JP2010025275A - 異物捕捉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動油の流動方向が双方向ある油路において、作動油内の異物を適切に捕捉して油圧装置の信頼性を向上する。
【解決手段】異物捕捉装置100は異物滞留部120と異物貯留部140とから構成される。異物滞留部120は、円柱面である鉛直面122、コーン面である傾斜面124、及び円柱面である連通通路126から成り、リニアソレノイドバルブSL1へ通じる第1油路60gが接続される第1入出力ポート130を有し、クラッチC1の油圧シリンダ78へ通じる第2油路60hが接続される第2入出力ポート132を有し、連通通路126に続いて連通口134が設けられ、その容積が油圧シリンダ78の容積以上に構成される。異物貯留部140は、異物滞留部120よりも鉛直方向下側に位置し、連通口134を通じて異物滞留部120と連通させられ、異物滞留部120内に滞留させられた作動油に含まれている異物Aを連通口134を介して受け入れる。
【選択図】図5

Description

本発明は、作動油を流通させるための油路において作動油内の異物を捕捉する異物捕捉装置に関するものである。
作動油内に混入した異物を捕捉して油圧装置(油圧制御回路)の信頼性を向上することが広く行われている。ここでいう異物とは、例えば車両用自動変速機等の変速機やその変速機の変速に関連する油圧アクチュエータへの油圧を制御するための油圧制御回路が備えられたバルブボデー内を流通する作動油に混入した部品加工時の切粉・バリ、アルミ鋳造品の鋳剥がれ(内壁面の剥がれ)、組立時に付着した空気中の浮遊物などであり、バルブボデー内のソレノイドバルブやコントロールバルブ等の弁装置のバルブスティック(固着)等の原因となるものである。そして、このような異物に対処する方法として、例えばバルブボデーにストレーナを設置してオイルポンプへの異物流入を防止する技術、バルブボデー内にサブストレーナを設置してバルブボデー内での異物流動を防止する技術、バルブボデー内のソレノイドバルブ自体にストレーナを設置してソレノイドバルブへの異物流入を防止する技術等が存在する。
また、特許文献1には、バルブ機構のドレンポートからバルブボディに形成された開口部を介してドレンオイルが排出される構成において、開口部の直下にその開口部から進入してきた異物などの不純物を立ち上げリブによって堰き止めることで溜める不純物溜まり部を設け、不純物が不純物溜まり部を超えてドレンポートからバルブ機構へ到達してしまうことを防止することができる自動変速機におけるバルブボディ油路構造が記載されている。
また、特許文献2には、ディファレンシャル機構内を流動している潤滑油に含まれるダスト量を減少させるために、ディファレンシャル機構のメインハウジングの肉厚の大きい壁部を利用して深い窪み空間(ダスト溜まり)を形成し、ダスト溜まりへ流入した潤滑油に流れの淀みを生じさせることで潤滑油内のダストを分離・沈降させて捕集すると共にダストの一部を壁面に付着させて潤滑油によって流されなくする歯車機構におけるダストの捕捉装置が記載されている。
また、特許文献3には、アッパバルブボディとロアバルブボディとそれら両ボディの間に設けられて流体通路を連通または遮断するためのセパレートプレートとから構成されているバルブボディにおいて、このセパレートプレートに流体通路を流れる流体をろ過して作動油内の異物を捕捉するためのろ過機能部(複数の貫通孔)を設け、油路中に別途サブフィルタ(サブストレーナ)を設ける必要がない流体圧力装置が記載されている。
このように、特許文献1〜3に記載された技術を含む異物に対処する従来の方法は、作動油(本明細書では潤滑油や冷却油等を含む)の流路に対してフィルタを張ったり、異物溜まりを設けるような機構で異物を捕捉している。つまり、このような異物に対処する従来の方法は、常に1方向(一方通行)に作動油の流れが存在する流路(油路)において作動油内の異物を捕捉し続けるものである。
特開2007−32625号公報 特開2000−35108号公報 特開2003−49933号公報
ところで、1つの流路において常に1方向に作動油の流れが存在する場合だけとは限らず、1つの流路において作動油の流れが両方向(双方向)存在する場合がある。例えば、油圧アクチュエータに対する作動油の供給と排出とを切り替えるための作動弁へ通じる油路やその油圧アクチュエータへ通じる油路においては、作動油の供給時と排出時とで油路における作動油の流れが逆転する。そうすると、上述したような異物に対処する従来の方法では、1方向の流れの中で捕捉した異物でも、他方向に流れが生じたときにはその捕捉していた異物を再放出する可能性があった。従って、従来の方法では、異物が一旦捕捉されたとしてもその後に再放出されて油路を流動し、結果として油圧装置の信頼性が損なわれる可能性があった。例えば、油路に再放出された異物によってバルブボデー内のソレノイドバルブやコントロールバルブ等の弁装置のバルブスティックに至る恐れがあった。尚、上述したような課題は未公知である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、油圧アクチュエータに対する作動油が供給され且つ排出されるための油路において、作動油内の異物を適切に捕捉して油圧装置の信頼性を向上することができる異物捕捉装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) 作動弁と、その作動弁により制御された作動油が供給される油圧アクチュエータとを有する車両用油圧制御回路において、その作動油内の異物を捕捉する異物捕捉装置であって、(b) 前記作動弁と油圧アクチュエータとの間の油路の一部を構成し、その油圧アクチュエータの容積より大きい容積を有する異物滞留部と、(c) 前記異物滞留部の下側に設けられ、その異物滞留部の水平断面積よりも小さい流通断面積を有する連通口を介してその異物滞留部と連通させられた異物貯留部とを、含むことにある。
このようにすれば、異物滞留部が前記作動弁と油圧アクチュエータとの間の油路の一部に構成され、異物貯留部が前記異物滞留部の下側に設けられて異物滞留部の水平断面積よりも小さい流通断面積を有する連通口を介してその異物滞留部と連通させられているので、この異物滞留部内に留まっている作動油に異物が含まれている場合にはその異物が自重によって下側に向かって沈降させられ、狭い連通口を介して異物貯留部内に受け入れられる。そして、前記作動弁と油圧アクチュエータとの間の油路を作動油が流動しても連通口を介して異物滞留部から異物貯留部へ進入して一旦捕捉された異物が逆に異物貯留部から異物滞留部へ舞い上がり難くされる。
また、異物滞留部はその容積が前記油圧アクチュエータの容積以上であるので、油圧アクチュエータに対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても異物滞留部内に留まっている作動油量を超える作動油量がこの異物滞留部から外側の油路へ出力されることはなく、作動弁或いは油圧アクチュエータへは異物が沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。更に、油圧アクチュエータに対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても異物滞留部の容積を超える作動油量が作動弁或いは油圧アクチュエータからこの異物滞留部内へ入力されることはなく、この時入力された作動油は異物滞留部内に留められ、仮にその入力された作動油に異物が含まれていたとしてもその異物は作動油と共に異物滞留部内に留められる。
このように、油圧アクチュエータに対する作動油が供給され且つ排出されるための油路において、すなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、流れの一方向にて一旦捕捉された異物が他方向へ作動油の流れが逆流した際に作動油と共に異物捕捉装置外へ流出してしまうことが抑制される。よって、作動油内の異物を適切に捕捉して油圧装置の信頼性を向上することができる異物捕捉装置が提供される。
ここで、好適には、前記異物滞留部は、前記油圧アクチュエータに対する作動油の供給と排出とを切り替えるための前記作動弁へ通じる第1油路が接続される第1入出力ポートとその油圧アクチュエータへ通じる第2油路が接続される第2入出力ポートとを鉛直面上側或いは鉛直方向上側の水平面に有し、且つ前記連通口がその鉛直面下側から鉛直方向下側へ中心方向に向かって所定の角度で延設された傾斜面に続いて鉛直方向下側へ向かって開口するように設けられて、前記油圧アクチュエータの容積以上の容積を持ち、前記異物貯留部は、前記異物滞留部よりも鉛直方向下側に位置し、前記連通口を通じてその異物滞留部と連通させられてその異物滞留部内に滞留させられた前記異物をその連通口を介して受け入れる所定の容積を持つことにある。
このようにすれば、異物滞留部と異物貯留部とを備える異物捕捉装置において、異物滞留部は作動弁へ通じる第1油路が接続される第1入出力ポートと油圧アクチュエータへ通じる第2油路が接続される第2入出力ポートとを鉛直面上側或いは鉛直方向上側の水平面に有し且つその鉛直面下側から鉛直方向下側へ中心方向に向かって所定の角度で延設された傾斜面に続いて鉛直方向下側へ向かって開口する連通口が設けられているので、この異物滞留部内に留まっている作動油に異物が含まれている場合にはその異物が自重によって鉛直方向下側の連通口に向かって沈降させられる。
また、異物滞留部は前記鉛直面、鉛直方向上側の水平面、及び傾斜面により囲まれた容積が前記油圧アクチュエータの容積以上であるので、油圧アクチュエータに対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても異物滞留部内に留まっている作動油量を超えてこの異物滞留部から第1油路或いは第2油路へ出力されることはなく、第1油路或いは第2油路へはすなわち作動弁或いは油圧アクチュエータへは異物が沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。更に、油圧アクチュエータに対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても異物滞留部の容積を超える作動油量が第1油路或いは第2油路からすなわち作動弁或いは油圧アクチュエータからこの異物滞留部内へ入力されることはなく、この時入力された作動油は異物滞留部内に留められ、仮にその入力された作動油に異物が含まれていたとしてもその異物は作動油と共に異物滞留部内に留められる。
また、異物貯留部は前記異物滞留部よりも鉛直方向下側に位置し、前記連通口を通じてその異物滞留部と連通させられてその異物滞留部内に滞留させられた前記異物をその連通口を介して受け入れる所定の容積を持つので、作動油が流動しても連通口を介して受け入れた異物を捕捉し続けることができる。
このように、油圧アクチュエータに対する作動油が供給され且つ排出されるための油路において、すなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、流れの一方向にて一旦捕捉された作動油内の異物が他方向へ作動油の流れが逆流した際に作動油と共に第1油路及び第2油路へ流出されてしまうことが抑制される。よって、作動油内の異物を適切に捕捉して油圧装置の信頼性を向上することができる異物捕捉装置が提供される。
また、好適には、前記連通口は、前記傾斜面下側から連続して設けられた所定長の鉛直面を有する連通通路を介してその傾斜面と接続されている。このようにすれば、異物滞留部を介して第1油路、第2油路間を流動する作動油の流れが前記連通通路により異物貯留部へ及び難くなるので、連通通路及び連通口を介して異物滞留部から異物貯留部へ進入して一旦捕捉された異物が逆に異物貯留部から異物滞留部へ一層舞い上がり難くされる。よって、作動油が流動しても連通口を介して受け入れた異物を適切に捕捉し続けることができる。
また、結果的に前記連通通路は異物滞留部の鉛直面下側から鉛直方向下側へ中心方向に向かって所定の角度で延設された傾斜面に続いて鉛直方向下側へ向かって延設されることから、連通通路の鉛直面における最大径(最大幅)は異物滞留部の鉛直面における最大径(最大幅)に比べて十分小さくされるので、このことでも一旦捕捉された異物が異物貯留部から異物滞留部へ舞い上がり難くされる。尚、異物が異物貯留部から異物滞留部へ舞い上がり難くなるように連通通路の最大径(最大幅)すなわち連通通路の流動断面積(水平断面積)を決定することがより望ましい。
また、好適には、前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとは、前記異物滞留部において可及的に離間して設けられている。このようにすれば、油圧アクチュエータに対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても第1油路或いは第2油路から異物滞留部内を通り抜けて流れの下流側となる第2油路或いは第1油路へ作動油が移動し難くなるので、異物滞留部内へ入力された作動油が異物滞留部内に適切に留められる。
また、好適には、前記油圧アクチュエータは、車両用自動変速機の変速段を成立させるために選択的に係合させられる複数の油圧式摩擦係合装置にそれぞれ備えられるものであり、前記作動弁は、前記油圧式摩擦係合装置が係合させられるための油圧を出力する電磁弁装置であり、前記異物滞留部と前記異物貯留部とは、前記電磁弁装置を保持するバルブ穴と前記第1油路及び第2油路とが形成されて前記車両用自動変速機に固定された厚板状のバルブボデーに形成されている。このようにすれば、前記油圧式摩擦係合装置の作動(係合/解放)時において異物滞留部内に留まっている作動油量を超えてこの異物滞留部から第1油路或いは第2油路へ出力されることはなく、前記電磁弁装置を含むバルブボデーに備えられている他の弁装置或いは前記油圧アクチュエータへは異物が沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。また、油圧式摩擦係合装置の作動時において異物滞留部の容積を超える作動油量が電磁弁装置或いは油圧アクチュエータからこの異物滞留部内へ入力されることはなく、この時入力された作動油は異物滞留部内に留められ、仮にその入力された作動油に異物が含まれていたとしてもその異物は作動油と共に異物滞留部内に留められる。更に、油圧式摩擦係合装置の作動時に作動油が流動しても異物貯留部により連通口を介して受け入れた異物を捕捉し続けることができる。このように、油圧式摩擦係合装置を作動させるための油路において、すなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、例えば油圧式摩擦係合装置の係合時に一旦捕捉された作動油内の異物が解放時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共にバルブボデーの他の部位へ流出されてしまうことが抑制される。また、例えば油圧式摩擦係合装置の解放時に一旦捕捉された作動油内の異物が係合時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共に油圧アクチュエータへ流出されてしまうことが抑制される。よって、ストレーナ等の部品を追加せずに作動油内の異物を適切に捕捉することができ、バルブボデーに備えられた弁装置のバルブスティックや油圧式摩擦係合装置の作動不良等を抑制することができる。
また、好適には、前記油圧アクチュエータは、有効径が可変の一対のプーリとその一対のプーリに巻き掛けられた伝動ベルトとを有する車両用ベルト式無段変速機の変速比を無段階に連続的に変化させるためにそのプーリの有効径を変化させる油圧シリンダであり、前記作動弁は、前記油圧シリンダに対して流入出させる作動油量を調整する制御弁であり、前記異物滞留部と前記異物貯留部とは、前記制御弁を保持するバルブ穴と前記第1油路及び第2油路とが形成されて前記車両用ベルト式無段変速機に固定された厚板状のバルブボデーに形成されている。このようにすれば、前記プーリの有効径変化時において異物滞留部内に留まっている作動油量を超えてこの異物滞留部から第1油路或いは第2油路へ出力されることはなく、前記制御弁を含むバルブボデーに備えられている他の弁装置或いは前記油圧シリンダへは異物が沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。また、プーリの有効径変化時において異物滞留部の容積を超える作動油量が制御弁或いは油圧シリンダからこの異物滞留部内へ入力されることはなく、この時入力された作動油は異物滞留部内に留められ、仮にその入力された作動油に異物が含まれていたとしてもその異物は作動油と共に異物滞留部内に留められる。更に、プーリの有効径変化時に作動油が流動しても異物貯留部により連通口を介して受け入れた異物を捕捉し続けることができる。このように、油圧シリンダに対する作動油を供給/排出するための油路において、すなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、例えば油圧シリンダへの作動油の流入時に一旦捕捉された作動油内の異物が流出時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共にバルブボデーの他の部位へ流出されてしまうことが抑制される。また、例えば油圧シリンダからの作動油の流出時に一旦捕捉された作動油内の異物が流入時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共に油圧シリンダへ流出されてしまうことが抑制される。よって、ストレーナ等の部品を追加せずに作動油内の異物を適切に捕捉することができ、バルブボデーに備えられた弁装置のバルブスティックやプーリの作動不良等を抑制することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用自動変速機(以下、自動変速機と表す)10の構成を説明する骨子図である。また、図2は、自動変速機10の複数のギヤ段(変速段)を成立させる際の係合装置(係合要素)の作動の組み合わせを説明する作動図表(係合作動表)である。この自動変速機10は、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース(以下、ケースと表す)30内において、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成されている第1変速部14と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置16及びダブルピニオン型の第3遊星歯車装置18を主体として構成されている第2変速部20とを共通の軸心C上に備え、入力軸22の回転を変速して出力軸24から出力する。入力軸22は入力回転部材に相当するものであり、本実施例では走行用の動力源であるエンジン26によって回転駆動されるトルクコンバータ28のタービン軸である。出力軸24は出力回転部材に相当するものであり、例えば差動歯車装置(終減速機)70や一対の車軸72等を順次介して左右の駆動輪74を回転駆動する(図3参照)。なお、この自動変速機10は中心線(軸心)Cに対して略対称的に構成されており、図1の骨子図においてはその軸心Cの下半分が省略されている。
自動変速機10は、第1変速部14及び第2変速部20の各回転要素(サンギヤS1〜S3、キャリアCA1〜CA3、リングギヤR1〜R3)のうちのいずれかの連結状態の組み合わせに応じて第1速ギヤ段「1st」〜第8速ギヤ段「8th」の8つの前進ギヤ段が成立させられるとともに、2つの後進ギヤ段「Rev1」、「Rev2」が成立させられる。
図2の係合作動表は、自動変速機10の各ギヤ段を成立させる際のクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の作動状態を説明する図表であり、「○」は係合状態を、「(○)」はエンジンブレーキ時のみ係合状態を、空欄は解放状態をそれぞれ表している。このように、自動変速機10においては、3組の遊星歯車装置12、16、18を備え、クラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2を選択的に係合することにより変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が異なる複数のギヤ段例えば前進8段の多段変速が達成される。また、特に、第2ブレーキB2と並列に一方向クラッチF1が設けられていることから、第1速ギヤ段「1st」を成立させる際に、第2ブレーキB2はエンジンブレーキ時には係合させられる一方、駆動時には解放させられる。
また、各ギヤ段毎に異なる変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置16、及び第3遊星歯車装置18の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。また、クラッチC1〜C4、及びブレーキB1、B2(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBと表す)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置(以下、係合装置という)であり、油圧制御回路76(図4参照)内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁や電流制御により、係合、解放状態が切り換えられるとともに係合、解放時の過渡油圧などが制御される。
図3は、図1の自動変速機10などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を説明するブロック線図である。電子制御装置31は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン26の出力制御や自動変速機10の変速制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用やリニアソレノイドバルブSL1〜SL6を制御する変速制御用等に分けて構成される。
図3において、車両に設けられたセンサやスイッチなどから、例えばエンジン26の回転速度Nを検出するエンジン回転速度センサ32、トルクコンバータ28のタービン回転速度Nすなわち自動変速機10の入力軸22の回転速度NINを検出するタービン回転速度センサ34、車速Vに対応する出力軸24の回転速度NOUTを検出する出力軸回転速度センサ36、エンジン26の吸入空気量QAIRを検出する吸入空気量センサ38、シフトレバー40のレバーポジション(操作位置)PSHを検出するシフトポジションセンサ42、アクセルペダル44の操作量であるアクセル開度Accを検出するアクセル開度センサ46、吸気配管48に設けられた電子スロットル弁50のスロットル弁開度θTHを検出するスロットルポジションセンサ52、常用ブレーキであるフットブレーキ54の操作の有無を表すブレーキ操作信号BONを検出するブレーキスイッチ56等から、エンジン回転速度N、タービン回転速度N(=入力軸回転速度NIN)、車速V、出力軸回転速度NOUT、吸入空気量QAIR、レバーポジションPSH、アクセル開度Acc、スロットル弁開度θTH、ブレーキ操作信号BONなどを表す信号が電子制御装置31に供給される。
また、電子制御装置31からは、エンジン26の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号S、例えばアクセル開度Accに応じて電子スロットル弁50の開閉を制御するためのスロットルアクチュエータ62への駆動信号や燃料噴射装置64から噴射される燃料の量を制御するための噴射信号やイグナイタ66によるエンジン26の点火時期を制御するための点火時期信号などが出力されている。また、自動変速機10の変速制御の為の変速制御指令信号S、例えば自動変速機10の変速段を切り換えるために油圧制御回路76内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁などを制御するためのバルブ指令信号やライン油圧PLを制御するためのリニアソレノイドバルブSLTへの駆動信号などが出力されている。
尚、自動変速機10は、例えば図3に示すように、ケース30の下側にボルト締めにより固定されたオイルパン58と、このオイルパン58によってカバーされたバルブボデー60とを備え、車両の幅方向の中央部において車体の下側に取り付けられている。バルブボデー60には、変速制御のための油圧制御回路76の主要部を構成する油路及び作動弁(弁装置)が設けられている。
図4は、クラッチC及びブレーキBの各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブSL1〜SL6等に関する回路図であって、油圧制御回路76の要部を示す回路図である。
図4において、クラッチC1、C2、及びブレーキB1、B2の各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)78、80、86、88には、油圧供給装置90から出力されたDレンジ圧(前進レンジ圧、前進油圧)PDがそれぞれリニアソレノイドバルブSL1、SL2、SL5、SL6により調圧されて供給され、クラッチC3及びC4の各油圧アクチュエータ82、84には、油圧供給装置90から出力されたライン油圧PL1がそれぞれリニアソレノイドバルブSL3、SL4により調圧されて供給されるようになっている。なお、ブレーキB2の油圧アクチュエータ88には、リニアソレノイドバルブSL6の出力油圧及びリバース圧(後進レンジ圧、後進油圧)PRのうち何れか供給された油圧がシャトル弁99を介して供給される。
油圧供給装置90は、エンジン26によって回転駆動される機械式のオイルポンプ68(図1参照)から発生する油圧を元圧としてライン油圧PL1(第1ライン油圧PL1)を調圧する例えばリリーフ型のプライマリレギュレータバルブ(第1調圧弁)92、第1調圧弁92によるライン油圧PL1の調圧のために第1調圧弁92から排出される油圧を元圧としてライン油圧PL2(第2ライン油圧PL2、セカンダリ圧PL2)を調圧するセカンダリレギュレータバルブ(第2調圧弁)94、アクセル開度Accやスロットル弁開度θTH等で表されるエンジン負荷等に応じたライン油圧PL1、PL2に調圧されるために第1調圧弁92及び第2調圧弁94へ信号圧PSLTを供給するリニアソレノイドバルブSLT、ライン油圧PL1を元圧としてモジュレータ油圧PMを一定値に調圧するモジュレータバルブ96、及びケーブルやリンクなどを介して機械的に連結されるシフトレバー40の操作に伴い機械的に作動させられて油路が切り換えられることにより入力されたライン油圧PL1をシフトレバー40が「D」ポジション或いは「S」ポジションへ操作されたときにはDレンジ圧PDとして出力し或いは「R」ポジションへ操作されたときにはリバース圧PRとして出力するマニュアルバルブ98等を備えており、ライン油圧PL1、PL2、モジュレータ油圧PM、Dレンジ圧PD、及びリバース圧PRを供給する。
リニアソレノイドバルブSL1〜SL6は、基本的には何れも同じ構成で、電子制御装置31により独立に励磁、非励磁され、各油圧アクチュエータ78〜88の油圧が独立に調圧制御されてクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の係合圧が制御される電磁弁装置である。そして、自動変速機10は、例えば図2の係合作動表に示すように予め定められた係合装置が係合されることによって各変速段が成立させられる。また、自動変速機10の変速制御においては、例えば変速に関与するクラッチCやブレーキBの解放と係合とが同時に制御される所謂クラッチ・ツウ・クラッチ変速が実行される。例えば、図2の係合作動表に示すように5速→4速のダウンシフトでは、クラッチC2が解放されると共にクラッチC4が係合され、変速ショックを抑制するようにクラッチC2の解放過渡油圧とクラッチC4の係合過渡油圧とが適切に制御される。このように、自動変速機10の係合装置(クラッチC、ブレーキB)がリニアソレノイドバルブSL1〜SL6により各々制御されるので、係合装置の作動の応答性が向上される。或いはまた、その係合装置の係合/解放作動の為の油圧回路が簡素化される。
ここで、本実施例においては、油圧シリンダ78、80、82、84、86、88やリニアソレノイドバルブSL1〜SL6等を含む油圧制御回路76において、自動変速機10の変速作動や車両用駆動装置各部の潤滑及び冷却等に用いられる作動油(所謂ATF(オートマチックトランスミッションフルード))内の異物を捕捉する異物捕捉装置が備えられている。例えば、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6とクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2との間の各油路の一部に異物捕捉装置100、102、104、106、108、110が構成されている。尚、これら異物捕捉装置100、102、104、106、108、110は、上記各油路に他の油路を介して接続されているのではなく、例えば異物捕捉装置100、102、104、106、108、110の上部部分において各油路の一部を構成するように上記各油路と直接的に接続されている。
以下、リニアソレノイドバルブSL1とクラッチC1との間の油路の一部に構成された異物捕捉装置100について詳細に説明するが、その他の異物捕捉装置102、104、106、108、110については基本的に異物捕捉装置100と同様であるのでここでは説明を省略する。
図5は、バルブボデー60に形成された異物捕捉装置100を説明する鉛直断面図である。図5において、バルブボデー60は、鉛直方向上側から下側へ順に板状のアッパーバルブボデー60a、ロワーバルブボデー60b、ロワーバルブボデーカバー60cが積層された3分割構造の厚板形状とされ、例えば自動変速機10内に固定されている。また、アッパーバルブボデー60aとロワーバルブボデー60bとの間にはアッパープレート60dが配設され、ロワーバルブボデー60bとロワーバルブボデーカバー60cとの間にはロワープレート60eが配設されている。
バルブボデー60には、異物捕捉装置100が形成されていると共に、リニアソレノイドバルブSL1を保持する為のバルブ穴60f、リニアソレノイドバルブSL1と異物捕捉装置100とを連通する為の第1油路60g、及びクラッチC1の油圧アクチュエータ78と異物捕捉装置100とを連通する為の第2油路60hがそれぞれ形成されている。
また、クラッチC1は、共通の軸心Cまわりに相対的な回転可能に設けられた第1の部材150及び第2の部材152と、それら第1の部材150及び第2の部材152の間に備えられて、ピストン154により押圧(挟圧)されることでそれら第1の部材150及び第2の部材152の相対的な回転を抑制する係合要素としての複数のクラッチプレート156と、それらクラッチプレート156を押圧するためにピストン154を前進させるための作動油すなわちリニアソレノイドバルブSL1により調圧される油圧PC1を収容する油圧シリンダ78と、ピストン154を挟んでその油圧シリンダ78に隣接して設けられ、作動油を収容するキャンセル室158とを、備えて構成されている。油圧シリンダ78及びキャンセル室158は、何れも第1の部材150とピストン154との間に所定の空間として形成されたものである。また、キャンセル室158は、自動変速機10の駆動に伴い各部分が共通の軸心Cまわりに回転することにより生じる遠心力により油圧シリンダ78内に発生する遠心油圧をキャンセルするために形成されたものである。また、キャンセル室158内には、ピストン154を油圧シリンダ78に向かって付勢するためのスプリング160が配設されている。
また、リニアソレノイドバルブSL1は、その一部分がバルブボデー60のバルブ穴60f内に挿入されることでバルブボデー60に配設されている。そして、リニアソレノイドバルブSL1により調圧された油圧PC1は、第1油路60g、異物捕捉装置100、第2油路60h等を順次介してクラッチC1の油圧シリンダ78へ供給される。尚、作動油の流動方向としては、クラッチC1の係合時にはリニアソレノイドバルブSL1から油圧シリンダ78へ向かう方向となり、反対にクラッチC1の解放時には油圧シリンダ78からリニアソレノイドバルブSL1へ向かう方向となる。従って、第1油路60g、異物捕捉装置100、第2油路60h等のクラッチC1を作動させる為の油路においては、作動油の流動方向が一方向ではなく図5に示す実線矢印の如く双方向とされる。このため、単純にストレーナ等を油路に配設するだけでは作動油に混入した異物等を捕捉し続けることができない可能性がある。異物捕捉装置100は、作動油の流動方向が双方向となる油路であっても作動油に混入した異物等を適切に捕捉し続ける為の装置である。
異物捕捉装置100は、異物滞留部120と異物貯留部140とから構成されている。
異物滞留部120は、ロワーバルブボデー60bに形成された、円柱面である鉛直面122、鉛直面122下側から鉛直方向下側へ中心方向に向かって所定の角度で延設されたコーン面である傾斜面124、及び傾斜面124下側から鉛直方向下側へ延設された円柱面である(すなわち傾斜面124下側から連続して設けられた所定長の鉛直面を有する)連通通路126から構成されており、鉛直方向上側に向かって鉛直面122の内径を持つ円形状で開口され、鉛直方向下側に向かって鉛直面122の内径よりも十分に小さな連通通路126の内径を持つ円形状で開口されている。そして、異物滞留部120は、鉛直方向上側の開口がアッパープレート60dの一部すなわち鉛直方向上側の水平面128により塞がれている。また、異物滞留部120は、リニアソレノイドバルブSL1へ通じる第1油路60gが接続される第1入出力ポート130を第1油路60g側の鉛直面122上側に有し、クラッチC1の油圧シリンダ78へ通じる第2油路60hが接続される第2入出力ポート132を鉛直方向上側の水平面128に有している。更に、異物滞留部120には、連通通路126に続いて鉛直方向下側へ向かって連通通路126と略同径の内径を持って開口する連通口134がロワープレート60eに設けられている。この連通口134は、連通通路126を介して傾斜面124と接続され、異物滞留部120と異物貯留部140とを連通させている。
また、異物滞留部120は、アッパープレート60d及びロワープレート60eにより鉛直方向上下側を塞いだとした場合、鉛直面122、傾斜面124、連通通路126、鉛直方向上側の水平面128、及びロワープレート60eの一部により囲まれた容積がクラッチC1の油圧シリンダ78の容積以上となるように構成されている。
また、第1入出力ポート130と第2入出力ポート132とは、油圧シリンダ78に対する作動油の供給時と排出時との何れにおいても第1油路60g或いは第2油路60hから異物滞留部120内を通り抜けて流れの下流側となる第2油路60h或いは第1油路60gへ作動油が移動し難くなるように、異物滞留部120において可及的に離間して設けられることが望ましい。
このように構成された異物滞留部120では、異物滞留部120内に留まっている作動油に異物Aが含まれている場合にはその異物Aが図5に示す破線矢印の如く自重によって鉛直方向下側の連通口134に向かって沈降させられる。前記傾斜面124の所定の角度は、例えばロワーバルブボデー60bの厚み、連通通路126の内径及び長さ、異物滞留部120の容積等を考慮しつつ、異物滞留部120内に留まっている作動油に含まれる異物Aが自重によって連通口134に向かって適切に沈降させられる為の予め実験等により求められて定められた値である。
また、クラッチC1の作動(係合/解放)時において、油圧シリンダ78の容積を超える容量の作動油は流動しないことから、異物滞留部120内に留まっている作動油量を超えてこの異物滞留部120から第1油路60g或いは第2油路60hへ出力されることはなく、リニアソレノイドバルブSL1を含むバルブボデー60に備えられている他の弁装置或いは油圧シリンダ78へは異物Aが沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。同様の考え方から、クラッチC1の作動(係合/解放)時において、異物滞留部120の容積を超える作動油量がリニアソレノイドバルブSL1或いは油圧シリンダ78からこの異物滞留部120内へ入力されることはなく、この時入力された作動油は異物滞留部120内に留められ、仮にその入力された作動油に異物Aが含まれていたとしてもその異物Aは作動油と共に異物滞留部120内に留められる。
異物貯留部140は、ロワーバルブボデーカバー60cの鉛直方向上面に形成された円柱面である鉛直面142から構成されており、異物滞留部120よりも鉛直方向下側に位置し、鉛直方向上側に向かって少なくとも連通通路126の内径以上の内径を持つ円形状で開口されている。そして、異物貯留部140は、鉛直方向上側の開口がロワープレート60eの一部すなわち鉛直方向上側の水平面144により塞がれている。そして、異物貯留部140は、ロワープレート60eに設けられた連通口134を通じて異物滞留部120と連通させられ、異物滞留部120内に滞留させられた作動油に含まれている異物Aを連通口134を介して受け入れる。異物貯留部140は、この異物Aを受け入れるための所定の容積を少なくとも持つように構成されている。この所定の容積は、例えば連通口134を介して受け入れた異物Aを捕捉し続けることができる為の予め求められた値である。
このように構成された異物貯留部140では、クラッチC1の作動(係合/解放)時に作動油が流動しても連通口134を介して受け入れた異物Aを捕捉し続けることができる。
また、異物滞留部120を介して第1油路60g、第2油路60h間を流動する作動油の流れが所定長の鉛直面を有する連通通路126により異物貯留部140へ及び難くなることから、連通通路126及び連通口134を介して異物滞留部120から異物貯留部140へ進入して一旦捕捉された異物Aが逆に異物貯留部140から異物滞留部120へ舞い上がり難くされる。上記連通通路126の所定長は、例えばロワーバルブボデー60bの厚み等を考慮しつつ、一旦捕捉された異物Aが異物滞留部120へ舞い上がり難くされる為の予め実験等により求められて定められた値である。
また、結果的に連通通路126の内径は鉛直面122における内径に比べて十分小さくされていることから、このことでも一旦捕捉された異物Aが異物貯留部140から異物滞留部120へ舞い上がり難くされる。尚、異物Aが異物貯留部140から異物滞留部120へ舞い上がり難くなるように連通通路126の内径すなわち連通通路126の流動断面積を決定することがより望ましい。
上述のように、本実施例によれば、異物滞留部120において異物滞留部120内に留まっている作動油に異物Aが含まれている場合にはその異物Aが自重によって鉛直方向下側の連通口134に向かって沈降させられ、異物貯留部140において連通口134を介して異物Aが受け入れられ、クラッチC1の作動(係合/解放)時において異物滞留部120からリニアソレノイドバルブSL1を含むバルブボデー60に備えられている他の弁装置或いは油圧シリンダ78へは異物Aが沈降させられた後のきれいな作動油が出力され、リニアソレノイドバルブSL1或いは油圧シリンダ78から異物滞留部120内へ入力された作動油は異物滞留部120内に留められ、異物貯留部140においてクラッチC1の作動(係合/解放)時に作動油が流動しても連通口134を介して受け入れた異物Aを捕捉し続けることができるので、クラッチC1を作動させるための油路においてすなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、例えばクラッチC1の係合時に一旦捕捉された作動油内の異物Aが解放時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共にバルブボデー60の他の部位へ流出されてしまうことが抑制される。また、例えばクラッチC1の解放時に一旦捕捉された作動油内の異物Aが係合時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共に油圧シリンダ78へ流出されてしまうことが抑制される。よって、ストレーナ等の部品を追加せずに作動油内の異物Aを適切に捕捉することができ、バルブボデー60に備えられた弁装置のバルブスティックやクラッチC1の作動不良等を抑制して油圧装置の信頼性を向上することができる。
また、本実施例によれば、異物滞留部120を介して第1油路60g、第2油路60h間を流動する作動油の流れが連通通路126により異物貯留部140へ及び難くされ、連通通路126及び連通口134を介して異物滞留部120から異物貯留部140へ進入して一旦捕捉された異物Aが逆に異物貯留部140から異物滞留部120へ舞い上がり難くされるので、作動油が流動しても連通口134を介して受け入れた異物Aを一層適切に捕捉し続けることができる。
また、本実施例によれば、第1入出力ポート130と第2入出力ポート132とは異物滞留部120において可及的に離間して設けられてクラッチC1の作動時において第1油路60g或いは第2油路60hから異物滞留部120内を通り抜けて流れの下流側となる第2油路60h或いは第1油路60gへ作動油が移動し難くなるので、異物滞留部120内へ入力された作動油が異物滞留部120内に適切に留められる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述の実施例1では、本発明が自動変速機10に適用された場合を説明したが、この実施例2では本発明が適用される別の油圧装置を説明する。
図6は、本発明が適用された車両用駆動装置210の構成を説明する骨子図である。この車両用駆動装置210は横置き型自動変速機であって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源としてエンジン212を備えている。内燃機関にて構成されているエンジン212の出力は、エンジン212のクランク軸、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ214から前後進切換装置216、車両用ベルト式無段変速機(以下、無段変速機と表す)218、減速歯車装置220を介して差動歯車装置222に伝達され、左右の駆動輪224へ分配される。
トルクコンバータ214のポンプ翼車には、無段変速機218を変速制御したりベルト挟圧力を発生させたり、ロックアップクラッチ226を係合解放制御したり、或いは各部に潤滑油を供給したりするための油圧をエンジン212により回転駆動されることにより発生する機械式のオイルポンプ228が連結されている。
前後進切換装置216は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されている。前進用クラッチCF1及び後進用ブレーキBB1は断続装置に相当するもので、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる油圧式摩擦係合装置である。そして、前進用クラッチCF1が係合させられると共に後進用ブレーキBB1が解放されると、前後進切換装置216は一体回転状態とされることによりタービン軸234が入力軸236に直結され、前進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、前進方向の駆動力が無段変速機218側へ伝達される。また、後進用ブレーキBB1が係合させられると共に前進用クラッチCF1が解放されると、前後進切換装置216は後進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、入力軸236はタービン軸234に対して逆方向へ回転させられるようになり、後進方向の駆動力が無段変速機218側へ伝達される。また、前進用クラッチCF1及び後進用ブレーキBB1が共に解放されると、前後進切換装置216は動力伝達を遮断するニュートラル(遮断状態)になる。
無段変速機218は、入力軸236に設けられた入力側部材である有効径が可変の入力側可変プーリ(プライマリプーリ)230と、出力軸238に設けられた出力側部材である有効径が可変の出力側可変プーリ(セカンダリプーリ)232と、それ等の可変プーリ230、232に巻き掛けられた伝動ベルト240とを備えており、可変プーリ230、232と伝動ベルト240との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。
可変プーリ230及び232は、入力軸236及び出力軸238にそれぞれ固定された固定回転体である入力側固定シーブ230a及び出力側固定シーブ232aと、入力軸236及び出力軸238に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた可動回転体である入力側可動シーブ230b及び出力側可動シーブ232bと、それらの間のV溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとしての入力側油圧シリンダ(プライマリプーリ側油圧シリンダ)230c及び出力側油圧シリンダ(セカンダリプーリ側油圧シリンダ)232cとを備えて構成されており、入力側油圧シリンダ230cへの作動油の供給排出流量(結果的に変速制御圧Pin)が油圧制御回路250に備えられた変速制御弁252によって制御されることにより、両可変プーリ230、232のV溝幅が変化して伝動ベルト240の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が連続的に変化させられる。また、出力側油圧シリンダ232cの油圧(ベルト挟圧Pd)が油圧制御回路250に備えられた挟圧力制御弁254によって調圧制御されることにより、伝動ベルト240が滑りを生じないようにベルト挟圧力が制御される。
このように構成された車両用駆動装置210において、作動油の流動方向が双方向となる油路には異物捕捉装置100と同様の異物捕捉装置が配置される。例えば、変速制御弁252と入力側油圧シリンダ230cとの間の油路には異物捕捉装置260が配置され、挟圧力制御弁254と出力側油圧シリンダ232cとの間の油路には異物捕捉装置262が配置される。
上述のように、本実施例によれば、可変プーリ230、232の有効径変化時において異物捕捉装置260、262の異物滞留部から変速制御弁252や挟圧力制御弁254を含む油圧制御回路250に備えられている他の弁装置或いは油圧シリンダ230c、232cへは異物Aが沈降させられた後のきれいな作動油が出力される。また、可変プーリ230、232の有効径変化時において変速制御弁252や挟圧力制御弁254或いは油圧シリンダ230c、232cから異物滞留部内へ入力された作動油は異物滞留部内に留められ、仮にその入力された作動油に異物Aが含まれていたとしてもその異物Aは作動油と共に異物滞留部内に留められる。更に、異物捕捉装置260、262の異物貯留部において可変プーリ230、232の有効径変化時に作動油が流動しても受け入れた異物Aを捕捉し続けることができる。このように、油圧シリンダ230c、232cに対する作動油を供給/排出するための油路において、すなわち作動油の流れが両方向(双方向)存在する油路において、例えば油圧シリンダ230c、232cへの作動油の流入時に一旦捕捉された作動油内の異物Aが流出時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共に油圧制御回路250内の他の部位へ流出されてしまうことが抑制される。また、例えば油圧シリンダ230c、232cからの作動油の流出時に一旦捕捉された作動油内の異物が流入時に作動油の流れが逆流した際に作動油と共に油圧シリンダ230c、232cへ流出されてしまうことが抑制される。よって、ストレーナ等の部品を追加せずに作動油内の異物Aを適切に捕捉することができ、油圧制御回路250に備えられた弁装置のバルブスティックや可変プーリ230、232の作動不良等を抑制して油圧装置の信頼性を向上することができる。
前述の実施例1では、異物滞留部120は円柱面である鉛直面122、コーン面である傾斜面124、及び円柱面である連通通路126から構成され、異物貯留部140は円柱面である鉛直面142から構成されていたが、必ずしもこのように構成される必要はない。
例えば、異物滞留部120は傾斜面124が全周に亘って形成されなくとも良く、図7(a)に示す異物滞留部270のように傾斜面272が半周分や1/4周分であっても良い。要は、異物Aが連通口274に向かって適切に沈降させられれば良い。また、異物貯留部140は鉛直方向が長手方向となる形状であっても良いし、図7(a)に示す異物貯留部280のように中心付近とずれた位置にて連通口274を介して異物滞留部270と連通させられても良いし、ロワーバルブボデーカバー60cを貫通するように形成されても良い。要は、受け入れた異物Aを捕捉し続けることができれば良い。尚、ロワーバルブボデーカバー60cを貫通する場合には、異物貯留部280内を油密に保つ為の所定のカバー282が取り付けられる。
また、例えば、異物滞留部120は鉛直面122部分がテーパー状であっても良く、図7(b)に示す異物滞留部275のように傾斜面278で構成されても良い。要は、異物Aが連通口279に向かって適切に沈降させられれば良い。また、異物貯留部140は異物滞留部120よりも鉛直方向下側に位置しなくとも良く、図7(b)に示す異物貯留部285のように鉛直方向下側でなく単に異物滞留部120の下側に設けられても良い。また、鉛直面142部分がテーパー状であっても良く、図7(b)に示すように傾斜面288で構成されても良い。要は、受け入れた異物Aを捕捉し続けることができれば良い。
このように異物滞留部270、275や異物貯留部280、285が構成されても前述と同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、異物捕捉装置100等は、円柱面とコーン面とが組み合わされて構成されていたが、例えば角柱面と角錐面とが組み合わされて構成されても良い。特に、異物滞留部はその容積が油圧アクチュエータの容積以上を確保していれば十分であり、種々の形状を採用することができる。このようにしても前述と同様の効果が得られる。
また、前述の実施例では、異物滞留部120には連通通路126が設けられていたが、連通通路126は必ずしも設けられる必要はない。要は、一旦捕捉された異物Aが逆に異物貯留部140から異物滞留部120へ舞い上がり難くされれば良く、例えば舞い上がり難いように連通口134の流通断面積が決定されればよい。
また、前述の実施例では、異物捕捉装置として、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6とクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2との間の各油路に構成された異物捕捉装置100、102、104、106、108、110や変速制御弁252と入力側油圧シリンダ230cとの間の油路に構成された異物捕捉装置260や挟圧力制御弁254と出力側油圧シリンダ232cとの間の油路に構成された異物捕捉装置262等を例示したが、これらの油路でなくとも、1つの流路で流れが2方向あるような油路である場合には本発明の異物捕捉装置を採用(適用)することができる。例えば、前進用クラッチCF1(または後進用ブレーキBB1)と油圧制御回路250内の作動弁との間の油路に異物捕捉装置が構成されても良い。また、自動変速機10のような種々の遊星歯車式多段変速機や無段変速機218のような種々のベルト式無段変速機以外に、例えば常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備えてそれら複数対の変速ギヤのいずれかを同期装置によって択一的に動力伝達状態とする同期噛合型平行2軸式変速機ではあるが油圧アクチュエータにより駆動される同期装置によって変速段が自動的に切換られることが可能な同期噛合型平行2軸式自動変速機などであっても本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、第1入出力ポート130と第2入出力ポート132とは、異物滞留部120において可及的に離間して設けられたが、クラッチC1の作動時において第1油路60g或いは第2油路60hから異物滞留部120内を通り抜けて流れの下流側となる第2油路60h或いは第1油路60gへ作動油が移動し難くなるように所定の距離だけ離間して設けられておれば良い。
また、前述の実施例では、異物捕捉装置100等は、バルブボデー60に設けられたが、バルブボデー60以外の装置や部位に或いは単独で(独立して)設けられても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用自動変速機の構成を例示する骨子図である。 図1の車両用自動変速機の複数の変速段を成立させる際の油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせを例示する作動図表である。 図1の自動変速機などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部を例示するブロック線図である。 クラッチ及びブレーキの各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブ等に関する回路図であって、油圧制御回路の要部を例示する回路図である。 バルブボデーに備えられた異物捕捉装置を例示する鉛直断面図である。 本発明が適用された車両用駆動装置の構成を例示する骨子図であって、図1の自動変速機に対応する別の実施例である。 図5の異物捕捉装置の別の実施例を例示する鉛直断面図である。
符号の説明
10:車両用自動変速機
60:バルブボデー
60f:バルブ穴
60g:第1油路
60h:第2油路
78、80、82、84、86、88:油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
100、102、104、106、108、110、260、262:異物捕捉装置
120、270:異物滞留部
122:鉛直面
124、272:傾斜面
126:連通通路
128:水平面
130:第1入出力ポート
132:第2入出力ポート
134、274:連通口
140、280:異物貯留部
218:車両用ベルト式無段変速機
230:入力側可変プーリ
230c:入力側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
232:出力側可変プーリ
232c:出力側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
240:伝動ベルト
252:変速制御弁(作動弁)
254:挟圧力制御弁(作動弁)
A:異物
B1、B2:ブレーキ(油圧式摩擦係合装置)
C1〜C4:クラッチ(油圧式摩擦係合装置)
SL1〜SL6:リニアソレノイドバルブ(作動弁、電磁弁装置)

Claims (6)

  1. 作動弁と、該作動弁により制御された作動油が供給される油圧アクチュエータとを有する車両用油圧制御回路において、該作動油内の異物を捕捉する異物捕捉装置であって、
    前記作動弁と油圧アクチュエータとの間の油路の一部を構成し、該油圧アクチュエータの容積より大きい容積を有する異物滞留部と、
    前記異物滞留部の下側に設けられ、該異物滞留部の水平断面積よりも小さい流通断面積を有する連通口を介して該異物滞留部と連通させられた異物貯留部と
    を、含むことを特徴とする異物捕捉装置。
  2. 前記異物滞留部は、前記油圧アクチュエータに対する作動油の供給と排出とを切り替えるための前記作動弁へ通じる第1油路が接続される第1入出力ポートと該油圧アクチュエータへ通じる第2油路が接続される第2入出力ポートとを鉛直面上側或いは鉛直方向上側の水平面に有し、且つ前記連通口が該鉛直面下側から鉛直方向下側へ中心方向に向かって所定の角度で延設された傾斜面に続いて鉛直方向下側へ向かって開口するように設けられて、前記油圧アクチュエータの容積以上の容積を持ち、
    前記異物貯留部は、前記異物滞留部よりも鉛直方向下側に位置し、前記連通口を通じて該異物滞留部と連通させられて該異物滞留部内に滞留させられた前記異物を該連通口を介して受け入れる所定の容積を持つことを特徴とする請求項1に記載の異物捕捉装置。
  3. 前記連通口は、前記傾斜面下側から連続して設けられた所定長の鉛直面を有する連通通路を介して該傾斜面と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の異物捕捉装置。
  4. 前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとは、前記異物滞留部において可及的に離間して設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の異物捕捉装置。
  5. 前記油圧アクチュエータは、車両用自動変速機の変速段を成立させるために選択的に係合させられる複数の油圧式摩擦係合装置にそれぞれ備えられるものであり、
    前記作動弁は、前記油圧式摩擦係合装置が係合させられるための油圧を出力する電磁弁装置であり、
    前記異物滞留部と前記異物貯留部とは、前記電磁弁装置を保持するバルブ穴と前記第1油路及び第2油路とが形成されて前記車両用自動変速機に固定された厚板状のバルブボデーに形成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の異物捕捉装置。
  6. 前記油圧アクチュエータは、有効径が可変の一対のプーリと該一対のプーリに巻き掛けられた伝動ベルトとを有する車両用ベルト式無段変速機の変速比を無段階に連続的に変化させるために該プーリの有効径を変化させる油圧シリンダであり、
    前記作動弁は、前記油圧シリンダに対して流入出させる作動油量を調整する制御弁であり、
    前記異物滞留部と前記異物貯留部とは、前記制御弁を保持するバルブ穴と前記第1油路及び第2油路とが形成されて前記車両用ベルト式無段変速機に固定された厚板状のバルブボデーに形成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の異物捕捉装置。
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