給電端子部にリード線を接続した。このとき、加熱手段の全発熱体の電気抵抗は、25℃で10.10Ωであった。
なお、抵抗発熱体は、その幅は6.6mmであり、隣接する線状発熱部同士の間隔および線状発熱部の傾斜角θは、発熱領域の電力量、印加電圧および使用する抵抗発熱体の体積抵抗率から設置する線状発熱部の幅、長さおよび膜厚を試算し、画像領域の定着ベルトの表面温度分布を放射温度計で実測するとともに定着画像の定着性を確認することにより調整して決定した。なお、線状発熱部の傾斜角θは70°であった。
<サーミスタ>
発熱体側サーミスタとして非接触赤外線方式のセンサを軸方向中央部に1台設置し、加圧ローラ側サーミスタとして接触式サーミスタを使用した。
<制御手段>
発熱体側サーミスタによって検出された温度と、各抵抗発熱体に対する算出電力値とから、分割された発熱領域に対する給電を制御するようにした。また、加圧ローラ側サーミスタによって検出された温度に基づいて、加圧ローラのヒータランプに対する給電を制御するようにした。
<定着条件>
定着ニップ部長さ:7mm(定着ニップ部の記録紙搬送方向の長さ)
定着速度:350mm/sec
加熱ニップ部長さ:44mm(定着ベルトと加熱部材との記録紙搬送方向の接触長さ)
加熱ニップ部幅:330mm(定着ローラの軸線方向に対応する長さ)
加熱部材に100V電源および制御手段を接続し、放射温度計を用いて測定した表面温度が200℃まで昇温したときの面状発熱体の各抵抗発熱体の電気抵抗値を測定したところ、全体の電気抵抗値が10.14Ωであり、中央部が16.90Ω、両端部が50.7Ωであった。
マイクロ波加熱装置から2450MHzの周波数を照射し、その下流部において面状発熱体全体通電した場合、連続通紙での画像濃度むらはほとんどなく、高品質の画像が得られた。
本発明のトナー及び画像形成装置は、トナーが効率良く照射エネルギーを取り込み、短時間での昇温定着ができ、それを用いた画像形成装置は省エネ化した実用性のある産業上の利用可能性の高いものである。
図1(a)及び(b)は、本実施の形態を示すトナーの断面図である。 図2はカラー複合機の基本的な概略構成図である。 図3は、本実施の形態の画像形成装置の定着装置の構成を示す断面図である。 図4は、図3の定着装置のベルト式定着装置部分の詳細断面図である。 図5は、ベルト式定着装置の加熱手段部分の概略説明図である。 図6は加熱手段に使用される面状発熱体の発熱パターン部品の展開図である。
符号の説明
1 ・・・コア材
2 ・・・第1シェル
3 ・・・カプセル
4 ・・・第2シェル
31・・・定着装置
32・・・マイクロ波の照射装置
35・・・ベルト式定着装置

Claims (7)

  1. コア材と該コア材を被覆する第1のシェルとからなるカプセルを有するトナーであり、
    該コア材は水、尿素及びトナーを構成する樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤を含む溶液であり、トナーの定着の際にマイクロ波が照射されて該溶液が発熱して該シェルから溶出して、該トナーを構成する樹脂を被記録媒体上に定着させることを特徴とするトナー。
  2. 上記トナー中に少なくとも1又は2以上のカプセルを一緒に被覆する第2のシェルが設けられ、トナーを構成する樹脂が、第2のシェル材に含まれる請求項1記載のトナー。
  3. 上記カプセルを構成する第1のシェル材は、架橋構造を有した樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は2の何れかの項に記載のトナー。
  4. 請求項1〜3の何れかの項に記載のトナーを使用する画像装置であって、
    上記マイクロ波を照射する照射装置が設けられる画像形成装置。
  5. 上記マイクロ波が照射される室内に強制排気を行う排気ファンが設置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 上記トナーが被記録媒体上に定着させる際に、上記照射装置と共に、
    定着部材と、加熱部材と、これらの間に張架されて周回する無端状定着ベルトと、該定着ベルトを挟んで該定着部材に対向する加圧部材と、を設け、上記加熱部材が上記定着ベルトを加熱し、上記定着ベルトを介して定着部材と上記加圧部材とで形成する定着ニップ部で被記録媒体上にトナー像を定着させるベルト式定着装置を具備する請求項4又は5の何れかの項に記載の画像形成装置。
  7. 上記加熱部材において上記定着ベルトと接触して定着ベルトを加熱する加熱部には面状発熱体が配置されている請求項6に記載の画像形成装置。
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