JP2005188930A - レール探傷補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工場内の出荷前検査のみならず、現場に施設した後のレールに対しても適用でき、構造が簡便であり、かつ検査精度、位置精度及び作業効率の高いレール探傷補助具を提供すること。
【解決手段】 本発明に係るレール探傷補助具10は、レール内部の欠陥を超音波探傷により検出するためのプローブを保持するプローブ保持部20と、プローブ保持部20をレール50の長手方向に沿って移動させるスライド部30と、スライド部30をレール50に対して固定する固定部40とを備えている。また、スライド部30には、プローブの移動量を計測するメジャー32aが設けられている。さらに、プローブ保持部20には、プローブを保持する保持板22を上方向に付勢する弾性部材28、28…が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レール探傷補助具に関し、さらに詳しくは、工場内又は現場において、レールの内部欠陥の有無を超音波探傷法により検査する際に用いられるレール探傷補助具に関する。
鉄道のレールは、鉄道車両の荷重を支持するためのものであり、車両が通過する毎に、レールには、大きな繰り返し荷重が加わる。そのため、製造時にレール内部に発生した欠陥、あるいは、使用中に作用する繰り返し荷重によって生成及び成長した欠陥を看過すると、重大な事故につながるおそれがある。
そこで、レールの出荷前及び設置後においては、レール内部の欠陥の有無を調べるために、非破壊検査が行われている。レールの非破壊検査手法としては、レールの形状、材質、検査環境等に応じて、放射線透過試験法、超音波探傷法、浸透探傷試験法、渦流探傷試験法等、種々の試験方法が使い分けられている。
これらの内、浸透探傷試験法及び渦流探傷試験法は、主として、表面欠陥の検査に適した手法である。一方、放射線透過試験法及び超音波探傷法は、主として、内部欠陥の検出に適した手法である。特に、超音波探傷法は、放射線透過試験法に比べて、安全かつ簡便に内部欠陥を検出することができるので、工場内及びレールを施設した後の現場において、レールの内部に形成された割れ、ブローホール、鋳巣等を検出するために用いられている。
レールの長手方向に沿ってレールの超音波探傷を行う場合、レールに対して、一定間隔で、かつ一定角度で超音波探傷用のプローブを保持する必要がある。また、プローブを長手方向に走査する場合には、欠陥の位置を特定するために、プローブの移動距離を正確に把握する必要がある。
そこでこの問題を解決するために従来から種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、鋼管の溶接箇所を検査するための手動走査型超音波探傷装置であって、鋼管の周囲に取り付けられたガイドレールと、ガイドレールに規制された周方向にのみ移動可能な治具本体及び治具本体に取り付けられ、鋼管の軸方向にのみ移動可能なスライド部材からなる走査治具と、走査治具の位置を検出するための走査位置検出手段(X軸・Y軸エンコーダ)と、スライド部材の先端に取り付けられた斜角探触子とを備えた手動走査型超音波探傷装置が開示されている。同文献には、スライド部材を用いて斜角探触子を鋼管の溶接部から所定の位置に配置させ、かつガイドレールに沿って斜角探触子を周方向に回転させることによって、溶接部に発生した融合不良、スラブ巻き込み、パイピング等の欠陥を検出できる点が記載されている。
また、特許文献2には、超音波探触子を固定した探触子保持機構に、縦方向回動機構、昇降機構及び横行機構を付設し、被検査鋼材に対する超音波探触子の指向角度、距離、高さ位置を調節可能にした超音波探傷装置が開示されている。同文献には、超音波の入射角を被検査鋼材の形状に応じて所定の位置に簡単・迅速にかつ精度良く位置決めすることができるので、レールのような曲率を持った被検査鋼材の超音波探傷を高い感度で行うことができる点が記載されている。
さらに、特許文献3には、回転タイヤ部と、この回転タイヤ部を回転自在に保持する保持枠と、この保持枠に一端部が支持されて他端部に装着された超音波送受波器を回転タイヤ部内に配設する送受波器支持手段とを備え、回転タイヤ部内に液状の超音波伝達部材を封入してなるタイヤ型回転探触子において、送受波器支持手段に、超音波の伝搬方向を回転タイヤ部の回転面の法線方向に対して斜め方向に可変設定する伝搬方向可変設定手段を併設したタイヤ型回転探触子が開示されている。同文献には、超音波を回転タイヤ部の回転面の法線方向に対して斜め方向に伝搬させることによって、板材の端面近傍の欠陥を有効に検出できる点が記載されている。
特開平9−257764号公報 特開平10−282069号公報 特開昭64−65445号公報
特許文献1に開示されている手動走査型超音波探傷装置は、主として鋼管の溶接部を検査するためのものであり、また、特許文献3に記載されたタイヤ型回転探触子は、主として鋼板の端面近傍を検査するためのものであり、いずれもレールの検査にそのまま応用できるものではない。これに対し、特許文献2に開示された超音波探傷装置は、レールの検査に用いることができる。しかしながら、同装置は、超音波探触子の指向角度、距離、高さ位置を調節可能とする縦方向回動機構、昇降機構及び横行機構を備えているために、装置が大型となる。そのため、工場内での検査には使用できるが、現場での検査には使用できない。
さらに、レールを現場において検査する場合、従来、プローブの保持及び移動は、作業者が手作業で行うのが一般的であった。また、移動距離の計測は、作業者がレールの側方に物差しを固定し、測定を実施していた。しかしながら、このような方法では、プローブの接触状態が不安定となり、検査精度に劣る。また、プローブの位置精度が悪く、作業効率も低い。
本発明が解決しようとする課題は、工場内の出荷前検査のみならず、現場に施設した後のレールに対しても適用できるレール探傷補助具を提供することにある。また、本発明が解決しようとする他の課題は、構造が簡便であり、かつ検査精度、位置精度及び作業効率の高いレール探傷補助具を提供することにある。なお、本願においてレールとは、レールが交わる部分を構成するクロッシングも含んでいる。
上記課題を解決するために本発明に係るレール探傷補助具は、レール内部の欠陥を超音波探傷により検出するためのプローブを保持するプローブ保持手段と、該プローブ保持手段を前記レールの長手方向に沿って移動させるスライド手段と、前記スライド手段を前記レールに対して固定する固定手段とを備えていることを要旨とする。この場合、前記スライド手段に、前記プローブの移動量を計測する計測手段をさらに備えていることが望ましい。また、プローブ保持手段は、プローブの先端をレールに密着させる3次元位置調整手段をさらに備えていることが望ましい。
本発明に係るレール探傷補助具は、プローブ保持手段を備えているので、レールに対してプローブを一定角度で正確に保持することができる。また、固定手段を用いてスライド手段をレールに固定し、スライド手段に沿ってプローブ保持手段をレールの長手方向に移動させることができるので、プローブを一定間隔で保持することができる。また、プローブの移動量を計測する計測手段をさらに備えている場合には、プローブの移動量を正確に計測することができる。さらに、3次元位置調整手段をさらに備えている場合には、プローブとレールの接触状態が安定化し、検査精度が向上する。
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、本発明に係るレール探傷補助具10は、プローブ保持部20と、スライド部30と、固定部40とを備えている。
プローブ保持部20は、レール50の内部の欠陥を超音波探傷により検出するためのプローブ(図示せず)を保持するための手段である。本実施の形態において、プローブ保持部20は、スライド部30に沿ってスライドできるように、その平面は、四角形状を呈している。また、プローブ保持部20の中央には、貫通穴22aが設けられている。貫通穴22aは、そこからプローブを挿入し、プローブの先端面をレール50に接触させるためのものである。
スライド部30は、プローブ保持部20をレール50の長手方向に沿って移動させるための手段であり、プローブ保持部20の両側面に配置された一対のガイドレール32、32と、ガイドレール32、32の両端をそれぞれ固定する連結板34a、34bとを備えている。
ガイドレール32、32には、それぞれ、その長手方向に沿って、内側に向かって突出した突出部32a、32aが設けられている。突出部32a、32aは、後述するように、プローブ保持部20の両側面に形成された凹溝24a、24aに係合するようになっている。また、プローブ保持部20は、突出部32a、32aに沿って、スライド部30の長手方向に移動できるようになっている。
スライド部30には、計測部が設けられている。計測部は、プローブ(プローブ保持部20)の移動量を計測するための手段である。計測部は、プローブの移動量を計測できるものであれば良く、その構造は、特に限定されるものではない。本実施の形態においては、計測部は、プローブの移動方向に沿って、スライド部30を構成する一方のガイドレール32に固定されたメジャー32bからなる。また、プローブ保持部20の側面には、目盛り線20aが設けられ、目盛り線20a及びメジャー32bによって移動量を計測するようになっている。
スライド部30両端の連結部34a、34bの少なくとも一方は、絶縁材料からなる。現場に施設されたレールの一部は、車両の通過を電気的に検出するために、絶縁されている場合がある。そのため、現場に施設されたレールを検査する際に絶縁レールを短絡させると、誤作動の原因となる。これに対し、連結部34a、34bの少なくとも一方に絶縁材料を用いると、検査時における絶縁レールの短絡を防止することができる。
本実施の形態においては、向かって左側の連結板34aに絶縁材料が用いられている。また、ガイドレール32、32の向かって左側端部には、L字型断面を有する下部絶縁部材34cが設けられ、ガイドレール32、32の左側端部の上下面及び内側面が、連結板34a及び下部絶縁部材34cによって完全に囲まれるようになっている。なお、向かって右側の連結板34bにも絶縁材料を用いても良く、さらに、ガイドレール32、32の右側端部の下面に下部絶縁部材を設けても良い。
スライド部30の両端の連結部34a、34bには、レール50の表面に対するスライド部30の高さを調節するための手段(高さ調節手段)が設けられている。高さ調節手段は、スライド部30の高さを調節可能なものであれば良く、その構造は、特に限定されるものではない。
本実施の形態において、高さ調節手段は、一方の連結部34aに設けられた第1上ねじ36aと、他方の連結部34bに設けられた第2上ねじ36b及び第3上ねじ36cからなる。第1上ねじ36aは、スライド部30の一端にある連結部34aからレール50に向かって挿入されている。第1上ねじ36aを回転させると、連結部34aから下方に突き出た第1上ねじ36aの先端部分の長さが増減するようになっている。また、第1上ねじ36aは、絶縁材料からなる連結板34aに挿入されているので、第1上ねじ36aとガイドレール32、32とは、電気的に完全に絶縁されている。
また、第2上ねじ36b及び第3上ねじ36cは、スライド部30の他端にある連結部34bからレール50に向かって挿入されている。第2上ねじ36b及び第3上ねじ36cをそれぞれ回転させると、連結部34bから下方に突き出た第2上ねじ36b及び第3上ねじ36cの先端部分の長さが増減するようになっている。さらに、第2上ねじ及び第3上ねじは、レール探傷補助具10の中心線に対して左右両側に対象に配置されている。そのため、第1上ねじ36a〜第3上ねじ36cの高さをそれぞれ調節することによって、スライド部30とレール50の高さを適宜調節することができる。
なお、第1上ねじ36a、第2上ねじ36b及び第3上ねじ36cの位置は、図1に例示される位置に限定されるものではないが、少なくとも第1上ねじ36aと第2上ねじ36bを結ぶ直線上以外の位置に第3上ねじ36cを配置するのが好ましい。このような位置に第1〜第3上ねじ36a〜36cを配置すると、スライド部30が3点支持されるので、スライド部30の高さだけではなく、レール50の上面に対する平行度も調節することができるという利点がある。
さらに、連結部34a、34bの上面には、それぞれ、取手38a、38bが設けられている。取手38a、38bは、レール探傷補助具10を持ち運ぶ際に用いられるものである。
固定部40は、スライド部30をレール50に対して固定するための手段である。固定部40は、スライド部30をレール50に対して固定できるものであれば良く、その構造は、特に限定されるものではない。
本実施の形態において、固定部40は、レール50の側面を両側から押圧するための手段からなる。具体的には、固定部40は、スライド部30の側面方向からレール50に向かって挿入された横ねじ42、42…を備えている。横ねじ42、42…は、それぞれ、ガイドレール32、32の下面に設けられたホルダ44、44…に挿入されている。この横ねじ42、42…を回転させると、ホルダ44、44…から突き出た先端部分の長さが増減し、横ねじ42、42…の先端によってレール50の側面を押圧するようになっている。
また、ホルダ44、44…は、図2に示すように、その上面にT型の突起44aが設けられている。この突起44aは、ガイドレールの下面に設けられたT型の溝32cに挿入され、かつ、溝32cに沿ってスライドできるようになっている。すなわち、ホルダ44、44…は、ガイドレール32、32の長手方向に沿って、任意の位置に移動できるようになっている。
さらに、ホルダ44、44…には、それぞれ、下からガイドレール32に向かって、スライド固定ねじ46、46…が設けられている。スライド固定ねじ46、46…は、ホルダ44、44…の位置を、ガイドレール32、32…の長手方向に沿って、任意の位置に固定するためのものである。
図3に、プローブ保持部20の拡大図を示す。図3において、プローブ保持部20は、保持板22と、枠部24と、弾性部材28、28…とを備えている。保持板22は、プローブを保持するためのものであり、その中央には、プローブを挿入するための貫通穴22aが設けられている。貫通穴22aの形状は、特に限定されるものではなく、プローブの外形に応じて最適な形状を選択すればよい。本実施の形態において、貫通穴22aは、四角形状になっている。
枠部24は、基枠25と、側枠26、26からなる。基枠25は、スライド方向に対して左右に配置された足部25a、25aと、左右の足部25a、25aの上端面を連結する天板25b、25bからなる。スライド方向に対して前後に配置された天板25b、25b間の距離は、保持板22の長さより短くなっており、この前後の天板25b、25bによって、保持板22の上方向の移動が規制されている。また、側枠26、26は、基枠25の両側面に設けられている。そのため、保持板22は、足部25a、25a、天板25b、25b、及び側枠26、26で囲まれる空間内において、上下方向に移動できるようになっている。
また、左右の足部25a、25aと保持板22の間には、弾性部材(3次元位置調整手段)28、28…が介挿され、保持板22を上方向に付勢するようになっている。図4に示すように、貫通穴22aにプローブ60を挿入し、プローブ60を下方に押圧すると、図4の仮想線(一点鎖線)で示すように、左右に配置された弾性部材28、28…がそれぞれ独立に伸縮し、プローブ60の下面の傾きを3次元的に調整することができる。そのため、レール50の上面が傾いている場合であっても、プローブ60の下面をレール50の表面に確実に接触させることができる。
さらに、プローブ保持部20の両側であって、左右の足部25a、25aと、側枠26の間には、凹溝24aが形成される。凹溝24aは、ガイドレール32、32の内側面に形成された突出部32a、32aと係合するようになっており、突出部32a、32aに沿って、プローブ保持部20をガイドレール32、32の長手方向にスライドできるようになっている。
なお、プローブ保持部20に保持されるプローブの構造は、特に限定されるものではなく、レール50の材質、検査目的等に応じて最適なものを選択すればよい。例えば、プローブは、1個の圧電素子を備えたものであっても良く、あるいは、複数個の圧電素子を備えたもの(例えば、圧電素子がマトリックス状に配置されたマトリックス型探触子)であっても良い。また、プローブは、多数配列された微小な圧電素子からタイミングを変えて超音波を発信させることが可能なアレイプローブであっても良い。また、プローブは、垂直探傷用プローブ(1振動子型)、斜角探傷用プローブ(1振動子型)、分割斜角探傷用プローブ(2振動子型)、分割垂直探傷用プローブ(2振動子型)等、いずれのタイプであっても良い。
また、超音波探傷を行う際には、通常、プローブと被検査体の間に接触媒質を介在させる。この場合、接触媒質の介在方法は特に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。例えば、探傷前にプローブの下面に接触媒質を塗布しても良く、あるいは、プローブの下面と被検査体の間に接触媒質を噴射する手段をプローブに取り付けても良い。
次に、図1〜図3に示すレール探傷補助具10を用いたレールの探傷方法について説明する。まず、横ねじ42、42…を開いた状態でレール探傷補助具10をレール50の上に載せる。この時、レール50の継ぎ目近傍で探傷を行う場合には、図1に示すように、横ねじ42、42…が一方のレール50にのみ接触するように、スライド固定ねじ46を用いて、横ねじ42、42…の位置を調整する。次いで、第1上ねじ36a〜第3上ねじ36cを適宜回転させ、レール探傷補助具10の高さ及び平行度を調節する。さらに、横ねじ42、42…を回転させ、レール探傷補助具10をレール50に固定する。
次に、プローブ保持部20の貫通穴22aにプローブ60を挿入する。次いで、プローブ保持部20の側面に設けられた目盛り線20aをスライド部30に設けられたメジャー32bの所定の目盛りに合わせて、そこでプローブ保持部20を固定する。この状態で、プローブ60をレール50に押し付ける。この時、プローブ保持部20の保持板22は、左右に配置された弾性部材28、28…によって付勢されているので、レール50の上面の傾きがある場合であっても、プローブの下面をレール50の上面に確実に密着させることができる。
プローブの下面がレール50の上面に密着したところで、プローブを用いて超音波の送受信を行うと、その位置における欠陥の有無を検査することができる。検査終了後、プローブ保持部20をガイドレール32、32に沿って所定距離だけ移動させ、その位置で再度検査を行う。以下、これを繰り返すことにより、レール50の全長に渡って超音波探傷を行うことができる。
本実施の形態に係るレール探傷補助具10は、極めて簡単な構造を有しているので、工場内の出荷前検査のみならず、現場に施設した後の再検査にも用いることができる。また、プローブ保持部20を備えているので、レール50に対してプローブを一定角度で正確に保持することができる。また、横ねじ42、42…でレール探傷補助具10を固定した後、スライド部30に沿ってプローブ保持部20を移動させることができるので、プローブを一定間隔で保持するのが容易化する。
また、スライド部30にメジャー32bが設けられているので、プローブの移動距離を正確に測定することができる。また、プローブの3次元位置調整機構を備えているので、検査面が傾いている場合であっても、プローブの下面を検査面に確実に接触させることができる。また、第1〜第3上ねじ36a〜36cを備えているので、レール探傷補助具10の高さ及び平行度を簡単に調節できる。さらに、連結板34a、34bの少なくとも一方が絶縁材料からなる場合には、絶縁レールを検査する場合に、レールを短絡させるおそれが少ない。特に、ガイドレール32、32の下面及び内側面を囲う下部絶縁材34cが設けられている場合には、不可抗力による絶縁レールの短絡を効果的に抑制することができる。
現場に施設されたレールの検査を行う場合、従来の方法では、3名の作業者を必要とし、作業時間は、レール1本当たり、約30分であった。また、探傷精度は、作業者の熟練に左右され、欠陥を見落とす場合、あるいは欠陥の位置を誤認する場合があった。これに対し、本実施の形態に係るレール探傷補助具10を用いると、2名の作業者で検査でき、従来の方法に比べて大幅に省力化が可能となる。また、本発明に係るレール探傷補助具10を用いると、片側の横ねじ42を固定し、他方の横ねじ42を閉めるだけで位置合わせが可能となり、段取り時間の短縮が図られるので、作業時間は、2名の作業者で、レール1本当たり、約15分に短縮することができる。また、クロッシングのように、形状の異なるものであっても、同一のレール探傷補助具10を用いて検査することができるので、検査時間を短縮することができる。さらに、プローブの位置精度が向上し、接触圧も均一化するので、探傷精度が向上する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施の形態において、プローブ保持部20には、左右両側に弾性部材28、28…が設けられているが、プローブ保持部20の前後に弾性部材を配置しても良く、あるいは、プローブ保持部20の前後及び左右にそれぞれ弾性部材を配置しても良い。
本発明に係るレール探傷補助具は、鉄道レールの出荷前検査、現場に施設した後の再検査に用いることができる。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係るレール探傷補助具の平面図、図1(b)は、その正面図、図1(c)は、その右断面図、図1(d)は、そのA−A’線断面図である。 固定部の分解斜視図である。 図3(a)は、プローブ保持部の平面図、図3(b)は、その正面図、図3(c)は、その右側面図である。 プローブ保持部にプローブを挿入した状態を示す図であって、図4(a)は、図3(a)のA−A’線断面図、図4(b)は、図3(a)のB−B’線断面図である。
符号の説明
10 レール探傷補助具
20 プローブ保持部(プローブ保持手段)
22 保持板
24 枠部
28 弾性部材(3次元位置調節手段)
30 スライド部(スライド手段)
32 ガイドレール
32b メジャー(計測手段)
34 連結板
36a 第1上ねじ(高さ調節手段)
36b 第2上ねじ(高さ調節手段)
36c 第3上ねじ(高さ調節手段)
40 固定部(固定手段)
42 横ねじ

Claims (11)

  1. レール内部の欠陥を超音波探傷により検出するためのプローブを保持するプローブ保持手段と、
    該プローブ保持手段を前記レールの長手方向に沿って移動させるスライド手段と、
    前記スライド手段を前記レールに対して固定する固定手段とを備えたレール探傷補助具。
  2. 前記プローブ保持手段は、前記プローブの先端面を前記レールに密着させる3次元位置調整手段を備えている請求項1に記載のレール探傷補助具。
  3. 前記プローブ保持手段は、
    前記プローブを保持する保持板と、
    その内面に沿って前記保持板を上下方向に移動させることが可能であり、かつ前記保持板の上方向への移動を規制する枠部と、
    少なくとも前記保持板の両側に配置され、かつ前記保持板を上方向へ付勢する弾性部材とを備えている請求項1に記載のレール探傷補助具。
  4. 前記スライド手段は、
    前記プローブ保持手段の両側面に配置された一対のガイドレールと、
    該一対のガイドレールの両端を、それぞれ固定する一対の連結板とを備えている請求項1から3までのいずれかに記載のレール探傷補助具。
  5. 前記連結板の少なくとも一方は、絶縁材料からなる請求項4に記載のレール探傷補助具。
  6. 前記スライド手段は、前記プローブの移動量を計測する計測手段をさらに備えている請求項1から5までのいずれかに記載のレール探傷補助具。
  7. 前記計測手段は、前記プローブの移動方向に沿って前記スライド手段に固定されたメジャーである請求項6に記載のレール探傷補助具。
  8. 前記スライド手段は、前記レールの表面に対する前記スライド手段の高さを調節する高さ調節手段をさらに備えている請求項1から7までのいずれかに記載のレール探傷補助具。
  9. 前記高さ調節手段は、
    前記スライド手段の一方の端部から前記レールに向かって挿入された第1上ねじと、
    前記スライド手段の他方の端部から前記レールに向かって挿入された第2上ねじと、
    前記スライド手段の他方の端部であって、前記第1上ねじと前記第2上ねじを結ぶ直線上以外の位置から前記レールに向かって挿入された第3上ねじとを備えている請求項8に記載のレール探傷補助具。
  10. 前記固定手段は、前記レールの側面を両側から押圧するための側面押圧手段である請求項1から9までのいずれかに記載のレール探傷補助具。
  11. 前記側面押圧手段は、前記スライド手段の側面方向から前記レールに向かって挿入された横ねじを備えている請求項10に記載のレール探傷補助具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014679A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 East Japan Railway Co レール探傷検査用治具及びレール探傷検査システム
CN106066363A (zh) * 2016-07-28 2016-11-02 中国铁道科学研究院金属及化学研究所 一种道岔钢轨涡流适形检测装置
CN106546666A (zh) * 2017-01-13 2017-03-29 广东汕头超声电子股份有限公司 一种适用于钢轨探伤的k型扫查器
CN110632085A (zh) * 2019-10-25 2019-12-31 重庆城市管理职业学院 一种大型铸钢件ndt探伤部位缺陷处理装置系统
CN113029074A (zh) * 2021-04-14 2021-06-25 漆锋 一种交通工程用钢筋保护层厚度检测辅助装置

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