JP2010025759A - 位置計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の位置の測定および符号の識別を簡易かつ高精度に実現することができる位置計測システムを提供する。
【解決手段】対象物に配置された基準点であって、多角形の頂点、または多角形の頂点および重心に配置された4つ以上の第1基準点と第1基準点に対し特定の位置関係をなして配置された1つ以上の第2基準点とを撮影するカメラ20と、このカメラ20により撮影された第1基準点および第2基準点の画像の位置関係に基づき、第1基準点の画像と第2基準点の画像とを識別し、さらに識別された第1基準点の画像の位置関係に基づき、対象物の三次元位置および三軸角度を演算する演算装置30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物の3次元空間における位置や角度(対象物が向いている方向等)を計測する位置計測システムに関する。
対象物の3次元位置を計測する手段として、2台のカメラで対象物を撮影し、カメラどうしの間の距離を基線とした三角測量によって対象物の位置座標を算出する方法がよく用いられる。また、三次元空間中に配置される6点の位置関係が予めわかっている場合は、これらの点をカメラで撮影して得られた画像から、6点により形成される対象物の三次元空間での位置(以下、三次元位置)および角度(ロール角、ピッチ角およびヨー角:以下、三軸角度)を計算することが可能である。
一方、対象物に付加された情報を表す符号を読み取る場合、カメラに対する対象物の位置や角度によって得られる符号の画像の形状は異なる。そこで、特定の幾何学的不変量を利用して、3次元空間での対象物の位置や角度に関わらず、撮影された画像から符号を認識する技術がある。
特許文献1には、LED光源を一つのカメラで撮像することにより、その3次元位置を計測する技術が開示されている。この技術は、レンズの球面収差を利用して、点光源をリング像に変換し、そのリング像のサイズから光源までの距離を計測し、リング像の中心位置から光源が存在する方向を決定することで、光源の3次元座標を計測するものである。
特許文献2には、複数の視点から、物体識別情報コードが付加された物体の複数の画像を取得し、得られた複数の画像から物体識別情報コードを構成する特徴点位置を抽出し、抽出された特徴点位置から計算された幾何学的不変量に基づいて物体識別情報コードを検出する技術が開示されている。
特開2004−212328号公報 特開2003−223639号公報
この種の位置計測システムにおいては、簡単な構成で、対象物の位置や角度を精度よく計測し、符号を識別できることが望まれる。
本発明の目的は、対象物の位置の測定および符号の識別を簡易かつ高精度に実現することができる位置計測システムを提供することにある。
上記の目的を達成する請求項1に記載の発明は、対象物に配置された基準点であって、多角形の頂点、または多角形の頂点および重心に配置された4つ以上の第1基準点と当該第1基準点に対し特定の位置関係をなして配置された1つ以上の第2基準点とを撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された前記第1基準点および前記第2基準点の画像の位置関係に基づき、当該第1基準点の画像と当該第2基準点の画像とを識別する識別手段と、前記識別手段により識別された前記第1基準点の画像の位置関係に基づき、前記対象物の三次元位置および三軸角度を演算する演算手段と、を備えることを特徴とする位置計測システムである。
請求項2に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記第1基準点により形成される多角形の各頂点から、当該多角形の重心と頂点との間の距離よりも遠い位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心から最も遠い位置の画像を前記第2基準点の画像とし、他の画像を前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項3に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の頂点に配置されることを特徴とする請求項2に記載の位置計測システムである。
請求項4に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点のうち、1つの第1基準点は、他の第1基準点により形成される多角形の重心で、当該多角形が含まれる平面から一定の高さに配置されることを特徴とする請求項2に記載の位置計測システムである。
請求項5に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から任意の4つの画像を選択し、当該4つの画像により形成される四角形の重心を計算し、当該4つの画像が当該重心を挟んで対称な位置にある2つの画像の組、2組で構成される場合に、当該4つの画像を前記第1基準点の画像とし、他の1つの画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項6に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から任意の4つの画像を選択し、当該4つの画像により形成される四角形の重心を計算し、当該4つの画像により形成される四角形の対角線の交点の位置と当該重心の位置とが一致する場合に、当該4つの画像を前記第1基準点の画像とし、他の1つの画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項7に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の各頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ前記正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正多角形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の個々の画像に関して、当該重心に配置された当該第1基準点を頂点として両隣の画像との間に形成される角度を求め、得られた角度の値が最も小さい画像を前記第2基準点の画像とし、残りの画像を前記正多角形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項8に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の各頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ前記正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から前記正多角形の頂点の数の画像を任意に選択し、選択した画像により形成される多角形の重心を計算し、当該重心から一定以内の範囲に画像が存在する場合に、当該画像および当該多角形を形成する画像を前記正多角形の頂点および重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項9に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される四角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正方形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の個々の画像に関して、当該重心に配置された当該第1基準点を頂点として両隣の画像との間に形成される角度を求め、得られた角度の値が最も小さい画像を前記第2基準点の画像とし、残りの画像を前記正方形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項10に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から4つの画像を任意に選択し、選択した画像により形成される四角形の重心を計算し、当該重心から一定以内の範囲に画像が存在する場合に、当該画像および当該四角形を形成する画像を前記正方形の頂点および重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項11に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正方形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、当該重心に配置された当該第1基準点を挟んで対称な位置にある2つの画像の組、2組からなる4つの画像を、当該正方形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項12に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記4つの頂点により形成される当該正六角形の連続する3本の辺のうち中間の辺を挟み、当該正六角形の重心の反対側で、かつ当該中間の辺の両端の頂点から当該正六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から、直線上に等間隔で並ぶ3点、および当該直線に最も近い2点の画像を抽出し、抽出された画像を前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項13に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記4つの頂点のうち両端の頂点および前記重心を結ぶ直線を挟み、当該4つの頂点のうち他の2つの頂点の反対側で、かつ当該両端の頂点および当該重心の各々から当該六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正六角形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像から当該重心に配置された第1基準点へ向かうベクトルを設定し、当該ベクトルを当該重心に配置された第1基準点を基点とするように平行移動した終点に画像があるか否かを調べ、終点に画像がある場合における移動前のベクトルの基点の画像、および終点に画像がない場合における移動前のベクトルの基点のうち隣り合う2つの点の画像を前記正六角形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項14に記載の発明は、前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う3つの頂点および重心に配置され、前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記3つの頂点により形成される当該正六角形の連続する2本の辺の一端の頂点に位置する第1基準点と当該正六角形の重心に位置する第1基準点とをつないだ直線上で、当該重心に位置する第1基準点を挟んで当該頂点に位置する第1基準点の反対側に配置され、前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から、直線上に並ぶ3点を抽出し、全ての画像により形成される多角形を時計回りにたどったときに抽出された3点を結ぶ線分の終端に位置する画像を前記第2基準点の画像とし、当該抽出された3点の中間に位置する画像を前記正六角形の重心に位置する第1基準点の画像とし、他の画像を当該正六角形の頂点に位置する第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項15に記載の発明は、前記識別手段により識別された前記第2基準点の画像から、当該第2基準点の配置により表現された情報を読み取る読み取り手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システムである。
請求項16に記載の発明は、コンピュータを、対象物に配置された基準点であって、多角形の頂点、または多角形の頂点および重心に配置された4つ以上の第1基準点と当該第1基準点に対し特定の位置関係をなして配置された1つ以上の第2基準点を撮影手段により撮影して得られた第1基準点および第2基準点の画像の位置関係に基づき、当該第1基準点の画像と当該第2基準点の画像とを識別する識別手段と、前記識別手段により識別された当該第1基準点の画像の位置関係に基づき、前記対象物の三次元位置および三軸角度を演算する演算手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
請求項1に係る発明によれば、対象物の三次元位置および三軸角度の計測に用いられる第1基準点の画像と情報付加に用いられる第2基準点の画像とを精度良く識別し、第1基準点の画像から対象物の三次元位置および三軸角度を精度良く測定することができる。
請求項2に係る発明によれば、多角形の頂点に配置された第1基準点の画像と、多角形の各頂点から、当該多角形の重心と頂点との間の距離よりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項3に係る発明によれば、同一平面上の正多角形の頂点に配置された第1基準点の画像と、正多角形の各頂点から、当該正多角形の重心と頂点との間の距離よりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項4に係る発明によれば、多角形(正多角形以外を含む)の頂点とこの多角形の重心でこの多角形を含む平面から一定の高さの位置に配置された第1基準点の画像と、この多角形の重心から最も離れた位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項5に係る発明によれば、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置された第1基準点の画像と、正多角形の頂点以外で、かつ3つの第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項6に係る発明によれば、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置された第1基準点の画像と、正多角形の頂点以外で、かつ3つの第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項7に係る発明によれば、正多角形の各頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正多角形の頂点以外で、かつ正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項8に係る発明によれば、正多角形の各頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正多角形の頂点以外で、かつ正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項9に係る発明によれば、正方形の各頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正方形の頂点以外で、かつ3つの第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置された1つの第2基準点の画像とを精度良く識別できる。
請求項10に係る発明によれば、正方形の各頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正方形の頂点以外で、かつ3つの第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項11に係る発明によれば、正方形の各頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正方形の頂点以外で、かつ3つの第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置された複数の第2基準点の画像とを精度良く識別できる。
請求項12に係る発明によれば、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正六角形の4つの頂点により形成される当該正六角形の連続する3本の辺のうち中間の辺を挟み、当該正六角形の重心の反対側で、かつ当該中間の辺の両端の頂点から当該正六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項13に係る発明によれば、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正六角形の4つの頂点のうち両端の頂点および重心を結ぶ直線を挟み、当該4つの頂点のうち他の2つの頂点の反対側で、かつ当該両端の頂点および当該重心の各々から当該六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項14に係る発明によれば、正六角形の隣り合う3つの頂点および重心に配置された第1基準点の画像と、正六角形の3つの頂点により形成される当該正六角形の連続する2本の辺の一端の頂点に位置する第1基準点と当該正六角形の重心に位置する第1基準点とをつないだ直線上で、当該重心に位置する第1基準点を挟んで当該頂点に位置する第1基準点の反対側に配置された第2基準点の画像とを精度良く識別することができる。
請求項15に係る発明によれば、第2基準点を用いて記録された情報を読み取ることができる。
請求項16に係る発明によれば、対象物の三次元位置および三軸角度の計測に用いられる第1基準点の画像と情報付加に用いられる第2基準点の画像とを精度良く識別し、第1基準点の画像から対象物の三次元位置および三軸角度を精度良く測定する機能を、コンピュータにより実現できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態が適用される位置計測システムの全体構成を示す図である。
本実施形態の位置計測システムは、図1に示すように、撮影対象であるターゲット10と、ターゲット10を撮影するカメラ20と、カメラ20により撮影された画像に基づいてターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算する演算装置30とを備える。
図2は、ターゲット10の構成を示す図である。図2(A)は正面図であり、図2(B)は側面図である。
図2に示すように、ターゲット10には、ターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算するために用いられる基準マーカ11と、情報を付加するために用いられる符号マーカ12とが設けられている。基準マーカ11および符号マーカ12は、互いの位置関係が予め定義されており、LEDで構成される。またターゲット10は、このLEDの発光を制御する発光制御装置13を備える。
基準マーカ11は、ターゲット10に4つ以上設けられる。ここでは、2つの態様を提案する。第1の態様は、ターゲット10の表面の同一平面上に4つ以上設けられる態様である。第2の態様は、同一平面上に3つ以上設けられ、この平面から一定の高さに1つ設けられる態様である。第1の態様では、4つの基準マーカ11は、平面上で特定の幾何学的な位置関係にしたがって配置される。具体的には、正多角形の頂点、または正多角形の頂点とその重心に配置される。実際の基準マーカ11の配置については、さらに種々の態様が考えられるが、詳細は後述する。第2の態様では、平面から一定の高さに設けられる1つの基準マーカ11は、他の3つ以上の基準マーカ11により形成される多角形の重心付近に設けられる。これらの基準マーカ11の具体的な位置関係についても、詳細は後述する。
符号マーカ12は、基準マーカ11と同一の平面上に設けられる。符号マーカ12の位置は、基準マーカ11との関係で特定され、基準マーカ11の配置に応じていくつかの態様がある。その詳細については後述する。符号マーカ12の数は、基準マーカ11との間の位置関係によって制限はあるが、その範囲で任意である。また、符号マーカ12は、その数および符号マーカ12自身の位置関係に基づいて、特定の情報を表現することができる。
なお、図1および図2には、ターゲット10として基準マーカ11および符号マーカ12(以下、基準マーカ11と符号マーカ12とを特に区別する必要がない場合は、マーカ11、12と記す)が設けられたカード上の対象物が記載されている。しかし、本実施形態は、カメラ20により撮影された基準マーカ11のマーカ画像に基づいてターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算するものであるから、基準マーカ11および符号マーカ12が上記の位置関係をなすのであれば良く、ターゲット10自体の形状やサイズは何ら限定されない。
ところで、上述したように、マーカ11、12を撮影してマーカ画像を取得し、基準マーカ11と符号マーカ12とを区別する観点からは、確かにターゲット10自体の形状やサイズは限定されない。しかし、実際には、ターゲット10は3次元空間を移動したり向きを変えたりする物体であるので、そのサイズはある程度制限される。また、ターゲット10にはマーカ11、12が配置される平面領域が設けられる。そして、カメラ20による撮影の利便性、マーカ11、12の識別には後述するアフィン変換が利用されること等を考慮すると、現実的には、その領域のサイズも制限される(例えば、一辺が40mm〜90mm程度の長方形)。
図3は、カメラ20の構成例を示す図である。
カメラ20は、マーカ11、12から発射された光を収束する光学系21と、光学系21により収束された光を検出する撮像手段であるイメージセンサ22とを備える。
光学系21は、単一のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される。レンズの組み合わせおよびレンズ表面に施されたコーティング等により、各種の収差を除去されている。
イメージセンサ22は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を配列して構成される。このイメージセンサ22の表面がカメラ20の撮像面となる。イメージセンサ22の前面に、マーカ11、12に用いられるLEDの発光波長に応じたフィルタを設置することにより、余計な光が排除され、マーカ11、12のみが撮影されることとなる。具体的には例えば、マーカ11、12に用いられるLEDの発光波長を900nmとした場合、イメージセンサ22の前面に850nmよりも長い波長だけを透過するフィルタを設置する。
演算装置30は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現される。演算装置30は、カメラ20のイメージセンサ22により撮影されたマーカ画像のイメージデータを取得し、各マーカ画像に対応する基準マーカ11および符号マーカ12の三次元位置を計算する。そして、得られた基準マーカ11の三次元位置に基づいて、ターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算する。また、演算装置30は、計算された各マーカの三次元位置に基づいて各マーカ画像がどのマーカの画像かを識別する。
<第1の態様におけるターゲット10の三次元位置および三軸角度の計算>
次に、4つの基準マーカ11が同一平面上に設けられる第1の態様に関して、演算装置30による、基準マーカ11の位置に基づいてターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算する方法について説明する。なお、ここでは基準マーカ11および符号マーカ12が既に識別されているものとして説明するが、これらの識別方法については後述する。
まず、図1乃至図3に示したように座標系が設定される。すなわち、ターゲット10における基準マーカ11の位置を表すマーカ座標系[Xm,Ym,ZmT、イメージセンサ22の撮像面に設定されるセンサ座標系[u,v]T、計測される位置座標を表すカメラ座標系[Xc,Yc,ZcTの3種類である。これにより、イメージセンサ22で撮影した基準マーカ11の画像のセンサ座標系における座標値と、実際の基準マーカ11のマーカ座標系における位置関係に基づいて、基準マーカ11のカメラ座標系における位置(カメラ20に対する位置)が得られる。以下、計算方法について詳述する。
まず、ピンホールカメラモデルを適用することにより、カメラ座標系の点(Xc,Yc,Zc)が数1式のように規格化射影される。
Figure 2010025759
これにレンズ歪を施した値を[uddTとし、数2式で表す。
Figure 2010025759
ここで、ki(i=1〜3)、lj(j=1、2)はカメラ20の補正係数である。
次に、数3式に示すように、数2式にカメラ内部パラメータ行列(C)を乗じると、実際に撮影される画像点のセンサ座標[upp]が得られる。
Figure 2010025759
ここで、fはカメラ20の光学系21の焦点距離、(ox,oy)は画像中心、θはセンサ座標系におけるx軸とy軸のなす角度である。
さて、カメラキャリブレーションにより求めたセンサ座標系とマーカ座標系との間には、数4式の関係が成り立つ。
Figure 2010025759
ここで、数4式の右辺の行列は射影行列P(Projection Matrix)であり、本来は3行4列の行列である。しかし、基準マーカ11は同一平面上に存在するので、マーカ座標のZ軸座標Zmは、数4式に示したように、全て0(ゼロ)として省略できる。よって、射影行列Pの未知数は8個である。
数4式を書き換えると、次の数5式のように2つの拘束式が得られる。
Figure 2010025759
数5式に4対の(4つの基準マーカ11の)マーカ座標(Xm,Ym)とその画像点(up,vp)を入力することで、数4式に示した射影行列の未知数8個の解が得られる。すなわち、配置位置がわかっている4つの基準マーカ11をカメラ20で撮影し、その画像位置を数5式に代入することで、射影行列を解くことができる。
この射影行列をP3とすると、P3はカメラ内部パラメータCと外部パラメータとの積で表されるので、
P3=C・[r1 r2 t]
となる。ここで、rは回転行列の各列のベクトルを示し、tは回転行列の平行移動ベクトルを示している。列ベクトルr3は、r1、r2と直交するから、
r3=r1×r2
で表される。
このようにして、3列全ての列ベクトルが得られ、回転行列rが求められた。また、三次元位置座標を示す平行移動ベクトルtも得られた。したがって、4つの基準マーカ11が配置されたターゲット10の三次元位置と角度を計測することができた。基準マーカ11の三次元位置[XcccTとすると、その位置は、カメラ座標系で次式のように表される。
[XcccT=r・[XmmmT+t
<第1の態様における画像におけるマーカの識別>
次に、4つの基準マーカ11が同一平面上に設けられる第1の態様に関して、演算装置30による、カメラ20により撮影された画像から、基準マーカ11および符号マーカ12の各々のマーカ画像を識別する方法を説明する。
本実施形態では、特定の幾何学的特徴を満足するように基準マーカ11および符号マーカ12をターゲット10に配置する。そして、この幾何学的特徴に基づいてカメラ20により撮影された各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれに対応するかを判断する。ここで、幾何学的特徴としては、例えばアフィン変換の前後で保存される特徴が用いられる。アフィン変換は実際のカメラモデルである透視投影変換の近似であるが、対象物が比較的小さい場合には良い近似となる。したがって、カメラ20により撮影される各マーカ画像により形成される形状は、基準マーカ11および符号マーカ12により形成される形状をアフィン変換したものに相当するためである。
また、図2を参照してターゲット10に関して説明したように、ターゲット10においてマーカ11、12が配置される領域は、現実的な範囲でサイズが制限される。したがって、実際には、ターゲット10に設定される領域内で、以下に示す各種の条件を満足する位置にマーカ11、12は配置されることとなる。
図4は、基準マーカ11および符号マーカ12の第1の配置例を示す図である。
図4に示す例では、5つの基準マーカ11が正六角形の5つの頂点に配置される。そして、1つの符号マーカ12が、この正六角形の頂点のうち最も近い頂点からの距離Riが正六角形の辺の長さRに対してRi>Rとなる位置に配置される。
カメラ20により撮影された画像から基準マーカ11のマーカ画像と符号マーカ12のマーカ画像とを識別するには、この基準マーカ11相互の位置関係および基準マーカ11と符号マーカ12との間の位置関係を利用する。すなわち、基準マーカ11は1辺の長さがRの正六角形の頂点に配置されているのに対し、符号マーカ12は最も近い基準マーカ11から距離Ri(>R)の位置に配置されている。そのため、カメラ20により撮影された画像においても、カメラ20に対するターゲット10の傾きが一定以内であれば、基準マーカ11のマーカ画像どうしの間の距離よりも符号マーカ12と符号マーカ12に最も近い基準マーカ11との間の距離の方が長くなる。そこで、カメラ20により撮影された個々のマーカ画像に関して、最も近い他のマーカ画像との距離を検出し、この距離が最も長いものを選択し、これを符号マーカ12のマーカ画像と特定する。そして、残りのマーカ画像を基準マーカ11のマーカ画像と特定する。
具体例として、図5に示すように、ターゲット10がカメラ20に対して傾いている場合を考える。図5(A)、(B)において、a1〜a5が基準マーカ11、aiが符号マーカ12である。この場合、基準マーカ11のマーカ画像どうしの位置関係において、間隔が最も離れているのは、a3とa4の間である。このとき、例えばRi>2Rであれば、ターゲット10がカメラ20に対して60度まで傾いても、a3とa4の間の距離よりもa1とaiの間の距離の方が長くなる。すなわち、ターゲット10のカメラ20に対する角度が60度以内であれば基準マーカ11と符号マーカ12とを識別できることとなり、実用上問題はない。
図6は、基準マーカ11および符号マーカ12の第2の配置例を示す図である。
図6に示す例では、4つの基準マーカ11が正六角形の4つの頂点に配置される。この4つの頂点は、正六角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる。図6において、a1とa3、a2とa4が、それぞれ重心Gを挟んで対称な位置関係にある。符号マーカ12は、この正六角形の頂点以外で、3つの基準マーカ11と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に1つ配置される。
多角形の重心および重心を挟んで対称となる位置関係は、アフィン変換の前後で保存される特徴である。すなわち、ターゲット10に配置された基準マーカ11により構成される多角形の重心位置は、この多角形がアフィン変換により変換された場合、変換後の多角形の重心位置に対応する。また、重心を挟んで対称な位置関係にある頂点は、アフィン変換後の多角形においても重心を挟んで対称な位置関係となる。したがって、上記のように基準マーカ11および符号マーカ12が配置された場合、基準マーカ11により形成される正六角形の重心は、カメラ20により撮影された画像においても保存される。すなわち、この画像上の重心の位置は、基準マーカ11のマーカ画像と元の正六角形の残りの頂点に対応する位置とによって形成される六角形の重心の位置となる。また、重心を挟んで対称な位置関係にある基準マーカ11(a1とa3、およびa2とa4)のマーカ画像の位置は、画像上の重心を挟んで対称な位置となる。そこで、この幾何学的特徴に基づいて各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのものかを特定すれば良い。
すなわち、まず5つのマーカ画像のうち、任意の4つのマーカ画像を選択し、選択された4つのマーカ画像により形成される四角形の重心を求める。ここで、正六角形の頂点のうち重心を挟んで対称な位置にある2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点によって形成される四角形の重心位置は、元の正六角形の重心位置と一致する。したがって、選択された4つのマーカ画像が全て基準マーカ11のマーカ画像ならば、4つのマーカ画像のうち隣り合わない2つのマーカ画像は、先に求めた四角形の重心を挟んで対称な位置に存在することとなる。符号マーカ12は、3つの基準マーカ11と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置されているので、選択された4つのマーカ画像の中に符号マーカ12が存在する場合、このような関係は成立しない。そこで、選択された4つのマーカ画像が上記の関係を成す場合に、その4つのマーカ画像を基準マーカ11のマーカ画像と特定し、残りのマーカ画像を符号マーカ12のマーカ画像と特定する。
図7は、基準マーカ11および符号マーカ12の第3の配置例を示す図である。
図7に示す例では、4つの基準マーカ11が正方形の4つの頂点に配置される。正方形の4つの頂点において、隣り合わない2つの頂点は、この正方形の重心を挟んで対称な位置に存在する。符号マーカ12は、この正方形の頂点以外の位置に1つ配置される。4つの基準マーカ11は正方形を成すように配置されるため、符号マーカ12と3つの基準マーカ11とを組み合わせても平行四辺形は形成されない。
この配置では、図6を参照して説明した第2の配置例と同様の幾何学的特徴を利用することができる。すなわち、多角形の重心位置と、重心を挟んで対称な位置関係にある頂点という幾何学的特徴である。したがって、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する手順は、次のようになる。
まず、5つのマーカ画像のうち、任意の4つのマーカ画像を選択し、選択された4つのマーカ画像により形成される四角形の重心を求める。次に、選択された4つのマーカ画像のうち隣り合わない2つのマーカ画像が、求めた四角形の重心を挟んで対称な位置に存在するか否かを調べる。そして、各マーカ画像がそのような関係にない場合は、他の4つのマーカ画像の組み合わせを選択して同様の処理を行う。一方、各マーカ画像がそのような関係にある場合は、選択された4つのマーカ画像を基準マーカ11のマーカ画像と特定し、残りのマーカ画像を符号マーカ12のマーカ画像と特定する。
図8は、基準マーカ11および符号マーカ12の第4の配置例を示す図である。
図8に示す例では、4つの基準マーカ11のうち3つが正三角形の頂点に配置され、残りの1つが同じ正三角形の重心に配置される。符号マーカ12は、この正三角形の頂点以外で、かつ正三角形の重心および各頂点からの距離が重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に1つ配置される。
この配置では、正三角形の重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで2つの隣り合う頂点の基準マーカ11(a1とa2、a2とa3、a3とa1)が成す角は等しく、全て120度である。したがって、重心に位置する基準マーカ11(a0)以外の各頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3)の各々について、重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで両隣の基準マーカ11と成す角の角度を加算すると、それぞれ240度となる(図8において、例えば∠t3+∠t4=240度)。一方、符号マーカ12(ai)は、重心に位置する基準マーカ11(a0)から見て、1組の隣り合う2つの頂点の間(図8では、a2とa3の間)に位置する。そのため、符号マーカ12(ai)について、重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで両隣の基準マーカ11と成す角の角度を加算すると、120度となる(図8において、∠t1+∠t2=120度)。そこで、この幾何学的特徴を利用して、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する。
すなわち、まず5つのマーカ画像のうち、任意の4つのマーカ画像を選択し、選択された4つのマーカ画像により形成される四角形の重心を求める。基準マーカ11(a1、a2、a3)により形成される正三角形の重心位置と、これに符号マーカ12(ai)を加えた四角形の重心位置とは、それほど大きくずれないと考えられる。また、カメラ20に対するターゲット10の角度が実用的な範囲内であれば、基準マーカ11(a0)が四角形(a1a2a3ai)の重心に最も近い位置に存在すると考えられる。そこで、求めた重心の近く(一定距離以内の範囲)にマーカ画像が存在するか否かを調べる。そのようなマーカ画像が存在すれば、選択された4つのマーカ画像は、正三角形の頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。そして、四角形の重心付近に存在するマーカ画像が正三角形の重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。
次に、選択された4つのマーカ画像の各々について、重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像を挟んで両隣のマーカ画像と成す角の角度を加算する。そして、得られた計算値が最も小さい値であるマーカ画像を、符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定し、残りのマーカ画像を正三角形の頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3)のマーカ画像と特定する。
図9は、図8に示した第4の配置例による、ターゲット10におけるマーカ11、12の配置の具体例を示す図である。
図9に示す例では、ターゲット10に縦45mm×横55mmの長方形の領域を設定し、この領域にマーカ11、12を配置している。ターゲット10自体の形状をこのサイズのカード状としても良いし、任意の形状のターゲット10にこのサイズの領域を設定しても良い。図9においては、説明の便宜上、この領域に直交座標(x−y座標)を設定し、横方向(x方向)位置と縦方向(y方向)位置を示す目盛りを付加している。マーカ11、12は、この領域上で、1mm単位で位置決めされて配置されるものとする。
図9の例では、基準マーカ11は次のように配置されている。
a1:(x,y)=(0,0)
a2:(x,y)=(52,0)
a3:(x,y)=(26,45)
a0:(x,y)=(26,15)
このうち、a1、a2、a3の3つの基準マーカ11により、一辺の長さが52mmの正三角形が形成される。図示のように、この三角形は、辺a1−a2がターゲット10に設定された領域の辺と重なるように設定されている。
ここで、符号マーカ12は、図8を参照して説明したように、正三角形(a1、a2、a3)の頂点以外で、かつ正三角形の重心(a0)および各頂点からの距離が重心から頂点までの距離(R=30mm)と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置される。図9には、この条件に合致する(すなわち、符号マーカ12を配置できる)領域(領域A)を示した。この領域で識別可能なピッチを1mmとすると、16通りの位置で、符号マーカ12を配置できる。
図10は、図8に示した第4の配置例による、ターゲット10におけるマーカ11、12の配置の他の具体例を示す図である。
図10に示す例では、ターゲット10に縦70mm×横52mmの長方形の領域を設定し、この領域にマーカ11、12を配置している。この領域はマーカ11、12を配置する領域を示し、ターゲット10自体の形状を限定するものでないことは、図9の例と同様である。また、この領域に直交座標(x−y座標)を設定し、横方向(x方向)位置と縦方向(y方向)位置を示す目盛りを付加していること、マーカ11、12は、この領域上で、1mm単位で位置決めされて配置されることも図9の例と同様である。
図10の例では、基準マーカ11は次のように配置されている。
a1:(x,y)=(0,0)
a2:(x,y)=(52,0)
a3:(x,y)=(26,−45)
a0:(x,y)=(26,−15)
このうち、a1、a2、a3の3つの基準マーカ11により、一辺の長さが52mmの正三角形が形成される。この正三角形は、図9に示したものと異なり、全ての辺がターゲット10に設定された領域の辺と重ならず、辺a1−a2が横方向(x方向)に平行になるように設定されている。
ここで、符号マーカ12は、図8を参照して説明したように、正三角形(a1、a2、a3)の頂点以外で、かつ正三角形の重心(a0)および各頂点からの距離が重心から頂点までの距離(R=30mm)と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置される。図10には、この条件に合致する(すなわち、符号マーカ12を配置できる)領域(領域B)を示した。この領域で識別可能なピッチを1mmとすると、91通りの位置で、符号マーカ12を配置できる。
図11は、基準マーカ11および符号マーカ12の第5の配置例を示す図である。
図11に示す例では、5つの基準マーカ11のうち4つが正方形の頂点に配置され、残りの1つが同じ正方形の重心に配置される。符号マーカ12は、この正方形の頂点以外で、かつ3つの基準マーカ11と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置される。図11の例では、符号マーカ12と基準マーカ11とが平行四辺形を形成しない位置として、符号マーカ12と各基準マーカ11との間の距離が基準マーカ11により形成される正方形の頂点から重心までの距離よりも長くなるように取っている。この配置は、符号マーカ12が単数である場合と複数である場合のいずれでも用いることができるが、そのどちらであるかに応じて基準マーカ11と符号マーカ12の識別方法が異なる。
まず、符号マーカ12が単数である場合の識別方法について説明する。
この配置では、正方形の重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで2つの隣り合う頂点の基準マーカ11(a1とa2、a2とa3、a3とa4、a4とa1)が成す角は等しく、全て90度である。したがって、重心に位置する基準マーカ11(a0)以外の各頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)の各々について、重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで両隣の基準マーカ11と成す角の角度を加算すると、それぞれ180度となる(図11において、例えば∠t2+∠t3=180度)。一方、符号マーカ12(ai)は、重心に位置する基準マーカ11(a0)から見て、1組の隣り合う2つの頂点の間(図11では、a1とa4の間)に位置する。そのため、符号マーカ12(ai)について、重心に位置する基準マーカ11(a0)を挟んで両隣の基準マーカ11と成す角の角度を加算すると、90度となる(図11において、∠t1+∠t5=90度)。そこで、この幾何学的特徴を利用し、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する。
すなわち、まず6つのマーカ画像のうち、任意の5つのマーカ画像を選択し、選択された5つのマーカ画像により形成される五角形の重心を求める。基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)により形成される正方形の重心位置と、これに符号マーカ12(ai)を加えた五角形の重心位置とは、それほど大きくずれないと考えられる。また、カメラ20に対するターゲット10の角度が実用的な範囲内であれば、基準マーカ11(a0)が五角形(a1a2a3a4ai)の重心に最も近い位置に存在すると考えられる。そこで、求めた重心の近く(一定距離以内の範囲)にマーカ画像が存在するか否かを調べる。そのようなマーカ画像が存在すれば、選択された5つのマーカ画像は、正方形の頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。また、五角形の重心付近に存在するマーカ画像(選択されなかったマーカ画像)が正方形の重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。
次に、選択された5つのマーカ画像の各々について、重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像を挟んで両隣のマーカ画像と成す角の角度を加算する。そして、得られた計算値が最も小さい値であるマーカ画像を、符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定し、残りのマーカ画像を正方形の頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のマーカ画像と特定する。
次に、符号マーカ12が単数である場合の他の識別方法について説明する。
図11に示した配置では、正方形の重心に位置する基準マーカ11(a0)以外の基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)は、重心位置の基準マーカ11(a0)の周囲に並ぶ。これは、多角形の重心位置と共に、アフィン変換の前後で保存される幾何学的特徴である。そこで、まず、6つのマーカ画像を1つのマーカ画像とその周囲に並ぶ5つのマーカ画像に分け、さらに周囲の5つのマーカ画像から任意の4つのマーカ画像を選択する。そして、選択された4つのマーカ画像により形成される四角形の重心に、最初に分けた1つのマーカ画像が位置するか否かを調べる。そのようなマーカ画像が存在すれば、選択された4つのマーカ画像は基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のマーカ画像であり、重心位置のマーカ画像は基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。また、残った1つのマーカ画像が符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。
次に、符号マーカ12が複数である場合の識別方法について説明する。
図11に示した配置では、符号マーカ12が複数ある場合でも、基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)により形成される正方形の重心位置と、これに複数の符号マーカ12(ai1、ai2、・・・)を加えた多角形の重心位置とは、それほど大きくずれないと考えられる。また、カメラ20に対するターゲット10の角度が実用的な範囲内であれば、基準マーカ11(a0)が多角形(a1a2a3a4ai・・・)の重心に最も近い位置に存在すると考えられる。
そこで、この場合はまず、全てのマーカ画像から1つを除いた残りのマーカ画像で形成される多角形の重心を求める。そして、求めた重心の近く(一定距離以内の範囲)にマーカ画像が存在するか否かを調べる。そのようなマーカ画像が存在すれば、選択されたマーカ画像は、正方形の頂点に位置する基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。また、多角形の重心付近に存在するマーカ画像(選択されなかったマーカ画像)が正方形の重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。
次に、基準マーカ11(a0)のマーカ画像を挟んで対称な位置にある2つ1組のマーカ画像を抽出する。基準マーカ11(a0)は基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)により形成される正方形の重心であるから、基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のマーカ画像は、この条件に合致するはずである。一方、符号マーカ12(ai)のマーカ画像には、基準マーカ11(a0)のマーカ画像を挟んで対称な位置にマーカ画像は存在しない。すなわち、この条件に該当するマーカ画像の組は2組抽出される。そして、この2組に該当する4つのマーカ画像が基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のマーカ画像と特定され、他のマーカ画像が符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定される。
図12、13は、図11に示した第5の配置例による、ターゲット10におけるマーカ11、12の配置の具体例を示す図である。図12は符号マーカ12が1つの場合を示し、図13は符号マーカ12が2つの場合を示す。
図12、13に示す例では、ターゲット10に縦90mm×横50mmの長方形の領域を設定し、この領域にマーカ11、12を配置している。ただし、上辺から70mmまでの範囲を図示している。この領域はマーカ11、12を配置する領域を示し、ターゲット10自体の形状を限定するものでないことは、図9および図10の例と同様である。また、この領域に直交座標(x−y座標)を設定し、横方向(x方向)位置と縦方向(y方向)位置を示す目盛りを付加していること、マーカ11、12は、この領域上で、1mm単位で位置決めされて配置されることも図9および図10の例と同様である。
図12に示す例では、基準マーカ11は次のように配置されている。
a1:(x,y)=(0,0)
a2:(x,y)=(0,−50)
a3:(x,y)=(50,−50)
a4:(x,y)=(50,0)
a0:(x,y)=(25,−25)
このうち、a1、a2、a3、a4の4つの基準マーカ11により、一辺の長さが50mmの正方形が形成される。この正方形は、辺a1−a2、a2−a3、a3−a4の3辺がターゲット10に設定された領域の辺と重なるように設定されている。
ここで、符号マーカ12は、図11を参照して説明したように、正方形(a1、a2、a3、a4)の頂点以外で、かつ3つの基準マーカ11と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置される。また、ここでは、重心位置の基準マーカ11(a0)と各頂点の基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)との間の距離が約35mmであることから、符号マーカ12と基準マーカ11(a0、a1、a2、a3、a4)との間の距離も35mm以上取ることとする。図12には、この条件に合致する(すなわち、符号マーカ12を配置できる)領域(領域C)を示した。この領域で識別可能なピッチを1mmとすると、446通りの位置で、符号マーカ12を配置できる。
一方、図13に示す例では、基準マーカ11は図12と同様に配置され、2つの符号マーカ12の各々も図12と同様に配置される。ただし、ここでは符号マーカ12どうしも一定の間隔(35mm以上)配置されるものとする。このような配置とすれば、2つの符号マーカ12の位置の組み合わせによって、5364通りの配置が可能となる。
図14は、基準マーカ11および符号マーカ12の第6の配置例を示す図である。
図14に示す例では、5つの基準マーカ11のうち4つが正六角形の隣り合う4つの頂点に配置され、残りの1つが同じ正六角形の重心に配置される。すなわち、正六角形の頂点に配置される4つの基準マーカ11をつなぐと、この正六角形の連続する3本の辺が形成される。符号マーカ12は、この3本の辺のうち中間の辺を挟み当該六角形の重心の反対側で、かつ当該中間の辺の両端の頂点から当該正六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置される。
この配置では、正六角形の連続する3本の辺を形成する4つの頂点に配置された基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のうち、両端の基準マーカ11(a1、a4)をつなぐ線分a1−a4の中点が、この正六角形の重心にあたる。すなわち、この線分a1−a4は、正六角形の重心の基準マーカ11(a0)により2等分される。線分の分割比は、アフィン変換の前後で保存される特徴である。また、基準マーカ11(a2,a3)は、符号マーカ12(ai)よりも線分a1−a4に近い位置にある。そして、正六角形の辺a2−a3は、線分a1−a4と平行であり、長さは線分a1−a4の半分である。そこで、この幾何学的特徴を利用し、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する。
すなわち、まず6つのマーカ画像のうち、直線上に並ぶ3つのマーカ画像を抽出する。図14において、直線上に3つ並んでいるのは、基準マーカ11(a1、a0、a4)である。しかし、符号マーカ12(ai)が基準マーカ11(a1、a2)をつなぐ直線上または基準マーカ11(a3、a4)をつなぐ直線上に位置する可能性があるため、抽出されるマーカ画像は1組とは限らない。そこで次に、抽出された3つのマーカ画像が等間隔に並んでいるか否かを調べる。
上述したように、基準マーカ11(a0)は基準マーカ11(a1、a4)をつなぐ線分a1−a4を2等分するので、線分a1−a0と線分a0−a4の長さは等しい。これに対し、基準マーカ11(a1、a2)をつなぐ直線上に符号マーカ12(ai)が並ぶ場合であっても、基準マーカ11(a2)と符号マーカ12(ai)との間の距離が線分a1−a2の長さと等しくなることはない。基準マーカ11(a3、a4)をつなぐ直線上に符号マーカ12(ai)が並ぶ場合も同様である。これは、上述したように符号マーカ12(ai)が、基準マーカ11(a2、a3)が配置される正六角形の頂点から当該正六角形の辺(例えばa1−a2)の長さよりも遠い位置に配置されているからである。この関係は、各マーカ11、12のマーカ画像においても同様である。
したがって、上述したように直線上の3つのマーカ画像が等間隔に並んでいるか否かを調べ、3つのマーカ画像の間隔が等しければ、これを基準マーカ11(a1、a0、a4)のマーカ画像と特定する。また、このうち中間のマーカ画像が基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。以下、便宜上、基準マーカ11(a1、a0、a4)のマーカ画像による線分も線分a1−a4と記す。他のマーカ11、12のマーカ画像をつなぐ線分についても同様とする。
次に、線分a1−a4に最も近い位置にある2つのマーカ画像を抽出する。この2つのマーカ画像は、上記の条件にしたがって、基準マーカ11(a2,a3)のマーカ画像と特定される。そして、残りのマーカ画像が符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定される。なお、基準マーカ11(a2,a3)のマーカ画像をつなぐ線分a2−a3は、線分a1−a4と平行であり、線分a1−a4のほぼ半分の長さである。これらの関係を利用して、基準マーカ11(a2,a3)のマーカ画像を特定しても良い。
符号マーカ12が複数設けられる場合、直線上に3つの符号マーカ12が等間隔で並ぶことも考えられる。このような場合であっても、上述した線分a1−a4と線分a2−a3との関係を複合的に適用することで、5つの基準マーカ11(a1、a2、a3、a4、a0)が正しく識別される可能性が高くなる。
図15は、図14に示した第6の配置例による、ターゲット10におけるマーカ11、12の配置の具体例を示す図である。
図15に示す例では、ターゲット10に縦60mm×横62mmの長方形の領域を設定し、この領域にマーカ11、12を配置している。この領域はマーカ11、12を配置する領域を示し、ターゲット10自体の形状を限定するものでないことは、図9、図10等の例と同様である。また、この領域に直交座標(x−y座標)を設定し、横方向(x方向)位置と縦方向(y方向)位置を示す目盛りを付加していること、マーカ11、12は、この領域上で、1mm単位で位置決めされて配置されることも図9、図10等の例と同様である。
図15に示す例では、基準マーカ11は次のように配置されている。
a1:(x,y)=(0,−26)
a2:(x,y)=(15,0)
a3:(x,y)=(45,0)
a4:(x,y)=(60,−26)
a0:(x,y)=(30,−26)
このうち、a1、a2、a3、a4の4つの基準マーカ11により、一辺の長さが30mmの正六角形の一部(連続する3本の辺を含む)が形成される。この図形(台形)は、辺a1−a4がターゲット10に設定された領域の辺と重なるように設定されている。
ここで、符号マーカ12は、図14を参照して説明したように、正六角形における連続する3本の辺a1−a2、a2−a3、a3−a4のうち中間の辺a2−a3を挟んで、正六角形の重心の反対側に配置される。また、符号マーカ12と基準マーカ11(a2、a3)との間の距離Riは、Ri>30mmである。図15には、この条件に合致する(すなわち、符号マーカ12を配置できる)領域(領域D)を示した。この領域で識別可能なピッチを1mmとすると、487通りの位置で、符号マーカ12を配置できる。
図16は、基準マーカ11および符号マーカ12の第7の配置例を示す図である。
図16に示す例では、5つの基準マーカ11のうち4つが正六角形の隣り合う4つの頂点に配置され、残りの1つが同じ正六角形の重心に配置される。すなわち、正六角形の頂点に配置される4つの基準マーカ11をつなぐと、この正六角形の連続する3本の辺が形成される。そして、連続する3本の辺の両端に位置する基準マーカ11と正六角形の重心に位置する基準マーカ11とは、1直線上に等間隔で並ぶ。符号マーカ12は、この3つの基準マーカ11が並ぶ直線に対して、残りの2つの基準マーカ11の反対側で、かつ1直線上に等間隔で並んだ3つの基準マーカ11の各々から、当該正六角形の辺の長さよりも遠い位置に1つ配置される。
この配置では、正六角形の連続する3本の辺を形成する4つの頂点に配置された基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)のうち、両端の基準マーカ11(a1、a4)をつなぐ線分a1−a4の中点が、この正六角形の重心にあたる。すなわち、基準マーカ11(a1、a4)は、正六角形の重心の基準マーカ11(a0)を挟んで対称な位置にある。多角形の重心および重心を挟んで対称となる位置関係は、アフィン変換の前後で保存される特徴である。また、正六角形の重心に位置する基準マーカ11(a0)以外の基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)は、重心位置の基準マーカ11(a0)の周囲に並ぶ。これも、アフィン変換の前後で保存される特徴である。そこで、これらの幾何学的特徴を利用し、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する。
すなわち、まず6つのマーカ画像を1つのマーカ画像とその周囲に並ぶ5つのマーカ画像に分ける。このとき、周囲の5つのマーカ画像は、基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像であり、これらに囲まれたマーカ画像は正六角形の重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。また、6つのマーカ画像のうち任意の5つのマーカ画像を選択し、選択された5つのマーカ画像により形成される五角形の重心を求め、求めた重心の近く(一定距離以内の範囲)にマーカ画像が存在すれば、そのマーカ画像を基準マーカ11(a0)のマーカ画像と特定しても良い。この場合、選択された5つのマーカ画像が、基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。
次に、基準マーカ11(a1、a2、a3、a4)および符号マーカ12(ai)の各マーカ画像から基準マーカ11(a0)のマーカ画像に向かうベクトルa1a0、a2a0、a3a0、a4a0、aia0を設定する。そして、これらのベクトルを、a0を起点とするように平行移動し、移動後の各ベクトルの終点にマーカ画像があるか否かを調べる。基準マーカ11(a1、a4)は、基準マーカ11(a0)を挟んで対称な位置関係にあるので、上記の操作によってベクトルa1a0の移動後の終点は基準マーカ11(a4)のマーカ画像に一致する。反対に、ベクトルa4a0の移動後の終点は基準マーカ11(a1)のマーカ画像に一致する。これ以外のマーカ画像は、基準マーカ11(a0)を挟んで対称な位置関係にないので、移動後のベクトルの終点にはマーカ画像がない。これにより、基準マーカ11(a0、a1、a4)が特定された。
次に、残った3つのマーカ画像のうち、基準マーカ11(a2、a3)のマーカ画像は、基準マーカ11(a0、a1、a4)をつなぐ線分の一方側に存在し、符号マーカ12(ai)のマーカ画像は当該線分の他方側に存在する。そこで、この3つのマーカ画像のうち隣り合う2つを基準マーカ11(a2、a3)のマーカ画像と特定し、残りの1つを符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定する。
図17は、基準マーカ11および符号マーカ12の第8の配置例を示す図である。
図17に示す例では、4つの基準マーカ11のうち3つが正六角形の隣り合う3つの頂点に配置され、残りの1つが同じ正六角形の重心に配置される。すなわち、正六角形の頂点に配置される3つの基準マーカ11をつなぐと、この正六角形の連続する2本の辺が形成される。符号マーカ12は、この2本の辺の一端である正六角形の頂点に配置される基準マーカ11と正六角形の重心に配置される基準マーカ11とをつなぐ直線上またはその近傍で、重心位置の基準マーカ11を挟んで頂点に位置する基準マーカ11の反対側に1つ配置される。符号マーカ12と重心位置の基準マーカ11との間の距離は、正六角形の一辺の長さ以上とする。
この配置では、正六角形の頂点の1つに配置される基準マーカ11(a3)、正六角形の重心に配置される基準マーカ11(a0)、符号マーカ12(ai)が、この順でほぼ直線上に並ぶ。そして、第1基準マーカ11(a1、a2、a3、a0)および符号マーカ12(ai)で形成される五角形を時計回りでたどったときに、ほぼ直線をなす線分a3−a0−aiの終端に符号マーカ12が位置する。この位置関係は、アフィン変換の前後で保存される特徴である。そこで、これらの幾何学的特徴を利用し、各マーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれのマーカ画像であるかを識別する。
まず、5つのマーカ画像のうち、ほぼ直線上にならぶ3つのマーカ画像を抽出する。すなわち、この3つのマーカ画像は、両端のマーカ画像と中間のマーカ画像とをつなぐ2本の線分が中間のマーカ画像を挟んで成す角度が180度、またはその前後一定角度以内である。このとき、抽出された3つのマーカ画像は、基準マーカ11(a3、a0)および符号マーカ12(ai)のマーカ画像である。そして、中間のマーカ画像が正六角形の重心に位置する基準マーカ11(a0)のマーカ画像である。ただし、両端のマーカ画像のどちらが符号マーカ12(ai)のマーカ画像かは、この時点では特定できない。
次に、上記の3つのマーカ画像に残りの2つのマーカ画像を加えた四角形を時計回りにたどり、線分a3−a0−aiの終端に位置するマーカ画像を符号マーカ12(ai)のマーカ画像と特定する。これに伴い、基準マーカ11(a3)のマーカ画像も特定される。そして、基準マーカ11(a3、a0)との位置関係から、残りの2つの基準マーカ11(a1、a2)のマーカ画像も特定される。なお、マーカ画像は5つであるが、線分a3−a0−aiがほぼ直線なので、ここでは四角形とみなして説明した。
以上、基準マーカ11および符号マーカ12の配置例およびその識別方法を説明したが、ターゲット10に設けられるこれらのマーカの配置および識別方法は、上記の例に限定されるものではない。
本実施形態では、基準マーカ11は、正多角形の頂点(全部または一部)に配置される。あるいは、正多角形の頂点と当該正多角形の重心に配置される。また、符号マーカ12は、当該正多角形の各頂点および重心に対して特定の位置関係を成すように配置される。そして、正多角形の持つ幾何学的特徴のうち、アフィン変換の前後で保存される幾何学的特徴等を用いて、カメラ20により撮影された画像における個々のマーカ画像が基準マーカ11および符号マーカ12のいずれに対応するかが識別される。したがって、ターゲット10におけるマーカ11、12の配置は、上述の位置関係を満足し、正多角形の持つ幾何学的特徴を用いて識別できる配置であれば良い。
ところで、実際にターゲット10に対してマーカ11、12を物理的に設ける場合、各基準マーカ11の相対位置がずれて、厳密には正多角形とは言えない配置となることが考えられる。しかしながら、基準マーカ11の相対位置のずれがわずかであって、基準マーカ11が正多角形の頂点や重心に配置されていることを想定する上記の識別方法で識別可能である限り、その基準マーカ11の配置は、本実施形態の技術思想の範囲内であり、本実施形態で言う正多角形に含まれるものとする。
また、三角形以外の全ての多角形は、頂点の数がより少ない他の多角形の組み合わせとして把握することができる。したがって、上述した各配置例における同一平面上の4つ以上の基準マーカ11の配置も、複数の正多角形またはその他の多角形組み合わせとしても把握される。例えば、図4に示した第1の配置例では、5つの基準マーカ11が正六角形の5つの頂点に配置されるとしたが、1つの台形(a1a2a3a4)と1つの三角形(a1a4a5)の組み合わせとして把握することができる。同様に、図8に示した第4の配置例では、4つの基準マーカ11の配置は、3つの三角形(a0a1a2)(a0a2a3)(a0a3a1)の組み合わせとして把握することができる。さらに、上述した基準マーカ11の配置が、他の多角形を形成すると把握される場合がある。例えば、図6に示した第2の配置例は、4つの基準マーカ11が正六角形の4つの頂点に配置されるとしたが、長方形(a1a2a3a4)として把握することもできる。しかしながら、これらのように基準マーカ11の配置によって形成される多角形が多様に把握されるとしても、上記の識別方法で基準マーカ11および符号マーカ12を識別可能である限り、上記各配置例に示したように基準マーカ11が配置されているものとして解釈されるべきである。
また、本実施形態では、基準マーカ11および符号マーカ12をLEDにより構成される発光点としたが、これに限定するものではない。例えば、基準マーカ11および符号マーカ12としてLEDの代わりに再帰反射板を設け、カメラ20の近くに設けられた照明装置から光を照射し、再帰反射板による反射光をカメラ20により撮影するようにしても良い。
<第2の態様におけるターゲット10の三次元位置および三軸角度の計算>
次に、同一平面上に3つ以上の基準マーカ11が設けられ、この平面から一定の高さに1つの基準マーカ11が設けられる第2の態様に関して、演算装置30による、基準マーカ11の位置に基づいてターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算する方法について説明する。なお、ここでは基準マーカ11および符号マーカ12が既に識別されているものとして説明するが、これらの識別方法については後述する。また基準マーカ11が同一平面上に3つ設けられて三角形を形成するものとする。
第2の態様において、同一平面上にある3つの基準マーカ11と、平面から一定の高さに位置する1つの基準マーカ11とを区別する必要がある場合、前者を、付号a〜cを付して第1基準マーカ11a、11b、11cと呼び、後者を、符号dを付して第2基準マーカ11dと呼ぶ。そして、第1基準マーカ11a、11b、11cは、ターゲット10の表面に設けられる。第2基準マーカ11dは、第1基準マーカ11a、11b、11cにより形成される三角形の重心付近に設けられた脚の先端に設けられる。
第2基準マーカ11dが設けられる脚の長さは任意であるが、ターゲット10がカメラ20の撮像面に対して傾いた場合でも、第2基準マーカ11dのマーカ画像(カメラ20により撮影されたマーカの画像、以下、他のマーカについても同じ)が第1基準マーカ11a、11b、11cのマーカ画像により形成される三角形の重心に最も近い位置を保持できることが条件となる。したがって、実際の使用において、ターゲット10がカメラ20の撮像面に対してどの程度傾けることがあり得るかに応じて定めれば良い。
さらに、第2基準マーカ11dが設けられる脚の位置は、第1基準マーカ11a、11b、11cにより形成される三角形の重心付近としたが、必ずしもこれに限定されない。実際には、ターゲット10がカメラ20の撮像面に対して傾いた場合でも、第2基準マーカ11dのマーカ画像が、基準マーカ11a、11b、11c、11dのマーカ画像のうちで、第1基準マーカ11a、11b、11cのマーカ画像により形成される三角形の重心に最も近くなる位置であれば良い。厳密には、第2基準マーカ11dが設けられる脚の長さとの関係を考慮する必要があるが、脚の長さが短ければ、ターゲット10がカメラ20の撮像面に対して傾いても第2基準マーカ11dのマーカ画像はそれほど大きくは動かない。したがって、現実的には、第2基準マーカ11dが第1基準マーカ11a、11b、11cにより形成される三角形の重心に最も近い位置となるように配置されれば良いと考えられる。
図18は、ターゲット10の三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。
カメラ20で撮影される画像は投資投影モデルとなる。そこで、まず図18に示すように、カメラ20により撮影された画像上(イメージセンサ22上)の第1基準マーカ11a、11b、11cのマーカ画像に基づいて、カメラ20の光学中心Oから第1基準マーカ11a、11b、11cの各々への方向di(i=1、2、3)を算出する。diは、カメラ20の撮像面における第1基準マーカ11a、11b、11cのマーカ画像と光学中心Oとを結ぶ直線上にあり、光学中心Oを始点とする規格化された単位ベクトルである。また、第1基準マーカ11aへの方向をベクトルd1(=[x1,y1,z1])、第1基準マーカ11bへの方向をベクトルd2(=[x2,y2,z2])、第1基準マーカ11cへの方向をベクトルd3(=[x3,y3,z3])とする。
カメラ20の光学中心Oを基準として、第1基準マーカ11aの位置ベクトルをp1、第1基準マーカ11bの位置ベクトルをp2、第1基準マーカ11cの位置ベクトルをp3とする。これらの位置ベクトルpiは、それぞれ上記のベクトルdiと重なる。そこで、各位置ベクトルpiの長さを表す係数をt1、t2、t3とすると、各位置ベクトルpiは次式で表せる。
Figure 2010025759
第1基準マーカ11a、11b、11cが形成する三角形の形状は予めわかっているので、三角形の各辺の長さ(各第1基準マーカ11a、11b、11c間の長さ)を、p1p2=L1、p2p3=L2、p3p1=L3とすると、次式が得られる。
Figure 2010025759
これを整理すると、次式が得られ、
Figure 2010025759
さらに次式が得られる。
Figure 2010025759
ただし、
A1=x1x2+y1y2+z1z2、
A2=x2x3+y2y3+z2z3、
A3=x3x1+y3y1+z3z1
である。
実数解を持つために、次式の条件を満たす実数t1、t2、t3をそれぞれ上記の数4式に代入し、数9式が成立する全てのt1、t2、t3を求める。
Figure 2010025759
通常、数9式が成立するt1、t2、t3の組は複数存在する。そこで、第2基準マーカ11dの位置に基づいて、複数のt1、t2、t3の組(候補)の中から特定の係数t1、t2、t3の組を選択する。
具体的には、まず、算出した全ての係数t1、t2、t3の組に対応する位置ベクトルp1、p2、p3の組をそれぞれ算出し、p1、p2、p3の組で構成される三角形の三次元位置と三軸角度を求める。そして、各三角形の三次元位置および三軸角度に基づき、各三角形に対する第2基準マーカ11dの位置を計算し、位置ベクトルp4とする。次に、位置ベクトルp4の点をカメラ20で撮影した場合の画像上の位置(画像位置)を計算し、計算値と実際に撮影された第2基準マーカ11dの画像位置とを比較する。そして、実際の画像位置との差が最も小さい位置ベクトルp4に対応する三角形を抽出し、この三角形に対応するt1、t2、t3の組を正解とする。
以上のようにして、第1基準マーカ11a、11b、11cの方向d1、d2、d3および距離t1、t2、t3が特定されたため、第1基準マーカ11a、11b、11cで形成される三角形(およびこれを含むターゲット10)の三次元位置および三軸角度が求まることとなる。
なお、基準マーカ11a、11b、11c、11dを用いたターゲット10の三次元位置および三軸角度の計算方法は、上記の手順に限定されるものではない。例えば、上記の手順では複数のt1、t2、t3の組を求めた後に第2基準マーカ11dの画像位置に基づいて1つの解を抽出したが、初めから第1基準マーカ11a、11b、11cの各々の画像位置と第2基準マーカ11dの画像位置との関係を考慮して各基準マーカ11a、11b、11c、11dまでの距離t1、t2、t3、t4を求めるようにしても良い。
<第2の態様における画像におけるマーカの識別>
次に、同一平面上に3つの第1基準マーカ11a、11b、11cが設けられ、この平面から一定の高さに1つの第2基準マーカ11dが設けられる第2の態様に関して、演算装置30による、カメラ20により撮影された画像から、基準マーカ11および符号マーカ12の各々のマーカ画像を識別する方法を説明する。
図19は、基準マーカ11および符号マーカ12の第9の配置例を示す図である。この配置例は、第2の態様に基づく配置の例である。図19(a)は第1基準マーカ11a、11b、11cが含まれる平面に垂直な方向から見た図であり、図19(b)は同平面に平行な方向から見た図である。
図19に示す例では、第2基準マーカ11dが、第1基準マーカ11a、11b、11cによって形成される三角形(a1a2a3)の重心(a0)に配置されている。三角形の重心の位置は、アフィン変換の前後で保存される幾何学的特徴である。すなわち、ターゲット10に配置された第1基準マーカ11a、11b、11cにより構成される三角形の重心位置は、この三角形がアフィン変換により変換された場合、変換後の三角形の重心位置に対応する。ここで、三角形(a1a2a3)は、正三角形や二等辺三角形等の特殊な三角形である必要はなく、任意の三角形として良い。また、第2基準マーカ11dは、第1基準マーカ11a、11b、11cが含まれる平面から一定の高さだけ高い位置(図19(b)参照)に配置されている。符号マーカ12は、三角形(a1a2a3)の3つの頂点のうち、重心(a0)から最も遠い位置にある頂点と重心(a0)との間の距離をLmとしたとき、重心(a0)から符号マーカ12までの距離が2Lm以上となる位置に配置される。
カメラ20により撮影された画像から基準マーカ11のマーカ画像と符号マーカ12のマーカ画像とを識別するには、この基準マーカ11相互の位置関係および基準マーカ11と符号マーカ12との間の位置関係を利用する。例えば、第2基準マーカ11dは、三角形(a1a2a3)の重心に最も近い位置にあるので、この三角形(a1a2a3)に符号マーカ12の点(a4)を加えた四角形(a1a2a3a4)の重心位置に対しても最も近い位置にあると言える。そこで、任意の4つのマーカ画像により形成される四角形の重心位置を計算して、これと他の1つのマーカ画像の位置を比較する。そして、計算された重心位置とマーカ画像の位置との距離が最も近いものを選択し、選択されたマーカ画像を第2基準マーカ11dのマーカ画像と特定する。次に、この重心位置とマーカ画像の位置との距離が最も遠いものを選択し、選択されたマーカ画像を符号マーカ12のマーカ画像と特定する。最後に、残りの3つのマーカ画像を、第2基準マーカ11dおよび符号マーカ12のマーカ画像との位置関係に基づいて、第1基準マーカ11a、11b、11cのマーカ画像と特定する。
各マーカ11、12の位置が計算されると、個々の基準マーカ11と符号マーカ12との位置関係が特定されるので、この位置関係によって表現された特定の情報(ID番号等)を読み取ることができる。なお、上記のように符号マーカ12が第1基準マーカ11a、11b、11cと同一平面内にある場合には、符号マーカ12のマーカ画像から符号マーカ12の位置を直接特定し、情報を読み取れば良い。また、符号マーカ12が第1基準マーカ11a、11b、11cと同一平面内にない場合であっても、当該平面に対する符号マーカ12の高さに基づいて、符号マーカ12から当該平面に下ろした垂線と当該平面との交点の位置を計算し、この位置に基づいて情報を読み取るようにすれば良い。
なお、上記第9の配置例では、3つの第1基準マーカ11a、11b、11cが三角形を形成する場合について説明したが、第1基準マーカを4つ以上設けた場合でも、同様の手順で各基準マーカ11、12を識別することができる。すなわち、第1基準マーカ11がいくつ設けられたとしても、第2基準マーカ11は第1基準マーカ11により形成される多角形の重心付近に位置に置かれ、符号マーカ12は当該多角形の重心から最も遠い位置に置かれる。したがって、上記の場合と同様に、多角形を特定し、その重心位置に最も近いマーカ画像と最も遠いマーカ画像を特定して、第2基準マーカ11および符号マーカ12のマーカ画像として識別し、他の多角形を形成するマーカ画像を個別に第1基準マーカ11として識別すれば良い。
また、上記第9の配置例では、第1基準マーカ11により形成される多角形の重心と符号マーカ12との間の距離を、第1基準マーカ11と第2基準マーカ11との間の距離のうちで最も長いものの2倍以上とした。しかし、カメラ20に対してターゲット10が大きく傾かない場合は、撮影された画像においても、第1基準マーカ11により形成される多角形の重心から各基準マーカ11および符号マーカ12のマーカ画像までの距離の比は大きく変わらないと考えられる。したがって、本実施形態を適用する対象によっては、第1基準マーカ11により形成される多角形の重心と符号マーカ12との間の距離が、第1基準マーカ11と第2基準マーカ11との間の距離のうちで最も長いものよりも長ければ良く、2倍以上としなくても良い場合もある。
本実施形態が適用される位置計測システムの全体構成を示す図である。 本実施形態におけるターゲットの構成を示す図である。 本実施形態のカメラの構成例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第1の配置例を示す図である。 図4に示した第1の配置例において、ターゲットがカメラに対して傾いている様子を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第2の配置例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第3の配置例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第4の配置例を示す図である。 図8に示した第4の配置例による、ターゲットにおけるマーカの配置の具体例を示す図である。 図8に示した第4の配置例による、ターゲットにおけるマーカの配置の他の具体例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第5の配置例を示す図である。 図11に示した第5の配置例による、符号マーカが1つの場合のターゲットにおけるマーカの配置の具体例を示す図である。 図11に示した第5の配置例による、符号マーカが2つの場合のターゲットにおけるマーカの配置の具体例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第6の配置例を示す図である。 図14に示した第6配置例による、ターゲットにおけるマーカの配置の具体例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第7の配置例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第8の配置例を示す図である。 本実施形態の第2の態様によるマーカの配置において、ターゲットの三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第9の配置例を示す図である。
符号の説明
10…ターゲット、11…基準マーカ、12…符号マーカ、20…カメラ、21…光学系、22…イメージセンサ、30…演算装置

Claims (16)

  1. 対象物に配置された基準点であって、多角形の頂点、または多角形の頂点および重心に配置された4つ以上の第1基準点と当該第1基準点に対し特定の位置関係をなして配置された1つ以上の第2基準点とを撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された前記第1基準点および前記第2基準点の画像の位置関係に基づき、当該第1基準点の画像と当該第2基準点の画像とを識別する識別手段と、
    前記識別手段により識別された前記第1基準点の画像の位置関係に基づき、前記対象物の三次元位置および三軸角度を演算する演算手段と、
    を備えることを特徴とする位置計測システム。
  2. 前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記第1基準点により形成される多角形の各頂点から、当該多角形の重心と頂点との間の距離よりも遠い位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心から最も遠い位置の画像を前記第2基準点の画像とし、他の画像を前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  3. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の頂点に配置されることを特徴とする請求項2に記載の位置計測システム。
  4. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点のうち、1つの第1基準点は、他の第1基準点により形成される多角形の重心で、当該多角形が含まれる平面から一定の高さに配置されることを特徴とする請求項2に記載の位置計測システム。
  5. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から任意の4つの画像を選択し、当該4つの画像により形成される四角形の重心を計算し、当該4つの画像が当該重心を挟んで対称な位置にある2つの画像の組、2組で構成される場合に、当該4つの画像を前記第1基準点の画像とし、他の1つの画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  6. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、頂点の数が偶数の正多角形における当該頂点のうち、当該正多角形の重心を挟んで対称な位置関係となる2つの頂点の組、2組からなる4つの頂点に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から任意の4つの画像を選択し、当該4つの画像により形成される四角形の重心を計算し、当該4つの画像により形成される四角形の対角線の交点の位置と当該重心の位置とが一致する場合に、当該4つの画像を前記第1基準点の画像とし、他の1つの画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  7. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の各頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ前記正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正多角形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の個々の画像に関して、当該重心に配置された当該第1基準点を頂点として両隣の画像との間に形成される角度を求め、得られた角度の値が最も小さい画像を前記第2基準点の画像とし、残りの画像を前記正多角形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  8. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正多角形の各頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正多角形の頂点以外で、かつ前記正多角形の重心および各頂点からの距離が当該重心から頂点までの距離と同じか、またはそれよりも遠い位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から前記正多角形の頂点の数の画像を任意に選択し、選択した画像により形成される多角形の重心を計算し、当該重心から一定以内の範囲に画像が存在する場合に、当該画像および当該多角形を形成する画像を前記正多角形の頂点および重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  9. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される四角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正方形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の個々の画像に関して、当該重心に配置された当該第1基準点を頂点として両隣の画像との間に形成される角度を求め、得られた角度の値が最も小さい画像を前記第2基準点の画像とし、残りの画像を前記正方形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  10. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から4つの画像を任意に選択し、選択した画像により形成される四角形の重心を計算し、当該重心から一定以内の範囲に画像が存在する場合に、当該画像および当該四角形を形成する画像を前記正方形の頂点および重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  11. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正方形の各頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正方形の頂点以外で、かつ3つの前記第1基準点と組み合わせて平行四辺形が形成されない位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正方形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、当該重心に配置された当該第1基準点を挟んで対称な位置にある2つの画像の組、2組からなる4つの画像を、当該正方形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  12. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記4つの頂点により形成される当該正六角形の連続する3本の辺のうち中間の辺を挟み、当該正六角形の重心の反対側で、かつ当該中間の辺の両端の頂点から当該正六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から、直線上に等間隔で並ぶ3点、および当該直線に最も近い2点の画像を抽出し、抽出された画像を前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  13. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う4つの頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記4つの頂点のうち両端の頂点および前記重心を結ぶ直線を挟み、当該4つの頂点のうち他の2つの頂点の反対側で、かつ当該両端の頂点および当該重心の各々から当該六角形の辺の長さよりも遠い位置に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像により形成される多角形の重心に最も近い位置にある画像を前記正六角形の重心に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像から当該重心に配置された第1基準点へ向かうベクトルを設定し、当該ベクトルを当該重心に配置された第1基準点を基点とするように平行移動した終点に画像があるか否かを調べ、終点に画像がある場合における移動前のベクトルの基点の画像、および終点に画像がない場合における移動前のベクトルの基点のうち隣り合う2つの点の画像を前記正六角形の頂点に配置された前記第1基準点の画像とし、他の画像を前記第2基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  14. 前記撮影手段により撮影される前記第1基準点は、正六角形の隣り合う3つの頂点および重心に配置され、
    前記撮影手段により撮影される前記第2基準点は、前記正六角形の前記3つの頂点により形成される当該正六角形の連続する2本の辺の一端の頂点に位置する第1基準点と当該正六角形の重心に位置する第1基準点とをつないだ直線上で、当該重心に位置する第1基準点を挟んで当該頂点に位置する第1基準点の反対側に配置され、
    前記識別手段は、撮影された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像から、直線上に並ぶ3点を抽出し、全ての画像により形成される多角形を時計回りにたどったときに抽出された3点を結ぶ線分の終端に位置する画像を前記第2基準点の画像とし、当該抽出された3点の中間に位置する画像を前記正六角形の重心に位置する第1基準点の画像とし、他の画像を当該正六角形の頂点に位置する第1基準点の画像とすることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  15. 前記識別手段により識別された前記第2基準点の画像から、当該第2基準点の配置により表現された情報を読み取る読み取り手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  16. コンピュータを、
    対象物に配置された基準点であって、多角形の頂点、または多角形の頂点および重心に配置された4つ以上の第1基準点と当該第1基準点に対し特定の位置関係をなして配置された1つ以上の第2基準点を撮影手段により撮影して得られた第1基準点および第2基準点の画像の位置関係に基づき、当該第1基準点の画像と当該第2基準点の画像とを識別する識別手段と、
    前記識別手段により識別された当該第1基準点の画像の位置関係に基づき、前記対象物の三次元位置および三軸角度を演算する演算手段として
    機能させることを特徴とするプログラム。
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