JP4918830B2 - 位置計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の3次元位置や対象物が向いている方向を簡便な方法で計測する位置計測システムに関するものである。
発光体(あるいは輝度の高い対象物)の3次元位置を計測する手段としては、デジタルカメラ2台で発光体を撮影し、カメラ2台間の距離を基線とした三角測量の原理で発光体の座標を算出する方法がよく用いられる。また、発光体の位置計測を高精度に行う方法として光干渉法がよく用いられる。代表的な光干渉法としては、レーザ光源から出た光をビームスプリッターなどを用いて2つに分割し、その一方を対象物に照射し、他方を参照光としてミラーに照射して元の光路に戻し、対象物からの反射光と参照光とを重ね合わせて干渉させる方法がある。
特許文献1には、LED光源を一つのカメラで撮像することにより、その3次元位置を計測する技術が開示されている。この技術は、レンズの球面収差を利用して、点光源をリング像に変換し、そのリング像のサイズから光源までの距離を計測し、リング像の中心位置から光源が存在する方向を決定することで、光源の3次元座標を計測するものである。
特開2004−212328号公報
この種の位置計測システムにおいては、簡単な構成で対象物の位置や方向を精度よく計測可能であることが望まれる。
本発明の目的は、対象物の位置や方向を簡易かつ高精度に測定することができる位置計測システムを提供することにある。
上記目的は、互いの位置関係が判明している4個以上の光源と、前記各光源からの光を透過して球面収差により光リング像を形成する光学レンズ系と、前記光学レンズ系により形成された光リング像を検出する撮像素子と、前記撮像素子により検出された光リング像の検出情報および前記各光源の位置関係に基づいて前記各光源の位置を計測する演算装置とを備えた位置計測システムにより達成される。
ここで、前記光源は同一平面上に存在する4個の光源であり、前記各光源は矩形部材の4つの頂点位置にそれぞれ配置することができる。前記光リング像は、円形状または楕円形状を有することができる。前記レンズ系は半球レンズを備えることができ、また球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズを備えることができる。前記4個以上の光源は1つの部材に配置され、前記部材は対象物に搭載することができる。
また、前記4個以上の光源はそれぞれ複数の部材に配置され、前記複数の部材がそれぞれ識別番号を有し、前記識別番号毎に前記部材に配置された光源の発光を制御することができる。前記部材に前記識別番号用の1つまたは複数の光源が配置され、前記識別番号用の光源の配置位置から識別番号が読み取られるようにすることができる。前記部材は矩形状であり、前記4個以上の光源が前記矩形状の部材の頂点にそれぞれ配置され、前記識別番号用の1つまたは複数の光源が前記矩形状の部材の領域内に配置され、前記識別番号用の光源の配置位置から識別番号が読み取られるようにすることができる。前記光源の代わりに再帰反射板を備え、かつ前記再帰反射板を照明するための照明装置を備えることができる。
本発明によれば、対象物の位置や方向を簡易かつ高精度に測定することができる位置計測システムを得ることができる。本発明では、精度よく測定できる距離範囲が比較的短いという従来の問題は解消され、光源位置が比較的遠い場合でも精度よく測定することができる。光源を少なくとも4つ備えることで、4つの光源の3次元位置と回転角度を簡易に高精度に測定することができ、また対象物の位置制御や動線解析を精度よく行うことができる。位置測定の対象物をポインターとすることで、本位置計測システムを指示位置入力装置などに利用することができる。イメージセンサを球面収差の大きなレンズの焦点位置よりレンズ側に設置することで、4個の点光源を4個のリング像に変換でき、比較的距離の遠い光源の位置と角度を簡易に精度良く計測することができる。また、焦点合わせの必要がないので低コスト、高速撮影が可能となる。対象物が多数個であっても、対象物のID番号毎に識別しながら簡易に3次元位置を計測することができる。4個以上のLED光源を長方形カード等の部材に配置するだけで、複数の部材がある場合でも、それらの位置とID番号の両方を算出でき、ID番号を識別しながら簡易に前記部材を搭載した対象物の位置を計測できる。対象物が移動してもID番号は判明するので、なにが何処に移動しているかを簡易に計測することができる。
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る位置計測システムの一実施例を示す図である。図示のように、本位置計測システムは、互いの位置関係が判明している4個のLED光源1〜4と、各光源からの光を透過して球面収差により光リング像11を形成する光学レンズ系12と、光学レンズ系12により形成された光リング像11を検出する撮像素子としてのイメージセンサ13と、イメージセンサ13により検出された光リング像11の検出情報および各光源の位置関係に基づいて各光源の位置を計測する演算装置14とを備える。
ここで、LED光源1〜4は、同一平面上に存在し、矩形部材としてのカード5の4つの頂点位置にそれぞれ配置される。光源1〜4の位置M1〜M4は、図示のようにマーカー座標系(Xm,Ym,Zm)の原点をp0として、それぞれ(X1,Y1,Z1)、(X2,Y2,Z2)、(X3,Y3,Z3)、(X4,Y4,Z4)で示される。光学レンズ系12は、図示のように、球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズを備えるが、これに限定されることなく、例えば1つの半球レンズを備えて構成することもでき、またこれ以外のレンズを用いてもよい。本願における「光学レンズ系」は1つまたは複数の光学レンズを含むものとして用いられる。イメージセンサ13はCCDやCMOS等で構成することができる。カメラ10は、光学レンズ系12とイメージセンサ13を含んで構成される。カメラ座標系は図示のように(X,Y,Z)で示される。演算装置14は、例えばパソコン(PC)等のコンピュータを用いることができる。
図2は、図1の実施例で用いるLED光源搭載カードの一例を示す図である。図示のように、カード5は、4つのLED光源1〜4(発光波長900nm)を、長辺の長さL1、短辺の長さL2の長方形カードの四隅(頂点位置)に配置する。即ち、LED光源1〜4の座標はそれぞれ時計周りに(63,0,0)、(63.5,79.5,0)、(0,79.5,0)、(0,0,0)となる。ここで、単位はmmである。LED光源1〜4は、発光制御装置6により発光が制御される。
カメラ10は、見かけ上は通常のカメラと同じようであるが、光学レンズ系とイメージセンサの位置に工夫がある。光学レンズ系12には球面収差の大きなレンズとして、半径22mmの半球レンズ2個を互いに球面側を向かい合わせた構造のレンズを使用した。イメージセンサ13は光学レンズ系12の焦点位置よりも光源側に配置した。また、イメージセンサ13には12mm×14mmサイズのCMOSセンサ(1280画素×960画素)を使用した。イメージセンサ13の前面には850nmより長波長だけを透過するフィルター(図示しない)を設置した。これによりLED光源からの光が光学レンズ系12の球面収差によりリング形状に集光されて形成された光リング像11をイメージセンサ13で撮像することができる。
図3は、光学レンズ系による光リング像の形成の様子を示す図であり、(a)、(b)は球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズを用いる場合、(c)、(d)は1つの半球レンズを用いる場合を示す。
2つの半球レンズを用いる場合、図3(a)に示すように、LED光源30から発せられた光線は、球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズ12a,12bを備えた光学レンズ系12によって集光され、イメージセンサ13上に図3(b)に示すような光リング像11を形成する。その原理は次のとおりである。図3(a)において、光源30から放射された光は、図の光線の軌跡に示すように半球レンズ12aの第1面である平面に入射する。ここで光はスネルの法則に従って屈折する。次に光は半球レンズ12aの球面形状の第2面に到達し、屈折する。続いて光は半球レンズ12bの球面形状の第1面に入射し、屈折する。さらに光は半球レンズ12bの第2面である平面に到達し、屈折する。このようにして半球レンズ12a,12bを通過した光は、イメージセンサ13上において、最初はある方向に進み、途中で折り返して逆方向に進む挙動を示す。これをイメージセンサの2次元平面で考えると、光の折り返し点で図3(b)に示すような光密度が高い光集中領域である光リング像11が形成される。光リング像11は例えば円形状または楕円形状を有する。
1つの半球レンズを用いる場合、図3(c)に示すように、LED光源30から発せられた光線は、1つの半球レンズ12cを備えた光学レンズ系12によって集光され、イメージセンサ13上に図3(d)に示すような光リング像11を形成する。その原理は上記の場合と同様に次のとおりである。図3(c)において、光源30から放射された光は、図の光線の軌跡に示すように半球レンズ12cの第1面である平面に入射する。ここで光はスネルの法則に従って屈折する。次に光は半球レンズ12cの球面形状の第2面に到達し、屈折する。このようにして半球レンズ12cを通過した光は、イメージセンサ13上において、最初はある方向に進み、途中で折り返して逆方向に進む挙動を示す。これをイメージセンサの2次元平面で考えると、光の折り返し点で図3(d)に示すような光密度が高い光集中領域である光リング像11が形成される。
以上の原理の詳細は前述の特許文献1に記載のとおりである。
図4(a)〜(f)は、LED光源搭載カードとカメラ間の距離を変えて撮像した光リング像の例を示す図である。本例では、4つのLED光源を備えたカード5とカメラ(イメージセンサ)間の距離を1.3m、2m、3mと変えて撮像した。この図の中でリング像は四角枠で囲まれ、かつ番号が振ってあるが、四角枠はリング像を検出した事を示しおり、番号は検出した順番を示している。検出した順番は取り立てて意味はない。実際のLED光源の発光部はサブmmサイズと小さいが、レンズの球面収差を利用することで、図4に示すように、比較的大きな光リング像として撮像できた。点光源をサイズの大きなリング像として撮像できるので、光源が存在する方向を高精度に決めることができる。
4つのLED光源の位置は、以下の計算手順により高精度に計測することができる。
まず、センサ座標系とマーカー座標系の関係を示す。実空間の3次元座標点Mがカメラ(イメージセンサ)の2次元画像上の点mに射影されるとすると、次式のように表される。以下において、Cはカメラ行列、Pはカメラの内部行列、Rは回転行列、tは並進ベクトルである。
Figure 0004918830
同一平面上にない6点(例えば、サイコロの2面上に存在するコーナーの6点など)を観測して、カメラ行列Cを得る(カメラキャリブレーション)。カメラ行列Cは次式のようにPとR,tに展開される。
Figure 0004918830
センサ座標系とカメラ座標系の関係を次に示す。
Figure 0004918830
未知数X,Y,Zはhのみの関数である。
Figure 0004918830
光源1と光源2間の距離M12と光源4と光源3間の距離M43は、平行で長さが等しいことにより次式がなりたつ。
Figure 0004918830
Figure 0004918830
M12は一辺の長さがL1であるので次式がなりたつ。
Figure 0004918830
このh1を式(13)、式(11−2)、式(9−3)に代入して、h2、h3、h4を求めることができる。よって、式(3)から、3次元座標(X,Y,Z)が得られる。
通常の結像レンズを搭載したカメラであれば点光源は点像として撮像されるので像サイズが非常に小さく、このLEDの場合でいえば、1画素〜数画素以下の画像サイズとなる。これに対し、球面収差の大きなレンズを利用して点光源をリング像とすると、リング像サイズは大きくなる。しかも、このリング像は最外周部が最も光強度が高いという特徴があり、鮮明なリング像が常に撮像できることになる。また、各リング像はそのエッジ部だけで約200画素程度の画素が関与して撮像されている。このようにエッジ部に多数の画素が関与するために、リング像の中心位置を高精度に検出することが可能となる。即ち、光源LEDが存在する方向を高精度に決定することができる。
図5は、4つのLED光源の3次元位置を算出した結果の一例を示すグラフである。図中において、原点(0,0,0)はカメラ位置である。番号1,2はカード・カメラ間距離1.3m、番号3〜7はカード・カメラ間距離2.0m、番号8〜13はカード・カメラ間距離3.0m、番号14はカード・カメラ間距離4.3mの場合に、上記の計算方法から算出した3次元位置を示すものである。図5中で各番号の3次元座標は次のとおりである。番号1(0.1725, 0.0020, 1.3333)、番号2(0.3456, -0.2794, 1.2707)、番号3(0.6149, -0.4452, 1.9548)、番号4(0.0282, -0.4736, 1.9880)、番号5(-0.5803, -0.4745, 1.9205)、番号6(-0.5533, -0.0579, 1.9917)、番号7(0.5888, -0.0307, 2.0050)、番号8(0.8480, -0.0729, 2.9134)、番号9(0.8489, -0.6437, 2.8608)、番号10(-0.0240, -0.6761, 2.8798)、番号11(-0.8893, -0.6778, 2.7827)、番号12(-0.8766, -0.1066, 2.8209)、番号13(-0.0716, -0.0952, 2.9791)、番号14(0.3607, -0.3296, 4.3865)。以上の座標値の単位はm、図5の各軸表示の数値の単位はmmである。このグラフから、実際に設置した光源位置と算出した光源の3次元座標がほぼ一致することが確認できた。
このように、位置関係をあらかじめ測定した4つの光源を矩形部材に搭載して対象物に設置し、これらの光源の光をレンズの球面収差を用いてそれぞれリング像に変換して、それらのリング像の位置から各光源が存在する方向を高精度に決定し、その情報に基づいて各光源(すなわち対象物)の位置や回転方向を算出することができる。対象物は、物であれば特に限定されず、物品、人、動物、植物等も含む。
上記の実施例では長方形カードの頂点にLED光源を配置し、長辺と短辺の位置をあらかじめ決定することでLED光源とリング像との対応を取ったが、正方形の頂点にLEDを配置することでも同様に光源の3次元位置を測定できる。その場合には、光源とリング像との対応関係をとる必要がなくなり、隣の光源との距離は常に一定のLであるとすることができるので、どのような回転角度であっても簡易に光源位置および方向を計測することが可能となる。
本実施例では、同一平面内にLED光源を4個配置して、その位置を算出したが、5個以上のn個の光源を配置しても計算できることはいうまでもなく、その場合にはn個から4個を取り出す組み合わせを作り、各組み合わせから各々のカード位置を計算し、全ての組み合わせの平均値を取ることで、位置精度を向上させることができる。
本実施例では、同一平面内に光源を4個配置して、その位置を算出したが、同一平面上にない光源の場合であれば、6個の光源を配置することで、上記と同様にして、カードの位置と方向を算出できる。その手順を次に説明する。
LED光源が6点以上設置される場合には、カードは平面である必要がなく、立体的な位置にLEDを設置してもその位置と方向を計測することができる。3次元座標点M(Xm,Ym,Zm)がカメラの2次元画像上の点S(u,v)に射影されるとすると、次式のように表される。以下において、Cはカメラ行列、Pはカメラの内部行列、Rは回転行列、tは並進ベクトルである。式(1)を変形すると次のようになる。
Figure 0004918830
式(19)をCiについて整理すると次のようになる。
Figure 0004918830
未知数Ciは11個あるので、既知のXを6点撮像すれば、その解が得られる。転置行列をかけて正方行列とし、逆行列を利用するとCiが得られる。即ち、式(2)の左辺が得られることになる。
Figure 0004918830
式(2)の右辺第1式である内部パラメータ行列Pは以下で表される。
Figure 0004918830
ここで、fは焦点距離、Su,Svはそれぞれ水平方向、垂直方向の有効画素サイズ、Ou,Ovは画素中心位置、θはセンサのu座標とv座標のなす角度である。
式(8)を式(2)に代入することで、式(2)の右辺第1式を算出することができる。即ち、回転行列Rと平行移動ベクトルtを算出することができる。
Figure 0004918830
カードの距離は平行移動ベクトルtの値から、カードの方向は回転行列Rから求めることができる。
(実施例2)
図6は、本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。本実施例は、再帰反射板を用いて対象物の位置を計測するものである。本実施例は、実施例1における光源の代わりに再帰反射板61〜64を備え、かつ再帰反射板61〜64を照明するための照明装置65を備える点で上記実施例1と異なるが、その他の構成および動作については実施例1と同様である。本実施例では、再帰反射板61〜64は直径1cmの円形に切断し、これを4個正方形の部材(カード)60の4隅に貼り付ける。照明装置65は、光学レンズ系12およびイメージセンサ13を備えたカメラ10のすぐ横に配置される。本例の照明装置65は多数のLEDを配列して構成されるが、これに限定されずLED以外の光源を用いてもよい。位置計測時に、照明装置65からカード60の方向に光を放射させる。再帰反射板61〜64は到着した光を、その光が来た方向に反射する性質を持つので、比較的強い光をカメラ10の方向に反射する。そのため再帰反射板61〜64はLED光源と同様の役割を果たし、実施例1で説明したのと同様の方法により、再帰反射板の3次元位置を計測することができる。
(実施例3)
図7は、本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。本実施例は、複数の矩形部材(カード)の四隅にそれぞれ4個のLED光源を配置し、各カードのLED光源の発光を順次制御することで複数のカードの位置を計測するものである。各カードはそれぞれ識別番号(ID番号)を有し、ID番号毎に各カードに配置された光源の発光を制御する。本実施例では、図示のように、カメラ10に接続された発光信号送信装置71を備える。複数のカード71,72は、それぞれID番号としてID−1,ID−2を持ち、発光信号送信装置71からの無線信号を受信する受信器74,75と、受信器74,75からの信号によりLED光源11〜14,21〜24を発光させる発光制御装置76,77とを備える。発光信号送信装置71は、イメージセンサ13の撮像フレームに同期して、発光させるべきカードのID番号を無線で送信する。受信器74または75は、発光信号送信装置71からの信号を受信し、発光制御装置76または77により当該カードのLED光源を発光させる。この場合、カメラ(イメージセンサ)の撮像フレームに同期してID番号順に4個のLEDを同時に発光させる。カメラによる撮像イメージは、前述の図4と同様な画像となる。これに基づいてID番号ごとにLED光源の3次元位置を計測する。多数個のカードに対してもフレームごとにその3次元位置を計測することができる。その計測方法は実施例1の場合と同様に行うことができる。
(実施例4)
図8(a)、(b)は、本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。本実施例は、位置計測用のLED光源とは別のLED光源の配置位置をID番号とするものである。本実施例では、図8(a)に示すように、矩形部材(長方形カード)80の四隅に配置した位置計測用の4個のLED光源81〜84と、その長方形内にID番号用の2個のLED光源85,86とを配置する。この2個のLED光源85,86が四隅の4個のLED光源81〜84に対して、どの位置に存在するかをイメージセンサ画像から算出し、カード80のID番号を読み取る。本実施例の長方形カード80は、図8(a)のように、四隅以外の領域の21箇所にID番号用のLED光源を取り付けることができるようにした。このようにLED光源を設置してID番号とすると、その識別可能なID番号の総数は、21=210となり、210番までIDを付与することができる。
図8(b)は、このカード80を対象物87に添付し、半径22mmの半球レンズの光学レンズ系12およびイメージセンサ13を搭載したカメラ10で撮像する例を示す。ここで、カード80は縦120mm、横80mmの長方形であり、その四隅に位置計測用のLED光源81〜84が配置され、ID番号用のLED光源85,86は長辺の2等分点に配置されている。
図9は、図8の位置計測システムにより撮像された画像を示す図である。図9の画像から分かるように、位置計測用のリング像は最外周に存在するので、先ず、このリング像を抽出し、カード80の位置と方向を実施例1と同様な方法により算出する。この場合、カード80は中心位置(x,y,z)が(15,4,490)となり、x−y平面で右に26度回転していることが判明した(y−z、z−x平面での回転角度はゼロ)。次に、位置計測用のリング像の内側に存在するID番号用のリング像を抽出し、この位置がカードのどの位置に存在するかを実施例1と同様な方法による画像処理から求める。この画像処理はPC等で構成される演算装置14で行われる。この位置計測により、ID番号用のLED光源85,86がカード長辺の2等分点に位置することが算出でき、ID番号を特定することができる。予め演算装置14内にID番号とカードとの関係を格納しておき、一計測により得たID番号に対応するカードを特定することができる。このように、LED光源のカード内の位置に応じてID番号を付与することができる。
本発明は、対象物の3次元位置や対象物が向いている方向を簡便な方法で計測する位置計測システムに関するものであり、産業上の利用可能性がある。
本発明に係る位置計測システムの一実施例を示す図である。 図1の実施例で用いるLED光源搭載カードの一例を示す図である。 光学レンズ系による光リング像の形成の様子を示す図であり、(a)、(b)は球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズを用いる場合、(c)、(d)は1つの半球レンズを用いる場合を示す。 (a)〜(f)は、LED光源搭載カードとカメラ間の距離を変えて撮像した光リング像の例を示す図である。 4つのLED光源の3次元位置を算出した結果の一例を示すグラフである。 本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。 本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。 (a)、(b)は、本発明に係る位置計測システムの他の実施例を示す図である。 図8の位置計測システムにより撮像された画像を示す図である。
符号の説明
1〜4 光源
5,60 矩形部材(カード)
6 発光制御装置
10 カメラ
11 光リング像
12 光学レンズ系
13 イメージセンサ
14 演算装置
61〜64 再帰反射板
65 照明装置
71 発光信号送信装置
74 受信器

Claims (8)

  1. 互いの位置関係が判明している4個以上の光源と、前記各光源からの光を透過して球面収差により前記各光源の光リング像を形成する光学レンズ系と、前記光学レンズ系により形成された前記各光源の光リング像を検出する撮像素子と、前記撮像素子により検出された前記各光源の光リング像の検出情報および前記各光源の位置関係に基づいて前記各光源の位置を計測する演算装置とを備え、前記光学レンズ系が、球面側を向かい合わせに配置した2つの半球レンズを備えたことを特徴とする位置計測システム。
  2. 前記光源が同一平面上に存在する4個の光源であり、前記各光源が矩形部材の4つの頂点位置にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  3. 前記光リング像が、円形状または楕円形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の位置計測システム。
  4. 前記4個以上の光源が1つの部材に配置され、前記部材が対象物に搭載されることを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  5. 前記4個以上の光源がそれぞれ複数の部材に配置され、前記複数の部材がそれぞれ識別番号を有し、前記識別番号毎に前記部材に配置された光源の発光を制御することを特徴とする請求項1に記載の位置計測システム。
  6. 前記部材に前記識別番号用の1つまたは複数の光源が配置され、前記識別番号用の光源の配置位置から識別番号が読み取られることを特徴とする請求項に記載の位置計測システム。
  7. 前記部材が矩形状であり、前記4個以上の光源が前記矩形状の部材の頂点にそれぞれ配置され、前記識別番号用の1つまたは複数の光源が前記矩形状の部材の領域内に配置され、前記識別番号用の光源の配置位置から識別番号が読み取られることを特徴とする請求項に記載の位置計測システム。
  8. 前記光源の代わりに再帰反射板を備え、かつ前記再帰反射板を照明するための照明装置を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の位置計測システム。
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