JP2010025801A - 遠隔渦流探傷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査することができ、渦流探傷プローブを被検査面に垂直に一定の力で押し付けることができ、被検査面の凹凸に追従して損傷が少なく、高い検出精度を維持したままで、検出幅が広く、かつ検査速度が速い遠隔渦流探傷装置を提供する。
【解決手段】被検査面1に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置2に取り付けられる遠隔渦流探傷装置10。渦流探傷コイルを内蔵したプローブセンサ11A,11Bをその軸線方向外向きに所定のストロークで付勢する渦流探傷プローブ12と、渦流探傷時に渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持するプローブホルダ14と、プローブホルダを被検査面に沿って進行する進行方向軸21まわり、及びこれに直交する幅方向軸22まわりに揺動可能に支持する支持フレーム16と、支持フレームを被検査面に対して垂直に昇降させる昇降装置18とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査するための遠隔渦流探傷装置に関する。
金属等の導体に交流を流したコイルを近づけると、表面又は内部に存在する欠陥(例えば表面傷)が、コイルに誘起される電流、電圧の変化として検出できる。渦流探傷装置は、この原理を利用した欠陥検出装置である。
以下、渦流探傷に用いるコイルを「渦流探傷コイル」と呼び、渦流探傷コイルを内蔵し被検査体に密着又は近接させるものを「渦流探傷プローブ」と呼ぶ。
上述した渦流探傷装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
一方、原子炉圧力容器等の内壁面に発生した欠陥部の検出・除去を遠隔操作で行うことを目的として、例えば特許文献2に記載された水中作業装置が、既に提案されている。
特開2002−350406号公報、「渦流探傷装置」 特開平11−211878号公報、「水中作業装置」
例えば、原子力発電所における廃液タンク等の内面検査は、汚染された廃液の存在のため、人間が直接タンク内に入って検査することはできない。そのため、従来は、例えば特許文献2の水中作業装置にCCDカメラを搭載した水中検査ロボットを用いて遠隔操作で点検を行っている。
しかし、CCDカメラを搭載した水中検査ロボットによる検査は、検査時の判定を人の目に頼っているため、見落としが発生するおそれがあった。
また、CCDカメラで微小部分を拡大して検査するため、検査幅が狭く(例えば5mm未満)かつ検査速度が非常に遅い(例えば10mm/sec未満)という問題点があった。
さらに、廃液が不透明(例えば汚染により濁っている場合)には、全く検査ができなかった。
これらの問題点を解決するために、廃液タンク等の内面検査に渦流探傷装置を用いることが従来から強く要望されていた。
しかし、渦流探傷装置では、渦流探傷プローブを被検査面に垂直に一定の力で押し付ける必要があり、従来はこれを検査員が人手で行っており、これを遠隔操作で自動で行うことが困難であった。また、被検査面には、溶接線等の凹凸があり、検査中にこの凹凸に追従できずにプローブを損傷するおそれがあった。
また、単一の渦流探傷プローブの検査範囲は被検査面と接触する狭い領域(直径3〜5mm程度)にすぎず、これを単に大きくすると検出精度が低下する。そのため、従来は、検査幅が狭く(5mm未満)かつ検査速度が遅い問題点があった。
本発明は上述した問題点に鑑みて創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査することができ、渦流探傷プローブを被検査面に垂直に一定の力で押し付けることができ、被検査面の凹凸に追従して損傷が少なく、高い検出精度を維持したままで、検出幅が広く、かつ検査速度が速い遠隔渦流探傷装置を提供することにある。
本発明によれば、被検査面に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置に取り付けられる遠隔渦流探傷装置であって、
渦流探傷コイルを内蔵したプローブセンサをその軸線方向外向きに所定のストロークで付勢する渦流探傷プローブと、
渦流探傷時に前記渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持するプローブホルダと、
該プローブホルダを被検査面に沿って進行する進行方向軸まわり、及びこれに直交する幅方向軸まわりに揺動可能に支持する支持フレームと、
該支持フレームを被検査面に対して垂直に昇降させる昇降装置と、を備えたことを特徴とする遠隔渦流探傷装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記プローブホルダは、その下端に空転可能な3以上の車輪を有し、渦流探傷時に各車輪が被検査面と当接して渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持する。
また、前記渦流探傷プローブは、それぞれ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数のプローブセンサを有し、各プローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように配置されている。
また、別の好ましい実施形態によれば、前記渦流探傷プローブは、複数ずつ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数組のプローブセンサを有し、各組を構成する複数のプローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して斜めに配置されている。
また、前記渦流探傷プローブは、溶接部用プローブと平面用プローブとからなり、
前記プローブホルダは、前記溶接部用プローブを保持する溶接プローブホルダと平面用プローブを保持する平面プローブホルダとからなり、
前記支持フレームは、前記溶接プローブホルダを支持する溶接プローブフレームと平面プローブホルダを支持する平面プローブフレームとからなり、
前記溶接プローブフレームと平面プローブフレームのいずれか一方は、他方に昇降可能に支持され、かつ渦流探傷時に被検査面に対して所定の付勢力で垂直に付勢する付勢装置を備える、ことが好ましい。
上記本発明の構成によれば、液体タンクの内面(被検査面)に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置に本発明の遠隔渦流探傷装置が取り付けられるので、この移動装置を遠隔操作することにより、内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査することができる。
また、この遠隔渦流探傷装置は、プローブホルダを被検査面に沿って進行する進行方向軸まわり(ロール方向)、及びこれに直交する幅方向軸まわり(ピッチ方向)に揺動可能に支持する支持フレームを備えるので、昇降装置で支持フレームを被検査面に対して垂直に移動(下降)させると、支持フレームが進行方向軸まわりにピッチし、かつこれに直交する幅方向軸まわりにチルトして、渦流探傷時にプローブホルダが渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持することができる。
また、この渦流探傷状態において、渦流探傷プローブのプローブセンサは、その軸線方向外向きに所定のストロークで付勢されているので、渦流探傷プローブを被検査面に垂直に一定の力で押し付けることができ、高い検出精度を維持することができる。
また、前記プローブホルダが、その下端に空転可能な3以上の車輪を有し、渦流探傷時に各車輪が被検査面と当接して渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持することにより、被検査面の凹凸に追従して損傷を少なくでき、かつ高い検出精度を維持したままで、検査速度を高めることができる。
さらに、前記渦流探傷プローブが、それぞれ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数のプローブセンサを有し、各プローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように配置されていることにより、高い検出精度を維持したままで、検出幅を広くすることができる。
また、前記渦流探傷プローブが、複数ずつ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数組のプローブセンサを有し、各組を構成する複数のプローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して斜めに配置されていることによっても、高い検出精度を維持したままで、検出幅を広くすることができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明による遠隔渦流探傷装置の全体側面図である。この図において、本発明の遠隔渦流探傷装置10は、被検査面1に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置2に取り付けられている。被検査面1は、例えば原子力発電所における廃液タンク等の内面であり、移動装置2は、例えば特許文献2の水中作業装置である。従って、使用状態において、本発明の遠隔渦流探傷装置10は、移動装置2と共に廃液等の液中に水没した状態となる。
被検査面1は、移動装置2が移動可能な範囲で平面でも曲面であってもよい。また、被検査面1は、渦流探傷が可能な金属面である限り、1〜2mm程度の溶接線や起伏(凹凸)があってもよい。
移動装置2は、図示しない防水ケーブル等を介して、本発明の遠隔渦流探傷装置10と外部の制御装置との間で信号の送受信ができるようになっている。移動装置2は、被検査面1に沿って遠隔操作で移動可能である限り、特許文献2の水中作業装置に限定されず、その他の移動装置であってもよい。
図2は、図1の正面図、図3は図1の平面図である。
図1〜図3において、本発明の遠隔渦流探傷装置10は、渦流探傷プローブ12、プローブホルダ14、支持フレーム16、及び昇降装置18を備える。
渦流探傷プローブ12は、この例では、溶接部用プローブ12Aと平面用プローブ12Bとからなる。各渦流探傷プローブ12A,12Bは、渦流探傷コイルを内蔵したプローブセンサ11A,11Bをその軸線方向外向き(図1,図2で下向き)に所定のストロークで付勢するようになっている。なお、渦流探傷プローブ12の詳細構造に関しては後述する。
プローブホルダ14は、この例では、溶接部用プローブ12Aを保持する溶接プローブホルダ14Aと、平面用プローブ12Bを保持する平面プローブホルダ14Bとからなる。
各プローブホルダ14(14A,14B)は、その下端に空転可能な3以上(この例で4輪)の車輪15を有し、車輪15が被検査面1に接触する渦流探傷時に、各車輪15により渦流探傷プローブ12の軸線方向を被検査面1に対して垂直に保持するようになっている。
3以上の車輪15の配置は、この機能を満たす限りで任意である。なお車輪15の回転方向は、移動装置の進行方向と同一に設定する。
支持フレーム16は、この例では、溶接プローブホルダ14Aを支持する溶接プローブフレーム16Aと、平面プローブホルダ14Bを支持する平面プローブフレーム16Bとからなる。
各支持フレーム16(16A,16B)は、各プローブホルダ14(14A,14B)を被検査面1に沿って進行する進行方向の軸21のまわり、及びこれに直交する幅方向の軸22のまわりに揺動可能に支持している。以下、進行方向の軸21まわりの揺動をロール、幅方向の軸22まわりの揺動をピッチと呼ぶ。
また、この例において、溶接プローブフレーム16Aは、平面プローブフレーム16Bにリニアベアリング24により昇降可能(図3で紙面に直交する方向)に支持されている。さらに、溶接プローブフレーム16Aは、引張ばね25(図2参照)により平面プローブフレーム16Bに対して下方に付勢されており、平面プローブフレーム16Bが下降して所定の高さに位置する渦流探傷時に、溶接プローブフレーム16Aを被検査面1に対して所定の付勢力で垂直下向きに付勢するようになっている。
昇降装置18は、この例では、平面プローブフレーム16Bを被検査面に対して垂直に昇降させ、この平面プローブフレーム16Bの昇降に伴い、引張ばね25で連結された溶接プローブフレーム16Aも昇降するようになっている。
上述した本発明の構成によれば、液体タンクの内面(被検査面)に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置2に本発明の遠隔渦流探傷装置10が取り付けられるので、この移動装置2を遠隔操作することにより、内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査することができる。
また、この遠隔渦流探傷装置10は、進行方向の軸21まわりのロールと幅方向の軸22まわりのピッチが可能な支持フレーム16(16A,16B)を備えるので、昇降装置18で支持フレーム16を被検査面1に対して垂直に移動(下降)させると、支持フレーム16が進行方向軸まわりにロールし、かつこれに直交する幅方向軸まわりにチルトして、プローブホルダ14が渦流探傷時に渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持する。
また、この渦流探傷状態において、渦流探傷プローブ12のプローブセンサは、その軸線方向外向きに所定のストロークで付勢されている。
従って、渦流探傷プローブ12を被検査面1に垂直に一定の力で押し付けることができ、高い検出精度を維持することができる。
また、プローブホルダ14が、その下端に空転可能な3以上の車輪を有し、渦流探傷時に各車輪が被検査面1と当接して渦流探傷プローブ12の軸線方向を被検査面1に対して垂直に保持することにより、被検査面1の凹凸に追従して損傷を少なくでき、かつ高い検出精度を維持したままで、検査速度を高めることができる。
図4は、溶接部用プローブ12Aの構造図である。この図において、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は一部を切断して示す側面拡大図である。
溶接部用プローブ12Aは、この例において、それぞれ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された8本のプローブセンサ11Aを有するアレイプローブである。プローブセンサ11Aは、この例では、本体内の鉛直な円筒穴内を上下に摺動する細長い円筒部とその下端の拡径部からなる。拡径部の上端面と本体との間に、圧縮ばねが所定の圧縮状態で設置されており、常に所定の力で下向に押し付け、かつ所定のストロークの上下動ができるようになっている。所定のストロークは、凹凸に追従できるように設定する。
なお、この図において、本体前後に2本ずつ設けられた合計4本のピン27は、プローブホルダ14に取り付ける際の位置決めピンである。
渦流探傷コイルは、拡径部又は細長い円筒部に封入されており、その信号線(図示せず)は、円筒部上面からプローブセンサ11Aの上下動を妨げない状態で、溶接部用プローブ12Aの上端の信号コードに結線されている。
各プローブセンサ11Aの検出面26は、拡径部の下端面である。図4Bに示すように、8本のプローブセンサ11Aは、被検査面に沿って進行方向(この図で上下方向)に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように配置(この例では千鳥配置)されている。
この配置により、この例では検出面26の直径が4.5mmであり、幅方向最外側の検出面26の間隔を28mmに設定することにより、検査領域の幅を32.5mmに拡大することができる。
図5は、平面用プローブ12Bの構造図である。この図において、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)はプローブセンサ11Bの底面拡大図、(E)は図5Cと左右対称に構成した底面図である。
平面用プローブ12Bは、この例において、複数(この例では2本)ずつ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数組(この例では8組16本)のプローブセンサ11Bを有するアレイプローブである。
溶接部用プローブ12Aと平面用プローブ12Bのプローブセンサの相違は、溶接部と平面用でプローブセンサ内の最適なコイル配置が異なることによる。
2本1組のプローブセンサ11Bは、断面が細長いセンサホルダ28内に一体的に収容され、このセンサホルダ28が、常に所定の力で下向に押し付け、かつ所定のストロークの上下動ができるようになっている。
なお、この図において、本体前後に2本ずつ設けられた合計4本のピン27は、プローブホルダ14に取り付ける際の位置決めピンである。
渦流探傷コイルは、プローブセンサ11Bに封入されており、その信号線(図示せず)は、上面からセンサホルダ28の上下動を妨げない状態で、平面用プローブ12Bの上端の信号コードに結線されている。
各組を構成する複数(この例では2本)のプローブセンサ11Bの検出面29は、被検査面に沿って進行方向(図で下方)に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して斜めに配置されている。平面用プローブ12Bの傾斜配置は、プローブアレイを小型化するためである。
また、複数組のプローブセンサ11Bの検出面29も、被検査面に沿って進行方向(図で下方)に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して斜めに配置されている。
この配置により、この例では検出面29の直径が3.5mmであり、幅方向最外側の検出面29の間隔を38mmに設定することにより、検査領域の幅を41.5mmに拡大することができる。
図6は、本発明の渦流探傷プローブによる渦流探傷領域の説明図である。この図で(A)は、被検査面に沿った渦流探傷プローブの進行前、(B)は進行後を示している。
上述したように、溶接部用プローブ12Aは、8本のプローブセンサ11Aにより、同時に32.5mmの検査領域を検査することができ、平面用プローブ12Bは、8組16本のプローブセンサ11Bにより、同時に41.5mmの検査領域を検査することができる。
また、この例では、1台の溶接部用プローブ12Aと2台の平面用プローブ12Bが、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して配置されている。
従って、この配置により、同時に100mm以上(この例では111mm)の検査領域を検査することができる。
上述した本発明の装置を用いて、渦流探傷試験を実施した。
検査対象として、平板突合せ溶接部とその両側の熱影響部を水中で検査した。
検査幅は100mm、長さ1300mmの領域に、直径1mmの平底穴3個、幅0.2mmのスリット3個を模擬きずとして設け、これを検出対象とした。
検査速度は、20、30、40、50mm/秒で行った。
上記試験の結果、20,30mm/秒において、同時に100mmの幅で連続的に検査でき、すべての模擬きずを安定して検出できることが確認された。
また、40,50mm/秒では、パソコンの処理能力不足が確認されたが、本発明の装置自体には問題はなく、処理能力を高めることで更に高速でも渦流探傷検査が可能であることが確認された。
上述したように、本発明の構成によれば、液体タンクの内面(被検査面)に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置2(例えば特許文献2の水中作業装置)に本発明の遠隔渦流探傷装置10が取り付けられるので、この移動装置2を遠隔操作することにより、内部に液体を保有する液体タンクの内面を遠隔操作で渦流探傷検査することができる。
また、プローブホルダ14が、その下端に空転可能な3以上の車輪15を有し、渦流探傷時に各車輪が被検査面1と当接して渦流探傷プローブ12の軸線方向を被検査面1に対して垂直に保持することにより、被検査面1の凹凸に追従して損傷を少なくでき、かつ高い検出精度を維持したままで、検査速度を高めることができる。
さらに、溶接部用プローブ12Aと平面用プローブ12Bの組み合わせで、高い検出精度を維持したままで、同時に100mmを超える検査領域を検査することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明による遠隔渦流探傷装置の全体側面図である。 図1の正面図である。 図1の平面図である。 溶接部用プローブ12Aの構造図である。 平面用プローブ12Bの構造図である。 本発明の渦流探傷プローブによる渦流探傷領域の説明図である。
符号の説明
1 被検査面、2 移動装置(水中作業装置)、
10 遠隔渦流探傷装置、11A,11B プローブセンサ、
12 渦流探傷プローブ、
12A 溶接部用プローブ、12B 平面用プローブ、
14 プローブホルダ、
14A 溶接プローブホルダ、14B 平面プローブホルダ、
15 車輪、16 支持フレーム、
16A 溶接プローブフレーム、16B 平面プローブフレーム、
18 昇降装置、21 進行方向の軸、22 幅方向の軸、
24 リニアベアリング、25 引張ばね、26 検出面、
27 ピン、28 センサホルダ、29 検出面

Claims (5)

  1. 被検査面に沿って遠隔操作で移動可能な移動装置に取り付けられる遠隔渦流探傷装置であって、
    渦流探傷コイルを内蔵したプローブセンサをその軸線方向外向きに所定のストロークで付勢する渦流探傷プローブと、
    渦流探傷時に前記渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持するプローブホルダと、
    該プローブホルダを被検査面に沿って進行する進行方向軸まわり、及びこれに直交する幅方向軸まわりに揺動可能に支持する支持フレームと、
    該支持フレームを被検査面に対して垂直に昇降させる昇降装置と、を備えたことを特徴とする遠隔渦流探傷装置。
  2. 前記プローブホルダは、その下端に空転可能な3以上の車輪を有し、渦流探傷時に各車輪が被検査面と当接して渦流探傷プローブの軸線方向を被検査面に対して垂直に保持する、ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔渦流探傷装置。
  3. 前記渦流探傷プローブは、それぞれ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数のプローブセンサを有し、各プローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔渦流探傷装置。
  4. 前記渦流探傷プローブは、複数ずつ独立に同一の軸線方向外向きに付勢された複数組のプローブセンサを有し、各組を構成する複数のプローブセンサの検出面は、被検査面に沿って進行方向に移動する際に、互いに重複する検査領域を有するように進行方向に対して斜めに配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔渦流探傷装置。
  5. 前記渦流探傷プローブは、溶接部用プローブと平面用プローブとからなり、
    前記プローブホルダは、前記溶接部用プローブを保持する溶接プローブホルダと平面用プローブを保持する平面プローブホルダとからなり、
    前記支持フレームは、前記溶接プローブホルダを支持する溶接プローブフレームと平面プローブホルダを支持する平面プローブフレームとからなり、
    前記溶接プローブフレームと平面プローブフレームのいずれか一方は、他方に昇降可能に支持され、かつ渦流探傷時に被検査面に対して所定の付勢力で垂直に付勢する付勢装置を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔渦流探傷装置。
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